キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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アク規中代理カキコ依頼スレその3

1 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/07/17(水) 22:52:22 ID:Q6q7LdTg
困った事に、海外から書き込んでいる私はしばしばアクセス規制に
巻き込まれます。壷を使っているのにも関わらず、です。

その間本スレを停滞させるのもしのびないので、有志の方々に
ここに貼った内容を本スレにコピペして頂けると助かります。
尚コピペの際名前欄は「代理コピペ」にして下さい。

内容の重複を避ける為にコピペする前に一言このスレで
「自分がコピペするよ」と宣言するのが慣習となっております。

私側の不都合を皆さんにフォローしてもらうのは心苦しいですが、
更新を途絶えさせるよりはマシだと思いましたのでご協力、お願いします。

101 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/01(木) 22:46:45 ID:93AUnTOA
翼「ナイスゴール、日向くん」

日向「喧嘩売ってんのかテメェは」

翼「いいや、どんな形でもゴールはゴール、勝利は勝利だよ。それが分からないのなら君に負ける気はしないね」

三杉「フフッ、流石のプロフェッショナリズムだね。見習うべきだよ、日向」

日向「ほざけ。俺の目的意識は俺だけの物、俺の為だけの物だ」

次藤「どまぐるったくなる大概なプライドじゃのう。こげん時くらい喜ばんか」

超モリサキ「そもそも俺様が囮になってやったお蔭だろうが」

翼「うん。ナイスデコイ、森崎(自分で蹴る気満々だっただろうけどね)」

超モリサキ「(くそっ!相変わらず翼も日向も生意気だぜ)」

早田「(ハハハ、まーたやってやがる。でもウチはこれでいいんだよな)」

中山「(いがみあっているのが普段通り、つまり余裕が出来たって言うのは酷いなァ)」

山森「(この雰囲気にももう慣れちゃったな。人って、変わる物なんだな)」

日本の選手達はようやく入ったゴールに大きく安堵しながらも、大して盛り上がっていなかった。
殊勲者の日向を筆頭にこれ程までに決定率を低くしてしまった事を反省せずには居られなかったし、
それとは別に全日本ユースらしい和気藹々とはお世辞にも表現できない空気の為
彼らの喜びの輪は苦労がようやく報われた事に対する安堵の範囲をほとんど越えなかったのだ。

葵「(ジノ…)」

葵だけはその輪に加われなかった。彼は倒れ伏したまま動かないヘルナンデスを遠くから見ていた。

102 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/01(木) 22:47:46 ID:93AUnTOA
イタリアメンバー「へ、ヘルナンデス…」「おい、返事をしてくれよ…」「しっかりしろォ!」

アルシオン「触るな。恐らくはただの気絶だと思うが、そうでない場合は素人が動かしてはいけない」

イタリアの選手達が悲壮感と絶望に包まれていたのは言うまでもない。
彼らは皆ゴール内にうつ伏せに倒れたまま微動だにしないヘルナンデスを囲み、
何も出来なかった事を、今もただ担架を待つだけな自分たちを呪い嘆いていた。

ストラット「…なあ、皆。俺、さっき見たんだ。ヘルナンデスが凄く虚ろな顔をしていたのを…」

マンチーニ「なんだって…?」

ストラット「それと、俺の気のせいじゃなけりゃ…さっきから全然指示を出していなかったよな。
皆もう指示をされるまでもなく、ヘルナンデスの意図通りに動ける様になっていたんだろうけど…」

バンビーノ「そう言えば…まさか!?」

ストラット「ひょっとしたら…何時からかは分からないけど、もうとっくに意識がなかったのかも知れない。
意識がないまま、それでも体を動かし続けて…戦い続けて…ゴールを守り続けていたんだ…」

そしてストラットが今にも泣きそうな顔で懺悔の様に語り出し。

アルシオン「…まだ過去系じゃないぞ、ストラット」

ストラット「えっ…?」

アルシオン「ヘルナンデスの右手を見ろ。握りしめられている。ボールをつかむ為だな。
まだ過去系にはなっていない…こいつはまだ戦っている。ゴールを守り続けているんだ」

ストラット「…馬鹿野郎。ここまでしろなんて、誰も言っていないだろ…気絶したのならもう休めよ…」

アルシオンが深々とため息をついた。

103 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/01(木) 22:49:45 ID:93AUnTOA
上記3レスのコピペをお願いします。

104 :森崎名無しさん:2013/08/01(木) 22:49:55 ID:???
いってきます

105 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/01(木) 23:49:10 ID:93AUnTOA
放送「しかし喜びで一息つける日本とは違い、イタリアはまるで葬式の様な状態です。
限界を迎えてしまったのか倒れたままのヘルナンデスくんを囲み…今担架が来ました」

観客「お、おい、まだ起き上がらないぞ…」「そりゃあこんな形で失点したらショックだろ」
「でも全然動かないし、担架が来ているんだが…」「気絶したんだろうか…?」
「なあ…サッカーの試合中に選手が死んだ例って」「バカ!滅多な事言うんじゃねえよ!」

ジョアン「ドクター、容態は?」

ドクター「…大丈夫、極度に疲労していますがそれだけです。精神的消耗も合わせて
意識を失ってしまったのでしょう。安静にしていればすぐに目を…」

ヘルナンデス「…もう起きていますよ」

ムクリ…

イタリアメンバー「ヘルナンデス!」「おい、まだ寝てろよ!」

ヘルナンデス「………」

ヘルナンデスの安否が真剣に問われ始めたタイミングで彼は目を覚まし、か細い声と共に起き上がり…
イタリアゴールの後ろ側のボールを見、2−1を表示する電光掲示板を見、ため息をついた。

ヘルナンデス「そうか…俺は、ゴールを奪われたんだな…」

ジョアン「ヘルナンデス。交代するか?」

ドクター「監督!?」

ヘルナンデス「…いえ。PK戦を戦わせて下さい」

ジョアン「そうか。ならばその為のキャプテン命令を下せ。何を言えば良いかは分かっているな?」

106 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/01(木) 23:50:26 ID:93AUnTOA
ヘルナンデス「はい…ストラット、後一本行けるか…?」

ストラット「………!!!お、前…」

ヘルナンデス「無理なら無理でいい。お前の消耗も激しいだろうし…」

ヨロヨロ…

葵「(あ!良かった、大丈夫なんだ…)」

放送「おっと、ヘルナンデスくん立ち上がって担架を拒否!怪しい足取りながらも立ち上がり、グローブをはめ直し…」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
パチパチパチパチパチパチ!!キャァーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

観客「すげーーー!すげーよお前!」「良く立ち上がった!感動したぞ!」「死んだかと思ったぞ!ヒヤヒヤさせやがって!」
「最後の最後まで戦い続けるなんてカッコ良すぎ!」「この試合で貴方のファンになったわ、ヘルナンデス!」
「ヘルナンデスだけじゃない、イタリアユース全員が凄いんだ!」「見直したぞ!反則ばっかりの汚いチームじゃなかった!」

放送「おおっとここでヘルナンデスくんを筆頭とするイタリアへの大歓声!後半あれ程ブーイングされたチームが
名誉挽回し観客のハートを掴みました!それも当然でしょう、サッカーファンなら彼らの健闘と前線に魅せられない訳が…」

ヘルナンデスが立ち上がり、交代を拒否して最後まで戦う姿勢を見せる。
その勇姿とこれまでの戦いぶりに観客も放送もありったけの賞賛を送り…



      ストラット「 や め ろ ぉ お お お お お お お お お お お お お っ ! ! ! 」



人間が出したとは信じ難い程大きな大きなストラットの怒号にそれを遮られた。

107 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/01(木) 23:51:30 ID:93AUnTOA
シィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン………

大歓声が一瞬で途絶え、7万人以上の収容能力を誇るエスタジオ・ド・モルンビーが静寂に支配される。
今この瞬間、口を開くのを、音を立てるのを許されたのはストラットだけだった。

ストラット「まだ拍手なんかするなァアアアアアアア!!俺が同点ゴールを決めてからにしろォオオオオオオオ!!」

ガシッ。
ダダダダダッ!

超モリサキ「…なんだと?ストラットめ…」

喉も裂けんばかりの絶叫と共にストラットがボールを拾い上げ、センターサークルに向かって走り出す。
そうなっても観客は全く声を出さず、ようやく全日本ユースの選手達が動き始めただけだった。

翼「森崎。ストラットはまだ全力の一撃分のパワーを残している筈だよ」

超モリサキ「そんな事は分かっている!よし…」

A 「ここで負けたら元も子もない。翼と新田以外全員ブロックしろ」
B 「怪我人以外全員ブロックに参加しろ。俺が防いでやる」
C 「これ以上絶対に一人も怪我させられねえ。ブロックするな、俺に任せろ!」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2013/8/2 20:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  20  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

108 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/01(木) 23:52:54 ID:93AUnTOA
上記3レスのコピペをお願いします。

109 :森崎名無しさん:2013/08/01(木) 23:53:10 ID:???
行ってきます

110 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/02(金) 22:53:51 ID:ILL7aZ+I
>C 「これ以上絶対に一人も怪我させられねえ。ブロックするな、俺に任せろ!」

葵「ええっ!?」

新田「正気ですか!?」

超モリサキ「ガタガタ抜かすな。折角決勝戦に勝ち上がったのにもうチームは
怪我人だらけでどうしようもない状態でボロ負けしました、なんて笑えないオチが欲しいのか?」

三杉「もう決勝戦に上がったつもりで居たら最後の大博打シュートを成功させてしまい
そのままPK戦で負けました、も同じくらい笑えないオチだと思うけどね」

超モリサキ「フザけんな!この俺がそんな間抜けなミスをするか!」

超モリサキは自分ひとりでセーブしてみせるからブロックするなと主張した。
当然味方からは反対意見が噴出するが、ここで意外にも翼が賛同した。

翼「一応戦術上の理由はあるけど、本音は今まで散々屈辱を味わわせてきた
ストラットを一番大事な勝負の場面で負かしたいんだろう?」

超モリサキ「なんだと!翼てめ…」

翼「だけど森崎の本音はどうでもいいや。戦術上の理由で俺は賛成だよ」

スタスタ…

超モリサキ「は…?」

日向「まあ流石にこの距離なら、いくら何でも防げるだろう。防げなかったら盛大に嘲笑ってやるがな」

翼は超モリサキはただ単にストラットに借りを返したいだけだろうと述べた上で
それでも戦術上の理由で賛成し、輪から抜けて行った。続いて日向も同じく輪から抜ける。

111 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/02(金) 22:55:27 ID:ILL7aZ+I
次藤「実際に怪我が悪化したら適わんばい。森崎、頼むとね」

