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【過去の鎖と】キャプテン三杉5【未来への軌跡】
[372]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:08:37 ID:???
>>370-371
乙感謝でーーす!
>D サッカーが好きだからサッカーをやっている…かな、今は。
完全無欠を嫌悪し、それを見せつける人間を憎悪してきたミハエル。
生まれ持った財産、生まれ持った才能に溺れ、傲慢を周囲に撒き散らしてきた人間を数多く知っていた。
それは不完全で弱い自分を超えて這い上がり、苦しみながら成長してきた人間が持つ、
高い位置へ昇華された精神への尊敬の裏返しだった。
省50
[373]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:09:38 ID:???
一方、三杉はミハエルの心の内など全く知らなかった。
「何の為にサッカーをやっているか…」その言葉通りを三杉は考えてしまう。
だが三杉にとって「何の為にサッカーをやっているか」は
「何故サッカーを始めたか」という卵まで時を遡る事を必要としていた。
三杉「(僕がサッカーを始めたのは…両親の為だった。)」
三杉淳は先天性の心臓病を持って、この世に生を受けた。
先天性の心臓病…つまりは心臓に奇形を持って産まれたという事実である。
省46
[374]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:11:29 ID:???
心臓病を持ちながらサッカーを始めると言いだした我が子、当然両親は猛反対した。
けれど三杉はこればかりは決して譲らなかった。
自分の可能性を両親に見せるため、安心させるためだったからだ。
結局、医者の制限を厳守する事、管理をキッチリする事を前提にそれは許された。
ただ、三杉は漫然とサッカーをやりさえすれば良いとは思わなかった。
健全な同世代の男の子と同じ、いやそれ以上に上手くならなければいけなかった。
省60
[375]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:12:58 ID:???
幸運な事に彼の体の成長は早く、6年生になった頃には身長はチームで1、2を争うくらいであった。
その頃には、三杉のプレイについていける者はチームに誰も居なくなっていた。
それだけではない、「東京に天才三杉あり」という話も既に都内を駆け巡るようになっていたのだ。
一つ一つ、誰よりも地道に階段を上がっていった三杉は、いつの間にか誰も届かない所にいたのだ。
そのテクニックは既に完成されており、それ以上の成長はもはや身体が追いつかなかった。
省63
[376]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:14:02 ID:???
三杉はサッカーを辞めなかった、いや諦めなかった。
この時のサッカーの楽しさをずっと求め続け、その結果いまに至るのである。
三杉淳がサッカーをやっている理由とはそういう事であった。
ミハエル「お前は…一体何なんだ……」
三杉「僕は…サッカーが好きだからサッカーをやっている…かな、今は。」
ミハエル「なに…?」
三杉「うん…でも、そんな一言では語れないよ… 君だってそうだろう?
省32
[377]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/21(土) 13:15:26 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
放送「さあ後半戦、間もなくのキックオフです!
今度はフィオレンティーナのボールで始まりますが、さあどんな攻めを見せるのか!?」
三杉「(ふむ…この後半、一つも隙は見せられない。 まずはどうやって相手を崩すかだが…)」
A 僕がミハエル、バティンを抜こう、そうすれば敵は寄ってくる。 そしたらバンビーノだ。
B 僕がミハエル、バティンを抜こう、そうすれば敵は寄ってくる。 そしたらマルコだ。
省19
[378]森崎名無しさん:2010/08/21(土) 16:07:06 ID:rNrw1+dY
C
[379]森崎名無しさん:2010/08/21(土) 16:33:36 ID:9fqDQ8wU
C
[380]森崎名無しさん:2010/08/21(土) 20:45:27 ID:OWq8AIcY
C
[381]森崎名無しさん:2010/08/21(土) 23:02:29 ID:???
三杉さんいつもマメな更新乙です。
いつも楽しませてくれてありがとう!
[382]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw
:2010/08/22(日) 12:43:54 ID:???
>>381
いつも見て下さってありがとうございます。
そのお言葉に元気を頂きました。
いやはや、もっと良い文章の提供や、大量更新が出来ればいいんですが…。
>C 僕がミハエル、バティンを抜こう、そうすれば敵は寄ってくる。 そしたら新田だ。
三杉「(よし、ここは僕がここは中央から起点になろう。
万が一失敗しても、位置的に皆が取り囲める筈だ。)」
ピィイイイイイイイイイイイイイイイ!!
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