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1- レス

異邦人モリサキ


[283]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/10(日) 03:06:40 ID:???

「あ、いたいた! もう、えっらい捜したよ、旦那様〜!
 旦那様に何かあったら大奥様にも家令さんにも、大目玉じゃ済まないんですから〜!」

隙あらば無駄に喋り倒し、何かを見つけては駆け出して余計なことをしようとした挙句、
最後にはほとんど森崎に引きずられるようにしてきた女性が老爺を見つけるや言ったものである。

「おお、キャロル……面倒をかけたな」
「本当にもう、ダメですよ〜。子供じゃないんですから、あっちこっち出歩いちゃ」
「……」
『疲れてるね……』 省15

[284]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/10(日) 03:08:18 ID:ioLiSuAo

*ドロー

越後のちりめん問屋? → ! card


※ ! と card の間のスペースを消してカードを引いて下さい。
結果によって展開が分岐します。

スペード・ハート→「しがない隠居の身よ。かつては白騎士などと呼ばれたこともあったがのう」
ダイヤ・クラブ→「……亡国の爺ぃじゃよ。革命の火は儂からすべてを奪っていった……」
JOKER→「この顔を忘れたか、森崎」「ま、まさか、あんた……明和の大虎、吉良耕三……か!?」


***

省12

[285]森崎名無しさん:2012/06/10(日) 03:10:37 ID:???
越後のちりめん問屋? →  ダイヤ8

[286]Q513 ◆RZdXGG2sGw :2012/06/10(日) 08:34:35 ID:???
越後のちりめん問屋? →  ダイヤ10

[287]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/11(月) 01:25:41 ID:???
>>286
ドローありがとうございます。
EP1を進呈いたします。


***


越後のちりめん問屋? →  ダイヤ10


「……儂はアルメイト・オライリー。今となっては何者でもない、亡国の爺ぃじゃよ」

訥々と語る老人の言葉は、聞く者に沈黙を強いるだけの重さで満ちている。

「もう、十数年にもなるかのう……。革命の火は儂からすべてを奪っていった……愛する妻、
 息子たち、美しき我が所領と民……誇りある国の名すら」
「……」 省5

[288]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/11(月) 01:26:42 ID:???
「ボルキアの、亡命貴族……」
「……」

ピコの言葉を引き継ぐように漏らした森崎の言葉にも、老爺はただ目を閉じ、ゆっくりと首を振る。
それはおそらく、森崎の言葉を否定するものではなかった。
肯んじ得ぬ何か、たとえばそれは時であり、世の潮流であり、運命とさえ呼び習わされる
大きな何かへと向けられた、拒絶の意思であった。
再び、沈黙が降りる。
しかし強いられた沈黙など、意にも介さない者がいた。
勿論、老爺を捜していたメイドである。 省55

[289]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/11(月) 01:27:44 ID:???
「爺さん……あんたのとこ、人手が足りねえのか……?」
「これで仕事はよくできるんじゃよ、仕事はの……」
『……この人にできる仕事って、どんな仕事だろ?』

ピコの疑問は森崎にもまったく答えが出せないものであったが、しかし雇い主が言うのであれば
それなりに間違いのないことなのであろうと、肩をすくめる。

「ほら、帰りますよ、旦那様〜! じゃ、そこのアンタも、ありがとね!」

そんな森崎たちの内心など知る由もなく、キャロルは老爺の脇に立つと、肩を担ぐようにして 省20

[290]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/11(月) 01:29:28 ID:???

称号『亡命貴族の知己』を獲得しました。
効果:評価+10。

現在の称号は「気のいい亡命貴族の知己」です。


※スキル「旧ボルキアの人脈」が一度だけ使えるようになりました。
旧ボルキア亡命貴族はドルファンとの政治的関係が深く、特定の判定に影響を及ぼします。
使用のタイミング、用途は任意に設定できます。
いざというとき、選択への回答に使用する旨を記載して下さい。
回答が採用された場合のみ、使用回数が消費されます。 省4

[291]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/11(月) 01:30:58 ID:???

「ここを抜けて、もうちょっと行けば……ぐむむ、広すぎるんだよこの街!」
『まあ、一国の首都だからね……』

老爺とそのメイドと分かれ、しばらくの後。
支給されている簡単な地図を片手に悪戦苦闘していた森崎だったが、
ようやく正しい道を見出したようで、喜びの声を上げる。

「あそこを曲がって……ほら着いたぞ、次の目的地だ!」
『うわあ……』

角を曲がった森崎を出迎えたのは、瀟洒な街並みである。 省31

[292]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/11(月) 01:32:26 ID:???
どんよりとした顔で呟いた森崎は、言葉通り行き交う人々に奇異の視線を向けられている。
坂を登り、あるいは降りてくる人々は皆、垢抜けた身なりとこざっぱりとした流行の髪型で、
そして何より順風の生を謳歌する者たちに特有の、内側から湧き出すような笑みを浮かべている。
薄汚れた格好に殺伐とした顔つきで立ち尽くす森崎は、そんな彼らとはまさに対照的であった。

『仕方ないね……』
「てか、くそ……せめてこっち、見ろよ……」

刺のある視線を突き刺してくるのなら、まだいい。 省35


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