キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
キャプテン森崎まとめ掲示板TOP
■掲示板に戻る■
全部
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
最新50
レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【光を】鈴仙奮闘記22【掴み取れ!】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/10/10(金) 00:00:17 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【ブースターV.S.】鈴仙奮闘記21【ホッパー】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1410674111/
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
「鈴仙、貴女は――『プロジェクト・カウンターハクレイ』が新たに創るチームの、キャプテン候補として選ばれました」
全幻想郷選抜大会初戦を勝利で迎えた鈴仙に、永琳はある日の夜こう告げる。
それはこれまでの鈴仙が描いていた将来とは全く別の道。
このまま全幻想郷代表選手を目指すか、それとも『プロジェクト・カウンターハクレイ』の一員として、幻想郷を敵に回すか。
自身に待ち受ける二つの運命の大きさに驚き戸惑う鈴仙だったが、時間は待ってはくれない。
すぐ傍に待ち受けていた全幻想郷選抜大会大会第2回戦は、地底の強豪・地霊殿サブタレイニアンローゼス!
鈴仙達は地霊殿のFW、勇儀や空の猛攻にも耐えながらカウンターに成功し、見事先制ゴールを決める!
しかし、敵チームのトップ下。 地獄の住人・矢車には大きな秘密が隠されていた。
未だ混迷を極める試合の中、果たして最後に光を掴んで見せるのは――。
669 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 01:41:49 ID:???
本気モード(本気を出すとは言ってない)
670 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 01:41:52 ID:???
これも全部鈴仙って奴の仕業なんだ
671 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/01(土) 01:42:16 ID:???
こいしがヘタれたけどてゐはそれ以上にヘタれた所で、今日の更新はここまでです。
>>664
今回の判定のヒントは離れていて、昨日更新分の
>>635
。 てゐのセリフにありました。
フォーメーション及びこいしのプレースタイルは提示されている故、
セリフは無くとも推測は一応可能と判断しましたが、少し意地悪だったかもしれません。
>>666
こいしは多分やる気ないと思います。 意識が無いので。 てゐは……ちょっとカッコ悪いかもです(泣)
>>667
肝心の地獄兄弟は引きが結構良いんですよね…(謎)
>>668
本多さん要素は多分無かった筈なのに…w
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
672 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 01:42:23 ID:???
おのれ鈴仙
673 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 01:47:12 ID:???
乙です
ちなみに
>>670
の元ネタはあの動画の影山を灰にした人のネットスラングです
鈴仙ぜってぇ許さねぇ!
まぁブースター警戒してるってのも予想しやすい部類だったけどね
前にも何人か言ってたし
それでもクラブだしてプギャー期待してしまうんよ・・・
674 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 01:50:59 ID:???
ダーティディフェンスのクラブはなったらラッキー位で狙っていくものじゃない
この勝負に関しては地雷じゃないと思うけど
675 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 01:54:28 ID:???
いや、必殺出して本気で互角の勝負は勝率低いし地雷の方だろ
676 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 01:54:36 ID:???
しかし前半からチャンスがつくれてない、MF4人にして改善されてるはずなんだけど
前半の苦戦の一因がなかなかクリアできない
677 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 01:58:03 ID:???
判断ミスが多いのもあるかもしれない
678 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 01:58:23 ID:???
言われてみれば、課題がチャンスづくりなのはわかってるのに
軽率に行ったことを考えたら地雷気味だったかな?
ひとつひとつのプレイングをしっかりしていくことが大事だし
679 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 02:01:57 ID:???
そうだね、それと参加者に焦りが見えてるのかもしれん
とにかく点を取ってリードしなきゃという焦りとかね
680 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 02:09:39 ID:???
焦って短絡的になると大抵は碌なことないからね
681 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/01(土) 16:14:08 ID:???
こんにちは、今日は夜から用事があるので今から少しだけ更新します。
>>669
まさか本気を出さないモードだったとは…w
>>673
乙ありがとうございます。
>>670
はネットで見た事のあった言葉ですが、元ネタってそこだったんですね…(驚き)
予想が付くまでしっかりと読んで頂きありがたいです。
サラっと流された文章の中にも、ひっそりとヒントや伏線があるかもしれません。
>>674-675
ダーティと言いつつ、失敗しても反則にならない(相手の強制勝利になる)のがこいしの強い所かもです。
今回の勝負はやや不利目でしたが、勝てばインビジブルデューパーを撃てたので、
ハイリスクハイリターンの範疇で、地雷まででは無かったと思います。
682 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/01(土) 16:15:35 ID:4wQxrGlk
★てゐ→ドリブル 48 ( スペードQ )( 1 + 1 )+(本気モード+2)+(シロウサギドリブル+3)=55★
★こいし→無意識ダーティディフェンス 53 ( ハート7 )( 2 + 1 )=56★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしてヤマメがフォロー
こいし「あー、手が滑った〜〜っ」
ズルッ……グィイイッ!
てゐ「な〜にが、『手が滑った』よ。 思いっきり確認してから、私のゼッケンを引っ張ってくれちゃって。
そっちがそうなら……私は力づくで抜かせて貰うよ、小娘ッ! シロウサギドリブルだ!」
ダッ、ガシィイイッ! ドドドドドッ…!
実況も観客も、審判さえも不自然な程にボールに注目しない事を良い事に。
こいしは白々しい様子で堂々とてゐのゼッケンを引っ張り、その上露骨にてゐの足を狙ってタックルに向かってくる。
これは当然明らかな反則行為であり、通常ならば一発でレッドカードすら出かねない状況だったが、
無意識的に審判は、こいしの一連のプレーを「見逃して」いた。
そんな理不尽な逆境に、てゐも本気のドリブルで強行突破を図ろうとするが――。
こいし「――あはは、面白い位に意識を乱されてるね、貴女。 それなら……簡単だよっ!」
スッ。 ……ズザアアアアアアアアアアッ! ――バチイッ!
てゐ「なにィ!? 急に、プレースタイルをクリーンに変えてきた……!?」
実況「あ〜〜〜っと! てゐ選手、左サイドに潜んでいたこいし選手のタックルで、ボールを中央へと零してしまいます!」
老獪なてゐにほんの僅かに生じた焦りを逆に突き、こいしは自身へ働く無意識を解除。
ダーティでは無い通常の、しかもかなり拙いプレーによっててゐを混乱させてボールを弾いてみせる。
まさにてゐの無意識を突いた、彼女なりの策略だった。
てゐ「(くそっ! 策士たる私がこうも無様に負けるなんて。 こんな屈辱は生まれて始めてだよ……!)」
683 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/01(土) 16:17:21 ID:4wQxrGlk
実況「さあ! そしてボールは中央に転がって、パスカットに備えていたヤマメ選手がフォロー!
ヤマメ選手、早速と言わんばかりにボールを前方へと蹴りだそうとしておりますが……!」
佳歩「だ、駄目です! ここは……この私が通さないんだから!」
タタタッ、ズザアアアアアアアアアアアアアッ!
ヤマメ「ちぇっ、来ちゃったか。 H番(鈴仙)がシュートに備えて上がってたから、ここは間違いなくクリア出来ると思ったのに」
実況「ヤマメ選手に対しては、佳歩選手が立ちふさがります!
ヤマメ選手、ここでボールを奪われてはピンチの継続を招いてしまいますが、大丈夫か〜〜!」
ヤマメ「失敗した後の事なんて考えないよ。
私ら地底の妖怪どもは――総じて皆、そこまで考える程頭がよろしくないからねっ!」
タッ!
先着2名様で、
★ヤマメ→ドリブル 45 (! card)(! dice + ! dice)=★
★佳歩→タックル 45 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ヤマメ、ボールキープ成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(鈴仙がPA内でフォロー)(ゾンビ妖精Dがフォロー)(キスメがフォロー)
≦−2→ルナティックスボールに。
【補足・補正・備考】
なし。
684 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 16:33:35 ID:???
★ヤマメ→ドリブル 45 (
ハートJ
)(
5
+
5
)=★
685 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 16:34:55 ID:???
★佳歩→タックル 45 (
ダイヤ7
)(
6
+
1
)=★
686 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/01(土) 17:02:05 ID:4wQxrGlk
★ヤマメ→ドリブル 45 ( ハートJ )( 5 + 5 )=55★
★佳歩→タックル 45 ( ダイヤ7 )( 6 + 1 )=52
≧2→ヤマメ、ボールキープ成功。
佳歩「(……三歩です! 私が土蜘蛛さんからボールを奪って一歩。
ペナルティエリアのギリギリまでに詰め寄るのが一歩。 そして――ラビットテイルを撃ち放つまでで一歩!)