早田「いいじゃねえか。ストラットを盛大に悔しがらせてやれ!」

中山「大丈夫。ジンクスの悪い相手でも、森崎のここ一番の勝負強さなら大丈夫だ」

中里「ここまで来たのだ。首領を信じてもよかろう」

山森「翼さんと日向さん両方がクタクタな今、ストラット相手に通じそうなブロックが
出来るのは次藤さんと中山さんだけですしね。戦術的にはちゃんとアリな選択ですよ」

続いて元々森崎に対する信頼が厚いDF達が理由を問わず森崎の判断を支持する。
山森も翼と同じく戦術的な理由で賛同し、自分のポジションにつきに行った。

葵「(大丈夫なのかなあ…そりゃ確かに防げる確率は高いだろうけど、
この試合イタリアは何回も奇跡を起こし続けてきたんだし…)」

新田「み、三杉さん!良いんですか、コレ?」

三杉「僕は怪我をしていない選手達をブロックに使うのが確率論上最善だと思うんだけどね…
キャプテンの出した作戦に過半数の選手が賛同しちゃったんだ。しょうがないさ」

超モリサキ「へっ、余計な心配してんじゃねえ。それよりちゃんとこぼれ球のフォローに備えろよ」

こうなると森崎の判断を支持しなかった葵、新田、三杉も引き下がる他はなく、
諦めて自分たちのポジションについていった。

見上「うん…?あいつら、まさか…そうか、森崎が出した指示か」

井出「ありゃりゃ。あからさまにブロックする気が無いんだな。何とも大胆なんだな…」

112 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/02(金) 22:57:17 ID:ILL7aZ+I
放送「はっ…し、失礼しました。ストラットくんの凄まじい叫びに、場内は静まり返り…おっと!
日本はフィールダー達が何とも奇妙なポジショニングをしております。延長戦開始直後の様に
ストラットくんがキックオフ直後にシュートを狙うのはほぼ確実と思われるのに、
まるでシュートコースを開けておくかの様に散らばっています。これはひょっとして、
誰もブロックせず全てゴールキーパーの森崎くんに任せると言う作戦なのでしょうか?
ヘルナンデスくんの治療に3分程取られた今はもうとっくにロスタイム。多分一分未満の
最後の最後の最後の大勝負はなんとストライカーとゴールキーパーの一騎討ちになりそうです!」

シィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン………

全日本ユースの選手達が位置についた頃ようやく実況は喋り出し、
日本の配置について語ったが、それでもスタジアムは緊張感溢れる静寂に支配されていた。
イタリアがまたしても奇跡を起こすか、日本がとうとうイタリアの奇跡を打ち負かすか。
誰もがこの決着の行方を見逃すまいと呼吸音すら惜しんで注目していた。

ストラット「(これは…そういう作戦かよ!良いだろう、最大限に利用させてもらうぜ。
ナカヤマとジトーがブロックしてこないならこっちとしては有り難いばかりだ!
もう勝った、決勝戦に勝ち進んだと驕り高ぶった事を死ぬほど後悔させてやる!!)」

超モリサキ「(全く…腹立たしい位粘って粘って粘りまくりやがって。特にヘルナンデスの野郎は
どれだけ賞賛されるか、想像しただけで腹が煮えくり返りそうだぜ。だがお前らの奇跡はここまでだ。
後の優勝チーム相手に延長戦まで善戦したってだけで満足しやがれ!それ以上の栄光はこの俺が許さねェ!!)」

ピィイイイッ!

ストラット「決まれ!これが世界最強の!!オムニゾーンシュートだァアアアアアアア!!!」

ダダダッ!
グワァアアアアアアアアアアアアッ!
ブワッズグゥァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!

超モリサキ「お前らの奇跡はもう終わったんだよォォオオオオオオオオオオオ!!!」

113 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/02(金) 22:58:24 ID:ILL7aZ+I
☆どのセービング方法でいきますか? 2013/08/02 23:30:00 から
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
投票期間を設けます。そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。
引き分けが 生じた場合11票目をタイブレーカーとします。尚、投票の際はage進行でお願いします。

A 真・がんばりセービング (セーブ力に固定で+12します。) ガッツ消費375
必殺キャッチです。ただし成功しても相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。

B がんばりダイビング (セーブ力に固定で+8します。) ガッツ消費225
必殺パンチングです。通常のパンチングよりは味方のフォロー率が高いです。

C がんばりセービング・改 (セーブ力に固定で+10します。) ガッツ消費300
必殺キャッチです。ただし成功しても相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。

D パンチング (セーブ力に固定で+5します。)  ガッツ消費120
ランダムで「するどいパンチング」が発動し、さらに(+3)される可能性もあります。
ただし味方がフォローしてくれないと 続けてピンチを招く可能性もあります。

E キャッチング (セーブ力に固定で+2します。) ガッツ消費60
ランダムで「するどいキャッチング」が発動し、さらに(+3)される可能性もあります。
上手く行けばキャッチできます。相手のシュート値との差が小さいと弾いてしまう事も。
キャッチング経験値・0/10(経験値が溜まってレベルアップすると鋭いキャッチング・LV2を習得します)
-----------------------------------------------------------------------------
超モリサキセーブ力:76+(超化+2)+(50m補正+4)
ストラットのオムニゾーンシュートの威力:88+(完全フリー補正+2)
森崎ガッツ 695/835

※成功もしくは失敗による支持率の変動幅は、この項目の上の方が小さく下の方が大きくなります。
強力なシュートをリスクの高いセービングで止めれば、注目度も上がるという事です。

114 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/02(金) 23:00:06 ID:ILL7aZ+I
上記4レスのコピペをお願いします。

115 :森崎名無しさん:2013/08/02(金) 23:05:07 ID:???
行ってきます

116 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/02(金) 23:09:01 ID:ILL7aZ+I
おっといけない。これを表明するのを忘れていました。



*逆転ゴールを決めた功績で日向のチーム内支持率が上がります。

日向チーム内支持率:45→46


上の7行を>>113の後にコピペして下さい。

117 :森崎名無しさん:2013/08/02(金) 23:12:35 ID:???
>>116も含め完了しました。

118 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/02(金) 23:36:56 ID:ILL7aZ+I
>A 真・がんばりセービング (セーブ力に固定で+12します。) ガッツ消費375
-----------------------------------------------------------------------------
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ストラット オムニゾーンシュート (!card) 88+(!dice + !dice)+(完全フリー補正+2)=★
★超モリサキ 真・がんばりセービング (!card) 90+(!dice + !dice)+(50m補正+4)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

【シューター】−【キーパー】
≧2→ストラットのオムニゾーンシュートが日本ゴールを突き破る!そして試合終了!PK戦に!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(アルシオンがねじこみに)(中山がフォロー。そして試合終了!)(中里がフォロー。そして試合終了!)
≦−2→超モリサキ、キャッチング。そして試合終了!

>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】
ストラット:「オムニゾーンシュート」に吹飛係数1

119 :森崎名無しさん:2013/08/02(金) 23:38:12 ID:???
いってきます

120 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/05(月) 21:48:28 ID:JWBClmEk
★ストラット オムニゾーンシュート ( ハートK ) 88+( 4 + 6 )+(完全フリー補正+2)=100★
★超モリサキ 真・がんばりセービング ( ハートA ) 90+( 6 + 4 )+(50m補正+4)=104★

【シューター】−【キーパー】≦−2→超モリサキ、キャッチング。そして試合終了!
-----------------------------------------------------------------------------
ストラット「(手応えありだ!これならイケる!モリサキに取れる筈がない!)」

シュートを蹴り終えた瞬間ストラットは勝利を確信した。せずには居られなかった。

超モリサキはストラットに対しジンクスが悪い。逆に言えばストラットは超モリサキに対してジンクスが良い。
故に彼が自分がミスさえしなければ、会心のショットを撃ちさえすれば、決まると確信しても誰が責められようか?

元々ストライカーと言う人種は身の程知らずだったり油断する悪癖を持っていたりしない限りは
強気である方が高く評価され、逆に弱気であれば減点材料にされる人種である。
今大会10得点で得点王ランキングトップのストラットを身の程知らずと呼べる存在はこの大会には居ないだろう。
そして今のストラットは油断などしておらず、全力を込めたオムニゾーンシュートを撃った。
凄まじい程のプレッシャーとこれまでの激戦の疲労を乗り越え、ベストショットに近い威力のシュートを撃てたのだ。

このプレイの時ストラットが自信を保っていた事、勝利を確信していた事は批判ではなく賞賛に値する事だろう。

バッ!
ガシィイイイイイイイイイイイイッ!!

ストラット「………えっ?」

ストラットの敗因は三つ。

それしか手段が無かったとは言え、やはりキックオフシュートは不利だった事。
超モリサキが後の事を考えなくていい時間帯で全力セーブ出来る体力を残していた事。
そして超モリサキが悪ジンクスを乗り越え、ファインセーブを繰り出せた事だった。

121 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/05(月) 21:50:03 ID:JWBClmEk
超モリサキ「(ざまあ見やがれ…今まで散々俺からゴールを奪ってくれやがって。
だが最後の最後、一番大事な勝負でお前は俺に負けたんだ!
シュートを止められないストライカーなんてこの世に居る訳がないんだ!)」

ストラット「(う…嘘だろ…?なんでだよ、なんで決まっていないんだよ…
俺は…大勢の想いを背負って撃ったのに…なんであのシュートが決まらないんだよ…
他のどのシュートが止められても、このシュートだけは決まらないといけなかったのに…)」

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

超モリサキのセーブ直後に試合終了の笛が鳴り。

ダダタタタッタッタッ…
ピタッ…

アルシオン「……………」

こぼれ球をねじこむ為に走っていたアルシオンが立ち止って目を瞑り。

ドサッ…

ストラット「なんで…だよ…」

ストラットが力無く地に膝と手をつき。

スッ…
バタッ…

ヘルナンデス「終わったのか…とうとう…」

ヘルナンデスが座り込んでから仰向けに寝転がり。

122 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/05(月) 21:51:22 ID:JWBClmEk
グッ!

超モリサキ「俺の勝ちだぁあああああああーーーーーっ!!」

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

超モリサキがボールを勝利の証として掲げたのを待っていたかの様にスタジアムに熱狂が戻った。



*宣言通り一人で完璧にセーブしたので、チーム内支持率が1上がります。

超モリサキチーム内支持率:73→74



試合終了時全日本ユース選手ガッツ:

   出場中:
110/900 葵
145/900 翼 軽傷LV2治療済
120/900 日向
130/750 新田
110/700 三杉
265/850 山森
800/800 次藤 軽傷LV1治療済
585/750 中山
605/750 中里
720/800 早田
320/835 森崎

123 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/05(月) 21:52:32 ID:JWBClmEk
   控え:
900/900 若林
800/800 政夫、和夫、若島津
700/700 井沢、石崎
650/650 滝、高杉
600/600 来生

   交代済(交代時点の状態):
700/700 赤井 軽傷LV1治療済 後半開始時に交代
300/850 岬 後半終了時に交代
850/850 松山 軽傷LV1治療済 後半終了時に交代

試合終了時イタリアユース選手ガッツ:

   出場中:
120/950 アルシオン
55/900 ストラット
800/800 バンビーノ
630/750 マンチーニ
275/650 バサレロ
680/800 カルネバーレ
465/650 ゴルバテ
595/650 トリノ
10/850 ヘルナンデス

   交代済(交代時点の状態):
385/650 マリーニョ 軽傷LV2未治療

   退場処分:
540/800 ランピオン 後半15分に退場
640/900 ジェンティーレ 後半22分に退場

124 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/05(月) 21:54:45 ID:JWBClmEk
上記4レスのコピペをお願いします。

125 :森崎名無しさん:2013/08/05(月) 21:55:42 ID:???
行ってきます

126 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/07(水) 00:48:27 ID:kaV5qZpI
放送「試合終了ぉぉおおおおおおおお〜〜〜〜〜っ!!!ついに、ついにこの長い長い戦いに
決着がつきました!結果は2−1で日本の逆転勝利!26本と言うとてつもない数のシュートを
乱射した末に延長終了直前にエースストライカー日向くんが意地のゴール!
そしてイタリアの最後の一糸をキャプテンの森崎くんがガッチリとキャッチ!
劇的な展開で全日本ユースが伝説的な消耗戦にフィナーレを飾り、決勝への切符を得たのです!!」

観客「勝った!日本が勝ちやがった!」「これでこいつらとうとう決勝進出だぜ!」
「マジかよ…アジアのチームがワールドユースの決勝戦で戦うなんて、時代が変わったなあ」
「だが、それに値する強さだぜ!」「我らブラジルの相手にとって不足なし、ってトコだな!」

