キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】
1 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/09(月) 01:38:17 ID:CDkNFWHk
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。
恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援して下さい。
あとスレ主と岡山姉のことも応えn(ry
156 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/21(土) 13:49:32 ID:???
いずれにせよ、メインである動作改造の合間にジョアンが構築した練習プランを組み入れる事で
ヴィオラはチーム全体の実力が底上げされている途上にあった。
しかしキャプテンである三杉は、ここに至り若干のスランプに陥っていた。
彼は軸取りなどのバランスに対する向上は自身でも認めていたが、それ以外の分野については
確かと言えるほど伸びを感じられていなかった。
それは彼が自身の動作・テクニックを余りに知りすぎていた事に起因する。
サッカーとはミスのスポーツである。
精度の高いプレイと言っても、同じ動作を続けて再現する事は不可能に近いのだが…
シーザーの動作改造は体軸を安定させ、それによってプレイの精度を上げる効果があると言える。
しかし元々固有の感覚と動作の反復によって高精度なプレイを可能にしてきた三杉にとって、
この急激なるプレイ感覚の変化は逆に戸惑いを生んでいた。
他の選手たちよりずっとプレイに高い再現性を求めてきた三杉ゆえの壁である。
この壁を越えれば、恐らく三杉は再び他の選手よりも高い所へと到達するのだろうが…
どうやらそれにはまだ時間を要しそうである。
157 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/21(土) 13:52:22 ID:???
[味方イベント]
9月も間もなく末日。
初頭に三杉が暴漢(引ったくり)の被害にあった以降、特に何もない平和な日々が続いている。
悪い事がないのは良いが、彼らにとっては良いニュースがないというのが大問題であった。
事態の親展が変える様なニュースが、4部チームでしかない彼らには必要なのだから。
こうしてボンヤリとした不安が選手達の平常を緩やかに圧迫する…そんな日々が続いていた。
だがこの日はいつもの日常とは少しだけ趣が違っていたようである。
…少なくともこの人物の周辺にとっては。
先着で
★だれのイベント?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《K》 シーザー
《Q、J》 ラムカーネ
《10、9》 オワイラン
《8、7》 スペルマン
《6、5》 ミュラー
《4、3》 ミハエル
《2、1》 ???
《JOKER》 ???
158 :
森崎名無しさん
:2012/07/21(土) 13:52:44 ID:???
★だれのイベント?→
スペードA
159 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/21(土) 13:53:32 ID:???
本日の更新は以上です。
明日も夜に一更新できるかどうかという予定です。
それではお付き合いくださりありがとうございました。
160 :
森崎名無しさん
:2012/07/21(土) 15:20:25 ID:???
乙でしたー
161 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/22(日) 23:47:43 ID:???
>>154
ヤメテ!
>>160
乙感謝ですのぜw
============================================
> だれのイベント?→ スペードA
> 《1》 ???
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
月末のこの日、三杉淳はクラブハウスへ訪れた。
普段は寮とグラウンド、或いはウォーキングコースを往復するだけの日々だが、
キャプテンである彼には月に数回クラブハウスへ行かなければならなかった。
クラブ内の細々とした連絡を受けたり、メンバー達の代表としてチームへ意見を述べたり…
そしてその結果をメンバー達に伝えなければならないのだ。 ハッキリ言って雑務である。
三杉(けれど、これも今月までで済みそうだな。)
三杉は大きな安堵と小さな寂しさの入り混じった思考でファイルを眺めた。
基本的に今月度に関しては三杉はほとんど手を出していない。
マネージャーとして就任したマエリベリー・ハーンに業務の引き継ぎを行っただけである。
メリー「キャプテン、何か不足している点はありましたか?」
三杉「いや、何もないよ。 満点だ。」
メリー「そうですか、良かった。」
162 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/23(月) 00:00:44 ID:???
ニコリとした微笑がメリーから返ってくる。
自信があったのか、安堵したという印象を三杉は彼女から受けなかった。
可愛らしくて若干ノホホンとした様子のメリーではあるが、その実とても数学的に優秀である事は疑いなかった。
データを収集し、そのインプット情報を組み合わせて新たな思考に発展させる能力は三杉も感心する程だった。
三杉「これならば来月はもう僕が確認する必要もないと思うけれど、大丈夫かい?」
メリー「ええ、これくらいの内容でしたら。 でも分からない事があれば、相談はさせて欲しいです。」
三杉「勿論、その時は遠慮なく寮の方へ連絡して欲しい。」
メリー「ありがとうございます。」
この辺りのメリーの根回しの良さも三杉にとっては好印象であった。
単なる自信家であれば、ただ得意気に『任せて下さい』と言うだけだろう。
しかし彼女は『何か不慮な事があれば相談させて欲しい』と添えた。
そこには自分の能力を誇示する事よりも、仕事を間違いなくこなしたいと考えている意思が窺える。
またついでに言えば、前任者を立てる一歩下がった女性の細やかな配慮の言葉でもある。
三杉(可愛くて有能で配慮も出来る…二物も三物も与えられた人間と言うのは居るものかな。)
そんな考えておいて三杉は直後に否定した。
こう言うのは自身の意志でそうあろうとしなければ到底やっていけないこと…
外見はともかく、それ以外についてただ与えられたと考えるのは彼女に対して失礼だと三杉は思ったのである。
163 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/23(月) 00:05:12 ID:???
三杉「さて、それじゃ僕は寮に戻るよ。 そろそろ日も暮れて来たしね。」
メリー「はい、それではお気をつけて。」
最後にそう交わし、三杉はファイルを鞄にしまいながら席を立った。
そのままクラブハウスの入り口へと向かおうとするが…
メリー「あっ、キャプテン待って下さい。」
三杉「うん?」
振り返るとメリーはトテテテと小走りで三杉の方に走り寄って来ていた。
何だろうと首を傾げる三杉に対し、メリーはこんな事を言ってきた。
先着で
★メリーのお話→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 私ももう帰るので、良かったら途中までご一緒させて下さい。
《ハート》 宜しければ今から夕飯ご一緒しませんか?
《スペード、クラブ》 耳寄りな最新情報があったんです。
《JOKER》 キャプテン、最近練習で調子宜しくなかったりしません?
164 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 00:05:32 ID:???
★メリーのお話→
クラブ9
165 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/23(月) 00:11:41 ID:???
