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1- レス

【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】


[474]創る名無しに見る名無し:2010/04/06(火) 18:40:23 ID:03KdvBIS
小出しよりも一気に、の方が好きですねえ。
判定がないのならある程度まとまった量を読みたい性質なので。

[475]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:01:15 ID:0maQR48I
光陰矢のごとし。ジャパンカップが終わってからの森崎はパルメイラスの公認で
日本に留まり専門医の作ったリハビリプログラムをこなす日常に突入した。
周りに置いていかれるのではと言う不安と今はまだ焦ってはいけないと言う理性を
ぶつけあう日々はもどかしさは拒めなかったものの概ね平穏に満ちていた。

だが誰もが彼の様に悠長に構えていられた訳ではない。
日本だけでなく世界のあちこちで、彼と同年代のサッカー選手達が
波乱と苦難に満ちた数ヶ月を過ごしていた。 省25

[476]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:02:00 ID:0maQR48I
顔を苦渋、罪悪感、そして恐怖に引きつらせながらも必死に目だけは逸らさないでいるFWはチェザーレ・ストラット。
かつて誤って親友を負傷させ、その八つ当たりでライバル達まで負傷させ、母国イタリアのJrユース代表を
滅茶苦茶にしてしまった罪を背負うストライカーである。彼は今サンパウロFCユースから故郷の
ACミランユースに移籍と言う形で復帰し、更にイタリアユースに代表選手として選ばれていた。
省78

[477]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:02:52 ID:0maQR48I
更にジェンティーレ同様ストラットに負傷させられたFWダヴィデ・ランピオンもバンビーノに反発し、
それに共感するチームメイト達も誰一人ストラットの弁護に回る事無く過激な意思を振りかざす。
唯一キャプテンのヘルナンデスだけは腕を組んで黙っていたが、彼の視線もまた明確にストラットを責めていた。

この時監督やコーチはまだ来ておらず、このままだとストラットへのリンチが発生していたかも知れない。
しかしそれは意外な方向から阻止され、ストラットへの助けが現れた。 省61

[478]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:03:23 ID:0maQR48I
なんとアルシオンはストラットの加入が問題ないと言い切った。バンビーノですら殆ど弁護出来ないこの状況で。
全く予想していなかった援軍の登場にストラットは目を丸くし、彼に向けられていた怒りが今度はアルシオンに向かう。

ジェンティーレ「貴様!今まで何を聞いていたんだ、むしろ問題じゃないのは協会が認めている事くらいだぞ!」

アルシオン「確かに協会は認めている。つまり規律面の処罰はもう十分と判断された訳だ。 省68

[479]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:04:14 ID:0maQR48I
ゲームメイカーの俺が問題視していないのだから問題ない。文句があるMFが居ればかかってこい。
アルシオンの主張は庇われている側のストラットとバンビーノですら呆気に取られる程自信に満ちた物だったが、
それを覆そうとする者は居なかった。代わりに横槍を入れたのはランピオンだった。

ランピオン「MFのお前はそれで良いとしても、FWの俺はどうなる?今のストラットの為にポストプレイをしろと 省68

[480]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:04:49 ID:0maQR48I
アルシオン「今度は感情論か、それも良いだろう。ならば俺も感情論を使わせてもらおう。
この場で完全な被害者であり何の非も無いと言えるのは俺だけで、他は全員加害者だろう?」

イタリアメンバー「なんだって!?」「貴様、いい加減にしろよ!」「何様のつもりだ!」

アルシオン「事実だ。俺は昔の内紛には全く無関係だ。ただゲームメイカーとして安心して
ラストパスが出せるストライカーが居れば嬉しいだけだ。だがそのストライカーは過去の所業で、 省56

[481]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:05:08 ID:0maQR48I
ここでアルシオンは今まで口を挟まなかったただ一人の男を指差し声高に非難した。



アルシオン「キャプテンのお前じゃないのかジノ・ヘルナンデス!!」



ヘルナンデス「……………」



アルシオン「Jrユースの時もそうやって黙って見て見ぬフリをしていたのか?
自分には関係ない事、自分が干渉してはいけない、自分は無言の圧力をかけるべき…
当時のお前がどんな判断を下したのかは知らんが、結果は見ての通りだ。 省17

[482]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/06(火) 20:07:07 ID:0maQR48I
いったんここまで。

雑談スレも含め、一気読みの方が良いと言う意見ばかりで
小分けの方が良いと言う意見は皆無なので今まで通りで薦めます。

[483]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/07(水) 00:32:26 ID:7WHCqVvl
チーム全体の敵意とアルシオンの意志力が衝突した結果
場には息苦しい程の重い重い沈黙が訪れた。
それを破ったヘルナンデスの声はとても固い物だった。

ヘルナンデス「俺はずっと悩んでいた。何が正しく、何をすべきなのかを」

イタリアメンバー『…………』

ヘルナンデス「行き着く答えは毎回同じ。イタリアユースをワールドユース優勝に導く事。
だがそこに辿りつく為の手段が真っ二つに分かれる。ストラットを呼び戻すか否かでな。 省53

[484]2 ◆vD5srW.8hU :2010/04/07(水) 00:33:07 ID:7WHCqVvl
バンビーノ「待ってくれ!それじゃあ2対1じゃないか!いくらなんでも…」

ヘルナンデス「それも考えてある。勝負は3回だ。その内1回でもゴールすればストラットの勝ちとする。
FKをたった3回防げない様では俺もジェンティーレもまだまだカティナチオを極めていないと言う事だからな」

ジェンティーレ「フッ、3回でも5回でも10回でも構わん!こんな奴にイタリアゴールを割らせるか!」

ストラット「…分かった。その勝負を受けよう」
省58


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