放送「この試合の日本のヒーローは誰だろうか、と問われると難しいかも知れません。
逆転ゴールを挙げた日向くんは十分賞賛に値しますが、それ1点以外はイタリアの
カティナチオに大苦戦していた感が拒めません。翼くんは大事な大事な同点ゴールを決め、
攻守両面で貢献度が高かったのですが度重なる負傷で何回かチームをストップさせていたのも事実です。

中山くんの好守は大事な場面でアルシオンくんのプランを何度も狂わせていましたが、
単独で勝敗を決定付ける様な働きかと言うには微妙でしょうか。そしてキャプテンの森崎くんは
失点は1だけに抑えましたがイタリアのシュートは8本だけだったので貫録は保ちつつも
大活躍したとは言い難いでしょう。そして合計3人も投入された交代選手もそれぞれ
キラリと光る場面はいくつかあったものの、スーパーサブと言える程の存在感はありませんでした。

これはバランスの良い強豪チームらしく、特定の選手に頼らず勝利を得たと評すべきか
人数的有利を活かせずモタついてしまったと見るべきかは評価が分かれる所でしょう」

127 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/07(水) 00:49:44 ID:kaV5qZpI
日向「(クソッ…シュートが撃てなかった訳ではないのにこのザマとは…この俺がこの程度であって堪るか!)」

翼「(疲れた…そして傷が痛い。決勝に進めたのはいいが、酷い消耗戦だった。プロとしては赤点だな)」

中山「(恐ろしい敵だった…特にアルシオン。今でも勝ったと言う実感が湧かない…)」

森崎「(畜生、やっぱりヘルナンデスの方が評価されそうな雰囲気だ。全部攻撃陣が不甲斐ないからだ)」

新田「(ドリブラーとしては活躍できたけど…俺、ストライカーにはなれないのかな…)」

山森「(会心の一発だったと思ったのに…世界では何度も何度も壁に当たってしまうな…)」

葵「(全然勝った気がしないや。ジノとの対決と言う意味じゃ、俺の完敗かも。まだまだだな!)」

三杉「(ジェンティーレとランピオンが残っていればイタリアの勝ちだった、と言われるだろうな)」

早田「(えーい畜生、切り替えだ切り替え!後は決勝戦だけなんだからクヨクヨしてらんねえ!)」

次藤「(今日ワシはなんも役に立っちょらんばい。気合ば入れ直してもっと気張らんとね)」

中里「(遂に世界の頂点を争う資格を得た。しかし今日の体たらくで天下が取れるものであろうか?)」

128 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/07(水) 00:50:45 ID:kaV5qZpI
放送「一方敗れた側のイタリアは突出したヒーローが3人居るのがハッキリしております。
ご存じエースストライカーのストラットくんは10ゴールで得点王ランキングの単独トップに君臨しており、
この試合でも森崎くんからゴールを奪ってイタリアの勝利の希望の燈火であり続けました。
ゲームメイカーのアルシオンくんも6アシストでこれまたアシストランキングの単独トップに位置し、
芸術的な攻撃は勿論の事今まで温存していた積極的な守備参加で何度も決定的な働きをこなしました。
そしてなんと言ってもキャプテンのヘルナンデスくんの踏ん張りは賞賛し過ぎる事が出来ません!
盾となるジェンティーレくんを失い圧倒的不利に立たされながらも味方を上手く指揮し、
更に体力が尽きるまで最強の最後の砦であり続けた彼のプレイは全世界のゴールキーパーが
年代を問わず参考にすべき物でしょう!彼らには是非とも3位決定戦でも奮闘してもらいたい所です」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!

観客「よくやったぞイタリア!」「見直した!感動した!」「ここまで粘れるもんなんだなあ」
「3位くらいは取れよ!ドイツを倒してな!」「ストラットのゴールをまた見たいなあ」
「アルシオン、こっち向いてー!」「ヘルナンデス様―!」「パーフェクトゴールキーパー!」
「負けたのはジェンティーレとランピオンのせいだよな」「一発レッド2連発はちょっとかわいそうだったな」

ジェンティーレ「(こんなに自分に腹が立ったのは初めてだ…これは全て俺の弱さが招いた結果だ!)」

ランピオン「(戦う事が許されないって、こんなに辛い事だったんだな…死にたくなる)」

ストラット「(止めろ…止めろよ…俺が同点ゴールを決めてから拍手しろって言っただろ…
俺は同点ゴールを決めていないんだ…拍手なんか止めろよぉ…畜生…)」

アルシオン「(玉座まで、辿り着けなかったか…ああ、これだ。敗北者の足の重さはこれだ。
こうして俺もナンバー2以下のその他大勢として歴史の脇役になっていく…今の所はな)」

ヘルナンデス「(………負けた。また、日本に負けた。死ぬ気で頑張っても、最後まで諦めなくても…
それでも、それでも、どうしようもない事ってあるんだな…サッカーって…)」

129 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/07(水) 00:51:58 ID:kaV5qZpI
森崎「(おーおー、イタリア人どもが真っ白に燃え尽きてやがるぜ。どうしてくれようか)」

A ストラットに話しに行く。
B アルシオンに話しに行く。
C ヘルナンデスに話しに行く。
D イタリアベンチに向けて中指を立てる。
E イタリアには話しかけず、自チームをまとめる。

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130 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/07(水) 00:54:10 ID:kaV5qZpI
上記4レスのコピペをお願いします。

131 :森崎名無しさん:2013/08/07(水) 02:01:01 ID:???
行って来ます

132 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/07(水) 23:55:43 ID:kaV5qZpI
>C ヘルナンデスに話しに行く。

森崎「ヘルナンデスの泣きっ面でも拝んでおくか…」

森崎はイタリア側のゴールライン上に寝そべり天を仰ぐヘルナンデスに近づいて行った。
そこには既に葵と言う先客が居た。

葵「ジノ…大丈夫?」

ヘルナンデス「大丈夫さ…ただ単に疲れただけだ。何処も怪我なんかしていないよ」

葵「そ、そうか…えっと…」

ヘルナンデス「…有難う、アオイ」

葵「えっ?」

ヘルナンデス「お前がインテルに来た事で、俺は一対一のドリブラーへの耐性をつけやすくなった。
チームが0−0で引き分ける頻度も下がったから、俺がキャプテンとして責任を問われる事も無くなった。
お蔭でインテルに居続けられたし、アルゼンチンへのリベンジも成功した。お前のお蔭だよ」

葵「そ、そんな!そんな事言ったら俺の方がジノにどれだけ助けられたか!強くなれたのもそうだけど、
あの日ジノが俺がテストを受けられる様にしてくれなかったら今の俺は居ないんだよ!」

森崎「(うわあ、予想通りに青臭い会話だぜ)」

133 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/07(水) 23:56:47 ID:kaV5qZpI
A 「その辺にしとけ葵。今のお前はこいつを倒した敵なんだぜ」葵を諌める。
B 「ようヘルナンデス。宣言通り大分マシになったじゃねーか」ヘルナンデスを褒める。
C 「葵からはジノなのにヘルナンデスからはアオイなんだな?」横槍を入れる。
D 「頑張ったなヘルナンデス。でも残念、今回も俺の勝ちだ!」挑発する。
E 「ようヘルナンデス。俺を欲しがりそうなクラブはないか?」強引に割り込む。

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134 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/07(水) 23:58:35 ID:kaV5qZpI
上記2レスのコピペをお願いします。

135 :森崎名無しさん:2013/08/08(木) 00:14:20 ID:???
行ってきます

136 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/13(火) 00:53:16 ID:g4x4Sa/U
>B 「ようヘルナンデス。宣言通り大分マシになったじゃねーか」ヘルナンデスを褒める。

葵「あ、森崎さん…」

ヘルナンデス「大分マシ、か…君の性格から考えれば、かなりの褒め言葉なのかな?」

森崎「良く分かってるじゃねーか。俺は雑魚には雑魚ってハッキリ言うぜ」

森崎はヘルナンデスと葵の会話が一段落したタイミングを見計らって声をかけた。
それに伴いヘルナンデスが疲労を踏みしめる様にゆっくりと立ち上がる。

森崎「なんだ、随分辛そうだな。寝ていなくて良いのか?」

ヘルナンデス「君に見下ろされているのは気分が良くないからさ」

森崎「そいつは無意味だな。結局お前は表彰台の上の俺を見上げる運命にあるんだぜ?」

ヘルナンデス「…そうだな。準優勝であろうと優勝であろうと、3位決定戦に行く俺には
はるか上の存在だ。これで俺は君には…いや、イタリアは日本には2連敗だな」

森崎「そういう事だ。まあ今回は2人も退場者が出たから仕方ないって言って貰えるんじゃないか?」

ヘルナンデス「それを敗因にするなら、Jrユース時代戦力が整っていなかった事も敗因にするさ。
運も実力のうち。君は俺程不運じゃない。それを含めて君の方が強いと言う事なんだろう」

葵「(な、なんか…険悪なのか、友好的なのか、良く分からないやり取りだ…)」

勝者である森崎と敗者であるヘルナンデスの間では歴然とした立場の差があり、
それを踏まえた両者の会話は何時口論に変わってもおかしくない物だった。
だが傍に居る葵の心配とは裏腹に、二人の会話はあるラインを越えずに淡々と続いていく。

137 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/13(火) 00:54:45 ID:g4x4Sa/U
ヘルナンデス「ところで、君は今ブラジルでプレイしているんだったな」

森崎「ん?ああそうだ。この大会の後にヨーロッパに行くつもりだがな」

ヘルナンデス「それなら、ユベントスが今若手キーパーを見繕っているらしいと言っておくよ」

森崎「なんだ、良いのかそんな事教えちまって」

ヘルナンデス「問題ない。これから君とは何度も戦う事になるだろうから、どうせなら
機会が多い方が良いと思っただけだ。ユベントスならクラブの格に不足はないだろう…
君がジェンティーレと仲良く出来るかどうかはまた別問題だが」

森崎「へっ、どうせワールドユースで優勝すりゃこっちがクラブを選べる立場だ。
まあ一応ユベントスの事も覚えておくか。ありがとよ」

ヘルナンデス「…さらばだ。きっとまた会うだろう。アオイ、決勝戦頑張れよ」

葵「あっ、うん…有難う、ジノ!またインテルでプレイしようなー!」

ヘルナンデス「(アオイだとトップに上がれても、レンタル移籍に使われそうな気もするな…)」

結局二人のGK、二人のキャプテンの会話は和やかさこそ無かったものの平穏に終わった。
お互い性格も価値観もまるで違う事を最初から認識した上で交流すれば、遺恨は発生しにくい物である。
とは言え勝敗の立場が逆転していた場合は、森崎が復讐に燃えていたであろう事も想像に容易い。

チームメイトに声をかけ、静かに引き上げるヘルナンデスの背中にはまだ観客の拍手が注がれていた。

138 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/13(火) 01:02:43 ID:g4x4Sa/U
上記2レスのコピペをお願いします。

139 :森崎名無しさん:2013/08/13(火) 02:01:09 ID:???
いってきます

140 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:44:05 ID:jjwF4Q86
森崎がヘルナンデスと親睦を深めていると取れなくもない会話をしている頃、
もう二つイタリアと日本の主力選手が語り合う場面があった。
一つはこの試合何度も対決を繰り返したアルシオンと中山である。

