キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/09(月) 01:38:17 ID:CDkNFWHk



この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援して下さい。
あとスレ主と岡山姉のことも応えn(ry




720 :森崎名無しさん:2012/08/31(金) 13:42:49 ID:Q3/DsHxM
E

721 :森崎名無しさん:2012/08/31(金) 13:44:44 ID:B+eC7ASE
E

722 :森崎名無しさん:2012/08/31(金) 18:15:58 ID:???
中に人がいたってのもちゃんと原作ネタだよね
クロマティじゃなくて課長バカ一代の方だけど

723 :森崎名無しさん:2012/08/31(金) 20:20:06 ID:???
G M沢くんまさかのヤベッチュ外伝出演

724 :森崎名無しさん:2012/09/01(土) 20:07:22 ID:???
>>711
本編一年くらい前ならどっちかというとサンパウロならレオナウドじゃね?
とファンタジスタ好きから指摘してみる

なにはともあれ作者様今後も期待してます

725 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/03(月) 22:32:32 ID:???

こんばんは、週末更新できず申し訳なかとでした。
ついでに今週末も更新できませんので平日更新頑張ります。
今回の話の展開ですが、仕切り直しにあたってややマイルドにする事にしました。
今日は悪い結果にはなりにくい仕様で進めますのでご了承ください。
(かと言って良い結果になりやすいという訳ではないので大きな期待は勘弁です)


>>722
奇跡の超覚醒が起きたら中の人が出てくるようにするつもりでした。
課長バカ一代は確か2巻までしか見たが事なく、そこまでにそのネタは無かったと思います。
偶然そうなったって事でひとつ。

>>723
外伝はフリーダムな場ですから、それが良かったかもしれません。

>>724
サンパウロ→インテルな選手がレオナウドでしたね。
正直サパァーっと彼の事は忘れていました。
何気に今季からレオナウドはインテル所属かも知れません、良かったねルーベンさん。
あとディディーはシニョーリと被りますねww 所属チームは何処でしょうかね? やっぱフラメンゴ?

726 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/03(月) 22:35:31 ID:???

> E ボールカット
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シーザー「はい決定。」

モブα「ボールカットですか…無難ですね、安心しました。」

シーザー「以上でお前の大きな出番は終了だから。 サパッと舞台裏に回って貰うぜ。」

モブα「分かってますよ、自分の立ち位置くらい…」

こうしてαはボールカットに微妙に秀でたモブとして確定した、さらばメカ沢くん。
そんななかで三杉はと言えば、徐々に奇妙な出来事が起こっていた事も知らぬかのように、
キャプテンとして今後のスケジュール諸々を確認していた。
今日はこのままホテルに宿泊、休息を取り、試合は明日実施される。
コンディション的にはヴィオラにとって悪条件と言えるだろう。
その代わりとして、サンパウロはそれなりの便宜を図ってくれる話になっていた。

三杉「メリー、確かサンパウロ側の出迎えが来ているんだっけ?」

メリー「ええ、今日はバスでホテルまで送迎してくれるとかで。 もう来ている筈ですが…」

周囲を見回すが、どうやらそれらしいプレートを掲げた人物は見当たらない。
どうした物かと二人は揃って肩を竦め、顔を見合わせる。

727 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/03(月) 22:37:00 ID:???

三杉「まあ焦る事ないか、下手に動くよりは黙って待っていた方が良いだろう。」

メリー「ですね。」

三杉「それじゃ…トイレに行く者は今のうちに行っておけ! ただし10分以内には必ず戻ってくる事!」

選手達「「 了ー解 」」

こうして何人かがこの場から散って行った。
案内ディスプレイもマップもそこら中にあり、そうそう迷子になる事はあるまいと三杉は想像する。

シーザー「いいねいいね、そんな感じでうまく引率頼むぜ。」

三杉「コーチ。 あの……唯一の大人なんですから、出来れば引率はお任せしたいのですけど?」

シーザー「実質的な監督はお前の筈だぜ? ゆえにこれもお前の仕事だ。」

三杉「ああ…そうですね…。」 フゥ・・・

コーチとしての優秀さとはかけ離れた放任主義…三杉はやれやれと溜息をついた。
本当に問題が起こりそうになった時、このコーチが責任もって動いてくれるのは分かっている。
そういう放任が有り難い時もあるが、面倒な時だって当然ある。
ロングフライトに疲れ果てている今はまさに後者であった。

728 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/03(月) 22:38:20 ID:???

それから5分が経ったが、サンパウロの人間はまだ姿を見せなかった。
トイレ等で散ったヴィオラ選手達もパラパラと戻ってくる中…

ミハエル「チッ…ガッデムです。」

妙にむくれた顔で悪態をついているミハエルの様子が三杉には気になった。

三杉「どうしたんだミハエル? やけに顔つきが厳しいようだが。」

ミハエル「先ほど妙な類人猿に因縁をつけられましてね。」

三杉「類人猿?」

忌々しげ呟いたミハエルに対して三杉は問い直すが…
しかしこの単語が飛び出すや否や、過敏に反応してくる男がここに居た。

ブンナーク「あんっ!? いま類人猿つったか!?」

強張った形相で、頭を瞬間沸騰させたシンプラサート・ブンナークである。
今日までにミハエルから幾度となく類人猿呼ばわりされた彼は、今も自分の事を言われたのではないかと思ったのである。
ブンナークが先に興奮し、ミハエルがさらに燃料を注ぐいつものパターンになりそうかと思われ、
三杉は『やれやれ』と二人を止める方法を頭に巡らせる…。 しかし今回それは懸念で済んだ。

729 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/03(月) 22:39:29 ID:???

