キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【再会?】ファイアーモリブレム41【再会!】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/19(金) 12:38:05 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。

〜これまでのお話〜

マケドニアの国境を守るのは反乱軍副将であるルーメル将軍。
彼は前大戦であの草原の狼ことハーディンを討ち取り狼騎士団を壊滅させた出世頭だった。
ナイトキラーの異名を持つ彼の槍捌きは凄まじく、アリティア近衛騎士クリスの若い命を呆気無く散らせた。
悲しみにくれる間もなく、マルス達はニーナ王女からリンダの手によって『ファイアーエムブレム』を託される。
異界の英雄という立場を乗っ取り、皇帝として君臨しているラムカーネの暴挙は止めるためにも、
森崎たちは一刻も早くミネルバを救出し、マケドニアの反乱を収めることを決意する。

そしてオランダのアムステルダムの街でも、謎の影の暗躍が見え隠れしている。
人為的に『倍速移動』の力を与える実験のため、怪しい薬品を開発している謎の組織。
仮面の男の正体は?イスラスは暗黒の力から逃れられるのか?そして決起に震えるビクトリーノの意地と誇りの行方は?
『倍速』と言う名の運命に立ち向かう男たちの戦いは、アヤックススタジアムで火蓋を切る。


☆前スレ
【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1346265701/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html

466 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 17:23:58 ID:???
森崎「……誰もが皆、スター選手に……?」

????「君のことは良く知っておるよ。ブレーメンの森崎有三君だったね。
     君はキーパーでありながら、ドリブルの技術も優れたものを持っているようだ。
     だが、ここにいるマッハー。そしてイスラスやビクトリーノのような
    『天性的』なトップスピードでドリブル出来る才能は持ちあわせてはいまい」

森崎「……それがどうした!」

????「今ここにいるマッハーの『倍速』で走れる才能を君に与えると言ったら…君はどうするかね?」

森崎「なっ…!?」

????「マッハーは可哀想なことに、まだ筋肉が未発達の段階で『倍速』の才能に目覚めてしまった。
     おかげで足へのダメージは甚大で、とてもプロの世界で戦っていける足を保つことはできないだろう」

マッハー「!」

????「同様に、彼の筋繊維を移植されたイスラス。君もだ。
     今でこそプロでも通用している君の倍速ドリブルだが、後2,3年もすればいずれ限界が訪れる。
     クラブチームでそこそこの活躍を収めるのが精一杯。とても国を背負うA代表を任せられる器ではない」

イスラス「テメェ…何が言いたい?」

????「芸術品とは完成されてこそ芸術品と呼ばれるもののはず。
     ワシは完成された『倍速ドリブル』をこの手で創りあげたいのだよ。
     選手生命を削ることもなく、プロの厳しい世界をも生き残れる素質をな。
     森崎くん。君は元の才能がかけらも存在しなかったゆえに、
     新たな才能を好き勝手に詰め込める、ワシにとっての理想の素材だ」

森崎「俺が…理想の素材だと?」

467 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 17:25:12 ID:???
????「『べじいた』に『超森水』この名前に聞き覚えはないかね?」

森崎「そ、それは…!」

森崎の選手としての実力を大幅に高め、しかし未成熟な身体に大きな負担を与え、
成長をも止めてしまった禁断の秘薬の名前が森崎の耳に突き刺さる。

森崎「(それだけじゃねぇ。その薬はアイツが…ラムカーネが俺の中から生み出された原因にもなっていたんだよな)」

????「名前こそ違えど、これらのような人の才能を無限大に引き出す薬品は
     我々の掲げる研究の結果とよく似ている、言わば模倣品だった。
     今更迷うことはあるまい。君の今の強さも、所詮人の手で組み上げられたモノ。
     そこに新たに我々の研究の結晶『倍速』の才能も重ねてあげようというのだよ?」

老人の甘い誘惑。彼らの行なっていることは間違っていることははっきりと理解できる。
だが。自分は彼らの言うように、初めから恵まれた才能を持って生まれてきたわけではない。
たゆまぬ努力。支えてくれる仲間。鎬を削りあうライバルたち。だが、それ以上に自分の力は誰かの意思により、
本来自分が持ちうる才能の数倍、数十倍、数百倍の能力を得ていることもまた事実なのだ。

????「さぁどうかね?今ならば一つ返事をするだけで君は世界トップクラスのドリブラーの仲間入りだ。
     それと同時に将来のライバルたちの才能も食いつぶすことが出来る。
     プロのいただきを目指す者にとって、これほど素晴らしい条件は他にはあるまいて……」

不気味に手をこまねき、森崎を自分たちの側に引き入れようと画策する老人。
だが、マーガスが二人の間にその長身を割りこませて堂々と言い放つ。

マーガス「……森崎、わかってるよな。奴の言葉に耳なんか貸すなよ。
     確かにお前は他の連中に比べて才能はないかもしれねぇ。
     だがよ、俺はお前がキーパーをしているこのチームで戦うのが楽しいんだよ」

森崎「マーガス…?」

468 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 17:26:35 ID:???
マーガス「俺がどれだけ点をとっても同点にされちまうことに腹をたてることもある。
     それでもな。お前は俺たちブレーメンの正GKなんだ。一緒に悩んで考えて、
     どうすれば点を取られないか、どうすればもっと勝率を上げられるか。
     絶対に無失点に抑えるGKの方が確かに『頼もしい』だろうさ。
     だけど、こんなに一緒に戦って『楽しい』キーパーは他にはいないと思うぜ」

同じくチームメイトとして1年間共にブンデスリーガを戦ってきたビクトリーノが続く。

ビクトリーノ「俺も同感だ。俺はお前の不十分な実力には賞賛も賛同もしねぇよ。
       だけどな、一緒に勝利を目指して戦うことに関しちゃ、
       これほど協力しがいのある仲間はいないってことだ」

イスラス「……森崎。お前もいい仲間に巡り会えたみたいだな」

????「ええーい、煩わしい奴らめ。森崎よよく聞け。真に強さを求める者に
     彼奴らのような者との慣れ合いなど不必要!
     慣れ合いのようなチームワークなど卓越された技術と戦術の上では二の次にすぎない。
     さぁ、ワシに従え。『倍速』の才能を手にし、
     お前も『最高の芸術品』として世界を手にしたくはないか?」


☆どうしますか?

A『倍速』の才能を望む
B『倍速』の才能を望まない

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

469 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 17:28:29 ID:TXTPsp2g
B

470 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 17:32:33 ID:aQEPS7Uc
B

471 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 17:39:26 ID:xvtr6OQI
B

472 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 18:33:26 ID:???
クリス一時は一位にもなったのに順位落ちたなァ…

473 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 20:45:34 ID:???
>>472
そんな不憫な彼女を応援するのはあなたの一票からです!
ネタ枠はともかくとして、やはりロストしたことは投票に不利な状態かもしれませんね…。
===========
>B『倍速』の才能を望まない


森崎「……俺は『倍速』の才能なんか望まない。
   そんな力に頼らなくても俺はこのプロの世界で戦っていける」

????「ほほう。本当にいいのかね?オーバーラップをし、自ら得点をも決める
     世界一のGKにもなれるやもしれぬのだぞ?」

森崎「そうだとしても。人の才能を奪って自分の才能にするなんて言語道断だ!
   ……確かに昔の俺はそれに似たこともしてきたかもしれない。
   そして今、その昔の自分の策略で選手生命の危機に貧してもいるさ。
   だからこそ、俺はそんな非道なことを許す訳にはいかない。
   過去の過ちをこの身体で償っていくと俺は……俺は誓ったんだ!」

中山と一緒に押した、首筋に痛々しく広がる『破滅のツボ』を抑えながら森崎は叫ぶ。

????「フフフ……だそうだ。先のある、未来と希望に満ち溢れる選手らしい主張だな。
     しかし、そうではない者もいることを忘れてはいないかね?」

マッハー「…………」

????「選手生命を失いかねない怪我をし、二度とフィールドに
     立てなくなる恐怖と戦い続ける覚悟が君たちにはあるかね?
     もしも逃げ道があるというのなら、どんな手段と言えども
     縋りたくなるのがアスリートとしての性だとワシは思うがね」

ビクトリーノ「あ…マッハーの足が…!」

474 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 20:46:45 ID:???
イスラス「まさか……あの下衆の持っていたかけらの影響なのか!?」

マッハーの右足が黒いシミで覆い尽くされていく。水溶液の中でマッハーは声にならない悲鳴を上げる。
ビクトリーノにはこの現象に見覚えがあった。そして以前に同じ力を使っていたイスラスも。

????「ワシの研究に協力を申し出てくれたある組織にもたらされた力。
     人の持つ心の弱さを糧にし、どんな恐怖や絶望も無に帰す絶対的な自信を身につける。
     その『闇のかけら』に頼ることで、プロ生命を永らえることが出来るというのなら!」

マッハー「くっ……そっ……俺は………俺はイヤだ!二度と走れなくなるなんて絶対イヤだ!
     走るのが大好きなんだ!風と一体になるのがたまらないんだ!
     早い奴と競争するのが!追いつき追い越され、また抜き返すのが!
     俺は……俺は……俺は走りたい。たとえどんな手段だろうと……闇に呑まれても……俺は!!」

黒く染まっていく右足を拒むように何度も壁に叩きつける。痛みで苦しいのか頭を激しくかきむしりながら。

????「誰だって縋りたくなるのだよ!どんな手段を用いようと、己の夢を…望みを叶えるために!」

マッハー「うあああ……ぐあぁぁ……がああああああぁぁぁぁっ!!」

イスラス「…そう、だよな。誰だって……誰だって自分の一番好きなことが出来なくなるなんて…耐えられるわけないんだよな…」

森崎「(俺も、俺も本当に選手生命を失う直前になったらアイツのように発狂してしまうのだろうか…)」

以前にイスラスとカフェで話したことを思い出す。自分の選手生命の火が消えようとするとき、どうするのか。
薬やドーピング。そして今目の前で掲げられている『闇のかけら』に頼ってまで自分の夢を追い続けるのか。
森崎の出した答えはNOだった。自分の夢を引き継いでくれる後継者に全てを託すと結論を出したはずだ。

森崎「(だけど……こうしていざ目の前で、あんな姿を見させられちまったら……)」

475 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 20:47:58 ID:???
本当に最後まで清く正しい心で自分の滅びを受けいられるだろうか?
それは実際に体験してみないとわからないことではある。
だが、少なくともマッハーに限っては全身全霊で拒んでいた。
何度も激しく乱暴に蹴りこまれた水溶液は音を立てて割れ、マッハーは力なく落下する。

ビクトリーノ「マッハー!し、しっかりしろ!
       俺はまだお前にリベンジしてねぇんだ!それを勝手に潰れるなんて許さねぇからな!」

ビクトリーノが素早く助け起こしに行く。だが、黒いシミは右足から全身へと転移しつつある。
マッハーは泡を吹き白目をむき、全ての体力を使い果たしたかのようにグッタリとしている。

????「残念だよ森崎くん。君が素直に彼の『倍速』の才能を受け取っておけば、
     消えたくないと彼の中で暴れることもなかったろうに……」

老人は手元で何か機械を操作したかと思うと、地上へと続くエレベーターを起動させる。

????「この世界のサッカー界で初めて『倍速』で走ることを覚えた者の末路がこれか。
     だが、おかげでワシの求める『スピード』のデータを得ることはできた。
     もうこの場所には用は無い。さらばだ。才能を掴み取れぬ愚か者たちよ」

老人を載せたエレベーターは森崎たちを地下に置き去りにし、地上へと上がっていく。

森崎「ま、待てェ!逃げるのか!」

????「ワシは才能のある選手を求めて世界中を廻っている。縁があればまた会うこともあるだろうな。
     その時までに考えておくがいい。ワシの手で『最高の芸術品』になることをな」

ゴゴゴゴゴ……ズドォッ!!

