キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ジノとルーベン】キャプテン三杉3【体育座り】

1 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/03/21(日) 11:46:05 ID:GR3Yjac6
この話はフィールドの貴公子 三杉淳がキャプテン森崎とは違う可能性を生きるスレです。
本スレ(キャプテン森崎)とはフランス国際Jrユースを日本が優勝し、森崎と翼がブラジルに
スカウトされた展開まで共通しています。ストーリーは読者による選択肢の投票、カードなどの
判定結果によって変化しながら進行します。

※この物語はキャプテン森崎のパラレルワールドです。
※ストーリーはキャプテン翼5 覇者の称号カンピオーネを参考に、オリジナルで展開します。
※この世界にはワールドユースという大会は存在しません、御注意ください。
※各キャラクターのイメージが変わることを望まない方の閲覧は、自己責任でお願いします。
※各キャラクターの血縁関係・人間関係・性格設定・職業等はこのスレ独自のものです。
※ストーリーの都合上、世代の違うキャラが同年代として現れる事がありますが、予め御了承下さい。
※同様に、チームメンバーや必殺技が原作、ゲーム、本スレとも異なる物になる場合があります。
※風土、名称、知識に誤りのある可能性がありますが、温かく御指摘頂きますとありがたいです。
※サッカー以外の要素は予定されておりません。

201 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:41:58 ID:???
>三杉「ま、あの髪型は皆が思っている以上にインパクトがあるからね。
>それに中山の部屋に大友中メンバーとの写真もあったし・・・うん、見間違える筈がないよ。」
>
>以上、どう見ても後付けです。本当にありがとうございました。


>ダイヤ→あの顔、あの髪型・・・どう見ても岸田だ。本当にありがとうございました。

三杉は自分の目を疑いたかったが、今度はそうはいかなかった。
その顔は岸田本人という事実以外は示唆していなかったのだ。

三杉「岸田だ・・・」

中山「だろ!?新田も見ろよ!」

新田「ま、間違いありません・・・って、あれ?フカヒレヘッドがもう一つ!?」

三杉&中山「な・・・なんだってぇぇぇ!!!!」

三杉と中山は新田の指差す方向を注視する。そこには確かに岸田以外にフカヒレヘッドが存在した。
実は彼こそが赤井止也、サンプドリアのディフェンスエースなのであった。
三杉達が観客席で驚く中、グラウンドではチームメイト同士のサイン確認などが行われていた。
その選手間のチェックがある中、フカヒレAがフカヒレBに話かける光景が見られた。

202 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:44:35 ID:???
岸田「・・・赤井、ありがとな。」

赤井「え、どうしたんすか岸田さん?」

岸田「俺はこんなに早くプリマヴェーラとしてこのグラウンドに立てるとは思わなかった。
どうしても世界でプレイしたくて自費留学という道を選んだ俺だけど・・・
お前が先にサンプドリアで道を切り開いてくれていなければ正直無理だったぜ。」

赤井「何言ってるんすか!サンプドリアのトライアウトで認められたのは岸田さんの実力です!
俺はずっと、岸田さんが牙を隠したサメだって思っていた・・・その通りだったじゃないですか!
俺がこの髪型にしてるのは南葛小のシャーク岸田に憧れたからなんですよ!」

岸田「はは、そうだったな。その期待はランピオンを抑え込む事で応えてみせるぜ。
俺のフカヒレクリアが空中を制し、お前のクリムゾンタックルが地上を制す・・・
ランピオンのロケットヘッドもヘルマーのドライブシュートも通用しなければ
ローマは必ず焦ってくる筈だ。そうすれば勝ちの目が見えてくる。」

赤井「はい、あてにしてますからね!」

203 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:47:41 ID:???
マルコ「・・・という訳で、あれがアカイだよ。」