特に何事もなく今回の味方ランダムイベントは終了となります。
次回は月が明けて10月に入るところから…
ちなみに皆さん、ヴィオラのメンバーに控えって必要だと思っています?
166 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 00:14:39 ID:???
今の11人のままで良いとは思いますが、名無しと五飛互換は微妙に欲しいかなあとも思ったりしますw
167 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 00:16:05 ID:???
五飛互換いつ出るか、誰なのか?気になってたんだよね乙
168 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 00:19:32 ID:???
可能ならキーパーがほしい、できればヤベッチュが欲しい、は本音ですね。
ただゲームバランスを壊しちゃうのも目に見えてるので……と。
フィールダーはあんまり必要だと思ってないですね、メンバーとっかえひっかえするチームじゃないですし。
169 :
sage
:2012/07/23(月) 00:20:05 ID:/UIHyjjQ
「カンピオーネに正義はないっ!!」
的な五飛は味方に欲しいかなぁw
厨二病みたいなキャラでひとつ。
真面目な話、偏った控えキャラが入ると戦術的に考えたりが楽しくなる気がします!!
170 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 00:21:22 ID:???
うわあ、すごい台詞似合ってるw
171 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 00:21:50 ID:???
俺はサブキーパーだけは反対かな。
このチームで最大のタブーだと思う。
172 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 00:24:02 ID:???
トロワ互換はもういるんだっけ?
173 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 00:24:41 ID:???
フライハイトがトロワ互換だっけ?
174 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 00:56:39 ID:???
ドラゴンハング的な意味で五飛互換はGK?
175 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/23(月) 23:18:00 ID:???
こんばんちゃー
アンケートですらない呟きに反応下さりありがとうございました。
今後の参考にさせて頂きますと共に、
レスは無粋と思ったので失礼ながら今回は避けさせて頂こうと思います。
どうもありがとうございました。
176 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/23(月) 23:19:09 ID:???
> メリーのお話→ クラブ9
> 《スペード、クラブ》 耳寄りな最新情報があったんです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
メリー「まだ正式発表はされていないんですけど、どうやら大口のスポンサーがついたらしいんです。」
三杉「えっ…!? それは本当か!!?」
余りに驚くべき、そして喜ぶべきニュースが飛び出し、三杉は思わず語気が荒くなったのを自覚した。
直後に自ら戒め、突然の大声にメリーが驚いたり怯えたりしていないかを気にしたが…
メリーはまるでこの反応を予想していたかのように、満面の笑顔を三杉の方へ向けていた。
彼女が反応を愉しんだ結果の笑顔か、それとも三杉と感情を供しての笑顔かは、瞬間に判断がつかなかった。
それを確認する為…の遥か前提段階の話として、三杉はこのニュースの真偽をメリーに再び問いかける。
三杉「…っと、大声を上げて済まない。 えぇと、そのニュースは確かなのかい?」
メリー「ええ、キャトレールE.N.(エネルジェ・ヌーヴォ)Coというエネルギー開発機構だそうです。
…オーナー(エムスカ評議員)が私に愚痴交じりに漏らした話ですので、まだ内緒でお願いしますね。」
☆三杉(うん…?)
A 三杉「ヌーヴォ…というとフランスの企業なのかい?」
B 三杉「愚痴交じりとはどういう事だい?」
C その他
2票選ばれた選択肢で続行します。
177 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 23:20:02 ID:flv0O0zY
B
178 :
森崎名無しさん
:2012/07/23(月) 23:23:17 ID:O1BIjxWY
B
179 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/24(火) 00:25:12 ID:???
> B 三杉「愚痴交じりとはどういう事だい?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉はメリーの言葉の端にて理屈に合わない物を感じた。
そして彼は生じた疑問をそのままにしておく質(たち)の人種ではない。
故にこの場はストレートに疑問を口にしていた。
三杉「今の話だけど、愚痴交じりとはどういう事だい? スポンサー…しかも大口のスポンサーがつく事で、
評議員その人やヴィオラというチームにとって悪い話は一つもないと思えるのだけれどな。」
メリー「ああ、それなら単純な話です。 現オーナーが求めていたのはスポンサー以上に新オーナーですから。
今回の会社(キャトレールE.N.)がオーナー会社になれるの規模があったのに、スポンサーとしての出資
に留まったのが、評議員にとっては少々残念だったという事だと思います。」
三杉「ああ、そういう事か。」
疑問に対するメリーの回答は実に尤もらしく筋が通っていた。
評議員の本職はあくま公務員であり、たとえ設立の立役者だとしてもチームの中枢である事を望まない…
確かにエムスカとはそういう人物であったし、何より新オーナーが早く見つかって欲しいとは三杉も聞いていたのだ。
180 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/24(火) 00:26:20 ID:???
呆気ないと言えるほど簡単に単純に疑問が氷解すると、あとは一定の安堵が三杉を包んだ。
大口のスポンサーがついたとあらば、数か月で清算(解散)するような事態は取り敢えず#けられたからである。
三杉(ふむ、確かに耳寄りなニュースには違いなかった。)
安心の後にはやがて高揚が訪れてくる。
三杉は自分の進む道が少しずつではあるが確実に拓かれていく実感を得て少々興奮した。
またそんなグッドニュースを伝えてくれたのがこの美しいマネージャーである事は、
ニュースその物の価値(喜び)を一、二割増しにしてくれている効果があったのかも知れない。
それに依ってかどうなのか、三杉にはキャトレールE.N.という会社に対して何か追求するような疑問を抱く事はなかった。
…こうしてこの年の9月は終わった。
街(フィレンツェ)に全く何も事件がない訳ではなかったが、それでも大きな揺らぎが生じるような事はなかった。
しかしヴィオラの未来、その道の大筋を決定づける10月は間もなく始まろうとしていた。
181 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/24(火) 00:27:27 ID:???
すみません半端なとこですがここで本日は失礼します
眠たくて自分が何を書いているのか半ばわからんちん
おやすみなさい
182 :
森崎名無しさん
:2012/07/24(火) 01:27:03 ID:???
おやすみおつー
183 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/25(水) 14:15:50 ID:???
