キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/20(土) 01:02:08 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで世界を救う為に努力する話です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1452408627/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠に並ぶ名選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
彼女は永琳の庇護下で実力を大きく伸ばし、幻想郷中の勢力が集まった大会でMVPを勝ち取った!

しかしその夜鈴仙は、自身の成長は永琳の計画であった事、その計画の副作用で
月に眠る大いなる厄災――「純狐」が八雲紫の身体を乗っ取り目覚めつつある事を明かされる。
そして、鈴仙は永琳に懇願される。「純狐」の純粋なる狂気を止める者は、
これまでの経験で混沌たる狂気を溜め込み成長した鈴仙以外に居ない。
だからこそ、鈴仙は次に紫が計画した大会――『幻想スーパーJr.ユース大会』に優勝し、
その狂気をもって純狐を倒し、世界を救って欲しい……と。

鈴仙は最初は戸惑いつつも、中山により自身の成長と覚悟を悟り、最後には永琳の願いを受け入れる。
そして、幻想郷の秩序の変革を狙う『プロジェクト・カウンターハクレイ』にて
編成された新チーム・リトルウイングスの一員として、大会に優勝することを誓った。

そして、大会前の鈴仙に課せられた第一の使命は、サッカー王国・ブラジルでの修行。
しかし、リオカップの優勝を目標に意気揚々と新天地に乗り込んだ鈴仙を待ち受けていたのは、
凋落した名門チーム・コリンチャンスでの甚だ雑な扱いだった。
日々を生きる為のバイトに手一杯で、当初の情熱を失いかけている中、
鈴仙は自分よりも先にブラジルに渡り、華々しい活躍を遂げていた親友・妖夢と再開し……?

66 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/22(月) 23:46:32 ID:keQoJ4EU
女性「貴女が、ジャポーンから来た、鈴仙・優曇華院・イナバさんですね?
    ああ、いえ! お話はこの素敵なジェントルマンから聞いておりますゆえ」

コーチ「グヒヒ……ワシ、素敵かのう?」

鈴仙「(ちょっとおだてられた位で、照れてんじゃないわよ……)」

しかし、その女性の目的が違う事はすぐにわかった。
キャスケット帽から覗かせるショートボブの黒髪を少しだけ揺らし、
彼女は鈴仙に対してずかずかと近寄った。

女性「わたくし、こう言った者でして」

女性は鈴仙に対して名刺を差し出した。名刺にはこう書かれていた。

鈴仙「サッカー派ルポライター、アヤソフィア・シェマリー……?」

アヤソフィア「イエース! 私、日系記者のアヤソフィアと言います。鈴仙さん、どうぞお見知りおきを」

鈴仙「…………」

ここで漸く、鈍い鈴仙でも気付いた。

鈴仙「(――私、この人、見た事ある……)」

アヤソフィアと名乗る女性は確かに美人であり、どうやらスラム街の荒くれがかくも集まっているのも、
ひとえに彼女の外見に惹かれた為である事は容易に想像できた。
そして、鈴仙はこうしてまじまじと近くで彼女の顔を見れた事で、胸中に抱いた疑問を速やかに確信へと変える事が出来た。


鈴仙「――あんた。もしかしてブン屋の射命丸じゃ……」

67 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/22(月) 23:48:28 ID:keQoJ4EU
アヤソフィア「あ、あ、あやややや……。だ、だだだ、誰でしょうかね!
        そのシャメイマルとか言うのは。私、そんな下品な名前のヒト、知りませーん!」

鈴仙「(カタコトになってるのが余計に怪しい……)」

アヤソフィア「――だ、大体。私が以前どこで何をしていたかなんて。そんなの、貴女には関係ないでしょう。
        袖振り合うも他生の縁。ここは、今日の私達の出会いを大事にしましょうよ! ね?」

鈴仙「無理矢理だなぁ……」

そして実際、アヤソフィアはかなり怪しかったが……。
あまりに白々しい様子に、更なる追求をするのも馬鹿らしくなった鈴仙は、
仕方なしにこの記者のペースに付き合ってやる事にした。

アヤソフィア「先週の『リオサッカー』、読みました? あれのリオカップ特集記事、私が書いたんですけど。
        どうにも最後の結論部分で、読者の皆さまからの反響が凄くて。
        私も編集長に怒られて、こうして直々に追加にやって来た次第なんですよ」

鈴仙「……『リオサッカー』って、あの雑誌のタイトルの事?
   それなら確かに、私達コリンチャンスが優勝するなんて予想は、ちょっと大胆だったと思いましたけど」

アヤソフィア「いやー。読者は意外性を求めるモンかな? って思ってたけど。
        あまりに意外過ぎても場が白けるだけでしたね。これは失敗でした」

あやや、ともはや隠す様子も無く朗らかに笑うアヤソフィア。
もしかしたら、先程の大袈裟なまでの分かり易さも、不要なツッコミを減らす為の手段だったのかもしれない。
そう思いながらも鈴仙は暫く、アヤソフィアの身の上話――彼女はどうやら、これでも大手出版社の有望な若手社員らしい
――などを聞いていると、不意に彼女がこう口火を切った。

アヤソフィア「……ま。そんな訳で本題に戻りますけど。私は貴女を取材に来たんです。受けて下さいますね?」

68 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/22(月) 23:52:03 ID:keQoJ4EU
彼女の目が鋭く光った。野次馬の奇異の目が迫っているのもあり、鈴仙は断り切れなかった。
鈴仙の無言を肯定と解したのか、アヤソフィアはまずこう切り出した。

アヤソフィア「じゃあまず質問です。鈴仙さん、貴女はどうして遥々日本からブラジルに来て。
        それも、こんなろくでも無いチーム未満の烏合の衆の一員として頑張ってるんですか?」

鈴仙「(ろくでも無いチーム未満の烏合の衆って。事実だけど、他人に言われると何か腹立つわね……。
    ――でも、なんて答えようかな? アヤソフィアの素性はともかくも、一応、これって取材な訳だし。
    熱血な印象とか、真面目な印象とかを持って貰ったら、後で何か反響のファンレターが届くかも……?)」

取材に対して、実は案外まんざらでもなかった鈴仙は少し考えて――質問に対してこう答えた。

A:「サッカーで世界を救うためです!」
B:「自分より強い選手と戦いたいからです」
C:「コリンチャンスというチームに、昔から憧れてたからです!!」
D:「む、無理やり連れてこられたからです……ううっ」
E:「ブラジルサッカーの歴史を凌辱する為です」
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


*ここから2、3の選択肢の傾向によって、イベント後に入るボーナス(少し)が変動します。
  ですが本当に少しですし、明確なハズレは無いので、基本的にノリで入れて下されば幸いです。
*通常日を跨いだ場合は再投票ですが、進行を優先して、今回は日を跨いでも再投票は無しとします。

69 :森崎名無しさん:2016/02/22(月) 23:56:39 ID:FAnpvdTY
B

70 :森崎名無しさん:2016/02/22(月) 23:59:12 ID:2lfjoRWM
E

71 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 00:06:39 ID:09gDUxh6
B

72 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/23(火) 00:10:13 ID:yopkbzrE
B:「自分より強い選手と戦いたいからです」

アヤソフィア「ふむふむ。……成程、中々マゾヒスティックですねぇ。
        ――では次の質問。貴女は今後、キャプテンとしてどのようなチームを作りたいですか?
        あ。和を大事にする……とかみたいな理念じゃなくて。
        攻めとか守りとか、そんな戦術面的な意味でお願いします」

鈴仙「(――いきなり踏み込んだ質問になったわね。さて、どう答えたモンかしら……。
    この辺りは、単純に自分の好みで選んでも良いような気がするけど……)」

A:「最後の1秒までシュートを目指すような、ひたすら攻めるチームを目指したいです」
B:「皆で結束して決して攻めさせない。そんな守りのチームを目指したいです」
C:「組織による統率力を大事にしたいですね。中盤を大事にしたチームを目指したいです」
D:「どれが良いとも、一概には言えませんね。強いて言えば攻守のバランスが取れたチームが良いです」
E:「むしろ全員一芸特化のチームとか憧れますね。究極のチームワークだと思います」
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

73 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 00:15:31 ID:ATS1T1JY
C

74 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 00:22:28 ID:09gDUxh6
A

75 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 00:24:05 ID:qVzbbnko
C

76 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/23(火) 00:27:59 ID:yopkbzrE
C:「組織による統率力を大事にしたいですね。中盤を大事にしたチームを目指したいです」

アヤソフィア「ふむふむ。組織による統率力ですな。けだし、私も昔はこう説教してたもんです。
        組織に属するというのは、自分の意思だけでは動けなくなる事である……と。いやはや、名言ですねぇ。
        ――さあ。これで質問は最後ですよ。もちろん鈴仙さんは、次のリオカップでは優勝を目指すでしょうが。
        この身の丈をですね。是非! この私に語ってくれないでしょうか!?」

鈴仙「(最後に一言! ……って、テレビとかじゃ良くあるけれど、無茶ぶり感が否めないわね……。
     ――うーん。一言かぁ。無難に言って終わりだと楽だけど。どうしようかなぁ)」

A:「リオカップ、絶対に優勝します! ファンの皆さん、応援しててください!」
B:「妖夢、見てるか! あんたの鼻、真っ赤っかに明かしてやるんだからね!」
C:「師匠、姫様、皆! ……落ち込んだりもしたけれど、私は元気です」
D:「正直、今の私は胸を張って何かを言える気がしません。なので、コメントは優勝時にとっておきます」
E:「リオカップでは全試合50点差を目指します!!!!!!」
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

77 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 00:34:14 ID:09gDUxh6
B

78 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 00:36:15 ID:ATS1T1JY
F 試してみたいんですよ。私と妖夢……どっちが上なのか!

