キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/09(月) 01:38:17 ID:CDkNFWHk



この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援して下さい。
あとスレ主と岡山姉のことも応えn(ry




301 :森崎名無しさん:2012/08/05(日) 04:43:51 ID:f3pZnObs


302 :森崎名無しさん:2012/08/05(日) 09:47:44 ID:???
B 気持ちの問題だ!

303 :森崎名無しさん:2012/08/05(日) 23:24:59 ID:???
>メル欄空白じゃないと青つなぎの男にロックオンされます。
スレ主さんやっぱりそういう趣味があるのか

304 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/06(月) 12:04:32 ID:???

>>302
お米食べろ! イカスミリゾットうまいぞ!

>>303
マジレスするとスレ主はドノーマルでその手の趣味は一切ございません。
============================================

> A 感覚の体験が出来れば良いならば、ここはもっと簡易的なポーズで出来る筈…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

少々面倒な事態となりそうに思えたが、このような場合に必要なのは当初の目的からブレない事と言える。
目的とは人体動作における軸の体感と、それを活用しての三杉のスランプ脱出…
即ちラベスクのポーズをとる事などでは決してなく、それは手段の為の目的に過ぎないのである。

故にこそ三杉は発想を素早く転換し、それを提案したのだった。

三杉「ミハエル……もう少し簡易的に軸を体感出来る体勢はないものだろうか?」

ミハエル「ほう…?」

305 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/06(月) 12:06:15 ID:???

三杉「アラベスクのポーズは僕達には難しく、これを練習するだけで一カ月は軽く要してしまいそうだ。
    この体勢を維持出来るようになるのが目的ならばそれでも構わないのだが、僕達にとっては違うからね。」

ミハエル「ふむ、確かに……ここはスタジオではありませンしね。 アラベスクの練習には初めはバーが必要です。
      バーに掴まりつつ、感覚を養っていく段階を踏まなければならないが、ここでそんな環境は在りえませン。
      別のポーズで疑似体感が出来るならば、それが望ましい事でしょウが…。」

結論に到るまでの思考経路は異なるものの、どうやらミハエルも三杉の言に同意した模様である。
しかしそれはそれで今から考えねばならない事が出来てしまった訳なのだが…

先着2名様で
 ★みすぎくんかんがえた→! card★
 ★ミハエルくんかんがえた→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
いずれかのカードが…

《Joker、ダイヤ》 自力で思いつき、仲間達に敬意を抱かれる。
《それ以外》 ギブアップ、シーザーが助け舟。

306 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 12:10:39 ID:???
★みすぎくんかんがえた→ スペード10

307 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 12:13:18 ID:???
 ★ミハエルくんかんがえた→ スペード2

308 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 13:00:31 ID:???
意外に投票じゃなかったね

309 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/06(月) 22:24:53 ID:???

> みすぎくんかんがえた→ スペード10
> ミハエルくんかんがえた→ スペード2
> 《それ以外》 ギブアップ、シーザーが助け舟。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

取り敢えず二人してあーでもない、こーでもないと色々な体勢をとってみるが…
元々軸について理解しようとしている三杉には当然適正な案を出せる筈もない。
ミハエルにしても、既に先入観としてのアラベスクが強く印象づき過ぎており、簡単で適正なポーズはなかなか出ない。
暫し悩んでいた二人だったが、最終的にこの状態でいたずらに時間を浪費するのは宜しくないと判断するしかなかった。

ミハエル「ヘイ、一昔前ハンサムコーチ!」

シーザー「あん? 誰が一昔前ハンサムだ…? 控えめに見てもオレはバリバリ現役のハンサムだろ。」

ミハエル「それはどっちだっていいデース。 恥ずかしながら今日の所はこの辺りが限界……ギブアップを宣告しまス。
      今後は学んだ事を他者に共有させるつもりで取り組みまとめる事にするとして、今この場をなんとかして下さイ。」

シーザー「ふむ………ま、いいだろ。 唐突な割にはよくやった方だ。」

ミハエルは自分の未熟を理解し、シーザーへ降参の意を示した。
これを受け、シーザーは体軸についてのレクチャーを引き継ぐ事を了承したのだった。

310 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/06(月) 22:25:57 ID:???

シーザー「スプリント(短距離走)のスタートフォームにはスタンディング・スタートと呼ばれる物がある。
      主に小学生以下の年代で使われる簡易的なスタートだが、あれを少々崩した物が都合良かろう。」

そう言ってシーザーは三杉達に言葉と実践にて要求される体勢を示した。

@ 片脚を前に出し、重心をかける。
A 肩の力を抜いて腕をダラリとたらし、けれど背筋はピンと伸ばす。
B 顔は上げないで、腰から頭頂まで一直線になるようにする。
   その状態で垂軸の話の時のように全身を外側から順に脱力していく。
C 正面から見て、爪先・膝・股関節までが二次元的に見て一直線を示していれば、それが体軸の根元となる。
   足首の方向が左右にぶれていたり、膝が内外に抜けていると、それは軸足らない状態と言える。

シーザー「どうだ?」

三杉(………)

説明をされ、確かにこれならば誰でも簡単にポーズをとれるだろう、と三杉は頷いた。
先ほどのアラベスクとは余りに違いすぎるため、若干拍子抜けと言うか、軽い不安を覚えるが…
実際シーザーの人体に関する造詣は大した物で、この後の説明に三杉は感嘆を漏らす事になった。

311 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/06(月) 22:27:47 ID:???

シーザー「さて、全員問題なくポーズをとれたようなので、話を次に進める。 この体勢をとった際、背筋が
      丸まっていたり、胸を無闇に反り過ぎていると体勢をキープするのが難しい。 敏感な物ならば、
      その状態で上体を変えてみれば気付くだろうが、これで後ろ足を浮かせた時は更に顕著となる。」

三杉(むっ…背筋を丸めると身体がふらつき、反っていると上体の筋肉が強く張って疲労が溜まるな。
    なるほど、これは軸の無いヤジロベエを立たせようと無理な力を働かせている状態か。)

何でもない事をやっているようで、今まで意識した事のないような体感があった。
先程と言い、今と言い、今日は目から鱗のバーゲンセールである。
三杉は自分が、自分の身体についてどれほど知らないかに絶句する。

シーザー「いいか? 実際にこの体勢から腿裏を意識して走り出した時、頭頂から踵までが一直線になっている筈だ。
       これこそが本当の意味における体軸の完成を示している。
       ダイナミックであり、且つ身体に余計な緊張が入っていない、安定なバランスが取れる状態。
       切り返しなどの瞬間などにも、体軸さえ作れていれば負担も少なく身体が流れる事もなかろう。」

三杉(体軸とサッカーの関連性はバランスを取り易く、保ち易くする為か…。
    そして垂軸は動き出しをよりスムーズにい、いずれも筋肉の緊張状態を抑制するのが目的…。)

312 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/06(月) 22:29:07 ID:???

