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【高みを目指して】鈴仙奮闘記16【どこまでも】


[474]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 21:59:48 ID:2+NqAup6
若島津「俺は――自分の力を試したかった。 そしてはそれは今までのような武芸では無くサッカーで。
先の試合で弱さを実感した俺が、貴女の導きを受けてどれほどまで強くなったのか。 それを試したかったのだ。
そして……俺の眼鏡に叶いかつ、GKが不在のチームと言えば……ここしかなかった」

諏訪子「ちょっ、それで私らが丹精込めて作った若林くんロボを破壊したってのかい?
そうなら、素直に話してくれれば何とでも手は打ったのにさ。 省52

[475]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 22:00:53 ID:2+NqAup6
神奈子「――まぁまぁ、そう怒るな諏訪子。 話を聞けば…そして、先の実力を見れば、
この若島津君もまた、若林源三に負けぬ実力者。 外来人の彼なら、名簿も上手く誤魔化せるだろうし、良いじゃないか」

諏訪子「アンタってば……数千年前から思ってたけど、とことん前向きだねぇ…」

神奈子「そういうアンタは、昔から根に持ち過ぎるのよ。感情に囚われて、合理的かつ効率的な手段を取るのを躊躇っちゃいけない。 省64

[476]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 22:04:19 ID:2+NqAup6
☆紅魔スカーレットムーンズの場合☆
〜紅魔館・特設サッカーコート〜

昼でも日光が当たらず、雨天時でも雨が当たらないようドーム式となっている紅魔館の特設サッカーコートにおいても、
大会前だからこそと紅帝達の一軍は真夜中から真昼まで練習を繰り返す。
先日の永遠亭ルナティックスとの試合――そして敗北は彼女達の士気を俄かに高揚させ。
紅魔スカーレットムーンズの選手達もまた、急造ではあるが新たな力を身につけようとしていた。
省43

[477]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 22:05:19 ID:2+NqAup6
フラン「う、うんっ! ――でも私は決めたいな、お姉様……「アレ」の練習もしようよ〜」

レミリア「「トランシルヴァニア」か……。 そうね、やってみましょうか」

陸「――って、朕を忘れちゃ駄目アルよ! くらえい、「襲爪雷斬脚」!!」

バシュッ!            ……グワアアアアッ! バチイイイイイッ!!

レミリア「…あら、居たのね、中国」
省45

[478]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 22:06:33 ID:2+NqAup6
☆聖徳ホウリューズの場合☆
〜仙界〜

岬「成程。 あの人の狙いは――これだったのか」

岬はもはや日課となったランニングをこなした上で、チームの最終調整を見て……漸く、
彼を連れ去った聖徳道士――豊聡耳神子の狙いを悟っていた。

神子「それに早々に気付くとは……君はやはり、私の補佐をさせるに相応しい人物だったわね。
屠自古にしても布都にしても、優秀だけど頭が堅いから。 優秀かつ気回りの効く人物が丁度必要だったのよ」

岬「…ありがとうございます、道士」 省43

[479]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 22:08:09 ID:2+NqAup6

布都「冠位十二階の最上位。 「大徳」を表す見事な紫の召し物ですぞ、太子様」

神子「ええ、ありがとう神子。 ――それでは」

布都から仰々しくマントを受け取った神子は颯爽とそれを羽織り。
岬や布都を始めとする臣下と――外界から寄せ集めた「助っ人達」に向かって、こう宣言をした。

神子「――さあ、皆の者! 戯れは終わりじゃ! 堕落した幻想郷を救えるのは、もはや「道」を極めし君達しかいない。 省48

[480]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 22:09:45 ID:2+NqAup6
☆博麗連合の場合☆
〜博麗神社・境内〜

森崎「(よしよし、俺の派閥員も大分増えてきたな。 中里と魔理沙の奴は元々仲が良いから良いとしても…)」

大会前最後の練習という事で、博麗連合のチームメンバーがほぼ勢ぞろいした中、
森崎は霊夢の定位置であるお賽銭箱前にどっかりと座って満足そうに成果を確認していた。

小町「(森崎が「ポストプレイ」を教えてくれたお陰で、私の負担もグンと減ったしねぇ。 省53

[481]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 22:11:22 ID:2+NqAup6
アリス「あっ、森崎お疲れ様! よ、良かったらクッキー焼いてきたんだけど…食べる?」

森崎「いや、練習しろよ」

アリス「そ、そうよね! よしっ、今日は……っと」

森崎「(アリスの奴は分かりやすいから御しやすい。 適当に友達面してたら勝手に懐いてくれるから楽だったな。
そして――)」

萃香「お待たせ! アイスティーしか無かったんだけど良いかな?」
省59

[482]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/13(日) 22:12:48 ID:2+NqAup6

森崎「(霊夢の奴は……まぁ良いとしても、魔理沙の奴が少し不安だな。 まぁ良いか)」

――と、森崎が二人に想いを馳せている内に。

霊夢「ただいまー」

魔理沙「……遅れてすまん」

アリス「あっ、ちょっと魔理沙!? それに霊夢! 今までどこ行ってたのよ!?」

天子「でも、思ったよりも速かったじゃないの? 普通ならまだつかない時間よ?」

霊夢と魔理沙の二人が、神社の境内に入って来る。 省21

[483]森崎名無しさん:2014/04/13(日) 22:16:37 ID:???
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