79 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/23(火) 00:55:51 ID:yopkbzrE
……と、言ったところで時間が時間なので今日の更新はここまでにします。
選択肢後の展開については、共通部分は書き溜めてあるので、
投票が入り次第、比較的すぐに更新できると思います。明日は5ターン目の更新に入っていきたいです。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

80 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 01:01:08 ID:QXDSqj+g
C

81 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/23(火) 01:01:34 ID:???
ちなみに射命丸らしき女性記者の名前については、
某アナカン様のアイデアを丸パク…リスペクトさせて頂きました(汗)

82 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 01:07:18 ID:JPEAQwBA
F
これよりコリンチャンスの苦難の歴史は終わり、
未来への希望にあふれたチームとなります!
……そして、私の故郷も、いつか……


アナカンスレは結局アヤソフィアさんの出番が殆どないまま終わったから、
ここでの活躍に期待だ。

83 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 01:36:22 ID:1Axv/B/2
E

84 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 03:23:26 ID:qVzbbnko
A

85 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 10:35:22 ID:7NDyc1sE


86 :森崎名無しさん:2016/02/23(火) 20:34:31 ID:???
ナトゥレーザは原作の通りかはたまた別のキャラだろうか?
大穴で野生化した橙と予測しておくぜ

87 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/23(火) 23:58:13 ID:yopkbzrE
こんばんは、今日は帰りが遅くなりましたが少しでも更新します。
>>82
アナカンスレでも東方キャラが色々気になる形で出てましたよね。
射命丸ことアヤソフィアさんはブラジル編では結構見せ場を作りたいと思っています。(見せ場があるとはry)
>>86
先にネタバレですが、原作の彼では無いですね。
野生化した橙は藍のリボンがあれば仲間になります。

88 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/23(火) 23:59:40 ID:yopkbzrE
A:「リオカップ、絶対に優勝します! ファンの皆さん、応援しててください!」

アヤソフィア「はいはい……成程。面白味の欠片もありませんな。いや、実に貴女らしい」

鈴仙「そういうあんたは、デリカシーの欠片も無いけどね。……ていうか、本当に隠す気無いわね、アンタ」

出来れば鈴仙は生意気な射命丸……では無く。
アヤソフィア・シェマリーと名乗る謎の女性記者に飛び掛かりたかったが、
周囲に出来ていたギャラリーもあって、歯ぎしりしながら抑える。
やがてアヤソフィアはパタリと手元のメモを閉じて、

アヤソフィア「さてと、じゃぁ、今日は顔見せという事で……取材は終了にしますか。
        ――それじゃ、次の記事を楽しみにしといてくださいね〜」

タタタタッ……。

鈴仙「はぁ……一体何だったのかしら、アレって」

まるで台風のように、どこかで見た事のある少女は去っていった。(流石に空は飛ばなかった)
去り際に呟いた『顔見せ』という単語が少しだけ鈴仙に引っかかる。

鈴仙「(……天狗社会での政争に負け、外界へと『追放』になった射命丸。
    今ここで取材をしていた、アヤソフィア・シェマリーという射命丸似の謎の女性。
    この二人が同一人物だとしたら……彼女は、一体何故、こうも露骨に私に接触を?)」

鈴仙と射命丸は、幻想郷において決して友好であるとは言えなかった。
しかし、あのアヤソフィアが射命丸と同一人物として、彼女は積極的に鈴仙に接触をして来た。
この行動には何か意味があるのではないか……?

89 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 00:01:51 ID:3KeHMs6o
鈴仙「(……ま、ただの嫌がらせな気もするけどね)」

……と、考えた所で。心身ともにヘトヘトな鈴仙は、ここで思考を打ち切る事にしたのだが――。
鈴仙が最後に抱いた感想も、あながち間違いでは無かった。

コーチ「グヒヒ……鈴仙。お前さんの記事が載っとるゾイ」

鈴仙「え、ホントですか!」

後日、鈴仙が『リオサッカー』――アヤソフィアが記事を掲載している雑誌だ――を読むと、
そこには、こんな事が書かれていた。

90 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 00:02:53 ID:3KeHMs6o
〜少女Uを直撃!「命がけで来てんでしょ?」「あんた、顔を名前、覚えたわよ」〜

――『自分より強い奴と戦いたい』
場末のバーのバニーガールは、赤い目をぎらつかせながら記者にこう語った。

彼女の名は鈴仙・優曇華院・イナバ。
最近日本の隔離地区からここブラジルへと密入国して来た少女は、
現在は悪名高いチンピラ軍団・SEコリンチャンスの一員として、
怪しげな薬品を吸引するなどの『仕事』を行っているらしい。

『組織による統率力を大事にしたいですね。中盤を大事にしたチームを目指したいです』
大勢の荒くれやならず者共が記者の周囲を取り囲う中、彼女はこう語る。
自分より強い奴とは、組織によって多数対一でボコリたいのだろうか。
ロールプレイングゲームの世界では、正しき姿である。

記者は正義感から、少女Uに対して説得を図るも、彼女は最後に
『リオカップ、絶対に優勝します! ファンの皆さん、応援しててください!』
と、とって付けたような世辞を付けて、そそくさと務め先である夜の店へと入って行った。
彼女は終始、記者と知り合いであるかのような馴れ馴れしい態度で話していたが、
この兎耳の少女が今後、リオカップを騒がす事となるのは間違いないと記者は確信した。
                                             (A.Shemary)

91 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 00:04:47 ID:3KeHMs6o
鈴仙「……ひ、酷い。ひどすぎるわよ、こんなん!? やっぱり嫌がらせじゃないの!?」

コーチ「まぁま。そう泣いちゃいかん。お前さんの取材を聞いとった荒くれ共には、
    あの取材でファンになったって奴も結構居たゾイ? ……ほれ、これは餞別じゃ」

鈴仙「こ、これは……ドリブルに必要な脚力を鍛える為のタイヤ!
   そして、パス時におけるトーキックの精度を高める為のハイヒール!
   そしてそして! これも……パス精度を高める為には必須な、カラーコーンじゃないの!?」

コーチ「……ま。餞別は餞別として貰っといて。それよりも、お嬢ちゃん。
    覚えとけェ。ブラジルのマスコミの怖さは、こんな学級新聞レベルのもんじゃないゾイ。
    ……あのアヤソフィアちゃんとは、学級新聞ごっこで遊びたかったけどのお……グヒヒ」

鈴仙「学級新聞ごっこって何ですか!? なんでも○○ごっこって付ければエロくなるって思ってたら、それは甘えですよ!」

――結果としては大事にはならなかったものの。
先日の取材の目的には、鈴仙に対する嫌がらせが多分に含まれていたようだった。


***


アヤソフィア「鈴仙さん。あんたは良いですよねぇ。貴女は本当に何時でも素敵で……綺麗です。
        ――そして。――私はやっぱり、どうしても貴女にはなれないみたいです」

それと時を同じくして、アヤソフィアは勤務先である出版者のデスクでそう呟く。
その言葉は決して誰にも聞かれる事は無かったが。
――そこには、単なる嫌がらせではなく。鈴仙に対する明確な敵意と悪意が見え隠れていた。


*荒くれから貰った練習グッズの効果により、
 次回の練習時限定で、鈴仙がシュート練習をする際にカードの数値に+2。パス練習をする際にカードの数値に+4されます。

92 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 00:16:49 ID:3KeHMs6o
<<<12月1週・基礎練習フェイズ>>>

鈴仙「暑いっ…! ブラジルの夏は、日本で言う7月どころじゃないわね。
    風が通るダンボールハウスに、よもや感謝する日が来るとは思わなかったわ」

今週重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A:ドリブル(53)  上がりにくい
B:パス(53)    上がりにくい
C:シュート(54)  上がりにくい
D:タックル(52)  普通
E:パスカット(50) 普通
F:ブロック(47)  上がりやすい
G:せりあい(52)  上がりにくい
H:フラグの開発をする。(更に選択)

所持中のフラグ:スルー(15/20)、オフサイドトラップ(18/20)、パスカット(10/20)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

93 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 00:18:21 ID:3KeHMs6o
補足忘れましたが、今回練習に限り、
鈴仙がパス練習をする時はカードの数値に+4。シュート練習をする時はカードの数値に+2が入ります。

94 :森崎名無しさん:2016/02/24(水) 00:22:59 ID:F1AaJRd2
C

95 :森崎名無しさん:2016/02/24(水) 00:23:10 ID:NZvInx7s


すみませんが、タックルとせりあいで上がりにくさが違うのは、仕様ですか?

96 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 00:28:16 ID:3KeHMs6o
>>95
すみません。数値だけ直して上がり易さの修正を忘れていました。
正しくは、
A:ドリブル(53)  上がりにくい
B:パス(53)    上がりにくい
C:シュート(54)  上がりにくい
D:タックル(52)  上がりにくい
E:パスカット(50) 普通
F:ブロック(47)  上がりやすい
G:せりあい(52)  上がりにくい
H:フラグの開発をする。(更に選択)
となります。

ついでに本文も一部修正します。

>鈴仙「……ドリブルに必要な脚力を鍛える為のタイヤ!