ミハエル「違いますよブンナーク。 むしろユーには失礼だったと謝りたいくらいです。
      本当の類人猿とは、もっと酷い…そう、頭のおかしな狂人です。」

ブンナーク「お、おう? そうか、分かりゃいいんだ。」

三杉「…………!」

なんとミハエルはブンナークを上げる発言をしたのである。
逆に言えば、それ程ミハエルの気分を害する何かがあったのだと予想出来るが…
この状況、取り敢えず三杉は黙っておくメリットを取る事にした。

ミハエル「これまでの事は深く反省し、これからはユーの事をドンキーコングと呼ぶ事にします。」

ブンナーク「へへっ、まあ気にすんなって。」

三杉(ドンキーはマヌケ、コングは巨大なゴリラ…いや、悪化しているぞブンナーク。
    …それともアメリカ的に愛されていそうな、あの商標の意味で言っているのか?)

いずれにしてもゴリラと言っているので、類人猿より退化している事には違いない。
だがブンナークの気分は悪くなさそうなのも事実…
迷った三杉の辿り着いた結論は、たった二言三言で過去の事を水に流せてしまうブンナークは大物だという事だった。

※ 脈絡もなくブンナークとミハエルの相性が(多少)改善されました。

730 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/03(月) 22:40:49 ID:???

石崎「あそこに沢山いるのそうじゃないですか、陽子さん!」

陽子「あっ、そうね! きっとそう!」

新田「あれっ…もしかして日本語?」
三杉「うん、どうやら余計なのが来たようだ。」

遠くから聞こえてくる日本語に新田は意外そうに聞き返すが、三杉はこれだけで大方を察した。
大空翼が所属するチームとの試合に日本サッカー協会が顔を出して来ない筈がないと。
それはほぼほぼ正しかったが、少しだけ予想の斜め上な話もあった。

石崎「うぉっ、やっぱりだぜ! 間違いなく三杉のチームですよ、陽子さん!」

陽子「大きな声出さなくても判るわよ、石崎くん。」

日本人は二人居り、一人は見覚えのない、しかしまあまあ綺麗な女性であった。
問題はもう一方…勢いよく顔を前に突き出して大声を出した男については実によく知った顔だったのだ。

731 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/03(月) 22:42:15 ID:???

新田「…って、石崎さん!?」

石崎「よう、久し振りだな新田! 三杉も!」

新田「な、なんでこんな所にいるんですか!? 学校は!?」

石崎「へっへっへ、聞いて驚けよ。 なーんと俺もサンパウロに研修で仮入団してんだよ、翼のチームメイトとしてな!」

新田「マジか…………」

全く予想していなかった再会に、新田はなんとも信じられずに軽く放心する。

三杉「(オワイランの持っていた雑誌に書かれていた名前…まさかと思ったが、本当に彼だったとはね。)
    石崎。 …と言う事は、君がこちらの聞いているサンパウロの使者という事になるのか?」

石崎「おうっ、そういう事だぜ。 そしてこちらのカワイコちゃんが…」

陽子「日本サッカー協会の片桐陽子です、どうぞ宜しく。」

三杉「こちらこそ。」

取り敢えずこれで、キャプテンと相手チームの使者の間で通り一遍の挨拶は済ませされた事になる。

732 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/03(月) 22:43:16 ID:???

☆これからどーしますか?

A 石崎と話す
B 陽子と話す
C こいつらと個人的に話す用は無い、サッサとホテルに送らせてポイよポイ
D その他

3票選ばれた選択で続行します(メル欄空白がいいです。)

733 :森崎名無しさん:2012/09/03(月) 22:43:50 ID:9BsMKzgE
A

734 :森崎名無しさん:2012/09/03(月) 22:54:36 ID:j2tSnDxo
A

735 :森崎名無しさん:2012/09/03(月) 22:56:51 ID:/99qy9Mc


736 :森崎名無しさん:2012/09/03(月) 22:57:10 ID:nOLnEWSQ
A

737 :森崎名無しさん:2012/09/03(月) 23:16:52 ID:???
D エースのリグルと話す

738 :森崎名無しさん:2012/09/03(月) 23:19:28 ID:???
D そんなことよりタークに助っ人依頼だ

739 :森崎名無しさん:2012/09/03(月) 23:25:20 ID:???
リグルVSタークだと勝つのはどっちなんでしょうね?

740 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/04(火) 00:09:53 ID:???

> A 石崎と話す
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「(折角だ、石崎と少し話してみるのも良いだろう。)
    まあ何はともあれ久し振りといった所かな、石崎?」

石崎「おう、お前の事は陽子さんから聞いたけど、正直驚いたぜ!
    心臓病が完治したってのもだけど、イタリアに渡ってサクッとユースNo.1だって言うじゃねえの!」

三杉「まあ…しかしそれはもう過去の事だよ。」

石崎「またまたぁ〜。 しっかしこれがイタリアで最強メンバーかぁ…流石にt」

三杉(うん・・?)

それまで勢いよく言葉をひり出していた石崎だったが、ここで突然口ごもる。
何事かあったのかと三杉は首を捻り…

三杉「どうしたんだ?」

石崎「あっ、いやー………」

問い質してみても意味ならざる言葉を呟いて、気まずそうな苦笑を浮かべるだけ。
不審に思い、彼の視線の先を追ってみると、一人の選手が冷やかにこちらを見ているのが判った。

741 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/04(火) 00:12:27 ID:???

三杉(ミハエル?)

ミハエル(フン…)

振り向き見ている三杉の視線に気づいたようで、ミハエルは小さく鼻を鳴らして顔を背けた。
この態度に三杉はますます首を傾げる思いだが…

先着で
 ★何ごとか三杉は分からない→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 いや、聡明な三杉さんはピンときた
《ハート》 石崎「いや、そのぉー……さっきは悪かったって。」 石崎が突然ミハエルに謝りだした。
《スペード、クラブ》 特に何もないし三杉は首を捻るばかり。
《ダイヤ、JOKER》 聡明な三杉さんにはピンと来た上にイイ感じでこの場を収められる三杉さんマジ天使。

742 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 00:12:48 ID:???
 ★何ごとか三杉は分からない→ スペードJ

743 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/04(火) 00:27:30 ID:???