中山「ちょっといいか?」

アルシオン「なんだ?礼儀的にナイスゲーム、決勝戦も頑張れ、と言う位ならするが」

中山「いや、お前はそういう事を礼儀以上に尊ぶ奴じゃないだろうと思っているから
それは別にいい。ただ…お前に礼を言っておきたくてな」

アルシオン「俺に対する礼か…俺に勝った事で名声を得られそうだからか?」

中山「それもあるが、周囲の評価以上に俺が自信を得られた。お前に対抗できたんだ、
決勝の相手がブラジルとドイツのどっちでももう負ける気がしない」

アルシオン「そうか。確かに俺以上のMFはそのどちらのチームにも居ないな」

中山「…褒めておいてなんだけど、お前凄い自信たっぷりだな…
勝つ為には何でも躊躇なくやる所もそうだけど、なんかウチの森崎に似ているよ」

アルシオン「ナンバー1を狙うのなら自信は必須だ。ビッグマウスだと叩かれる。
期待外れだと罵られる。身の程知らずだと嘲笑われる。大恥をかくリスクを背負う。
全てナンバー2以下ではなくナンバー1になる為に必要な過程であり、試練だ」

中山「…なるほどな。お前の強さの秘訣はそれか。肝に銘じておくよ」

アルシオン「是非そうしておけ。お前がつまらん事でこの先腐るのは見たくない。
さて、そろそろクールダウンに入りたいから失礼するぞ。さらばだ」

ザッザッザッ…

141 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:45:12 ID:jjwF4Q86
中山「(アルシオン…色んな意味で凄い奴だったけど、一番凄いのはあの割り切りの良さかな。
あれだけ必死に劣勢を凌ぎ続けて結局ギリギリで負けたのに、少しは悔しいと思ったり…いや?)」

アルシオンは最後の最後まで彼らしい冷静さを保ち、中山との対話でもそれを崩す事はなかった。
だが中山は見た。背中を向けたアルシオンの右拳が固く握りしめられ、微かに震えていたのを。

アルシオン「(ナカヤマ…この借りは何時か返す。そう遠くない未来にな…)」

中山「(…どんなに悔しくても、そんな事より次の試合…そういう事かな)」

*中山とアルシオンの関係が「ライバル」になりました。
*森崎とアルシオンの関係が「自分の同類」になりました。



そしてもう一つはサンパウロFC時代のチームメイトの翼とストラットだった。
未だ地面から立ち上がれないストラットに痛めた足を引きずりながら翼が近寄る。

翼「ストラット…」

ストラット「ツバサか…ハハ、俺を笑いに来たのか…?」

翼「君にそんな事をする理由はないさ。サンパウロに入団当時は喧嘩を売られたけど
それはもう謝られたし、君がサンパウロ時代頼もしいチームメイトだった事も事実だしね」

ストラット「…そうだ。俺は荒れて、南米に逃げ込んで…でも、皆はそれを許してくれた。
だが…だが…いや、たった今俺を倒したチームの選手に愚痴を言うレベルまで堕ちたくないな…」

翼「その通りだ。だから俺は君を慰めたりしないよ。なにより、君が羨ましいからね」

ストラット「羨ましい、だと…?」

142 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:46:15 ID:jjwF4Q86
翼「君は、ミアータだっけ?彼女の許しを得る事が出来たんだろう?」

ストラット「そうだが、それが何の関係が…」

翼「関係大有りさ。今は負けた悔しさで胸がいっぱいだろうけど、それを慰め
また戦う力を与えてくれる勝利の女神が居るんだろう?俺は…そんな人は居ないからね」

ストラット「えっ?お前、彼女が日本で待っているって…」

翼「…色々あって、失くしてしまった。いや、俺が自分から…壊してしまったんだ。
大事な物だと分かっていた筈なのに、一生悔やむ事をしてしまったんだ…だから、もう居ない」

ストラット「………」

翼「それでも、俺はサッカーを続けている。そうするしかないからじゃない。そうしたいからだ。
俺の選手生命が尽きるまで走り続けて何を失いつつ何を得られるのか、確かめてみたい」

ストラット「…チェッ。結局慰めているんじゃないか。お前らしいかもな…ああ、やめだやめだ。
こんな所でクヨクヨしていてモリサキが近寄ってきたら、そのまま乱闘を起こしたくなっちまう」

翼「それは困るな。本当に有り得そうだから早くベンチに引き揚げてくれ」

ストラット「ああ…ユニフォーム、交換してくれるか?」

翼「うん、いいよ」

数分後、異なるユニフォームに着替えた二人がそれぞれのベンチに向かった。
敗者は無念を胸に癒しを求め、再起の時を待つ為に。勝者は覚悟を糧に栄光を求め、決選の時を待つ為に。

*森崎のストラットに対する感情「恨み」が消えました。
*ストラットの森崎に対する感情「俺の勝ちだ」が消えました。
*翼とストラットの関係が「旧友」になりました。

143 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 00:48:00 ID:jjwF4Q86
上記3レスのコピペをお願いします。

144 :森崎名無しさん:2013/08/15(木) 08:03:21 ID:???
行ってきます

145 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 23:25:14 ID:jjwF4Q86
ライバル達と別れの挨拶をかわす機会すら無い者達も居る。

ジョアン「…引き揚げるぞ。3位決定戦の為に少しでも体力を回復しておけ。
ここでやる気が出ないなどと言う奴はどんなクラブにも雇ってもらえんぞ」

イタリアメンバー『はい』

ザッザッザッ…

ランピオン「(勝てていた。慰めでもなんでもなく、俺とジェンティーレが残っていれば
ちゃんと勝てていた試合だった。それを台無しにしてしまった…今ならストラットが
どんな気持ちだったか分かる。俺も同じ事を成し遂げてみせなくては)」

ジェンティーレ「(無様、無力、無能、無価値…俺は想像するのも恐ろしい程の損害を
アズーリに出してしまった。ならばそれを全て利息付きで返すしかない。
俺はこんな所では終わらん。どれ程の屈辱と罵倒に塗れようと這い上がってみせる!)」

極めて不本意な結果によって敗因のそしりを免れなくなったランピオンとジェンティーレが
更なる雪辱に燃えていたのは言うまでもない。今度はその対象が日本ではなく
自分自身に向かった事が、彼らの未来にどう影響するか。その答えが出るのは数年後だろう。



一方観客席では日本サッカー協会の関係者3人がようやく安堵の溜息をつき、
同時に決勝戦に向けて大いに頭を悩ませていた。

陽子「ふーーーっ…やっと、やっと終わってくれましたね。心臓に悪かった〜」

賀茂「負けている状態が長く続くってのもイヤになるが、有利な筈なのに勝ちきれない
時間が長引くってのもイライラどころじゃ済まねえな。イタリアが不気味に思えて仕方がなかったぜ」

片桐「それでも現実として勝ったのですから、素直に安心しましょう。そして決勝戦の事を考えましょう」

146 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 23:33:14 ID:jjwF4Q86
賀茂「ワールドユース決勝戦…くわーっ、なんて羨ましいんだ!俺が現役の頃には
アジア予選を勝ち抜く事さえ夢のまた夢だったのに、当たり前の様に世界の頂点を争いやがって!」

片桐「同意しますが、あまり呑気に喜んでいられませんよ。この試合、選手達の被害は膨大でした。
決勝戦は4日後。疲労はある程度取れるでしょうが、怪我の方をなんとかしなくては」

賀茂「う〜ん、そりゃそうだが…今更言ってもどうしようもねえだろ?
今から特別な医療スタッフと器具を用意するなんて、ウチの台所事情じゃ無理だぜ」

片桐「…逆に言えば、台所事情さえ何とかすれば手段はあると言う事です」

陽子「えっ?そんなアテあるんですか?…まさか、兄さん…」

片桐「いや、父を説得するのには時間が足りないだろう。それよりも二つ返事で協力してくれそうな
お方が居ただろう?日本に友好的過ぎて逆に困ってしまうあの王子様が…」

陽子「あ〜…あのちょっと迷惑な王子様ね…」

賀茂「おいおい、良いのか?色々面倒な事になりそうだぞ?」

片桐「まあ…こういうのは私の仕事ですから。なんとかしてみせますよ…ハァ〜」



〜同スタジアム内貴賓室〜

オワイラン「ハ、ハッ、ハクシュン!」

バルカン「なんだ、風邪かオワイラン?」

オワイラン「そうかも知れないな。南半球は今が秋だなんて信じ難いよ」

147 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/15(木) 23:34:14 ID:jjwF4Q86
上記2レスのコピペをお願いします。

148 :森崎名無しさん:2013/08/15(木) 23:35:52 ID:???
行ってきます

149 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/16(金) 00:43:12 ID:h36B5HHU
〜ドイツユース宿舎〜

カルツ「ふーっ。見応えのある試合だったぜよ」

カペロマン「でもグダグダだったぜ。9人相手に日本は何やってんだか」

ポブルセン「けっ。どうせなら9人相手に負けて恥さらせば良かったのに」

メッツァ「(日本が負けてたら自分で倒せなかった事を憤りそうだけど)」

マーガス「結局は、日本が勝ち上がったか…」

シェスター「有り難い話だ。これでまた日本と戦える!」

シュナイダー「…日本とイタリアの事は今は忘れろ。俺達の目の前には今ブラジルが
立ちはだかっているんだ。自他共に認める最強のサッカー王国がな」

ミューラー「…まさか、怖気づいたんじゃないだろうな」

シュナイダー「誰がそんな真似をするか。ブラジルから最強の称号をもぎ取り、
日本と決着をつけ、新生ドイツの力を世界の頂点に示す。それが俺達のやる事だ。
その為には一切の油断も萎縮も許されない…俺達によそ見をしている暇はないんだ」

フライハイト「その為には、やはりブラジル対策を完璧にしておかないとな」

シュナイダー「その通りだ。15分休憩してからブラジルのビデオを見直すぞ」

カルツ「あいよっと。コーラでも買ってくるかね」

150 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/16(金) 00:45:14 ID:h36B5HHU
〜ブラジルユース宿舎〜

ゲルティス「(アルシオン…ストラット…残念だったな)」

サンタマリア「よし。第一次データ収集はこれ位でいいか」

トニーニョ「今はドイツ解析の方が先決だな」

ネイ「昨日も散々やってたのにまだやるのか。俺には到底マネできないなァ」

ドトール「チームにはそういう役目の者が必要だ。俺も手伝おう」

アマラウ「ご苦労さん。頼むぜ」

ディウセウ「オラ、腹減っちまった!なんか食いに行こっぜー!」

ザガロ「ウナギだ。それ以外は認めん」

マウリシオ「またそれッスか!栄養偏りますよ!」

ジェトーリオ「僕は別の店に行くよ〜ん」

コインブラ「(…解せない」」

カルロス「(やはり、コインブラは孤立しているな。本人がそれを気にしていないのが一番の問題だ。
だが、今日の試合にコインブラは明らかに何かを感じていた…それがこいつの魂に火をつけてくれれば…)」

コインブラ「(何故イタリアはあれ程粘る事が出来た?何故そうした?理不尽な退場を重ねられたのにも
関わらず、何故抗い続けられた?そこまでして勝ちたかったのか。何の為にそんな事を…)」

151 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/16(金) 00:47:06 ID:h36B5HHU
上記2レスのコピペをお願いします。

152 :森崎名無しさん:2013/08/16(金) 07:22:01 ID:???
行ってきます。

153 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/16(金) 23:38:43 ID:h36B5HHU
〜全日本ユース宿舎〜

その日の晩、イタリアを打ち破った疲弊を元にホテルに戻った全日本ユースの選手達を
出迎えたのは彼らにとっては極めて予想外な人物だった。

オワイラン「やあ、全日本ユースの皆!お疲れ様!」

森崎「へっ?…お、お前、サウジアラビアの?」

中山「マーク・オワイラン…」

オワイラン「覚えていてくれて嬉しいよ。疲れている所に押しかけて済まないが、
まずは決勝進出おめでとうと言わせて欲しい。君たちの躍進はサッカーは
欧州と南米だけの物じゃないと証明してくれたんだ。この調子でそのまま優勝して欲しい」