ここまでの説明により、二軸がサッカーに関わる影響を実感出来たと言える。
後はこれらが三杉のスランプをどう解消するのか…という話である。
それについてもシーザーに抜かりはなかった。
三杉が何故伸び悩んでいるか、その理由をかのコーチは確かに把握していたのだ。

シーザー「ミスギ、お前のプレイにおける精度の高さは、同じ動作を高い再現性で繰り返せる点にあった。
      しかしハムストリングやインナーマッスルを急に使い始めた事により、同じ動作でも少しずつ身体
      の使用感がぶれるようになった…それが伸び悩みの主な原因だ。」

三杉「動作を再現しても、プレイが再現される訳ではないと…?」

シーザー「そういう事だな。 動作の再現が出来るって事は、それ自体はなかなかすげぇー事だろう。
      だが身体の変化が大きいと感覚による微調整が往々として追いつかなくなる。それだけお前は
      自分の身体のポテンシャルを使い損ねて来たって事だ。」

三杉「なるほど……。」

シーザー「筋肉≠ヘ信用できない。 人が一生同じ体格を維持できるならばその限りではないが、鍛えたり減量する
      事により、打点も強さも絶えず微妙に変化してしまう。 それは肉体ではコントロールしきれない感覚だ。
      動作は軸≠ナ再現する。 軸は大地を踏むベクトルや体重を感じ、全身の感覚を記憶している。
      それは信用できる固定だ。」

三杉「!!」

313 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/06(月) 22:30:15 ID:???

今まで考えてもみなかった話である。
三杉はこれまでどのような角度、どのような深さから、どの程度の強さで蹴り出すかなどを考えていた。
そのやり方は、時にミリ単位のミクロの動作として彼のテクニックを再現させてきたものだが…
本当の精度ある動作とは概念が違うのだと、今高らかに告げられたのである。
それは確かなショックであった。

三杉(だが人体について、筋肉について、僕はこのコーチに比べて圧倒的に素人だ。 それは認められる。
    ならば余計なプライドは一切捨てなければならない。 新たな視点で僕は壁を乗り越えるんだ。)

状況がそうさせたか、三杉はシーザーの言を素直に受け入れた。
目の前の壁を乗り越えるためには、ブレイクスルーを生み出すためには既存の概念を引っ繰り返さねばならぬ時もある。

日本サッカーの未来について、彼がやろうとしている事も同じように既存の常識を叩き壊す所業ゆえにも…。

※ 三杉のドリブル、シュート、パスカットがそれぞれ1上昇しました。
※ これにより、後ほどの描写で必殺技にも一部変更が発生します。

314 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/06(月) 22:31:19 ID:???

※ 三杉の成長状態が以下のようになりました。

《能力値》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競  合計 高/低 
70  69  68  68  71  63  67  67  66  609  3/2

《上昇率》
やや上がり易い : ブロック
やや上がり難い : パス(判定+4)、パスカット、トラップ、クリア、競り合い
上がり難い : ドリブル、シュート、タックル


☆続いて他の選手達の練習判定を実施します。

先着5名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナークのDF練習補助(! dice + ! dice)/3=★
 ★新田LV39≠フ練習(! dice + ! dice)+7≧18でLVアップ
  ミハエルLV39≠フ練習(! dice + ! dice)+10≧18でLVアップ★
 ★オジオLV38≠フ練習(! dice + ! dice)≧14でLVアップ
  レントゥルスLV38≠フ練習(! dice + ! dice)+4≧14でLVアップ★
 ★ダラピッコラLV37≠フ練習(! dice + ! dice)+9≧12でLVアップ
  ミュラーLV37≠フ練習(! dice + ! dice)+11≧12でLVアップ
  スペルマンLV38≠フ練習(! dice + ! dice)≧14でLVアップ
  オワイランLV36≠フ練習(! dice + ! dice)+8≧10でLVアップ★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

315 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 22:31:55 ID:???
 ★ブンナークのDF練習補助( 14 )/3=★

316 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 22:32:48 ID:???
★新田LV39≠フ練習( 43 )+7≧18でLVアップ
  ミハエルLV39≠フ練習( 63 )+10≧18でLVアップ★

317 :303:2012/08/06(月) 22:33:31 ID:???
おろ?マジレスされたのぜ

 ★オジオLV38≠フ練習( 56 )≧14でLVアップ
  レントゥルスLV38≠フ練習( 41 )+4≧14でLVアップ★

318 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 22:33:38 ID:???
★ダラピッコラLV37≠フ練習( 42 )+9≧12でLVアップ
  ミュラーLV37≠フ練習( 25 )+11≧12でLVアップ
  スペルマンLV38≠フ練習( 43 )≧14でLVアップ
  オワイランLV36≠フ練習( 53 )+8≧10でLVアップ★

「いい数字引くなら俺に任せろー!」バリバリ

319 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 22:34:11 ID:???
 ★ダラピッコラLV37≠フ練習( 55 )+9≧12でLVアップ
  ミュラーLV37≠フ練習( 14 )+11≧12でLVアップ
  スペルマンLV38≠フ練習( 52 )≧14でLVアップ
  オワイランLV36≠フ練習( 26 )+8≧10でLVアップ★

320 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 22:38:57 ID:???
三杉の上昇率のタクルにあった(判定+4)はなくなっちゃったんですか?

321 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 22:43:31 ID:???
M沢とラムカーネは練習に参加してないのかな?

322 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 22:44:05 ID:???
先着5名ということはあと一つ隠し判定があるのか(違)

323 :322:2012/08/06(月) 22:45:06 ID:???
>>321
うおっ!それだ!

324 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 22:46:56 ID:???
>>320
そもそも
やや上がり難い : パスカット
上がり難い : タクル
が逆な気がする

325 :森崎名無しさん:2012/08/06(月) 22:47:59 ID:???
確かにタクルが68で上がりづらいなのは変ですよねえ

326 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/07(火) 01:02:00 ID:???
失礼しました、タックルの+4は消えておりませぬ。
上昇率の所をパスカットとタックルを逆にしてしまい申した。
次回に修正分を記載し直させて頂きます。
なお、以前にとっくに開眼しておりました三杉のトラップ技もここで改めて習得させます。
ご指摘下さりました>>259殿に御感謝申し上げます。

またラムカーネについては完全にスレ主管理となっております。
M沢親分に関しては契約の為と称して今どっか行ってるんじゃないかと思います。


327 :森崎名無しさん:2012/08/07(火) 01:06:45 ID:???
M沢くんと一緒にアラベスクしたかった乙

328 :森崎名無しさん:2012/08/08(水) 01:18:46 ID:???
ヤベッチュ外伝の敵チーム内ではシャチハタがブーム!
いやむしろシャチハタが最強らしい、何を言っているか分からないと思うが(ry