足元が揺れ、周囲の機械が次々と爆発を巻き起こしていく。
老人は言葉通り、用の無くなったこの施設を破壊するつもりのようだ。

476 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 20:49:08 ID:???
ビクトリーノ「マッハー!マッハー!しっかりしろマッハー!」

イスラス「折角また会えたってのに…なんで、こんな…!」

マッハー「…………お、マエラ……俺、から…離、レ……」

倒れたマッハーを助け起こすビクトリーノとイスラスの足に黒いシミが伝達していく。
その影は体を縛り付ける縄のように食い込み、ビクトリーノとイスラスを離さない。

ビクトリーノ「なっ……か、身体が動かねぇ……!?」

イスラス「ちいっ、いったいどうなってやがる…!」

マーガス「おいおい何やってんだよお前たち!早くここから逃げねぇとやべぇぞ!」

森崎「(この現象…まるでガーネフの使っていた『マフー』そのものじゃねぇか!)」

闇の触手は今度はマーガスと森崎の方にも延びていく。
このままではマッハーの抱える闇の意思に縛り付けられて身動きがとれなくなる。

???「ムンッ!!」

ザシャッ!!ボタボタッ…!

森崎「!? お、お前は…!」

リュウ「話は後だ。お前の仲間は既に脱出を始めている。お前たちも急げ」

以前に中里の屋敷の資料で見たような、オーソドックスな忍び装束を
身につけた男が、白金に輝く剣を振るい、森崎たちを縛り付ける触手を斬り落とす。

マーガス「ははは、こいつはシェスターがいたらきっと鼻血を出して気絶してたかもなァ」

477 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 20:50:17 ID:???
森崎「こんな時に気絶されちゃたまらないっての。とにかく急ぐぞみんな!」

イスラス「明日の試合が待ってるからな。モタモタしてられねぇぜ」

通路の奥に手を振るマルスとシャルの姿が見える。彼らに付いて行けばなんとか無事に脱出できそうだ。

マッハー「………明日……か」

その明日が自分には見えない。この闇の力に覆われた身体ではまともに立つことすらできそうにない。
それなのに。アイツラは希望に満ち溢れた顔を輝かせていやがる。
羨ましい。妬ましい。悲しい。悔しい。どうして。どうして俺は前に進むことを許されない?
もっと走りたかった。風と一体になりたかった。それなのに。それなのに。それなのに。

ドクン!!

マッハー「(や、やめろ!俺は……俺はそんなことは望んじゃいない!)」

本当にそうなのか?もう二度と自分の足で走れないという絶望しかない明日に何の価値がある?
引きずり下ろし、蹴落としちまえよ。自分の前を堂々と走りだそうとしている生意気な連中を。
今のお前になら出来るだろ?なぁ、お前だって本当はそうしたいんだろう?

マッハー「(違う!勝手に俺の意思を決めるな!俺に話しかけてくるな〜〜〜っ!!)」

ドクン!!

マッハーのどす黒く染まった右半身から再び触手が伸びる。
リュウが素早い反応で斬り落とすが、そのたびにマッハーは絶叫を上げる。

イスラス「何しやがる!それ以上斬ったらこいつの神経が持たないぞ!」

悲鳴を上げて血を吐き出し始めたマッハーを見てリュウを諌める。

478 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 20:51:36 ID:???
リュウ「……ならばここで仲良くその男の放つ闇に囚われ爆発に巻き込まれるか?」

イスラス「なっ…!?」

リュウ「このまま背後から伸びる触手を除けながら進んでいては爆発まで間に合わん。
    ならば出来る事はただひとつ。この男のことは諦めるか、もしくは……」

この闇の暴走を止める手段をできるだけ早く見つけ、そして行使することしか無い。

ビクトリーノ「『イリュージョンストライク』……」

森崎「? それって確かお菓子に偽装してたドーピング剤のことか?」

ビクトリーノ「ああ。だが、それだけじゃねぇ。俺は見たんだ。
       マッハーが闇の暴走で苦しんだとき、
       その薬の代わりに闇のかけらを使って痛みを抑えていたのを」

イスラス「じゃあその薬があれば、この闇の触手を消し飛ばすことが出来るんだな?」

マーガス「だけどもう時間がないぞ。早く逃げないと全員で仲良く爆発だ」

イスラス「……間に合う。いや、間に合わせる。そのための『倍速』じゃないのか?」

ビクトリーノ「……ああ。ここまできたらとことん付き合ってやろうじゃん?」

確かに常人の倍の速度で走り回れる能力があれば、薬を探す時間も脱出する時間も取れるかもしれない。

リュウ「ならば、倍速で走れる者はここに残れ。時間ギリギリまで、俺がこの男の側で触手を封じておこう。
    マルス。他の者達の脱出の船頭を任せても構わないな?」

マルス「……ああ。悔しいけどこの状況では僕の足じゃ役に立てない。
    必ず無事に戻ってきてくれ。最後に依頼人から報酬を受け取るまでが、シノビの仕事なのだろう?」

479 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 20:52:50 ID:???
リュウ「無論だ」

マーガス「ほら、森崎もこっちに来いよ。危ないぞ」

森崎「(ぐっ……もしも俺に『倍速』で走れるスキルがあれば手伝ってやれるのに。
   ……いやいや。だからってあのジジイの言葉に乗せられるわけにはいかなかったっての)」

イスラスとビクトリーノはマッハーの暴走を抑える薬を探すため、実験場の棚の周辺へと走りだす。
リュウはマッハーの伸ばす触手に向かいクナイを投げ、すかさず印を結び動きを抑える。
そしてマルスは森崎、マーガス、シャルを連れて脱出の準備をするのだが…

シャル「待って二人共!わたしにも手伝わせて!」

シャルは足場を器用に走り回り、薬の捜索を続ける二人の元へと駆けつける。

ビクトリーノ「おいおい、いくらお嬢ちゃんの足が俺たち並みに速くても危険すぎるっての」

イスラス「お前は森崎たちと一緒に先に戻ってろ。大丈夫だ。必ずマッハーを連れて帰るから」

シャル「……いや!いやだ!わたしだって二人の力になりたいの!
    今まで何の役にも立たなかったこの足で。今度こそマネージャーとして助けになりたいの!」

イスラス「お前を助けるためにアイツは苦労してここに乗り込んできたんだ。その気持を無駄にするな!」

シャル「…………」

シャルはイスラスの言葉を無視し、奥の棚の段ボール箱の中を探し始める。

イスラス「あの馬鹿野郎……俺の気も知らないで……」

480 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 20:54:02 ID:???
ビクトリーノ「イスラス。お前こそお嬢ちゃんの気持ちを分かってやれよ。
       マッハーはあの娘の血を分けた兄貴なんだろ?
       きっと咎められることなんて承知でここにやってきたんだよ」

イスラス「……ビクトリーノ。一つ頼みがある。いざとなったらアイツを連れてお前だけ先に行け」

ビクトリーノ「イスラス……お前……」

ビクトリーノはイスラスの右足に目を落とす。マッハーと同様に、その足にも黒い斑点が浮かび始めていた。

イスラス「俺もさ。一時期だけだがあの力に溺れていた。この力さえあれば
     どんな奴にも負けやしねぇ。俺が世界ナンバーワンのドリブラーだとさえ思い込めた。
     ……だが、この闇のかけらは自分を前に進ませるものじゃない。
     他者をその場に縛り付け引きずり下ろすことに使われるようなものだった」

ビクトリーノ「……そうだったな。お前もあの仮面の組織のメンバーだったっけ。
       この3日間、こうして普通に話したり遊びに出かけたりしてたからつい忘れてたぜ」

イスラス「………だから、さ。もしも薬が見つからなかった場合、最後までアイツの暴走に付き合う奴が必要なんだよ。
     誰よりも先に、誰よりも速く走ることに目覚めた。マッハーのドリブルにな」

ビクトリーノ「…………OK。それがお前の覚悟だってんなら了解した。
       だが、悪いが俺は最後の最後まで諦めねぇぜ。俺の名はビクトリーノ。
       最後にかならず勝利を呼ぶことが義務付けられてるんだからよ。
       明日の試合のブレーメンの勝利も約束されてんだ。お前をぶちぬくことでな」

イスラス「……ああ。楽しみだ。明日の試合が今からどんなものになるか……楽しみでたまらない」

ビクトリーノ「それじゃあおしゃべりはここまでだ。探そうぜ。俺たちの明日を切り開く希望をよ!」

481 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/01(木) 20:56:12 ID:???
★ビクトリーノの意地→! card
イスラスの賭け→! card
シャルの希望→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→薬を見つける!
スペード・クラブ→薬は見つからない!
JOKER→謎の青年が薬を見つけ、手渡してくれる!
※誰か一人でも薬を見つけると…?

