※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【楽な戦い】Another-C_4【なんて無い】
[907]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/09(月) 21:33:17 ID:???
ナジーブ「当て馬達は穴を埋められそうか?」
ジョアン「成長次第・・・というところだな。 珍しいな、貴様がそんな後の事を気にするとは。」
ナジーブ「まあな、伝統が朽ちてゆく姿はあまり見たくない。」
ジョアン「なるほど・・・」
『伝統を破壊したがっている人間がよく言う』とジョアンは内心思ったが、これを口に出すのは控えた。
ことサッカーに関しては、あまりに直線的で純粋・・・子供の駄々のような行動原理を持つ相手だ。
省24
[908]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/09(月) 21:34:43 ID:???
数日前にクロアチアとスロベニアがユーゴからの独立を宣言した事件を言っていた。
セルビアは主体とするユーゴ政府は当初軍隊の出動を議決したが、その後の動きは無い。
独裁色の強い現大統領が何を考えているのか不明だが・・・問題はそこではなかった。
ジョアン「確かにアルシオンはここ数日ナーバスになっているようだ。
記憶が失われているとは言え、奴の母国は彼の国だからな・・・」
ナジーブ「ふむ、ナーバスか・・・・・・まあ仕方のない事だ。
省48
[909]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/09(月) 21:35:46 ID:???
<再び ミラノ市・ブレラ地区>
アルシオン(焦げ臭い・・・鉄の匂いだ。)
アルシオンは音と匂いに薄っすらと既視感を刺激されていたが、それが何なのか判らずにいた。
それよりも、銃声が響いたにも拘らず自分の身体の何処にも痛みがない事に安堵していた。
アルシオンはようやく、銃声とほぼ同時に大人の男の呻き声が彼の耳に入ってきた事を思い出す。
アルシオン(オレは撃たれず五体満足という事か・・・・・・・・・。)
省39
[910]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/09(月) 21:37:03 ID:???
アルシオン「・・・・・・」
??「どこにも傷はないか?」
アルシオン「・・・!」
絶句していた所で突然に言葉をかけられ、アルシオンは珍しく慌てた。
だが恐らく目の前の少年は命の恩人と言って良いだろう。
慌てていても最低限の礼くらいはしなければならない。
アルシオン「お陰様で何処にも怪我はありません。 助かった・・・感謝している。」
一言目は一応考えたような文句を言う事が出来たが、二言目は完全に独り言のようになってしまった。
省23
[911]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/09(月) 21:38:07 ID:???
それでもアルシオンは思い当たる節を何通りも必死で考えたが・・・
結局解答は目の前の少年には突き当たらなかった。
アルシオン「お前は誰だ? 何故オレを助けた?」
仕方なく、アルシオンは相手へストレートに問いかけた。
考えて判らない事をいつまでも考えているのは無駄だと観念したからだ。
問われた方の少年は一瞬キョトンとし、直後に笑い出した。
??「ハハハッ、そうかお前はオレを知らなかったな。 なるほど、その強張った表情も頷ける。
省40
[912]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/09(月) 21:43:53 ID:???
本日はここまででーす。
次回は明日か明後日でしょうか…。
取り敢えずそろそろトンデモ展開にレディーゴーです。
[913]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/10(火) 21:18:27 ID:???
ユブンタイの名は彼にとって好意を抱くような物ではない。
ジョアンと遣り取りをするナジーブ・ユブンタイの姿から、その人となりはある程度理解していたからだ。
目的遂行の為には手段を選ばない、金も人も等しく自分の道具であると固く思い込んだ人間であり・・・
アルシオン自身も彼にそのような目で見下ろされている事には気付いている。
その息子であるナムリス・ユブンタイも父と同様に尊敬できない人間性と直感するが・・・
省32
[914]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/10(火) 21:20:03 ID:???
ナムリス「ふふん、なかなか挑戦的な問いをするんだな、アルシオン。
けれど・・・お前は“何故自分が命を狙われたのか”とは考えないのか?」
アルシオン「なに・・・?」
意外な返答であった。
“自分が命を狙われる”という現象をアルシオンは予想していなかった。
ナムリス「おかしいじゃないか。 お前は子供の頃から夜を歩いて来た。
それは歩かなければいけない理由があったからじゃないのか?」
アルシオン「・・・・・・!」
省25
[915]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/10(火) 21:22:35 ID:???
ナムリス「ふふ、まあそれは良い。 それよりもオレからお前に聞いてみたい事がある。
この問いの先に先程の答えもある・・・だから耳を傾けておけ。」
アルシオン(グッ・・・コイツ・・・・・・!)
どうでもいい事の様に話題を変えようとするナムリスの言葉に、アルシオンはいよいよ不快になってきた。
それでもこちらが気に留めるように付け加えられた言葉は、実に効果的にアルシオンの関心を誘う。
省18
[916]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/10(火) 21:23:36 ID:???
そう言った後、ナムリスは付け加えるように続ける。
ナムリス「ファンタジーホームでもネバーランドでも良い、そういった類の言葉だ。」
アルシオン「・・・知らんな、聞いた事もない。
いや、ネバーランドは映画か何かで耳にしたかも知れない。」
ナムリス「そうか・・・。」
やや落胆した様子のナムリスに、アルシオンは少なからず不思議に思った。
これまで全て意味有り気にアルシオンの興味を(怒り、嫌悪を買いながらも)誘っていたナムリス・・・
省25
[917]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/10(火) 21:24:51 ID:???
ナムリス「・・・解明出来ないようなオーバーテクノロジーやオーパーツが存在する場所だ・・・多分な。」
アルシオン「・・・・・・何を言っているんだお前は?」
思わず溜め息を吐いてしまった。
失笑すら出ない・・・不快な思いを我慢して相手をしていた自分こそが馬鹿に思えた。
力も抜け、ホテルに戻っていい加減休みたいという気持ちが生まれてくる。
・・・同時に、この瞬間まで忘れていた数日前からの不安感も再発した。
アルシオン「じゃあな・・・病院は早く行った方がいいぞ。」
省22
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24