329 :アナカン@愚痴 ◆lphnIgLpHU :2012/08/08(水) 01:33:36 ID:???
仕事で疲れ果てながらも自分へのご褒美(笑)を買って帰り、夕飯を終えての一人ゆっくりした時間。
熟れた桃にヱビスビールを堪能して元気を補充。
さあ書こうと思った矢先に罰ゲーム長電話スタートでストマッハ。
気づけば睡眠時間まで浸食。
ちくせう。
おやすみなさい。

330 :森崎名無しさん:2012/08/08(水) 01:36:02 ID:???
ということは電話の相手は岡山姉じゃなかったわけですねおやすみなさい

331 :森崎名無しさん:2012/08/08(水) 21:25:13 ID:???
>>329
隠しメッセージを仕込むとは流石ですな。
だが解読しちゃったのぜ。

キーはレス番329
まず、最初の3行はそれぞれ3、2、9文字目を抜き出す。
次の3行も3、2、9文字目を抜き出したいが、6行目は9文字もないので、
ひっくり返して9、2、3文字目を抜き出す。

抜き出した文字は「でれたまくす」。
このスレ主さんは以前「タクル」と書いたように「ッ」を抜いてしまうので
補って「でれたまッくす」。
分かりやすいように片仮名に直して「デレたマックス」

マックスにデレる相手といえば一人しかいない。
つまりアナカンさんは嫁とデレデレ長電話していたんだよ!

332 :森崎名無しさん:2012/08/08(水) 21:26:18 ID:???
な、なんだってー!

333 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/09(木) 12:52:00 ID:???

 ブンナークのDF練習補助( 1 + 4 )/3=1(端数切り捨て)

 新田LV39≠フ練習( 4 + 3 )+(前回分+7)≧18でLVアップ → Expキープ
 ミハエルLV39≠フ練習( 6 + 3 )+(前回分+10)≧18でLVアップ → LVアップ ※二次限界到達

 オジオLV38≠フ練習( 5 + 6 )≧14 → Expキープ
 レントゥルスLV38≠フ練習( 4 + 1 )+(前回分+4)≧14 → Expキープ

 ダラピッコラLV37≠フ練習( 4 + 2 )+(前回分、補助+10)≧12でLVアップ → LVアップ
 ミュラーLV37≠フ練習( 2 + 5 )+(前回分、補助+12)≧12でLVアップ → LVアップ
 スペルマンLV38≠フ練習( 4 + 3 )+(補助+1)≧14 → Expキープ
 オワイランLV36≠フ練習( 5 + 3 )+(前回分、補助+9)≧10でLVアップ → LVアップ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フロレンティア・ヴィオラの選手達は順調に練習の成果を挙げていたが、一部例外もあった。
新田瞬とヴェネチアーノ・レントゥルスである。

新田などは積み重ねた物が試合中にブレイクする事が多いためか、最近は一見して変化がない。
とは言え、新田はプリマヴェーラ杯において潜在していた才能のストックを開放し尽くした感がある。
後は身体能力の向上次第の緩やかな成長を見込むべきかも知れなかった。

レントゥルスについては完全に停滞気味と言って良く、三杉と同様にスランプであった。
元々が危険察知能力の鋭さによりチーム全体のポジショニングの穴を埋める事に長けた彼である。
必要とされる最低限の役割はどんな形であってもこなせている訳であるが…
チーム全体のレベルが上がり、彼の危険察知が最大限引き出される場面が減じた事がスランプと無関係とは言えまい。

334 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/09(木) 12:53:18 ID:???

一方で、人一倍に練習が捗(はかど)っている者達も居た。
その中の一人がアルフレッド・ミュラーである。
ビデオレターにてハンブルガーに仇敵とも言うべき相手が所属していると知って以来、彼は練習に気迫を以って臨んでいた。
不得意と認識されていたグラウンダーでの攻防には特に力が入り、実力に底上げが見られている。

そして三杉淳も…
彼は二軸のレクチャーにより、それまで陥っていたスランプから脱した。
プレイの再現をするために注意を払うのではなく、常に身体の軸を意識する事で精度が向上したのである。
それは瞬間的にミクロの意識を要する作業ではなく、恒常的にマクロな意識を保つ作業への変化だった。
ただそれは懸命に精度を上げようと動かずとも、軸さえ決まれば自然に精度が上がるスタイル…
三杉のように幼少のフィジカル成長が緩やかで、急激なフィジカルの変化に経験がない者にとって、
後者のスタイルがより好相性となるのは当然かも知れなかった。

三杉(垂軸を意識する事で脱力が生まれ、それはスムーズな動き出しを可能にする。 ならば…) ダッ

ポンッ

マッチアップの相手が出したパスを、三杉はクイックネスのあるダッシュで飛び込みカットした。
彼が元々有していた深い読みに、実質として反応が加味された結果である。

335 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/09(木) 12:54:20 ID:???

更に…

スパーーーーーーン!!

三杉「ここはボクが!」 バッ

ゴール前に上げられたハイボールの場面、三杉は攻撃手の一人だった。
ボールの軌道に合わせ、身体を捻りながらの跳躍は得意のオーバーヘッドの構え。
ハイパーオーバーヘッド、或いはオーバヘッドの体勢からポストプレイを繰り出すと思われた。
しかしこの場は違った。

ピタッ

スペルマン「!!」
ミュラー「えっ?」

三杉(出来た!) クルン

三杉はピタリとタイミングを合わせ、勢いを瞬間的に殺して足の甲と足首とでボールを挟み込んだ。
ボールを足でキープしたままバック宙の要領で地上へと着地し、反転しながらシュートを放ってみせたのだった。

※ ミュラーがLVアップとは関係なくタックル、パスカット、ブロックにそれぞれ+1
※ 三杉が[クイックダッシュカット/+3(確率1/4)]、および[オーバヘッドフェイク/トラップ+2、消費100]を取得。

336 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/09(木) 12:55:56 ID:???

<イベント発生>

しかし最も成果を挙げていたのはまた違う…ミュラーでもなく三杉でもなく、この男である。

レントゥルス「わわっ!?」

ミハエル「ヘイ坊や、甘いですよっ!」

ミハエル・ドノヴァンが他の選手達と別メニューを課されたのは、3ヶ月前に爆発した膝の爆弾のせいだった。
その傷自体はBJの手によりとうに治療も済み、リハビリまで完了している。
しかしミハエルは無意識にこの古傷を気にし、それを庇う動作によって他の箇所に負担をかけていたのである。
このような状態で長時間、長距離と歩き続ける事は、新たな爆弾を生成してしまう可能性が大きく…
それ故にシーザーはクラシックバレエによる軸の矯正、動作の補正、体幹の強化を狙ったのである。

シーザー(ミハエル・ドノヴァンか…)

結果として、クラシックバレエはミハエルにとって非常に水が合っていたと言える。
バレエによるトレーニングを受けるミハエルは、一を教わって十を身に付ける如し…
最初からバレエ(こちらの方)が天性だったのではないかとバレエ指導者に言わせる程であった。

337 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/09(木) 12:56:58 ID:???