482 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 20:56:27 ID:???
★ビクトリーノの意地→ ハート2
イスラスの賭け→ クラブ8
シャルの希望→ スペードJ


483 :森崎名無しさん:2012/11/01(木) 20:56:38 ID:???
★ビクトリーノの意地→ スペードQ
イスラスの賭け→ ハート5
シャルの希望→ クラブ6

484 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:19:04 ID:???
★ビクトリーノの意地→ ハート2→薬を見つける!
イスラスの賭け→ クラブ8→薬は見つからない!
シャルの希望→ スペードJ→薬は見つからない! ★
===========
ビクトリーノ「あった!あった!あったーーーっ!!」

見た目はグミ状のお菓子だが、強力なドーピング剤でもあるイリュージョンストライク。
しかしこの薬には闇のかけらによる身体への悪影響を抑える効果もあるらしい。

イスラス「でかしたビクトリーノ!」

シャル「よかった……これで兄さんは助かるのね」

3人はすぐさまマッハーの下へと駆けつける。
リュウの術も限界が近く、脂汗を垂らしつつマッハーから印を解く

リュウ「…よくやってくれた。君たちの努力が実ったのだな」

イスラス「よし、俺が飲ませてくる」

薬をマッハーの口に含ませ、鼻を摘み無理やり胃の中に流し込ませる。
マッハーの黒ずんだ顔色は徐々に彼本来の白さを取り戻していく。

マッハー「…………うっ……お、俺は…………」

シャル「リュウさん、兄さんを見守っていてくれてありがとうございました…!」

ビクトリーノ「いよっしゃー!あとは皆で脱出するだけだ!さァ、出口へ急ごうぜ!」

元気よく脱出を促すビクトリーノ。しかし、マッハーに薬を飲ませるために
彼の側に近づいたイスラスが、しゃがんだまま動かない。

485 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:20:35 ID:???
イスラス「……悪い。どうやらまだ……終わっちゃいねぇみたいだな」

リュウ「馬鹿な…!」

マッハーの右足から伸びた触手は、イスラスの左足にしっかりとこびりつき離れようとしない。
何度か立ち上がろうと足腰に力を入れては見るが、強い力で上から押さえつけられているかのようにビクともしない。

イスラス「ビクトリーノ。頼む」

全てを覚悟したイスラスは、ビクトリーノに先ほど頼んだ約束事を任せる。

ビクトリーノ「なんでだよ!薬も飲ませた。アイツの暴走も収まった!
       だのになんでまだ触手が出てきやがるんだよ!」

マッハー「…言わなかったか?イリュージョンストライクは『併用剤』だって。
     これ単体じゃただの元気になる気付け薬だ。
     …もう、なにもかもオシマイだ。どうしてすぐに俺を見捨てなかったイスラス…!」

イスラス「……多分、お前から預かっていたこの『右足』がそうさせたんだろうさ」

マッハー「…………結局奴ら『ヨハン』の思うがままってか。くそったれ…………」

ビクトリーノ「……まだだ!この薬が併用剤ってんならその薬を探せばいいだけだ!」

リュウ「時間があればそれも出来ただろう。だが……もう待てん」

実験場の地下に闇の力で完全に縛り付けられたイスラスとマッハー。
辺りはいよいよ崩れ始め、もはや一国の猶予もならなかった。

シャル「そんな……こんなのいやだよ……兄さん!イスラス!」

486 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:22:11 ID:???
二人の隣に立って支える資格が無い今の自分に何ができる?
いや、支えられなくてもいい。自分には多分そこまでの力もないから。
でも、せめて隣に立つことくらいだけはしてあげたい。
彼らと同じ速度で走れる自分にしかできないことがきっとあるはずなのだ。

シャル「くっ……ふんぬぬぬ……」

マッハー「お、おい…何やってんだよ…」

シャルはマッハーを縛り付ける闇の触手を掴むと、それを地面から引き剥がそうと件名に引っ張る。
もちろん彼女の腕力ではびくともせず、そもそも人の手で何とかできそうなシロモノではない。
それでも何かの役に立ちたいというシャルの想いが、触手から彼らの足へと伝わるのが物悲しい。

ビクトリーノ「ちいっ……目の前で女の子があんなに必死になって……見過ごすわけにはいかねぇって!」

リュウ「何をしている!死にたいのか!?」

ビクトリーノ「死にたかねぇよ!だけど俺の足は…アイツに負けたままじゃ死んだも同然なんだ!だから助けに行くんだよ!」

ビクトリーノは揺れ始める地面にしっかり足を食い込ませ、ダッシュでマッハーたちの所に駆けつける。
そしてシャルと同様に、イスラスの足を這い、地面に根付こうとしている闇の触手を握り締める。

イスラス「ビクトリーノ…!」

ビクトリーノ「勘違いすんなよ。俺はお前ともまだ決着をつけちゃいねェんだよ。
       俺とお前。そしてマッハー。いや、まだ俺が知らねぇ世界中のスピードスター。
       ソイツらを全員倒して…俺は堂々と世界最速を名乗りてぇだけだかんな!」

マッハー「……‥…」

グググッ……ズッ……

487 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:23:38 ID:???
イスラス「(触手が……剥がれていく?)」

その時イスラスの頭の中に一つの仮定が浮かんだ。この闇の呪縛は、
二度と自分の足で走ることのできないこの世界に対しての憎しみ。
まだ走りたい。風になりたいというマッハーの執着心を表しているというのなら。
もしも『併用剤』があるとするならば、それはきっと――

イスラス「……マッハー」

マッハー「どうしたイスラス……」

イスラス「ある男がこんなことを言っていた。もしも志半ばで夢を諦めなくては行けない時がきたら。
     ソイツは次の世代の連中に自分の夢を預けると。自分のすべてを託したいと言っていた」

マッハー「…………」

イスラス「お前の無念。お前の魂。お前の足。……お前の全てを俺に託せ。
     マッハー。お前の足は闇に負けて二度と動かなくなるかもしれない。だけど……」

ガシッ!グググッ……

シャルとビクトリーノ。そしてイスラスの3人はマッハーの触手に全力で力を込める。

イスラス「お前の夢だけは絶対に消えない。絶やさせやしない。俺が歩みを止めない限り、決して。
     俺がお前の分まで走る。お前の分まで風になる。だから……後は俺に任せてくれ」

マッハー「…………」

誰かに夢を託し、託される。自分もそうありたいものだ。
イスラスは願った。そして誓った。自分だけでなく、もう一人分の夢を背負い走り続けていくことを。
その道は決して楽なものではない。いつ自分もマッハーのように限界が訪れるかもわからない。それでも。

488 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:24:53 ID:???
イスラス「マッハー。俺は今までも、これからもお前と一緒に……走り続けていく!」

ズズッ……ブチンッ!!

シャル「触手が…!?」

ビクトリーノ「ぬ、抜けた!」

地面から引き剥がされた触手は、イスラスの左足へと結びつくように絡みだす。
イスラスはマッハーを左肩で担ぎ、彼の重みを感じながら立ち上がる。

マッハー「……離せよ。俺の中に眠る闇は……結局ずっとお前のことを恨んでいた。
     ポーランドに帰ったのも治療のためじゃない。全力で走れるお前の姿を見たくなかったからだ。
     今でもそうだ。こうしてお前を逃がさないように縛ろうとしている……
     それに、俺の右足はもう動かない。もう……走ることは……できない……」

イスラス「走ることなら、できる」

グイッ。ダダダッ!

マッハー「えっ…?」

マッハーの右足が地面を蹴る。いや、性格には彼の足から伸びた触手に絡むイスラスの『左足』だ。

マッハー「二人三脚ってか?こんな不安定に揺れるところを…無茶すぎるぜ」

イスラス「今の俺ならやれる。お前はずっと俺の『右足』として一緒に走ってきてくれた。
     そして……その足に引きずられるようにずっと走り続けてきた『左足』も」

ガッ……ビュンッ!!

シャル「あれは……!」

489 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:26:29 ID:???
シャルは思わず息を呑んだ。イスラスは今まで『右足』にのみ重点して倍速移動を行なってきた。
地面を蹴り始めるのも右足から。スピードを抑えるブレーキも右足のみでしかできなかったはず。

ビクトリーノ「自力で覚醒したんだ。誰かの手によるものじゃなく、自らの足で。『倍速』の才能に!」

イスラス「俺だけの足じゃないさ。今まで共に走ってきてくれたこいつの右足。
     そして毎日欠かさず足のケアに尽くしてくれたシャル。お前のおかげだ」

シャル「え…?」

イスラス「これからは右足だけじゃなく左足も診てもらうことが増えそうだからな。
     ……その、なんだ。お前が良いって言うなら……これからも側にいて欲しい。それだけだ」

シャル「…………うん。うんっ!!」

そうか。隣に立つ必要なんか最初から無かったんだ。わたしとイスラスは違う。背の高さも、性別も、国籍も。
当然走るペースだって。同じ『倍速』といえども、歩幅が違えば大きく変わるのが当然なのだ。
隣を一緒に走ることにずっとこだわっていたけどそうじゃなくてもいい。
心はずっと一緒だったことに気がつけたから。だから、これからも一緒に走り続けていこうね。

ビクトリーノ「ヒューヒュー!お熱い事この上ないねチッキショー!
       そうと決まれば早速脱出だぜ!シノビの兄ちゃん、道案内宜しく〜!」

リュウ「(……彼らは今、前に進みだした。彼らにとっての新しい今日が、今始まったのかもしれないな)」

外はもうすぐ日が昇り始める頃だろう。闇が消え、光が溢れる夜明けが彼らを祝福しようと待っている。

490 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:27:37 ID:???
マーガス「……アイツら、遅いな。本当に大丈夫なのかな……」

マルス「やはり今からでも戻って彼らを助けに行ったほうが!」

森崎「落ち着けよ二人共。大丈夫だ。多分。いや、きっと」

森崎には確信があった。先ほど熱を上げる道具袋を気になり中身を取り出してみた。
イスラスの星のかけらが眩しいほどに光を発していたのだ。
輝きを増していくそのかけらは、以前よりもより大きく、より美しい煌めきを放ち出す。

森崎「(せっかくの才能も、一人で抱え込むだけじゃ腐っちまうものなんだよな。
   ……ああ、分かっているさ。俺だってまだ諦めたわけじゃないんだからよ)」

イスラスのかけらを握りしめ『倍速』で走り抜ける彼らの確かな息遣いを、森崎は感じ取っていた。



シェスター「うぎぎ〜〜〜っ!どうして!何故!今回に限って!
      羨ましいにも程が有る!おいマーガス!写真は、写真とかは撮ってないのか!?」

マーガス「んなもの用意してるかよ。いや〜まさか重度の忍者フリークのお前より先に
     生忍者の生忍法を拝見してしまうとはな。ありゃあ確かに魅力的な世界だわ〜」

リュウ・ハヤブサは森崎たちを無事に送り届けると、その姿を消していた。
マルスから何か報酬を受け取っていたようだが、それが何かは定かではない。

中里「ほほう、シェスター殿に続きマーガス殿までシノビの世界の虜になったとな。
   これは忍の道の将来も安泰かのう。はっはっはっは!
   (伝説の超忍リュウ・ハヤブサ。確かに彼は存在したのだ。
   ならばあの秘伝の巻物の通り、拙者にも白金に輝くチャンスはどこかに必ずあるはず…!)