とありましたが、これは間違いで、

>鈴仙「……シュート練習には欠かせないブラックボール!」

と脳内で修正してください。
別な選択肢を一旦想定して書き溜めていた文章について、直すのを忘れてました。

97 :森崎名無しさん:2016/02/24(水) 00:30:11 ID:FI/TTUVg
C

98 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 00:36:00 ID:3KeHMs6o
C:シュート(54)  上がりにくい

鈴仙「……よし。折角差し入れも貰った事だし。今日はこのブラックボールで練習するわよ!」

鈴仙はずっしりと重い鉄球を使って、何度もシュートを打ち込んだ。

先着1名様で、

★鈴仙のシュート練習→! card+(ボーナス補正+2)★

と書き込んでください。数値・マークで分岐します。

JOKER→+2&必殺フラグ習得!(フラグがある場合は回収)
7〜13→+1!
1〜6→効果が無かった。

*補正値を合計した数値が13を超えた場合は、13として扱います。(JOKER扱いにはなりません)

99 :森崎名無しさん:2016/02/24(水) 00:39:52 ID:???
★鈴仙のシュート練習→ ダイヤ2 +(ボーナス補正+2)★

100 :森崎名無しさん:2016/02/24(水) 00:41:05 ID:???
ダメな引きが続くね。

101 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 00:45:07 ID:???
★鈴仙のシュート練習→ ダイヤ2 +(ボーナス補正+2)★
1〜6→効果が無かった。

鈴仙「どおっせええええいっ!」

グワァァァッ……バギイイッ!

鈴仙「痛ーーーい! ば、ばっかじゃないの! シュート練習で鉄のボールなんて使ったって、
    単に足首の骨が折れるだけに決まってるのにーーー!?」

現実と虚構の区別がつかない鈴仙は、見事に足首を痛めた。


*何も起こりませんでした。

102 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 00:48:03 ID:???
…と、言ったところで短いですが、今日の更新はここまでにします。
>>100
これでもグレミオ相手には充分勝てると思いますが、
暫くの間は、今後加入する仲間達に頼るのも大事になるかもしれませんね。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

103 :森崎名無しさん:2016/02/24(水) 23:04:53 ID:???
乙なのです

?「幻想郷選抜大会まではトップクラスのストライカーでありながら没落した凡手……お前、俺の妹になれ」
?「あやや、私がなにかするまでもなかったですかね」
鈴仙「おいこらそこ」

ゲーム的にはカードの引きのせいだけど、境遇的には練習相手も設備も指導者もないせいで伸び悩んでいるように見えてしまう

104 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 23:54:54 ID:???
>>103
乙ありがとうございます。
実は今でも狂気の瞳やら必殺シュートの性能のお蔭で、並以上のストライカーだったりします。>鈴仙
現状のコリンチャンスの設備は最悪ですが、一応それに対するフォロー及び、
そのフォローによる鈴仙の強化イベントも固定である予定です。

105 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 23:57:01 ID:???
<<<12月1週・イベントフェイズ>>>
【鈴仙、海水浴場に行く】

鈴仙「暑いっ……! このままじゃあ干しウサギになっちゃうよお……」

サンパウロで12月を迎えた今もなお、鈴仙の生活は好転しなかった。
毎朝ボロボロのバーの脇にあるダンボールハウスで雨露をしのぎ、
昼は色々なバイトで生活費を稼ぎ、夜はクラブハウスという名前のバーで健気にバニーガール業をこなす。

鈴仙「リオカップまで後きっかし1カ月なのに。バイトばかりでロクに練習できてないし。」

そして、今日も大枠としては全く変わらない一日が始まろうとしていた。
うだるような暑さで目を覚ました鈴仙は、寝不足で瞼を擦りながらバーに入ると、
良く分からない雑誌を見ながらニヤニヤしているコーチが居る為声をかける。
すると彼の口からは、思いもがけない言葉が飛び出した。

コーチ「――鈴仙よ。今日が何の日か分かるか」

鈴仙「――えっ?」

深刻そうな表情でコーチはそう呼びかけた。
もしかして、何かのスイッチが入って、この変質者がいよいよ本気を見せるのではないか……。
そんな期待も込めて鈴仙は、

鈴仙「……はい! 今日はリオカップ開幕一カ月前です!」

――と、確かな熱意を見せつつオーバーリアクションで頷き、コーチにこう答えると。


コーチ「……んー? ……おお。……おーおー。リオカップ……って、何じゃったっけ?」

鈴仙「そこからですかっ!?」

106 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/24(水) 23:59:35 ID:???
……鈴仙の期待は、全くの的外れである事が分かった。
では一体どうして、彼はそんなに畏まった口調で鈴仙に今日が何の日であるかを聞いたのか。
それは勿論、あの変態老人の中では、今日は確固たる特別な日だったからだ。

コーチ「……グヒヒ。今日は、サンパウロ海水浴場の海開きの日じゃろうが。
     ワシは毎日海開きの日は海に行って、パイオツがカイデーのチャンネーをナンパするのが、
     人生の数少ない生きがいなんじゃよ。……グホ、グホホ、グヒフホホ」

鈴仙「――はぁ……(期待じゃなくて、予想通りだったかぁ……)」

想定には入っていたその答えに対し、鈴仙はがっくり項垂れる。
しかしコーチは鈴仙に対してゴキゲンだったようで、こうも提案してくれた。

コーチ「そんな訳で、今日はワシも海に行くから、お主もバイト、休んでいいゾイ。
     むしろ、ワシと一緒に海に行くか? お前さん用の良い水着があるゾイ……グヒヒ」

鈴仙「………溶ける水着とかだったら、マジで撃ち抜きますよ」

コーチ「グホ、グヒホホホ。ふ、普通のビキニゾイ!」

鈴仙「(あやしい……)」

その提案には多分に怪しい所もあり、最初鈴仙は当然の如く同行を断ろうとしたが――。

鈴仙「……いえ。やっぱり行きます。水着は着るか、分からないけどね」

コーチ「おお、行くかァ。楽しみじゃのう……グヒヒ」

鈴仙「(この人が何か犯罪を犯したら。私は責任を持ってこの人を裁くんだ……!)」

107 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/25(木) 00:09:31 ID:YwzlSRFY
暫く考えた結果、鈴仙はこの誘いに対して首を縦に振る。
そこには、大会を前にしてコリンチャンスの責任者(?)が、痴漢容疑で逮捕されるのを防ぐためが大きかったが。

鈴仙「(……コーチの考えてる事は相変わらず酷いけど。
    外は暑いし、たまにはバイトを休みたかったし――ついて行くのも、悪くはないかなぁ)

……実は鈴仙自身も、この暑さを紛らわせたいという気持ちが、全くない訳ではなかった。
そして――。


*****

〜サンパウロ・市民海水浴場〜

鈴仙「うわぁ……。水が水平線の果てまで続いてる!」

コーチ「むほぉ! ズギミのチャンネーが一杯じゃのう! ムホ、ムホホ!」

鈴仙「(ズギミ……? ――ああ、水着ね。しかし、知り合いながらヤバい表情してるわね、この爺さん……)」

――鈴仙達コリンチャンス一行(2名)は、スラム街から歩いて30分の所にある海水浴場へとやってきた。
観光客向けと言うよりは市民の為に開かれたそこは、海の色も若干澱んでいるし、
パラソルとかリクライニングチェアのような気の利いたアイテムは無い。
しかし、それでもサンパウロ市民と思われる多くの人間達が集まり、泳ぎや日焼け、そしてサーフィングを楽しんでいた。

コーチ「そんじゃ、ワシは今からナンパして来るからこれで。
     お前さんも夕方まで、自由に遊んでて良いゾイ。……グヒヒ」

鈴仙「遊ぶって。……私は、練習して上手くならなきゃいけないのに……」

108 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/25(木) 00:11:49 ID:YwzlSRFY
――そして目的地に着いた途端、鈴仙はコーチと別れて一人になった。
不要な付きあいの強要が無い点については、コリンチャンスの長所なのかもしれない。

鈴仙「(――って、言ってる場合じゃないわ。折角だから、海で出来る事を探しましょ。
    知り合いと会って交流を深められたら、特訓に誘われたり新技術を効率良く学べるかもしれないし。
    ひたすら特訓をしたら、最近遅れがちな基礎能力の向上に確実に繋がるだろうし。
    海の家や出店に行って、一発逆転のアイテムを狙ってみても良いかもしれない。
    他にも、……兎に角! 出来る事が限られてる今だからこそ、全力で取り組むのよ!)」

――全ての物には意味がある。いや、正確には。
全ての物に意味を見出せん奴は、何時まで経っても凡夫のままだよ。
……かつてそう鈴仙に語ったのは誰だったか。
そんな言葉を思い出しながら、鈴仙は海水浴場での行動を選択した。

A:知り合いに会えるかもしれない。海水浴場を練り歩く。
B:海と言えば特訓だ。脇目もふらず泳ぎまくる。
C:練習に役立つアイテムがあるかも。海の家に行く。
D:ファンを増やすチャンス! ここはサーフィンに挑戦だ!
E:その他 他に海でやりたい事があればどうぞ。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


109 :森崎名無しさん:2016/02/25(木) 00:12:42 ID:KqtQHVRU
A

110 :森崎名無しさん:2016/02/25(木) 00:19:09 ID:1xKkDEjo
A

111 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/25(木) 00:32:32 ID:YwzlSRFY
A:知り合いに会えるかもしれない。海水浴場を練り歩く。

鈴仙「(――私はまだ、ブラジルにおいてもコネが少ない。
    ここは海沿いを散歩しつつ、交流関係を深めておくのも良いかもしれないわね……」

交友関係の深まり、広まりを目指した鈴仙は、ひたすらに海水浴場を練り歩いた。


先着1名様で、

★知り合いとの遭遇?→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→妖夢「……え? 鈴仙?」
ダイヤ→新田「あ、あんたは……この間のビール売り!」
ハート→ネイ「ヘーイ、ウサギ耳が可愛い君。俺と一緒に遊ばないかい?」
スペード→金髪の少年「ほらっ、俺と一緒に海水を掛けあって遊ぼう、アーサー!」ボール「…………」
クラブ→アヤソフィア「ハワイユー、鈴仙さん。 逆ナン中ですかな?」
クラブA→ロベルト(全裸)「ヒャッホーーー! 人間皆生まれて来た時は全裸だァーーーッ!」