……でぇえええええええっ!!」
バァアアッ、ダッ!
ヤマメ「甘いねお嬢ちゃん! 不用意にペナルティエリアに入らないよう、色々考えているようだけど……」
グッ……スパァァァッ!
ヤマメ「――私はキスメとは違う、流石にそんな生半可なタックルでボールを渡す程、職人はしていないッ!」
佳歩「……そ、そんなっ!」
実況「ヤマメ選手、自己流っぽいですがこなれた雰囲気のボールキープで佳歩選手を軽くあしらう!
そしてそのまま〜〜〜!」
ヤマメ「てりゃぁああああああっ! 誰でも良いから受け取りなァ!」
バゴオオオオンッ!!
実況「ヤマメ選手、前線に向かって思いっきりボールを蹴りだした〜〜〜!」
687 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/01(土) 17:05:17 ID:4wQxrGlk
先着1名様で、
★ヤマメのフィード→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→さとり「待ちなさい黒谷ヤマメ! ここは私が行くわ!」オーバーラップしたさとり様がフォロー!
ダイヤ→パスカルが機敏な動きでボールをフォロー!
ハート→パルスィが中盤下がり目の位置でフォロー!
スペード→松山が中盤センターサークル付近でフォロー!
クラブ→お燐が中盤右サイド寄りの位置でフォロー!
688 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:05:45 ID:???
★ヤマメのフィード→
JOKER
★
689 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:08:17 ID:???
大チャンス到来!
690 :
688
:2014/11/01(土) 17:08:57 ID:???
ここである意味おいしい展開を引いてしまったw
691 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:09:17 ID:???
なあにいいいいいいいっ!!wwwwwwwwww
692 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:13:27 ID:???
さとり様ご乱心か!?
693 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:15:43 ID:???
さとり「ええい、あなたたち若造にはもうまかせておけない!わたしがフィールダーとして出る!」ご乱心☆
694 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:16:09 ID:???
これも全部鈴仙って奴の(ry
695 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:17:38 ID:???
おのれ鈴仙
696 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:21:07 ID:???
でもここで止めたらゴールはがら空きだ!
697 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/01(土) 17:28:07 ID:4wQxrGlk
★ヤマメのフィード→ JOKER ★
JOKER→さとり「待ちなさい黒谷ヤマメ! ここは私が行くわ!」オーバーラップしたさとり様がフォロー!
バゴオオオオンッ!!
――そう何かが弾けた音がした。 しかしそれはヤマメの足元のボールが蹴りだされた音ではなかった。
事実、実況は勘違いしているが、ボールは依然ヤマメの足元に在り。
ダッ!
さとり「待ちなさい黒谷ヤマメ! ここは私が行くわ!」
ヤマメ「……は、はぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああっつ!?」
シュパッ! ダダダッ!
佳歩「う、ウソッ!? さとりさんがあのジト目無表情を変えず、
弾けるようなスタートダッシュでヤマメさんからボールを奪った!?」
その次の瞬間、爆走するさとりによりボールを奪われる。
地底生活にも慣れ、大体のビックリする類の出来事は経験してきたという自負のあるヤマメだったが、
流石にさとりの突然の乱心は予想外だったのか、つんざくような悲鳴を上げていた。
さとり「こいし、貴女はGKの位置に立っていなさい!
大丈夫、貴女の能力だったら手が使えようが使えまいが一緒。 それよりも私は、今、為さねばならない事があるっ!」
タッ!
こいし「オッケーだよ〜、お姉ちゃん」
タタタッ!
698 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/01(土) 17:30:37 ID:4wQxrGlk
実況「えっと……す、すみません! 先程ヤマメ選手がボールを蹴りだしたと言いましたが…それはウソでした!
突然さとり選手がオーバーラップを開始し、フィールド中央を恐ろしいオーラを発しつつ猛進しています!」
鈴仙「な、な……何だって言うのよ!? 為さねばならない事って何よ!?」
さとり「貴女にそれを教える義務はありません」
オーバーラップを始めたさとりと真っ先に対峙したのは、不運な事に最前線の鈴仙だった。
うろたえる鈴仙に対し、さとりは非情な表情を見せながらボールを運ぶ。
ここまで距離を詰められたのなら、よける選択肢は無い。
奪えば即得点の大チャンスという事も含め、自分もタックルに出て、ボールを奪わなくてはならないだろう。
鈴仙が混乱しながらもそう覚悟して、タックルに向かおうと決意したその時。
さとり「……さぁ。 この試合はここからが本番! 身の毛もよだつ恐怖のトラウマに怯えなさい!」
カッ!
鈴仙「(第三の目が、大きく開いた……!?)」
さとりは、両目と胸の三つの瞳で鈴仙の全てを舐めるように凝視する。
まるで深層心理の全てを見られているような明らかな不快感に鈴仙は吐きそうになるが、
何とかそれを堪えて、スライディングタックルに向かう事が出来た。
……しかし、鈴仙にとって真に恐ろしかったのは、この次にさとりが行った動作だった。
699 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:31:54 ID:???
読心ドリブルでタックルのタイミング読まれて全員かわされそう…
最強の選手や!
700 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/01(土) 17:32:44 ID:4wQxrGlk
さとり「――想起。 『月の頭脳的ドリブル』……!」
ギュンッ!
鈴仙「!?(この動き、まるで――!)」
先着2名様で、
★さとり→想起『月の頭脳的ドリブル』 53 (! card)(! dice + ! dice)=★
★鈴仙→タックル 48 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→さとり、突破成功!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(パルスィがフォロー)(永琳がフォロー)(てゐがフォロー)
≦−2→ルナティックスボールに。
【補足・補正・備考】
鈴仙のマークと敵マークが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。
鈴仙のマークがダイヤの時、「アイドリングウェーブ(+2)」が発動します。
さとりのダイスの合計が2の場合、『想起「月のファンタジスタ」』が発動し数値を12にします。
701 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:33:19 ID:???
★さとり→想起『月の頭脳的ドリブル』 53 (
クラブ9
)(
3
+
3
)=★
702 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:33:41 ID:???
★さとり→想起『月の頭脳的ドリブル』 53 (
クラブQ
)(
5
+
6
)=★
703 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:33:52 ID:???
★鈴仙→タックル 48 (
ハートK
)(
5
+
4
)=★
704 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/01(土) 17:35:48 ID:???
――と、いったところで今日の更新はたぶんここまでです。
コメント等については、また明日返していければと思います。
ルナティックス不利の展開かと言われると、さとりの想起技は消耗が著しいので、
決してそんな事はないかと思います。
それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
705 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 17:53:48 ID:???
GKがいないけど備えはしっかりしてるみたい
仮に奪えていても今度は組み立てを雑にしない方が吉
706 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 19:09:42 ID:???
松山が矢車に変身でくるなら、こっちはつかさがディケイドに変身で勝負しようw
707 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 20:47:13 ID:???
じつはー中山まさおもJリーグカレーを食べるとラモスに変身できるんですw
708 :
森崎名無しさん
:2014/11/01(土) 20:53:06 ID:???
よし、パスカルもキタローに変身で対抗だ
ちゃんちゃんこ投げて小五ロリをつかまえろ(危ない発言)
709 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 00:02:31 ID:???
乙でしたー、気がついたらえらいことになってた。
さとり「まあ、パンチングで56出せますし、必殺セーブもないからガッツの心配あまりないですけどね」
こいし「そしてお姉ちゃんがいないゴールは私が守る! ハンド? 無意識操れば問題ないし」
てゐ「うわあ……」
輝夜「他人にゴールキーパーさせるなんて……古明地さとり! 貴方にゴールキーパーとしての誇りはないの!?」
鈴仙「え?」
佳歩「え?」
パスカル「え?」
輝夜「……え?」
710 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 03:58:14 ID:???
乙です
この数値は絶対に永琳を超えることがないという現われに違いない
・・・まぁ自動必殺だし仕方ないッちゃあ仕方ないか
ここで取れないんは痛手かなー、後半で
ディケイドと地獄兄弟が闘うと間違いなく矛先がほかに向くと思う
711 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 19:30:05 ID:???
