キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/20(土) 01:02:08 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1452408627/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!

しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止める者は、
これまでの経験で混沌たる狂気を溜め込み成長した鈴仙以外に居ない。
だからこそ、鈴仙は次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、
その狂気をもって純狐を倒し、世界を救って欲しい……と。

鈴仙は最初は戸惑いつつも、中山により自身の成長と覚悟を悟り、最後には永琳の願いを受け入れる。
そして、幻想郷の秩序の変革を狙う『プロジェクト・カウンターハクレイ』にて
編成された新チーム・リトルウイングスの一員として、大会に優勝することを誓った。

そして、大会前の鈴仙に課せられた第一の使命は、サッカー王国・ブラジルでの修行。
しかし、リオカップの優勝を目標に意気揚々と新天地に乗り込んだ鈴仙を待ち受けていたのは、
凋落した名門チーム・コリンチャンスでの甚だ雑な扱いだった。
日々を生きる為のバイトに手一杯で、当初の情熱を失いかけている中、
鈴仙は自分よりも先にブラジルに渡り、華々しい活躍を遂げていた親友・妖夢と再開し……?

514 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/20(日) 23:38:27 ID:lj7wSmGk
こんばんは、遅くなりましたが更新再開します。
>>512-513
鈴仙のフラグは、低シュート、タックル、パスカット、スルーと把握してます。
ドリブルフラグは無かった筈ですが、もし記録があれば教えて頂ければ追加します。
コンビ技回収は、JOKERだったらやろうかと思います。

515 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/20(日) 23:40:21 ID:lj7wSmGk
★鈴仙の活躍→  ハート2   クラブK*1得点&フラグ習得!
 ゲーノスの活躍→  クラブ4   ハートK*活躍&フラグ習得!
 アヤソフィアの活躍→  クラブK   クラブ2 ★*活躍&フラグ習得!
★ナバイロの活躍→  クラブ6   クラブ3
 ライアの活躍→  クラブ5   スペード8
 マギッシの活躍→  ダイヤ3   スペード2 ★
★デ・ラーダの活躍→  ダイヤ6   スペードA ★
 ミャージの活躍→  クラブ3   クラブ3
 ビベスの活躍→  ダイヤ4   ハートQ
 ニータの活躍→  スペード7   ダイヤ5 ★
★ピュジェの活躍→  ダイヤ4   スペード4 ★
★グレミオの粘り→  クラブ4   スペードA ★
→鈴仙が1得点! 鈴仙、ゲーノス、アヤソフィアの3名がフラグ習得!

*ダイジェストの描写の前に、フラグの習得判定から始めようと思います。


先着3名様で、

★鈴仙の覚醒→! card★
★ゲーノスの覚醒→! card★
★アヤソフィアの覚醒→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。
(分岐については次レスに書き込みます。)

516 :森崎名無しさん:2016/03/20(日) 23:42:38 ID:???
★鈴仙の覚醒→ スペード8

517 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/20(日) 23:43:01 ID:lj7wSmGk
【各キャラ覚醒の判定表】
〜鈴仙の覚醒〜
JOKER→アヤソフィアとのコンビプレイ技を一気に習得!
ダイヤ→低シュートフラグを回収!
ハート→タックルフラグを回収!
スペード→パスカットフラグを回収!
クラブ→スルーフラグを回収!

〜ゲーノスの覚醒〜
JOKER→任意のフラグを習得可!
ダイヤ→ドリブルフラグを習得!
ハート→シュートフラグを習得!
スペード→タックルフラグを習得!
クラブ→パスフラグを習得!

〜アヤソフィアの覚醒〜
JOKER→鈴仙とのコンビプレイ技を一気に習得!
ダイヤ→ドリブルフラグを習得!
ハート→シュートフラグを習得!
スペード→パスカットフラグを習得!
クラブ→タックルフラグを習得!

*鈴仙・アヤソフィアの判定でJOKERが出た場合、コンビプレイ技については一発習得としつつも、
 もう片方のキャラで出たカード(JOKERじゃない方)についても、有効な判定とします。

518 :森崎名無しさん:2016/03/20(日) 23:44:23 ID:???
★ゲーノスの覚醒→ スペード8

519 :森崎名無しさん:2016/03/20(日) 23:47:17 ID:???
★アヤソフィアの覚醒→ ハートK

520 :森崎名無しさん:2016/03/20(日) 23:49:36 ID:???
>>ドリブルフラグについて

【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】の399レス目でしょうか?
勘違いでしたらすみません。

521 :森崎名無しさん:2016/03/20(日) 23:50:12 ID:???
すみません、516さんは判定表記入前なので、無効ではないでしょうか?
間違っていたらごめんなさい。

522 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/20(日) 23:57:07 ID:lj7wSmGk
>>520
本当ですね…すみません、今まで全く気付いてませんでした。
フラグについて今まで忘れたままかなり進行してしまいましたので、
処置としては今ここでフラグを習得した扱いにしつつも、
これまでのお詫びとして、最初から経験点を高めにした状態での習得としようと思います。
ご指摘ありがとうございました。
>>521
当スレでは慣例的に、判定がレスを跨ぐ時も判定を有効にしていました。
ただ、いつもはその旨を書いていたところ、今回記載が漏れてしまいました。すみません。
>>516さんはこれまでの慣例を信じて書き込んだと思われますので、有効とします。

523 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:17:14 ID:zHOLhdKs
すみません、そう言えば>>459でゲーノスはタックルフラグを既に習得していました。
なので、今回についてゲーノスはタックルフラグを習得では無く、回収とします。失礼しました。
★鈴仙の覚醒→ スペード8 ★
スペード→パスカットフラグを回収!
★ゲーノスの覚醒→ スペード8 ★
スペード→タックルフラグを回収!
★アヤソフィアの覚醒→ ハートK ★
ハート→シュートフラグを習得!
――――――――――――――――――

A:ダイジェストにする!

鈴仙「……そうね。リオカップは長期戦だし。勝てる試合にこれ以上しっかりと詰めて考える必要は無いと思うわ。
   ここから先は、流していきましょう」

アヤソフィア「ええ、私もそれが懸命かと」

鈴仙とアヤソフィアは互いの意見の一致を確認すると、
既に失意に暮れているグレミオの陣地から離れて、次のキックオフに備えて持ち場に着いた。
そして……。


*これからの展開はダイジェストになります*


524 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:18:29 ID:zHOLhdKs
――ピィィィィッ!

ダ・シルバ「……俺は熱い。暑い厚い熱い篤い圧い温い〜〜〜ッ!」

ダダダダダダダダダダッ!

――試合再開後、グレミオに伸し掛かる絶望的なムードを振り払わんと、ダ・シルバは奮闘した。
結局する事は変わらずドリブルでの特攻であるが、そこには鬼気迫る物が確かになった。
ここで負けられない。ここで負けてはいけない。もし負けたら、それは自分達のサッカー人生の大きな負傷となる。

ズザアアアアアアアアアアアアアアッ!

鈴仙「……、くっ。今度は取れない!」

――幾度となく敗北を喫して来た、コリンチャンスのバニーガールも追い越した。
今度こそ勝てる。ダ・シルバはそう思った。しかし、彼はやはり未だ未熟だった。

ダ・シルバ「へへっ、抜いたぜ! これでもう敵無しだ!」

ゲーノス「……ふざけるな。まだ俺がいる! ――コリンチャンスを……俺達を……舐めるなァ!」

バシュウウウウウウウッ! ―――ズバァァッ!

ダ・シルバ「なにィ!?」

実況「あ〜〜〜っと! ゲーノス選手、素早いタックルでボールを奪いきりました!
    ダ・シルバ選手のドリブル特攻は、またしてもセンターサークル付近で失敗!」

――彼は内心で、鈴仙とアヤソフィア以外のコリンチャンスの選手の事を軽視していた。
無論、そう考えるのも仕方ない程、ダ・シルバとコリンチャンスの無名選手の実力は離れている。
しかし、決して無視できない程の差では無い。その事実を見落としていた時点で、彼の敗北は決まっていた。

525 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:19:41 ID:zHOLhdKs
観客「何やってるんだダ・シルバァ!」「そんな下手な特攻で逆転できるか!」「さっさとウルグアイに帰れー!」

ダ・シルバ「ぐっ……!」

観客達からの心無い罵声に対し、ダ・シルバは何も言い返せず立ち竦むしかなかった。
そして悪い事に、試合はまだ進んでいた。……グレミオにとって、より悪い方向に。

アヤソフィア「ゲーノスさん、ナイスでーす! ささ、また私が前線までボールを運びますよ!」

ゲーノス「任せた、アヤソフィアさん!」

バシュウッ……!

ボールは滑らかにウインガーのアヤソフィアへと渡った。
当然対するグレミオMF達は、彼女の高速かつ巧みなドリブルに対しどうする事も出来ない。
ボールはあっと言う間に中盤を越えて、グレミオのゴール前へと届き――。

アヤソフィア「それ、鈴仙さん! グラウンダーで容赦なく決めちゃって下さい!」

バシュウッ!

鈴仙「ええ、言われなくてもそうするわ!」

メオン「……止める。止める、俺は……止める。止めるんだ……!」

壊れた人形のようにボソボソと呟くメオンを尻目に、鈴仙は無慈悲にボールを拾い、
そのまま大きく右脚を振り上げて、グレミオに対して最後の一撃を与えんと宣言する。

526 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:21:11 ID:zHOLhdKs

グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!

鈴仙「……食らいなさいグレミオ。これが私の感情の爆発!」
    ――『マインド、エクスプロージョン』……!」

バッ! ……ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!
ギュン……ギュン、ギュン、ギュンギュンギュンギュン!

ジーオ「――今度は、グラウンダー……!?」

タキーハ「だが……さっきのヤツよりも更に早いぞ! いや、早いだけじゃない……!」

コクラン「か、身体が吹き飛ばされる……うおおおおおおっ!」

バギイッ! グシャッ! ドガァァッ!