森崎「あ〜、激励に来たのか…それは分かるんだが、お前の後ろに居る白衣の群れは一体…」

オワイラン「我がサウジアラビアサッカー協会が誇る、サッカー代表専属スポーツドクターチームさ!」

アジア予選で戦ったサウジアラビアユースのキャプテン、マーク・オワイランが
10人以上の医者を引き連れて現れたのだ。片桐と陽子も非常に疲れた表情で横に立っている。

中山「えっ、まさか…」

オワイラン「そう、今日の試合で負傷者が多かっただろう?折角のワールドユース決勝戦、
全力を出せずに負けてしまったら悔やんでも悔やみきれないじゃないか。
僕もそんな尻すぼみな結末は見たくない。だから君たちの力にならせてくれ!」

森崎「マジか!?…良いんですか、片桐さん」

片桐「…彼から要請を受けて、私が許可を出した。手続きは私に任せて、素直に治療を受けてくれ」

154 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/16(金) 23:44:08 ID:h36B5HHU
全日本メンバー「へえ、こりゃ有り難いな」「片桐さんが許可しているんなら問題ないんだろ」
「有難う、オワイラン。恩に着るよ」「何でもいいからさっさと休もうぜー」

片桐「(問題ない訳あるか…やり過ぎだこの馬鹿王子!加減と言う物を知らないのか!
お前が言い出した形でも、日本サッカー協会はサウジアラビアサッカー協会に借りを作るんだぞ!
私の独断で決めても穏便に済ませられる形にしたかったのに…どうすればいいんだこれ)」

陽子「(メディア対策どうしよう…早速目ざとい記者がホテルの周りをウロウロしているし…
賀茂さんは何とかしてくるって言ってたけど、一体何をしてくるつもりなのかしら)」

森崎「(…どう見ても問題ない訳なさそうだな…特に片桐さんの顔が青い…)」



*オワイランの暴走で、全日本ユースの選手達の怪我の治療速度が上がりました。
決勝戦開始時点で翼以外は万全の状態、翼は「なおりかけ」状態とします。

負傷からの回復はあまりルールとしてハッキリしておらず、また準決勝でここまで
負傷者が相次ぐのは完全に想定外でしたので決勝戦でリセットの乱発を避ける為に
こういった処置を施しました。ご了承お願いします。

155 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/16(金) 23:45:16 ID:h36B5HHU
森崎「ふい〜、腹減った腹減った。メシメシ…ん?」

約1時間後、負傷者ではない森崎は疲労回復のマッサージを受けただけで医師団から
解放され、すきっ腹を抱えてホテルのロビーに向かっていた。
そこで彼が見た物はどうやら国際電話をかけているらしい陽子だった。

陽子「うん、それじゃお願い骨皮くん。頼んだわよ」

ガチャッ。

陽子「よし、これで…え、森崎くん!?そこに居たの?」

森崎「いや、今通りがかったばかりだが…」

A 「何か骨皮に頼んでいたみたいだけど、何だったんだ?」
B 「お疲れ様。いつも面倒な事ばかりやってもらってるな」
C 「よ、陽子さんまさか、ほ、骨皮の奴と…!?」
D 「ひょっとして、オワイランのやらかしと関係ある電話だったか?」
E 「これから晩飯なんだ。どうだ、一緒に?」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2013/8/17 00:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

156 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/16(金) 23:46:31 ID:h36B5HHU
上記3レスのコピペをお願いします。

157 :森崎名無しさん:2013/08/17(土) 00:43:51 ID:???
いってきます

158 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/19(月) 22:20:38 ID:F4ueoJf2
>B 「お疲れ様。いつも面倒な事ばかりやってもらってるな」

陽子「へっ?」

森崎「だってよ、俺達選手は試合と練習の時以外は基本的に自由時間だし、自分以外からも
体調を配慮して貰える立場だからな。陽子さんがやっている仕事は昼も夜も無さそうだし、
体調も自力で維持しないといけないし、なにより面倒臭い仕事ばっかりなんだろ?」

陽子「まあ、そうだけど…裏方ってそう言う物だしね」

森崎「だからお疲れ様、だよ。俺が自分でそういう事やらないといけないと思ったらゾッとするしな」

陽子「…うん。有難う」

森崎から出た言葉は陽子を驚かせる物だったらしく、彼女は盛んに瞬きを繰り返した。
それでも森崎が言葉を連ねると次第にはにかみ、嬉しそうな声色に変わる。

陽子「でも私は大丈夫よ。確かに忙しい時期もあるし、今はその真っ最中だけど逆に暇な時期もあるしね。
なにより実際にサッカーをやる森崎くん達に比べればただ面倒なだけで身も心も負担は軽いものよ。
森崎くんの事だから、俺がそんなもので参る訳ないだろ?とか言っちゃうんだろうけど」

森崎「良く分かってるじゃないか」

陽子「それはそうよ。何年あなたのサポートをしていると思っているの?」

159 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/19(月) 22:22:11 ID:F4ueoJf2
森崎「(機嫌は良さそうだな…)」

A 「じゃあいっその事人生のパートナーになってくれないか?」
B 「そうだなあ、今後も何かと世話になりそうだなあ」
C 「そのサポートの集大成を決勝戦で見せるぜ」
D 「有難う。何と言うか、本当に有難う。感謝しているんだ」
E 「ところでこれから晩飯に行くつもりなんだが、一緒に来るか?」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2013/8/20 00:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
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160 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/19(月) 22:23:33 ID:F4ueoJf2
上記2レスのコピペをお願いします。

161 :森崎名無しさん:2013/08/19(月) 22:29:50 ID:???
行ってきます

162 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/21(水) 22:03:44 ID:GD0oXGRE
>C 「そのサポートの集大成を決勝戦で見せるぜ」

陽子「あ………」

森崎「どうしたんだ?」

陽子「そっか…そうだったわね…」

ふと陽子は遠くを見る目になり、わずかに頬を染めた。
何とも乙女らしい反応に森崎も注目せざるを得ない。

陽子「私、以前言ったよね。お嬢様としての生涯を送らないといけないんだって
子供の頃は諦めていたのが、ある人の影響で変わったって」

森崎「ああ、アジア予選の頃言ってたな」

陽子「あれってね…森崎くんの事だったんだよ」

森崎「えっ!?」

ややあっておもむろに森崎の方を向いた陽子は瞳を潤ませていた。
あふれ出る何かを堪え切れないと言わんばかりの表情は
“女”をふんだんに感じさせる物で、森崎の鼓動も激しくなる。

陽子「最初はね、日本が弱い筈のサッカーで世界一になれちゃうなんて凄いな〜、って思っただけだった。
それで暇つぶしのつもりで森崎くんの事を調べると、どんどんのめり込んで行ったんだ。
昔は弱くて誰にもアテにされていなかったのに、ガムシャラに色んな事をやって次第に強くなって…
私もこの人みたいになりたい。弱いなら強くなればいいって思える様になりたい。
そう思って兄さんの所に転がり込んだんだ…自分の行動で何か自分だけの物を得たかったから」

森崎「そうだったのか…」

163 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/21(水) 22:04:54 ID:GD0oXGRE
陽子「勿論私はサッカーなんて出来ない。そもそも運動が苦手だしね。
だけど私は裏方仕事なら出来るかも、って思って日本サッカー協会に入って、活動して…
そしてここまで来れたんだ。森崎くんみたいに、ガムシャラに頑張った結果が出たんだ。
それを今、すごく実感できたんだ…」

ここで陽子はじっと森崎を見つめた。その瞳に普段は感じない、
森崎にとっては異物に等しい感情が次々と湧き上がってくる。

陽子「有難う、森崎くん。あなたのお蔭よ」

森崎「陽子さん…」

A 「まだだぜ。そのお礼は、優勝してからの方がいいだろ?」
B 「それじゃ、そのお代は陽子さんって事で」
C 「その調子で、俺をもっとも近い位置でサポートし続けてくれないか?」
D 「いや…そろそろ陽子って呼んでいいか?」
E 「そんなに大事な事なら、親御さんの事情で止めさせる訳にはいかないな」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
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164 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/21(水) 22:05:55 ID:GD0oXGRE
上記2レスのコピペをお願いします。

165 :森崎名無しさん:2013/08/21(水) 22:06:10 ID:???
行ってきます

166 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/26(月) 21:30:47 ID:s5Z4bsC+
>A 「まだだぜ。そのお礼は、優勝してからの方がいいだろ?」

陽子「………森崎くんらしいね…この大会で優勝した後は、
オリンピックもワールドカップも優勝してからの方がいいって言っていそう」

森崎「おいおい、いくら俺でもたまには休むぞ?この大会の後は流石に休養を入れるさ」

陽子「そっか…そうだよね…森崎くんを見ていると一体何処まで行くのか、
急ぎ過ぎて墜落したりしないか不安になるけど、ちゃんと休みも取るつもりなら安心かな」

森崎「(なんか…変な気分だな…)」

二人の会話に甘い雰囲気が漂い始め、森崎は自分の感情を持て余し始めた。
思えばこれほど肩に力を入れずに話し合い、純粋に労りの気持ちを向けられたのは何時以来か。
ライバルや敵とは常に嘲り合い、仲間からは支持を集める為強さを見せ続け、
それらの疲れを勝利の愉悦以外の何かで癒す事はあっただろうか。

森崎「(もう少し、何か話す事ないかな…)」

もう少しこの時間を楽しみたい。森崎は素直にそう思った。
だが陽子の思惑は違った。

陽子「…それじゃ、森崎くんが頑張り過ぎで倒れたりしなさそうだって安心できたし…私は仕事に戻るね」

森崎「えっ?もうかよ。メシぐらい一緒に食わないか?」

陽子「ごめん、これから日本に飛ばないといけないから。もうそろそろ空港に行かないと。それじゃあ、またね!」

スタタタ…

森崎「…ちぇっ。いい雰囲気かと思ったのになあ」

167 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/26(月) 21:31:56 ID:s5Z4bsC+
陽子は仕事に戻るといい、足早に立ち去って行った。
仕事と言われてしまってはそれを邪魔する訳にはいかない森崎は見送るしかない。

森崎「まあいいか。ある程度口説けたし、いい反応だったし」

やがて森崎は今日の所はこれで十分だと納得し、気を取り直してホテルの外に向かった。



彼は知らない。婦人用化粧室に駆け込んだ陽子が胸を押さえながらため息をついていた事を。

陽子「あぶない、あぶない…何をやっているのかしら、私」

仕事の話は嘘ではなかった。だが空港に行く前に夕食を共にする時間くらいは十分あった。
ただ単に彼女が踏み出せなかっただけだった。

陽子「…これでいいのよ。決勝戦なんて大一番の前に、私の事で気を散らさせる訳にはいかないんだから。
だからあの対応でいい筈。深入りしちゃ、ダメ………だったら最初からそんな雰囲気にするべきじゃなかったわよね。
本当に何やってるんだろ。臆病だなあ、私。あの頃から全然変わっていないじゃないの。ああもう…」

168 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/26(月) 21:35:29 ID:s5Z4bsC+
上記2レスのコピペをお願いします。

169 :森崎名無しさん:2013/08/26(月) 21:58:27 ID:???
行ってきます。

170 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/27(火) 01:22:17 ID:VjSf+QbA
一時の安らぎを得た全日本ユースとは裏腹に、決戦を控えた2チームがある。
ドイツユースとブラジルユースである。

当然彼らは明日の準備に忙しい夜を送っていた。



〜ドイツユース宿舎、会議室〜

ルディ「以上がブラジルユースの選手達のデータと予想スタメンだ。しっかり頭に叩き込んでおけ。
流石はブラジルと言わざるを得ないタレントの宝庫だが、つけいるスキはいくつもある」