>>182 乙感謝ですたーーーん
============================================
某年10月
10月…日本では八百万の神々が出雲へ集まり一年の事を話し合うとして、
陰暦においては出雲以外に神が居なくなる月、即ち神無月と呼ばれる。
またイタリアでは10月をOttobreと呼び、ラテン語で8番目に相当するOctが語源となっている。
(※西洋文化圏では3月を起算とするローマ歴が基準であった為。)
遠く離れた東洋と西洋で、全く同種の伝承が語り継がれている場合はそこに真理があるとされる。
しかし8という数字は東方の文化圏では聖なる数とされ、一方で西洋では不吉な数とされる。
即ち8≠冠する物についてはその根源にすら矛盾を孕んでいる事になるのだ。
偶然か、それとも必然か。
三杉達の物語が再び加速の時を迎えるその始まり…
それは全ての側面を映し出す、8を冠する月に在った。
184 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/25(水) 14:16:54 ID:???
<イタリア・フィレンツェ>
シーザー「よう、指示した通りやってるかガキども。」
「ん?」「おっ、コーチだ。」「んだとっ!?」「どのツラ下げて来やがった!」「ふう………」
月が更新された頃、コーチであるシーザーがひょっこり顔を出した。
ほぼ一カ月の間、丸々留守にしていた…と言うかコーチ業を放棄していた事になる。
実際に練習での指示は的確で、確かにチームレベルアップが図れていた。
しかし選手達にとって見れば、このシーザーのふてぶてしい態度が面白い筈がなかった。
三杉(拝啓、弥生。 グラウンドの雰囲気が最悪だよ。)
ブンナークやダラピッコラなど気性の激しい選手はテメーコノ状態。
オジオやミハエルなどドライな気質の選手からは、これ見よがしに失望の溜息を吐く。
ミュラーや新田のような直向(ひたむ)きな選手は黙ってアップを続けているが、不機嫌なオーラがダダ漏れだ。
スペルマン、レントゥルス、それからオワイランとラムカーネについては感情が読めないが、好印象という事は有り得まい。
185 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/25(水) 14:18:18 ID:???
表面上に映るシーザーの飄々とフザケた態度から想像し難い、内面の使命感を三杉は見ているが…
それでも『これはいけない』と直感し、シーザーの側に走り寄って一言苦言を呈するより他なかった。
三杉「コーチ…一カ月も職場を放棄しておいて、流石にその調子は頂けません。」
シーザー「まっ、そりゃあそうだろう。 だが心配するな、オレだって遊びで留守にしていた訳じゃない。
三杉「…と言うと?」
シーザー「焦るなって、今からそれを説明する。 先ずは選手達を集めてくれ。」
三杉「了解です……」 フゥ…
相変わらずの一方的なトップダウンに三杉からも思わず溜息が飛び出した。
このコーチの指導には理があり、物事の本質には流石と思えるほど精通している人物と理解しているつもりである。
また大事な場においては人一倍真剣になり、いい加減さを嫌うような人物である事も判っている。
しかし普段の行動や口調については中々着いて行くのは難しかった。
186 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/25(水) 14:19:21 ID:???
ザワザワザワ…
三杉の招集により、選手達は練習のアップを一旦やめてベンチに集まった。
ただし目に見えて不服な顔をする者も少なくない上、一人一人のボヤキが集合してざわめきにランクアップしていた。
シーザー「さて…先ずは一カ月も空けてすまなかったな。 特にキャプテンであるミスギには迷惑をかけたと思う。」
三杉「いえ、問題ありません。(真面目モードだ…ずっとそのままで居てくれたらいいのに。)」
シーザー「まあお前ならばあの程度の説明でも理解し、不足なくやってくれると判断してだ。
そんな事よりもお前達に連絡が二つある。 一つはオレが不在であった理由だが…」
一旦言葉を切り、グルリと選手達に向けて視線を流す。
ざわめきは止んでおり、全員がシーザーに注目を寄せているのは確認せずとも判った。
こういう時のシーザーは信じて良い…各選手達も直感的にそう感じているのは明らかだった。
ON-OFFの使い方の巧みさと言うべきか…こういう人心掌握術もあるのだな、と三杉は内心舌を巻く。
187 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/25(水) 14:20:30 ID:???
シーザー「実は控え選手を入れる事を考えている。」
三杉「!」
ザワッ
三杉を含め、ヴィオラ選手達は重い一撃を食った気分であろう。
当然必要な事ではあるのだが、それが為されずにここまで闘い抜いてこれた経験が、彼らにそれを衝撃と思わせたのだ。
シーザー「その候補のリストアップの為に一カ月飛び回っていたって訳だ。
この件については現オーナーが全て了承済みの話になっているから、そのつもりで受け入れろ。
でかい舞台で闘っていくには必要な事…そしてメンバー加えるならば早い方が良い。」
三杉(突然の話に驚いたが、言っている事は正論だ。 しかし…)
控え選手が加わる事に、三杉は基本的に賛成であった。
しかし個性が強すぎたり、自己中心的すぎる性質の選手の場合、実力があっても戦術を壊す懸念があった。
つまりはヴィオラのチームカラーは既に定まっており、それに従えない者は逆に不安要素になるという事。
ゆえに三杉はこの時点では喜べもせず、落胆も出来なかったと言える。
けれど、その三杉の懸念は次のシーザーの言葉で大半が解消される事となった。 …取り敢えずだけれど。
188 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/25(水) 14:21:31 ID:???
シーザー「…ただし言っておく、即戦力となる選手は居ないぜ。 まあセリエC2だからな、旨味も少ないし当然の話だ。
ついでに言えば無個性、一つの分野のスペシャリストだとかって事もない。 現時点では人数合わせに過ぎない。」
周囲から落胆とも安堵とも取れるような息が漏れた。
シーザーの言っているのは、詰まるところ今回控えメンバーを入れるのは補強ではないという事だった。
緊急事態において10人で試合に臨むよりはマシな環境を作るという意味なのである。
シーザー「まっ、そうは言っても単なるボンクラって訳でもない。
指示にはキッチリ従うだろうし、化けるだけの素質はオレの見立てでは有ると思っている。」
『今の状況じゃ最後まで化けない可能性の方が高いだろうがな。』と笑いながら話を一旦締め、脇のファイルを手に取った。
そしてそのファイルを三杉に向けて差し出す。 メンバーのリストを見ろという事だろう。
三杉はファイルを受け取ると、パラパラと中を眺めてみた。
その内容は以下のような物であった。
189 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/25(水) 14:22:37 ID:???