鈴仙から放たれた加速する弾丸はグレミオのDF陣を塵のように吹き飛ばすと、
そのままメオンの真正面を捉えた。

メオン「……止める!」

バァァァァッ! ――グワシイイイイイッ!!

メオンは辛うじて残されたプライドと闘争本能を総動員し、
ボールに対して怯える事無くぶつかって行った。
両手でシュートを抱え込み、その威力の全てを減衰しようと試みた。
そして――その努力は徒労に終わった。

527 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:22:21 ID:zHOLhdKs
メオン「(だ……駄目だ。身体が、ボールごと、押し込まれて……!)――ああああっ!」

バギイイイイッ! ズバンッ!! ―――ドオオオオオオン!!
―――……ピッ、ピィィィィィイイイイ!!!


コリンチャンス 4 − 0 グレミオ



大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
3ゴール  カルロス、鈴仙
1ゴール  サンタマリア、アヤソフィア

大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
2アシスト サンタマリア、アヤソフィア
1アシスト ナバイロ


528 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:23:51 ID:zHOLhdKs
実況「――鈴仙選手。これは……凄い、凄すぎる!
   カルロス選手をも超える、前半20分でのハットトリック達成です!
   しかも並のGKでは無く、あのメオン選手を相手にしてのハットトリック!
   廃墟と化したチーム・コリンチャンスに彗星の如く現れた狂気のニューヒロインが、
   ブラジル全土を驚愕の嵐に染め上げようとしています〜〜〜!!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
   「レイセン! レイセン! レイセン! レイセン!」「凄いなコレ。ヨウム以上じゃないか?」
   「いや、まだ技術は荒削りだ」「てか、メオンって案外大したことなくね?」「ですよねー」
   「おいメオン! ポルト・アレグレの恥め!」「もう帰って来るな!」「何がブラジルナンバーワンキーパーだ!」

メオン「………くっ」

鈴仙がこうして劇的な3ゴール目を挙げた時、
ボールと共に吹き飛ばされてゴールネットを突き破り、
フェンスに衝突して倒れたメオンは、物理的な痛みと観客達の罵声に悶え、立ち上がれないでいた。

鈴仙「――あ、あの。リオカップはまだこれからだし。その……きっと何とかなる、っていうか……」

メオン「今のお前に同情される事よりも、落ち込む事は無い。――頼むから、構わないでくれ……」

鈴仙「! ……そう、だったわね。ごめんなさい」

試合開始当初はメオンを応援していたファン達すらも、今では掌を返して、
このビッグマウスだけが取り柄の三流キーパーをこき下ろす事に夢中になっている。
そんな状況に鈴仙は思わず手を差し伸べるも――メオンの言葉により、
それは一番残酷な行為である事に気づき、それ以上は触れられなかった。

529 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:25:19 ID:zHOLhdKs

*****

そこから戦意を全く失ったグレミオは、前半終了はおろか、
試合終了まで遅攻とも言えぬ、気の抜けたパスワークを繰り返した。
正確にはダ・シルバが数度、ドリブルによる特攻を試みたが。

ビベス「――そんな気の抜けたドリブル、流石に通さんぞ!」

ズザアアアアアアアアアアッ、バチイイッ!

ダ・シルバ「(――技術で世界一になれずとも、この熱さだけは世界一だと信じていた。
       しかし実際はその熱さにしても、こんな簡単に挫けるような、クソみたいな代物だったか……)」

数十万人からの罵声を1時間近くに渡り聞き続けた彼は、既にその熱さを失っていた。
数度のドリブルは、その全てがGKに届く事すらなく、途中で頓挫していた。

アヤソフィア「さーて。前線でボールキープし続けるのにも飽きて来ましたし、私も決めちゃいますかね!」

グワァァァッ、バシュウウウウッ! ――ギュンッ!

メオン「(ボールが一瞬ブレた! だが……)舐めるな、この程度なら……!」

バシイッ!

アヤソフィア「ありゃりゃ。ガッツリキャッチですか。上手く行くと思ったんだけどなぁ。
        (――でも、今の感触はきっと成功。次に機会があればきっと……!)」

530 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:26:54 ID:zHOLhdKs
――そして一方のコリンチャンスは、鈴仙の疲労もあってこれ以上の積極的な攻めは展開せず。
牽制半分にミドルシュートを撃ってきたアヤソフィアのボールがキャッチされるなどして、
たまにボールを奪われる事があっても、前述のようにしっかりと守備を固めた事により、
終始楽な試合展開を、後半開始から終了まで維持する事に成功した。
そのまま、長い後半戦も大きな見所が無く、刻一刻と時間が過ぎていき――。

クリムト「ダ・シルバ! 俺とワンツーだ! せめて最後に一矢報いようぜ!」

バシュッ……!

鈴仙「そうはさせない。――食らって、『アキュラースペクトル』ッ!」

ブウウン! ―――バシイッ!

クリムト「そ、そんな……! 後少しだったのに……!」

鈴仙「――ごめんなさいね。でも、私だって、勝たないといけないから……!
    (今の『アキュラースペクトル』の出し方は良かったわね。……自分の感覚として、しっかり覚えておこうっと)」

後半戦のロスタイムに、パスワークを続けていたグレミオが最後の特攻を仕掛けて来るも、
鈴仙は冴えわたるパスカットを発揮し、彼らの最後の希望を簡単に打ち砕く。
そして――。

531 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:29:48 ID:zHOLhdKs
……ピッ、ピッ。ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

メオン「(――終わった。何もかも……)」

鈴仙「(――終わった。ブラジル初勝利よ……!)」

鈴仙達コリンチャンスは、強豪グレミオを4−0で下すというこの上無い派手な方法で、
僅か一日にして恥知らずな草サッカーチームから、リオカップの優勝候補にまで上り詰めたのだった。


コリンチャンス 4 − 0 グレミオ 試合終了!



*鈴仙がパスカットフラグを回収。アキュラースペクトルの発動率が1/2になりました。
*鈴仙がドリブルフラグを習得。次に11以上で勝利した場合フラグを回収します。
*ゲーノスがタックルフラグを回収。「スピードタックル(+2)」を習得しました。
*アヤソフィアがシュートフラグを習得。次に11以上で勝利した場合フラグを回収します。

532 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:32:07 ID:zHOLhdKs
実況「試合終了! グレミオ、コリンチャンスにまさかの4−0で敗北!!
    グレミオは大会開始前は、名GKメオン選手を有する強豪チームとして語られ、
    かたやコリンチャンスはそもそも出場するのか自体が謎の弱小チームと信じられていました。
    が、結果はその真逆! コリンチャンスは鈴仙選手、アヤソフィア選手を中心に強者の余裕を見せ、
    一方でグレミオは当初の期待を裏切るような結果となってしまいました!!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」「ブウウウウウウウウウウウウウウウ!」
   「レーイーセン!」「レーイーセン!」「メオーン! 金返せー!」「グレミオは帰れー!」「私なら(えーりんが)取れたな」
   「コリンチャンス頑張れー!」「サントス戦も勝っちまえー!」「ダ・シルバー! 何が情熱だー!」「ですよねー」

エベルトン(観客席)「チッ。面白いのは前半の途中までだったな」

ネイ(観客席)「全くだよ監督。俺はレイセンのダブルハットを見たかったのに!」

エベルトン(観客席)「オメーは何を言ってるんだ。……まあ良い。どうせ帰ったらミーティングだ。
             コリンチャンス対策について、今の内にガッツリ検討しておくぞ」

――試合が終わり、一部の例外こそあれど、観客達は概ね二通りの反応を見せていた。
一つは鈴仙達コリンチャンスの勝利を称え、今後の活躍を期待する歓声。
そしてもう一つはメオン達グレミオの敗北を蔑み、 期待を裏切られた事に対する罵声。

鈴仙「――これが、ブラジルのサッカーなのね……」 

数十万の人間を収容したスタジアムには、幻想郷で観測した時とは比べ物にならない程の、
強い感情の波長が反響して増幅し、鈴仙の瞳へと吸い込まれていく。
そして、そんな有象無象の放つ波長と同じくらい強く、そして刺々しい感情を放つ存在が鈴仙の近くにいた。

メオン「…………」

鈴仙「(メオン君。試合前の威勢とは裏腹に、かなり精神的にやられてる印象ね……)」

533 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:34:20 ID:zHOLhdKs
グレミオのゴール前でいつまでも立ち上がろうとしない少年は、
全く予想だにしなかった現実を前に、正気を失っていた。
試合中は辛うじて保っていた緊張の糸が切れた今、彼は口をパクパクとさせたまま、
何か言葉を紡ぐことすらできずに打ちひしがれている。

鈴仙「(勝負とは言え、ここまでボロボロになってると、流石にちょっと可哀想かも。
    ――どうしよう、メオン君に何か声を掛けておこうかしら……?)」

A:「……いい試合だったわ。どうもありがとう」無難に声を掛ける。
B:「こんな冗談みたいなチームに負けた気分はどう?」試合前の挑発にお返しする。
C:「あんた達の技は凄かったわ。でも、熱さなら私の方が上だったと思うわ」熱さについて語る。
D:「………(よしましょう。今の彼に何を言っても、彼に対する侮辱にしかならない)」黙る。
E:「ところで、アンタのファンの中に、私の知り合いが居る気がするんだけど……」
F:その他 鈴仙に言わせたい事があればどうぞ


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

534 :森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:39:29 ID:YvZHW9Lg
F 「つい最近までーーあなたなんかより、ずっと弱くて臆病なウサギがいたわ」 自分の経験談を始める

535 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/21(月) 01:40:48 ID:???
……と、言った所で今日の更新はここまでにします。
本日も遅くまでお疲れ様でした。

536 :森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:41:04 ID:4c5VjnsU
A
ちっとも無難ではないような気がするが。今後の糧だ