491 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:28:51 ID:???
無事に全員で脱出に成功した森崎たちは、ひどく煤けた顔のままアヤックス寮へと帰ってきた。
何事かと出迎えてきた三杉たちに事情を話すと、シェスターは絶望したように地団駄を踏み始める。

三杉「しかし『ヨハン』と言ったか。まさかそんな危険な実験に加担していたとはね」

レンセンブリンク「身内の一人として恥ずかしいですよ。スポーツの権威を利用して
         やっていることはただの人体実験だというのですから…」

クライフォート「(かつて俺の名前に刻まれていた『ヨハン』……一体何を企んでいるというのだ?)」

カイザー「そんでそんで、足の方はもう大丈夫なのか?明日の試合には間に合うのかー?」

イスラス「ああ、俺なら大丈夫だ。脱出にちょっと手間取ってこっちの方はちょっと危ないけどな」

ディック「プッ……くくっ……ギャハハハ!見事なチリチリ頭だな。自慢の黒狼の鬣が台無しじゃんか!」

リブタ「わ、笑っちゃ悪いよぉ。でも……うぷぷぷ……ご、ごめんイスラス……ブフォフォ!」

シャル「美容院の予約を取っておかなくちゃね。なんたってイスラスはアヤックスの看板の一人なんですもの!」

マッハー「俺の分まで走ると決めたんだし、いっそのこと俺と同じ坊主頭にでもしてみるか〜?」

イスラス「そ、それはちょっと勘弁してくれないか…?」

ドールマン「ていうかこの坊主の男は何者だ?」

クリスマン「知らないのかドールマン。かつてアヤックスjrチームを戦闘で引っ張ってきた
      超級のスピードスタードリブラー。ポーランド出身のマッハーだよな」

マッハー「お?俺の残していった足跡はしっかり覚えてもらえてるってことか。くぅ〜泣けるねぇ。
     ちゅーわけで妹のシャル共々、これからテメェらの鈍くさい精神を
     ビッシビシ鍛えてやるからな。そこんとこヨロシクゥ!」

492 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:30:16 ID:???
マルス「……まだ朝も早い時間帯なのに、こうしてチーム総出で暖かく出迎えてくれる。
    アヤックス。このチームはきっとものすごく手強いよ、森崎」

森崎「ああ。だからこそ戦いがいのある奴らじゃねぇか。いいゲームになりそうだ」



この日の夕方、ブレーメンとアヤックスの親善試合が行われる。
お昼すぎまでタップリと眠り、疲れをとった森崎はこの寮での最後の自由時間を過ごす。

森崎「ふあ〜よく寝たよく寝た。昨日は…ってか今日か。
   いっぱいビルの中を走った割には身体もすっきりしてやがる。
   さて、試合まではまだ結構時間があるし、何をするにしてもまずは誰かを誘いに行くか」


☆下記の中から最大で『3人』同行させたい選手を選択してください

・ブレーメン
【シェスター・マーガス・ビクトリーノ・ブローリン・中里・マルス】

・アヤックス
【三杉・イスラス・リブタ・クライフォート・クリスマン・カイザー
 レンセンブリンク・ディック・ドールマン・シャル・マッハー】

『同じ組み合わせ2票』集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

493 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/02(金) 05:32:10 ID:???
ぐおおおお……ストーリーの下地のないオリジナル展開にここまで筆が進まないとは……。
他のスレのGMさんはどうやってあんなに素敵なお話をポンポン展開していけるのでしょう……。
なんとか人気投票の期間中に試合ができそうでホッとしています。
ブレーメン勢とアヤックス勢の票が伸びるかどうかはこれからの展開にかかっている!?


☆第二回アナザーカンピオーネキャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2t/bbs.cgi

☆第四回キャプテン霧雨キャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2u/bbs.cgi

☆第三回ラインライダー滝キャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2v/bbs.cgi

☆第三回TSUBASA DUNKキャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2x/bbs.cgi

☆第三回ファイアーモリブレムキャラクター人気投票
http://capmori.net/vote/vote2w/bbs.cgi

たくさんの投票、コメント共に本当に本当に感謝です!
残り僅かとなりましたが、どうかよろしくお願い致しますね〜!

494 :森崎名無しさん:2012/11/02(金) 10:13:30 ID:RXVEUscU
シェスター・中里・マルス

495 :森崎名無しさん:2012/11/02(金) 10:21:52 ID:uFKgjjcQ
マルス・イスラス・マッハー

オランダにいるうちに仮面軍団の正体に近づいておきたいのよ・・。
でも494氏の意図もわかるので、すごい悩んだ。次の人に任せるw

496 :森崎名無しさん:2012/11/02(金) 10:36:29 ID:Oib77BTg
中里、マルス、マッハー

497 :森崎名無しさん:2012/11/02(金) 12:41:51 ID:0B23Lg9E
>>495

498 :森崎名無しさん:2012/11/03(土) 00:15:58 ID:???
ひょっとしたら人気投票、マッハーの項目なし?

499 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/03(土) 17:04:41 ID:???
>>495
選んだキャラの組み合わせで発生するイベントは変わっていきますからね。
>>498
投票したいキャラクターの項目が無ければ、どうぞご自由に追加しちゃってくださいな。
==========
>マルス・イスラス・マッハー


マルス「やぁ森崎。どうやらぐっすりと眠れたようだね」

マルスも森崎が起きる少し前に目を覚ましたらしく、軽いストレッチで体全体をほぐしている。

森崎「ああ。気力体力共にバッチシ充填完了だ。アヤックスでもアレックスでもロドリゲスでもなんでも来いだぜ」

大きく伸びをして体の底に溜まった疲れを絞り出していると、部屋をノックする音が聞こえる。

マッハー「へぇ〜。随分と大した自信じゃないですかァ。こりゃ今日の試合がたのしみだわ」

イスラス「よぉ元気か。どうやらお互いに試合に影響は無かったみたいだな」

森崎の部屋を訪れてきたのは右足に包帯を巻いたマッハーと、深く帽子をかぶったイスラスである。

マルス「二人共、闇のかけらの触手で縛られた箇所は無事だったのかい?」

マッハー「おう。効果てきめんだったぜ。奴らの開発した薬っていうのが憎たらしいトコロだがな」

イリュージョンストライクの併用剤とは。それはおそらくマフーを払うスターライトと原理は同じなのだろう。
人の心を蝕もうとする絶望に絶対に屈しない強き光。そして星のように輝く夢を決して諦めない清き心。
自分の失いかけていた夢をイスラスが引き継いでくれたため、
マッハーは自身の心の闇に踏ん切りがつき、闇の呪縛を切り裂く力を得たのだ。

森崎「……しかし、奴らがアカネイア大陸だけじゃなく俺たちの世界にも手を伸ばしていようとはな」

500 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/03(土) 17:06:27 ID:???
『ヨハン』の人間が語っていた自分たちに技術を提供した者たちとは疑いようもなくガーネフたちのことだろう。
森崎に『星』と『リセット』の力が与えられたように、彼らにもまた異界の不思議な力を手に入れる機会があったのだ。

イスラス「闇の力による身体への負担を中和するために、人の持つ星の輝きを奴らは欲している。
     世界各国の将来有望な若手選手の失踪事件も奴らが関わっているに違いない」

マッハー「仮面を被らされている間はあまり回りの連中のことに気づけなかったが
     多分その予想は当たっていると思う。そして今現在も進行形で、有用な選手が潰されている」

森崎「(そういえばシュナイダーも酷い怪我をしていたな。
   若林も右腕を潰されていたし。……右目を潰してしまったのは俺だけど)」

マルス「こうして2つの世界を行き来できるようになった今、彼らの野望を食い止めるには
    きっと僕達2つの世界の力を合わせなくてはいけないと思う。
    イスラス、マッハー。せっかく闇の呪縛から解き放たれた君たちに、
    また危険が伴いそうなことに関わってもらうのは心苦しいけれど……」

イスラス「今更だぜ。それに俺自身、闇に囚われたままの『アイツら』を放っておくわけにはいかねぇ」

マッハー「俺はこいつに全てを託した身だ。俺自身はあまり手伝えることは無いだろうが、
     その分イスラスのバックアップに全力で当たる。だから遠慮無くこいつの足を使ってやってくれ」

自分の分け与えた『右足』と、彼自身によって鍛え上げられた『左足』。
イスラスはマッハーの分まで、森崎たちの力になることを約束してくれた。

イスラス「言っておくが今日の試合とは別問題な。悪いが全力で点をとりに行かせてもらうぜ」

マッハー「俺と妹の協力体制で積み上げられたアヤックスの猛攻を君はいつまで耐えられるかなァ?」

森崎「へっ、望むところだぜ。なにせこっちには『秘密兵器』がいるんだからな!……な?」

マルス「?」

501 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/03(土) 17:08:39 ID:???
まさか星のタウルスの力で自分がこれからブレーメンの一選手として
扱われるかもしれないことなどつゆ知らず、マルスは呑気な笑顔を森崎に返す。

森崎「せっかくこうして集まったことだし、何かに誘ってみようかな」


☆どうしますか?

A 街に出かけて何か思い出を作りに行こう
B 最後の合同練習をして試合に備えよう
C 寮の施設を借りて身体をリフレッシュしておこう

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

502 :森崎名無しさん:2012/11/03(土) 17:16:08 ID:bcpUHj6c
A

503 :森崎名無しさん:2012/11/03(土) 17:42:53 ID:qj4kt2wU
B

504 :森崎名無しさん:2012/11/03(土) 18:04:54 ID:RgO16AYg
A

505 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 08:36:54 ID:???
>A 街に出かけて何か思い出を作りに行こう


森崎「せっかく集まったんだから試合までの時間、どこかに出かけようぜ」



☆どこを探しますか?