☆候補A:マスクド・H
北の大地からの刺客かも知れない。 しかし今は無個性であり、マスクの下にどんな顔が隠れているか謎。
H(ヘル)なマスクを脱いだ時にこそ真価を発揮するかも知れないが、そんな時はそう簡単には来ないだろう。
発言についてはネガティブな物が多くなると予想される。
☆候補B:ミスターQ
白い布を上から被った、まさにQ(クエスチョン)な存在。 白い布の下にどんなクールな姿が隠されているのか?
きっとメンバーの事をちゃん&tけで呼ぶフレンドリーさを見せるだろうが、大飯喰らいの懸念あり。
☆候補C:М沢くん
ドラム缶のような円筒形の金属を頭から被った男。 М沢のМはどうやらマゾヒストのMではないもよう。
そのドラム缶の中にどんな漢気のある姿が隠されているのか、まさにM(ミステリアス)な存在。
☆候補D:アバレオレンジ
アバレ○ジャーの中にオレンジ色なんて無かったので関連性はない筈。 しかし身に纏ったオレンジ色のタイツの中(ry
意味不明瞭な言葉で荒ぶる癖があり、ぶっちゃけコミュニケーションは取り辛いだろう。 ただし任務には忠実。
オレンジ色だがオレンジと呼んだら怒る理不尽なキャラの可能性がある。
☆候補E:サルバトーレ・ビアンキ(交渉中)
例外的にある意味即戦力となる選手。 守備はしない、言う事を聞かない、ポリシーを曲げない半コミュ障。
しかしゴールへの嗅覚は本物。 戦術を崩しても1点が欲しい、でも攻め手が無い事態においてはJokerと成り得る。
☆候補F:捜索中
詳細はまだ言えない。
190 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/25(水) 14:23:41 ID:???
三杉「……………」
ぶっちゃけ三杉の感情は怪訝や困惑を一回転して無≠ナあった。
シーザー「どうだ?」
三杉「……これを見て、僕にコメントしろと?」
シーザー「別にコメントは要らねえ。 ただ控えメンバーはお前が選べ、実質的にお前が兼任監督だ。
…と言っても今の時点で選べるのはA〜Dの四名の中から一人だけだがな。」
三杉「選べ≠ニ!」 ガビーン
シーザー「ああ、任せた!」 キラーン
互いのテンションの相違によって、やるせない気持ちに包まれる三杉。
想像していたよりも遥かに残念なリストにもう一度だけ目を通し、三杉はもう思い切って決めてしまった。
☆控え選手を選択してください。
A マスクド・H
B ミスターQ
C M沢くん
D アバレオレンジ
E いや、どうしてもトト(ビアンキ)が欲しい。 テメェー今月も交渉して来やがれ。
F どいつもこいつも要らねえよ。
[5]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
5票も集まらない事も予想されるので7/25 20:00を締切として設けます。
その場合、は最多最速到達票で続行します。
191 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 15:18:29 ID:WSI8q3b2
A
おおっビアンキ、好きなキャラだ…と思ったら、ほぼ同名の別キャラか。
(私が好きなのは『Jドリーム』の「サルバドーレ・ビアンキ」)
前に出たことがあるのね。
192 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 15:33:40 ID:nD96Hbsg
C
FWは飽和してるしトトはミランで頑張って下さいませ
193 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 15:47:39 ID:mq/YqZCA
D
194 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 15:55:09 ID:Tfsgzn9g
A
トトはイベントで強制入団しそうな感じがする。
195 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 15:58:44 ID:+k5YE0/+
B
196 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 16:09:44 ID:???
c
197 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 16:11:16 ID:pqz4fIUo
すみませんメール欄を空白にしてませんでした。もう一度
C
198 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 16:18:27 ID:pqz4fIUo
C
将来は映画版みたいに足が何メートルにも伸びたり、M沢ビームを
かましてくれるでしょう。
199 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 17:28:35 ID:s2aOzuxY
B
200 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 17:32:41 ID:KfZKEa3A
B
201 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 18:54:02 ID:AxSJZRig
C 迷ったけどこれで
202 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 18:56:58 ID:???
ブルノはいないのね
203 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 19:30:42 ID:BiTEjGm6
C
204 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 19:50:40 ID:???
怪我しない代わりに故障するんですね
205 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 20:20:36 ID:???
B Qさん四兄弟
うーんダイスじゃ無意味か
206 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 20:30:12 ID:???
D
我が忠義の嵐ッ!
207 :
森崎名無しさん
:2012/07/25(水) 23:23:29 ID:PXFzL692
C
208 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/26(木) 00:38:37 ID:???
沢山の御投票ありがとうございました。
そして更新出来ず申し訳なかとでした。
来月のスケジュールを立てていたらアッと言う間でだったんです。
それでは明日頑張りますという感じで今日のところはおやすみなさい。
209 :
森崎名無しさん
:2012/07/26(木) 21:44:15 ID:???
必殺ブロック候補はフルメタルブロックですねわかります
210 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/30(月) 12:08:56 ID:???
> C M沢くん
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
根拠は特にない。
と言うより根拠に出来るだけの情報が無い。
そんな状況に置かれ、三杉が冷たい選んだのはM沢くんであった。
三杉「それじゃ、このM沢くんとやらにしましょう。 …強いて言うなれば撃たれ強そうだ。」
シーザー「ふむ、いいだろう。 それじゃあ早速紹介するかな。」
三杉の選択を受け、シーザーは満足げに頷くと…
そのまま後ろへ身体を向けつつ、とんでもない事を口走った。
メリーは選手達大半の片眉がピクリと上がるのを見た。
三杉「………ちょっと待って下さい。 何故僕が選んだ直後に紹介という流れになるのですか?」
シーザー「あん? …………変か?」
三杉「変どころの話じゃないんと思います、業界の常識として。」
211 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/30(月) 12:10:55 ID:???