537 :森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:42:47 ID:t16uOJVA
A

538 :森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:42:52 ID:Xs5quR+w
D

539 :森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:44:42 ID:pU+k0idw
F
「一度の敗退で諦めるなら、あなたも、ブラジルも、そこまでね。
次会うときは、少しはマシな男になってなさい」

540 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:07:26 ID:???
A:「……いい試合だったわ。どうもありがとう」無難に声を掛ける。

メオン「ぐっ……!」

黙っているには嫌にしても、気の利いた言葉は思いつかない。
かと言って洒落た皮肉を言う気にもなれない。
そうなった鈴仙は、彼に対してごく月並みな言葉を述べるだけに留めた。
無論、その月並みな言葉こそが彼の神経を逆撫でする事も知っていたが、仕方が無い。
不器用な鈴仙には、これ以上の良い選択が思いつかなかったのだから。

メオン「……貴様には、どうせ分かるまい」

――吐き捨てるように最後にそう言ったメオンに対し、鈴仙は「違う」と思った。

鈴仙「(私だって、一歩間違えればメオン君と同じような立場になっていた。
    ううん、それだけじゃない。きっとこれからも……いつ、私がこうなってもおかしくない)」

鈴仙にとって、敗者を弱者として切り捨てる事が難しかった。
弱い立場から成長して来た彼女自身、敗者の惨めな気持ちが良く理解できたからだ。
そうした感情は、森崎のような者にとっては単なる「弱さ」として一蹴されるかもしれない。
しかし、鈴仙は自分がメオンに対してそうした感情を見せた事を恥じる気は全く無かった。

鈴仙「(――中山さんは言ってくれた。そうした弱さこそが私の強さだって。
    それに、ルナティックスの皆も、そんな弱い私について来てくれた……!)」

何故なら、鈴仙はこれまでの道程で既に学んでいたからだ。
そうした弱さこそが自分の強さであり、
そんな自分を仲間として愛してくれる者は、自分の周りに必ず居るのだと言うことを。

541 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:09:07 ID:???
妖夢「……弱い」

――その一方で、ネイやエベルトンとは反対の方向で試合を観戦していた妖夢は、
熱狂冷めやらぬ観客席の一角にてそう呟いていた。
自身が所属するサンパウロFCでの試合を明日に控え、自由行動となったところ、
彼女は旧友たる鈴仙のブラジルでの初試合を観戦していた。

妖夢「(確かに鈴仙は、この試合派手なパフォーマンスを見せて活躍していた。
    だけど、肝心の基礎能力は、ブラジルで辛い修行を乗り越えたこの私に比べ、およそ2周りは劣る。
    メオンやダ・シルバのような二流選手は運よく圧倒できても、私達サンパウロにはまだ及ばない……!)」

そして、妖夢は鈴仙の試合ぶりに対して苛立ちを隠せなかった。
何故なら、彼女は自分と比べて明らかに弱かったからだ。
また、彼女はその弱さを隠す為の努力をしていないと妖夢は思った。

妖夢「(……弱くても良い、周りが助けてくれるから。
    ――もし貴女がそう思っているのなら、私は貴女と同じ道を選ばなかった事について、心底安心するわ。
    弱くても良いなんて、甘えに過ぎない。一つの道を歩む以上、人は強くなければならないのだから……!)」

ギリと唇を噛んで、妖夢はスタジアムを後にする。
これから彼女には、サンパウロFCでの正規の特訓に加え、
豊聡耳神子が掲げる『ハイパーカンピオーネ』計画のキャプテン候補たる為の、
非常に苦しくて辛い特別練習が待ち受けていた。

妖夢「行こう。私は、もっと強くならなくてはいけないのだから……!」

鈴仙と妖夢。互いに別れた二人の道は、決してもう交じり合わないかのように思えた。

542 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:10:22 ID:???
〜リオ・デ・ジャネイロ市内 ビジネスホテル〜

コーチ「いやー、良くやったの皆。まさかああも見事に勝てるとは思わんかったぞ」

――やがて、試合に初勝利したコリンチャンメンバー達は、
アヤソフィアの厚意で確保された宿泊施設の狭いレストランにて、ささやかな祝宴を挙げていた。

アヤソフィア「今日は私のオゴリです。好きなだけ食べて下さいね。
        ……宿泊客サービス用の、パンとスープとコーヒーしかありませんが」

鈴仙「それでもご馳走よ。いつもはカビたパンの耳とか、焦げたチーズの切れ端とか、
    最悪ゴミ捨て場から弁当を漁らないといけなかったんだから!」

アヤソフィア「……コリンチャンスの栄養状態は、想像以上に酷かったんですねぇ。
        バーしてたんですし、まかない料理とか作らなかったんですか?」

コーチ「鈴仙は料理がヘタじゃからのう。それに、わしらの店に来る連中も、
     料理よりも酒と酔える場所が欲しいって連中ばかりじゃったし。缶詰ばかりじゃったよ」

鈴仙「残った缶詰も、コーチが独り占めしちゃうし……ううっ」

コーチ「そうだっけな。……グヒヒ」

アヤソフィア「あはは……(この人達、私が資金援助しなかったら、どうするつもりだったんだろ……)」

アヤソフィアもまさかホテルを貸し切れる程の資産家では無いのだから、
祝宴をするにしても、他のお客の迷惑にならない程度に静かにしないといけない。
そんな囁かな環境ではあったが、食事会はそこそこに盛り上がっていた。

543 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:11:25 ID:???
鈴仙「――でも。今日の試合は上手く行って本当に良かったわ」

そして話題は自然に、先の試合から次の試合へとシフトしていく。
具体的には、第2試合の対戦相手である、サントスFCとの試合の事だった。

鈴仙「コーチ。次のサントスFCって、どんなチームなんでしょうか?
   チームがお金持ちで、最新鋭のトレーニング設備を有しているって事は分かりますけど……」

最初にブラジルに来た時、このサントスこそが自分の所属するチームと勘違いした事もあり、
そして何よりコリンチャンスには無い豊富な資金を持っている事もあり、
鈴仙はこのチームに対して嫉妬と羨望の入り混じる感情を抱いていた。
コーチは鈴仙の質問に対して深く頷き、こう答えた。

コーチ「――サントスFCは、わしらコリンチャンスにとって宿敵じゃ。
    それは、同じサンパウロ州内のチームである、という事は勿論じゃが……。
    なんせ、過去に国の陰謀でコリンチャンスの資産が没収された際にも、
    その影にはサントスの若社長に対する厚い便宜があった事と聞いている」

鈴仙「サントスの若社長? それがどうして?」

アヤソフィア「成程、私には分かりますよ。
        要するに国は、当時のコーチさんが率いた不穏分子・コリンチャンスを潰すと同時に、
        当時から政府寄りだった新興企業の社長が居るサントスに対し、援助をしたかったんですね。
        親政府の企業が富めば、国も税収が増えるし、色々便宜を図れるし、良いこと尽くめですから」

鈴仙「……また、そんな黒い話になるのね。楽しみである筈のサッカーを、政治の道具みたいに……」

コーチ「――私がかつて、サッカーで世界平和を望んだように、サッカーで世界征服を望む者だっている。
    ……そうした意図自体を否定する事は、少なくとも私にはできないな」

久しぶりに医師らしい口調で言ったコーチの話を聞くに、
コリンチャンスとサントスにはそう浅くない因縁があるようだった。

544 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:13:03 ID:???
アヤソフィア「背景は置いといて、チームとしてもグレミオとは比較になりませんよ。
        FW・MF・DFそれぞれに強力なタレントが居る上に、
        その全員が、今日戦ったメオン君やダ・シルバ君以上の実力の持ち主です。
        しかも、脇を固めるメンバー達も、金を活かした科学的トレーニングのお蔭か、
        グレミオは勿論、我々コリンチャンスの無名選手達以上の実力者であると聞きます。
        ――更にこれに、新しい助っ人が2名加わると聞いてますから。
        今日みたいな気分で試合に出ちゃうと、ボロ負けする事請け合いです」

そして、アヤソフィアが語ったより具体的な――戦力的な面での解説も脅威だった。
元々、今日の試合にしても、ダ・シルバやメオンの調子がもっと良ければ。
自分の調子がもっと悪ければ、どうなっていたのか全く分からないのだ。

鈴仙「(サントスFC……金と陰謀が蠢く、モノクロの巨大魚。
    彼らに勝つためには、今の私達の力だけじゃ、きっと足りない)」

鈴仙の想いは自然に、自分と同じ『プロジェクト・カウンターハクレイ』の新チーム、リトルウイングズの一員として、
世界各国で修行を続ける仲間達へと向いていた。

鈴仙「(前に聞いた魅魔さんの話だと、第一陣の修行が終わるのが今頃の筈。
    ――一体誰が、どんな成長をして、私達の所に来てくれるのかしら……?)」

次の試合は、鈴仙と(選択によっては)アヤソフィア、
そして新たに鈴仙に合流する、リトルウイングズのメンバーを交えての試合となるだろう。
――今日の感覚で、慣れたと思ってはいけない。
鈴仙は新鮮な気持ちでこれからの日程に備えるよう、自分自身に言い聞かせる事にした。

545 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:14:24 ID:???
〜同日同時刻 リオ・デ・ジャネイロ市内 サントス専用練習場〜



ディウセウ「なぁザガロー。本当に良かったのか、コリンチャンスの試合見なくってさー」

ザガロ「全く問題は無い。奴らウサギ共の手など、とっくに割れている」

――その頃。サントスFCはコリンチャンスの存在など全く気に留めずに、
リオカップ用に借り上げた小規模なスタジアムで練習をしていた。
彼らはキャプテンである巨漢CB・ディウセウの号令の下、基礎的なドリブルやパス、瞬間移動等、
サッカーにおける実戦テクニックについて、種々の最終確認を行っている。