112 :森崎名無しさん:2016/02/25(木) 00:33:31 ID:???
★知り合いとの遭遇?→ ハートJ

113 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/25(木) 00:35:52 ID:???
鈴仙がネイ君にナンパされた所で今日の更新はここまでにします。
明日は6ターン目(12月2週)の練習フェイズまで行きたいと思っています。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

114 :森崎名無しさん:2016/02/25(木) 01:22:10 ID:???
乙です
インビジの元ネタ持ちだから、上手く話を繋げて勝手に習得される前にこっちから唾付けとくか
代わりにディレイドスピンのフラグが欲しいけど、アレ森崎が発破かけないと覚えないしどうなるか

115 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/26(金) 00:47:56 ID:DUr+KBLQ
こんばんは、今日は帰りが遅かったのでほんの少しだけ更新になります(泣)
>>114
乙ありがとうございます。
ブースターシュートについては、また鈴仙の話とも絡めていきたいですね。

116 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/26(金) 00:50:22 ID:DUr+KBLQ
★知り合いとの遭遇?→ ハートJ ★
ハート→ネイ「ヘーイ、ウサギ耳が可愛い君。俺と一緒に遊ばないかい?」

鈴仙「いやー。幾らブラジルとは言っても、海の水は冷たくて助かるわー」

コーチがくれた水着は怪しいので着ず、その代わり靴を脱ぎ、素足で水の冷たさを感じる事にした。
最初はコネクション作りを目的をしつつも、眼前に広がる海の大きさを肌で感じる内に、
鈴仙は純粋に浜辺の散歩を楽しむようになっていた。

??「(……おっ。丁度ナンパしようと思った矢先に、可愛い女の子発見)」

ところで。
――非常に今更ではあるが、鈴仙はこれでも外見的には美少女の部類に入る。
いや、入るどころか、下手なアイドルやモデルでは到底勝負にならない程度には可愛らしい。
目はくりっとしていて大きいし、顔立ちも人形のように整っており、
綺麗な銀色がかった藤色の長髪は、本人が醸し出す幸薄いオーラも相まって、
儚げで守ってあげたくなるような印象を男たちに抱かせる。

鈴仙「はぁ〜。最近のバイトがキツ過ぎたから、丁度良い息抜きだわ。
     ナース服 着て 宿舎心配 しろ! ……とか言われても、意味わかんないし」

――とはいえ、これまで近くに居た男達は森崎だのディアスだの、
それぞれ既に別な想い人(女性とは言っていない)が居た事もあって、
驚く位鈴仙にはノータッチだったため、目立たないでいたが。
……とにかく、鈴仙は、不埒な目的で若い男に声を掛けられてもおかしくない容姿をしていた。

117 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/26(金) 00:52:11 ID:DUr+KBLQ
??「ヘーイ、ウサギ耳が可愛い君。俺と一緒に遊ばないかい?」

――例えば、こんな風に。

鈴仙「……え!? ウサギって。わ、私ですかっ!?」

鈴仙の背中をポンと叩いてそう誘って来た小柄な美少年は、
勿論鈴仙とは友達でもなんでもない。互いに初対面である。

??「当然だよ、ハニー。俺はどうやら君を追って、狂気のワンダーランドに飛び込んでしまったらしい。
    ああ、とんでも無い狂気さ。何故なら俺は、君の愛らしい瞳を見続けていないと、
    寂しさと切なさで、すぐに消えたくなってしまうんだからさ」

鈴仙「ぇ……ぁ……。そ、その……」

少年はペラペラと思いつく限りの愛の口上を囁きながら、鈴仙との距離を詰めていく。
根が人見知りで生真面目な鈴仙にとって、こうした手負いは非常に苦手だ。
思わず思考がフリーズし、口からは言葉が詰まって出せなくなる。
そしてそれを内気な少女特有の照れと勘違いした少年は、
一層その軽薄さを増して鈴仙に纏わりついて来て……。
その辺りで、鈴仙はこの状況を逃れるべく、必死に思考を再起動させていく。

鈴仙「(……どどど。どうしよう。こんな軽薄そうな奴なんて、私のタイプじゃないってのに!
     それに。――こいつ、見覚えがある……!)」

鈴仙はその足掛かりとして、少年の事をジロリと睨み返した。
この小柄で長髪の優男について、鈴仙は記憶の片隅で覚えていたからだ。
そう、少なくとも鈴仙にとっては、決して彼は初対面では無かったのである。

少年「おや。今度は君が、俺の狂気に当てられたのかな? そんなにこっちの事をジロジロ見てさ。
   (俺にマジに惚れちゃったか……それとももしや。彼女、俺の素性に気付いちゃったかな?
    ――だったら、折角だ。ちょっと驚かせてやろうっと)」

118 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/26(金) 00:53:20 ID:DUr+KBLQ
そして少年の方も鈴仙の睨みに別の意図を感じ、やみくもに愛の言葉を囁くのを止めて、
丁度足元に転がって来たビーチボールを足でトラップして、

少年「――ほら。俺と遊ぼうぜ? まずはサッカーだ。君は、このボールに触れられたら勝ちだ」

タッ……! シュパァッ!

少年「ほら。どうだ! 君にとっては、まるで魔法のようなドリブルだろう?
    取れたら俺が、君に何でもしてあげるぜ!」

――鮮やかな足技を見せながら、少年は鈴仙に対し、
タックルへと向かうよう挑発をしてみせた。
……この一連の動きで、鈴仙は漸く思い出した。

鈴仙「(……思い出した。彼の名は――ネイ! 妖夢達サンパウロに負けたチーム。
     パルメイラスの中核選手じゃない!)」

そして同時に、鈴仙を舐め切った様子の少年――ネイを見てこう思った。

鈴仙「(……突然声なんて掛けて私を驚かせた罰よ。
    人を勝手にかよわい女の子扱いして、粋がっているようだけど。
    ――それを逆手にとって、驚かせてやるんだから!)……じゃあ、取りに行きますね」

タッ……

ネイ「ほらほら、取れるモンなら取ってみな〜(――おや。素人にしてはフォームが良いな。
   ――いや、単に良いってレベルじゃない。これじゃまるで、素人じゃなくて……!?)」

鈴仙「――私だって一応、あんたと同じプロ候補生なのよ! 負けてたまるモンですか!」

ダダダッ、ズザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!

119 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/26(金) 00:54:57 ID:DUr+KBLQ
――今の自分でも、充分勝てる。
そう思って鈴仙は、自分をか弱い少女と勘違いをし、手加減をしているネイに対して。
……全力のタックルをぶつけてやった。


先着2名様で、

★ネイ→ドリブル 54 (! card)(! dice + ! dice)+(手加減-3)=★
★鈴仙→タックル 52 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ネイ、ボールキープ成功。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。
≦−2→鈴仙、ボールを奪う。
【補足・補正・備考】
ネイのマークがダイヤ・ハートで「消えるフェイント(+4)」が発動します。
鈴仙のマークがダイヤ・ハートで「アイドリングウェーブ(+2)」が発動します。
鈴仙のマークと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳により敵の数値が−2されます。
今回の勝負で鈴仙が優勢であればある程、ネイが鈴仙に対して一目置くようになります。
また、今回の判定については、鈴仙についてのみフラグ習得・回収を有効とします。

120 :森崎名無しさん:2016/02/26(金) 00:56:02 ID:???
★ネイ→ドリブル 54 ( ダイヤ10 )( 3 + 3 )+(手加減-3)=★

121 :森崎名無しさん:2016/02/26(金) 00:56:41 ID:???
★鈴仙→タックル 52 ( クラブ8 )( 6 + 1 )=★

122 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/26(金) 00:56:43 ID:DUr+KBLQ
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
明日は出張で深夜まで帰って来れないので、更新をお休みします。
皆さま、本日もお疲れ様でした。

123 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 01:19:32 ID:ASx8Dvhc
★ネイ→ドリブル 54 ( ダイヤ10 )( 3 + 3 )+(手加減-3)+(消えるフェイント+4)=61★
★鈴仙→タックル 52 ( クラブ8 )( 6 + 1 )=59★
≧2→ネイ、ボールキープ成功。

ネイ「……それっ!」

タタタタッ……バババッ、シュッ!

ネイは何となくの直観と単純な自己顕示から、
遊びの場において自身の最高傑作を自負する高速フェイント
――『消えるフェイント』を惜しげも無く披露した。

鈴仙「(……右に視線を寄せておいて、実際は左!
    ……では無くて、その実際はヒールリフ……と、見せかけたルーレットからの右!
    ――な、なんてメチャクチャなフェイントなのよ!)」

真っ直ぐにスライディングタックルに向かった鈴仙は、
瞬時にかつ巧妙に繰り出される高難度のドリブルテクニックの連打に面喰うも。
――こうして、ネイの動きがどこに向かっているかを、しっかりと捉えていた。
なぜなら。

鈴仙「(……でも。そのタネはとっくに割れてんのよ!
    私にとって、そのフェイントは。『消えるフェイント』は――中山さんの二番煎じにしか過ぎない!)」

鈴仙は、幻想郷で既にこのフェイントを何度も見て来た。
だからこそ、焦らずに鈴仙はネイが本来突破したい方向――右に一点集中してタックルを仕掛ける事ができた。

ズザアアアアアアアッ……!

ネイ「(迷いの無い動きだ……! こいつ、俺のドリブルを見切っている!)――くそっ!」

ダッ、ガシイッ! ……クルンッ!