シュナイダー「(やはり相当に強いな…日本以上かも知れん。だが、戦い様はある)」

ルディ「マーガス、まずはお前の働きが重要となるぞ。相手の跳ね返し屋、アマラウも中々の物だが
断言する、お前の方が有利だ。お前のチャンスメイクが攻撃の鍵になるぞ」

マーガス「はい!」

シュナイダー「(マーガスはポストプレイヤーとしては世界一になれる男だ)」

ルディ「シュナイダー、お前は当然厳しいマークに晒されるだろう。だがそんなのは何時もの事だ。
相手はボール狩り役のドトールとジェトーリオ、ブロッカーのディウセウ、そしてセービングに長けた
ゲルティスと一通り揃った守備体制だ。お前も相手と状況に応じて適切な攻め方をしろ」

シュナイダー「はい(俺は世界一のストライカーとして勝利をもぎ取ればいい。それだけだ)」

ルディ「無論相手もこちらの得意な攻撃パターンをむざむざ使わせてはくれないだろう。
どちらが主導権を握れるかは中盤での攻防にかかっている。各々の役割をしっかりと把握するんだ」

カルツ「(向こうは恐らく4−4−2。こっちは3−5−2だ。5対4で負ける訳にゃいかんぜよ)」

171 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/27(火) 01:24:14 ID:VjSf+QbA
ルディ「ポブルセン、お前はパスワークに振り回されるな。誰が決定的な場面で切り込もうとしているか
カンを働かせてアタックするんだ。そしてボールを持ったら時折パスを織り交ぜつつ何時も通り敵陣に向かって突撃しろ」

ポブルセン「はい…」

シュナイダー「(ポブルセンは愚かな狂犬だが、敵に噛みつかせれば十二分に役に立つ)」

ルディ「メッツァ、お前のロングパスは何時も以上に重要になる。ブラジルの中盤はどちらかと言えば
パスカットが苦手だ。お前がどれだけスムーズに前線につなげられるかで攻撃回数が左右される」

メッツァ「はーい」

シュナイダー「(メッツァはパサーに徹する計算しやすい戦力だ。常に敵を困らせる事が出来る)」

ルディ「カペロマン、お前はメッツァの逆サイドに配置されている分攻め易くなる筈だ。
マークを集められたらしめた物だと味方を上手く使え。守備参加も忘れるなよ」

カペロマン「はい」

シュナイダー「(カペロマンのサイドアタックとコーナーキックは分かり易く強力な武器だ)」

ルディ「カルツ、お前は守備参加は勿論だがそれ以上にボールキープ役として働かなくてはいけない。
ブラジルは前線の守備力も高い。チームメイトが奪ったボールを奪い返されないのがお前の仕事だ」

カルツ「はいっと」

シュナイダー「(カルツは大きな武器はないが、決定的な仕事に必ず絡む頼れる男だ)」

172 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/27(火) 01:25:20 ID:VjSf+QbA
ルディ「シェスター、お前が中盤の守備の要だ。ブラジルはチーム全体としてドリブルのレベルが高いが
パサーも数人居る。奴らが何をしてきても良い様に備え、向こうのシュート数を減らすんだ」

シェスター「はい!」

シュナイダー「(シェスターはウチの中盤に足りない守備力を提供してくれる貴重な存在だ)」

ルディ「中盤の対策は以上だ。だがこれでも攻め込まれる時、シュートを撃たれそうになる時はあるだろう。
いざそうなった時、DF達とGKはどうすればいいのか。次はそこに共通認識を図る」

フライハイト「(現実的な勝利を目指すのなら失点は1点が限界だ)」

ルディ「クランケ、恐らくブラジルはサイドアタックをしてこないだろう。ミドルシューターが多いチームだからだ、
わざわざセンタリングを上げる必要がない。中央に寄せて前に出て、ラストパスのカットを狙え」

クランケ「はい」

シュナイダー「(クランケはラストパスに割り込む専門家)」

ルディ「ヨハンセン、お前はカルロスの相手に集中しろ。奴は世界トップクラスのドリブラーだが
お前なら対抗できる。無論味方と協力してな。カルロスが近寄り過ぎるのを阻止できれば失点率はグッと下がる」

ヨハンセン「はい」

シュナイダー「(ヨハンセンはエース殺し)」

ルディ「フライハイト、お前にはもっとも難しい役割を頼む事になる。ゴール前にひっついていれば
良い訳でもなく、無暗に飛び出しても藪蛇だ。臨機応変にとしか言えん。だがやってみせろ」

フライハイト「…はい」

シュナイダー「(フライハイトはハイレベルな万能選手だ。こいつになら最終ラインを任せられる)」

173 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/27(火) 01:26:48 ID:VjSf+QbA
ルディ「ミューラー、お前には特に言う事はない。強いて言えば飛び出しの機会はあまり無いだろうから
無理に飛び出しを狙おうとせずどっしりと構える位だ。パンチングでしっかりと防いでいけば大丈夫だ」

ミューラー「はい

シュナイダー「(ミューラーはサイクロンもライトニングタイガーも防げる。何の心配もない)」

ルディ「作戦は以上だ。最後に一言だけ言っておく。準決勝でブラジルに当たった事を不運に思うな。
むしろ幸運に思え。最強を証明する為には倒さなくてはならない相手なのだ、ならば早い内に済ませてしまうんだ」

ドイツメンバー『はい!』

ルディ「ドイツサッカーの、お前たちの強さを見せつけてこい!!」

ドイツメンバー『はい!!』

シュナイダー「(そう…最強のサッカー王国の称号をブラジルから奪い、それを手土産に決勝戦で
日本と決着をつける!サッカー選手としてこれ以上ない程のシチュエーションだ。嬉しくない筈がない。
勝つ。勝てるのではない、勝つ!俺達は勝って頂点を手に入れて見せる!)」

174 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/27(火) 01:28:02 ID:VjSf+QbA
1時を過ぎてしまいましたが、上記4レスのコピペをお願いします。

175 :森崎名無しさん:2013/08/27(火) 01:30:22 ID:???
行ってきます。

176 :175:2013/08/27(火) 08:43:45 ID:???
すみません、3レス投稿した所で寝落ちしてしまったようです。
4レス目を投稿してうさった方、ありがとうございました。

177 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/28(水) 00:02:04 ID:kMWujnmo
〜ブラジルユース宿舎、会議室〜

ロベルト「さて、ドイツユースのデータおさらいは以上だ。もうするまでもないとは思うがな」

ブラジルメンバー『………』

ロベルト「改めて言うまでもなく、ドイツは強い。ここまではずっと楽勝続きだったが、
ドイツ相手にはそうはいかん。よって…今回から本気を出せ。許可する!」

マウリシオ「よっしゃあ!」

ザガロ「やっとか…鬱憤が溜まっていたぜ」

ネイ「派手に遊ぶかあ!」

ロベルト「騒ぎすぎるな。次は具体的な作戦内容だが、既にサンタマリアと
話し合い決めた作戦があるので、サンタマリアにそれを解説してもらう」

サンタマリア「はい。みんなきけ、ドイツ相手にやる事は3つのシンプルな作戦だ」

ジェトーリオ「3つ?今回は少な目だね」

サンタマリア「それ程目立った穴がなく、しかも武器が多いハイレベルなチームが相手だからだ。
アレコレ細かい指示を出して朝令暮改的な事態に陥るよりも、やるべき事を分かり易くまとめ
後は各々の状況判断に任せる方が上手くいく。特に俺達の場合はな」

トニーニョ「始めてくれ。2トップ対策、攻撃権の独占、そしてシュートラッシュだったな」

サンタマリア「そうだ。まずは相手の得点源をどうするかの作戦、2トップ対策だ。
マーガスに自由にポストプレイをさせているとその分シュナイダーがシュートを撃ち放題だ。
無論オフサイドトラップによって回数を減らさせるが、それだけでは対策にならん。
よってまずはアマラウに任せるだけじゃなく、ディウセウにもサポートしてもらう」

178 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/28(水) 00:03:36 ID:kMWujnmo
ディウセウ「オラなのか?ドトールじゃなくて?」

ドトール「俺はこぼれ球になった時に備える役割だ。シュナイダーに極力撃たせん為にな」

カルロス「2トップ対策としては極めて妥当だな。だがそこまでやっても
毎回止められるとは思えない。そこで必要になってくる次の手段はなんだ?サンタマリア」

サンタマリア「ああ、そこで次の作戦、攻撃権の独占が重要になってくる。まずはジェトーリオ、
お前がカペロマンをマークし奴のサイドアタックを封じろ。それだけでドイツは相当困るだろう」

ジェトーリオ「はーい。得意分野だよ」

サンタマリア「残りはポブルセン、メッツァ、カルツ、シェスター、フライハイトなどだが…
こいつらは残りの前線のメンバーで流動的に守って対処する。俺が下がり目の位置からサインを送るから
それに従ってくれ。ドイツにどんな攻め方をしても駄目、と焦らせるのが重要だ」

トニーニョ「了解した」
ネイ「オッケー」
マウリシオ「はいッス!」
ザガロ「仕方ねえな」

カルロス「守備は分かった。攻撃は?」

サンタマリア「攻撃はFWとMFが頻繁にポジションチェンジを繰り返し、相手によって
ドリブルとパスを使い分ける。特に短いバックパスを活用してミドルシュートチャンスを増やすんだ」

カルロス「なるほど。それが最後の作戦、シュートラッシュに繋がるんだな」

サンタマリア「その通り。シュートラッシュははっきり言って作戦などとは呼びたくないのだが…
今回は重要だ。ミューラーを攻略する為に、そしてドイツの弱点をつく為にミドルシュートを
積極的に撃っていくのが大事になるんだ。積極的に、どころか乱発でもいい位だ」

179 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/28(水) 00:04:48 ID:kMWujnmo
ザガロ「ククク…いいじゃねえか。俺好みの作戦だ」

サンタマリア「以上の3点をくれぐれも忘れないでくれ。これ等に反さないのなら何をしてもいい。何か質問は?」

ゲルティス「…質問ではないが、頼みがある」

サンタマリア「ん?お前からか?珍しいな」

ゲルティス「単純な頼みだ…2点取ってくれ」

カルロス「うん?…俺達攻撃陣が2点以上取れば、負けないと言っているのか?」

ゲルティス「そうだ。俺はこの試合の失点数は1になる確率がもっとも高いと考えている。よって2点取ってほしい」

カルロス「…分かった。元より取れるだけ取るつもりだ、2点以上取ってみせよう」

サンタマリア「他には何かないか?………よし。以上で説明終了です、監督」

ロベルト「うむ。それでは最後に監督らしい事を言っておく。この作戦は俺から見ても文句の付けどころがない。
だがそれでもサッカーは何が起きるか分からない。だから…もし劣勢に追い込まれたら今までのサッカー人生の中で
一番辛くて屈辱的だった事を思い出せ。そしてそれをどうやって乗り越えてここまで来たかを思い出せ。以上だ」

ブラジルメンバー「(今までで一番辛くて…)」「(屈辱的だった事…)」「(それは勿論、コイツだな!)」



コインブラ「……………」



カルロス「(未だコインブラは孤立したまま…やはり監督はこいつを試合に出す気はないのだろうか?
そしてコインブラは全く本心を見せようとしない…もう限界だ。リスクを覚悟でぶつかりあってみなければ!)」

180 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/08/28(水) 00:06:12 ID:kMWujnmo
上記3レスのコピペをお願いします。

