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【優勝】キャプテン森崎48【エンディング】
[98]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/04(木) 10:26:55 ID:SuVMKbK2
いったんここまで。
[99]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/04(木) 11:14:30 ID:SuVMKbK2
〜次藤 洋〜
ドイツのプロサッカーリーグ、ブンデスリーガもまた世界に名を馳せる高レベルなリーグである。
このリーグの特色を上げろと言われれば合理性と力強さ、そして精神力の強さあたりが一般的な評価だろうか。
次藤「ヘヘヘ…ジュニアユース以来タイ。ドイツよ、ワシは帰ってきたとね!」
見た目通りの力強さと見た目通りの精神力。そして見た目を裏切る合理的な頭脳を持つ次藤が
ブンデスリーガの上位クラブ、ドルトムントの誘いを受け入れたのは必然だったかも知れない。
省42
[100]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/04(木) 11:15:38 ID:SuVMKbK2
いったんここまで。
[101]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/05(金) 08:41:47 ID:d18vpdcU
〜中山 政男〜
ワールドユース大会で最優秀DFともなれば引く手あまたと言って良い。
今回その栄誉を得た中山はいくつもの名門クラブからの誘いを受けた。
中山「ナカヤマです。本日よりよろしくお願いします!」
ミッターマイヤー「うむ。キャプテンのミッターマイヤーだ」
そんな彼が選んだのはブンデスリーガの上位クラブ、シュツットガルトだった。
現在彼はドイツ代表選手でもあるキャプテンのミッターマイヤーに挨拶をしていた。
省49
[102]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/05(金) 08:43:49 ID:d18vpdcU
ミッターマイヤーとの会話で中山は何故ここに来たのかと問われる。
それに対する返答は実に彼らしい物だった。
中山「いえ、シュツットガルトには何の縁もありません。ですがこのクラブを選んだ理由は2つ…
いえ、3つと言った方が良いかな?ともあれ、理由があるんです」
ミッターマイヤー「ふむ。言ってみたまえ」
中山「まず一つ目。ブンデスリーガの他のクラブに俺が戦いたい相手が居るんです」
ミッターマイヤー「ほう…バイエルンのカール・ハインツ・シュナイダーかね?」
省47
[103]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/05(金) 08:45:45 ID:d18vpdcU
中山「俺は勝ちたいんですよ。勝たせて“もらう”んじゃなくてね」
ミッターマイヤー「…ほほう。それは確かに既に化物どもが集まっている超名門では出来ないな」
中山は望んでいた。自分の力で勝ち更に強くなる事を。
ミッターマイヤー「求めるライバル達と頻繁にレギュラーとして戦え、そして現実的な確率で
栄光を狙える程度の強豪…そんなクラブを求める君のお眼鏡に適ったのがシュツットガルトか」
中山「はい」
省42
[104]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/05(金) 08:47:12 ID:d18vpdcU
いったんここまで。
[105]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/05(金) 11:06:07 ID:d18vpdcU
〜若林 源三〜
若林のワールドユースでのパフォーマンスは活躍したとは言い難い物だったが、
彼は少年時代から既にブンデスリーガの名門ハンブルガーSVに所属しており、
ユース部門でも優秀な成績を出してワールドユース本大会前に既にプロ入りしていた。
カペロマン「おい!おい!天変地異だ!ポブルセンに若い女の子がプレゼント渡した!」
メッツァ「えっなにそれこわい」
カルツ「ほー?物好きな女も居るんじゃのう。で、何を貰ったんだ?」
省26
[106]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/05(金) 11:08:22 ID:d18vpdcU
カルツ「あー、ワカバヤシ。お前さんは女っ気はないのか?」
若林「そんな物はない」
カペロマン「すごい即答だな。日本に残していた彼女とか居ないのか?」
若林「居ないし作る気もない」
カルツ「取り付く島も無いとはこの事じゃのう…」
若林が欲するのは実力、勝利、そして復讐。それ以外は非常にストイックな男である。
そんな彼にも出会いや縁が無かった訳ではないが、彼はそれを選ばなかった。
省44
[107]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/05(金) 11:10:25 ID:d18vpdcU
若林家女中「!!?」
若林夫人「何を驚いているのです。早く行かねば警備員に摘み出させますよ?」
若林「……………」
彼女に出来る事はそれだけだった。決死の覚悟の苦言は雇い主達には無意味な雑音としか受け取られず、
庇われた若林も彼女を庇い返す素振りなどまるで見せずに黙っているだけだった。
一時間後、誰にも見送られる事なく彼女は屋敷に向かって一度だけ深く礼をしてから立ち去ろうとした。
若林「馬鹿な事をしたな…」
元女中「坊ちゃま!?」
省30
[108]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/05(金) 11:11:59 ID:d18vpdcU
元女中「はい、あなたは昔からとても我儘でした。まだ仕事に慣れていなかった私は
幾度も幾度も困らされた物です。そしてその度に、貴方だけはこの家の方でも人間臭く感じた物でした」
若林「…人間臭さ、か…」
元女中「あなたが急にドイツに発って以来、私の胸にはぽっかり穴が開いた様でした。
この寒い寒いお屋敷の中で唯一の暖炉が消えてしまい…そしてたまにお会いする度に
あなたが段々旦那様達に似てきて、あの冷たい会話にも耐性が出来ていくのを見るのは
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0ch BBS 2007-01-24