> 何ごとか三杉は分からない→ スペードJ
> 《スペード》 特に何もないし三杉は首を捻るばかり。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

一体ミハエルのあの態度は何事か…
判らずに三杉は内心で首を捻るばかりであった。

☆ この状況において三杉は…

A 三杉「何かあったのかい、石崎?」
B 三杉「何かあったのかい、ミハエル?」
C 三杉(何かあったのかも知れないが、この様子なら触れずにおく方がベターかな。)
D その他

3票選ばれた選択で続行します(メル欄空白がいいです。)

※下手打つとペナありガメオベラやもっと酷い事になるかも知れません。

744 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 00:29:10 ID:W7jSwsOc
B

745 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/04(火) 00:30:51 ID:???
本日はここまでと致します。
久々にニコニコ開いちゃって、ついつい一番好きな歌い手さんサーフィンしちゃいました。
ironyさん好き。
それではまた。

746 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 00:32:45 ID:dZMljXB2

この2人の事は感情絡みっぽいし関わりたくないでござる

747 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 00:33:17 ID:???
AはないとしてBも「なんで分からないんだ!?」とか思われそうで危険な感じがするんだよな
深読みしすぎかもしれんけど
ここは余計な波風は起こさせない方が良いのかね

748 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 00:33:23 ID:wNGiYkKo


749 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 02:40:36 ID:wOHsbm3s


750 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 02:42:22 ID:???
三杉と石崎って親しくもなんともないよな
ここは適当に切り上げて、後でミハにそれとなく聞くのがベターなんかな
むしろミハがこの場で何か言いたいかどうかかな

751 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 02:43:11 ID:KXF7dXCQ
C

752 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/04(火) 12:42:55 ID:???

>>750
ほぼ最上の考え方だと思います。
特に最後の一文がキャプテンというかまとめ役として理想的に思えました(私には)
============================================

> C 三杉(何かあったのかも知れないが、この様子なら触れずにおく方がベターかな。)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(…………)

ミハエルの様子は確かにおかしいが、考えてみれば彼は別段口を開いてはいない。
ただ冷やかな視線を向けていたのと小さく鼻を鳴らしただけと言えばそれだけである。

三杉(何かあったのかも知れないが、この様子なら触れずにおく方がベターかな。)

空港という人多き場を騒がしたくないのか、別に何かアクションする程の事でもないのか…
ミハエルが何を思っているかは不明だが、少なくとも彼は何もしようとしていない。
それならば、今この場において余計な干渉で騒ぎ立てるべきではない…と三杉は結論に至る。

三杉(うん、ミハエルの事はしばらく気にかけておくとしよう。
    もしもずっと様子がおかしいようなら、その時に改めて聞いてみれば良い。)

そうと決めると三杉は石崎に向けて全く違う話題…大空翼の近況などを尋ねつつ、バスへの誘導を急かした。

753 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/04(火) 12:46:42 ID:???

☆石崎に聞きたい事、聞き出してみたい事、話したい話題等ありますか?

A サンパウロでの成果
B サンパウロメンバーについて
C 陽子について
D サンパウロに所属するに至る経緯
E むしろこちらの事を積極的に話す
F その他
G 特になし

3票選ばれた選択肢で続行します。(メル欄空白でお願い致します。)
本日18時で投票締め切り、未決の場合はGで進行します。

754 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 12:53:12 ID:SnxbQXSk
A

これから対戦する相手だし、チームの戦力についてはそうそう話してはくれないかもだけど
自分のことなら気持ち良くうたってくれそうな気がするw

755 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 13:00:15 ID:wOHsbm3s


756 :森崎名無しさん:2012/09/04(火) 13:10:05 ID:lmg0ZHB2
A

757 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/05(水) 12:55:55 ID:???

> A サンパウロでの成果について聞いてみる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ところで石崎、サンパウロの練習に参加しての手応えはどう?」

石崎「手応えっつーと?」

三杉「成果は挙がっているかって事さ。 その辺、自分でどう感じているんだい?」

石崎「うーん…そうだなぁ、やっぱ南葛でやってた頃とレベルがダンチなもんでさぁ…
    とにかく来たばっかりの頃は本当にさっぱり通用しなかったんだよ。
    俺なんかが頑張っても、到底ついていけるレベルじゃないって思ったね…。」

三杉「………」

石崎「けどよ、練習に付き合ってくれるイイ奴もいてさ。
    そのお陰でなんとか今日までやって来れたし…我ながら上手くなっているような気はしてるぜ。」

三杉「へえ…持ち前のガッツが実を結びつつあるって所かな?
    とにかく良かったじゃないか、僕達としてもどうやら油断出来ないようだ。」

石崎「へへ、よせやい。 三杉みたいな天才に警戒されるようなレベルじゃないって。」

そう言って否定しつつも石崎は表情を綻(ほころ)ばせる。
多少お調子者な様子である物の、その態度に不安や傲慢の色はあまり感じられない。
相対的な部分は分からないが、少なくなくとも石崎個人の実力として絶対値が上がっている事は間違いなさそうだ。

758 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/05(水) 12:57:07 ID:???

三杉(どうやら中学時代とは別と考えた方が良さそうかな。 スタメンで出て来た場合、単純に穴と考えてはいけないな。)

…と疑問もなく素直にそう思ってしまったが、直後に三杉は自分の考えに少々驚いた。
中学時代の全国大会、フランス国際と、三杉は石崎のプレイを目にする機会は少なくなかったが…
その頃の彼のプレイは到底三杉が(心臓病というハンデを持っていても)気にする物でなく、また現に記憶の端にも残っていない。
記憶に残っている物を敢えて挙げるとすれば、お調子者な言動と、翼を賛美し森崎に反発する言葉の数々…
それからシュートコースに顔面を割り込ませる事だけがやたらと上手かった事くらいである。

三杉(それなのに、彼の口調の感じだけで僕は石崎の確かな成長を確信した。 これはどういう事だろう…?)