ザガロ「メオンを相手に3得点。そこそこ以上のストライカーではあるようだが……俺には勝てんさ」

そして、ディウセウを補佐しながらそう不敵に言い放ったのは、精悍な体つきをした金髪の青年。
サントスの副キャプテンにしてエースストライカーである、マルシオ・パッソス・ガザロだった。
彼は立場上は副キャプテンであったが、サントスの関連企業である鰻の空輸事業において
莫大な利益を上げる若社長でもあったため、上層部に対する発言力を持つのは彼の方である。

ザガロ「俺達はコリンチャンスの馬鹿共から金を巻き上げ、その金で最新鋭のトレーニング設備を兼ね備えた!
     クラブハウスにある重力トレーニング機やメディカルマシーンの素晴らしさは、お前も百も承知だろう、ディウセウ?」

ディウセウ「たしかに重力トレーニングはおもしれぇよなー。
       オラ、こないだ漸く100倍重力下で『キャノンヘッド』撃つのに成功したぞ!」

ザガロ「……つまり、最新装置を粉々にしたのは貴様だと言う事か。まぁ良い。
     俺達には無限の金がある。金がある限り、俺達サントスは無限に強くなる」

ディウセウ「うっひょー。まだ強くなれんのか。オラ、ワクワクしてきたぞ!」

546 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:15:39 ID:???
ザガロは短気な性分であり、逆にディウセウはマイペース過ぎる。
そんな彼らが何故かくも親し気な間柄なのかと聞かれれば、二人には大きな共通点があった。
それは飽くなき力への欲求。勝利を目指す思いの純粋さ――そしてそれ故の狂気さだった。


ゴゴゴゴゴ……。


ザガロ「――おや。そう言えばもう、約束の時刻だったか」

――そして、彼らは力を探求するが余り、決して解き放ってはならない者を、
このブラジルの地に呼び寄せてしまった。

ディウセウ「ようやくかー! でも、やっぱりつええ奴と一緒にサッカーできるって、ワクワクするな」

ザガロは時計で時刻を確認すると、チームメイトをベンチへと散らして、
空中に浮かぶ巨大な卵型の飛行機を見てニヤリと笑った。

ゴゴゴゴ……ドーーーン!

やがて卵型の飛行機はスタジアムの中央に止まった。
卵の側面が開き、中から無数の関係スタッフがワラワラと出て来て、
ザガロとディウセウ達の前に大きな集団を作る。

??「――探しましたぞ、ザガロ社長」

暫くして、集団を掻きわけるようにして一人の選手が出て来た。
彼はゴールキーパーのジャージを着ており、片目に負傷を負った外見は、
一見壮年の男性にも見えたが、その実はザガロ達と同年代らしかった。

547 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:17:39 ID:???


ザガロ「スウェーデン人だな」


ザガロは警戒を解かないまま、その男に対して言った。
男はザガロの質問を肯定する代わりに、恭しく膝を付き敬礼しながら、
その真意を隠した老獪な笑みを湛えて、こう自らの名を告げた。


ガレリ「――ガレリでございます」


――ザガロは。サントスFCは、この時まだ知らなかった。
彼らが助っ人として呼び出した悪魔により、リオカップが恐怖と破壊に包まれてしまう事を。




                                                〜鈴仙の章 その1 終わり〜 

548 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:22:20 ID:???
鈴仙の章その1終了時の能力値
選手   ド  パ  シ   タ  カ   ブ  せ  総   高/低 
鈴仙  54  54  55  52  51  47  53  366  3  4 
所持中のフラグ:ドリブル(15/20)、スルー(15/20)、低シュート(10/20)、タックル(10/20)

最大ガッツ:990

ルナティックブラスト(1/4でドリブル+4)
ラビットスターター(1/4でドリブル+2、吹飛2)
マインドシェイカー(シュート+5、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))160消費 
マインドブローイング(シュート+7、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2)、吹飛5)200消費
マインドエクスプロージョン(シュート+9、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2)、吹飛2、常時使用不可)250消費
マインドスターマイン(空シュート+4、1/4で敵GKにバランス崩しペナ(−2))200消費
マインドベンディング(近シュート+5)120消費
インビジブルデューパー(シュート+12、要てゐ(※)、1/4で失敗)250×2消費
真実の友情(シュート+14、要佳歩、てゐ(※)、ポスト・枠外無効)250×3消費、1試合1回限り
 ※発動の起点はてゐ。発動には(佳歩と)てゐと鈴仙がゴール前まで上がっている事が必要。
リフレクトバレット(低シュート+6、要パスカル、200×2消費)
月人師弟コンビ(パス+2の連続ワンツー、要永琳)60消費
タイガーバニーシンフォニア(パス+2の連続ワンツー、要星)80消費
マインドストッパー(1/4でタックル+3)
アイドリングウェーブ(1/4でタックル+2)
アキュラースペクトル(1/2でパスカット+2)
スキル・狂気の瞳(全判定につき、スート一致時で敵能力−2)
スキル・心象操作(自分が反則時の判定1段階緩和)
スキル・足が速い(細かい判定で有利になるかも?)
スキル・オフサイドトラップ(前線へのスルーパスを1/2でオフサイドにできる)
スキル・フェアプレイ精神(鈴仙は反則を犯さず、代わりに鈴仙が反則の条件を満たした場合−3のペナを負う)

549 :森崎名無しさん:2016/03/22(火) 00:32:53 ID:???
当たらぬポストはあまりないさん良い感じに頭に乗ってて腹立つなw

550 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:41:02 ID:aKjAvHo+
――と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
明日は鈴仙達以外の勢力についてちょっと描写しつつ、
いよいよ仲間の章に入って行こうと思います。

仲間の章の進め方としては、
 ・誰の章を選ぶかは投票で選択(本スレみたく、時間を決めて10票カウント方式に出来ればと考えています)
 ・練習は各キャラ4回
   ※>>16で8回って言ってますが、練習の伸びを増やす代わりに、回数を減らそうと思います。ご了承ください。
 ・鈴仙とは違って、能力値ごとでなく、各キャラで異なる成長方針ごとに
  (例:サイドバックタイプ、センターバックタイプ、オーバーラップタイプ)
  練習を選択。選択肢に応じた複数の能力値・フラグが一気に成長する
 ・練習ごとに固定でイベントが入る
 ・試合後、ボーナスで各キャラが成長し、コリンチャンスに加入する

という方法で進めようと思っています。
進め方等について意見・質問があれば、できるだけ応えるようにしたいです。
>>549
運悪くメオン以下のGKにポストを繰り返した事に対するやっかみもあると思います。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

551 :森崎名無しさん:2016/03/22(火) 02:40:18 ID:???
サントスがDB祭りになりそうだ・・・

552 :森崎名無しさん:2016/03/22(火) 02:44:34 ID:???
ディウセウニート、ザガロ王子、そして伝説のスーパーサイヤ人か
もう駄目だ、おしまいだ……

553 :森崎名無しさん:2016/03/22(火) 10:44:14 ID:???
    「  ?… !?     !!??」

554 :森崎名無しさん:2016/03/22(火) 12:54:19 ID:???
リベリオ……空気……スルー……ま、まさかパンツ!?

555 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/23(水) 00:25:08 ID:xuijax3g
こんばんは、更新再開します。
>>551
本スレからして元々ベ○ータとカ○ロットな感じだったので、
折角だからもっと盛り上げよう&ザガロ≒日向だから、社長要素を持たせようと思った結果、
どうみてもDBな感じになってしまいましたw
>>552
ネタ的な要素を抜いても結構強敵になるかと思いますね。
>>553-554
すみません、普通に忘れてました(爆)

本当は今日は鈴仙以外の勢力について描写しようと思っていましたが、
あれから考えた結果、流れ的に仲間の章が終わってからの方が良いかな、と思ったので、
早速ですが、いきなり投票から入ろうと思います。

556 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/23(水) 00:32:58 ID:xuijax3g
***これより第1回目の仲間の章へと移ります。遊びたい仲間のシナリオを選択してください***

A:佳歩、てゐ、つかさの章(アルゼンチン編)
  ストーリー:永遠亭の仲良し兎、佳歩とてゐとつかさの三人は異国の地でパスカルと再開し、懐かしい思い出を語り合う。
         しかし、パスカルが持つ、ディアスの「相棒」としての覚悟は彼女達の想像を超えていた。
         そんな中起こった「偽ディアス異変」を乗り越え、三人がそれぞれ選んだ「道」は……。

B:パチュリー、慧音の章(イタリア編)
  ストーリー:世界最高のレジスタと世界最高のカティナチオマステリーを目指し、
         それぞれやって来たパチュリーと慧音。彼女達の任務は弱小チームを「戦術」で優勝させる事。
         「理想」と「現実」の間で揺れ動きつつ成長する二人だったが、豊聡耳神子の魔の手が迫り……。

C:星、ナズーリン、にとりの章(メキシコ編)
  ストーリー:「ヒューガー」のメキシコ進出により、メキシコシティの街の「貧富の差」は決定的となった。
         空中に浮かぶ豪奢なプレート都市と、その下で排気ガスにまみれるスラム街。
         「平等」を夢見る大富豪・寅丸星は、反ヒューガーテロ組織の一員・河城にとりと再開し……。

D:反町、秋姉妹、アリスさんの章(フランス編)
  ストーリー:反町達が転入したフランスのサッカースクールでは、もうすぐ「文化祭」のシーズンがやって来た。
         学級委員の反町は、個性的なクラスメートの意見を纏め上げ、何とか祭りを成功させようと試みる。
         しかしどうやら、秋姉妹の二人の中にはもっともっと大事な問題があって……? アリスさんの「未来」はどっちだ!