124 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 01:20:46 ID:ASx8Dvhc
そのため、ここで鈴仙がボールを奪いきれなかったのは、
ひとえにネイの基礎的な実力の高さと土壇場での判断力の高さであると言える。
彼は鈴仙が自身の動きを読み切った事を見越して、
最後にボールを両脚で抱えてわざと左によろめき、鈴仙のスライディングタックルを後少しで躱してみせた。

ネイ「――ハハ。面白かったよ、ハニー」

鈴仙「……誰があんたのハニーですか」

ネイはおどけたように笑っていたが、その笑みの意味が先程とは異なっていた。
尻軽女を射止める時のような社交的な笑みでは無く、
鈴仙という人物に対し、個人として純粋な興味を持ったそれだった。

ネイ「……君だったんだな。あのトンデモ雑誌に書いあった、
   コリンチャンスのヒーローってのは」

ネイは軽薄そうな印象を薄めてそう鈴仙に尋ねた。

鈴仙「あのブン屋の書いた雑誌の事かしら。だとしたら、あまり覚えてて欲しく無かったけれど」

ネイ「とんでも無い。とても素敵なストーリーじゃないか!
   俺はこう見えて、ロマンチストだからな。ああいう話は柄にも無く、感動しちゃうのさ」

鈴仙「ホントかしら……」

ネイ「ホントさ。何だったら教えてくれないか。君がこれまでに歩んで来たストーリーをさ」

鈴仙「……それ、ナンパの続き?」

ネイ「悪かったよ。でも、話を聞きたいのは本当だ。……それに、落ち着いて考えてみろよ。
   こんな衆人環視のビーチで、人生賭けてサッカーしてる奴が、
   一見いたいけに見える少女をどうこうしたりすると思うかい?」

125 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 01:21:57 ID:ASx8Dvhc
鈴仙「まあ。それも……そうだけどさ」

ネイ「良し! じゃあ決まりだな」

――鈴仙は何時の間にか、この少年のペースに巻き込まれていった。
そして、彼に対して悪くない感情を抱き始めている事を、鈴仙は認めざるを得なかった。
場所をビーチパラソルに移し、鈴仙はネイに対し暫くの間語り合った。
自分の出自のこと、幻想郷のこと、永遠亭のこと、中山やパスカルとの出会いのこと、
八雲紫を取り込んだ純狐や、漁夫の利を狙う豊聡耳神子の企みのことや、
それに対抗する、自分達プロジェクト・カウンターハクレイのこと。
最後に、ブラジルに来てから今までの、紆余曲折ばかりの日々のこと……。
その多くは突拍子も無い話だったが、ネイは疑う事なく話を聞いてくれた。

ネイ「――そうか。……いや、やっぱり君に会えて良かったよ、レイセン」

鈴仙「えっ? そ、そう?」

ネイは爽やかな笑顔をこちらに向けてきた。
思わず照れくさくなってしまい、若干声が上ずってしまったのを鈴仙は恥じる。

ネイ「本当にありがとう。……いや、俺も今、少し悩んでいる事があってね。
   だけど、今日の君の話で色々と、着想を得る所があった」

鈴仙「そ、そう……? そんな着想を得れるトコなんて、あったかしら」

ネイ「――あったさ。友達を信じる心が如何に大事か、とかね」

鈴仙「そんな当たり前の事。サッカーでどう役立てるって言うのよ」

ネイ「……うーん。それを『当たり前』と言ってのける君を褒めてあげたいんだけどな。」
   そうなると、またナンパと誤解されてしまうからな。――そうだ」

126 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 01:31:27 ID:???
ネイは思いついた、と言うように大袈裟にポンと拳を掌に当てて、

ネイ「だったら、交換ってことで。俺も君に何かしらの着想を与えてあげようかな。
   ――丁度、新技を誰かに見せたかったのもあるしさ」

思い立ったかのように、彼は先程使っていたビーチボールを引き寄せる。
そしてフワリとボールを少しだけ浮かせたと思うと――。

バァッ! ……ポンッ。
グルウンッ! ――バシュウウウウウウウウウウウウッ!!

ネイは右足でシュートを撃たずボールをポンと浮かせ、そのまま右足で地面を蹴り、
時計回りに回転しつつボールの左側に回り込み、左足でボレーシュートを放った。

鈴仙「………!(こ、この技は……。私の『マインドスターマイン』の発展形の技……!
   シュートを撃たずに一旦ボールを浮かせる、というまでは同じだけれど。
   そのまま単純にダイビングボレーをする私の技と、
   時計回りに回転する事で遠心力を加えて蹴り込む彼の技には、更にワンランクの差がある。
   もしも、この技を私も習得する事が出来れば――!?)」

そして偶然か必然か。鈴仙にはネイが放ったシュートを見て、強い着想を得ていた。

ネイ「……おっと、すまない! どうやら今ので、ファンの女の子達が気付き始めた。
   君もスキャンダルに巻き込みたくはないからね。俺は退散するよ!」

タタタタッ……。

鈴仙「あっ、行っちゃった……」

127 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 01:48:30 ID:ASx8Dvhc
――もしもここで、彼が鈴仙に対してより強い興味を持っていたならば、
彼は追っかけ達を制してでも、より具体的な方法論について教えてくれていたかもしれない。
しかし、それを悔やむ以上に、鈴仙は大きな物を得ていた。

鈴仙「(ファビオ・デルネイ・フロレンシオ……。一件軽薄そうに見えるけど、
    彼は彼で、強い信念を持つ強い少年だったわね。
    ――そんな彼が所属するパルメイラスは、前の試合ではサンパウロに完敗していたけれど。
    次のリオカップでも、そう簡単に上手く行くとは思わない方が良さそうかも)」

コーチ「おーい、何しとるんじゃ日も暮れて来たし、帰るゾイ。……グヒヒ」

鈴仙「――って、コーチ。いつの間に!」

コーチ「グヒヒ……ボーイフレンドとデートとは、お主も隅におけんのォ」

鈴仙「ち、違いますってば。ナンパされたんです」

コーチ「ほーん。その割には雰囲気良さげじゃったが」

鈴仙「む、むぐぐ……そんな事無いです。あくまで選手としての情報交換ですよ!
   (今さらだけど、この人も充分過ぎる程怪しい存在よね。
    ……今度時間がある時、どうにかしてこの人の素性についても調べてみる必要がありそう)」

また、同時に本日の出来事は、このコーチに対する興味を僅かに高めた。
軽薄に見えたネイが強い熱情を秘めていたように、この老人にもやはり、
語れるに語れぬ、深い物語があるのではないか……と。

コーチ「グヒヒ……ワシははよ帰って隠し撮りしたビデオを見たいんじゃ。筋のショップに売れば、チームの収入にもなるしの」

鈴仙「(いや、やっぱこの人に限っては無いかな……)」

*鈴仙に新必殺シュート(低浮き球)フラグのフラグが立ちました。(経験値:0/20ポイント)

128 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 01:52:15 ID:ASx8Dvhc
<<<12月2週・基礎練習フェイズ>>>

鈴仙「ネイ君からは新必殺シュートの丁度良い着想を得たけれど。実戦レベルにするには、まだまだ時間がかかりそうねぇ……。
    ――リオカップまでで、残されたまともな練習回数は……今日含めて3回程度。
    とりあえず今は基礎能力の向上か、他の技の研究に努めた方が良いのかしら」

今週重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A:ドリブル(53)  上がりにくい
B:パス(53)    上がりにくい
C:シュート(54)  上がりにくい
D:タックル(52)  普通
E:パスカット(50) 普通
F:ブロック(47)  上がりやすい
G:せりあい(52)  上がりにくい
H:フラグの開発をする。(更に選択)

所持中のフラグ:スルー(15/20)、オフサイドトラップ(18/20)、パスカット(10/20)、
           浮き球シュート(0/20)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


129 :森崎名無しさん:2016/02/28(日) 01:55:58 ID:8uR+RXA2
H

130 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 01:56:05 ID:ASx8Dvhc
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。文章を書くのに時間がかかりました…(泣)
そしてすみません、また能力値の伸び方にミスがありました。正しくは、

A:ドリブル(53)  上がりにくい
B:パス(53)    上がりにくい
C:シュート(54)  上がりにくい
D:タックル(52)  上がりにくい
E:パスカット(50) 普通
F:ブロック(47)  上がりやすい
G:せりあい(52)  上がりにくい
H:フラグの開発をする。(更に選択)

です。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

131 :森崎名無しさん:2016/02/28(日) 08:48:18 ID:EVMmk5+6
H

132 :森崎名無しさん:2016/02/28(日) 11:03:56 ID:???
ん?会話のなかに森崎の話題は出てこなかったのかな?

133 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 16:56:34 ID:ASx8Dvhc
>>132
書いてる時は失念してましたが、全く話題に上がらないのは不自然かもしれないですね…
ゲーム的には変更なしですが、描写として、>>125の一部をこう修正します。

***

――鈴仙は何時の間にか、この少年のペースに巻き込まれていった。
そして、彼に対して悪くない感情を抱き始めている事を、鈴仙は認めざるを得なかった。
場所をビーチパラソルに移し、鈴仙はネイに対し暫くの間語り合った。
自分の出自のこと、幻想郷のこと、永遠亭のこと、中山やパスカルとの出会いのこと、
全幻想郷選抜大会で出会った、森崎を含むライバルたちのこと――。

ネイ「なにっ、モリサキだと! アイツは今、生きているのか!」

鈴仙「……そっちでは、失踪扱いになっているのね。ええ、彼は生きてた。
   ――もっとも、最後の最後に、幻想郷でも失踪しちゃったんだけどね」

ネイ「! ……そ、そうか。しかし、本当に滅茶苦茶な奴だな」

ネイはそう素直な感想を漏らすと、以降は押し黙った。
もう少し森崎について話を深めようと思ったが、
ネイは「……いや、良い。普通に続けてくれ」と制止したため、鈴仙は話を次に進めた。
八雲紫を取り込んだ純狐や、漁夫の利を狙う豊聡耳神子の企みのことや、
それに対抗する、自分達プロジェクト・カウンターハクレイのこと。
最後に、ブラジルに来てから今までの、紆余曲折ばかりの日々のこと……。
その多くは突拍子も無い話だったが、ネイは疑う事なく話を聞いてくれた。

