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1- レス

【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[737]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:22:05 ID:c0897i8A
★双海姉妹の反応 ハート6 ★亜美「後でアタリフォースごっこやるなら良いよ!」真美「兄ちゃんはコレコングね」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
真美亜美「「ふーーーん……」」

わざとらしくワルそうな顔を作り、交互に僕の顔を近づいては眺めまわしている。
威圧をかけているつもりかは分からないが、既にこのやり取りも遊びのうちに入っているのだろう。
省52

[738]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:23:08 ID:c0897i8A
再びドアを開け、僕の手を引っ張りながら情報室へ入る。
そして部屋の奥にいる「えりちん」なる少女と目が合う。


ひうっ!


しゃっくりを鋭角にしたような、耳に感じぬ悲鳴がビンビンと伝わる。
手のひらを唇に当てて顔をこちらから遠ざける。顔は整った要望が崩れない程度だが引きつっていて、
どう見ても未知の異性の訪問者を歓迎していそうにない。

亜美「お客さん連れてきました→!」
真美「岬兄ちゃんだよ→!ゲーム好きだし、悪い人じゃないよ→!」
省18

[739]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:24:45 ID:c0897i8A
ビクッと震えた後、真美の方を向いて返事をする。知った相手だからか、僕よりは滑らかに反応が出来ている。
それにしても耳慣れない言葉だ。移植。ゲームに関する事だろうが、どういう事か。
分からないが本人の様子ではまともな返事が聞けそうにないので黙っておく。

亜美「ほい、これ」

真美がカチャカチャと準備をしている間、机の下にかけているランドセルから取り出して、僕に渡した。 省38

[740]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:27:00 ID:c0897i8A

            POLE POSITION


FUJI SPEEDWAY
1LUP 4.359km


                  ⒸⓅ   1982 ATARI INC.
                            CREDIT


真美がボタンを押すと、効果音が流れ出す。

チャララリーン
パーッパラパパパパパーッパラパパパパパーン

コインを入れる音。ファンファーレ。そして。



           ヨセンスタートデス


省1

[741]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:28:48 ID:c0897i8A
亜美「聞いた!?声が出たよ!ゲ→センじゃなくて普通のマイコンでだよ!」
真美「おんせ→ご→せ→っていうんだっけ?えりちんがたった1人で出したんだ!」

思いもよらない演出に、ほんの一瞬だが、言葉を失った。少し聞き取りずらかったが、
間違いなく意味の通じる日本語が、コンピューターから発せられた。
しかも僕と同じか僕よりも幼い目の前の少女が作り上げたというのだ。

岬「(たった1人でこんなのが作れるなんて、今すぐでもゲームの制作会社でやっていけるんじゃないか?)」 省36

[742]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:30:49 ID:c0897i8A
真美を追いすがっていく亜美。急カーブや沼を何度もかわし、周回を重ねていって、じわじわと差を詰めていく。

真美「もうちょっとで終わり、真美の勝ちは圧勝に決まったね」
亜美「何が圧勝よ、もう目の前に見えてるじゃん!」

確かに後姿をとらえているが、残りは少ない。このままでは追いつけない。

亜美「あっ!」

急に亜美が左手で遠くを指さした。思わず真美が指を見る。その間に車は操縦を失い、看板に突っ込んでしまった。

真美「ああっ、図ったな、亜美!」 省20

[743]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:33:09 ID:c0897i8A
真美「やった→!真美の勝ちっ!」
亜美「うぬぬぬぬぬ、もう少しだったのに→!」
岬「うーん凄かったよ、中々面白そうだね」

紛争の火種にならないよう、遠回しに火消しに入る。
幸いそこまで頭に血は上っていなかったらしく、すぐに2人ともニコニコした顔で
こちらに向かってきた。

真美「面白かったよ→迫力あったよ→これをえりちんが作ったんだよ→!」
亜美「えりちんよりすごいプログラマ→なんて存在しないよ!」 省36

[744]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 21:07:13 ID:c0897i8A
本日はこれまでにいたします。そろそろ次スレの用意をしようと思いますが、
物臭なスレ主ですからスレ立てに時間がかかりますので、今週いっぱいはどしどし副題案を上げてください。

【】キャプテン岬2【】

ちなみに、亜美から借りたアタリフォースの漫画はここで読めます。

atariage

1〜5話はそれぞれディフェンダー、ベルザーク、スターレイダーズ、フェニックス、ギャラクシアンの 省3

[745]森崎名無しさん:2018/09/02(日) 21:13:55 ID:gW9y/+tY
A

[746]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/03(月) 21:56:37 ID:XON/YMYw
A 岬「僕も対戦させてもらえないかな?
   (ゲームマニアとの交流はゲームが一番、彼女もモニター越しなら付き合いやすくなるかも)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
亜美「その言葉が聞きたかった、亜美のドライバークテを見せてあげよう」
真美「ネタの使いまわしはプロ失格だよ」
岬「(何のプロだ)」
省27

[747]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/03(月) 21:57:57 ID:XON/YMYw
絵理「ひううううううっ!?ひ、ひいっ!」
亜美「お→っと!」

急な展開について行けないらしく、ますます顔を引きつらせ、心なしか顔から血の気さえ引きはじめてさえいる。
立ち上がって逃げようとしたようだが、腰が椅子から浮かないうちに亜美が膝の上に飛び乗る。

絵理「ひいっ!」
亜美「ダメだよえりちん!もっと他人に慣れなくちゃ!という訳で真美、一勝負終わるまでガードしてて!」
真美「りょ→か→い!えりちん、周りの人に自分のゲ→ムひろ→したいんでしょ! 省40


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0ch BBS 2007-01-24