A おしゃれなカフェ
B 素敵なビーチ
C 広いショッピングモール
D 綺麗な美術館
E のどかな公園
F 騒がしい警察署
G 怪しい廃ビル

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

506 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 09:13:24 ID:C2jeFyPw
E

507 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 10:11:04 ID:Iu9h8L5I


508 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 11:07:36 ID:???
>E のどかな公園


森崎たちは公園に出かけると、綺麗な花壇に囲まれた噴水広場で
午後の日差しをのんびりと浴びつつのどかに過ごす。
昨日の大雨で水浸しになった土の上などお構いなしにと、
子どもたちがボールを追いかける姿はなんとも微笑ましい。

森崎「うーん、昨日の大雨が嘘のようにすっかり晴れたなー」

天気予報どおり天気は午後から急激に回復し、今頃アヤックススタジアムでは
急ピッチで芝のコンディションを整えていることだろう。

マッハー「しっかしオタクらも羨ましいねぇ。チーム強化のための世界行脚か。
     オランダを発った後はどこの国に殴りこみに行くんだァ?」

森崎「まだはっきりとは決まってないが、基本的には強豪国のトップチーム狙いだな」

イスラス「イタリア、フランス、イングランドの欧州勢か、
     ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイの南米勢か。
     ここ最近だと北欧のスウェーデン。北中米辺りなら
     メキシコ、アメリカなんかも面白いチームになりつつあるみたいだな」

マルス「森崎の故郷でもある日本はどうなんだい?ユース大会で優勝したんだから
    十分強豪国の仲間入りをしてもいいと思うんだけど」

森崎「ユースチームとトップチームじゃまた話は別物なんだよ。
   日本はようやく自国のプロリーグを設立したばかりなんだし、
   まだまだ世界のトッププロと比べられるレベルじゃない。
   ……でも、日本リーグの連中なんかも気になるからな。
   機会があれば日本に遠征に行くのを推薦してみるのもいいかもな」

509 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 11:10:51 ID:???
親善試合後の自分たちの行き先を語る森崎たち。そんな彼らが公園で見たものをは…


★誰じゃろ→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→クリスマンたちオランダトリオだ。何かを懸命に探しているようだが…?
ハート→花壇の手入れをしている女性だ。(数値が高いほど美人)
スペード→往年のアヤックスのサポーターだ。
クラブ→公園の場所の取り合いをしている子どもたちだ。
JOKER→黄金に輝く長髪の、不思議な瞳を持つ青年だ。

510 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 11:11:34 ID:???
★誰じゃろ→ ダイヤ7

511 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 11:34:39 ID:???
★誰じゃろ→ ダイヤ7 ★
>ダイヤ→クリスマンたちオランダトリオだ。何かを懸命に探しているようだが…?


森崎「おや?あの噴水周りの掃除をしている奴らって…」

昨日の大雨でかなり水かさが増している噴水の側で何かを探しているクリスマンたちを見つける。

イスラス「アイツら試合前だってのに一体何やってるんだ?ボランティアなんて殊勝なことする連中だったか?」

マッハー「それを言うなら俺らも大概だけどねー。こんな所でポカポカしてないで練習しろっつーの」

マルス「ははは…。でも、こうして巡り会えたのもきっと何かの縁だからね。
    ただの対戦相手として見て取れることもできるけれど、
    同じサッカーというスポーツに集うもの同士、こうして一緒にのんびり過ごすのも悪くないと思う」

特にマルスはアカネイア大陸でのここ最近の殺伐とした状況から
一人解放されたこともあり、非常に穏やかな顔をしていた。
もちろん異界にいる間は元の世界の時は全く進まないので、
眼の前にある沢山の問題は、全く解決はしていないのだが。

クリスマン「ん?おーい、そこにるのはイスラスたちか?」

レンセンブリンク「おやおや、これは奇遇ですね。
         ブレーメンの方々から何か有益な情報でも聞き出しているのですか?」

クリスマンたちもこちらに気づいたらしく、タオルで汗と水滴を拭いながら駆け寄ってくる。

森崎「あんな所で一体何をしてるんだ?ただ掃除しているようには見えなかったけど」

マルス「何かを探しているようにも見えたね。大事なものなのかい?良ければ僕達も手伝うけれど…」

512 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 11:35:49 ID:???
クリスマン「い、いや。これは俺たちの問題だからさー。気にするなよ。なぁレンセン?」

レンセンブリンク「……そうですね。あなた方は昨日の騒動でお疲れのはず。
         試合前に余計な体力を浪費させてしまうのはしのびないですからね」

マルスの厚意をやんわりと断る二人だったが、カイザーが二人の間から割り込み身を乗り出して聞いてくる。

カイザー「なぁなぁ、ちょっと聞きたいんだけどさ。
     ピカピカ光る青い星みたいな石、お前たち持ってないか?」

森崎「は?ピカピカ光る青い石だと?」

クリスマン「この馬鹿!その話は俺たち3人だけの秘密だってあれほど口酸っぱく言っただろ!」

レンセンブリンク「……馬鹿を通り越してもはやアホですね。まったく……」

カイザー「なんでだよー。皆で探したほうがすぐに見つかるかもしれないじゃんかー?」

クリスマン「はぁ。…まぁ、聞かれてしまったものは仕方がない。
      一応聞いておくけれど、カイザーの言った通りお前たち、青く光る石は持ってないか?」

森崎「(青く光る石だと?俺の持っている『星のかけら』のことを言っているのか?
   そうだとしたらどうしてこいつらがかけらの存在を知っているんだ?)」

513 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 11:40:25 ID:???
☆どうしますか?

A 持っていると言い、かけらを見せる
B 持っていないと言い、かけらは隠す
C どうして石を探しているのか聞く
D 星のかけらとは別物のことかもしれない。探すのを手伝おう
E 何だか嫌な予感がする。適当に断って寮に戻ろう

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

514 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 11:42:40 ID:FZwPvni+
A

515 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 12:13:56 ID:C2jeFyPw
A

516 :ツδつδ環ブツδ個δ& ◆/ULmbmmOkY :2012/11/04(日) 13:09:16 ID:???
>A 持っていると言い、かけらを見せる


森崎「ああ、それらしきものなら持っているぜ」

クリスマン「なんだって!それは本当かい!?」

森崎「お前たちの探しているものかどうかは分からないがな。ほれ」

道具袋から、これまでに手に入れた星のかけらを取り出す。
マルスを時空の扉に通すために使った『星のタウルス』の他に、
予めモロドフが集めておいてくれた8つのかけらたち。

レンセンブリンク「…確かに『あの方』に言われたとおり、実に美しい輝きですね」

クリスマン「そのかけらって、お前がもともと持っていたやつか?」

森崎「ああ。この街に来た時に三杉から受け取ったものだ」

カイザー「う〜ん、それじゃあ俺たちが探してるモノとは別なんじゃないのか?」

クリスマン「……分からない。だが、あの人との約束を果たすためにも、俺たちにはその宝石が必要なんだ。
      なぁ、物は相談なんだが……少しの間だけでいい。そのかけらのうちの一つを俺たちに貸してくれないか?」

森崎「なにィ!?かけらを貸してくれだって!?」

レンセンブリンク「指定された時間まであと僅かという焦りはわかりますが…
         クリスマン、少々無理なお願いではありませんか?
         少なくとも彼の反応からして、そうホイホイと貸し与えられるようなものではなさそうですし」

森崎「(俺の『破滅のツボ』で弱っていく体を救う鍵となる『星のかけら』。
   それをこいつらは何に使おうって言うんだ?)」

517 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 13:11:18 ID:???
☆どうしますか?

A かけらを貸す
B かけらを貸さない

【シェスター・マーガス・ビクトリーノ・中里
 イスラス・若林・シュナイダー・肖】

※Aの場合、どのかけらを貸すかも指定してください。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

518 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 13:18:53 ID:FZwPvni+
Aイスラス

519 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 13:28:10 ID:yLSmCHEI
Aイスラス

光ってたほうがいいよね?

520 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 15:12:22 ID:???
>A かけらを貸す


森崎「(なんだか深刻な事情がありそうだし、貸すだけならまぁ、いいか)」

森崎は自分たちがオランダを発つ前に必ず返すことを条件に、
かけらの中で一際強く輝く『イスラスのかけら』をクリスマンに貸し出した。

クリスマン「恩に着るぞ森崎。よーし、いくぞ2人とも!これで任務完了だ!」

カイザー「いいのかなぁ。なんだかダメなような気もするんだけど」

レンセンブリンク「ま、それならそれでこの馬鹿リーダーに責任を取ってもらうだけでしょう。ククク」

クリスマン「うぐっ…と、とにかくサンキューな。あ、でも試合では手加減なしの真剣勝負と行こうぜ」

森崎「わかってるっての。そんな恩着せがましいことなんかするかよ。
   チームの強化のための親善試合だってのに八百長なんかやられたらたまらんぜ」

クリスマンたち3人はお礼を言いつつ公園をあとにしていく。

森崎「アイツら、星のかけらを何に使うつもりなんだ?」

このあと試合という予定がなければ、追いかけて彼らの動向を伺うこともできたのだが。

マルス「そろそろ戻ったほうが良さそうだね。試合前のミーティングもあるだろうし」

イスラス「ああ。手加減なしだぜ、森崎」

森崎「フン、WY大会のようにシャットアウトしてやるさ」

イスラス「一人で突っ込むことしかできなかったあの時の俺とは違うぜ?」

521 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 15:14:15 ID:???
森崎たちは好ゲームを約束しつつ公園をあとにする。
空には雨雲という苦しみから解き放たれた太陽が祝福するかのような見事な虹がかかっていた。




実況「アムステルダムのサッカーファンの皆様、大変長らくお待たせいたしました。
   ここ、アヤックススタジアムにおいて本日行われるのは
   今世代最強と名高い黄金世代の若手が集うスター集団アヤックスと、
   ドイツブンデスリーガの強豪チーム、ウェルダー・ブレーメンとの親善試合!
   先日の大雨など無かったかのような夕晴れに、両チームサポーターとも大勢賑わっております」


「ジュニア時代から応援してたイスラスの復帰戦だ!盛大に応援するぞー!」
「キャー!三杉様〜!!今日も華麗なテクニックで私たちを魅了して〜!!」
「クリスマン、レンセン、カイザー!ドイツの鋼鉄の巨人を翻弄した実力を見せてくれ!」
「ディックにリブタ、そしてドールマン。アヤックスの守りは今日も磐石じゃわい」
「この個性的集団を纏められるのはお前しかいない!クライフォート!今日も相手を粉砕だァ〜!!」


「オランダくんだりまで応援に来たんだ!みっともないところを見せるなよ!」
「シェスター!マーガス!お前たちのブレーメン魂をこの街に刻み込めぇ!」
「ヒャッハー!お高くとまった組織サッカーなんか粉砕しちまえ〜!!」


ホームとアウェイ。応援の規模の差はあれど、サポーターたちの選手に対する期待値は五分と五分。
アヤックスにとっては、バラバラだったチームがようやく完成系となる段階の最終確認として、
ブレーメンにとっては、惜しくも優勝を逃したブンデスリーガのリベンジのための強化試合として。
そして、数ヵ月後に開催される『もうひとつのワールドカップ』と称される
『ユニバーサルカップ』を見据えての強豪チーム同士の決戦の火蓋が、今切って落とされようとしていた。

522 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 15:15:54 ID:???
〜ブレーメン・ミーティング〜