内心で首を傾げる三杉だが、よく考えてみれば石崎が順調に実力を上げられる事には確かな理由があると分かった。
石崎にサッカーの才能があったか否か…恐らく、残酷に言ってしまえば無かった≠ノ相違ない。
しかし彼は小学生時代からずっと、翼の実力…才能を目の当たりにし続けてきた身なのである。
そしてその才能の差に腐るでもなく、嫉妬するでもなく…ただひたすらに、がむしゃらに追い縋った結果が今なのだ。

三杉(磨かない銀よりも、磨き続けた銅の方が輝くのは至極当然の現象…
    努力を続けられるというのは間違いなくある種の才能だし、逆境や壁を前にそれを出来るとなれば尚更。
    着実な成長を遂げて当然だったんだ、石崎は。 むしろ逆境に放り込む事でそれが際立って然るべきなんだ。)

そうして三杉は石崎の事を改めて視た。
自分達と実力が拮抗しているか、それとも上なのか、下なのか…それについて今知る術はない。
しかし彼を雑魚と侮る事は決して許されないと、その心の内に留めたのである。

※ 三杉の石崎に対する印象が(底なしの努力家)になりました。

759 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/05(水) 12:58:26 ID:???

そうこう石崎と話し込んでいる間にバスは市内ホテルへと到着した。
これで石崎らは一旦別れ、また明日の適時に迎えにくるという話になる。

石崎「ほんじゃあゆっくり休んでくれよな、明日はお手柔らかに頼むぜ。」

三杉「そうはいかない、全力で向かわせて貰うよ。 何しろこちらはプロ4部のチャレンジャーだからね。」

石崎「へへ、翼がそれを聞いたら喜びそうだ。 ちゃんと伝えておくからよ。」


ブロロロロロロロロロ…

エンジン音を響かせてサンパウロのバスは行ってしまった。
これからチェックインし、一休みしてからミーティング…その後に本格的な休息時間が与えられる。
今日の明日で試合という強行軍だが、それはいた仕方ない話。
疲れを残さぬ為にも今回は管理外の外出を禁止するという事にしている。

三杉(さて、いよいよ正念場が近付いてきた。)

フロレンティア・ヴィオラがこれから浮上出来るかどうかが、明日の試合でほぼ確定してしまう。
他の道に芽がある可能性もゼロとは言わないが、少なくとも今の三杉には見えていない。
無様にやられるだけの試合にしてはいけない、そう三杉はプレッシャーと向き合ったのだった。

760 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/05(水) 12:59:55 ID:???

ミーティングについては以前にオジオ、オワイランと決めた物を周知する事が主となった。
オワイランから提供を受けた雑誌のコピーを各自に配布し、自分達と相手のフォーメーション確認と共に、
敵主要選手の特徴を各自が把握するという作業が間に入り…
ミーティング終盤には、少なくとも前半中はバリエーション多彩に攻撃を繰り広げる展望を共通の物とした。
攻撃>守備として試合のペースを早めに握る…その展望通りにいかせたい物と誰もが願った。
(※詳細は>>554-637


[休息時間]

ミーティングが終了して解散と相成った。
夕食はホテル内のレストランで取るルールで、外出についてはマネージャー管理の時間厳守。
それ以外の事は、疲労を抜くために寝るもバスタイムを長く楽しむも自由であった。

☆ 三杉「さて、どうしようかな」

A 本場のコーヒーを味わう為にカフェへ行こう。(単身)
B 本場のコーヒーを味わう為にカフェへ行こう。(誰かを誘って)
C 街の雰囲気や気候に慣れるため、ぶらりと散歩してこよう。(単身)
D 街の雰囲気や気候に慣れるため、ぶらりと散歩してこよう。(誰かを誘って)
E いや、全力でバスタイムだ。
F 自室でTVでも視ていよう。
G 誰かの部屋を訪ねよう。
H 僕は寝るぞ、全力で寝るぞ。

3票選ばれた選択肢で続行します。(メル欄は空白がルール…それが世界の選択か、ラ・ヨダソウ・スティアーナ)

761 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 13:15:14 ID:CBS6Unyo
A

762 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 13:39:37 ID:PPRwEjOE


763 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 13:40:57 ID:rEzPRQeY


764 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 14:30:55 ID:???
I 段ボール神社に行こう。

765 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 14:40:06 ID:ssNFJ1EM


766 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 15:21:27 ID:3J8C/r/A


767 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 15:55:50 ID:hvnD/q+6


768 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 16:05:29 ID:+2pnBc1g
C

769 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 16:25:48 ID:O4dCJSPo


770 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 18:24:24 ID:???
唐突にアドベンチャーパートSTART!

771 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 18:33:55 ID:???
いいカードを引いたら隣の人あたりと出会えたりして

772 :アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/05(水) 23:20:38 ID:???

スレ主としての引き際に関するインフォメーションです。

少々マジレスになりますので、アナカンではなくアナカンの中の人の発言として受け取って下さい。
私は既婚の身でして、しかし更新する時間に多少困る物の楽しく書かせて頂いております。
しかしタイムリミットもある物と考えています。
具体的に言えば、子供が出来た後はもう続けられないと思っています。
あと1年か、1年半か…そんな程度ではないかと想像しています。
おそらく今のペースでは最後まで物語を書ききる事は出来ないでしょう。

その時になってみなければ分かりませんが、物語を受け継いでくれる方を募集する事も以前から想像しています。
そういう認識をどうぞ持っておいて頂きたく思います。

773 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 23:44:25 ID:???
自分はこのスレが一番好きだから実際に終わったらすごく残念だと思うんでしょうけど
子供は宝物、当然。立派な子供を育ててくださいね乙

774 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 23:48:08 ID:???
一年って遠くに見えて近いからな。

775 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 23:48:59 ID:???
パルマ戦で追いついてから逆転するまでの流れは最高に楽しかったなー