シーザー「うーん…だが実際問題あっちで待っているしな。」
三杉「ほう、既にこの場に居ると仰る。 しかし普通はリストアップされた中から選手や条件を上層部にて検討・選択。
然る後に該当選手とチーム代表が交渉し、合意を得られてから初めてチームに合流するのが筋となります。」
シーザー「なるほど、勉強になるな。」
三杉「いくらカルチョ素人と言えど、この程度は知っておいて下さいね。」 ニコ
『プロフェッショナルの分野が違うのだから仕方ない。』
マネージメント業務には確かに頂けない所もあるが、コーチとしての指導や人を見る目には驚くべき物がある。
恐らくは縁の下の力持ち的役割よりも、当事者として前面に立ってきた人物なのだろうと…
三杉はシーザーのそういう点に理解を示しつつ、大人になったつもりで懇懇と説いた。
その内容はスレ主がウイイレで仕入れた知識なので、細かい所は気にしないで欲しいと三杉は思った。
そう思ったのは三杉であり、スレ主ではない。
シーザー「ああ。 だが、それはそれとして紹介する。 M沢!」
三杉「………………」
212 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/30(月) 12:12:30 ID:???
ヒョッコリ
M沢「M沢アルファだ、よろしく頼む。」
ヴィオラ選手「「「「 …………… 」」」」
確かにドラム缶のような円筒形の金属を頭から被ったシュールな男(?)だった。
いや…頭から被っているだけでなく、円筒形の胴体から生えた腕や足も金属だった。
つまりは全身金属なわけである。
M沢「正直現状では実力の面で足手まといな面は否めないと思う…。
だが皆に追いつけるよう努力するし、新入りらしく雑用も率先してやっていくつもりだ。」
ヴィオラ選手「「「「 ………… 」」」」
☆三杉(さて、どう返すべきだろうか?)
A 「宜しくM沢、チームメイトとしてこれから頼りにさせて貰う。」 普通に受け入れる
B 「礼儀正しくて恐れ入るね、こちらこそ宜しく。」 友好的に受け入れる。
C 「身体……固そうだね。」 柔軟性について心配してみる
D 「……………(なんも言えねえ)」 絶句としか言いようがない
E 「ガンダムシリーズって知ってる?」 遠まわしにメカの話題に触れてみる
F 隣の選手に『あれってどう見てもロボットだよね?』とヒソヒソしてみる 相談
G 「えっと………君って人間なのかい?」 ど真ん中ストレート
H 「えっと………君ってロボットなのかい?」 ど真ん中デッドボール
I 「えっと………君ってザンボットなのかい?」 ど真ん中斜め上パスボール
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
213 :
森崎名無しさん
:2012/07/30(月) 12:16:28 ID:ca25AJCg
B
214 :
森崎名無しさん
:2012/07/30(月) 12:19:29 ID:oWgTyW3A
B
215 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/30(月) 12:57:45 ID:???
> B 「礼儀正しくて恐れ入るね、こちらこそ宜しく。」 友好的に受け入れる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ギュインギュインギュイン… チーン!
目の前のM沢くんという存在に対してどう接するか…三杉の脳内CPUはフル稼働の後に解答をはじき出した。
ツッコミ所は存在するが、でも今は、そんな事はどうでもいいんだ、重要な事じゃあない。
重要なのは控え選手が加入した事実であり、そして何より今は練習の時間なのである。
三杉「礼儀正しくて恐れ入るね、こちらこそ宜しく。」
M沢「いや、これは、キャプテン直々に恐れ入りますなあ。」
ヴィオラ選手「「「 !!? 」」」
にっこりと微笑み、三杉はM沢に対して握手を求めた。
その対応にヴィオラのメンバー達の幾人かはギョッとして目をひん剥いたが…
ブンナーク「オレも歓迎するぜ! 頑丈そうだし競り合いの相手としては持ってこいだろうぜ!」
ヴィオラ選手((( ブンナーク、お前もか! )))
彼の場合は恐らく本気で言っているだろう。 ブンナークもM沢を歓迎した。
そして内心で絶叫を響かせるメンバーをよそに、仲間達は次々にM沢を歓迎していった。
216 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/30(月) 12:59:12 ID:???
オジオ「M沢、キミは身体が硬そうだから怪我には気を付けないとね。」
M沢「ああ、ストレッチは苦手なんだよ。 よく判ったな。」
ヴィオラ選手((( そりゃあそうだろう! )))
レントゥルス「M沢ー、オレの部屋のTVの調子がおかしいんだけど直せるー?」
M沢「いや、オレちょっと機械は苦手なんだ。 他の奴に頼んでくれ。」
ヴィオラ選手((( それはギャグで言っているのか!? )))
ダラピッコラ「おっしゃ、新入りは歓迎してやらないとな! 今度特製のオリーブオイルとアンチョビのパスタを作ってやるよ!」
M沢「グラッツェ! …ああ、でも済まないがオリーブオイルは抜いて欲しい。 オイル関連は身体に合うのが決まっていてな…」
ヴィオラ選手((( 当然鉱物油の事でいらっしゃいますよね!? )))
そして最後に現状を把握できない常識人(?)二人が残った。
先着で
★その二人とは?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 新田とミハエル
《ハート》 ミュラーとスペルマン
《スペード》 新田とミュラー
《クラブ》 ミハエルとスペルマン
《JOKER》 二人? すまんそりゃ嘘だ、誰も居ない。 みんな仲良しフロレンティア・ヴィオラ。
217 :
森崎名無しさん
:2012/07/30(月) 13:07:58 ID:???
★その二人とは?→
スペード9
218 :
森崎名無しさん
:2012/07/30(月) 18:39:25 ID:???
もう笑うしかないwww
219 :
森崎名無しさん
:2012/07/30(月) 23:38:22 ID:???
メカラッタ!
220 :
森崎名無しさん
:2012/07/30(月) 23:56:19 ID:???
これは友達のフレディとゴリラのサポーター登場もあるかな?乙
221 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/31(火) 13:01:51 ID:???