E:さとり、お燐の章(イギリス編)
  ストーリー:ロンドンで精神科医となった古明地さとりは、その能力から、一流の「探偵」としても街で一目置かれる存在となった。
         そしてそんなある日、彼女はかつての戦友・矢車想と「運命」的な再開を果たす。
         しかし、それは地獄に満ちた、謎の連続「凌辱」事件の幕開けだった……。

        このスレにて、☆2016/03/23 20:00:00☆ から投票期間を設けます。
   そこから  10  票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

※ここで選ばれ攻略したキャラクターは、次のサントス戦にて鈴仙達コリンチャンスと合流します。

557 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 00:38:51 ID:???
アリス「え、あの? なんで私だけさんづけなの?」

というか……星、にとり、さとりはなにやってんだー!?

558 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/23(水) 00:45:18 ID:xuijax3g
…と、言ったところで選択肢だけですが、今日の更新はここまでにします。
投票につきましては、【明日23日水曜日の夜8時から】となっておりますので、ご注意ください。

キャラについては、先に選ぶ程長く使えるため、強いキャラを先に選んだ方がサントス戦は有利になると思います。
ただ、強いキャラは概して覚醒機会が少な目となるため、敢えて弱そうなキャラを先に選んで、
鈴仙編での覚醒機会にも期待するという手もあります。普通にDF重視、とかFW重視、みたいな選び方もアリだと思います。
何となくストーリーの筋書きが面白そうだと言う理由だけで選んで頂いても、大丈夫なバランスにするつもりです。
色んな考え方を出来るようにしたつもりですので、ぜひ積極的に投票を頂ければ幸いです。

>>557
アリスさんは人気者なので、まるで腫れ物に触れる時のように、丁重に扱われているんだと思います。
サッカー修行とか最初言ってましたが、色々考えてるうちに「おい、サッカーしろよ」状態になってしまいました。
大筋がそんなストーリーでも、努力してサッカーをやって、最後はサッカーでケリ付けるような風にしたいと思っています。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

559 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 17:57:28 ID:???
ディウセウとブローリンを相手取るなら、得点力の強化が必須
ウサギ達か星達のどっちかが来て貰いたいけど、ここは近場かな

560 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 19:38:56 ID:???
単純に人が多い
各ポジションにタレントが入る
反町をまともにFWで使って成長させるチャンスがあるのは多分もうここだけ
アリスさんタックル技生えろ

以上の理由で俺はフランス推す

561 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 20:00:16 ID:il49R1NI


562 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 20:00:19 ID:tvw+yDi2


563 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 20:06:07 ID:CN4BCwpQ
B

564 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 20:06:24 ID:VOjGLkws
A

565 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 20:15:55 ID:awzJdroA
D

566 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 20:24:36 ID:ncVgAtjY
B

567 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 20:33:17 ID:UKiHucCM
C

568 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 20:41:47 ID:M5PiBxJE
B

569 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 20:42:33 ID:39hz1vW2
D

570 :森崎名無しさん:2016/03/23(水) 20:49:04 ID:3UsTPf06
D

571 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:12:20 ID:KsOxxqbA
Dが5票、Bが3票、AとCが1票ずつという訳で、Dに決まった!
……と、言った所で更新再開します。
皆さん、沢山投票して下さりありがとうございました。

早速、今日から仲間の章を進めて行こうと思います。
なお、仲間の章については、こんな感じで進行します。(鈴仙の章と大体同じです)

【仲間の章 進行表】
オープニング
   ↓
練習フェイズ(全4回)
 ↓   ↑
イベントフェイズ(全4回)
   ↓
全練習・イベント終了
   ↓
  試合
   ↓
エンディング

572 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:14:06 ID:KsOxxqbA
D:反町、秋姉妹、アリスさんの章(フランス編)
  ストーリー:反町達が転入したフランスのサッカースクールでは、もうすぐ「文化祭」のシーズンがやって来た。
         学級委員の反町は、個性的なクラスメートの意見を纏め上げ、何とか祭りを成功させようと試みる。
         しかしどうやら、秋姉妹の二人の中にはもっともっと大事な問題があって……? アリスさんの「未来」はどっちだ!

〜オープニング〜


―――ひらり、はらり舞う、秋の紅葉に想いを寄せていた。
その場所はとても寂しくて。だけどとっても暖かくて。
一人で立っていたけれど、全然寂しくなんかなくて。

「……………」

信じていた。自分はここに居ても良いんだと確信していた。
だから、誰からも無視されているのに、僕の心はとても穏やかだった。

「――ねぇ。キミ、寒くないの?」

――ほらね。
自分と同じ背丈の女の子。銀杏を落とした川のように、さらっとして綺麗な金色の髪。
大きな鳶色の瞳は瑞々しい果実で、すらりと伸びた手足は稲の穂のようにしなやかだ。
僕はその子に向かってこう言った。

「大丈夫。だって、きみが信じてくれるから」

573 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:20:15 ID:KsOxxqbA

女の子はきょとんと首をかしげた。
だけど、すぐに僕の言っている事が分かったみたいで、
その子はぱあっと顔を輝かせると、僕の手を取り、こう言ってくれた。

「ありがとう。ずっと、ずうっと……会いたかったよ」

だから、僕はその子の名前を呼んで、こう言ってあげることにした。

「……ごめんね。だけど、これからは、ずっと一緒だよ」


――決して終わる事の無い紅葉の雨が降り注ぎ、永遠の豊穣を喜ぶ楽園の中で。
その子が皆にとってのそれであるように、僕はその子にとっての「神様」だった。






          第三章 プロジェクト・カウンターハクレイ 海外修行編

               ――反町・秋姉妹・アリスの章――



574 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:22:23 ID:KsOxxqbA
*****

??「ねぇ……」

涼やかな秋風そよぐ中、甘ったるく優しい声が耳朶に溶け込む。

??「起きて、反町君……」

甘ったるさを良い具合に中和してくれる、凛々しくて気持ちの良い声がその上に層を作った。
あまりに魅力な聴覚情報を入手した脳みそは、快感物質を大量に放射し、
その結果、あまりの気持ちよさにこれはきっと夢なのだと言う結論を下した。

反町「(――だめだ。後5分。こんな良い夢、できれば覚めたくない……)」

狭い個室となっている男子寮の一室で、少年反町一樹は眠気と戦っていた。
良い夢とは言っているが、どうやら彼はそんな夢の世界でも言いたい事は言えないらしく、
顔を若干ニヤつかせながらも、目を閉じたまま寝返りを打つ事で感情を表現した。

??「むぅー。折角人が起こしてあげようと思って来たのに」

??「学則違反は、本当はしたくなかったけれど。穣子一人だと不安だったから……」

夢の少女のうち、一人は頬っぺたを膨らませて、もう一人は溜息を吐いている。
反町にはこの少女が誰か心当たりがあったが、その時には既に身体が二度寝を求めていた。

??「どうするの。このままじゃ、三人そろって遅刻よ」

??「う〜ん。あ、そうだ! お姉ちゃん、ちょっとソレ借りるね。……え〜い!」

チャキッ! ドスッ!

575 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:23:54 ID:KsOxxqbA
*****

??「ねぇ……」

涼やかな秋風そよぐ中、甘ったるく優しい声が耳朶に溶け込む。

??「起きて、反町君……」

甘ったるさを良い具合に中和してくれる、凛々しくて気持ちの良い声がその上に層を作った。
あまりに魅力な聴覚情報を入手した脳みそは、快感物質を大量に放射し、
その結果、あまりの気持ちよさにこれはきっと夢なのだと言う結論を下した。

反町「(――だめだ。後5分。こんな良い夢、できれば覚めたくない……)」

狭い個室となっている男子寮の一室で、少年反町一樹は眠気と戦っていた。
良い夢とは言っているが、どうやら彼はそんな夢の世界でも言いたい事は言えないらしく、
顔を若干ニヤつかせながらも、目を閉じたまま寝返りを打つ事で感情を表現した。

??「むぅー。折角人が起こしてあげようと思って来たのに」

??「学則違反は、本当はしたくなかったけれど。穣子一人だと不安だったから……」

夢の少女のうち、一人は頬っぺたを膨らませて、もう一人は溜息を吐いている。
反町にはこの少女が誰か心当たりがあったが、その時には既に身体が二度寝を求めていた。

??「どうするの。このままじゃ、三人そろって遅刻よ」

??「う〜ん。あ、そうだ! お姉ちゃん、ちょっとソレ借りるね。……え〜い!」

チャキッ! ドスッ!

576 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:25:25 ID:KsOxxqbA
――そんな時、反町少年の耳元で不快な音が鳴った。
それは夢で良くあるような、少女がベッドにダイブして来たとか、そんなんじゃなかった。
ドスっと言うのは布が破けた音で、その前のチャキッという音はどう見ても刃物を出す時の音だった。

反町「(な、なんだ……!?)」

自分の眼前に銀色の刃が落ちて来て、反町は漸く本格的に目を覚ます。
しかし、ここで叫びたい事すら叫べない彼の修正が裏目に出た。

??「う〜ん。まだ起きないかぁ。……じゃあ、もういっか〜い!」

ヒュンッ! ドスッ!