2ヶ月間、彼は身体の柔軟性を大きく向上させると共に、軸の感知によって正しい脱力を得るに到った。
この結果として彼の動きは、以前に有していた繊細でしなやかな強さをほぼ取り戻したと言える。
また彼はバレエの動きを新たにプレイへ取り入れ、リズム感覚を向上させるなど、副産物も数多かったと言える。

三杉(ミハエル……全く、呆れたヤツだよ。 合流したばかりの頃は間違いなく二線級だったというのに。)

二か月、たった二ヶ月間の話である。
多くを失ったミハエルに対し、三杉は1年でもリハビリをしていくよう勧めた経緯がある。
そして二か月前、ヴイオラに入団した当時の彼は、確かにかつての魔法のようなプレイをすっかり失っていた。
実力は贔屓目なしにヴィオラの選手達の中でも中堅かそれ以下…平凡としか言えぬプレイヤーとなったのだ。
バンビーノの抜けた穴はそうそう埋まらない、と三杉も長期的に考えようとしたものである。

だが以降のミハエルは全く平凡ではなかった。
普段の態度から想像できぬほど練習時には鬼気迫り、試合では能力不足を集中力・工夫・視野でカバーした。
いや、カバーするだけでとはとても言えない。 勘を取り戻すかの如く、彼は試合中に輝きを取り戻していったのだ。
結果彼はヴィオラのほとんどの選手に追い付き、追い越して行った。
気迫のこもった練習風景も然る事ながら、三杉をして『ミハエルはモノが違った』と断ずるを得ない所であった。

338 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/09(木) 12:58:15 ID:???

だがそれでも、ミハエルにはサッカー選手としての大きな後遺症がいまだ残っていた。
それは損傷の激しかった軟骨を接ぎ合わせた大手術による代償…
膝関節の可動域が狭まり、かつて身に付けたボールタッチ技術の一切を喪失してしまった事である。
ゆえに以前持っていた感覚を捨て去り、新たな技術構築を求め続けているミハエル・ドノヴァンだが…
スパイクに吸いつくようなタッチは取り戻せておらず、シュート性のキックもゴールを脅かせる威力がない。

特に元々キック力がある訳ではなかったミハエルにとって、関節の可動域が狭まった事は絶望的と言えた。
蹴り足のバネ係数の低下…単純な威力は言うまでもない、ボールに回転もかけ辛くなっている。
無理に回転をかけようとすれば、今度はコントロールが覚束なくなる始末…
無数にあるバラの品種になぞえ、変幻自在の回転やチェンジ・オブ・ペースで相手を幻惑したローズ・バスター。
もはやミハエルはそのようなシュートは到底放つ事が出来なかった。

ミハエル「(…けれど、それならそれでやりようもありマス) 何故ならボクは… 大 天 才 ですから!」

現在に至り、ミハエルはようやく過去の技術と本当に決別する覚悟が完了した。
どれほど過去に固執しても、出来ない物は出来ないのだと受け入れたのである。
彼の心を切り替えさせる切っ掛けとなったのは、ミラン戦で思い付き、ぶっつけで披露してみせたローズピルエット。
自身を一個の軸と化し、身体を独楽のように回転させたヒールショットなら、膝関節とキック力に影響しなかった。

339 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/09(木) 12:59:39 ID:???

しかしこの蹴り方は出来る場面が限定されすぎるきらいがあった。
もっと…可能ならばいつでも、全場面で撃てるようなシュートが必要だとミハエルが考えるのは当然の話である。

先着で
 ★ほんじゃあどーするの?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《スペード〜クラブ》 トーキックを利用すれば良いとミハエルは考えた
《ハート》 トーキックを利用すれば良いと新田がアドバイスした
《ダイヤ》 ハートの結果に更に三杉が口を出した
《JOKER》 ミハエル「フフン、自分で浮き球の場面を作り出せれば問題は解決ですね。」
       三杉「その発想はちょっと早すぎるんじゃないかな、まずはトーキックの方をだね…」

340 :森崎名無しさん:2012/08/09(木) 13:00:11 ID:???
 ★ほんじゃあどーするの?→ ハート3

341 :森崎名無しさん:2012/08/09(木) 13:00:35 ID:???
 ★ほんじゃあどーするの?→ スペード6
JOKERはサイクロンかなんか?

342 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/09(木) 13:00:40 ID:???

一旦ここまでとなります。
失礼ながらコメレス等は夜に…

343 :森崎名無しさん:2012/08/09(木) 13:48:06 ID:???
>>341 ホーリークロスでしょ

344 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 00:23:32 ID:???

>>327
乙感謝です。 アラベスクとか出来たらすげぃ。 M沢親分できるのかな?

>>328
今月の新テニプリはげワロw キテレツくん、絶対に後でもう一回裏切るパターンだこれw
そんでブン太も実はそれ知ってて演技してるパターンね。
彼等はテニスなんかより演劇部入って劇団俳優目指した方がいい、月影先生も驚愕してますよ

>>330
ニヨリ

>>331
これがキャプ森住人のポテンシャル…
やはり天才か

>>332
私も『な、なんだってー!?』な気持ちですw

345 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 00:24:46 ID:???

> ほんじゃあどーするの?→ ハート3
> 《ハート》 トーキックを利用すれば良いと新田がアドバイスした
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミハエル(限られたシーンでなく、どんなタイミングでもゴールを狙える決定力が欲しい…
      攻撃のバリエーションが多彩であってこそ、このチームは輝くからには。)

ある程度の高さまでは確かに登ってこられた。
しかしながら、そこで満足などしていられるミハエルではなかった。
誰にも真似の出来ない高き地平を見た人間にもう十分だろう≠ニいう思考はないのである。
…とは言っても目の前の壁が高い事は否めない事実だった。
だがミハエルと同様、自らの成長について非常に貪欲な一人の選手が、まさにミハエルの様子を気にしていた。

新田(………)

新田瞬……彼はユヴェントス戦でミハエルが崩れ落ちる姿を見ていた。
その時の負傷が尾を引き、以前に見せたプレイを今は出来ない事に気付いている。
喉から手が出るほど欲しい武器がなく、それでも夢(もくひょう)を見定めて足掻くミハエルの姿…
新田はミハエルの感じているだろう歯痒さが、少なからず他人事に思えないでいた。

『…かと言って、ミハエルと自分は資質が異なる…役に立てるような実践的なアドバイスなど到底思い付く筈なし。』
自身をそのように評価していた新田は、これまで彼の様子を気にするだけ…何も行動を起こす事はなかった。

346 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 00:26:32 ID:???