> その二人とは?→ スペード9
> 《スペード》 新田とミュラー
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
仲間達が次々とM沢を迎え入れる言動を見せる中、新田とミュラーだけはどうにも目の前の事態を受け入れられなかった。
ミュラーのゲルマン民族由来である生真面目で我慢弱い気性はうやむやを嫌い…
そして人生経験の少ない新田は右からやって来た何かを左へ受け流す事が出来なかったのである。
(三杉と齢一歳しか違わないのに人生経験がどうとかpgrですが、そこは大人な皆さん、右から左へ受け流して下さい。)
新田「ミュラーさん。 あれ、どう見てもロボットですよね?」
ミュラー「おや、奇遇ですね。 敢えて言うならばボクにも彼がロボットにしか見えません。」
二人は互いの認識が同一である事を確認すると、顔を見合わせて怪訝な瞳を交わした。
両者ともに笑みを浮かべているが、口許がヒクヒクと混乱を誤魔化す為の笑いである事が明らかだ。
そこに来て先ほどのレントゥルスとM沢の会話である。
レントゥルス「M沢ー、オレの部屋のTVの調子がおかしいんだけど直せるー?」
M沢「いや、オレちょっと機械オンチなんだよな。 他の奴に頼んでくれ。」
レントゥルス「そっかー、何となくM沢はメカに強そうな気がしてさ。」
新田(機械オンチなわけないだろ!)
222 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/31(火) 13:03:05 ID:???
M沢「メカに強そうかぁ…それは単なる先入観ってヤツだろう。 あのさ、いま世の中じゃポケベルが急激に伸びているだろ?
あれってのは元々営業ビジネスマンや医療関係者、経営者の緊急連絡用に開発された物だけどよ…」
ミュラー(なにやら薀蓄語り始めましたが…どう話を繋げていくつもりでしょうか?)
M沢「今年度からDwCwMwではプッシュ信号によって自由に数桁の数字を送れるサービスが開始、
それにより一般女性の普及率が急増しているんだ。 女は機械に弱いと先入観が働きがちだが、
事実としてポケベルを使いこなしてるのは女だ。 『14106』=『愛してる』を最初に使いだしたのも女だし。」
レントゥルス「ほえー………」
新田(やっぱり機械オンチじゃねえじゃんか…)
M沢「けどさ、オレはそういう機械に頼り過ぎてデジタル化された世界ってあまり好きじゃ無いんだよな。」
こののままじゃあオレ達………機械に支配されちまうぜ?」
ミュラー・新田(それはギャグで言っているのか…?)
通信会社の回し者かと疑いたくなる程、デジタル界の最先端薀蓄を披露したかと思えば、それを一転して否定…
その流れでの『機械に支配されちまうぜ』発言である。
ロボットの発言でさえなければ『なるほど』と思わず頷いてしまいそうだった。
223 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/31(火) 13:04:07 ID:???
唖然とする新田とミュラーだが状況は一向に覆らなかった。
常日頃から演技ぶった言動を取っており、真意を量り辛いこの男も…
ミハエル「フフン、宜しくお願いしマス。」
M沢「こちらこそ。」
ミハエル「しかしその特徴的なボディですが…」
M沢「うん?」
新田(おおっ! いよいよツッコミが入るのか!?)
ミュラー(グッジョブです、ミハエル・ドノヴァン!)
ミハエル「So Cuteですネ、まるでジャパニーズ茶筒のようです。 アーバックルもそう思うだろう?」
アバ様「ニャー」
M沢「いやあ…照れるぜ。」
ミュラー(違う! 何故その流れでキュートとか言い出すんですか!?」
新田(何で日本の茶筒の話になってるのか…! 意味不明だよ、流石アメリカだよ!)
…この始末である。
224 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/31(火) 13:05:07 ID:???
更には無口・不愛想の象徴、ミハエル以上に真意を量り辛いと言えるこの男も…
ラムカーネ「………………」 ザッ
M沢「………………」
新田(遂に最終兵器ラムカーネが動いた…)
ミュラー(彼ならば…彼ならばきっと、真実を見抜く目を持っている筈。)
ラムカーネ「………………」
M沢「………………」
ラムカーネ「………………」
M沢「………………」
グッ…
新田(握手しちゃったよ…)
ミュラー(この互いに解かり合った感の漂う空気…解せません。)
225 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/31(火) 13:06:10 ID:???
そんな身をよじりたくなる違和感に曝された状況下の新田とミュラー。
先ほどから期待させられてはハズレが続く、パチンコで言えばハマりの状態である。
このままでは二人の精神は間もなく限界を迎えてしまうかと思われた。
だがここに来て一筋の光明が訪れる…
ブンナーク「なあM沢、実はさっき言えなかったんだが気になってる事があんだよ。」
M沢「えっ?」
新田「!?」
ミュラー(ブンナークの復活リーチですと!?)
先ほど何の疑いも抱いた気配なくM沢を歓迎したシンプラサート・ブンナーク。
彼が何やらM沢に物申す事があると言うのである。
言うなれば一旦ハズれてからの復活演出と言うべきであろうか?
ともかくとして、新田とミュラーの瞳は一瞬にして輝きを取り戻した。
ブンナーク「……ああ、やっぱりそうだ。 なあM沢、お前………」
新田・ミュラー(遂にツッコむのかっっ!!!!)
226 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/31(火) 13:07:17 ID:???
M沢の方をジッと観察・確認し、間違いないと頷いてから話し出したブンナークに二人の期待は高まる。
勿体ぶるブンナークの調子にヤキモキしつつ、それでも彼等にとっては至福の時を待つ如しであった。
一秒が一分にも一時間にも感じられるこの瞬間…まさに彼等は今、相対性の概念を感じたのである。
――――
――――――――
――――――――――――――――
ブンナーク「お前、スパイクの紐がほどけてるぞ…」
M沢「えっ…あ、ホントだ。」
新田・ミュラー(そうじゃねェだろッッッッッ!!!!)
二人の無言のツッコミが悲しく精神世界に響き渡った。
※ 新田とミュラーの相互感情が2上昇。(この描写により2人が練習に身が入らないとかって事はありません。)
※ 新田のM沢に対する感情が[ロボットだよな…]になりました。
※ ミュラーのM沢に対する感情が[ええ、ロボットの筈です……]になりました。
227 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/31(火) 13:10:33 ID:???
一旦ここまでです。
コメレスや続きは(出来れば)今夜に。
228 :
森崎名無しさん
:2012/07/31(火) 21:01:34 ID:???
控え選手なのに、かなり濃いキャラだwww
229 :
森崎名無しさん
:2012/08/01(水) 01:24:51 ID:???
完成されたサッカーサイボーグかw
230 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/02(木) 00:32:44 ID:???
>>218
笑って頂ければ嬉しいですw
>>219
M沢「弟のβの登場予定はないぜ。」
>>220
隣の人がビビる事になりそうですね。
>>228
登場時点のネタが特別豊富なキャラを選ぶから…
>>229
金属茶筒の中からサンターナ登場…ですと?