銀色の刃はもう一度反町の枕元に直撃した。耳に穴が空きそうだったが、
咄嗟の所で回避したお蔭で、辛うじて枕に穴が空いただけで済んだ。
そして、ここまでくると彼も漸くおき上がって、二人の少女を見つめてから、漸く初めて言葉を発した。

反町「――穣子さん、静葉さん。起こすにしたって、カッターナイフを使わなくて良いじゃないですか……」

穣子「えへへっ。ごめんね、一樹君!」

反町の幻想郷での大事なガールフレンド・秋穣子はペロリと舌を出してそう言った。
間が悪ければ頸動脈を掻っ切られていてもおかしくなかったが、
真面目で純朴だが天然な所もある穣子が相手では、反町も強く出る事ができない。

静葉「ウフフ……」チャキッ

反町「う、うわーーっ! 今ので何でカッターナイフを手にかざしているんですか、静葉さん!?」

先程まで冷静だったもう一人のガールフレンドにして穣子の姉でもある静葉は
……カッターナイフを腕に当てがい笑顔で佇んでいた。
自殺未遂にしか見えないその行為に、反町は一瞬慌てふためくも――。

577 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:30:34 ID:KsOxxqbA

パキッ。

静葉「……穣子が乱暴にカッターを使うから、刃こぼれしちゃって。ぺキって折っただけよ」

反町「そ、そうですか……」

――このカッターナイフ芸は、今や彼女の一部を構成していると言っても良い、
大事なアイデンティティだった。昔はともあれ、今の落ち着いた静葉はカッターナイフを正義の為に使う。
……寝坊助を起こすという行為を正義の行為に入れるべきか否かについては、議論の余地があったが。

穣子「――それよりさ、一樹君。早くガッコ行こう! 遅刻しちゃうよ!」

静葉「朝ごはんには トマト を用意しておいたわ。
    お行儀が悪いけれど、教室に行くまでに、歩きながらで良いから食べちゃって。
    だって、もうすぐで一時間目が始まってしまうもの」

二人の衣装は、かつて反町が出会った時から様変わりしていた。
やや赤がかった朽葉色のブレザーを着こなす二人は、
豊穣と終焉を司る神々にはとても見えず、現代の幼い十代の少女らしかった。

穣子「一樹君、大好き!」

反町「(……嬉しいけど。今、このタイミングで言う必要、あったのか……?)」

穣子「必要ないけど。人生五十年って言うし、言える時に言っとかないと思って!」

静葉「穣子。さとり妖怪でも無いのに反町君の心を読んじゃだめよ。後、私達って一応神様だから。
    多分五十年と言わず、もうちょっとは長生きするから……八十八年位は」

反町「(それじゃ、長生きした人間と一緒じゃないか……)」

578 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:33:23 ID:KsOxxqbA
反町は改めて、神っぽいようで神っぽくない会話を聞きながら、二人を見つめる。
スレンダーではあるが少女らしい柔らかさがあり、はっとする可憐さがある静葉も、
中肉で素朴という印象こそあるが、逆にその素朴さ故の魅力が輝く穣子も、
反町にとってはどちらも大切な大切な神様であり、守るべき女性だと感じた。

反町「(――そうだ。俺は。俺達3人は『プロジェクト・カウンターハクレイ』計画の一環として、
    ここフランスに最近出来た、名門サッカースクールに編入学したんだった。
    そして今日は、俺達がここに来てから丁度一週間……)」

反町は身支度をしながら、自身が今置かれている状況を思い出す。

反町「(……ついこれまでの穏やかな生活で忘れそうになっていたけど。
    俺は、強くなる必要があるんだ。穣子さんを。静葉さんを、守れるように!)」

自分は決して浮かれられる立場で無いという事を自覚して、改めて意思を固めるが。

反町「(そう言えば、来月の頭は文化祭だっけ。ウチのクラス、一体何やるんだろうなぁ……)」

――しかし一方で、かつては終ぞ味わう事の出来なかった、
「健やかな学園生活」を精一杯楽しもうとしている自分を、反町は否定できなかった。

579 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:34:32 ID:KsOxxqbA
***

キーン、コーン、カーン、コーン…………

ピエール「遅いぞ、ソリマチ。女の子とデートも良いが、俺達の本分を忘れてはいないな?」

反町「申し訳ない、ピエール委員長」

ピエール「……そこまで謝らなくても良いさ。結果的に、ベルが鳴ってから教室に入って来ているしな」

クラスを纏める学級委員長が、かのエル・シド・ピエールだと知った時、反町は初め大きく驚いた。
そしてその後納得した。フランスでは、ユース代表選手を含めた将来有望な選手達は、
全員が例外なく、このサッカースクールへと入学させられるらしい。

穣子「さっすがー! ピエール君は融通が利くなぁ〜」

静葉「……とは言え、皆を待たせたのは事実よ。早く席に着きましょう」

遅刻した反町はクラスの皆から奇異の目線で見られるが、反町は既に慣れていた。

反町「(――フランス人の名門子弟が集まるスクールで、
    俺みたいな何の取り柄も無い日本人が入って来たんだからな。
    それで、遅刻ギリギリの登校だ。悪目立ちしても、仕方ないか)」

クラスメート「(あいつ、また彼女と一緒に来てるし……)」「(まさか朝から……?)」「(くそっ、羨ましい!)」ヒソヒソ

――その理由は、反町が考えているものとクラスメートが考えているものとの間では、大きな差があったが。

580 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:44:39 ID:KsOxxqbA
ボッシ「よおソリマチ。見た感じ夜のシュート練習は上手くいってそうだが。
     今日の午後からのシュート練習は、また俺が勝たせて貰うぜ?」

反町「おはよう、ボッシ。今日こそは俺が勝ってみせるよ」

ルスト「確かボッシとソリマチは、これまで3勝3敗だったっけか。
     『サーブルノワール』対『ポイズンヘッド』のシュート勝負は白熱するからなァ」

ボッシ「ふふん。実は俺、『ネオサーブルノワール』を開発中でさ。これさえ出来れば、ソリマチなんて目じゃないね」

反町「それは怖いな。俺も、シュート練習しないと(前にシュート練習してたら、パス練習と勘違いされたけど……)」

しかし、反町にもしっかりと男の友人が出来ていた。
フランス代表ではFWを務めたボッシ、そして同じくCBのルストの二人だった。
ボッシは反町と似たタイプのFWであるため、ライバルとしての対抗心から。
ルストはそのボッシの友人という繋がりで、転入早々に仲良くなれた。

ガラリ。

担当教員「……おはよう」

そんな折、紺色のスーツを着た担当教員がクラスに現れた。
彼は淡々とした口調でクラスメンバーの出欠を取っていき。

担当教員「……ナポレオンは。ルイ・ナポレオンは今日も欠席か」

今日も、ここで出欠が途切れた。教員は苛立った声で周囲に促すと、

アモロ「あ。あの……。ナポレオンは、『クソみてえな座学よりも、俺は身体を動かすのが性に合ってる』って……」

581 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:46:17 ID:KsOxxqbA
クラスで一番気弱なアモロが、おずおずと手を挙げてそう答えた。
噂では彼は、クラス一の不良と言われるナポレオンに、陰でイジメを受けているとの事だった。
教員はフンと鼻をならすと、

担当教員「――理論を知らずに非科学的な活動を続ける問題児め。奴には一度、灸を据えてやらねばならんな。
      まぁ良い。授業を始める。日直、号令を」

厳格さを体現する風体のままそう呟き、無理矢理に授業を始めるべくそう言った。

穣子「はーい。……きりーーっつ! れいっ! おねがいしまーーす! ちゃくせき! ぶいっ!」

担当教員「『ぶいっ!』……は、余計だ。以後、注意するように」

穣子「らじゃっ!」

静葉「(……ああ、穣子ったら。『らじゃっ!』は余計だって、またあの先生に怒られちゃうわ……)」ヒソヒソ

反町「(でも。あんな穣子さんを見てると。俺、元気になりますよ)」ヒソヒソ

静葉「(あら。……私みたいなメンヘラカッターナイフ女と一緒じゃ、元気になれないかしら?)」ヒソヒソ

反町「(静葉さんと一緒だったら、俺、心が安らぎます。だから、どっちも必要ですよ)」ヒソヒソ

静葉「……そう(反町君。そんな事はきちんと言えるんだから……)」

582 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:47:45 ID:???
担当教員「こら、そこで何を話している!」

反町「あっ、すみません!」

穣子の号令から始まった、隣席の静葉との会話を打ち切られ、反町は慌てて前を向く。
――これが、フランスに来てからの、反町一樹の日常だった。
教員の役に立つが退屈な講義を聞きながら、反町はこう考えていた。

反町「(……平和な学園生活。理論に裏打ちされたサッカー講習。規律を重んじる仲間達。
    そして……穣子さんと静葉さんが隣に居てくれる。――これこそが、俺が夢見た生活だ!
    キャプテン……鈴仙さんの所に戻るまで、こんな日々が、ずっと続けば良いのにな……!)」

――新しい一日。校舎の窓は目覚めの秋空が青く輝いていた。



***


アリス「(どうしてここまで沢山書いておきながら、私についての言及が無いのよ……。
     どうして私は友達が出来るどころか、その前の土俵にすら立たせて貰えないのよぉ……!)」

そして同じクラスの筈のアリスは、全く集団の輪に馴染めずに、
机に突っ伏して寝たふりをしながら、人知れず泣いていた。

583 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:59:08 ID:???
……と、言ったところで、本当は第1回目の練習まで行きたかったのですが、
時間が時間なので、今日の更新はここまでにします。

参考として、現在の反町、静葉、穣子、そしてアリスさんの能力値を載せておきますので、
どんな方針の選手にしていきたいかのアイデアがありましたら、
選択肢に反映する(かもしれない)ので、色々書いて頂ければ幸いです。

〜現在の能力値〜
選手名   ド  .パ シ タ  カ .ブ  せ  総  高/低 ガッツ才
反町    51  51 50 49 48 48 48  345 3 / 3  740  5
静葉    49  50 48 48 50 48 48  341 2 / 2  700  5
穣子    47  47 45 50 50 50 48  337 2 / 2  700  5
アリス   51  53 .49 49 52 49 49 .352 3 / 3  800  5


     反町
毒々しいドリブル(1/4でドリブル+2)
トリカブトパス(パス+2)60消費
毒の空と乙女の心(パス+2の連続ワンツー、要静葉、穣子)100×3消費
アキュラシーシュート(シュート+4、ポスト無効)120消費
強烈なシュート/ヘディング/ボレー(1/2でシュート+2)
ポイズンヘッド(高シュート+4)
トクシックインパクト(低シュート+4)200消費
ポイゾナスタックル(1/2でタックル力+2)
スキル・秋ジスタ(9月〜11月限定でスキル・ファンタジスタを得る)