>ディケイドと地獄兄弟が闘うと間違いなく矛先がほかに向くと思う
キックホッパーなのにパンチしてるんですねわかります
712 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/02(日) 21:27:17 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
>>709
乙ありがとうございます。
若林と違ってさとりは最大ガッツが低めなので、プレーの内容次第ではガッツが心配かもです。
こいしは特例的に悟りセービング的な物を使えます。こいしだけどさとりです。
姫様は描写的には他力本願だけど、データ的には姫様本来の実力だから(震え声)
>>710-711
乙ありがとうございます。
『現状は』永琳を超えられない感じになりましたね。2差に追い詰めているだけでも充分頑張りました。
ディケイドは地獄兄弟が出て来るシーンは前見ましたが、正直初見では矛先が別のライダーに向かうのが意味不明でした。
あれって、クウガ(でしたっけ)の息遣いを、自分たちを笑ってるのだと逆恨みしたんでしたっけ。
あと、パンチホッパーなのにキックしてる動画も見た記憶がありますw
713 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/02(日) 21:28:23 ID:FSM3CV6w
★さとり→想起『月の頭脳的ドリブル』 53 ( クラブ9 )( 3 + 3 )=59★
★鈴仙→タックル 48 ( ハートK )( 5 + 4 )=57★
≧2→さとり、突破成功!
タッ、キュッ……スゥウウウッ! シュンッ!
鈴仙「(あの動きは。 師匠の……『月の頭脳的ドリブル』そのもの!?)」
さとり「貴女は彼の者を尊敬し愛しながらも、その実内心では、彼の者をここまで恐怖している。
――ふふ、無駄に複雑で矛盾した、歪んだ師弟愛だこと。 ……貴女らしいですね」
鈴仙「あ、貴女に私の何が分かるって言うのよ……!」
さとり「――おっと失礼。 これが性分な物で」
これまで鈴仙がさとりを見た数少ない機会の中でも、今の彼女は一番醜悪な笑みを湛えていた。
物静かで儚げな令嬢の仮面を捨てたさとりの表情は、確かに地獄の住人らしい。
いや、地獄の住人すらもが怯え嫌悪するであろうまでに醜かった。
そのあまりの醜悪さ、そして眼前で繰り広げられる師匠の技に鈴仙は一瞬だけ怯んでしまうも。
鈴仙「――え、ええいっ! 私は……もう、昔までの怯えるだけの私じゃないのよ……!」
タッ! ズザアァアアアアアアアアアアッ!!
さとり「ふむ。 ……恐怖を押し殺し、前進しましたか。 その勇気は湛えましょう、ですが――」
キュンッ! ポーン! ……スタッ!
鈴仙「えっ!?(ぼ……ボールを高空に上げてタックルを回避した――!?)」
さとり「……今の貴女では、まだ。 貴女のお師匠様には勝てる程強くない。 精神的だけでなく、技術的にもね」
714 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/02(日) 21:29:47 ID:FSM3CV6w
実況「あ……ああ〜〜! 凄いですさとり選手! 鈴仙選手の迷いなき鋭いタックルに対して、
まるで天才・八意永琳のような頭脳的フェイントで鈴仙選手を軽く抜き去った!
流石に速度と細かい技術は本家に見劣りしますが、しかしGKとは思えないまでの超絶プレーです!」
永琳「(ウドンゲ……)――待ちなさい。 貴女が何を考えているかは皆目見当が付かないけれど……。
ウドンゲを苛めて良いのは、私と姫様とてゐと中山君とパスカル君と永遠亭のウサギ達と……後、その他諸々の方だけよ」
パスカル「(結構多いな、レイセンを苛めても良い奴……)――そうだ。
こんな無謀な中央突破、流石にこの俺やエイリンさんが通しはしないぞ!」
さとり「天才、八意永琳とその付き人のアラン・パスカル君ですね。
……私如きに、中盤の要がここまで手厚くチェックを掛けてくれるとは光栄です。
ですが――!(八意永琳の心は読めるが、トラウマが少なそう。 とあれば、もう一人のトラウマを想起して……!!)」
カッ!
実況「ああ〜っと、さとり選手、中盤まで走ったは良いが、今度は永琳選手とパスカル選手に囲まれ絶体絶命!
さとり選手は必死にパス先あるいはドリブルコースを探そうとしているのか、両選手とその隙間を凝視しているが〜〜〜!?」
永琳「……パスカル君。 また来るわよ」
パスカル「また……? 確かにあの少女に見られて嫌な気持ちはしたが、一体何が来ると……!」
715 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/02(日) 21:34:12 ID:FSM3CV6w
さとり「(アラン・パスカル。 彼もまた、冷静には見えるが本質は先の鈴仙と同じく弱い。
――だから、選ぶべき技は多々、思いつきましたが、ここは……!!)」
ジッ……!
先着1名様で、
★パスカルのトラウマ→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→さとり「これはとある平行世界にて恐怖された大技。想起『オー○ムドライブ』!」パスカル「自分のトラウマじゃねーか!」
ダイヤ→さとり「これは、貴方と似たような境遇の選手が得意とし、先の試合で悉く成功させて来た技。 想起『トップスピンパス』!」
ハート・スペード→さとり「これは、貴方の親友であり越えられぬ壁が得意とした技。 ……想起『クリップジャンプ』!」
クラブ→さとり「これは、貴方が考える最も幻想的で不可解、理不尽な大技。 ……想起『エンシェントデューパー』!」
716 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:34:40 ID:???
★パスカルのトラウマ→
クラブ7
★
717 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:34:53 ID:???
★パスカルのトラウマ→
ハートK
★
718 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:36:08 ID:???
JOKERwww
719 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:37:52 ID:???
バルバスじゃないなら平気だ、うちのエースキラーを甘く見るなよ
まあ、なんでかエース以外には弱いんだけど
720 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:38:40 ID:???
パスカルのトラウマがこいつだったのか
721 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:50:08 ID:???
オー○ムドライブ…なんとなく先がまだ見えるのが一番怖い…
722 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:51:05 ID:???
後日なんかギクシャクした関係になるパスカルとてゐ
723 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/02(日) 21:51:54 ID:FSM3CV6w
★パスカルのトラウマ→ クラブ7 ★
クラブ→さとり「これは、貴方が考える最も幻想的で不可解、理不尽な大技。 ……想起『エンシェントデューパー』!」
さとり「(……アラン・パスカルも八意永琳も、パスカットよりもタックルの方が秀でている。
とあれば、体力の消耗が著しいけれど――やるしか、ないわね……!)
……アラン・パスカル君。 これは、貴方が考えた最も幻想的で不可解、理不尽な大技。
これまで現実に慣れ親しんだ貴方が初めて感じた『幻想』そのものへの根源的な恐怖の体現です」
パスカル「幻想への恐怖か。 確かに言われてみれば、余計に感じてしまったかもしれないな。
俺はファンタジーでは無く、リアルの世界を重視して来た。
……だから、ここに来た時も、顔や態度では極力隠そうとしていたが、その全てが恐ろしかったものだ。
なんせ、今まで必死に積み上げて来た現実や常識が、全て崩れてしまう事ばかりだったからな」
さとり「長々解説をありがとうございます。 ……要するに、理を重んじ幻想を恐怖する貴方は。
――恐怖を糧として自身の技とする私にとって、格好のカモと言う事よ!」
グワァアアアアアッ!
さとり「――現世では決して味わえぬ、幻想の恐怖に怯えるが良い! 想起『エンシェントデューパー』!」
バッ……シィイイイン! ギュン! ギュンギュンギュンギュンッ!!
パスカル「なっ……! どうして、貴女がこの技を!?」
永琳「(……予想が、当たったわね)」
てゐ「わ、私の技だ!」(例の松山君ポーズで)
松山「(あにきぃ……俺のポーズがパクられてるよぉ……)」
実況「あ〜〜っと! さとり選手、今度はてゐ選手の『エンシェントデューパー』そっくりの超変化パスを出した!
これこそが旧地獄の君主! 覚妖怪の真の力と言うのか〜〜〜!?」
724 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:52:11 ID:???
ドライブシュートって相手の頭の上からかわしていくシュートなのになんで吹っ飛ぶんだろうねw
725 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/02(日) 21:53:56 ID:FSM3CV6w
さとり「…………!!」
先着2名様で、
★さとり→想起「エンシェントデューパー」 53 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★パスカル→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
永琳→パスカット 51 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【攻撃側】−【防御側】
≧2→お燐、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(パルスィがフォロー)(てゐがフォロー)(佳歩がフォロー)
≦−2→ルナティックスボールに。
【補足・補正・備考】
永琳のダイスの合計が2の時、スキル・月のファンタジスタが発動し数値を12とします。
永琳のマークがダイヤで「天網蜘網捕蝶の法(+2)」が発動します。
726 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:54:33 ID:???
