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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[770]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/27(木) 19:36:37 ID:???
ジョゼ・トゥーリオ。
トニーニョやネイと共に西洋圏からやってきた、傭兵大隊の一員である。
「ったく……驚かせんなよ」
『もう、びっくりするなあ!』
「僕だってまさか、練習場で味方にばっさりいかれそうになるとは思わなかったよ……」
「……スマン」
黒人特有の、ぷくりと厚い唇を尖らせるジェトーリオに森崎が頭を下げる。
「まあ、その様子だと身体はすっかりいいみたいだね」
「おかげさんでな……そういや、他の二人はどうした?」
省48
[771]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/27(木) 19:37:37 ID:???
「お前はついていかなかったのか?」
「女の子、ついうっかり始末しちゃったら隊長の君に迷惑かかるけど……構わなかったかい?」
さらりとした、回答だった。
感情の起伏は、やはり薄い。
しかし、その言葉の意味はどこまでも重く、粘ついたものである。
『うわあ……』
「……」
「……」
溜息ともつかぬ声を漏らしたピコが、逃げるように屋内鍛錬場の高い天井の隅まで舞い上がる。
羽を持たぬ森崎は、ただ沈黙するより他になかった。
「……そ、そうか」
省21
[772]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/27(木) 19:39:15 ID:eHhfXuAk
言いながら決して近づいてこようとしないピコに眉根を寄せた森崎は―――
*選択
A 「お前……ネイとどういう関係なんだ?」 禁断の花園に切り込んだ!
B 「なあ、最近トニーニョと話したか?」 先月のこともある。それとなく……。
C 「俺が隊長って……お前はどう思ってるんだ?」 辛口の批評も覚悟するぞ。
D 「……」 まあいいか。黙々と訓練を続ける。
森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。
省15
[773]◆W1prVEUMOs
:2012/09/27(木) 23:37:28 ID:DRyJxWfI
A
聞かないと始まらない
[774]さら ◆KYCgbi9lqI
:2012/09/27(木) 23:40:44 ID:???
A二人の出会いを軽く聞いてみたいですね。
[775]◆9OlIjdgJmY
:2012/09/27(木) 23:51:16 ID:???
B ネイについて踏んではいけない地雷だったら怖いのでw
[776]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/10/01(月) 19:29:46 ID:???
皆様、ご回答ありがとうございます。
それでは早速、
>>772
の選択については……
>>773
◆W1prVEUMOs様の案を採用させていただきます!
はい、その通りです。
他に付け加えることのない、シンプルにして真理に近いお答えです。
CP3を進呈いたします。
また
>>775
◆9OlIjdgJmY様のご回答につきまして、こちらも実はその通りです!
この選択肢、アッー的なコメディ処理ではなく、踏み込まなくてもいい、しかし切り抜ければ
省23
[777]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/10/01(月) 19:30:49 ID:???
***
A 「お前……ネイとどういう関係なんだ?」
『うわ、そこ行くの!?』
ピコが驚くのも無理はない。
それは、傭兵大隊の中でも最もアンタッチャブルな話題と言っても過言ではなかった。
ネイとジェトーリオ。
追うジェトーリオ、振り払うネイ。
これまで、彼らの関係をあえて掘り下げる者はいなかった。
何となれば、男色は明白な死罪である。
教会に発覚すれば、即座に告発されることは疑いない。
省44
[778]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/10/01(月) 19:31:53 ID:???
「う……」
気圧されたように、森崎が喉の奥から音が漏れる。
何故、こんなことを聞いてしまったのか。
そんな後悔がせり上がってきそうになって、森崎は下腹に力を込めた。
決まっている。知るためだ。
ジェトーリオという男を、ネイという男を知るためだ。
知ってどうするのか、それはまだ分からない。
それでも、知らねば何も始まらない。
理解とは、何も耳に心地良いことばかりではない。
時には茨を素手で掴むように、痛みや傷を負うこととてあろう。
省39
[779]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/10/01(月) 19:32:54 ID:???
「ううん、違うよ」
何気ない問いに、何気なく首を振る。
「僕たちが生まれた場所は……そうだな、このドルファンとスィーズランドくらいには離れてる」
「そりゃまた……ほとんど違う国だな」
「まあ、そうだね。こっちの人に言わせれば、国っていうほどのものじゃないらしいけど」
軽く笑うジェトーリオ。
色のない笑みだった。
「僕たちはね、モリサキ」
そういう笑みを浮かべる人間を、森崎はよく知っている。
省9
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0ch BBS 2007-01-24