776 :森崎名無しさん:2012/09/05(水) 23:50:56 ID:???
まだ終わってないからね。

777 :森崎名無しさん:2012/09/06(木) 02:03:58 ID:???
>>中の人へ
まぁこればっかりは,仕方がないといいますか,
できれば続けて欲しいとは思いつつ,
諸般の事情から継続できなく事があることは,
森崎板の各スレを読んでいる人ならみんな分かっていることだと思います。

実際にも,過去にも本当にきれいな形で完結できた作品は少なく,
スレ主さんが続けられなくなったときには,多少強引にまとめられて終えられるか,
残念ながら未完という形になってしまっている方が多いですよね。

ただ,私個人としては,できれば,続けられなくなったときには,
そのことを一言言っていただけると,ありがたいなぁとは思っています。

なので,アナカンの中の人にも,できるところまで頑張っていただいて,
続けるのが無理な状況になってしまったときには,
その旨の告知(+後継者の募集?)をしていただけると嬉しいなぁと
思っています。


778 :アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 00:48:44 ID:???

>>764
残念、そこには私と嫁しかいません。

>>770
この世はでっかい宝島なのできっとスリルショックサスペンスな事が起こる筈です

>>771
採用w

>>773
そう仰って下さって幸せです。
まだ先の話ですが、いずれ必ずその時が来ると思います。
その時の事をリアルに想像するようになりましたので、言っておくべきかと考えた次第です。

>>774
あっと言う間なんですよねー、本当に。

>>775
私の手汗もすごかったです、あのとき

>>776
もうちょっとだけ続くんじゃ的なー

>>777
ご丁寧にありがとうございます。
私も森崎板でも色々な完を見ましたし納得してきましたが、自分の作品はやはり別ですね。
出来ればやりきって完結したいとは思います。
その時までまだ時間ありますし、色々な道を考えておきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致しまする。

779 :アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 00:49:53 ID:???

> C 街の雰囲気や気候に慣れるため、ぶらりと散歩してこよう。(単身)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「それじゃ済まないが出掛けてくる。 ちょっとだけ宜しく頼んだよ。」

メリー「夕食の時間までには必ず戻って下さいね。
    戻らなかったり、こちらで何かトラブルが起こった場合はポケベルに連絡を入れますから。」

三杉「了解。 こちらでトラブルがあった場合はホテルへ連絡するから。」

三杉はマネージャーと必要な連絡を交わして外出する事とした。
時間に制限があると言っても、夕食までは2時間弱と十分にある。
本格的な観光ならいざ知らず、周辺を見てまわる分には問題無い筈である。

三杉(さて、それじゃあ適当に歩き回ろう。 …と言っても。)

正直サンパウロという都市の予想を超える大都市ぶりに、三杉は少々呆れ気味であった。
イタリアの地元フィレンツェなど当然比べ物にならず、ミラノですら不足していると思われるこの光景…
乱立する高層ビルの数々から醸し出される活気は、東京銀座やニューヨークなどのパワー都市に匹敵すると思えた。

780 :アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 00:53:53 ID:???

先着で
 ★三杉「とにかく歩いてみようか」→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《Joker》 翼と遭遇し…
《K》 ロベルト本郷と遭遇
《Q》 翼と遭遇
《J》 おっと森崎と遭遇だと?
《10、9》 薔薇の香りのする、とある男と遭遇
《8〜6》 とある男男と遭遇
《5〜2》 とある男女と遭遇
《A》 突然声をかけられた(マークの色により分岐)

781 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 00:54:46 ID:???
★三杉「とにかく歩いてみようか」→ ハート10

782 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 00:54:56 ID:???
★三杉「とにかく歩いてみようか」→ ハート4

783 :アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 02:18:12 ID:???

> 三杉「とにかく歩いてみようか」→ ハート10
> 《10、9》 薔薇の香りのする、とある男と遭遇
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(さて、好奇心を丸出しにして歩く訳にもいかないし、目的地を定めないとな。)

多少なりとも下調べをしてきた三杉は、周囲を無為にキョロキョロする事なく歩き始めた。
ブラジル・サンパウロはフィレンツェ等に比べても、お世辞にも治安が良いとは言えない。
土地勘もルールも知らない日本人が一人で歩いているとなれば、街の中でも危険を呼び寄せる事だろう。
ぶらつくにしても、気の向くまま風の向くままとはいかないのが、よそ者としての在り方という物。

三杉(確かすぐ先にパウリスタ通りとやらが……あった、あれか。)

街のメインストリートであるパウリスタ通りまで来た。
大通りとあって、広い車線にはタクシーがビュンビュンと行き交っている。
それらはまるで競争しているかのようであり、スピード違反の概念がないのかと三杉を半笑いにさせた。

そうこう歩き続け、三杉は目的地に到着した。
大通りに面した、近代的でドデカい真っ赤な建築物。

三杉「これがサンパウロ美術館ね…。 なかなかファンキーな造形だ。」

784 :アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 02:19:45 ID:???

チケットを購入し、三杉は美術館の中に入った。
ヒンヤリした空気が館内に適度な緊張感をめぐらせている。
この時期のサンパウロは初夏よりも前であり、空調が無くても問題ない程度だが、この辺りは流石美術館と言えた。

ここがストリートでない事を実感し、ようやく三杉の神経はリラックスした。
先程までのきびきびした歩調を、気分任せのぶらりとした物に変え、廊下を無作為に歩き回る。

三杉(モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、モジリアーニ、ピカソ…思っていたよりも遥かに名画揃いだな。
    確かどこぞの新聞社の社主が、第一次世界大戦後に買い集めた絵画を寄付したという話だったか…。
    ふふ、ミュラーかオワイラン辺りを連れくるべきだったかな…。 彼らならきっと楽しめるだろう。)

そんな事を考えつつも、三杉を思考をなるべく抑え、インスピレーションに任せて絵を見て回った。
長旅の疲れと時差からくる朦朧感はあったが、むしろそれがストレートに刺激を与えてくれていた。

そんな折、突如として三杉は鼻腔をくすぐる香りに気が付きハッとした。
これは薔薇の香りである。
香水ではなく自然の薔薇に近い香りに思えたが、周囲に花は飾られていない。

三杉(うん…? 近い筈だけれど…なんだ? 何処にも見当たらない…)

匂いの発信源が何となく気になった三杉。
より目を凝らして周囲を見渡してみるが、やはり花自体もそれらしき物も見当たらない。

785 :アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 02:22:07 ID:???