★さとり→想起「エンシェントデューパー」 53 (
ハートK
)(
4
+
5
)=★
727 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:54:51 ID:???
★パスカル→パスカット 48 (
クラブJ
)(
1
+
6
)+(人数補正+1)=
永琳→パスカット 51 (
ハート10
)(
6
+
4
)+(人数補正+1)=★
止める!
728 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:54:55 ID:???
★パスカル→パスカット 48 (
クラブQ
)(
1
+
3
)+(人数補正+1)=
永琳→パスカット 51 (
ダイヤK
)(
6
+
1
)+(人数補正+1)=★
729 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:55:02 ID:???
★さとり→想起「エンシェントデューパー」 53 (
ダイヤ8
)(
3
+
6
)=★
730 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:56:27 ID:???
可能ならエンシェントデューパーでやり返してやれ!
厄介なこいしがGKの位置まで下がったならFWまで繋げばシュートまではいけるはず
731 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 21:56:49 ID:???
てゐの本家エンシェントデューパーで一気にゴールが狙えるな
732 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 22:02:00 ID:???
松山に捕まらなければシュートまで行ける
733 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 22:09:36 ID:???
あなたは何度我々の前に立ち塞がろうというのだ!松山光!
734 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 22:23:17 ID:???
>てゐ「わ、私の技だ!」(例の松山君ポーズで)
>松山「(あにきぃ……俺のポーズがパクられてるよぉ……)」
ここのところを想像したらウケタw
735 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 22:27:20 ID:???
ゴール空っぽ→パスでゴールはXで誰もが通る道
736 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 22:28:39 ID:???
さとりと1対1やっても必殺パスを使えば簡単にゴールできるよね
737 :
森崎名無しさん
:2014/11/02(日) 22:30:11 ID:???
イタリア戦でヘルナンデスから点を取ったあの技の出番かな?w
738 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 00:54:48 ID:dDZFc3Ho
★さとり→想起「エンシェントデューパー」 53 ( ハートK )( 4 + 5 )=62★
★パスカル→パスカット 48 ( クラブJ )( 1 + 6 )+(人数補正+1)=56
永琳→パスカット 51 ( ハート10 )( 6 + 4 )+(人数補正+1)=62★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そしててゐがフォロー
さとり「(……一体、私は何をしているのでしょうね)」
いざ放たれた、我ながら不可解な軌道を描くパスを見ながらさとりは、内心でそう呟いた。
さとり「(確かに私の想起技は、今のように相手を選べれば強力ですが。
しかし私の基礎技術がそれに追いついていない以上、体力を浪費してしまう危険性の方が高い。
こいしも、無意識を操るセービングはあらゆるシュートを三割弱で受け止めはするけれど、
そうしたら最終ラインでのボールカットが出来なくなる。 ……ふふ、圧倒的に不利で無謀な作戦でしたね)」
後半も5分を過ぎ、間もなく10分に達しようとしているが……まだ、博打を撃ってまで攻めるべき時間では無い。
さとりのオーバーラップは、本人が自覚していたように、元から無謀かつ効果の低い悪手だった。
――では、どうしてそこまで冷静で聡明な彼女が、このような特攻を行ったのか。
さとり「(……嫌われ者の仲間が笑われたから、自分も一緒に笑って貰おう。
――そんな理由で突貫したなんて、絶対に言えないわよね。 ……普段から、上から目線で矢車君に接して来た癖に)」
見ると、永琳がさとりの放ったパス以上に不可解な動きで飛び出し、ボールに足を引っかけ零そうとしていた。
恐らく、この永琳の行動は実り、自分のオーバーラップは失敗するだろう。
さとりは苦笑しながら、現実逃避がちに過去を回想し始めていた。
さとり「(……矢車君に松山君。 あの二人を見ていると、私はどうしても、昔の事を思い返さずにはいられない。
そう。 あれは私がサッカーを始める前。 地霊殿の私室に引き籠り、孤独に耽っていた時の事を――)」
739 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 00:57:28 ID:???
〜回想シーン〜
――あれは幻想郷にサッカーが流行し、地底にも少し間を置いてその余波が届いた頃だったろうか。
この頃には既に例の間欠泉や怨霊騒ぎはひと段落しており、地上の人間の興味が空飛ぶ宝舟に移っていた。
そのため、元々嫌われ者の集まりだった地底の住人を態々気にする地上の妖怪や人間も殆ど消え去っており、
つまりその中でもとりわけ嫌われ者だった地霊殿の一門については、誰からも干渉されない状況が再び続いていた。
さとり「――『その言葉を聞き、少年は少女の事が堪らなく愛おしくなった。 そして……』。
そして……この場合、少年はどう思うのかしらね……」
地霊殿のさとりの私室は、いわゆるお伽噺に出て来る王侯貴族の娘が住む部屋に近いが、
可愛らしい服飾は一切無く、その代わりに本棚が並んでおり、ちょっとした書斎のようにも見える。
誰も近づくこと無い個室で、地霊殿の主たる古明地さとりは一人紙に文章を書き込んでいる。
こうして匿名で行っている執筆活動は、さとりにとって僅かな趣味の一つであり、
是非曲直庁からの補助金(灼熱地獄跡を管理する事に伴う助成金だ)が、
例年削減されつつある中(地獄の沙汰も金に困っているのだ)で、地霊殿の貴重な収入源ともなっていた。
(ちなみに、さとりが匿名で書いた恋愛小説は人里で隠れた人気を誇っており、人間や妖怪の少女を中心に愛読者が結構居たりもする)
さとり「……思いつかないから、書くのは止めて。 お燐からコーヒーでも貰って、読みかけの小説でも読みましょうか」
――とはいえ、永い間旧地獄の中心に立ち続けた地霊殿の権威は今なお健在であり、土地の賃貸による定期的な収入もある。
小説執筆はあくまで趣味の延長の小遣い稼ぎであるため、あまり根詰める必要はないと、
さとりは一旦席を離れつつ、お燐を呼びつけコーヒーを頼み、
天蓋付きのベッドに腰掛けお気に入りの推理小説の続きでも読もうとした時だった。
ドンドンドンドン!
勇儀「おーい古明地! サッカーやろうぜ!!」
さとり「(またですか……鬼の癖に、本当にしつこいわね)」
740 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 00:59:12 ID:???
地霊殿全体が揺れる程のノック。 そして、二階奥の私室に潜んでいてもハッキリと聞こえる程の大声。
さとりは辟易した様子でベッドから立ち上がり、愛用するハート柄のスリッパを履きながらドアを開けてエントランスに向かう。
相手が相手なだけに、使用人やペットに処理をさせる訳には行かない。 社交的では無いさとりだったが、その程度の常識はある。
勇儀「おっ、来た来た。 頼むよ古明地ィ。 ウチのチームにゃ、お前さんの実力が必要なんだ。
な? 頼むよ、ほら……ことわざで三顧の礼とも言うだろう? 意味は知らんが」
さとり「……とりあえず、三回以上私を訪ねてから諺を引用してください。 貴女が来たのはまだ二回目です。
それとも、貴女はとうとう3以上の数値すら理解出来なくなったのですか?」
勇儀「あん? 馬鹿な事を言う、私だって両手で数えられる分位は理解できるよ。 それ以上はどれも沢山で充分だろうが!」
果たして、迷惑な訪問者は、これまでさとりが書いて来た小説には決して登場しない程の単純さと豪放さを持っていた。
賢しい人間よりはペットの動物に近いため、接しやすいと感じるのも事実だったが、
それでも今自分の目の前に居る星熊勇儀という大女は鬼の中でも取り分け豪放で竹を割ったような性格だとさとりは思った。
勇儀「……まぁ良いや、話を戻そう。 ――どうして、そんなにお前さんはサッカーを。 いや、外に出る事を嫌う?」
さとり「……どうせ私は、地底の妖怪にすら忌み嫌われる覚妖怪ですから。
無意味に外に出て、反感を買いに行くほど私も酔狂では無いというだけです」
勇儀「ふーん。 でも、お前の妹さんは――」
さとり「――こいしの事は、お願いですから言わないで下さい。 あれは、あの子が決めた事ですから……」
勇儀「す、すまん」
妹の話題を口に出しかけた勇儀は、さとりの懇願に対して素直に謝罪し頭を掻く。
基本的に他者への配慮が無い彼女だが、それでも義理人情には厚く、最低限のラインは知っている。
そのため、彼女を慕う地底の荒くれはかなり多いという事もさとりは知っていた。
741 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 01:00:26 ID:???