584 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 01:00:23 ID:???
    静葉
フォーリンパス(パス+2)60消費
毒の空と乙女の心(パス+2の連続ワンツー、要静葉、穣子)100×3消費
落葉シュート(シュート+5)160消費
オータムスカイラブハリケーン(空シュート+5、要土台)200×2消費
秋の大三角(空シュート+8、要穣子or静葉&ゴールバー)300×2消費
オータムスカイラブタックル(任意でタックル+5、要土台)150×2消費
フォールカット(1/4でパスカット+2)
オータムスカイラブパスカット(任意でパスカット+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブブロック(任意でブロック+6、要土台)150×2消費
オータムスカイラブクリアー(任意で空クリア+3、要土台)150×2消費
スキル・オータムスカイラブ(オータムスカイラブの土台になれる)

    穣子
毒の空と乙女の心(パス+2の連続ワンツー、要静葉、穣子)100×3消費
オータムスカイラブハリケーン(空シュート+5、要土台)200×2消費
秋の大三角(空シュート+8、要穣子or静葉&ゴールバー)300×2消費
ウォームカラーハーベスト(1/4でタックル+2)
オータムスカイラブタックル(任意でタックル+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブパスカット(任意でパスカット+5、要土台)150×2消費
オータムスカイラブブロック(任意でブロック+6、要土台)150×2消費
スイートポテトルーム(1/4でブロック+6)150消費
ポテトルーム(1/4でブロック+4)100消費
オータムスカイラブクリアー(任意で空クリア+3、要土台)150×2消費
スキル・オータムスカイラブ(オータムスカイラブの土台になれる)
   アリス
都会派なドリブル(1/2でドリブル+3)
アーティクルサクリファイス(パス+2)60消費
ドールミラセティ(パス+2の連続ワンツー、要上海or蓬莱)80×2消費
ひとりドールミラセティ(パス+2の連続ひとりワンツー)160消費
ドールズ・ウォー(低シュート+5)250消費
上海人形カット(1/2でパスカット+3)

585 :森崎名無しさん:2016/03/24(木) 02:27:57 ID:???
乙でした
アリスさんトイレでご飯食べてそうで割と不憫

586 :森崎名無しさん:2016/03/24(木) 12:41:48 ID:???
乙でした
秋姉妹の特訓で上がった能力が一部反映してないね、一章で戦った時とガッツが同じだし

587 :森崎名無しさん:2016/03/24(木) 20:45:47 ID:???
育成方針か、アリスは十分スタメンで活躍出来るし放置として
秋姉妹はポジションごとに必要な能力を育成すれば必然と持ち味のスカイラブは強化される

特に強みの無い反町をどうするか、普通の練習がストライカーやウイング等のFWタイプの練習だと仮定して
スポーツ理論に基づく筋トレや体幹トレーニングで、競り合いガッツを鍛えスカイラブ土台を習得する秋姉妹サポートタイプ、
地上シュートを抑えシュート特化にせず、その分シューティングスターやポイゾナスオーバー等を習得し高低選ばないエリアルタイプ、
練習?そんなことよりデートだ!俺は二人とイチャイチャ学園ライフを送るぞ!!、更に浮き球が上げ愛に生きるタイプ、こんなとこか

588 :森崎名無しさん:2016/03/24(木) 23:46:23 ID:???
ほぼスタメンが確定してるのって、
FW 鈴仙
MF アリス、パチュリー
DFは人数がそもそも少ないので4バックなら全員スタメン、3バックならナズが外れるかな?くらい。

で、これを見た場合鈴仙・アリス・パチュリーと攻撃寄りの選手が多いから反町はボランチタイプに育っていけないかなぁ
必殺パスあるからボール散らせるしドリブル技増えればキープ力もある
タックルは1/2持ちだから基礎さえ上がれば実用範囲になるんじゃないか
ついでにSH静葉さん、DF穣子の間にいればFWの時よりも技も使いやすくなるだろうし

589 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/25(金) 00:18:53 ID:???
>>585
乙ありがとうございます。
アリスさんは今はこんなんですが、ストーリー中に見せ場はある筈です。
>>586
乙ありがとうございます。
すみません、秋姉妹のガッツは700じゃなくて750でした。
ただ、その他の基礎能力値については、確認したところこれで間違いない(はず)です。
>>587
育成方針について書き込みありがとうございます。
反町がスカイラブの土台という発想は無かったです。面白そうなので、選択肢に盛り込みました。
あと、そういやシューティングスターとか覚えてましたね反町君……w
反町君の浮き球はまず間違いなく上がりますね(ネタバレ)
>>588
反町をFW以外で使う手はアリですね。
本人はFW希望ですが、FW以外の能力を伸ばせるようにもしたいと思います。

590 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/25(金) 00:20:16 ID:???
〜練習フェイズ@〜
−反町のターン−

反町「――さあ。講義が終わったら、実技練習だ!」

……反町達が通うフランスのサッカースクールでは、
概ね午前に戦術論や技術論に関する理論を学び、午後にはその実践を行う流れとなっている。
また、実践時には生徒1人につき1名のコーチが付き、毎日面談の上、
その生徒の希望する、もしくは適正にあった練習メニューを行えるよう、環境整備がなされていた。

指導教官「さて。君の現在の能力は、データで表すと概ねこのようになっている」

また、選手の能力の管理は高性能コンピュータにて行われており、
以下に示すように完璧に数値化されていた。

選手名   ド  .パ シ タ  カ .ブ  せ  総  高/低 ガッツ
反町    51  51 50 49 48 48 48  345 3 / 3  740
所持中のフラグ:なし

     反町
毒々しいドリブル(1/4でドリブル+2)
トリカブトパス(パス+2)60消費
毒の空と乙女の心(パス+2の連続ワンツー、要静葉、穣子)100×3消費
アキュラシーシュート(シュート+4、ポスト無効)120消費
強烈なシュート/ヘディング/ボレー(1/2でシュート+2)
ポイズンヘッド(高シュート+4)
トクシックインパクト(低シュート+4)200消費
ポイゾナスタックル(1/2でタックル力+2)
スキル・秋ジスタ(9月〜11月限定でスキル・ファンタジスタを得る)

591 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/25(金) 00:21:36 ID:???
指導教官「そして、当校が君の選手としての性向やポテンシャルを検討した結果、
      以下の4コースの育成メニューを選んだ。目を通しておきなさい」

次に教官が差し出したレジュメを見る。そこには、こんな選択肢が書かれていた。

○反町一樹の育成コース一覧(☆印は、特に伸びやすい能力)

A:アキュラシーフォワードコース
  コース概要:生来のキックコントロールを伸ばし、正確な地上シュートを撃てるようにします。
          また、パスやドリブルなど、キックを活かしたゲームメイク技術についても同時に磨きます。
          半面、タックルやクリアなど、フィジカル面での育成は疎かとなります。
  主な上昇能力:☆パス、ドリブル、シュート

B:パワフルフォワードコース
  コース概要:エースストライカーをめざし、前線で戦う為のシュート、タックル、フィジカルを鍛え上げます。
          相手を吹き飛ばすような、強力なダイレクトシュート技を習得する事ができます。
          一方で、パスやボールキープなどは磨かれないため、前線で孤立しがちです。
  主な上昇能力:☆シュート、タックル、競り合い

C:ディフェンシブフォワードコース
  コース概要:通常FWでは磨かれないブロックやパスカット等DF能力を伸ばし、一人一芸を身に付けます。
          FW能力もある程度は磨かれるため、ボランチやSB等でも活躍できる万能選手になれます。
          当然、器用貧乏で何も出来ない選手となってしまう危険性もあります。
  主な上昇能力:☆ブロック、タックル、パスカット、シュート、ドリブル

D:内助の功フォワードコース
  コース概要:秋姉妹のパートナーとして、とことん尽くせるFWとなります。
          具体的には、フィジカルやガッツを鍛え、最終的にはスカイラブの土台となる事を目指します。
          同時に、彼女達と近いポジションであるMF・DFとしての能力を鍛えますが……これってFWか?
  主な上昇能力:☆最大ガッツ、競り合い、タックル、パスカット

592 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/25(金) 00:28:06 ID:???
指導教官「――カリキュラム通りに行けば、君には卒業まで4回、コース選択の機会が与えられる。
       一つのコースを4回続けて行うのも良いし、なりたい選手像から逆算して、
       コース選択のバランスを考えるのも良い。無論、当校の優れた教育環境がある以上、
       どう選んだとしても、最悪の結果はそうそう起きないと思うが」

反町「(内助の功って何なんだ……?)――あの、質問があります」

指導教官「何かね」

反町「ここに、『主な上昇能力』について記載がありますが。
   必殺技などについては、自主的に練習をする必要があるのでしょうか」

指導教官「成程、良い質問だ。……結論から言うと、原則不要だ。
      何故なら、このコース練習で伸びるのは、能力値だけでは無い。
      その能力に応じた技の『フラグ習得・回収』についても、別途判定が行われる。
      要するに、これまで個別かつ大量に行っていた基礎練習・フラグ練習を、
      数回分一気に纏めてパック詰めしたようなイメージだと思ってくれれば良い」

反町「となると、基礎能力については、元の値が高いと伸び辛いのでしょうか」

指導教官「概ねはそうだ。だが、これまで君がやって来たであろう基礎練習とは違う基準だ。
       詳しくは実際に選んでから見て欲しいが……概ね全体的に、能力値が伸びやすいようになっていると思う。
       ――他に質問は無いかね」

反町「……そうですね。まずは、実際にコースを選んでみてから考えようと思います」

指導教官「聞き分けが良くて助かるよ。では、実際にさっきの選択肢から一つ、
       君がこの第1回目の練習フェイズで取り組みたいコースを選んでくれたまえ」

593 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/25(金) 00:30:16 ID:L1dSP7RA
☆反町の第1回目の練習コースを選んでください。
 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A:アキュラシーフォワードコース
  コース概要:生来のキックコントロールを伸ばし、正確な地上シュートを撃てるようにします。
          また、パスやドリブルなど、キックを活かしたゲームメイク技術についても同時に磨きます。
          半面、タックルやクリアなど、フィジカル面での育成は疎かとなります。
  主な上昇能力:☆パス、ドリブル、シュート