181 :森崎名無しさん:2013/08/28(水) 00:08:41 ID:???
行ってきます

182 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:28:45 ID:qY13xZ8o
強敵との決戦に備えるブラジルユースとドイツユース。この2チームの間には一つ決定的な差があった。

それはチームが一枚岩であるか否かである。

事情を知らない者ならドイツユースの方が内紛の危険性が高いと考えるだろう。
西ドイツと東ドイツと言う二つに分かれていた国が数十年の時を経て融合を試みている今、
西側と東側には経済格差を始めとする様々な問題が発生していた。
2つのサッカーチームを融合させる事もまた問題が発生して当然であり、実際に発生しかけていた。

しかしドイツユースはこの問題をいち早くクリアしていた。
個人個人の思惑はどうあれど全員が新生ドイツの栄光を望んでいるのに違いはなく、
それを西ドイツ側の若手のカリスマであるシュナイダーがスパルタ式に統率し、
更に東ドイツ側の若手で最大の実力者であるフライハイトがそのシュナイダーの
参謀役を買って出た事で西側と東側の融合はほぼ理想的に進んでいたのである。
ポブルセンとミューラーと言う問題児たちも居たが、彼らの問題行動は西東の件とは
関係がない本人の資質のせいだった為むしろ西東の件を意識させない効果すらあったかも知れない。

本当に問題があったのはブラジルユースの方であり、それはコインブラの存在だった。

南米には半ば都市伝説扱いされている、知る人ぞ知るアマチュア選手が存在する。
“勝負請負人A(エース)”と言う冗談の様な名称で知られ、
生半可なプロ選手をはるかに凌ぐ実力を持ってアマチュアサッカーの賭け試合に介入して
金を稼ぐ謎の達人と言う名称以上に冗談にしか聞こえない選手。
その正体こそアルツール・アンチネス・コインブラその人である。

彼はロベルト本郷の誘いによりブラジルユースに加入し、他者を圧倒する実力をみせつけ10番を着る資格を得た。
しかし試合には一切出場せず、内外から様々な憶測を呼びながらベンチに座り続けている。
その存在は本来一つにまとまっている筈のブラジルユース内の巨大な異物であり続けた。

決勝戦への最後の椅子争いを明日に控えた前夜、ブラジルユースキャプテンのカルロス・サンターナはついに動いた。
コインブラの真意を確かめ、彼がチームにとって何なのかを見極める為に。

183 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:30:18 ID:qY13xZ8o
コインブラ「こんな所に呼び出して何の用だ…?」

カルロス「お前には聞きたい事が山ほどある。俺が納得いくまで付き合ってもらうぞ」

カルロスはコインブラと一対一で対峙していた。
ミーティングの数十分後、会議室に彼だけを呼び出したのだ。

コインブラ「そう長く付き合うつもりはない。何を聞きたいのか最初にハッキリさせろ」

カルロス「では要点を3つに絞ろう。俺が知りたいのは過去、現在、そして未来に関わる事だ。
まずは…お前が俺の記憶の中にあるアーサーと同一人物なのかどうか。
次に…お前がブラジルユースに入るまで何処で何をしていたか。
最後に…お前がこのブラジルユースで何を何の為にしようとしているかだ」

二人の会話は決して友好的な物ではなかった。カルロスはブラジルユースの選手達の中では
かなり温厚な人物だが、それでも度重なるコインブラの身勝手で理解し難い振る舞いを
これ以上放っておけないと言う決意を込めた声を出していた。

コインブラ「……………」

カルロス「まずはこれに答えろ。お前はフラメンゴのデンチ・デレイチ(少年)チームに居たのか?
あの時、サッカーボールに慣れていなかった俺が入団テストに落ちそうで焦っていた時に
一緒に練習して助けてくれた…その後再会を約束したアーサーなのか?」

コインブラ「………ああ。俺は確かにフラメンゴに所属していた。そして退団した日に
お前にサッカーボールを譲ったのも覚えている。こんなに長く持ち続けているとは思わなかったがな」

カルロス「やはり…!」

それに対するコインブラの反応は何とも読み難い物で、渋々ながら淡々と答えるその表情は
不快感を主とした感情を隠しきれていなかった。

184 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:34:02 ID:qY13xZ8o
カルロス「だが、お前は結局戻ってこなかった。チームの誰に聞いてもアーサーなどと言う者は
知らないと言われた。あれはコインブラと言う名で登録していたからなのか?」

コインブラ「…いや。クラブの誰もが俺の事を居なかった事にしたかったからだろう」

カルロス「何!?なんでそんな事が…いや…上手すぎたからか」

コインブラ「そうだ…俺はチームの為に全力を尽くしてプレイしたが、その結果得られた物は
俺を持て余してまとまる事が出来なくなり、崩壊したチームだった。実にくだらない結末だったさ」

カルロス「(サラッと言っているが…恐らくは、とんでもない境遇だったのだろう。
あれだけずば抜けていれば相手チームから反則やラフプレイを繰り返されていたに違いない。
それなのにチームメイトも指導層も味方ではなく敵と化していたとしたら…恐ろしい物だな)」

コインブラ「お前にも覚えがあるだろう?自分の無力を強い相手を妬む事で誤魔化そうとする者達の視線を」

カルロス「…確かに俺もそういう思いをした事はある。だがそれだけでサッカーを止めようとは思わないし、
そんな下らないトラブルは上のレベルに上がっていけば自然と消え去る。その先に得られる物がある筈だ」

コインブラ「…得られる物、だと?くだらんな」

カルロス「くだらないだと…?クラブサッカーを止めたのになぜそんな事が言えるんだ?
他のどこかでサッカーをしていたのだろうが、そこで何を見たと言うんだ?」

コインブラ「………やけに詳しそうだな。ある程度事前に調査してきたのか?」

カルロス「俺が知っているのは8年前お前が俺と入れ替わる様にフラメンゴを退団した事。
あちこちのアマチュアサッカーに介入して金を稼いでいた事。
そしてそれは病気の養父…ジャイロを養う為に行っていた事くらいだ」

二人の価値観は噛み合わず、次第に会話は剣呑さを増していく。
少年時代の旧友同士が思い出話をしている筈なのに、とてもそんな穏やかな空気ではなかった。

185 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:35:58 ID:qY13xZ8o
コインブラ「…そこまで分かっているのにそれ以上何を聞きたいと言うんだ?」

カルロス「この程度では全然足りはしないさ。何故フラメンゴに戻ってこなかったんだ?
それ以降何故クラブに入らず、そんな生活をしていたんだ?そしてその年月に何を見てお前はこうなったんだ!」

コインブラ「…フラメンゴに戻る訳などない。あの日、お前と別れて家に戻ったら親父は倒れていたんだからな」

カルロス「!」

コインブラ「デンチ・デレイチのチームでプレイしていても金は貰えん。逆に払わされる側だ。
かと言って何のツテもない子供が働いたとしても大の大人の入院費には到底足りない。
当時俺がまとまった金を稼ぐには、子供だと侮る大人を挑発して金を巻き上げる位しか無かった」

カルロス「…よくそんな事が出来たな?いくら上手いとは言え、12歳じゃ限界があっただろうに…」

コインブラ「当然最初から上手く行った訳じゃなかった。だから親父の残したノートに従い
練習を積み重ね、多勢に無勢を引っくり返し…そんな事を繰り返している内に力がついていった」

カルロス「なるほど…ジャイロは指導者としても優れていたと言う訳か。だが、彼はもうこの世には…」

コインブラ「…俺が15の時、目の前で息を引き取ったぞ。最後までブラジルサッカーの行方を気にしてな」

カルロス「流石と言うべきか…骨の髄までセレソンだったんだな。見習わなければ」

コインブラ「…一体何を見習うと言うんだ?」

カルロス「うん?それは勿論、そのブラジルサッカーにかける情熱と信念を…」

コインブラ「親父がそれで何を得られたと言うんだ!」

カルロス「!!?」

186 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:37:00 ID:qY13xZ8o
先に声を荒げたのはコインブラの方だった。彼は初めて感情を剥き出しにし、カルロスを糾弾する側に回った。

コインブラ「伝説の選手?要は忘れ去られたどうでもいい存在だ。親父の見舞いには俺以外誰も来なかったぞ」

カルロス「誰もか?引退後は世捨て人の様な生活をしていたと聞いたが…誰も来なかったのか?」

コインブラ「そうだ。金を持っている元選手なりサッカー協会関係者なりが居ただろうに、
誰も親父を助けようとしなかった。世間は親父以降の世代と、今の世代のセレソンについて騒ぐばかりだった!」

カルロス「それは…仕方がないだろう。偉大なセレソンでありながら、引退後生活を乱し
悲惨な最期を遂げた選手も居る。身内としてはそんな理屈では納得し難いだろうが…」

コインブラ「そんな事は分かっている。結局親父は何も得られず、何も残らなかっただけだ。
第二次世界大戦で全盛期を逃しながら、それでもワールドカップに出てボロボロになり…
その後の選手達の活躍の陰に忘れ去られた。頂点を目指して得た結果は…むなしい最期だった」

カルロス「(伝説の名選手に最期は何も残らなかっただって…?そんな事が本当に有り得るのか…?)」

コインブラ「頂点に達すれば妬みと恨みを買い、達せなければそれすら得られず存在を消される。
お前はその一体何を見習うと言うんだ。見習って何が得られると言うんだ!」

カルロス「(違う…何も残らないなんて、そんな筈はない!そんな筈は…!)」

栄光を求めた結果と最期。生々しい体験を聞かされたカルロスはそれを否定したかった。
だが否定する事は出来なかった。初めて見るコインブラの激情を押し返せなかった。

カルロス「…なら、お前は…お前は何故ここにいるんだ?ここで何をしているんだ…?」

コインブラ「っ………」

代わりに絞り出した質問はコインブラの怒りを鎮める効果があった。

187 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:38:08 ID:qY13xZ8o
コインブラ「……………」

カルロス「何故ブラジルユースに入った?何故…サッカーを続けているんだ?」

コインブラ「…親父が何を見ていたか、知りたかったからだ」

カルロス「ジャイロが…」

コインブラ「親父は最後の最後まで後悔らしきものを見せなかった。
ブラジルが勝つと我が事の様に喜び、ブラジルが負けると何日も嘆いていた。
俺にはそれが理解できない。だから…監督に誘われてここに来た。
実際にセレソンになってみれば、親父が何故あそこまで拘り続けたか分かるかも知れないとな」

カルロス「そうだったのか…それなら、何か分かった事があるんだな?」

コインブラ「…いや。全く分からない」

カルロス「!!」

冷静になったコインブラは問われるまま己の目的と意図を語り出し、カルロスに背を向けて
窓から夜空を見上げた。故に気付かなかった。カルロスの肩が怒りで震え始めた事に。

コインブラ「この大会を見てきても、何も分からなかった。やはり俺には
何の縁もなく、何の価値もないのだろう。セレソンとして頂点を目指す事は」

カルロス「………それで、お前はどうするつもりだ。結局見物するだけでワールドユースを終えるつもりか?」

コインブラ「そうだな…それでもいいが、ブラジルが負けそうになったら出るつもりだ。
監督には少しばかり恩があるし、どうせなら無価値でも頂点と言う奴を得ておきたい。
明日の試合は俺抜きならドイツが勝つ確率が高い。だから…」