231 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/02(木) 00:33:52 ID:???
…少々騒がしい事にはなったが、ともかくとしてM沢はヴィオラの控え選手として受け入れられた。
早速の契約を交わす為、マネージャーに伴われクラブハウスへと向かった事で選手達の喧騒も収まり…
コーチであるシーザーは二つあると言っていた連絡のもう一方について話し始める。
シーザー「さて、新規加入選手との顔合わせも済んだ所で二つ目の連絡をさせて貰うぜ。
ズバリ、今回もありがたい事にテストマッチのオファーが来ていてだな…。」
三杉(おや、もしや…)
シーザーの言葉に対し、三杉には瞬時にピンと思い当たる話があった。
言わずもがな、バンビーノらが手を尽くしてくれたであろうサンパウロの件である。
ふと見れば、その可能性(及び今後の展望)について多少知っているミュラーも強張った表情をしていた。
…恐らく彼も三杉と同様に直感を抱いたのであろう。
シーザー「今度の相手はブラジルのサンパウロFCのユースチームだ。 記載されている経歴によれば、
強豪ひしめくサンパウロ州選手権にて最多優勝回数を誇る超強豪チームらしい。」
レントゥルス「ん…? 州選手権?」
ブンナーク「えっ、なんだ?」
232 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/02(木) 00:35:47 ID:???
ダラピッコラ「超強豪っつー割にブラジル全土で一番二番って訳じゃねーのか…って言ってんだよ」
レントゥルス「そう、それ。」
ブンナーク「ああ……なるほど。 ………つまりどういう事だってばよ?」
フゥ…という溜息が何処からともなく漏れる。
相変わらず行間の読めないブンナークに少々呆れ気味というわけだ。
シーザー「ブラジルはインフラの関係で全国リーグってもんが実現できなくてな…基本的に州単位での
リーグが最大規模となっている。 そんな環境下において、ブラジル国内でNo.1はどのチームか
という話題になった時、リオのフラメンゴFCと並んで必ず名前が挙がるチームがサンパウロFCだ。
つまりブラジルで1,2を争う超強豪ってこった。 …って書いてある。」
最後にボソッと付け加えたシーザーも、選手たちから微妙な表情がこぼれるのを避けられなかった。
…とは言え、この説明でサンパウロのクラブチームとしての規模が明らかになったわけである。
これによって選手たちから発せられる空気も強張った物になっていた。
三杉(そして、そんなチームを相手に僕達は善戦…いや、勝たなければならないという事だ。
これまでと違って全く参考データが無い強豪が相手。 判っているのは翼くんが相手という事だけだ。)
今の時点でフォーメーションや戦術を考える事は、三杉でも到底不可能である。
どうにかして何かしらの戦力情報を入手したい所だが…
233 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/02(木) 00:37:20 ID:???
☆対策の為には敵を知らんと………どうしようね?
A 今それを考えても仕方ない、取り敢えず練習練習。
B 休日を使ってどうにか情報を得る努力をする。
C 後でオジオに調べられる当てがないか聞いておく。
D 今この場で、シーザーにサンパウロの戦力情報を得られないか聞いてみる。
E いや、ヴィオラだったら相手のデータなくても戦えるんじゃない?
F その他。
[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
234 :
森崎名無しさん
:2012/08/02(木) 00:38:40 ID:j8dJH6BI
C
235 :
森崎名無しさん
:2012/08/02(木) 00:41:27 ID:???
もしサポーターでゴリラとフレディが登場するなら隣の人を挟み撃ちにして座るのかー?w
236 :
森崎名無しさん
:2012/08/02(木) 00:43:08 ID:wZ06+p8Q
C
237 :
森崎名無しさん
:2012/08/02(木) 00:47:29 ID:???
ついさっき知ったけどメカ沢くんってボンボンで主役やってたのかw
238 :
森崎名無しさん
:2012/08/02(木) 00:51:43 ID:hVIobFlk
C
239 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/03(金) 00:09:26 ID:???
> C 後でオジオに調べられる当てがないか聞いておく。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉(現時点じゃ何の当てもないからな…。 仕方ない、後でオジオにでも相談してみよう。)
取り敢えず三杉にはこのような案しか浮かばなかったが、正直な所ダメな成算の方が大きいと想像していた。
何故ならばオジオが有能であるのは目の前に在る情報を解析するという点にあり、収集という所にはないからだ。
情報を収集するには情報屋やコネクションのような物が必要であり、彼が海外ブラジルのチームを対象にそれを
有しているかという話では、期待するのは甘いと考えざるを得ないと言えよう。
三杉(けれどダメで元々という言葉もある、期待薄と言って何も動かないよりは…。)
そこまで考えて、三杉は一旦この件を頭から排した。
先ずは今から行われる練習に集中しようという事である。
シーザー「さて、お前達は2ヶ月間アクセル筋を使ったウォーキング中心のメニューをこなしてきた訳だが…
この結果、普段の歩き方にも変化が見られている物とオレは判断するぜ。
即ち、身に染み付きつつあるって事だ。 サマになって来ているぜ、お前達。」
選手達はこの言葉に苦笑を湛えながら頷く。
ミケランジェロ丘まで3往復…およそ40q弱のウォーキングを週に数度もやっていれば、流石に習慣も変わるというもの。
240 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/03(金) 00:10:31 ID:???
腿裏で歩く事の効果を理屈で説明されても、何だかんだで懐疑的であった選手達だが…
しかし事実として身体の変化を感じられるようになると、その疑いも頭の隅に追いやれた。
三杉もフィジカルの向上を何故か感じられたのは大きな変化であったと言えよう。。
その代わりとして、感覚の変化がボールの扱いへの変化に追い付かず、元々の得意分野で伸び悩んでいるのだが…
シーザー「歩き方が変わった訳だが、お前達は他にも何か変化を感じられている筈だ。
歩き方一つで何故そんな変化が起こったか、今日はそれについて説明する。」
三杉(腿裏をメインに使った歩き方で、所謂アクセル筋であるハムストリングが鍛えられるようになった。
しかしアクセル筋に馴染む事で変わるのは、スピードや疲労蓄積程度の物…
フィジカルが向上し、当たりに強くなる事とは理屈に沿わないが……さて?)