さとり「……昨日も言いましたが、私は忌み嫌わられた闇の住人なんです。
勇儀さん。 貴女のように地底に居てもなお太陽のように明るく輝き、人妖に天道を示すような存在には到底理解不能でしょうが。
私は、これ以上人を傷つけたくも無いし、自分も傷つきたく無い。 そんな性根の捻じ曲がった、根暗で醜い女なんです。
だから、私に声を掛けるのは止めて下さい。 代わりに、お燐や空ならばお貸ししますから――」
勇儀「んあ? その二人と、ついでに火焔猫所管のゾンビ妖精共にはもう協力を取り付けているぞ?」
さとり「えっ、それって私も聞いていないんだけど……(――お燐が報告をサボっていたようね。
全く、あの子もあの子で、こうして巧く手を抜く子なんだから……)」
――途中、ペットの躾に関する話題も挟まりはしたが。
さとりが外界との接触を拒み、小説の世界に傾倒する理由は上述の通りだった。
精神を司る覚妖怪の能力は、当然人間にとって嫌われて然るべきである上に、
肉体で無く精神を基調とする妖怪にとって、その恐怖は更に上回る。
しかし、さとり自身もまた精神を持つ一個の妖怪である以上、他者からの拒絶は時に、自身の精神をも蝕む。
それ故に、地霊殿という殻に引き籠る事は合理的な判断だと、さとりは信じて疑っていなかった。
勇儀「三行以上の長い話は分からんが、要はお前さん。 嫌われたくないから外に出ないって事か?」
さとり「そうです」
勇儀「……じゃあ、逆に言えば。 ――もしも、サッカーがきっかけで、お前さんが皆に好かれたとしたら。
……その場合は、外に出るっていう事か?」
さとり「ええ。 ……無論、そんな事はありませんが」
勇儀「ふーん。 そうか、成程ねぇ……。
つまりは、サッカーをやって貰って。 それで、お前さんが皆好かれれば良いって事は……つまり……」
742 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 01:03:40 ID:???
その日、勇儀はこれ以上話さなかった。 そして次の日、さとりは後悔する事となった。
「もしもサッカーをやって人気が出たら、外に出るようにする」
……鬼を相手に、軽はずみにそう口約束をしてしまった事を。
また、さとりは考慮していなかった。 自分のペットは自分を慕ってくれてはいるが。
それが即ち、彼女たちが自分のイエスマンであるとは言えないという事を。
――その結果、勇儀が来訪して来たその次の日。
*****
−旧都郊外 仮設サッカーコート−
――ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
実況「――さあ! 間もなく始まりますエキシビションマッチ!
地底妖怪FCに対抗するのは、なんと! 地上で有名な魔法使い・霧雨魔理沙選手率いる、霧雨恋色マジックです!
霧雨魔理沙選手は、地上でも有数のストライカーですが、その脇には彼女の友人を自称するアリス・マーガトロイド選手も控え、更に…」
さとり「ねぇ、お燐。 ……私は自室のベッドで寝ていた筈だけど。
どうして、目覚めた私は、地底のサッカーコートのベンチに居るのでしょうね……?」
空「えっとですね、さとり様! それは、私が夕べ頑張ってさとり様をおんぶし――むぎゅっ!?」
お燐「いやぁ。 寝相が悪かったんじゃないですかねぇ〜」(←空の口を押えて)
勇儀「だって。 お前さんがサッカーで人気者になれたら、これからも外に出て、
私らの助っ人とかをしてくれるんだろう? だから、きっかけを与えてあげようと思ってね」
さとり「……無理です。 運動なんてここ数十年した事ありません。 ――弾幕ごっこなら、この前少ししたけれど」
743 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 01:04:51 ID:???
――勇儀に加えて、ペット達の陰謀もあって無理やりにサッカーコートへと連れ出されたさとりは、
当然、帰りたい気持ちで一杯だった。 お気に入りの小説も読み切っていないし、新作恋愛小説の執筆もまだ途中なのだ。
勝手に自分を連れ出したお燐と空にもお仕置きをしたい所だが、それ以上に人混みに対する不快感が優っていた。
さとり「帰ります」
さとりはスッ、と立ち上がってサッカーコートから抜け出そうとしたが、ここで根本的な問題に気付く。
お燐は既にさとりの行動を予測していたのだろう。 普段よりも三割増しで意地悪な笑顔を作り、
お燐「あれ、さとり様。 ここって、旧都から結構離れた郊外にありますけど。 さとり様……ご自分で帰れます?
あたいとお空は残念ながら、星熊さまに誘われた以上、エスコートはちょいと立場的に難しいですが」
さとり「………」
さとりは、自分の顔が意図していないのに赤くなるのを感じた。 確かにお燐の言う通りだ。
自分は長らく地霊殿に引き籠っていたので、旧地獄の地理がイマイチ分からない。
無論、空を飛んで行けばいつかは地霊殿に辿り着けるのだろうが、それには時間と手間がかかる。
つまり、サッカーをする以上に、関わりたくない人妖と関わらなくてはならないかもしれないのだ。
空「えっと、さとり様。 お燐は、さとり様と一緒にサッカーとかしたり、旧都に買い物行ったり、
ひょっとしたら地上のお祭りに参加したりしたいから言ってて、絶対意地悪してる訳じゃなくて――」
お燐「……お空、恥ずかしいからちょっと黙ろっか。 どうせさとり様は分かってるっぽいし」
さとり「……ええ。 それはもちろん分かっているわ。 その上で、私は帰りたいのよ。
――サッカーのルールも、良く分からないし」
744 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 01:06:03 ID:???
空が言いたい事は分かる。お燐が内心そう考えているという事も読み取れる。
しかし、その上でやはりさとりは帰りたかった。
嫌われたく無いという思いが第一だったが、サッカーなんてやれる自信も普通に無い。
この時のさとりのサッカー知識は、「左右の網にボールが入ったら1点」以上にしか無かったのだ。
(読書好きのさとりだったが、パチュリーのような専門家とは違う為、知識は割と偏っている)
勇儀「大丈夫大丈夫! 私もサッカーのルールは良く分からんのさ。
私だって、『ある一人以外は、ボールは手で持ったらダメ』ってルールをつい最近知ったクチだからね」
さとり「えっ…? 手で持たずに、どうやってボールを運ぶんですか……?」
お燐「足で運ぶんですよ〜。 あたい、こう見えてもルールは結構勉強したんで、頼って下さいね?」
空「えっとねお燐。 キックオフでシュートが入ったら3点で良かったっけ?」
お燐「それは多分バスケだね〜」
さとり「……はぁ。 皆が皆、初心者なんですね」
勇儀「そうそう! だから肩肘張らなさんなって事さ。
それに、ウチのチームにゃこれプラスで土蜘蛛妖怪と、釣瓶落としの妖怪も入る予定だから、
古明地よ、お前さんはあまり気にせず仲間に任せとけば良いのさ!」
さとり「仲間……ですか(私が一番嫌いな言葉、『仲間』……。 薄っぺらくて、信じられなくて)」
さとりは溜息を吐きながら勇儀の言葉を反芻するが、それは納得というよりは拒絶だった。
覚妖怪というだけで迫害を受け、追放され、時には騙され卑劣な仕打ちを受けたり。
その中で、さとりの「仲間」とやらは常に自分を裏切っていた。
ペット達にしても、それは主従関係があるからこそ何とか関係を保てているが、
彼女は根本からお燐や空を信じ切っている訳では無かった。
……常に、見捨てられるかもしれないという恐怖に、怯えていた。
745 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 01:08:13 ID:???
勇儀「さ〜て。 今日は私が考えた最強のフォーメーションで行くよ!