***

…と、言ったところで次レスから少しだけ更新再開します。

134 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 17:02:02 ID:ASx8Dvhc
H:フラグの開発をする。(更に選択)

鈴仙「――色々と構想はあるし。今日は基礎練習よりもその開発に集中しましょう!」

開発したいフラグを選択してください。括弧内は(現在の経験値/回収に必要な経験値)です。

A:スルーフラグを開発する。(15/20)
B:オフサイドトラップフラグを開発する。(18/20)
C:シュート(浮き球)フラグを開発する。(0/20)
D:その他の分野について、フラグを1から新たに開発したい。
  (選択肢の後に開発したい分野を選んでください。例:D シュート)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*Dを選んだ場合、経験値0/20の状態の、フラグのフラグを習得します。
 (判定結果次第で、一発でフラグを習得あるいは習得&回収する事もあります)

135 :森崎名無しさん:2016/02/28(日) 17:09:11 ID:LPS0WOWU
B

136 :森崎名無しさん:2016/02/28(日) 17:21:15 ID:IoTKCMZw


137 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 17:29:40 ID:ASx8Dvhc
B:オフサイドトラップフラグを開発する。(18/20)

鈴仙「……リオカップでは、個人の実力だけでなく組織戦も大事になる。
    オフサイドトラップに関する知識を、もう少し深めてみる必要があるわね」

鈴仙は図書館に行き、オフサイドトラップに関する実践的知識を深める事にした。

先着1名様で、

★鈴仙のオフサイドトラップ練習→! dice★

と書き込んでください。数値の合計が経験点にプラスされます。(現在18ポイント)


138 :森崎名無しさん:2016/02/28(日) 17:33:20 ID:???
★鈴仙のオフサイドトラップ練習→ 4

139 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:12:37 ID:ASx8Dvhc
★鈴仙のオフサイドトラップ練習→ 4 ★
→4ポイント上昇、フラグ回収!

鈴仙「……うん。元々の下地は幻想郷でも充分やって来たし。
    これだけ勉強出来れば、実際の試合でも使えそうね、『オフサイドトラップ』!」

集中して学習を深めた結果、鈴仙は実践におけるオフサイドトラップの方法論をマスターした。


*鈴仙がフラグを回収し、スキル・オフサイドトラップ(常時発動、縦パスを1/2でオフサイドに出来る)を習得しました。

140 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:14:07 ID:ASx8Dvhc
<<<12月2週・イベントフェイズ>>>
【黄昏の隠者】
〜コリンチャンス・クラブハウス(という名の場末のバー)〜

荒くれ「うおーい、お嬢ちゃん。もう一杯酒だぁー!」

鈴仙「はいはい、只今お持ちしますから、お待ちくださいねー!」

海水浴の日から数日、鈴仙は相変わらずバニーガールとしての業務に邁進していた。
スラム街のド真ん中にあるここは、意外にも客入りが良く、
土曜日曜の概念も無いその日暮らしの男たちの憩いの場となっていた。
(看板バニーガールへの密かな人気も集客要因となっていることに、鈴仙は気付いていない)

鈴仙「……あの。もし知ってれば教えて欲しいんですけど。
    ここのマスターやってるあの御爺さんって。マジで何者なんですか?」

――そして、そんな客の内常連の男に対して、鈴仙はこう聞いてみた。
ネイとの一件がきっかけ……という訳ではないが、
最初は不可解だらけのコリンチャンスでの生活に慣れて来るうちに、
コーチの過去に対する興味が改めて深まって来た事が大きかった。

鈴仙「いや、これまでも色々ヘンな武勇伝は聞いて来たんですけど、そう言う意味じゃなくて。
    過去に何をしていたとか、どうしてチーム諸共、こんなスラム街に追いやられたか、とか」

荒くれ「……知ってると言えば知ってる。だが、俺は言わんぜ」

……が、鉄製のマスクで素顔を隠した、この恐らく中年の荒くれは、
頑として首を縦に振らなかった。

141 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:15:48 ID:ASx8Dvhc
鈴仙「ど、どうしてですか」

荒くれ「それが、ここスラム街の掟だからさ。俺達はここに来た奴らの過去について、
     素性を探らない。その代わり、こっちも色々と他人から詮索されない」

鈴仙「そ、そんな。……お酒、コッソリサービスしちゃいますから。ね?」

可愛らしく手をもじもじさせて、鈴仙なりに頑張って男に媚びを売ってみたが、
それでもその荒くれの男は動じない。

荒くれ「……ここらに居る奴らはな。皆後ろめたい過去を持っているんだ。
     それを聞きだして咎める事は、この街じゃあスリや喧嘩、強盗以上の大罪。
     誰もが皆、お嬢ちゃんみたくキレイな訳じゃないのさ」

鈴仙「…………」

――そして、彼はそれ以上この問いかけに対して答える事は無かった。
また、他の客たちに聞いても回答は同じだった。「教えるのは流儀に反する」……と。

コーチ「おい、お嬢ちゃん! 支給紙と袋を持って来てくれ! ぶっ倒れちまった!」

鈴仙「あらら……。――はいはい、どのお客さんですか!?」

コーチ「おお、この客じゃぞ。ワシは打撲の跡が無いか探すから、お前さんは奥から生食でも取って来てくれい」

鈴仙「はいはい、生食ですね。まさか点滴は要らないですよね?」

コーチ「設備が無いしの。じゃがまぁ、アレストになった場合に備えて、ボスミンも用意するんじゃぞ……グヒヒ。
     こんなトコに救急車がすぐに来るとは思えんからな、念の為じゃ」

鈴仙「はーい(はぁーあ。永遠亭を思い出すなぁ……アレ?)」

142 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:17:25 ID:ASx8Dvhc
そんな中、客が倒れたとかで珍しく真面目な顔をしているコーチの命令を淡々と聞きこなし、
引き出しにある薬剤棚にドサリと積まれていたサッカー雑誌『リオサッカー』を放り投げ――。

鈴仙「(……いや。いやいや。今のおかしく無かった? なんでコーチみたいな人から、
    アレスト(心停止)だのボスミン(アドレナリン製剤)だのみたいな単語がポンポン飛び出すのよ!?)」

……今のさり気ない会話を経て、何となく芽生えた鈴仙の疑念はますます深まって。

鈴仙「(……もしもスラム街の人が教えてくれないなら。
    私が、自分から知って居そうな人を探して、聞き出すしかないのかしら。
    ――実際、私も『そうした筋』の人間(?)に対して、コネが無い訳じゃないし)」

そして――。


*****


〜サンパウロ・ケイニチ新聞社 雑誌部〜

鈴仙「……あの。すみません。主任記者のアヤソフィア・シェマリーさんとの面会の件ですが」

受付「ああ……はい。レイセンさんですね。承っております。応接室へお進みください」

翌日。鈴仙は夕べ抱いた思いを実行に移した。
探し物 のバイトに行くふりをして、以前貰った名刺を参考に大手新聞社の一セクションへと向かい、
そこで事前にアポイントメントを取っておいた人物との面会を果たした。

143 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:20:20 ID:ASx8Dvhc
アヤソフィア「……あやや。まさか貴女からこっちに来て下さるとはね。
        てっきり、私、嫌われているモンかと思ってましたから」

鈴仙「今だって嫌いよ。こないだは滅茶苦茶書いてくれたじゃない」

アヤソフィア「ああ……。あの少女Uの記事でしたっけ。まぁ、あれにはですね。
        私の方も社としての意向ですとか、読者ウケとか、色んな要素がありましてね……」

あの酒と煙草狂いの助平コーチの、凋落というレベルを超えて崩壊した名門チームの、
その正体を探るべく、鈴仙はアヤソフィア……と名乗る、幻想郷の某天狗に良く似た女性記者の下へと向かった。
過去の幻想郷での付き合いからして、鈴仙は彼女に好意は持っていなかったが、
それは彼女も同じだったらしく、

アヤソフィア「……で。どうしたんですかな。何か私から聞きだしたい情報があるとか?」

――と、互いを懐かしむ雑談も無く、営業的な軽薄な笑顔のみを残して、
単刀直入に鈴仙に対してこう聞いて来た。

鈴仙「……何故、コリンチャンスはあんなボロチームなの。過去に一体何があったの?
    そして、あんなボロチームのスタッフとして在籍するあの老人は、一体何者なの」

アヤソフィア「んー……。成程。鈴仙さん、あんた、あのチームに一月以上居ながら、
        そんな事も知らなかったんですねぇ。その程度でしたら、ある程度の概略は話せますよ」

鈴仙「――意外ね。何か取引でも持ち掛けて来るとでも思ったけれど」

アヤソフィア「失礼ですね。私だって、取引する相手と状況は判断しますよ。
        今は精々、恩を売っておけば充分だと判断しただけです」

アヤソフィアは鈴仙に対して事務的にそう言うと、「ちょっと待っててくださいね」と応接間を去った。
それから数分後、黒羽色のスーツを鮮やかに着こなした彼女は、
過去の新聞記事のコピーを手に持ち現れた。

144 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:22:28 ID:ASx8Dvhc
アヤソフィア「……これは今から……およそ1年前の記事ですかね。
        コリンチャンスの凋落と言えば、この記事が分かり易いかと」

鈴仙はアヤソフィアが差し出した一枚の記事を読む。
そこには、こう書いてあった。

鈴仙「『コリンチャンス、実質上の解散 政府命令により資産の9割を没収』……?」

アヤソフィア「――表向きには、チームの監督が不祥事を起こした事が原因となっています。
        当然、この時点でコリンチャンスは最盛期程でないにせよ名門チームだったので、
        反対運動は起きました。……が、これについて新聞社はウチ含めて誰も取り上げてません」

