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【天狗A】キャプテン霊夢22【クラブA】


[995]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/09/08(土) 22:20:51 ID:???
希「うきゃあーーー!?」

急にスピードを上げた文の帯が一気に伸びた為、
それに引っ張られる形で希が地面に引きずられる。
文はそれを見届けると、一旦止まって希の方に近寄る。

希「いつつ……」

文「私との距離が15m以上離れたら、当然帯は引っ張られます。
  そうなると、今みたいになりますよ?ってもう遅かったみたいですね」

希「言うの遅いよ!っていうか明らかに今タイミング狙ってたよね!?」
省36

[996]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/09/08(土) 22:21:53 ID:???
文「では、今日はこれくらいにしておきましょうか」

希「う、うん〜……」

瞬く間に時間は過ぎていき、気が付けば空は茜色に染まりつつあった。
文の言葉と共に、緊張の糸が切れたのか、ばったりとその場に倒れ込む希。
一方の文は汗ひとつ掻いていない。

希「ふぇえ……疲れたぁ〜……。それに、体中が痛いし……」

文「まあ、あれだけ転げまわればそうなるでしょうね」

希「師匠のいじわる!コロコロペース変えるんだもん!」
省38

[997]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/09/08(土) 22:23:02 ID:???
そのまま少しの間休みつつ談笑していた二人だが、不意に希がある事を思いつく。

希「そういえばさ、師匠ってあんなに速いのに、どうして試合だと手加減してるの?」

文「はい?何の事です?」

突然の希の質問にきょとんとする文。希は気にせず言葉を続ける。

希「だってさ、あんな一瞬でパー!って移動出来ちゃうんだったら、
  もっと簡単にドリブルゴールとか狙えるんじゃないかなぁって思って」

文「あ〜、なるほど、そういう事ですか……」
省26

[998]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/09/08(土) 22:24:04 ID:???
文「確かに私は試合中に全力を出してはいません。しかし、手加減をしているというのは少し違います」

希「???」

矛盾するような文の言葉に、希はきょとんと首を傾げる。

文「そうですね……」

少しの間顎に手をやり考え込む文。やがて一つの答えに至ったのか、
希の方を向いてゆっくりと口を開く。

文「これは多かれ少なかれ、恐らく幻想郷でサッカーをしている強い妖怪全員に当てはまると思います。
  例えば……希さんのチームですと、空さんなんかが良い例ですね。 省52

[999]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/09/08(土) 22:25:15 ID:???
文「私のやっている事も同じです。私はスピードにおいては幻想郷最速を自負しておりますが、
  それを全開で使ってしまってはサッカーという競技が成立しません。
  だからこそ、『サッカー』というルールの範囲内で、私は全力を出しているつもりです」

希「う〜、なんだか頭がこんがらがってきた……」

自分の髪を片手でぐしゃぐしゃとやる希に対し、苦笑する文。自分でも上手く説明出来たとは思っていない。

文「まあ、希さんにはまだ少し早かったかもしれないですね。 省58

[1000]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/09/08(土) 22:26:18 ID:???
希「……あの、師匠、どうしたの?」

希に声を掛けられ、思考に耽っていた文はハッとしてぶんぶんと首を振る。

文「(まだ判断するには材料が足りないですね。この考えは保留にしましょう)」

そう、今はそのような事は重要ではない。今考えるべき事は、
この小さくて可愛い弟子をいかに鍛えていくか、という事だ。

文「いえいえ、何でもないですよ。…‥ああ、そうですね。
  もう一つ、試合中にあの速度を出さない理由があります。 省30


0ch BBS 2007-01-24