まずはFWを3人体制だ! 波状攻撃で攻めていこう! そんでMFだが……」
さとり「(……どうせこの方は、そんな事を感じた事も、そんな目に遭った事すら無いのでしょうね。 ――心底、羨ましいです)」
――勇儀は、さとりの内心も慮らずに意気揚々とフォーメーションの話を始めていた。
この「地底妖怪FC」というチームはどうも、勇儀が地上に居る鬼仲間に対抗すべく最近立ち上げたチームであり、
今日の練習試合も、その地上の鬼仲間のコネをメインにセッティングされた物らしい。
勇儀「そんで、DFがこれから来る予定の黒谷ヤマメって奴と、キスメって奴と……ゾンビ妖精を2人位当てておこうか。
俗に言う4−3−3ってヤツだな。 まぁ、私はこれが俗なのかも知らんし知る気も無いけどね」
暢気に笑う勇儀だったが、さとりはここで異変に気付く。
さとり「……あの、勇儀さん。 私の名前が入っていないようですが。 ――帰っても良い、という事でしょうか」
自分の名前が、これまでに呼ばれていないのだ。
確かサッカーは、FW、MF、そしてDFを中心に行われると聞いていたが、自分の名前が呼ばれた記憶は無い。
嫌がらせで自分の名前を飛ばされたり、自分の存在を敢えて無視される事は良くあった為、
さとりはそれ程まで動揺はしなかったが、しかしやはり、ここまで来て帰るというのも淋しい…と、感じていたのも事実だった。
勇儀「おっとすまん。 忘れていた」
――そして、勇儀は楽しげな笑顔で酒を呷って喉の渇きを癒し。
そして、さとりに向かってこう告げた。
勇儀「古明地さとりよ。 今日の試合の『ゴールキーパー』は、任せたからな」
さとり「ゴール……キーパー……?」
サッカーのルールすらイマイチ把握していないさとりは、何時もの辛気臭い表情も忘れ、思わず首を傾げた。
746 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 01:14:26 ID:???
……と、言ったところで中途半端ですが今日の更新はここまでです。
想像以上に長くなった回想シーンは明日の早いうちに一旦区切り、また試合に戻っていきたいです。
>トラウマエンシェントデューパーについて
トラウマというよりは、ゲーム的にはこれまでパスカルが見て来た強力な技をコピーする感じです。
てゐに限らず、幻想郷という現実離れした世界に畏怖している……という設定ですので、多分関係は問題ないと思いますw
>>724
多分ドライブ回転が強すぎて、ブロックに出たら吹っ飛ぶのでしょうが、かなり幻想的なシュートだと思います。
>てゐのエンシェントデューパーについて
本家は基本威力55で、今なら本気モードも入って57となります。
パスでこの数値は、ふつうならまず取れないレベルです。
>ゴールに向かってパスについて
今回は流石にナシの方向で考えていますw
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
747 :
森崎名無しさん
:2014/11/03(月) 01:27:47 ID:???
乙でしたー
鈴仙さんだけじゃなくて、他の人も変わってきているんだね。
これからどうやって今のさとりさんになったのか期待です。
鈴仙「今回は勇儀さんがきっかけじゃない! なんでも私のせいなのはどうかと思うのよね」
てゐ「鈴仙ちゃんがやさぐれているウサ……」
748 :
森崎名無しさん
:2014/11/03(月) 10:35:42 ID:???
なんでもかんでも鈴仙のしわざにされるのも鈴仙ってやつのしわざなんだ
749 :
森崎名無しさん
:2014/11/03(月) 15:34:31 ID:???
全部鈴仙さんのせいだ
750 :
森崎名無しさん
:2014/11/03(月) 16:14:40 ID:???
なんだって、それは本当かい
751 :
森崎名無しさん
:2014/11/03(月) 18:24:47 ID:???
鈴仙のせいよ!
752 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 23:55:26 ID:???
こんばんは、更新します。
回想シーンは……色々膨れ上がってしまったため、まだ明日も続きます(泣)
>>747
乙ありがとうございます。
矢車(松山)にしろさとりにしろこいしにしろ、地底チームの描写は説明を今までかっ飛ばして来たので、
期待に添えられる展開では無いかもですが、丁寧めに書いていこうと思っています。
>>748-751
たぶんそうやって言われるのも鈴仙のしわざですね…w
753 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 23:57:17 ID:???
お燐「ゴールキーパーはですね、さとり様。
サッカーの中で唯一ボールを手で持つ事が許されている選手なんですよ。
そんでもって、あの線に囲まれてる……ペナルティエリアに陣取ってひたすらシュートをキャッチするんです!
たぶん、フォワードに次いで目立つ、サッカーの花形ポジションですよ〜」
空「うにゅ? サッカーの花形はフィールドに飛んでる金色のちっこいボールを掴む人じゃないの?
確かそのボールを取ったら、一気に150点入るんだよね?」
お燐「それは多分クィディッチだね〜」
勇儀に代わってお燐が説明をするのを聞いて、さとりはますます絶望的な気持ちになった。
ただでさえ他者との関わりを避けたいにも関わらず、このゴールキーパーというポジションは
どうしようも無く目立つポジションではないか。
さとり「は、花形って……! 嫌よ、私がそんな目立つ……!
しかも、話を聞く以上、それって、一番責任が掛かるポジションじゃないの。
私がヘマをしてチームが炎上したら、私は、私はっ……!」
さとりは怒りや不快を通り越して、泣きそうになっていた。
お燐や空がこんな自分を心配してくれるのは分かる。
勇儀もまた、決してさとりを貶める為にこうした提案をしている訳では無いのも分かる。
勇儀「……私の考えじゃあ、お前さん程ゴールキーパー向きの選手も居ないと思うがね」
さとり「十以上の数字も碌に数えられない貴女の考えなど、聞く価値がありません。
――どうせ、貴女も私の事を笑いたいのでしょう?」
勇儀「心を読んだ上でなお、そんな捻くれた事を言うかねぇ。
――ま、私も苛めるつもりでゴールキーパーを提案している訳じゃないんだ。
理由は……話すのが面倒だから、適当に私の心でも読んどくれ」
754 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/03(月) 23:58:39 ID:???
さとり「そんな事言われずとも、勝手に心に入って来るのですけどね。 えっと……」
さとりが勇儀の心境を読み取ると、現段階でもかなり蒼白なさとりの顔がさらに暗くなる。
傲慢だが馬鹿な程に愚直な勇儀は恐らく、全くの好意でこう思っているのだろうが、
それはさとりにとって、侮辱に近い発想だった。
さとり「――『覚妖怪の能力を活用すれば、PA内のシュートはほぼ防げる。
特に、PKや一対一においては、この能力を使えばほぼ無敵になれるだろう』……ですって?」
基本的に無表情で不愛想なさとりの顔が、誰から見ても明らかに分かる程の怒りに歪む。
さとり「……星熊勇儀。 ハッキリ言って、私は貴女を見損ないました。
そもそも、私がこの能力を嫌っている事を知っているでしょうに。
――大体、人の心を読んで素晴らしいプレーをしても、人妖はますます私の事を忌み嫌うに決まってます。
だってそれって、貴女の大嫌いな卑怯者じゃないですか。
努力では無く、自分の持って生まれた才能で不当に優位を得るだなんて……」
――確かに勇儀の言う通り、自分の能力をサッカーに最大限生かせば、
多少の経験不足も補って釣りがくる程度には活躍出来るだろう。
しかし、それで自分が勝ったところで皆は、周囲はどう思うだろうか。
人気者になるどころか、却って卑怯者扱いされて、ますます迫害を受けるのではないか。
さとりの脳裏にはそんなビジョン以外、思いつかなかった。
お燐「大丈夫ですよ。 そんな事言ったら星熊さまのお力だってさとり様の能力みたいなモンですし、
大体、地上のサッカーからして天性の才能のカタマリたる博麗の巫女が脚光を浴びてるんですよ?
だったら、さとり様だって人気者になれるかもしれないじゃないですか」
勇儀「そうそう。 何、万一それでお前さんを迫害するような輩が出たら、
お前さんを無理やり誘った詫び賃代わりに追っ払ってやろうじゃないか、約束する」
さとり「鬼の約束は重い。 そして鬼の中でももっとも鬼らしい貴女の言葉は信頼できます。 ですが……!」
755 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/04(火) 00:00:15 ID:???
勇儀「だ〜〜〜〜〜っ! もう、本当に辛気臭い女だねアンタは。
そんなんだから、何時まで経っても男友達の一人も出来やしない!」
さとり「……な。 そ、それは関係ないでしょう星熊勇儀!
