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1- レス

【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[85]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/10(土) 13:17:23 ID:???
「なまじ頭が回りすぎるんだな。だから二手、三手先だけ見て話をしちまう。
 次の手を選ぶ余地がねえなら、口にする意味もねえとか考えてんだ」
「……」

がたん、と車体が揺れた。
前を行く馬、アトレとスオウはぶるりと尻を振るのみで、特に気にした風もない。

「あのお嬢さん、困ったことに相手もそれができて当たり前だと思っててな」
「難しいだろうな」
「難しいよ。だが前置きも説明も斟酌もねえ。先回りして次の選択肢だけ相手に放り投げる悪い癖が、 省45

[86]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/10(土) 13:18:24 ID:???
「ま、そんな連中の常識じゃ、無理も無茶もまず単に様子見でふっかけてるだけ、
 鵜呑みにする奴が馬鹿ってなもんでよ。袖にするフリされるフリ、段々と見返りをチラつかせて、
 ようやくそこから話が始まるってわけだ」
「……」

ふん、と息をつく森崎。
言葉を返すことはない。

「あん時、お前があっさり話を蹴ったのも……蹴ったんだよな? まあ当然だとは言ってたぜ。
 今の時点で、しかもあの要求でザクロイドが用意できる対価は、お前の立場じゃ大した益がねえ。 省17

[87]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/10(土) 13:21:19 ID:/ZNkLYhM

*選択

A「……さてね」 煙に巻く。

B「俺の勘も捨てたもんじゃねえな」 勘だという。

C「ま、そんなとこだろうとは思ってたよ」 計算だと主張する。

D「大当たりだ。ほれ、持ってけ」 銀貨を取り出す。


森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。
その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。
期限は『11/10 24:00』です。


******


こんな感じで10月はあっさり目に過ぎていきます、といったところで 省7

[88]◆W1prVEUMOs :2012/11/10(土) 15:20:27 ID:x6/rndoU

勘ピューターのスキルがゲット出来れば有利かもと思い

[89]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/11/10(土) 21:14:57 ID:???
B傭兵が最後に頼るのは勘と言うか嗅覚ですからね。

[90]◆9OlIjdgJmY :2012/11/10(土) 23:59:09 ID:???
A まあ実際、勘でも計算でもなく、正直な心情喋っただけですし。

[91]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/13(火) 19:26:17 ID:???

皆様、ご回答ありがとうございます。
それでは早速、>>87の選択については……

>>90 ◆9OlIjdgJmY様のご回答を採用させていただきます!
ですよねー、ということでズバッと斬っていただきましたw
CP3を進呈いたします。


>>88
スキル名:勘ピューター Lv1
種別:パッシブ
消費ガッツ:-
効果:行動判定の際に! numnumダイスを振り80以上が出れば結果が一段階良くなる。 省29

[92]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/13(火) 19:27:43 ID:???
***

A「……さてね」 煙に巻く。


言った森崎の、しかしそれは偽らざる本音である。
結果的にどう評されているにせよ、あの時点で相手方の事情を汲み取って話をしていたわけではない。
さりとて直感と呼べるような閃きに従ったわけでもなく、ただ当然と思える対応をしただけである。
あさっての方を向きながら空惚ける森崎に、今度はジーンが渋い顔をする番だった。

「何だそりゃ」
「はは」

笑った森崎が、ぐ、と背を伸ばす。 省39

[93]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/13(火) 19:29:03 ID:???
「そもそも、お前が俺なんかを送ってくれる理由、ないだろ」
「まあな」

長い銀髪を夕陽の朱に染めながら、ジーンはどこまでも悪びれない。
口笛すら吹き始めたその横顔に、森崎が小さくため息をついた。
肩から伝わる体温は、それでも秋の夕暮れどきには心地いい。


***


純白の馬車がようやくその足を止めたのは、とある広大な敷地の片隅である。
国立公園の一角のような光景に、森崎がジーンに尋ねる。

「……ここは?」
省26

[94]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/13(火) 19:31:17 ID:???
見渡す限りの芝生は、夕暮れの下で奇妙な紫色へとその姿を染め変えている。
紫の絨毯は遥か視界の果てまで続くようにすら思えた。

「ハデなことはいいことだ、ってご主人様の信条が出てねえだけマシさ」
「……?」

そう言ったジーンの声音は、どこか苦々しいものを含んでいるように聞こえた。
しかし森崎が何かを聞き返すよりも早く、ジーンがそのなめらかな曲線を描く顎で遠くの方を指す。

「ほら、あっちだ」
「……あれは、リンダ……か?」

陽は既に落ちかけている。 省35

[95]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/13(火) 19:33:04 ID:???
「一度、見といてほしかったんだよ」
「あ?」
「天才ってやつを、さ」

何を、と問いを重ねようとした森崎の耳に、そのとき飛び込んできたのは男の声である。
森崎の無論知らない、しかし妙に耳に馴染んだ声音。
怒号だった。
それも、感情に任せたものではない。
相手の精神にどう響き、どう動かすことができるかを計算し尽くした大喝。

「……教練か」
「ああ」

聞き覚えがあるのも当然である。
それは森崎自身もまた毎日のように発している種類の声だった。 省33


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