三杉(!?)

…と、ここで急にその匂いが強くなり、同時に人の視線を感じた。
美術館なので当然他にも何人かの客が居るが、これは意識的な視線と思われた。
警戒心を強めた三杉…

???「おっ、やっぱり三杉淳じゃねえか!」

三杉「えっ…!?」

驚いて思わず声を上げるも、三杉はこの声を何処かで聞いた気がした。
それほど遠い記憶ではないように思われたが、答えは振り返った目の前にあった。

三杉「えっ…ええっ!?」

賀茂「3ヶ月ぶりってとこだな。 …って、俺の事は覚えているか?」

この野太い声の主を、確かに三杉は知っていた。
むさ苦しいヒゲ面、粗暴な雰囲気に加え、ラフを通り越した汚らしい服装…。
そう、イタリアで片桐と一緒に三杉を訪ねてきた日本サッカー協会の男に間違いなかった。
間違いないように見えたが…

786 :アナカンの中の人 ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 02:23:10 ID:???

三杉(えっ、だって… 薔薇? 豚じゃなくて!?)

賀茂「どうした?」

三杉「あっ、ええっと…」

A 三杉「無論覚えていますよ、賀茂さんでしたよね?」
B 三杉「知らない、貴方(の匂い)は僕の記憶にない!」
C 三杉「無論覚えていますヨ。 (「・ω・)「ガオー」さんでしたっけ?」
D 三杉(いけない…ロングフライトの疲れが嗅覚をおかしくしたらしい。早々に帰って休まねば…)
E 三杉(そうか、手術だ。)
F 三杉(そうか、夢なんだ。)
G その他

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※多少はっちゃけても何とかします。

787 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 02:27:17 ID:???
G 三杉(そうか、賀茂に変装しきれなかったスリだな。)

788 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 03:00:47 ID:???
カモに変装したかもとはこれイカも?

789 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 03:34:23 ID:rAqxFXc+
A

790 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 05:12:10 ID:UCxBWDXQ


791 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 08:38:56 ID:7o12uy2E
A

792 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 13:36:12 ID:???

> A 三杉「無論覚えていますよ、賀茂さんでしたよね?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

嗅覚から入ってくる情報は、目の前の人物が賀茂という男である事を否定している。
三杉の知る彼(か)の人物の体臭は、豚の如き家畜が放つ酷い悪臭であったのだ。
にもかかわらず、今この賀茂から発せられている体臭…いや香気はバラのフレグランスであった。

三杉(香水で体臭を駆逐する事は出来ない…。 基本的に悪臭+芳香≠GOODなんだ。
    例外が起こるのは元々の悪臭が非常に微量な場合…スカトール添加やインドール添加が例に挙がるのみ。)

…と、そんな事を三杉は深刻考えてしまう。
しかしやがて『別にどうだって良い、悪い事じゃない』と思い直した。

三杉「(そう、今はそんなことはいいんだ、重要なことじゃあない。
    悪臭がフレグランスへ変わったのなら、僕だってこの人とコミュニケーションを取れますよ、片桐さん。)
    無論覚えていますよ、賀茂さんでしたよね? お久しぶりです。」

以前に見せた刺々しい対応ではなく、三杉は通常運転で賀茂へ挨拶を返した。

この判断は気楽に考えて良かったと言えるだろう。
事の真相としては、賀茂はとある食品会社から試験サンプルとして貰ったガムを食べたのである。
それは後の世にオ○コ香る≠ニいう名で商標登録される臭化学の結晶…
香気成分が血液を通じて体外に排出される経験則を基に、薔薇に含まれる成分・ゲラ二オールが経口摂取により皮膚から
放出される事に対し定量性を見出し(※)、気軽に口に出来るガムという手段で売り出す事へと発展させた人類の叡智である。
対象のメインを加齢臭が気になる中年男性とし、ビジネスマンが商談前に気軽に取れるという所がまさに慧眼であったと言えよう。
ちなみに該商品を同時に大量摂取すると、尿までもが薔薇の香りとなるらしい。
尿と血液の関係を考えれば当然の理屈ではあるが、あまり想像したくないし試してみたくもない話である。

※ちなみこの研究技術が確立されるのは、本当はもっとずっと後の世の話ですのでご注意ください。

793 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 13:37:36 ID:???

賀茂「おっ。 なんだ、今日は手厳しさがないな?」

三杉「ええ、別に貴方に警戒(と生命の危険)を感じる理由が既にありませんので。」

賀茂「ふうん? まあ話が早くて助かると言っておこうか。」

三杉「?」

何やら思わせ振りな物言いの賀茂に、三杉の不信感は少々刺激された。
偶然ではなく三杉に要件があって、このサンパウロ美術館に居るという事であろうか?
考えてみれば、そもそも賀茂の外見的印象から、およそ美術を嗜む人物とは思えない。

☆三杉「…………」

A 三杉「賀茂さん、貴方は何故この美術館に?」
B 三杉「賀茂さん、貴方が何故ブラジルに?」
C 三杉「おお賀茂、貴方はどうして賀茂なの?」 ※要5票
D 三杉「それじゃ、僕はこれで。」
E 三杉(やはりこの男…日本サッカー協会の人間とは名ばかりの詐欺師か…)

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

794 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 14:07:17 ID:7yU6fo9Y


795 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 14:09:04 ID:qdSizZFA
B

796 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 14:20:51 ID:rAqxFXc+
A

797 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 14:48:40 ID:rKxqm/Go
A

ブラジルにいる理由が試合のチェックなのは自明・・・だよね?