しかし先程のヴィオラ新規加入選手の話、そしてその候補リスト…
候補リストの中にあった一人の選手の名が、新田に行動を起こさせる切っ掛けとなった。

新田「(サルバトーレ・ビアンキ、あいつは確か…) なあミハエルさん!」

ミハエル「…ワット? ああ、ニッタボーイですか。 何ごとです?」

新田「キック力…シュートの事について悩んでいるんだったら、試して欲しいキックがあるんだ。」

ミハエル「ほう…?」

憎まれ口が多く、協調性もあるとは自身でも思っていないミハエル。
彼は自身がチームにちゃんと受け入れられていると考えていなかった為、
今回の新田の行動は、間違いなくミハエルの事を驚かせた。

新田「トーキック、トーキックだよ!」

ミハエル「トーと言うと…… オー、ポワントの事ですか?」

347 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 00:27:57 ID:???

新田がミハエルに進めたのはトーキック…
サルバトーレ・ビアンキがランニングドリブルから予備動作もほとんどなしに放った高等技術。
そのシーンを観た時、ビアンキのキック技量の高さに誰よりも衝撃を受けたのが、何を隠そうこの新田だった。
新田も自身のキック力の弱さを嘆き、トーキックを練習した時期があったのだ。
しかしトーキックをまともにコントロールするには高いテクニック・センスが必要であり…

新田「(…俺にはそんなセンス、全くなかった。 けどミハエルなら…)
    そう、スパイクの爪先を使ったトーキックなら、キック力が弱くても強いシュートが撃てる。
    打点が狭くてコントロールが難しいし、軸足の位置も普通のシュートとは変わってくるけど…
    でも、ただ悩んでいるくらいなら練習してみればイイと思う、何か思い付く切っ掛けになるかもだし。」

ミハエル「…………」

新田「……なに、その沈黙?」

ミハエル「いえ、少々驚きました。 チームメイトから技術的なアドバイスを受けた経験がないのでネ。
      ……それと、少なからず嬉しい気分でもありマース。」

新田「えっ…?」

ミハエル「サンキューベリーマッチ、早速プラクティスしてみるとしますよ。」

348 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 00:31:21 ID:???

神妙な言葉で微笑を返され、逆に新田が戸惑い引く場面となった。
新田としては一笑に附される事も想像していた為、ミハエルの素直な御礼の言葉は一周して気味悪かった為だ。
そしてその笑みがいつもの皮肉めいた物でなく、柔らかく美しさまで想わせる微笑だった事も理由の一つに入る。

新田(正直あの笑顔は反則だと思った…のは、何かの間違いに違いないさ。)

だが、それはミハエルが幼少時にスラムの人々へ勇気と清涼を与えていた、
文字通り天使の笑みであった事を新田が知る筈もなかった。


※ 二次限界到達ボーナス、ミハエルがシュート技[ローズバスター(新)/+6、消費200]を覚えます。
  もしかしたら次の試合までに。 更にミハエルの低い浮き玉補正が1上昇。
※ ついでに新田とミハエルの相互感情が3上昇。  

349 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 00:32:58 ID:???

…こうして、ヴィオラの10月度前半2週間の練習は非常に実りある物となる。
その初日であったこの日は三杉にとって格別に成果を得られたと言える。

ガション ガション

定時を越え、練習をそろそろ切り上げようという時、遠くから金属音が聞こえてきた。
入団契約処理の為にクラブハウスへと行っていたM沢とマエリベリーがグラウンドへ戻って来たのである。

M沢「いや、相済まん。 初日なのに練習に参加できなかった。」

三杉「まあ気にする事はないさ、契約に時間がかかる事は皆知っているからね。
    そんな事よりも、改めてこれから共に頑張っていこう。」

M沢「こちらこそ宜しく頼むよ。」

再度二人の手と手(?)がギュッと握られた。
M沢の手(ギミックハンド)は間違いなく金属の冷たさがあったが、三杉は知らんぷりを押し通した。

350 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 00:33:58 ID:???

シーザー「さて、解散の前に…ミスギ、オレが留守の間に就いたマネージャーを紹介してくれ。」

三杉「えっ? はい?」

シーザーの言葉に感嘆詞のみで応えながら、三杉はチラリと横眼でマエリベリーの姿を確認した。
いきなり紹介してくれとはどういう事かと理解が追いつかないのだ。

シーザー「オレも今朝書類を見て初めて知ったくらいでな。
      お前等へのコーチングなんか放り出し、あの可愛らしいマネージャーとお茶でもと思ったが…
      まあ真剣にやると約束したからには、コーチの方を優先する事にした。」

三杉「はあ…そうですか? 何を言っているのか話が見えてきません。」

シーザー「キャプテンとして、マネージャーとコーチを職務上で引き会わせろと言っている。
      でないとオレは仕事後に私人としてあの子にファーストインプレッションするぞ、いいのか?」

三杉「……………」

どうやらシーザーはちゃんと線引きしておきたいという事らしかった。(額面通り信じるならば)
シーザーのヤンエグっぷりは三杉もサン・シーロにてその目で見ている。
英雄かどうかは分からないが、このコーチが色を好む人間性なのは明らかと言えた。
…ならばコーチとして、マネージャーとして、互いを紹介した方が良いというのは道理かも知れない。
そして監督が(実質)不在ならば、その役目はいずれの事も知るキャプテンが担うのも道理…なのか?

351 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 00:35:20 ID:???

三杉「分かりましたよ……。 マネージャーを紹介するんで、ちゃんと線引きして下さいね。」

シーザー「あいあい、マンマミア。」

三杉(やれやれだ…)

三杉は肩を竦め、向こうで片づけをしているマエリベリーの方を振り返った。
バカバカしいと思っているが、『より面倒くさい事態を避けるため』と自分を強引に言い聞かせつつ…

三杉「おぉい!」

メリー「え…?」

三杉は作業中のマエリベリーを手招きし、こちらへと呼び寄せた。

☆マネージャーを紹介してください。

A こちらはマネージャーのマエリベリー・ハーンさんです。
B こちらがマネージャーのメリーです。 名はマエリベリーですが、愛称がメリーなのでそう呼ぶと良いかと。
C こちらがマネージャーAです。 クラブAとは別に仲良くありません。(※要5票)
D こちらがマネージャーの天狗Aです。 不渡り手形とか持ってます。(※要10票)
E 紹介すると言ったけど…すまん、ありゃ嘘だった。
F その他

[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。) 

352 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 00:37:06 ID:H8mRIHRQ


353 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 00:38:56 ID:???
本日はここまでと致します。
毎度毎度の亀更新で済みませんが、どうぞこのペースに慣れて下さい。

あと私は別に戦術とか詳しくないよ霊夢さん、大体だよ大体。
私にとってもキャプテン翼がサッカールールだよ。
GKは三角飛びの練習をするもの、フィールダーはスカイラブハリケーンの練習をするもの
そんなの常識ー

354 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 00:40:51 ID:j6CIa1E6


355 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 00:41:35 ID:IWanzQqU
A オーバーヘッドフェイクって原作でシュナイダーがやっていた技ですか乙

356 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 00:55:13 ID:omTJj9/E
A

357 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 08:55:14 ID:???
D10票→JOKERなんてことになったらどうなるんだよw

358 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 09:12:42 ID:???
「実況の給料が悪いので出稼ぎに来ました」

359 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 15:43:18 ID:???
このロリコンめ!