幾ら旧地獄の荒くれ共を仕切る有力者たる貴女とは言え、言っても良い事と悪い事が……!」
――見苦しいと分かっていても徹底的に抗うさとりだったが、
彼女もまた内心で、試合に出る覚悟自体は決めかけていた。
地霊殿は権威こそあるが、さとりが長らくその門を閉じていたせいでその影響力は弱まっている。
そんな中、鬼の首魁たる星熊勇儀の顔に泥を塗る事はあってはならない。
また、彼女の従者達も素直な想いから自分の参戦を期待してくれているのも、正直言って嬉しかった。
しかし――。
さとり「(……やっぱり、まだ人前に出るのは怖い。 だけど、それよりも――私は本当に、皆に受け入れられるのかしら……?)」
自分のような嫌われ者が。 しかも、努力では無くその才能のみで活躍を目論むような者が。
本当に、光を掴み取る事が出来るのだろうか――。
お燐や勇儀に空が明るく否定してくれたビジョンを、さとりはまだ拭い去れないでいた。
756 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/04(火) 00:01:19 ID:???
****
魔理沙「くらえ地底の妖怪め! これが私の……『マスタースパーク』だ〜〜〜ッ!」
バッ、ゴォオオオオオオオオオオオン!! ビイィィィィィィィィ………………ッン!!
さとり「あっ、あああっ……!?」
ズバァアアアアアアアッ、ピピィイイイイイイイイイイン!!
実況「決まった〜〜〜! ゴ〜〜〜ッル!! これで2−1!
霧雨魔理沙選手、地上最高のストライカーという前評判に違わぬ見事な活躍で早くもハットトリックにリーチを掛けた!
前半16分、地底妖怪FCはどう粘りを見せてくれるのでしょうか!」
空「うにゅ!? さ、さとり様大丈夫ですか!?」
お燐「死んだら屍は拾って差し上げますよ〜」
さとり「……ええ大丈夫よ空。 ありがたいけど……貴女は態々ゴールまで戻らず、自分の持ち場に戻りなさい。
そしてお燐は嬉しそうにしないの、まだ死なないから」
ヤマメ「んー、やっぱり私らトーシロじゃあ地上の猛者には敵わないかァ。
勇儀姐さんにボールを渡そうにも、中盤の寂しげな女(アリス)に、悉くカットされちゃうよ」
……結果として、さとりはこの試合GKとして試合に出るも、
前半も半ばにして既に散々な結果であると言って仕方が無かった。
試合は開幕こそ勇儀の出鱈目な自称必殺シュート『三歩必殺』で、
霧雨魔理沙の知り合いらしい河童が守る敵守備陣を、ゴールごと吹っ飛ばして先制点を挙げたが、
それから先はやはり、先にサッカーが流行っていた地上の選手達の独壇場だった。
そして、今もまた……。
757 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/04(火) 00:02:31 ID:???
ピィイイイッ!
実況「再び地底妖怪FCのキックオフで試合開始です! ボールはトップ下のお燐選手がフォローしましたが…」
アリス「そんな拙いドリブル、私でも楽々カットできるわ!」
シュンッ! スパァァァァァアアアアアアアアアアアアッ!
お燐「あひんっ!?(う〜ん、灼熱地獄跡で磨いたバランス感覚さえあれば、何とかなるかと思ったんだけどねぇ)」
……と、言った風に、地底の妖怪達の基礎的なサッカー技術はまるでお話にならない水準だったらしく。
地上のサッカーチーム――霧雨恋色マジックは名無しの妖精からして実力が高く、
更に中盤にも司令塔たる選手が居た為に碌にボールに触れる事すらできない。
魔理沙「よし、良くやったアリス! 後は私が!」
アリス「ええ、分かったわ魔理沙!(フフ……この信頼。 やっぱり私こそが、魔理沙の一番の友達と言っても過言では無いわね……)」
バシュウッ!
実況「アリス選手、針に糸を通すかのように正確なパス! ボランチのヤマメ選手はカットにすら行けません!
そして……CFの魔理沙選手、バイタルエリアにてボールを確保します!」
キスメ「……」チラッ(←不安げにさとりを見つめている)
さとり「(この状況は、さっきと全く同じ……!)」
758 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/04(火) 00:03:37 ID:???
――さとりは1、2失点目の時を思い返しながら、ペナルティエリアの中へと突っ込む魔理沙の姿を眺める。
確かにペナルティエリアの中では、シュートを放つ魔理沙の思考が嫌でも入って来る。
どのタイミングで、どこに、どうやってシュートを狙っていくか。
そして果たして魔理沙は、さとりの読み取った通りに行動していたが――。
魔理沙「悪いなさとり。 お前には恨みは無いが……!」
さとり「『私達の計画の為にも、ここは圧勝させて貰う!』……ですか。 どんな得点計画かは知りませんが、次は止めます!」
グワァアアアアアアアアアアアアアアアッ!
バッ、ゴォオオオオオオオオオオオン!! ビイィィィィィィィィ………………ッン!!
さとり「(読めた! 私から見てゴール左端下側! だけど――!)」
バァァァッ! バチッ………ギィイイイン!! ドゴオオオオオオオオオオオオッ!!
さとり「きゃぁあーーーーーーーーーーーーっ!?」
ズバァァアアアアアアアアアアアアアアアアアッ! ピピィィイイイイイイイイイイイイイイッ!
実況「決まった〜〜〜〜! またまたゴールだ〜〜〜! これで3−1!
霧雨魔理沙選手、前半早くにしてハットトリック達成です!!」
……魔理沙のパワーシュートに対しては、如何にさとりが人の心を読めようと意味が無い。
どこに来るか分かっていても、受け止められなくては同じだからだ。
そんな中、近くに地上にて行われた永遠カップにて、永遠亭ルナティックスのゴールを粉砕した新技
……『マスタースパーク』は、さとりの想像を絶するまでの破壊力を秘めていた。
759 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/04(火) 00:05:18 ID:???
お燐「……さとり様、大丈夫ですか」
さとり「……今度は言いつけ通り、真面目に心配してくれるのね」
お燐「状況が状況ですから。 ……しっかし、あれがモノホンの『マスタースパーク』かぁ。
威力だけなら地上最強、っていう触れ込みだったけど本当だ。
ありゃあレミリア・スカーレット嬢の『マスターオブレッドサン』や、天才八意永琳の『ライフゲーム』以上の破壊力じゃないか」
地上に頻繁に出ている為、地底妖怪FCでは一番のサッカー通であったお燐が言う通り、
この時点で霧雨魔理沙の『マスタースパーク』は、幻想郷最高の必殺シュートと評価されていた。
レミリア・スカーレットが『ノンレッドサン』を、八意永琳が『爆宙アポロ』を、
そして博麗霊夢が『夢想封印・瞬』を発明していない時代であった為に、
現在でもその評価が適切か……と言われれば疑問符は残るが、
兎に角、そうした知識がほぼ入ってこなかった地底において、魔理沙のシュートは規格外と言わざるを得なかった。
しかし―――。
観客「ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!」「なんだーこの試合はー!」「妬ましい……!」
「何で地上の、しかもふつうの人間に3点取られてるんだー!」「ふざけんな、覚妖怪が!」
「人の心を覗く浅ましい妖怪がお姫様ぶりやがって!」「俺は昔から、アイツが気に食わなかったんだー!」
実況「お、お客様! 幾ら試合が一方的だからと言って、フィールドに物を投げ入れないで下さい!」
さとり「(ふふ……やっぱり私の思った通りだわ。
でも良いわ、どうせ私は地獄の住民。 こうした罵声には、とうの昔から慣れている……)」
――しかし、だからと言ってそれで地底の荒くれ共がさとりに対して同情をしてくれる筈も無い。
お燐が心配するように、観客達のさとりに対する評価は酷い物だった。
単純に失点の責を詰る者はまだ良心的であり、中には試合に関係ない、
さとり本人への言われなき怨嗟や恨み、品の無い罵声が轟いていた。
760 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/04(火) 00:10:09 ID:???