B:パワフルフォワードコース
  コース概要:エースストライカーをめざし、前線で戦う為のシュート、タックル、フィジカルを鍛え上げます。
          相手を吹き飛ばすような、強力なダイレクトシュート技を習得する事ができます。
          一方で、パスやボールキープなどは磨かれないため、前線で孤立しがちです。
  主な上昇能力:☆シュート、タックル、競り合い

C:ディフェンシブフォワードコース
  コース概要:通常FWでは磨かれないブロックやパスカット等DF能力を伸ばし、一人一芸を身に付けます。
          FW能力もある程度は磨かれるため、ボランチやSB等でも活躍できる万能選手になれます。
          当然、器用貧乏で何も出来ない選手となってしまう危険性もあります。
  主な上昇能力:☆ブロック、タックル、パスカット、シュート、ドリブル

D:内助の功フォワードコース
  コース概要:秋姉妹のパートナーとして、とことん尽くせるFWとなります。
          具体的には、フィジカルやガッツを鍛え、最終的にはスカイラブの土台となる事を目指します。
          同時に、彼女達と近いポジションであるMF・DFとしての能力を鍛えますが……これってFWか?
  主な上昇能力:☆最大ガッツ、競り合い、タックル、パスカット

※「☆ドリブル」など、能力分野の頭にある☆印は、特に伸びやすい能力です。
※「主な上昇能力」に記載の無い能力も、稀に上昇する事があります。

594 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 00:35:24 ID:K0FLX5iU


☆タックルか☆パスカットならC選びたかったけどブロックはうーん

595 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 00:36:52 ID:L3+EK7W+
A

596 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 00:39:28 ID:???
アリスさんって紅魔戦でオフサイドトラップ使ってたけど、描写のみでスキル持ちじゃなかったのか
うっかりしてた

597 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 00:40:55 ID:???
更に浮き球が上がってしまうのか(意味深)一応サッカースクール在学中なんですけど…

598 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/25(金) 00:51:52 ID:L1dSP7RA
>>596
すみません、多分描写した後に、能力値データに入れ忘れてました。次に能力値を出す時に修正します。
他にも同じようなミスがあるかもしれませんので、ご指摘頂ければ幸いです。

A:アキュラシーフォワードコース

反町「じゃあ、Aのコースを選んでみます。やっぱり、正確性を兼ね備えたFWというのには憧れますし」

指導教官「分かった。では、やってみなさい」

反町は教官の指示を受け、キックコントロールの強化を図った。

先着3名様で、

★反町のパス特訓→ ! dice + ! dice =★
★反町のドリブル特訓→ ! dice + ! dice =★
★反町のシュート特訓→ ! dice + ! dice =★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

パス特訓→10以上でパス+2、「ネオトリカブトパス(仮)」習得
        5以上でパス+2、パスフラグ習得
        2以上でパス+1

ドリブル特訓→10以上でドリブル+2、更にドリブルフラグ習得
          5以上でドリブル+1、更にドリブルフラグ習得
          2以上でドリブル+1

シュート特訓→10以上でシュート+2、更にシュートフラグ習得
          5以上でシュート+1、更にシュートフラグ習得
          2以上でシュート+1

599 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 00:53:35 ID:???
★反町のパス特訓→ 4 + 6 =★

600 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 00:54:05 ID:???
★反町のパス特訓→ 5 + 6 =★

601 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 00:54:30 ID:???
★反町のドリブル特訓→ 6 + 1 =★

602 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 00:55:11 ID:???
★反町のシュート特訓→ 6 + 1 =★

603 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 00:59:44 ID:???
パス技覚えてフラグ2つ取得なら上出来だね

604 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/25(金) 01:02:31 ID:L1dSP7RA
★反町のパス特訓→ 4 + 6 =10★
★反町のドリブル特訓→ 6 + 1 =7★
★反町のシュート特訓→ 6 + 1 =7★
パス特訓→10以上でパス+2、「ネオトリカブトパス(仮)」習得
ドリブル特訓→5以上でドリブル+1、更にドリブルフラグ習得
シュート特訓→5以上でシュート+1、更にシュートフラグ習得

バシュルルルッ! ギュンッ!

指導教官「素晴らしいコントロールだ。後は威力さえあれば、文句なしのFWなんだが……」

反町「(パスの練習は上手く行った! 今なら、より精度の高い『トリカブトパス』を撃つ事も出来そうだ!
    ……それに、教官には言われてるけど。シュートだって、着実に腕が上がった自信がある。
    次の練習も頑張るぞ!)」

*反町のパスが+2されました。51→53
*反町がパスフラグを習得&回収。『ネオトリカブトパス(仮)(パス+3)80消費』を習得しました。
*反町のドリブルが+1されました。51→52
*反町がドリブルフラグを習得しました。
*反町のシュートが+1されました。50→51
*反町がシュートフラグを習得しました。

605 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/25(金) 01:07:00 ID:L1dSP7RA
−静葉のターン−

反町がFWとしての能力を磨いている頃、
静葉も同様に指導教官からのレクチャーを受け、第1回目のコース練習の選択を行おうとしていた。

静葉「(……私単体の能力では、パチュリー・ノーレッジのような一流MFに並ぶ事は到底不可能。
     となると、彼女を補佐するようなMFになる事こそが一番の近道とは思うけれど。
     オータムスカイラブ以外で、私個人が輝けるための個性も身に付けたい。どうすれば……)」


☆静葉の第1回目の練習コースを選んでください。
 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A:陰のゲームメーカーコース
  コース概要:絶対的なトップ下を補佐して、中盤で戦える選手を目指します。
          前線で戦える攻撃力と、ボランチとしても動けるパス力・守備力の両方を身に付けます。
          どうしても、強力な選手の劣化版になりかねないのが欠点です。 
  主な上昇能力:☆パス、ドリブル、シュート、パスカット

B:静かのサイドハーフコース
  コース概要:サイド際に立ち、ボールを運んだり、サイドアタックを阻止できる選手になります。
          中盤に必要な能力を万遍なく鍛えられるので、無駄が無いコースです。
          ただ、こればかり選んでいても、地味な選手になりがちです。
  主な上昇能力:☆ドリブル、パス、タックル、パスカット

C:終焉のダイナモコース
  コース概要:ひたすら体力をつけ、試合開始から試合終了まで動ける選手を目指します。
          マーカーとして敵に張り付く、奥の手のシューターとなる等、ニッチながら活躍シーンは多いです。
          個性的な選手になれますが、活躍しどころが限られた選手になる危険もあります。
  主な上昇能力:☆最大ガッツ、タックル、シュート、特殊スキル(ダイナモ)等

606 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 01:12:01 ID:EH84ywww
C

607 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 01:14:23 ID:K0FLX5iU
A

608 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/25(金) 01:14:25 ID:L1dSP7RA
……と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
今回覚えた反町の「ネオトリカブトパス(仮)」について、もし他に名前案があれば、コメントを頂ければ幸いです。
案が出た場合は投票をして、名前を決定したいと思います。(案が無ければこのまま『ネオトリカブトパス』にします)

それと、これからの更新予定ですが、このまま反町編を続けていきたい一方、
そろそろ1月に実施した、人気投票の結果発表もしたいと思っています。
そのため、明日に穣子とアリスさんの練習を終え次第、本編は早々に次スレに移行し、
残ったこのスレは、並行して人気投票の結果発表に使おうかな、という事を検討しています。

なので、もし良ければスレタイ案について、

【】鈴仙奮闘記36【】

の形で書いて提案して頂ければ大変嬉しいです。
次スレは、恐らく丸々反町の章か、早ければ鈴仙の章サントス編も含むと思います。

それでは、本日も遅くまでお疲れ様でした。

609 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 01:33:59 ID:???
本日も夜遅い中書いてくださり、お疲れ様でした。

パス案『キラービーパス』:スズメバチの針のように鋭くも勢いのよいパス

【反町の秋】鈴仙奮闘記36【アリスの冬】
【フランスの】鈴仙奮闘記36【秋景色】

610 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 02:08:22 ID:ACTgunR2
C

611 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 07:17:40 ID:???
姉妹揃ってガッツ上げ続ければ合体技連発しながら最後まで戦えるってことかな?

612 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 09:21:08 ID:???
【白秋】鈴仙奮闘記36【狂騒曲】
【孤独】鈴仙奮闘記36【毒々】

613 :森崎名無しさん:2016/03/25(金) 21:50:05 ID:???
パス案「オオゼリパス」トリカブトと並ぶ日本三大有毒植物の一つで毒性がそれよりやばい

【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】

614 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/25(金) 22:53:09 ID:L1dSP7RA
こんばんは、更新再開します。
>>594
☆でなくても手堅くは伸びるので、ディフェンシブフォワードも悪くはないですね。
>>597
学園モノのお約束だと思ってます。
>>603
練習回数が少ない分、仲間の章は成長を実感出来る感じにしたいですね。
>>609
必殺名とスレタイ提案ありがとうございます!
こちらこそいつも更新が遅くなってしまいすみません。
仕事もあって、そこから書いていってとなると、どうしても最近は12時を跨いでしまいます。
もうちょっとしたら仕事が少し楽になるので、早めに&沢山更新できればと思っています。
>>611
そうしたメリットもありますね。
ただ、ダイナモコースはガッツ以外の成長が弱めなので、
選び過ぎると単体では微妙な選手になってしまうのが欠点でしょうか。
>>612
スレタイ提案ありがとうございます!
>>613
必殺名とスレタイ提案ありがとうございます!
反町君のお蔭で毒に関する知識が深まりました。

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