360 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 19:05:23 ID:???
一瞬だけ>>357のD10がDioに見えてしまった私は病人

361 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 23:09:26 ID:???
ファストブレイクの新効果が
ボールを奪われるまで全選手の行動+2、1試合中1回のみ、とされていますが
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1301912077/536
では違うものとなっていますが一体どっちの方が正しいのでしょうか?

一応効果違いで勝負結果が変わるといった事は、どうやらないみたいですが

362 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 23:31:41 ID:???

>>355
ピンポンパン。 そうです、決勝で全日本から先取点取った時のあのイメージです。

>>357
どうなるんですかね?
どうにかなります
どうにかします

>>358
かわいそうに、薄給って辛いね

>>359
び、ビックベアード様…おゆるしを

>>360
いいじゃないですか。 ええ、夢と希望がムンムン湧いてくるじゃないですか。

363 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 23:37:32 ID:???

>>361
ファストブレイクの効果は+2で試合中1回が正しいです、今のテンプレの通りになりますね。
当時のそれは間違いです、すみません。
============================================

> A こちらはマネージャーのマエリベリー・ハーンさんです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

話が話である以上、無暗に距離が近づくような砕けた紹介は避けておこう。
線引きをすると言っていても、所詮男は仲良くなりすぎてしまえばどうなるか分かった物ではないのだから。

そんなように考えた三杉は、殊更堅苦しくなるような紹介の仕方を選ぶ事にした。

三杉「作業中なのに済まないマエリベリー、順序が遅れたがうちのチームのコーチを紹介しようと思ってね。」

メリー「そうでしたか、でもそういう事でしたら謝らないで下さい。 仕事の内ですし、私は全く構いませんわ。」

そう言ってメリーは凛として顔を上げ、背筋を伸ばした。
柔らかく可愛い雰囲気が自然と醸し出される彼女から、少々緊張感を想わせる空気が発せられる。
どうやらメリーの方は三杉が気を回さずとも十分にお堅い雰囲気のようである。

三杉「こちらがコーチのシーザー・ツェペリ氏だ。 身体能力に関する指導に優れていると思う。」

シーザー「シーザーだ。 宜しく、お嬢さん。」

メリー「こちらこそ。」

364 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 23:39:47 ID:???

三杉「それからコーチ、こちらがマネージャーのマエリベリー・ハーンさんです。
    事務仕事については彼女に任せておけばほぼ間違いないと言えるくらい優秀です。」

メリー「マエリベリーです、どうぞお見知りおきを。」

シーザー「……………」

三杉(おや…?)

只今三杉はメリーを紹介し、メリー自身からも宜しくの言葉が出た。
当然ながら、続いてはシーザーから一言…場合によっては歯の浮く言葉の一つも飛び出す物と思っていた。
しかしシーザーは目を何度か瞬(まばた)かせ、少しばかり怪訝そうに眉をひそめるのである。

三杉「どうしましたか、コーチ?」

思わず三杉が尋ねると、シーザーは…

先着で
 ★それからどうなる→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 シーザー「ハーン…?」 
《スペード、クラブ》 シーザー「ハーンって珍しい姓だなおい。」
《JOKER》 ???

365 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 23:40:27 ID:???
 ★それからどうなる→ ダイヤ9

366 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 23:53:56 ID:???
ハーンさんって向こうに実際にいるのか、まあ違うと思うけどね

367 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 23:57:07 ID:???
アリー・ハーン
チンギス・ハーン
チャー・ハーン

368 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 00:04:02 ID:???
元ネタは「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)」じゃね? おや、八雲…?w
あとまあ、ドイツやオランダのあたりにもハーン姓はあるらしい。

369 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 00:38:59 ID:???
マネージャーといえば、キャプ翼2だと石崎がマネージャーやってるカオスな話もあったなあw

370 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 00:42:48 ID:???
シーザーの方に出てくるハーンはモンゴル人だな、ラフカディオはアメリカ人だけど
ちなみにラフカディオと肩を並べられるモラエスはポルトガル人…ってまあ誰も知らないと思うけど

371 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:18:20 ID:???

>>366-368
だいたい367さんや368さんの仰るとおりですね、欧州圏ならドイツやオランダに。
ハーン→はうん→八雲 ってな説もあるようですね。

>>369
あれは割と衝撃的でしたね。
石崎「みんな、きょうのスコアメモよ」
なんでしょうね、このガッカリ感。

>>370
ドット・ハーンさんの事ですね、サンドマンにやられたドット・ハーンさん。
あとモラエスの事は知らんかったでしたね。
ヴァンなんとか・モラエスさん。 偉大な日本紹介者としてハーンと並び立つ…
なかなか興味深そうではあります。

372 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:19:35 ID:???

> それからどうなる→ ダイヤ9
> 《ダイヤ》 シーザー「ハーン…?」 
============================================

シーザー「ハーン…?」

そうシーザーが呟いたのを聞き取り、三杉は『なるほど』と思った。
欧州圏でハーンという姓は珍しい。 ドイツやオランダで多少聞く程度の物。
それよりもアジア…モンゴルやインドの方でメジャーと言える姓だ。
かのチンギス・ハーン、フビライ・ハーンなどの名は、欧米人でもよく知っているだろうから。

シーザーがハーンという姓を聞き返したのは、そういう部分に違和感を感じたのだろう。
場合によってはメリーがハーフである可能性まで考えたかも知れない。
そのように三杉は考えつき、それ以上はもう考える必要がないと思った。
しかし、どうやらそういう事ではなかった。

シーザー「え? お前、そんな名前か?」

三杉「はえ?」

メリー「………」

なまじ頭が回り、常人より予測が鋭い分、全く想像しなかったシーザーの言葉に三杉は素っ頓狂な声を上げた。
想像から離れていた事もあるが、『そんな名前か?』とはどういう事なのか…
三杉淳にはシーザーの言葉の意味が判らなかった。

373 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:21:09 ID:???

三杉「(だが、考えても知らない事が解る筈もない。)コーチ、『そんな名前か?』とは、どういう事でしょう?」

シーザー「ん? ああ… いや、オレの思い違いやも知れない。」

三杉「思い違い…?」

シーザー「クラブハウスに登録されている選手やスタッフの一覧名簿があってな。
      今朝、マエリベリーのページもチラリと目に入ったのだが…ハーンという姓ではなかった気がしてなあ。」

三杉「えっ?」

何事が言われているのか、三杉には意味がよく解らなかった。
それが問題であるのかどうかも、単なるシーザーの勘違いなのかどうかも。
ともかくとして、三杉は思わず反射でマエリベリーの方へ顔を向けた。
マエリベリーには戸惑った様子も困った様子もなく、先程と同じように微笑を湛えている。

三杉「メリー、コーチが言っている事の意味が分かるかい?」

メリー「ええ、覚えがあります。」

三杉「どういう事だい? なにか問題のある事だったりするのかな?」

メリー「いいえ、そういう事にはならないと思います。
    ただ名簿に登録している名前と周知されている名前に少々齟齬があるだけです。」

シーザー「ああ、やっぱり違ったか。 確かにハーンなんて姓ではなかった筈だ。」

374 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:22:57 ID:???