シーザー「筋肉には拮抗筋という物がある。 運動をするに当り、主動となる筋肉の働きを補助し、動作をスムーズに
運ばせる役割を持つ筋肉の事だ。 そしてアクセル筋であるハムストリングの拮抗筋は腸腰筋とその周辺…
即ち人体の体幹を構成する深層筋に該当する部位となっている。 感覚の鋭いヤツは気づいているかも
知れんが……腿裏を使って歩くと腹の底、おおよそヘソ下辺りにも力が入っている筈だ。」
レントゥルス「ふえー?」
オジオ「………本当だ。」
シーザーの言葉を聞き、三杉を含めた何人かはその点を気にしながら試しに腿裏で歩いてみた。
すると確かにシーザーが言った部位が力むのを感じる事が出来た。
選手達の実践して確認する様に満足げな笑みを浮かべ、シーザーは更に饒舌に言葉を紡いでいく。
241 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/03(金) 00:13:39 ID:???
シーザー「そこがいわゆるヘソ下の丹田と呼ばれる場所…腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)、上下双子筋、方形筋、横隔膜
などの深層筋郡と腹直筋、腹斜筋、腰背筋などの浅層筋郡が長球状の構造を形成している、その中心だ。
つまり腿裏を意識したウォーキングでは、アクセル筋であるハムストリングと同時に、運動能力に直結する
腸腰筋をメインとした人体の体幹部が鍛えられる事になる訳だ。 ドゥーユーアンダスタン?」
三杉(なるほど、歩く≠ニいう行為にあれ程の時間をかけたのはその為か…!)
ただ歩いていただけにも関わらず、自らのフィジカルが向上したと感じられた理由…
それはアクセル筋の基本的な使い方を覚えると同時に、無意識に体幹部が鍛えられていた事に由来すると言うのだ。
胡散臭さをどうしても否めなかった指示の裏側には、計算し尽くされ理に則った基礎トレーニングが在ったわけである。
これは三杉にとって背筋に震えが走る衝撃であった。 感動したと言っても良いだろう。
更にシーザーは2ヵ月の成果について言及を続けた。
シーザー「付け加えるならばお前達は人本来の自然な歩き方を得た。 つまりは僅かだが共縮から解放された事になる。」
オジオ「共縮?」
シーザー「ああ…そうだな、例を挙げて説明するとしようか。」
242 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/03(金) 00:15:43 ID:???
シーザー「ええと……なにか力を使うような動作をする場合を想像してみろ。
このような場合、大抵は2種以上の筋肉が相互に必要な役割を持って使われるものだ。
主動となる筋肉は主に収縮し、他はその補助として弛緩するのが自然な動作と呼べるのだが…
普通ならば反射的に為される自然な動作を、間違った知識・経験による不自然な動作が妨げる事がある。
そうなると弛緩しなければならない筋肉が収縮するなどし、筋肉や神経に多大な緊張が強いられる。
この状態を共縮と呼び、自然状態よりも疲れやすく怪我もしやすくなると言えるだろう…。」
三杉「なるほど…その共縮から解放されるという事は、相対的に言えば相手よりも疲れにくくなるという事ですね。」
シーザー「ああ、その通りだ。 恐らく…恩恵はそろそろ見られてくる頃だろうと思うぜ。」
そこまで述べ終えてドヤ顔を見せるシーザー・ツェペリ。
自信満々な顔で偉そうに口を利くだけの物が、どうやらこのコーチにはあるようだ。
※各選手のスキル[ガッツペナ軽減]がLV1に上昇、通常ガッツ300以下で開始されるペナの発動が250以下からとなります。
243 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/03(金) 00:16:44 ID:???
シーザー「さて、そんじゃ今回の指導だが…… うーむ、なぁにすっかなあ…・……。」
ブンナーク「決まってねーのかよ!?」
ミハエル「オーっ…… 今し方極めて多大な尊敬の念を抱きましたが、取り消さざるを得ませン……」
オワイラン「まあまあ二人とも。 こう言っていますが、このコーチはいい加減な事を言わないと思いますよ。」
ブンナーク「そうかねえ…?」
シーザー「チッ、無知なガキが一丁前に抜かしやがる。 何するか決まらないのは、お前等がそれだけダメ過ぎって事なんだぜ。」
ブンナーク「んがっ!」
シーザー「まあいい。 おい三杉、どんな成果を挙げたいかお前の視点で言ってみろ。」
三杉「むっ……どんな成果を挙げたいか、ですか?」
シーザー「ああ、気になってる事やイメージが何もないってんなら、こっちで勝手に決めるが?」
三杉「そうですね………挙げたい成果を考えるならば…」
244 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/03(金) 00:17:50 ID:???
☆今回の練習で後押しとなる項目を選んで下さい。(ちなみに無効再選択となる項目もあります。)
A 三杉自身の伸び悩みを解消したい
B 停滞しているミハエルのドリブル・シュート力を僅かでも改善したい
C 新田の決定力をもう少し向上させたい
D 現状使えないスペルマンをどうにかしたい
E 現状使えないオワイランをどうにかしたい
F 最近パッとしないレントゥルスをどうにかしたい
G 必殺技が全然発動しないオジオをどうにかしたい
H ブンナークをキレイなブンナークにしたい
I メリーとデートしたい
J その他
[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
245 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 00:19:50 ID:dvAU3S/Y
B 丹田の話は聞いたことありマース
246 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 00:20:27 ID:y/9PNXFs
E
守備強化狙いで
247 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 00:21:22 ID:???
J M沢くんを強化改造したい
248 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 00:21:59 ID:???
のったw
J M沢くんを強化改造したい
249 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 00:25:10 ID:3VtwV5o+
A 正直三杉が翼に潰されそうで怖い
250 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 00:27:30 ID:cr3UF/bg
B 次の試合点のとりあいかも
251 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 00:29:48 ID:GPxgD/5I
A 翼対策で鍛えておきたい
252 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 00:31:53 ID:ldOYSdnA
A
253 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 01:06:14 ID:???
I
254 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 01:23:20 ID:???
I ブンナークとデートしたい
255 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 01:49:51 ID:???
J リグルを登場させたい
256 :
森崎名無しさん
:2012/08/03(金) 01:54:24 ID:???
リグル登場させたら今話題の翼くんが発狂しちゃうわ!
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0ch BBS 2007-01-24