監督「よし、みんなきけ。アヤックスは昨年までは二つの派閥に分かれていて
   その高い総合力をうまく活かせていなかったという。
   だが、この試合に限ってはそんな情報など全くの過去のものだ」

マネージャー「攻撃に関してはエースストライカーのイスラスのドリブル突破。
       レンセンブリンクのオーバーヘッドなどが主な得点源ですが、
       他の選手も十分な得点力とミドルシュートを狙ってきます。
       とにかく攻撃パターンが豊富で、柔軟な対応で守ってください」

中里「撃たせる前に潰す精神で積極的に前に出るべきか……」

ブローリン「引いてブロックに専念していてもジリ貧になるだろうな」

森崎「(三杉が言っていたように、アヤックスは奇跡的にその力を一つのものへと結集させている。
   正直、絶対的エースに合わせて鉄壁の守りを敷いていく俺との相性は最悪だ。
   ポンポン遠くからのミドルシュート攻勢で来られると、正直厳しいぞ…)」

監督「守りに関しては、リブタ、ディックとフィジカルに優れたものが多い。
   ゴール前の競り合い勝負をするには、ひと工夫が必要になる。
   センタリングを簡単に予測されるような単調な攻撃だけはするな」

マネージャー「守備陣を指揮しているのは三杉選手の持つ『オフサイドトラップ』は
       縦への放り込みのパスを封じてきます。安易な放り込みも厳禁です」

シェスター「こしゃくな真似を。だが、必ずどこかに突破口はあるはず。俺はそれを見つけ出す」

ビクトリーノ「なるほどねぇ。俺の単独ドリブル突破も一応視野に入れておくべきかな」

523 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 15:17:14 ID:???
監督「キーパーのドールマンは安定した実力を持つが、うちの攻撃陣ならば破れない相手ではない。
   だが、その体格からか飛び出しにはそれなりの定評がある。マーガス、油断はするなよ」

マーガス「(くっ。こんなとき俺にもミドルシュートがあれば…!)」

監督「以上がアヤックスの主な戦力データだ。これに対し、今日はこの布陣で挑む」

−−J−H−− Jイルグナー Hマーガス 
−−−−−−−
−−−I−−− Iビクトリーノ
−G−−−F− Gベルンハルト Fカルーンブ
−−−E−−− Eシェスター
A−−−−−B Aシュバルツェン B中里
−−−C−−− Cガスコイン
−−−D−−− Dブローリン
−−−@−−− @森崎
・ブレーメン(ツートップ/4-4-2/指揮レベル10)

森崎「(『星のタウルス』の力を使えば、この中の誰かとアカネイアの仲間を入れ替えることができるが、どうする?)」

524 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 15:19:36 ID:???
☆メンバーを入れ替えますか?

A 入れ替える
B 純正メンバーで挑む

・ブレーメン
【イルグナー・マーガス・ビクトリーノ・ベルンハルト・カルーンブ
 シェスター・シュバルツェン・中里・ガスコイン・ブローリン・森崎】

・アカネイア
【マルス】

※Aの場合、誰を外すかも記入してください。

(例)
イルグナー⇔マルス

『同じ組み合わせ2票』集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

525 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 15:22:29 ID:yLSmCHEI
A イルグナー⇔マルス

526 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 15:35:14 ID:rOurIQ/Y
A イルグナー⇔マルス

527 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 15:56:01 ID:???
>A イルグナー⇔マルス


森崎「イルグナーさん、ちょっとちょっと」

イルグナー「ん?どうした森崎」

イルグナー。このブレーメンの中ではマーガスに次ぐストライカーであり、
そこそこの総合力と積極性は確かな選手である。
だが、強敵アヤックスを打ち破るにはいささか力不足なところは否めない。
森崎はマルスをFWとして活用するべく、彼を今回の生贄に選んだ。

森崎「試合前にこいつを握ってもらえませんかね。日本式の勝利を呼び込む験担ぎってやつです」

イルグナー「ほほう、そいつは興味深いな。では早速……むっ!?」

イルグナーの脳内に眩いばかりの青い光が飛び込んでくる。
時空の扉を開き、異界からマルスという存在を呼び込んだ『タウルス』に触れたイルグナーは
この瞬間マルスという存在と一体になり、彼の力を戦いの場へと召喚する触媒となる。

森崎「おやおやイルグナーさん、少し見ない間に随分小奇麗な顔になりましたねぇ。イメチェンですか?」

ひょうきんにおどけてみせる森崎の態度に、マルスは苦笑してしまう。

マルス「…君、いますっごい悪い顔してるよ。まぁそれに加担している僕も同類だろうけれど」

森崎「気にするなって。お前だってこのサッカーの本場の地でボールを蹴ってみたかったんだろ?」

マルス「ああ。僕の、アカネイアのサッカーがどこまで通用するかはわからないけれど精一杯戦うよ」

こうして僅かなあいだではあるが、マルスは『イルグナー』としてブレーメンのメンバーと一緒に戦うことになる。

528 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 15:57:42 ID:???
シェスター「森崎、キャプテンという立場から君に聞いておきたいんだけれど」

森崎「ん?どうしたシェスター」

ミーティングも済み、各自最後の戦術チェックを行う中、キャプテンのシェスターが話しかけてくる。

シェスター「このアヤックス戦。気にするべき箇所は多数あれど、
      特に重点的に対処すべきところがあるとすれば、君はどこを選ぶ?」

森崎「対処すべきところか。う〜ん、そうだなぁ…」


☆どうしますか?

A こぼれ球をフォローされてしまう『トータルフットボール』だな
B 縦パスを封じられてしまう『オフサイドトラップ』だな
C チーム全体の突破力を高める『ファストブレイク』だな
D マッハーの夢を引き継ぎ覚醒したイスラスの突破力だ
E あのミューラーから楽々点を奪ったというオランダトリオは侮れない
F 真のキャプテンと呼ばれるクライフォートは恐ろしキック力を持つという
G このオランダで実力をさらに磨いた三杉には気を付けよう
H ディック、リブタの二大巨頭DFをかわすためにはこれしかない
I あのドールマンの大きな手によるセービングを破る方法は無いものか 

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

529 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 16:05:14 ID:rOurIQ/Y


530 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 16:09:29 ID:Iu9h8L5I


531 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:03:36 ID:???
>A こぼれ球をフォローされてしまう『トータルフットボール』だな


森崎「昨日の合同練習でも見たが、奴らの『トータルフットボール』はなんとしてでも封じたい」

フィールド全体を駆けずり回り、攻撃も守備も全員で行い相手に主導権を握らせない。
オランダが得意とする戦術であり、このアヤックスも例外ではない。

シェスター「そう言うと思って対策は用意してあるんだ。
      今日のために相手に走り負けしない特訓を積んできたんだからね」

森崎「へぇ、期待してもいいんだな?」

シェスター「もちろん。キャプテンとはチームのために己を粉にして奮戦するものだからさ。
      そしてそんな泥臭い姿でも黄色い声援が飛んでくる俺にしかできないことだろ?」

森崎「はいはい、顔のいいやつは何をしても許されるだけ得だよなァ」

シェスター「(トータルフットボール。チーム全体の行動を左右するあの戦術は
      そうそう簡単に繰り出せるものじゃないはず。必ずどこかにあるはずなんだ。
      11人全員の意思を統一するために『指示』を出す者と、そのタイミングが)」

※『トータルフットボール』対策の指示を出しました。このスキルの効果を対策されない限り無効化できます。


シェスター「よし、いこう!いこうぜみんな!
      世界遠征親善試合。大事な初戦を勝利で飾ろうぜ!!」


「「「「「「「「「「「おう!!!」」」」」」」」」」」

532 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:04:38 ID:???
〜アヤックス・ミーティング〜


監督「よし、みんなきけ。ブレーメンの選手データは以下のとおりだ。
   縦のラインがしっかりと形成されてはいるが、その分サイドには穴も多い。
   相手の土俵でわざわざ勝負をするようなことをせずに、フィールドを広く使っていけ」

シャル「攻撃陣で注意すべきところは、マーガス選手のドイツでも有数のヘディングと、
    ウルグアイの次代を担うエース、ビクトリーノ選手のシュートですね」

マッハー「特にビクトリーノのドリブルには注意な。下手に複数でマークしても簡単に振り切られる。
     奴がシュート、もしくはパスを出したくなるように、付かず離れずのヤラしいマークをしてやりな」

三杉「実体験者は語る、だね。是非とも参考にさせてもらうとするよ」

リブタ「よ、よーし!俺が頑張って止めてみせるよ!」

ディック「リブタのくせに生意気だぞ。この守備の要のディック様の出番だ!」

ドールマン「フフフ…核弾頭だろうと黒豹だろうと俺のこの手にかかれば赤子同然よ」

監督「キャプテンマークを巻くシェスターは司令塔であると同時に守りの要でもある。
   縦パスをすれば音もなく忍び寄り競り合ってくるだろう。
   彼を避けるべく、サイドアタックを有効的に使っていくのだ」

シャル「特にパスカットに関しては既にドイツ一との評判もあるくらいです。
    長めのパスは控えめに、タイトにつないで行きましょう」

マッハー「ドリブルでぶち抜くのもありだが、思い切ってミドルシュートをブッパしてもいいかもなァ」

クライフォート「果たしてブレーメンの守備陣は俺のシュートに耐えられるかな?」

533 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:05:55 ID:???
クリスマン「少なくともミューラーと張り合うクラスの実力だろう。
      だが、スタミナに関しては彼に比べて大きく劣る。そこが狙い目だ」

監督「守備陣ではゴール前に張り付いているブローリンが特に手ごわい。
   単純なミドルシュート攻勢の策を取れない原因が彼のブロックだ」

シャル「ブロックだけでなくタックルにも注意してください。
    やはりここはとにかくシュートを連打して、彼の体力を削り取るのも有効ですね」

マッハー「こぼれ球を確保する練習はみっちり積んできてるんだ。とにかく撃って撃って撃ちまくれ〜!」

レンセンブリンク「フフッ。約束通り、名アシストに期待していますよ三杉?」

カイザー「イスラス、練習通りな!練習通りばっちし決めるぞー!!」

イスラス「ああ。……今日は足だけじゃねぇ。体全体が軽い。絶好調だ。
     (今まで一人で抱えていた荷物、全部他の連中が…『仲間』が一緒に抱えてくれている)」

マッハー「(俺がフィールドに残してきたもの。全部ひっくるめてお前に託すぜ。
     なんでだろうな。この空模様のように、妙に心が晴れ渡ってやがる。
     夢やぶれ、挫折して妥協してしまった負け犬のはずだってのに。
     いや、俺の選んだ道が負けか勝ちかはこの試合で証明できる。
     ……なぁ、ジャイッチ。お前もきっとアイツに託したとき、こんな気持ちだったんだろうなぁ……)」