鈴仙「ど、どうしてよ!」

アヤソフィア「鈴仙さんもご存じのとおり、ブラジルは今、南米一の大都市へと成長しました。
        しかし、その為に彼らは、相当な無茶をしています。
        軍部を用いて議会を形骸化させ、自身に不都合な意見を握りつぶし。
        一部の官僚が、強力な政治を推し進めていく……。それが、今のブラジルという国なんですよ。
        ――ま、いわゆる『開発独裁』やら『官僚的権威主義』ってヤツですな」

鈴仙「た、確かにそういう文系的な話は、もっか医学系な私には音沙汰だけどさ。
    ――そんな話と、コリンチャンスの崩壊とが、どう関係するって言うのよ!」

アヤソフィア「はいはい。そう聞くのは分かっていましたよ。
        ブラジルの強権的な政治体制と、サッカーチーム・コリンチャンスの崩壊。
        この二つを結びつけるのが、……ズバリ、あのコーチさんの過去に潜んでいるとしたら、どうですか?」

アヤソフィアはそう言って、二枚目の新聞記事を取り出した。
それは先程の記事と比べると、少しだけ古い印象を受けた。
そこには、こう書いてあった。

145 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:24:41 ID:ASx8Dvhc
鈴仙「『SCコリンチャンス・パウリスタ ブラジル選手権連覇 ドトール監督の名采配が光る』……?」

それは一見無関係な記事であるように思えた。
数年前、コリンチャンスがブラジル全国選手権に優勝し、
その時の監督は過去のコリンチャンスの名選手で、黄金時代を築き上げた人物であり、
今はこうして連覇を遂げ、監督してもその人気を爆発させつつあると言う内容であったが――。

鈴仙「この記事が一体どうして――って、あれっ!?」

鈴仙は記事を見て驚いた。
……いや、正確には記事にある写真を見て驚いた。

鈴仙「こ、この人って。もしかして……!」

アヤソフィアは鈴仙の推測を裏付けるように頷いた。

アヤソフィア「そうです。あのおじいちゃん――いえ、そう見えるだけで、実はそこまで高齢ではないのですが
        ――は、正真正銘この人です。」

鈴仙「う、ウソ……でしょう!?」

その写真の人物は、髪は黒く老け込んだ印象こそ無かったものの。
確かに、鈴仙が良く知るあの老人と酷似していた。

アヤソフィア「本名はヒポクラテス・ソウザ・ヴィエイラ・ジ・オリヴェイラでしたが、相性はもっぱらドトールでした。
        あ、ドトールとはポルトガル語で、日本語にすると医者って意味です。
        実際、この監督さんは医師免許を持っていて、サンパウロの市民病院の院長先生と、
        コリンチャンスの監督兼コーチを両方務めていたらしいですな。
        いやぁ。日ごろは医師として弱き市民の力になりつつ、ハレの舞台では名選手、名監督として活躍するとは。
        最盛期の彼の人気は、さぞかし凄かった事でしょう。……それこそ、政府にすらマークされる位にね」

146 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:27:24 ID:ASx8Dvhc
鈴仙「どうして……!? どうして、そんな人が……!?」

アヤソフィア「気になりますか、気になりますよねぇ! ですが、ここからが中々面白い。
        三枚目の記事ですね。これが彼の失脚。引いてはコリンチャンスの崩壊に繋がったとされており
        ――って、あやや。鈴仙さーん?」

鈴仙はアヤソフィアの説明を聞く事すらまどろっこしくなり、思わず新聞社を飛び出していた。
残されたアヤソフィアは、そんな鈴仙の真っ直ぐな背中を見て、こう呟いた。

アヤソフィア「――本当に真っ直ぐで暢気な奴ね。
        ……どっかの橋姫じゃないけれど。腹立たしくなる位、妬ましいわ」


*****


〜コリンチャンス・クラブハウス(という名のバー)〜

鈴仙「こ、コーチ! コーチったら! どうして今まで、そんな凄い事隠してたんですか!」

コーチ「グヒヒ……グヒ? 何の事かな? というかお前さん、バイトはどうしたい」

鈴仙はアヤソフィアに礼を告げる事も無く、即刻にコーチが寝ているクラブハウスへと踏み込んだ。
コーチは相も変わらず昼から酒を呷っていたが、鈴仙の姿を見るやいなやそう言って顔を険しくした。

鈴仙「そんな事どうでも良いです。私はコーチから直接話を聞きたいんです。
    コーチ。私は貴方が名選手であり名監督であり、しかも名医だった事を知りました!
    ですが今まで貴方はずっと、それを隠して、ここで浮浪者の如く生活していた!
    一体どうしてなんですか!?」

147 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:28:53 ID:ASx8Dvhc
コーチ「グフ。グヒ。グヒヒ……ヒィ」

コーチは気持ち悪く笑いながら、再び酒を喇叭飲みした。

コーチ「……それがどうしたい。お前さんは、ワシの過去を知って、何をしたい」

鈴仙「何をって。そりゃあ、コーチングとかをお願いしたいですよ!
    往年の名選手のサッカーを吸収して、リオカップに優勝して……!」

熱っぽく言う鈴仙に対し、コーチの瞳は濁っていく。

コーチ「……リオカップに優勝して、何をしたい」

鈴仙「え? ……そ、そうしたら、もっと強くなって……!
    新チームを。リトルウイングズを率いて、幻想スーパーJr.ユース大会に優勝するんですよ!」

コーチ「優勝して、どうする。最強になりたいのか」

鈴仙「え、ぇっと……?」

コーチはひたすら、鈴仙の話を聞いてその内容について訊き返す事しかしなかった。
鈴仙は哲学的なその問いかけに悩み……。

鈴仙「……。サッカーで、世界を平和にするためです!」

そして、その最適解として、鈴仙はこう言った。
実際に鈴仙は永琳にそう懇願されていたため、間違いでないと思った。
しかし、この答えに対して、これまで濁った眼でグヒグヒ頷くしかしなかったコーチが豹変した。

148 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:31:52 ID:ASx8Dvhc


             コーチ「……ふざけるな! サッカーで世界が平和になる訳がないッ!」

                           鈴仙「!?」


その瞬間、コーチは若返ったかのように大きくなり、それから鋭い怒声を上げた。
しかし、ビクリとその身を震わせていると彼の背丈はみるみる縮み、
再び鈴仙がコーチを見ると、普段の無気力な老人へと戻っていた。

コーチ「……ゴホ、ゴホッゴホッ! ……すまんの。急に怒鳴ったりして。
     ――謝金の件もあるし、魅魔さんからの強い要望があるから、お前さんを追い出したりはせんよ。
     じゃがの。……『サッカーで世界平和』という単語を聞いて、昔を思い出してイライラしちまった。
     昔、そんなサッカーギャグ漫画の登場人物みたいな事を言っとる、糞馬鹿モンがおっての。
     ほんに、ほんに悪かった。……グヒ。グヒヒ」

モミモミ……

鈴仙「……悪かったと思っているなら、早速お尻を触るのは止めて下さい」

――果たして鈴仙は、コリンチャンスとこのコーチに対する謎の多くを解き明かした。
コリンチャンスは間違い無く過去の名門チームであり、
このコーチは間違い無く名門チームの名選手であり名監督だった。
……そして、恐らく、彼の存在が仇となってコリンチャンスは崩壊した。
しかし一方で、鈴仙は未だこの老人の内心について分かっていない。
彼が一体、過去にどのような過ちを犯したのか。

鈴仙「(――まさか。あのヒトも昔は熱血で、サッカーで世界平和を目指していたとか……は、無いわよねぇ)」

149 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:34:48 ID:ASx8Dvhc
コーチはますます老け込んだように小さく縮まっている。

「……ここらに居る奴らはな。皆後ろめたい過去を持っているんだ。
 それを聞きだして咎める事は、この街じゃあスリや喧嘩、強盗以上の大罪。
 誰もが皆、お嬢ちゃんみたくキレイな訳じゃないのさ」

昨夜、客の一人である荒くれが鈴仙にこう言った事を思い出し、鈴仙は少し後悔する。
しかし同時に、鈴仙はコーチの過去をどうしてももっと知りたいと思った。
それは、これからのリオカップを勝ち抜くためには、
あのコーチの全面的な協力が必要不可欠だと感じていた事もあったし。

鈴仙「(……私だって。過去に苦しんでいたけれど、それを中山さんとか皆に助けて貰ったんだから。
    勿論、私なんかの悩みとあの人の悩みは、比べものにはならないかもしれないけれど……。
    ――だけど、ここで何とかするのがキャプテンの役目……よね!)」

――同時に、鈴仙は純粋に助けてあげたいと思っていた。
かつて、自分があの老人の如く過去に押し悩み、しかし仲間に助けられたように。
烏滸がましい事であったとしても、それこそが自分の義務であると、鈴仙は信じて疑わなかった。


*コーチの素性がある程度明らかになりました。

150 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:37:55 ID:ASx8Dvhc
<<<12月3週・基礎練習フェイズ>>>

鈴仙「……コーチの過去も気になるけれど。私自身の練習もきちんとしないとね!
    リオカップは1月1週から開催だし、もう時間も無い。
    勿論、大会が始まってからも練習のチャンスはあるでしょうけど、 
    ここで少しでも底上げをしておいて、損は無い筈よ!」

今週重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A:ドリブル(53)  上がりにくい
B:パス(53)    上がりにくい
C:シュート(54)  上がりにくい
D:タックル(52)  上がりにくい
E:パスカット(50) 普通
F:ブロック(47)  上がりやすい
G:せりあい(52)  上がりにくい
H:フラグの開発をする。(更に選択)

所持中のフラグ:スルー(15/20)、パスカット(10/20)、浮き球シュート(0/20)


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

151 :森崎名無しさん:2016/02/28(日) 23:39:16 ID:EVMmk5+6
E

152 :森崎名無しさん:2016/02/28(日) 23:41:41 ID:TgpqLM6U


153 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:44:56 ID:ASx8Dvhc
E:パスカット(50) 普通

鈴仙「……少なくとも第1回戦は、私が攻守両面で活躍しないといけないし。
    ここはまだ低い守備能力も鍛えていきましょう!」

鈴仙はスラム街の荒くれの力を借りて、パスカットの練習を行った。

先着1名様で、

★鈴仙のパスカット練習→! card★

と書き込んでください。数値・マークで分岐します。

JOKER→+2&必殺フラグ習得!(フラグがある場合は回収)
13→+2!
2〜12→+1!
1→効果が無かった。

154 :森崎名無しさん:2016/02/28(日) 23:51:29 ID:???
★鈴仙のパスカット練習→ スペードA

155 :森崎名無しさん:2016/02/29(月) 00:05:52 ID:???
うーむ、ここ最近の引きが悪いなぁ。なんだか嫌な流れだ

156 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/29(月) 00:11:22 ID:???
★鈴仙のパスカット練習→ スペードA ★
1→効果が無かった。

ポーン、ポーン……スカッ!