三杉「ええと……? どう…すれば良いのかな、僕は。」

メリー「キャプテン、頭を悩ませる必要は何もありませんよ。
    私の姓名は、正式に言えば『マエリベリー・ド・ハイム・レーン』と言うのです。
    でも私、仰々しいこの名があまり好きではなくて…それで名はスペリングの頭部分からメリー、
    姓は父方のハイム、母方のレーンとを合わせ、語呂良くハーンとして口にしているんです。」

三杉「へえ、なるほど…。」

シーザー「ふむ、まあ良し。 いや、つまらん事を気にして済まなかったな、フロイライン・メリー。
       お詫びにどうだろう? 今夜一緒に食事でも……」

メリー「うふふ、 D.O.S。(ドブに 落ちて 氏ね)」

シーザー「ははっ、そいつは残念だ。」

三杉(D.O.S?) ブルッ

上品な笑顔から繰り出された暗号のようなスペリング、D.O.S。
三杉にはこれまた意味が解らなかったが、何やらドス黒い物を感じた気がした。

375 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:24:01 ID:???

三杉「さてと……あっ、そうだ。」

コーチとマネージャーの紹介は終わり、練習も間もなく終了…流れ解散という形になった。
三杉はタオルで汗を拭きながら、晩の食事の事などを考えていたが…
一応やっておかなければならない事が一つある事を思い出した。

その思い出した事を今すぐ為しておくべく、三杉はオジオへと声をかける。

三杉「オジオ、ちょっといいかい?」

オジオ「んー、なんだい?」

三杉「今度の試合の事なんだけれど…かくかくしかじか。」

オジオ「ふむふむ、なるほど。 サンパウロ・ジュニオールのデータが無くて戦術が立てられないかぁー。」

三杉「うむ、相手のフォーメーションも戦力も全く不明…判っているのは中盤に強力なエースが居る事のみ。
    せめてメイン戦術とかフォーメーションとか、はたまた選手データ…その辺りのどれか一つでもあればね。」

376 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:25:44 ID:???

オジオ「うん…幾つか可能性を予想立てて、実際の場面で選択していく事も出来るかも知れない。
     三杉が言っているのは、その指針も全く立てられないほど何も情報がないって事なんだよね?」

三杉「そう言う事さ。 …で、どうだろう? オジオの方で調査出来る当てとかないだろうか?」

オジオ「うーん…」

先着で
 ★唸るオジオ。いや、これは中々難問です→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》  オジオ「フォーメーションとレギュラーくらいなら分かるかも。」
《ダイヤ10以下》 オジオ「よく使うフォーメーションくらいは分かるかも。」
《ハート〜クラブ》 オジオ「相談してくれるのは嬉しいけれど、流石にそれは無茶振りだよ。」
《JOKER》 オジオ「自信あります、人脈あります。」

377 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 01:26:01 ID:???
 ★唸るオジオ。いや、これは中々難問です→ ダイヤ6

378 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 01:26:15 ID:???
★唸るオジオ。いや、これは中々難問です→ ハートA

379 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:28:31 ID:???
無茶ぶりでもデータの事となればそれなりに頑張るオジオ。
その引きは試合で見せてくれ。
そんな事を思いつつ今夜はおしまいです、お休みなさい。

380 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 01:30:10 ID:???
やっぱ敵は普通にこっちのデータを持ってるのかー?
乙でしたー

381 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 01:35:22 ID:???
乙でしたー
やっぱ素直にバンビーノに聞けばよかったかな
この時期ってもうすでに相対してストラットが何かすんごいメガロなタックル覚えたんだっけ?

382 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 01:38:52 ID:???
今頃クラブ活動レクイエムを盛大に楽しんでいるのかなー?

まあストラットとぶつかりそうになったら可能ならパス絡めた方がいいよね

383 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 02:55:32 ID:???
情報が分からなくても「誰に聞けば分かるか?」ということは
教えてくれるんじゃないかなあ

384 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 10:57:12 ID:???
翼とストラット、要は日本かイタリアの関係者から情報を得るのは解りやすいヒントだが
逆に向こうも片桐兄妹がいるからな、森崎みたいに何らかの情報を得ているだろうな

385 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 11:02:52 ID:???
翼の新田評価がJYのままだとラッキーだったんだけどなぁ
今の新田を舐めるのは自殺行為たい

386 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 12:09:19 ID:???
これがサンパウロのデータだ

エース:リグル
マネージャー:石崎
ないすぼうと:ストラット
イケメン:バビ様
監督:手羽先

387 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 12:16:48 ID:???
ペペがどうなるかで難易度多少変わりそう
ツートップがそれなりになると面倒くさい

388 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 12:32:33 ID:???
ブラジルだからサイド攻撃はサイドバックにやらせるとかあるのかな?

389 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 12:34:58 ID:???
サンパウロのサイドバックは穴だから、やってくれたら逆にありがたいです

390 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 01:26:43 ID:???
やってみたいことがあるとすれば
サイドにレジスタ発動のために前もってアーリークロスの指示、それから三杉のOHポスト、フェイクからのアトミッククロウボレーかな
アマラウさんとドトールは強敵だし、両FWのシュートになるだけクリアーはさせたくないし
シュートが出来れば後は石崎とレナトゥというポストとブルノだ

391 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:27:34 ID:???

>>381-383
バンビとスト様のクラブ活動は9月で、今は10月なので既にもう色々あれですね。
10月に入って各国各チームとも公式リーグ始まってますからね。
バンビと連絡を取れるかどうかは運次第かにゃー

>>384
チームデータの取得についての確実性はこんな感じですかね。
自分の目で見る>見た人、知ってる人に聞く>雑誌などで読む

>>385
新田さんがここまで成長が早いとは想像出来なかったスレ主
ヘルナンデス相手に先取点取った時から兆候が見えてたのかもですねえ

>>386
素晴らしい! これさえあれば十分です!
しかしエースが超強力ですね、勝てる気しないお

>>387
ぺぺの存在は大きいですね。
点を取れるのがスト様と翼の二人から三人になるだけで選択肢広がりますしおすし

392 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:28:39 ID:???