マッハーは思い出していた。かつて共に国を背負って戦った同胞のことを。
自分より先に夢を失ったにもかかわらず、なぜ彼が自分のように闇に堕ちることがなかったのか。
いま、全てを理解できた。きっと彼の夢は。力は。
きっとあの長身の金髪の名キーパーに受け継がれているはずなのだから。

534 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:06:57 ID:???
シャル「(わたしにはイスラスを助けたり支えたりすることなんて出来ない。
    出来たとしても、それは多分彼を助けてきた三杉やクライフォートのほうがずっと相応しいと思うから。
    だからわたしはイスラスの『心』を守るの。そう決めたんだ。
    もう二度と彼が孤独にならないように。負担を独りで背負い込まないように)」

シャルは昨日まで頭の後ろで結わえることができた長髪ではなく、スポーティなショートヘアーになっていた。
その代わりに。イスラスの髪は眩いばかりの黄金色に輝いていた。
廃ビルからの脱出の際に焼け焦げてボロボロになってしまったイスラスの髪を彩るために、
午前中に行った美容院にて、彼女は自分の髪でウィッグを作ったのである。

シャル「(この試合が終わったら、とにかく一番にタオルを渡そう。
    負けてしまったら一緒に泣いて、悔しさを拭き取ってあげるんだ。
    そして勝ったときは、喜びを一緒に分かち合うんだ。
    ほかの誰にも真似できない、わたしにしかできない方法で!)」

イスラス「(右足にはマッハーの魂を。そして頭にはシャルの想いが込められた今の俺に敵はいない。
     森崎有三。WYの時のようにはいかん。倍速を超えた倍速に、お前はついてこれるか…?)」

森崎が『星のかけら』の輝きに守られているのであれば、イスラスもまた『仲間の絆』に包まれている。
アヤックス対ブレーメン。観客たちの興奮のボルテージが高まるさなか、キックオフの笛まで、あと僅か…。

535 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:08:28 ID:???
・ブレーメン(ツートップ/4-4-2/指揮レベル12+監督補正3)
Jマルス(2)   640/640 +17 森崎(2)
Iビクトリーノ(2)640/640 +18 森崎(2)マーガス(1)
Hマーガス(1)  600/600 +21 シェスター(3)ビクトリーノ(1)中里(1)森崎(1)
Gベルンハルト  500/500 +15
Fカルーンブ   500/500 +15
Eシェスター(3) 600/600 +22 マーガス(3)ビクトリーノ(1)森崎(1)中里(2)
Dブローリン(1) 700/700 +16 森崎(1)
Cガスコイン  220/520 +15
B中里(1)    530/530 +20 森崎(2)シェスター(2)マーガス(1)
Aシュバルツェン 500/500 +15
@森崎(2)    580/580 +21 マルス(2)中里(1)シェスター(1)ビクトリーノ(1)マーガス(1)
============
Kアルバート   500/500 +15
Lカタネッチ   500/500 +15
Mオベラート   500/500 +15
Nキーガン    500/500 +15
Oオメール    500/500 +15

536 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:09:54 ID:???
・アヤックス(オーソドックス/4-3-3/指揮レベル15+監督補正3)
Jレンセンブリンク(1)600/600 +23 カイザー(2)クリスマン(2)三杉(1)
Iクライフォート(3) 680/680 +21 イスラス(2)クリスマン(1)
Hイスラス(2)    640/640 +24 リブタ(2)三杉(2)カイザー(1)クライフォート(1)
Gクリスマン(2)   600/600 +23 カイザー(2)レンセンブリンク(2)クライフォート(1)
Fカイザー(1)    600/600 +23 クリスマン(2)レンセンブリンク(2)イスラス(1)
Eネビル       500/500 +18
Dディック(1)    700/700 +21 ドールマン(2)リブタ(1)
C三杉(3)      560/560 +22 イスラス(2)リブタ(1)レンセンブリンク(1)
Bリブタ(1)     720/720 +22 イスラス(2)三杉(1)ディック(1)
Aソンダース     500/500 +18
@ドールマン(1)   700/700 +20 ディック(2)
============
Kバレーラ      500/500 +18
Lラッシュ      500/500 +18
Mドラガン      500/500 +18
Nウォーカー     500/500 +18
Oフェリクス     500/500 +18

537 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:11:19 ID:???
・アヤックス(オーソドックス/4-3-3/指揮レベル15+監督補正3)
−−−@−−− @ドールマン
−−−D−−− Dディック
B−−−−−A Bリブタ Aソンダース
−−−C−−− C三杉
−−−−−−−
G−−−−−E Gクリスマン Eネビル
−−−I−−− Iクライフォート
−−−−−−−
F−−−−−J Fカイザー Jレンセンブリンク
−−−H−−− Hイスラス
===○===
−−J−H−− Jイルグナー Hマーガス 
−−−−−−−
−−−I−−− Iビクトリーノ
−G−−−F− Gベルンハルト Fカルーンブ
−−−E−−− Eシェスター
A−−−−−B Aシュバルツェン B中里
−−−C−−− Cガスコイン
−−−D−−− Dブローリン
−−−@−−− @森崎
・ブレーメン(ツートップ/4-4-2/指揮レベル12+監督補正3)

538 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:13:28 ID:???
番の輝きを求めるようにうっすらと輝く星と月が見え始める空の下、
アヤックスとブレーメンの選手が多くのサポーターに迎えられフィールドへと入場する。
ボール権をかけ、シェスターはクライフォートの待つセンターサークルで行われるコイントスに向かう。

シェスター「ブライアン・クライフォート。今日は君たちアヤックスと戦えて光栄だ。
      だが、非常に残念なことが一つだけある」

クライフォート「…ほう。それは一体なんなのだ?フランツ・シェスター」

シェスター「これから君たちの敗戦を見て、嘆き悲しむオランダ美女たちにあまりに申し訳なくてね。
      ……まぁ、明日になればその美女達は俺の虜になってくれるから心配はいらないよ」

クライフォート「弱い犬ほどよく吠えるとは言ったものだな。ベラベラとおしゃべりな奴だ…」

シェスター「その弱い犬にこれから君たちは敗れるのさ。ブレーメンの音楽隊という童話を知ってるかい?
      年老いた犬、痩せこけたロバ、ブサイクな猫、卵の産めないニワトリ。
      どいつもこいつもどうしようもない弱者だ。しかし、その弱者も知恵を絞り力を結集させれば人間すら脅かせる。
      そう、どんなに圧倒的な格差も知恵しだいで覆すことができる。それを今日、この場で証明してあげよう」

クライフォート「面白い。その圧倒的な自信を並べ立てる鼻をヘシ折ったときの音に興味がわいた。
        お前に見せてやろう。真のキャプテン、クライフォートが率いるアヤックスの底力を!」

互いの誇りをかけた口撃合戦も盛り上がりつつ、コインが二人の間を舞い上がる。


★コイントス→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→ブレーメンボール
スペード・クラブ→アヤックスボール
JOKER→このコイン、よく見たらなんと『星のかけら』だー!?

539 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 18:14:22 ID:???
★コイントス→ ハート6


540 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:26:45 ID:???
★コイントス→ ハート6 ★
>ダイヤ・ハート→ブレーメンボール


シェスター「ボールもらいます」

クライフォート「陣地はこのままで構わん」

ブレーメンがボール権を手に入れる。シェスターはマーガスにボールを預け、自陣中央深くの定位置へと着く。

マーガス「イルグナーさん……じゃなかった。マルス。
     君とツートップを組む日が来るだなんて思いもしなかったな」

マルス「いきなり割り込んだような形になって済まないと思っている。
    できるだけ君の足を引っ張らないようにしてみせる」

マーガス「そうか?案外俺たちの相性っていいかもしれないぜ?
     なにせあの厳重な警備の中でも、俺たちはあの廃ビルから脱出できたんだからな」

マルス「……そうだね。あの時のように、きっと今回も全てが上手くいく」

マーガス「いかないようなら無理にでもいかせてみせる!さぁ、いこうぜ。新生ブレーメンの記念すべき初陣だ!」

マルス「ああ!」

ピピーーーーーッ!!

試合開始のホイッスル。まずマーガスはマルスにボールを預けると前線へと切り込んでいく。
シェスターやビクトリーのが如何にして彼にまでボールをつないでいくかがブレーメンの攻撃の組立なのだが…

マルス「(戦力は明らかに向こうの方が上。それを考慮した上で……攻める!)」

541 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:28:27 ID:???
★マルスの判断→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ビクトリーノにボールを運んでもらおう
ハート→シェスターにボールを運んでもらおう
スペード→ボールをキープしつつ味方が上がる時間を作るぞ
クラブ→気がつくとイスラスがもう目の前にいる。ドリブルでかわすしかない!
JOKER→心の中に誰かが語りかけてくる。まさかイルグナーさん?

542 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 18:35:24 ID:???
★マルスの判断→ スペード2

543 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 18:48:58 ID:???
★マルスの判断→ スペード2 ★
>スペード→ボールをキープしつつ味方が上がる時間を作るぞ


マルス「(僕が囮となり、味方が上がる時間を作るぞ!)」

奇しくもあの廃ビルの包囲網を突破した作戦で
アヤックス攻略に挑むマルスに苦笑しつつイスラスがマークにつく。

イスラス「自己犠牲の精神の塊だな、アンタ」

マルス「いつも誰かに守られている分、たまには、ね」


先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。

★マルス→! card+ ドリブル43=★
============
★イスラス→! card+ タックル48=★

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

【攻撃側】−【守備側】
≧2→マルスが突破。(奇数:まだまだキープ 偶数:ビクトリーノにパス)
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。左から順に
(マーガスがフォロー)(ビクトリーノとカイザーが競り合い)(レンセンブリンクがフォロー)
≦−2→イスラスがボールを奪う

【補足・補正】
マルスのカードがダイヤで『ロイヤルステップ』で+4
マルスのカードがハート・スペードで『レイドチョップ』で+3(吹っ飛び3)
その他は>>12を参照してください。

544 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 18:49:17 ID:???
★マルス→ クラブ3 + ドリブル43=★

545 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 18:51:44 ID:???
★イスラス→ スペードJ + タックル48=★

546 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 19:00:34 ID:???
…敵の支援高すぎ。これはむしろイベント成功し過ぎた?
あのイベント、大成功っぽかった割には目に見えるメリットなかったしなー。

547 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 19:07:04 ID:???
マルス、イスラス共に幸運補正を加算し忘れておりました。
お互いに+2で、判定には影響ありません。

>>546
メリットがあるとすれば試合後などですね。星のかけらの獲得や強化などなど。
こっちの世界のサッカーは負けても特にペナルティなどはありませんので、
今はJOKERやイベント成功で鍛え上げられたアヤックスの猛攻に耐えてくださいw
きっとラムカーネたちに対抗する心強い味方になってくれるはずなので。
===========
★マルス→ クラブ3 + ドリブル45=48★

★イスラス→ スペードJ + タックル50=61★

【攻撃側】−【守備側】
≦−2→イスラスがボールを奪う
===========
マルス「(すごい…!僕はいま、本当にフィールドに立っているんだ。
    サッカーの本場で、ボールを蹴っているんだ!)」

念願のサッカーの本場での試合に、マルスは自分でも気づかないほどに意識が舞い上がっていた。
つま恋で行われた練習試合とは比べ物にならないほどの、押し寄せてくる歓声の渦。
自分の周囲を取り巻く空気自体が、選手たちの息遣いがまるで戦場のようだ。

イスラス「…ごちゃごちゃ考える暇なんかないぜ!」

バヒュッ!