にとり「(フォワードは何度失敗しても1点決めれば英雄。
ゴールキーパーは何度堅守を見せても1点取られれば戦犯。 本当に理不尽なポジションだよねぇ。
――ま、あんなゴールキーパーなんて酷いポジション、普通は誰もしたくないんだ。
それでもやるって奴は……私みたく仕方なしにやってる奴か、『自分が守りさえすればチームは負けない』
とか目出度い事考えてる、酔狂な奴か。 そのどっちかに決まってるよ)」
そんな様子を自陣ゴールで見守るGKのにとりは、明日は我が身とて身を竦めるも、決して心の底から同情はしない。
それがサッカーにおける厳しい現実と知っていたからだ。
しかし、どうしても閉じこもりがちである以上、世間知らずで打たれ弱い面が残るさとりは……。
やはり、覚悟はしていても、そんな厳しい現実に打ちのめされようとしていた。
さとり「(フフ。 ……心が読めようが読めまいが、やっぱり、辛いわね)」
さとりの脳裏には何時しか、今こそここでは無い何処かにいるが、しかし確かに愛している妹の姿が浮かんでいた。
さとり「(だからこそ、こいしは……自分から心を閉ざしたのでしょうね。
自らのアイデンティティを放棄してまで、『他者から嫌われる』という自分の運命から逃げ出したかった。
今なら、あの子の気持ちが良く理解できる気がするわ……)」
――自分は、やはりこの世界から求められていない。 光を掴む事など出来ない。
その事実を噛みしめながら、彼女は廻る廻る思考の中に心を閉ざして行く。
さとり「(妖怪の身体を構成するのは肉体では無く精神。 つまりは、私もこの心を閉ざしてしまえば……)」
……ピィイイッ! ワァアア……ッ! ドガバギグシャッ! ドン、ドン……バシュウウッ! ズバァアアッ、ピピィイイッ!
……ピィイイッ! ワァアア……ッ! シュッ、スパッ! バババッ、バシュッ!……ゴオオッ、バシッ! ズバァアアッ、ピピィイイッ!
――どうやら、さとりが悩んでいる間にも試合は再開されたようだ。 遠くから耳鳴りのように空を切る音や笛の音が聞こえる。
しかし、今の自分にはもはや関係無い。 今の自分は深い闇の中に居るのだ。
そして、そんな深い闇の奥には、誰の声すらも届きはしない。
そんな地獄に、さとりが囚われていたその時だった。
761 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/04(火) 00:20:41 ID:???
お燐「……様! ……り様!!」
空「聞い……さと……ま!」
さとり「(……お燐、空。 貴女達も私を笑いに来たのね)」
――何も聞こえない筈の闇の底に向かって、一筋の声が聞こえる。
それは最初、さとりには不甲斐ない主人に失望した従者達の笑い声だと思った。
その声は、意識してしまうと中々頭の中から離れずに響き、こびりついて離れてくれない。
うっとおしくなって、さとりが一瞬だけ目を開いた時――二人の姿とは別に、得点板が見えた。
碌なサッカー設備が無い旧地獄の特設サッカーコートに備え付けられる木製の板。
その板には、こう数字が記載されていた。
地底妖怪FC 3 − 3 霧雨恋色マジック
空「さとり様! 私、決めました! お燐と一緒に決めました!!」
お燐「後さっき、星熊さまもさとり様の為にやってくれたんですよ! こう、カッコ良く……ズバーーっと!
これならまだ、さとり様の事をバカにした奴らを見返してやれますよ!!」
さとり「…………!」
――この時のさとりの心境は、……自分でも良く分からなかった。
これまで自分はただただ暗い絶望の中に居て、そして今もその状況は変わっていないのだが……。
しかし、何故か明るいような気がする。 闇に居ても尚、掴める光があるような。 ――そんな気がするのだ。
この気持ちを、一体どうやって表現すれば良いのだろうか。 さとりはこの時、少しだけ間を置いて。
さとり「(……不思議ね。 まるで……白夜の世界に、やって来たみたい)」
――と。 本物の白夜を知らないにも関わらず、そんな事を思い浮かべていた。
762 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/04(火) 00:23:34 ID:???
――と、言ったところで今日の更新はここまでです(汗) 明日で回想シーンは終わりになる予定です。
読み物としてはともかく、ゲームとしては、試合中に長い回想を入れるべきでは無かったかもしれません…テンポ的に考えて(反省)。
さとりの心情描写だけでなく、ひょっとしたら今後の伏線っぽいセリフもあるかもですので、出来れば読んで下されば幸いです。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
763 :
森崎名無しさん
:2014/11/04(火) 00:24:45 ID:???
にとり「もうだめだぁ…おしまいだぁ…」さり気なく炎上中
764 :
森崎名無しさん
:2014/11/04(火) 00:32:49 ID:???
乙でしたー。
にとり「本当にゴールキーパーは、損な役割だよ……ガクッ」
アリス「にとり……? しっかりしてにとり!」
765 :
森崎名無しさん
:2014/11/04(火) 21:58:11 ID:???
ヨーロッパあたりだとGKが人気で一人だけだから取り合いになるとか聞くけどね、特にドイツ
766 :
森崎名無しさん
:2014/11/04(火) 22:09:02 ID:???
今の日本のGKを見てると、やっぱり川口と楢崎の時代は恵まれてた方なのかね
767 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/05(水) 00:23:53 ID:???
こんばんは、今日も回想します。
>>763
多分さとり様の葛藤の裏で三回くらい吹っ飛ばされてます。
>>764
乙ありがとうございます。アリスさんに友達が出来そうで何よりです(違)
>>765
そうなんですね、知りませんでした(汗)お国柄で好まれるポジションが違ってくるんでしょうね…。
>>766
何とか川口は分かります(爆)
768 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/05(水) 00:25:14 ID:???
さとり「……無駄よ。 どうせ私はザルですから。
貴女達や星熊勇儀が頑張っても、どうせ逆転されます。 ……私のせいでね」
さとりは自らに芽生えた感情への戸惑いを隠すため、わざと後ろ向きに言い捨てたが、
しかし内心では決してそうは思っていなかった。
根拠は全くないし、絶望的な状況は変わっていない筈なのに、何処かに希望があるような気がする。
勇儀「――そうか。 だったらまた点を取らんとな」
ヤマメ「キスメの桶の耐久力が、シュートブロックでマッハだねぇ、こりゃ」
キスメ「………!」(←コクコク頷いている)
さとり「貴女達は、どうしてこうも私なんかを庇うんですか。
お燐や空のような私の従者だったら分かりますが、貴女達は私とは無関係。
むしろ、旧都の住民は贅沢暮らしの地霊殿の令嬢を嫌っているのでは?」
無意識では救いがある事を知っていたが、しかしそれでもさとりの理性は
最後までお燐達や勇儀達を拒絶し続けていた。
どうせ裏がある。 おだてられて調子に乗ったところで、また突き落とされるんだ。
過去の経験則を当てはめながら、さとりは覚妖怪らしい醜悪な目つきで、地底妖怪FCの連中を睨む。
後で期待外れと罵られるくらいなら、最初から嫌われている方がマシだからだ。
……しかし。
空「私は……ううん。 私だけじゃない。 お燐も、鬼さんも、蜘蛛さんも、桶さんも。
その他の名もなき地底の妖怪達も――きっと。 さとり様を、信じていますから!」
さとり「……」
空が純真に言い放った、この安易な励ましに対して、さとりが即座に皮肉たっぷりに言い返せなかったのは。
――どこかで、地獄の絶望の中でも見える光を、感じたからかもしれなかった。
769 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/11/05(水) 00:28:17 ID:???
――ピィイイイッ!!
……暗いのか明るいのかも分からない、白夜のような心情の中、後半戦は始まった。
前半で奇跡的に決まった2点はやはり奇跡だったのか、後半戦が始まって以降、
地底妖怪FCは再び押されっぱなしの状態だった。
空にしても勇儀にしても、シュートは凄いがそれ以外はからきしだし、
お燐はドリブルもパスも中途半端。 守備については当然目も当てられない。
ヤマメはそもそもやる気があるかどうかすら分からないし、
キスメの小さな桶ではブロックに行ってもそもそもボールに当たらない。
……故に、GKのさとりがCFの魔理沙と何度も対峙する事はもはや必然だった。
さとり「(……考えても無駄と言う事かしら。 どうせ私には何も無いのだから)」
魔理沙「……おっ、良い顔になって来たじゃないかさとり。
正直、さっきまではシュートを撃つ度に罪悪感に駆られていたんだぜ?」
さとり「……その心に嘘は無いようですが。
そう考えていながらも、遠慮無しに突っ込めるあたりが、貴女の凄い所だと思いますよ」
魔理沙「褒めても何も出ねぇよ……っ、と!」
グワァアアアアアアアアアアアアアアアッ!
バッ、ゴォオオオオオオオオオオオン!! ビイィィィィィィィィ………………ッン!!
さとり「(……コースは読める! 遠慮無しに私のどてっぱら!)止めます……!」
バァアアッ!
481KB
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
0ch BBS 2007-01-24