798 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 15:03:06 ID:???
AとBのどちらでもまあ妥当ではあるとは思うんだけど、Aにすると
「貴方が美術館に居ること自体がおかしい」って言ってるみたいで良くないじゃないかな、貴公子的に

799 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 15:18:25 ID:uNWfnu+Q
A

800 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 15:21:02 ID:???
>>798
その辺は聞き方次第じゃないかな
>>793の三杉の内心でも美術館にいることをまず疑問に思っているし
素直に聞いて良いところかと。

801 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 19:28:54 ID:???
薔薇の香りでガモウだったので
ガモウさんが薔薇族に転身したのかと誤解したアッー

802 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 21:46:50 ID:???
ノーパソの設定を失念していてマウスなしじゃ動かせません…
貴重な更新時間が無駄になっていまいました(´・ω・`)
せめてケータイからコメレスだけさせて下さい。
ついでに行動の成否だけ判るようにしておきます。



>>797
それは自明と言っても差し障りありません。
陽子さんのお陰で協会が知っている事も明らかですし。

>>798-799
賀茂に対しては初対面時にもっと酷い態度を取っているので、相対的にはたいした事ありません(笑)
それに三杉には状況を警戒するに足る義務も材料もありますので。

>>801
それは斜め上でした。
何しろ私はノーマルですのでw

803 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 22:03:45 ID:???
賀茂への初期印象をメリー風に言えば、BBI(豚は豚小屋へ逝け)だったし、今更な気はするw

804 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 22:14:05 ID:???
BBI!BBI!

805 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 22:37:36 ID:???
狼は生きろ、豚は死ね

806 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 22:57:01 ID:???

色々食い下がったらノーパソさんが折れてくれたから更新するヨ!
============================================

> A 三杉「賀茂さん、貴方は何故この美術館に?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

賀茂がブラジルに居る事に疑問はなかった。
当然ヴィオラvsサンパウロのテストマッチを視察する事が目的であろう。
空港にて日本サッカー協会所属の片桐陽子という女が挨拶に来た事からも、
同様の組織に所属する賀茂が知っていて何ら不思議はない。
加えて言えば、協会はこの試合を注目しており、陽子だけでは不足と考えて賀茂を派遣したとも考えれる。

三杉(それはいい。 問題は僕とこの人が偶然美術館に居合わせ、そして向こうから近付いて来た事だ。
    先ほどの言葉から、どうやらこの人は僕に用がある。 だがそうなると、ここで会った事が偶然でなくなる。
    偶然を装って近付いてきた事になる。 通常のアポの取り方をしない人間は警戒した方が良い…)

試合の前日にトラブルに巻き込まれるなど、キャプテンでなくとも当然避けなければならない。
最悪を想定すれば、決別し宣戦布告までした三杉を日本サッカー協会が疎んで…というのも有り得ない事ではない。
その判断をする為、三杉は相応の問い方を考え、慎重に言葉へ変えた。

807 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 22:58:04 ID:???

三杉「賀茂さん、貴方は何故この美術館に?」

賀茂「うん? 何故かって…?」

三杉「……………」

賀茂「ガッハッハッハッハ! 俺に美術館は似合わないってか!?」

三杉「な゛っ…!」

賀茂は数秒の沈黙から急に大声で笑い出し、三杉を慌てさせた。
不審だどうだと言う以前のTPOという物がある。
他の客からの視線があまりにも鋭利で、三杉は針の筵の気分にさせられた。

三杉「声のトーンを下げてください…!」

賀茂「いやいや、すまんすまん…。 しかしまあ、そりゃ当然だわな。
    こんな恰好のオッサンが芸術の世界に浸るなんてそぐわない話だな、確かに。」

三杉「いや、そういう訳では…(あるけれど…)」

まだクックッと残り笑いを漏らしながら、賀茂は今の行為を謝った。
調子を崩された三杉は、困惑しながらも今の話題を濁そうとするが…

808 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 22:59:20 ID:???

賀茂「まあ確かに? 俺にゃあ芸術に何の造詣も関心もない。」

三杉「ああ、やっぱり……。 それでは改めて、何故この美術館へ?」

賀茂の言動に三杉は完全にペースを崩され、もはや呆れ気味に本音を言い始める。
面倒な手間をかけてまで誰かを陥れようとする人間から垣間見れる、
あの仄(ほの)暗い調子が賀茂からは一切感じられないのも大きな理由であったが。

賀茂「まあ言っちまえば、俺はどの国の都市に行っても美術館や博物館を訪問する事に決めているってだけだ。」

三杉「何故です…? 美術に興味ない人間が何を理由に美術館へ足を運ぶと?」

賀茂「美術館や博物館を見れば、その国々文化度が測れる。」

三杉「文化度ですか・・?」

賀茂「ああ、なんと言っても我が日本は文化的な意味で先進国だからな。 尺度としては十分だろう。」

三杉「ふむ…確かに、それはあるかも知れません。 けれど…」

賀茂の言葉にはある種の一理を感じられる気はした。
しかしてやはり三杉にとっては今一つ納得に欠ける回答だった。
興味を持つにしても、そんなのは三杉の感覚ではよく分からないとしか言えない。
三杉としては賀茂の個人的な趣味・興味なのかと首を傾げるしかなかった。

809 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:00:47 ID:???

