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【過去の鎖と】キャプテン三杉5【未来への軌跡】
[367]森崎名無しさん:2010/08/20(金) 20:14:44 ID:2wG7hIWs
E
[368]森崎名無しさん:2010/08/20(金) 20:19:42 ID:rmdoPpIg
D
[369]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 00:23:58 ID:???
結構難産してます。
一応次の更新は明日以降という事で…おやすみなさい。
三杉というキャラはこのスレに来て下さってる方々一人一人の中に居るんですよね。
三杉のifとしての未来ではなく、描かれていない過去にまで手を出していいのか…
と、そんな葛藤もあったり…。(最初から書くつもりでしたが・・)
とりあえずキャプテン三杉の次元の三杉はそうなんだ、と皆さんが理解して下さるといいな…
[370]森崎名無しさん:2010/08/21(土) 00:46:29 ID:???
お疲れ様でした。
[371]森崎名無しさん:2010/08/21(土) 01:01:49 ID:???
乙でしたー
[372]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:08:37 ID:???
>>370-371
乙感謝でーーす!
>D サッカーが好きだからサッカーをやっている…かな、今は。
完全無欠を嫌悪し、それを見せつける人間を憎悪してきたミハエル。
生まれ持った財産、生まれ持った才能に溺れ、傲慢を周囲に撒き散らしてきた人間を数多く知っていた。
それは不完全で弱い自分を超えて這い上がり、苦しみながら成長してきた人間が持つ、
高い位置へ昇華された精神への尊敬の裏返しだった。
省50
[373]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:09:38 ID:???
一方、三杉はミハエルの心の内など全く知らなかった。
「何の為にサッカーをやっているか…」その言葉通りを三杉は考えてしまう。
だが三杉にとって「何の為にサッカーをやっているか」は
「何故サッカーを始めたか」という卵まで時を遡る事を必要としていた。
三杉「(僕がサッカーを始めたのは…両親の為だった。)」
三杉淳は先天性の心臓病を持って、この世に生を受けた。
先天性の心臓病…つまりは心臓に奇形を持って産まれたという事実である。
省46
[374]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:11:29 ID:???
心臓病を持ちながらサッカーを始めると言いだした我が子、当然両親は猛反対した。
けれど三杉はこればかりは決して譲らなかった。
自分の可能性を両親に見せるため、安心させるためだったからだ。
結局、医者の制限を厳守する事、管理をキッチリする事を前提にそれは許された。
ただ、三杉は漫然とサッカーをやりさえすれば良いとは思わなかった。
健全な同世代の男の子と同じ、いやそれ以上に上手くならなければいけなかった。
省60
[375]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:12:58 ID:???
幸運な事に彼の体の成長は早く、6年生になった頃には身長はチームで1、2を争うくらいであった。
その頃には、三杉のプレイについていける者はチームに誰も居なくなっていた。
それだけではない、「東京に天才三杉あり」という話も既に都内を駆け巡るようになっていたのだ。
一つ一つ、誰よりも地道に階段を上がっていった三杉は、いつの間にか誰も届かない所にいたのだ。
そのテクニックは既に完成されており、それ以上の成長はもはや身体が追いつかなかった。
省63
[376]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:14:02 ID:???
三杉はサッカーを辞めなかった、いや諦めなかった。
この時のサッカーの楽しさをずっと求め続け、その結果いまに至るのである。
三杉淳がサッカーをやっている理由とはそういう事であった。
ミハエル「お前は…一体何なんだ……」
三杉「僕は…サッカーが好きだからサッカーをやっている…かな、今は。」
ミハエル「なに…?」
三杉「うん…でも、そんな一言では語れないよ… 君だってそうだろう?
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0ch BBS 2007-01-24