マルス「うっ…あっ、えっ?」

実際にここはもうひとつの戦場だということにマルスは気がついた。
『プロ』と呼ばれる人間たちだけが許されるこの神聖な戦いの場所に、
興味本位だけで首を突っ込んでいたことに恥じる。

548 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 19:08:56 ID:???
マルス「(……そうだね。余計な考えはいらない。僕はこのもうひとつの戦場で森崎を支えていくと誓ったはずだ!)」

パシンと両頬をたたいて気合を入れると、すぐさまイスラスを追いかける。
しかしイスラスも簡単に捕まってくれるほど悠長な動きはしてくれない。

イスラス「いくぜ、ブレーメン。生まれ変わった俺の足についてこれるか?」


★イスラスの判断→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→十八番のドリブル中央突破だ!
スペード→クライフォートに渡し、自分は上がる
クラブ→カイザーにサイドアタックを仕掛けさせる
JOKER→その頃観客席では…

549 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 19:09:12 ID:???
★イスラスの判断→ クラブK

マルスだけが「プロサッカー選手」ではないものな

550 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 19:10:47 ID:???
JOKERはなんだw
また爺さんがサッカーの試合見に来てたりするのかw

551 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 19:33:13 ID:???
>>549
実力的には遜色ないですが、精神的なところではまだ水を開けられていますね。
>>550
このスレには良いジジイと悪いジジイがいますからねw
のちのち悪いババア(イベント的に)が登場するかもしれません?
===========
★イスラスの判断→ クラブK ★
>クラブ→カイザーにサイドアタックを仕掛けさせる


カイザー「へーいパスパスパース!プァ〜〜〜〜ス!!」

先行して進むカイザーが大きくアピールしつつボールを要求してくる。
当然の如く彼へのパスコースを防ごうとビクトリーノとベルンハルトが動き出す。

イスラス「ちいっ、黙っていれば絶好のスルーパスになったものを!」

ビクトリーノ「結構いいセンスあるのになアイツ。磨けば俺たちのように覚醒するかもな」

イスラス「そうあってほしいぜ。少々無理なコースだ。しっかり拾えよカイザー!」

カイザー「あいよっ!」

ビクトリーノ「そうはいくかよ!ウリィ〜〜〜〜ッ!!」

ベルンハルト「俺もいるぞ!」

552 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 19:34:59 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。

★イスラス→! card+ パス52=★
============
★ビクトリーノ→! card+ カット48+(人数補正+2)=
ベルンハルト→! card+ カット41+(人数補正+2)=★

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

【攻撃側】−【守備側】
≧2→カイザーにパスが通る(奇数:さらにドリブルで切り込む 偶数:早速ミドルシュートを狙う)
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。左から順に
(ラインを割りアヤックスのスローイン)(シェスターがフォロー)(シュバルツェンがフォロー)
≦−2→ブレーメンがボールを奪う

【補足・補正】
ビクトリーノのカードがダイヤ・ハートで『スピードインターセプト』で+3
その他は>>12を参照してください。

553 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 19:35:59 ID:???
★イスラス→ ハートJ + パス52=★

554 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 19:36:46 ID:???
★ビクトリーノ→ ハート3 + カット48+(人数補正+2)=
ベルンハルト→ ハート6 + カット41+(人数補正+2)=★

555 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 19:55:21 ID:???
★イスラス→ ハートJ + パス52=63★

★ビクトリーノ→ ハート3 + カット48+(人数補正+2)+(スピードインターセプト+3)=55
ベルンハルト→ ハート6 + カット41+(人数補正+2)=49★

【攻撃側】−【守備側】
≧2→カイザーにパスが通る。さらにドリブルで切り込む
===========
イスラス「オラァ!」

ギュボォッ!!

ビクトリーノ「いいっ!?そんな速いパスラインを割るのがオチだぜ!?」

ベルンハルト「だがとどかない」

イスラス「いいや届くね。奴の足は『倍速』では無いが、十分すぎるほどに『速い』」

カイザー「ダッシュダーッシュダッシュッ!フンッ!」

パシィッ!!

ラインを割るギリギリのところでボールをキープし、その勢いのままさらにドリブルで切り込むカイザー
流れるようなボール奪取からのカウンター攻撃に、アヤックスサポーターは湧きに湧き上がる。

マッハー「いいぞイスラス!さっすがは俺の魂を引き継いだ男!」

シャル「ここまでホントに絶好調だね。イケルイケル〜!」

森崎「くそっ、アウェイの空気に気圧されてんじゃねーぞお前ら!」

シェスター「やはりサイドに振ってきたか。やりにくいなぁ…!」

556 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 19:56:30 ID:???
縦ポンに対しては、自分が走り込んで十分にフォローできるが、
ライン際まで追いかけるとなると、今度はラインの統率に支障が出る。
右サイドならばまだ中里がいるだけに、的確にブレーメンの弱点をついてくる
アヤックスのスピーディーな攻撃にシェスターは舌打ちする。

実況「イスラス選手の際どいパスはカイザー選手がしっかりパスキャッチ!
   そのままサイドアタックを仕掛けますが、シュバルツェン選手が追い込みをかける!」

カイザー「ハッハァー!その程度のマークで俺を抑えられると思うなよー!」

ブローリン「…森崎、守備陣に指示を頼む。ここは積極的に前に出て止める場面だろうか?」

森崎「(ブローリンのタックルならカイザーのドリブルを止められる可能性は高い。
   だがセンタリングを上げられたらどうする?コイツがいないとゴール前の守備力が…)」


☆どうしますか?

A ブローリンにプレスを命じる
B そのままゴール前に待機を命じる
C カイザーを挑発してミスを誘う
D オーバーラップして自らボールを奪いに行く
E 特に指示は出さない

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

557 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 19:59:39 ID:A8ypqmbA
B

558 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 20:00:10 ID:k+HAW0vQ
B

559 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 20:10:30 ID:???
>B そのままゴール前に待機を命じる


森崎「いや、お前にはこのゴール前を死守してもらわなきゃいけない。
   なぁに、どれだけ深く攻め込まれようとも
   ゴールにボールを入れられなければサッカーは点が入らないんだぜ」

ブローリン「……そうだな。ならば俺はお前を守る壁となろう」

森崎「(そういえば同じブレーメンの中でブローリンだけとは少し距離があったんだよなぁ)」

彼以外の『星のかけら』が手元にあるということは、きっとそういう意味なのだろう。
もしも彼との距離が近づけば、貴重な守備力を高める力を持つかけらが手に入るかもしれない。

森崎「(友達付き合いに損得勘定をあまり持ち込みたくはないんだけどな。ま、おいおいだな)」

今はこの試合に集中しなければ。頼れる壁役としてのブローリンと共にこのブレーメンゴールを守らなければ。

カイザー「フンハッ!ソイハッ!ホイホイホイ!」

実況「カイザー選手、数度のフェイントを使い、一気に抜きにかかる!」

シュバルツェン「抜かせない!」

560 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 20:11:43 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。

★カイザー→! card+ ドリブル50=★
============
★シュバルツェン→! card+ タックル41=★

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

【攻撃側】−【守備側】
≧2→カイザーが突破。センタリングを上げるぞ!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。左から順に
(ラインを割りアヤックスのスローイン)(シェスターがフォロー)(ブローリンがフォロー)
≦−2→シュバルツェンがボールを奪う

【補足・補正】
カイザーのカードがダイヤで『スピードドリブル』で+3
カイザーのカードがハートで『素早いフェイント』で+2
その他は>>12を参照してください。

561 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 20:12:05 ID:???
★カイザー→ ハートK + ドリブル50=★

562 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 20:12:29 ID:???
★シュバルツェン→ ハート8 + タックル41=★

563 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 20:19:35 ID:???
★カイザー→ ハートK + ドリブル50+(素早いフェイント+2)=65★

★シュバルツェン→ ハート8 + タックル41=49★

【攻撃側】−【守備側】
≧2→カイザーが突破。センタリングを上げるぞ!
※カイザーがKで勝利したので覚醒します。
===========
★カイザードリブル覚醒→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→速さ+1
ハート→技+1
スペード→ドリブル+1
クラブ→『素早いフェイント』が『高速フェイント』(1/2 +4)に進化
JOKER→スキル『倍速ドリブル』習得

564 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 20:20:17 ID:???
★カイザードリブル覚醒→ ダイヤ10

565 :森崎名無しさん:2012/11/04(日) 20:26:46 ID:???
別にこのスレ人気投票ボーナス無いからいいけどさァ
1位にボーナス出るとしたら何になるんだろうね

566 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/11/04(日) 20:36:42 ID:???
>>565
あるとするのなら『出番』でしょうかね?現在の投票順位を加味しつつ
温めておいたハロウィンネタを一つ考えておりますw
===========
★カイザードリブル覚醒→ ダイヤ10 ★
>ダイヤ→速さ+1
※カイザーの速さが17→18に上がりました!
===========
シュバルツェン「ボールを奪えないのなら、せめて少しでも味方が戻る時間を稼ぐ!」

カイザー「いけないなぁー!そうなこと言っちゃー!」

シュバルツェン「うわっ、そ、そんな強引に!」

マークに煮え切ったカイザーが、自分にボールを当てて
コーナーキックを狙っていると悟ったシュバルツェンは思わず身を引いてしまう。

カイザー「隙あり!でいやっ!」

シュバルツェン「し、しまった!」

ドコォッ!!

身を限界まで屈めることで、僅かな隙間から這い出るようにしてカイザーは前に切り込む。
すかさず足を伸ばしてブロックに向かうが、既にセンタリングが上げられた後だった。

カイザー「そうら行ったぞー!走れ二人共ー!」

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