賀茂「納得がいかない顔をしてやがるな。 まあ俺が本当に興味があるのは、美術館の創設時期が文化度と
    かけ離れているような例についてだけだ。 ちなみに三杉、お前はこの美術館の創設については知ってるか?」

三杉「ええ、確かどこぞの新聞社の社主が、買い集めた絵画を寄付したとか…」

賀茂「そう。 正確には第一次大戦後の時代に、新聞社の社主が欧州で売りに出された絵画を買い漁った品々に、
    市民へ呼びかけて集めたコレクションを加えて作られたものだ。」

三杉「ほう…詳しいんですね。」

賀茂「まあ聞け。 重要なのは財界のコレクターが果たしてきた役割の大きさだ。
    日本で言えば、松方・大原コレクションみたいな物がそれに相当するが…
    彼等はベンチャー・キャピタル的発想で、将来文化的に発展の余地の大きな都市へ投資した訳だ。」

三杉「ベンチャーですか…。 それは面白い、というか非常に興味深い見方です。
    美術館へ来てそんな事を考える人が居るとは、正直に目から鱗ですね。」

今度は褒め言葉となったが、これは三杉の本心である。
普通の物の見方とは違う視野を持つ人間、そしてその発想は三杉に興味を抱かせた。
そしてどうやら、それは賀茂にとってもそうだったようだ。

810 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:02:31 ID:???

賀茂「ふん…見立て通り、お前はそう言うだろうと思っていたぜ。」

三杉「ほう?」

賀茂「そう、ベンチャー的な物の見方ってのは重要だ…。
    特に既存の常識を捨て、新たに道を拓こうって考えるバカには特にな。」

三杉「それって…」

ここで三杉は賀茂の言葉にピンと来る物を感じた。
三杉の考えている日本サッカーを変える事は、ある意味ベンチャー・キャピタルであると賀茂は言っているのだ。
そして『日本サッカーを変える』という言葉ただ一点において、発想や着地点は違えど片桐らは三杉と志を共通している。

賀茂「片桐からお前の目指す所は聞いた。 ハッキリ言って面白いぜ、三杉淳。
    俺らは俺らで世界レベルへ続く最短の道を模索しているつもりだった…。」

三杉「ええ、それはこちらも理解しています…。」

賀茂「森崎と翼は鎬を削り合い、プロジェクト・カウンター・ウイングは順調そのもの。
    W杯招致、プロリーグ創設についても難儀ではあるが実現が見えている。
    状況はほぼ俺や片桐、見上の思惑通りに進んでいると言えるが…。
    お前の存在は例外だ。 俺の予想の上をお前は歩いていやがる。」

三杉「それは評価されていると受け取って?」

賀茂「当然だ。 見上あたりにゃ目障りだろうが、俺個人としちゃお前みたいなヤツが出てくるのは大歓迎だ。」

三杉「――!」

811 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:03:37 ID:???

もろ手を上げる評価を真正面から受け、三杉は絶句してしまった。
当然悪い意味での絶句ではなく、考えていなかった大人≠ゥらの初めて絶賛が嬉しかったのだ。

賀茂「…だが」

三杉「え…?」

賀茂「日本サッカー協会はお前をバックアップしない。 むしろ邪魔者として見る。」

三杉「ああ…しかしそれは当然。 止むを得ない事です。 僕もそのつもりで片桐さんとは話しましたから。」

賀茂「そう。 ゆえに俺は俺個人がお前とフィオレンティーナをバックアップする事を宣言するぜ。
    まっ、出来る事と言えば情報の横流しと…有名なクラブチームのデータ提供くらいだが。」

三杉「それは! 凄く…有り難い話です…!」

思いもよらぬ賀茂からの提案。
喉から手が出るほど欲しい、情報を入手する当てが転がり込んできた訳である。
特にクラブチームのデータは、これから先に絶対必要となる項目の一つだった。

ただし必要になるのは明日のサンパウロ戦で無様な敗北をしなかった場合…と但し書きが添えられるが。

812 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:04:42 ID:???

賀茂「ただ、代わりと言っちゃなんだが、お前にも一つ俺の計画に付き合って貰いたい。」

三杉「計画…?」

賀茂「ああ。 まっ、お前の目的を邪魔するようなもんじゃあない、Jカップについてだ。」

三杉「ほう…」

賀茂「フィオレンティーナはJカップに出場する事はない。 協会が招待しない旨を決定し、覆る事はない。」

三杉「…そうでしたね。」

片桐からハッキリ告げられた言葉が三杉の脳裏に思い出された。
あの時は仕方のない話と理解しつつも絶望を振り払えなかったものである。

三杉「けれど僕は全日本ユースに召集されるつもりはないですよ。 Wトーナメントについては特に。」

賀茂「ンな事は分かってる、お前はそれでいい。
    俺がお前に協力を求めるのは、全日本ユースの乗っ取りに関してだ。」

813 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:07:12 ID:???

これまた思いもよらぬ提案であった。
全日本ユースを乗っ取るなどと言う型破りな話を持ちかけられ、三杉は苦笑を漏らしてしまう。

三杉「乗っ取り? いや、物騒な話ですね。」

賀茂「名付けてRJ計画…とでも言っておくか。 どうだ、興味ねえか?」

☆三杉「………」

A 詳しく話を聞く
B 聞くまでもなく話に乗っかる
C 聞くまでもなくだが断る
D 話はサンパウロ戦の後にする事を提案する
E その他

3票選ばれた選択肢で進めます。(メル欄は空白でお願いいたします)

※割と大事な選択かも知れません

814 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 23:22:31 ID:ZddKGYwE


815 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 23:23:36 ID:7yU6fo9Y


816 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 23:25:18 ID:rKxqm/Go
A

817 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/09/07(金) 23:44:25 ID:???
本日の更新を終わります。
週末については以前に言った通り更新出来ません。
また来週宜しくお願い致します。

今週は色々お騒がせして済みませんでしたー(o_ _)o

818 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 23:44:55 ID:UCxBWDXQ


819 :森崎名無しさん:2012/09/07(金) 23:45:22 ID:uNWfnu+Q
D

820 :森崎名無しさん:2012/09/08(土) 17:42:10 ID:???
ここは大事な場面だな。
まず優先すべきは試合である以上、Dがベターじゃないかと思うんだが…。

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0ch BBS 2007-01-24