>>388-389
まあどんな形であれ相手は全力で勝ちに来ますよ、プロ4部に負けたくはないでしょうし。

>>390
三杉のゴール前でのハイボール処理能力は確かに面白い事になっています。
全て同じオーバーヘッドの体勢から、3つの選択肢を持てるとか普通じゃないですね。
まあ主人公だし三杉淳なのでOKと言う事にひとつ…
============================================

> 《ダイヤ10以下》 オジオ「よく使うフォーメーションくらいは分かるかも。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

眉間に皺を寄せ、どうしたものかと唸るオジオ。
この様子からして、大きく期待して縋るのは彼にとっても迷惑だろうと思えた。

オジオ「どうかな…分からないけれど、よく使うフォーメーションくらいは分かる…かも。」

三杉「本当かい?」

393 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:31:04 ID:???

オジオ「うん、確か…思い出せないけど、何カ月か前の月刊誌に、南米のクラブチームの特集があったと思うんだ。
     まずバックナンバーを手に入れないといけないんだけれど、その上でサンパウロのジュニオールの事が書かれて
     いる事を祈るしかないなあ……。 うん、今の時点だとそれくらいしか当てがないや。」

三杉「そうか…でも、それだけでも知ると知らないとじゃ大違いだ。 フォーメーションが判ればチームの特徴も推察出来る。
    申し訳ないけれどオジオ、その雑誌をどうにか入手して貰えないかな?」

オジオ「分かったよ、どうにか手配してみる。」

という事で、思いもよらずオジオからサンパウロのデータが手に入りそうな事になった訳である。
しかしながらそれで十分と言える訳でもなく、三杉は他にも調べる余地がないかをその後も考えるのだった。
そんな形でフロレンティア・ヴィオラは練習漬けの10月前半を過ごして行く。

394 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:33:31 ID:???

[ チェンジ To ―カンピオーネ・サイド― ]

夢をみていた。
小さかった頃の夢だと思う。
何故ならば、あの隅っこでボールを蹴っているのが幼きオレの姿だからだ。

だが、これが記憶なのかどうかは分からない。
ここが何処なのかが分からない。
故郷のニシュの風景じゃない。
見覚えは全くないが、何故だか懐かしいような気分になってくる……

向こうに見える奇妙な建物…
やはり見た事のないおかしな形だが、何やら荘厳な雰囲気だ。
そして建物と、あのП(ペー(ロシア文字))のようなオブジェとの間を繋げる石畳。
周囲は緑に囲まれ、心が穏やかな気持ちになってくる。

ヒュルルルルル

ああ、風が涼しい。
照りつけられる太陽、求め続けている太陽。
その厳しい日差しを風が柔らかく包んでくれる。
今は夏……いや、初夏か。
そこな咲く紫陽花(ヒドランジア)のブルーが、今は初夏であると教えてくれている…

395 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:36:52 ID:???

これが遠い記憶なのか願望なのか…そんな事はもうどうでも良い。
今はこの心地よさを感じていよう。
オレは自由になりたい。
そして今だけは自由だ、全てのしがらみも圧力もオレには届かない…

???「ふうん…少しは解ってきたんじゃない?」

むっ…
誰だ、誰が話しかけて来ている…?

???「ご挨拶じゃない、忘れちゃったの?」

お前は………

???「まっ、仕方ないか。 外の人間はここに来ると外の事を忘れちゃうし、
  その逆もまた然りで当然と言えば当然ね。
  でもそんな事より…ダメじゃない、またこんな所に来て。」

396 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:38:18 ID:???

オレは、以前にもここに来た事がある…?
これは夢ではないのか?

???「ここは存在を忘れ去られ、そしてまた自らを忘れ去ろうとする者が訪れる…いわば全てを断ち切る場所。
     あんたの場合はきっと...存在意義を見失いかけているんでしょうね。」

アイデンティティ…… そうだな、オレは何のために生きているのか最早分からない。
知りたかった事を知った時、夢に見るほど望んでいた物を全てを失った後だと思い出した。
これから先、何を求めていけばいいのかも見えない。

???「下らないわ。」

なにっ!?

???「そんな事に縛られて……随分見ない間につまんない人間になったものね。
     …とは言え、精神の偉大さは苦悩の深さで決まる、か。 あたしには一生分からない事だけれど。」

397 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:39:51 ID:???

お前は…お前は一体?

???「昨日を求めても何も得られないわ。
     今日を維持しようとしても、それは緩やかに死んでいくだけのこと。
     明日を求めなさいな、生きてるんだったら……がむしゃらにさ。」

明日を………

???「もう戻りなさい、本当に帰れなくなっちゃうわよ。」

…………

???「じゃあね」


…………
……………………
………………………………

398 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:40:58 ID:???

???「全く、世話の焼けること。」

子供「ねえ、あれを教えてよ!」

???「(こっちもか……)えー、また? あんたには無理よ。」

子供「できるよ! できなくってもやる! ボクだって空を飛んでみたいもん!」

???「飛んでるわけじゃないんだけどねえ。」

そう言うと、???は子供のボールを翳め取り、空高くへと蹴り上げた。
そしてボールを追うように自らも跳躍……高く高く、青い空へと届くほど。

バシュウウウウウウウウウウウ!
             ズギャギャーーーン!!

大空から蹴り下ろした弾頭は、むき出しの地面へとめり込んだ。

399 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:41:59 ID:???

子供「わーーー、やっぱすげーー!」

???「ふふん。」

子供「で、どうやってやんの!?」

???「自由になるのよ。 そう、重力から…全てのしがらみから自由になるだけのこと。」

子供「それがわかんない。」

???「ふふ、でもアンタ十分にフリーダムよ。 意外に出来るようになっちゃうかもね。」

子供「えへへー。」

???「あはは。」


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400 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:44:11 ID:???

チュンチュン…

蓮子「あれ…中東にスズメっているのかしら?」

朝に目が覚めて真っ先に口にしたのは下らない疑問だった。
うら若き乙女が異国の地で、しかもこんなスイートルームで朝を迎えている…にも関わらずこのざま。
しかして宇佐美蓮子自身は『このざま』などとは思っていなかった。
一般的な女子の感覚とは少々…だいぶかけ離れていると言わざるを得ない。

親友の姿が消失してから既に2ヵ月…いや、更に半月が経過している。
暦は10月に入り、四季としては完全に秋真っ盛りだ。
大学の長いサマーバケーションも9月末で終了し、後期課程が始まってしまっている。

蓮子「このまんまじゃいけないか…流石に。」

蓮子はベッドから起き出すと、手際良く服を着替え、最低限のメイクをして人前に出る用意を整えた。
起き出してから30分程度と、年頃の女子としては驚異的なスピードで部屋から飛び出し、
蓮子はある場所へと向かった。

コンコン

扉をノックすると、数秒も待つことなく『入っていいぞ』という言葉が返ってきた。
これまでの関係から反射的に『偉そうに』と思う蓮子が、彼がこの巨大施設の主という事実がある。
感覚的な部分でいまだ慣れないが、ともかくとして生じた感情をポポイッと霧散させ、蓮子はドアを開けた。

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0ch BBS 2007-01-24