188 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:39:15 ID:qY13xZ8o



カルロス「ふざけるな!」



コインブラ「!?」

故にカルロスが怒声を上げた時、彼の怒りを宥める手段はもう無かった。

カルロス「何がブラジルが負けそうになったら出るつもり、だ!そんな事は例え監督が許しても
この俺が、ブラジルユースキャプテンのカルロス・サンターナが許さん!」

コインブラ「…自分で言っていて矛盾に気付かないのか?監督に刃向う上に
勝利の為に最善を尽くさないのがお前のキャプテンとしての務めだと…」

カルロス「キャプテンだから言っているんだ!今ハッキリと確信した!
そんな腑抜けた状態のお前はチームの癌でしかない!お前を試合に出させる訳にはいかない!」

コインブラ「なんだと!?」

続いてコインブラも激昂した。それは初めて彼がチームメイトに見せた剥き出しの感情だった。
二人の生の激情がぶつかり合い、殺し合いに発展しそうな程緊迫した空気が場に満ちる。

カルロス「何が何も分からなかっただ!何が何の縁も価値もないだ!
今のお前の話と今までのお前の振る舞いを見てそんな戯言を信じる奴が居るか!
それにも拘わらず己の魂や信念を賭けて戦う覚悟の無い奴などただの足手まといだ!」

コインブラ「足手まといと来たか!俺に出せる手も足も無い奴が良く言えた物だな!」

189 :森崎名無しさん:2013/09/05(木) 13:39:59 ID:???
表情が素敵です

190 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:41:37 ID:qY13xZ8o
カルロス「確かに純粋に実力だけで比べれば俺は未だお前に追いついていない。
だがその差はお前が願っている程大きな物ではない…練習ではなく実戦なら!
1対1ではなくチーム対チームの試合なら!間違いなく俺が勝つ程度の小さな差だ!」

コインブラ「ほざきやがって…そんなに魂やら信念やらが大事だと言うのなら
明日の試合でドイツを倒してみるんだな。俺の見立てでは3−2でドイツが勝つ」

カルロス「ああ倒してやろうとも。俺がセレソンとは何かを見せてやる。
お前には絶望的に足りない物があると証明してやる。それを精々学ぶんだな。
それを見ても尚何も分からないのなら…お前は最初からセレソンにはなれなかったと言う事だ」

コインブラ「良いだろう。くだらん物を見る羽目になりそうだがな」

カルロス「…話は以上だ。さっさと寝ろ。これ以上口で語る事はない」

カッ、カッ、カッ、カッ…

コインブラ「……………」



かくして二人の主義主張は一切の妥協を見出す事なく、激突と火花のみを後に残した。

ブラジルユースは10番を着る選手が孤立したまま準決勝に挑む事になる。

191 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/05(木) 13:43:24 ID:qY13xZ8o
上記8レス(>>189以外)のコピペをお願いします。


>>189
ここはコピペ用スレなので、感想などは雑談スレもしくは本スレでお願いしますね。

192 :森崎名無しさん:2013/09/05(木) 13:43:32 ID:???
行ってきます。

スミマセン、189は誤爆です。

193 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/07(土) 00:47:23 ID:gaszjmxg
〜大会22日目、リオ州のエスタジオ・ド・マラカナン〜

ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

観客「来た来た来たーーーッ!待ってましたァ!」「遂に我らがブラジルユースの出番だぜ!!」
「今日の相手はドイツだ!」「やっと歯応えのあるチームを倒せそうだな」
「今までのザコとはちょっと違うぞ!気をつけろよーっ!」「油断するな!ちゃんと勝て!」
「カルロス!得点王取れよーっ!」「ゲルティス!ドイツなんかに得点させるなよーっ!」

放送「全世界の皆さまこんにちは!ここエスタジオ・ド・マラカナンは最早数えるのも
嫌になる程超満員!観客席が抜けてしまわないか心配してしまう喧噪に包まれています!
それもその筈、今日のゲームは我らがブラジルユースがドイツユースと準決勝で激突するのです!
御存じドイツユースは大会前から優勝候補の一角として名高かった強敵!

グループ予選こそ2位突破だったものの、ここまでの4試合での戦績は18得点3失点と
2位突破だから何だと言わんばかりの堂々たる戦果!その証拠に準々決勝ではグループCを
1位突破したウルグアイユースを4−1で一蹴しており、また一足早く決勝進出を決めた
全日本ユースとも激戦の末に2−2で引き分けているのです!

準決勝の相手として不足なしのこのチームを率いるのは現在8ゴールで得点王ランキングで
カルロスくんと同率3位についているエースストライカーのカール・ハインツ・シュナイダー!
彼の得点力は我らがブラジルユースにとって多大なる脅威となるでしょう。
まずはこのシュナイダーくんを抑え込めるかどうかが守備における最重要課題となります。

そしてドイツは勿論守備も堅いのは言うまでもありません!その象徴はGKのミューラーくん!
豪快な体格とそれ以上に豪快なセービングは生半可なシュートを寄せ付けません!
鋼鉄の巨人と言う従来の異名に加え、今大会で雷神と言う新たな異名を得た彼に
我らがブラジルのシューター達はどう立ち向かうのでしょうか?目が離せません!」

準決勝のマラカナンスタジアムは当然の如くブラジルの勝利を願うブラジル人観客で満員だった。
ドイツ人の応援団がどれだけ声を張り上げてもかき消される程である。

194 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/07(土) 00:48:34 ID:gaszjmxg
松山「なんか、実況が露骨にブラジル寄りだな…」

三杉「当然の事だよ。ブラジルがホームチームなんだから」

赤井「これ位なら大人しい方っスよ。国によっちゃもっと酷かったりしますから」

翼「ブラジルが決勝に出てきた場合、俺達はもっと悪役にされるよ」

試合を観戦しに来た全日本ユースにも注目が集まる事はなかった。
近くの者達は彼らをチラチラと見はしたが、やはり気になるのは目の前の試合の様で
すぐにフィールドに視線を戻してしまう為彼らは落ち着いて会話が出来た。

中山「この試合はどっちが勝つとしても大いに参考になるな。一瞬たりとも見逃せないぞ」

中里「森崎。この試合、どんな結果になると思うでゴザルか?」

森崎「ん?そうだな…」

A 「シュナイダーには悪いが、ブラジルの大勝の予感がするぜ」
B 「僅差でブラジルだな。ドイツ相手に相性が良いと思う」
C 「五分五分だな。どっちに転ぶか、最後まで分からない」
D 「ドイツが勝つだろうな。流石に楽勝とは行かないだろうが」
E 「ブラジルの奴らは大した事がねえ。ドイツの圧勝だ」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1369149231/l50にて
            ☆2013/9/7 12:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから  15  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

195 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/07(土) 00:49:36 ID:gaszjmxg
上記2レスのコピペをお願いします。

196 :森崎名無しさん:2013/09/07(土) 03:02:34 ID:k1sDrruU
完了しました!
ちなみに自分は昨日規制解除確認しました。

197 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/10(火) 00:42:53 ID:oluqs3UA
>C 「五分五分だな。どっちに転ぶか、最後まで分からない」

森崎はしばらく考えてから分からないと答えた。

次藤「なんじゃ?お前にしちゃ煮え切らん答えじゃのう」

森崎「しょうがねえだろ、本当に分からないんだ。どっちも得点力が高いし、
守備力に大して差がある訳でもねえ。目立った弱点もない。そうなれば後は流れと駆け引きだ」

翼「…俺はブラジル有利と見るな」

森崎「あん?」

翼「一見攻撃力と守備力は拮抗している様に見えるが、ブラジルの方が攻守共に支配力が高い。
端的に言ってブラジルの方がチャンスを多く作れると思うんだ」

森崎「チャンスの数かよ。それだけじゃ分かったもんじゃねえぞ。
シュート撃ちまくったのにギリギリまで逆転できなかったのは何処の攻撃陣だ、ああ?」

翼「一般論だろ…それを言うならヘルナンデスにセーブ率で負けていただろうに」

早田「おいおい、こんな所でケンカしてんじゃねえよ」

森崎「チッ」

翼「………」

日向「どうせ見てりゃ分かるぜ。フフフ…」

198 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/10(火) 00:44:50 ID:oluqs3UA
全日本ユースが何時もの内ゲバをしている最中、フィールドでは両チームのキャプテンがセンターサークルで
闘志をぶつけあっていた。特に遺恨は無い二人の仲だったが、だからと言って仲良くする気は毛頭無い。

シュナイダー「こうしてフィールドで出会うのは初めてだな。カルロス・サンターナ」

カルロス「ああ。だがこれからお互い長い付き合いになるだろうさ。共に国の代表としてな」

シュナイダー「そうだな。この試合、俺はホームチームのブラジルを打ち倒し以後ブラジルから
恨まれる選手となるだろう。そしてお前は俺にリベンジを果たす事を義務付けられるだろう」

カルロス「いや、それはないさ。俺の方が歴史的な統一を象徴するチームの栄光を阻み、
新生ドイツの門出にケチをつけた存在としてドイツサッカーに首を狙われる様になるのさ」

シュナイダー「…良かった。優等生タイプと聞いていたが、きちんとそう言う事も言えるんだな」

カルロス「当然だ。お互いの健闘を誓い合う時は、同時に己の勝利を誓う物だろう?」

シュナイダー「良く分かっている様でなによりだ。それでこそ遠慮なく叩き潰せると言う物だ」

カルロス「こちらもな。さて、そろそろお客さんを焦らすのは止めてコイントスをしようか」

シュナイダー「ああ。審判、お願いします」

審判「(何時もこれ位無難なやり取りだったらな〜…)」

コイントスはドイツが取り、シュナイダーは迷いなくボールを選んだ。
試合はドイツユースからのキックオフで始まる。

199 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/10(火) 00:46:31 ID:oluqs3UA
クランケ「(東ドイツ出身の俺には正に未来がかかった試合だ)」
ヨハンセン「(決勝戦に行き、優勝し、ビッグクラブへ行くんだ!)」
マーガス「(敵の跳ね返し屋に負けて堪るか。俺は世界一のポストプレイヤーだ!)」
メッツァ「(とにかくパスを成功させなきゃ。僕にはそれしかないんだから)」
カペロマン「(さあて、ブラジルのサイドの守備はどんな物だ?)」
シェスター「(どんな攻め方でも対応してみせ、俺がヒーローだ!)」
ポブルセン「(ブラジルめ…地獄の底に突き落としてやる!精々苦しめ!)」
フライハイト「(今日は晴天か…雨の加護は得られない。苦しい試合になりそうだな)」
カルツ「(どう考えても楽には勝たせてくれないよなァ。忙しくなりそうだぜ)」
ミューラー「(師匠、見ていて下さい。俺はどんなチームにも負けない)」
シュナイダー「(さあ行くぞ。マリー、お兄ちゃんは勝ってみせるぞ)」



マウリシオ「(俺がオマケとか経験積み要員じゃないって所、見せなきゃな!)」
ドトール「(ドイツは強敵だ。一瞬の油断も許されない)」
アマラウ「(だが勝つのは俺達ブラジルに決まっているんだぜ)」
ジェトーリオ「(相手がカッカしてドツボに嵌ってくれると嬉しいんだけどな〜)」
ザガロ「(鋼鉄の巨人だか雷神だかをスクラップにしてやるぜ!)」
ディウセウ「(うひょー、強そう!オラワクワクしてきたぞ!)」
ネイ「(柔よく剛を制す!こうやって勝つのがモテル秘訣なんだよな〜)」
トニーニョ「(まずは序盤、必ず主導権を握ってみせる)」
サンタマリア「(こちらの作戦が嵌れば相手の弱点がどんどん露呈する筈だ)」
ゲルティス「(セルフコンディションチェック完了。これより実戦に入る)」
カルロス「(俺が、俺達が、セレソンだ!)」

200 :2 ◆vD5srW.8hU :2013/09/10(火) 00:48:12 ID:oluqs3UA
上記3レスのコピペをお願いします。


>>196
私はまだまだ規制が解除されない様です。
せめてエンディングや後書きを書く頃になっていたら
解除されていて欲しいなあ…

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