鈴仙「あ、あれっ」

荒くれ「おーい、お嬢ちゃん。ちょっと集中が足りんのじゃないかい?」

やる気はあっても空回りした鈴仙のパスカット練習は、残念ながら失敗に終わった。


*特に何も起きませんでした。

157 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/29(月) 00:26:33 ID:???
…と、言ったところで今日の更新はここまでにします。
明日は7ターン目のイベントをやっていきます。
恐らく、今週中にはリオカップ第一回戦(グレミオ戦の予定)に入れると思います。
>>155
ここ最近呪われたかのような引きですね…
試合では挽回してくれると信じてます。

それでは、本日もお疲れ様でした。

158 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/01(火) 00:49:12 ID:???
こんばんは。帰りが遅くなりましたが更新します。
――――――――――――――――――――――
<<<12月3週・イベントフェイズ>>>
【コリンチャンスの過去】

鈴仙「……」

鈴仙は先日の事をまだ考えていた。

鈴仙「(――あのエロスケベコーチは、実は過去はコリンチャンスの名監督だったこと。
     だけどその時、何らかの事件が原因で、コリンチャンスは失脚し、
     今のボロボロなチームになった……。ここまでは、分かったけれど)」

その内容は当然、コリンチャンスに関する過去について。
スラム街の荒くれ達は他人の過去を語ろうとしないし、
当事者であるコーチは押し黙り、ただフゴフゴと鈴仙の尻を揉むしかしない為、
鈴仙は今、 緊張 のバイトを体よく切り上げて、独力で過去を調べ上げようとしていた、が……。

鈴仙「なーんにも、分かりませんっ!」

お金が無いため雑誌が買えず、市内で人に聞き込むにも、
兎耳を垂らした少女に関わりたがるのは、職質の警察とナンパ目当ての男のみ。
最終的には市立図書館で過去の新聞を読み漁る事にしたものの……。
外界のあまりの情報量に辟易として、新聞の山でとうとうリタイア宣言をしてしまった。

鈴仙「……やっぱり、誰かに聞き込みをした方が良いのかしら。
    私にだって、知り合いが居ない訳じゃないんだし」

うーんと背伸びをしながら、鈴仙は再びに聞き込みに回る事を考えた。
ただし、さっきのようにただ虱潰しに聞くのではない。
知り合いを当たってみよう……と思って。鈴仙はぼうっと考え始めた。

159 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/01(火) 00:51:26 ID:e1tLOJ9+
鈴仙「(一番情報を持ってそうなのは、射命丸……じゃなくて、アヤソフィアでしょうね。
     そもそも、一番最初に私に情報を教えてくれたのは、あいつなんだから。

     ……でも、こないだも慌てて駆け出しちゃったから、何となく会い辛いわね……。
     次に情報がありそうなのは、ブラジルでずっとサッカーをやってるあのナンパ男――ネイ君ね。
     いけすかない所はあるけれど、彼なら、力になってくれる……かもしんないわ。

     他に聞けそうなのは、あのサンパウロの試合で会った、妖夢の事を慕っていそうな新田君かしら。
     ただ、彼も正直私とどっこいどっこいな感じだから、正直、あまり頼りにはならなさそう……)」

――こう考えてみると、鈴仙の交友関係は広いようで広くなかった気もするが。
……兎に角、このままでは埒が明かないと、鈴仙は次に取るべき行動を検討した。
そして、その結果――。

A:新田に聞き込みをしてみる。(成功率:小)
B:ネイに聞き込みをしてみる。(成功率:中)
C:アヤソフィアに聞き込みをしてみる。(成功率:大)
D:このまま図書館で調べる。(判定により上下。失敗する事もあり)
E:他にあてを考える。(自由に聞きたい相手を選んでください 例:E ロベルト)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*情報収集が成功した場合、この直後のイベントでの鈴仙の成長量が増えます。
 (失敗してもイベント自体は発生します)
*成功率が低いキャラに接触した場合でも、そのキャラとの交友を深める事ができ、
 場合によっては今後有用なイベントも発生するため、全くの損ではありません。

160 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/01(火) 00:53:16 ID:???
…と、言ったところで短いですが今日の更新はここまでにします。
本日もお疲れ様でした。

161 :森崎名無しさん:2016/03/01(火) 05:13:24 ID:qfQAiiDM
B

162 :森崎名無しさん:2016/03/01(火) 06:49:24 ID:rqqhKY1U
D

163 :森崎名無しさん:2016/03/01(火) 09:34:12 ID:Ls2HXYJQ
B

164 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/02(水) 00:28:26 ID:9AohjI4s
B:ネイに聞き込みをしてみる。(成功率:中)

鈴仙「――こっちも、あんまり聞きたくない気もするけど……」

コリンチャンスの過去について、ある人物に対する聞き込みを行うべく、
鈴仙は図書館を出て、パルメイラスの練習場へと向かった。

〜パルメイラス・クラブ練習場〜

女性A「キャー! ネイくーん!」

女性B「キャー、キャー! 今私の方見たー!」

女性C「あ! 今こっち来るみたいよ! ねえ、ネイ君がこっちに来る!」

鈴仙「(――っち。やかましい女の子達ね。でも、お蔭で所在が丸わかりだわ……)」

その人物――ネイは、すぐに見つかった。
当初からの評判通り、女好きで女性ファンも多い彼は練習を早々に切り上げ、
取り巻きの女の子達との『ファンサービス』を楽しんでいた。

ネイ「ヘーイ、皆。今日も応援に来てくれてありがとう! 愛してるよ!」

女性A「キャーッ! 私も愛してるー!」

女性B「抱いてー! むしろ抱かせてー!」

女性C「ちょっとアンタ! ネイは私だけのものよ!」

ネイ「アハハ……。俺は誰のものでも無いよ。
   だって、俺が誰かのものになったら、皆のうちの誰かを泣かせちゃうからね?
   俺は、皆を等しく、平等に愛したいのさ!」

165 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/02(水) 00:29:27 ID:9AohjI4s
女性「「「キャーーーッ! ネイくん優しーい!」」」

鈴仙「(皆を等しく平等に愛したいなら、ナンパなんてするなってーのよ。
    しかし、こりゃあちょっと……何と言うか、話辛いわね。心理的にも、物理的にも)」

練習場にある選手との交流スペースにネイは立っていた。
そしてそれを囲むのは、若くて最近風のオシャレな少女が、ひとり、ふたり、さんにん……。
十を超えたあたりで、数えるのが馬鹿らしくなった。
一体どうしたものか、ファンのフリでもして無理やり突っ込もうかなどと鈴仙は考えていると。

ネイ「………!」

カリ、カリカリ……ポーンッ!

鈴仙「……え!?」

ネイは女性ファンに絡まれながら、器用にも何か紙に文字を描き、鈴仙の方へと投げつけて来た。
そこには、「1時間後、選手寮のロビーで」と走り書きで書いてある。
どういう思惑かは置いといて、ネイは自分から鈴仙に対して接触を持ちかけた格好となる。

鈴仙「(……でも、ここはノるしかないんだけどさ)」

鈴仙は練習場の傍にあるパルメイラスの若手選手寮のロビーへと向かった。
そして小一時間後……。

166 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/02(水) 00:32:20 ID:9AohjI4s
〜パルメイラス・選手寮ロビー〜

ネイ「――やあ。まさか君の方から会いに来てくれるなんて嬉しいよ」

鈴仙「勘違いしないで。そんなんじゃないわ。私はただ、情報収集に来ただけよ」

嫌らしいまでに優しげな笑みを浮かべるネイ。
恐らくこれで数多の頭が弱い女を落として来たのだろうが、
自分は違うぞと言わんばかりに、鈴仙はつっけんどんと答えた。

ネイ「くーっ。その『自分は他の頭が弱い女とは違うのよ』って思ってそうな顔も可愛いね。
   そうだ、今からパルメイラスに来ないかい? 大丈夫、君ならオルヘスよりは強いのは確かだからさ」

鈴仙「ど、どうしてわかっ……(――とか、言ってる場合じゃないわ。
    このままだと、本当に彼のペースに流されちゃう! 早い所、私の本題を伝えないと……)」

図星を突かれて驚く仕草を無理やり抑え、
鈴仙は今自分が探っている内容についてネイに伝えた。

鈴仙「あのね、今日私が来た理由はさっきも言ったとおり、貴方から情報を得るためなの。
    具体的には……」

つまり、コリンチャンスの過去の栄光と凋落。そしてそれに大きく関わっていると言う、
あの今や老いぼれたコーチ兼監督を包む謎の真相。
果たして一般市民でしかないネイに、こんな事を聞いても分かるのかという不安が
今更になって湧いて来たが、しかし少なくとも、彼は鈴仙以上にブラジルに詳しい筈だ。

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0ch BBS 2007-01-24