中山「そうか・・・驚いたぜ全く。」

三杉達はマルコの説明で、もう一人のフカヒレが赤井である事を確認していた。
急に視覚のみで事実を把握するのは困難だったが、ちゃんと説明されれば受け入れるのは難しくない。

マルコ「まあボクも驚いたけれどね・・・あの髪型は日本で流行っているのかい?」

三杉「いや・・・あれが日本人のスタンダードだと誤解しないで欲しい。」

マルコ「う、うん分かった。それとキシダについてはデータが不足しているんだけど・・・
彼についてはキミ達の方が詳しいんだよね?」

新田「ああ、でも大友中で一緒だった時はそこまでの選手とは・・・」

中山「それについては試合を観ていれば分かるだろう、」

そう、いつのまにか試合開始が間もなくという所まで迫ってきていたのだった。

204 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:48:50 ID:???
放送「グループCのローマ対サンプドリア、間も無くキックオフです!攻めのローマと守備のサンプドリア、
前者はイタリアが誇る爆撃機 ランピオンくんが、後者はディフェンスエースの赤井くんが鍵を握るでしょう。
前評判ではローマ有利の予想が出ていますが・・・果たしてどうなる!?」


ピィイイイイイイイイイイイイイイイ!!


放送「さあサンプドリアのキックオフで試合が始まります!」

サンプドリアは手堅くパス回しで攻撃を始めた。
だが、ローマの選手は素早い動きですぐさまボールをカットした。

放送「おっと、ローマの動きが良い!早くも攻守が入れ替わりました!」

中山「うん・・・?今のは・・・」

三杉「反応が早すぎる・・・単に動きが良いだけではないね。」

マルコ「・・・」

サンプドリアの短い攻撃とは対照的に、ローマの攻撃は長かった。
パスは面白いように通り、ドリブル突破も高確率で成功していた。
点はなかなか動かないが、序盤からローマのペースで試合は繰り広げられる。
しかしそこにローマの選手とサンプドリアの選手の実力差があるようには思えなかった。
三杉の目には、個々の技術は拮抗しているように映っていたのである。

205 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:51:54 ID:???
中山「これは実力云々じゃない、ローマの選手は相手の動きを高確率で読んでいる・・・」

マルコ「そう、試合前からサンプドリアは丸裸にされていた。フィッツウォルタによって。
(しかも、彼自身はまだ全然本気を出していない・・・)」 

三杉「データサッカーとでも言うべきかな・・・」


ポーン!

この状況の中、右SHのモンドニコから決定的なセンタリングが放たれた。

放送「ああっと、ここでついにランピオンくんのロケットヘッドが火を噴くか!?」


ランピオン「くらえ!ロケットへ…(なにィ!?)」

岸田「打たせん!」

ランピオン「み、見えん・・・!」

ガチガチに固められた岸田の前髪が高い打点に割り込んだ。
ランピオンに競り負けない跳躍力とフィジカルはそれだけで称賛に値したが、
勝負を決定付けたのはランピオンの視界からボールの行方を遮った前髪だった。

206 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:53:01 ID:???
バコーン!

放送「岸田くん強い、当たりの強さとジャンプ力を見せ付けました!私の目からはこの競り合いは互角、
或いはランピオンくんが勝っているように見えましたが、最後の最後でランピオンくんがバランスを
崩しました!ボールは大きくはじき返って中盤に戻ります!」

ランピオン「クソッ、なんて事だ!」

岸田「浦辺と同じ髪型の奴に負けてたまるか!」

しかし、この岸田のファインクリアも虚しくサンプドリアは簡単にボールを奪われる。
パスによる連携もドリブル突破も通用せず、中盤はローマが完全に圧倒していた。
サンプドリアは水際でゴールを奪われるのを阻止していたが、勝負の行方は明らかだった。

赤井「だりゃあああああ!!!!」

ズザァァァァァ!!!

ヘルマー「なにっ・・・!」

赤井「よし・・・でもこれじゃキリがないぜ。」

岸田「油断するな赤井!!!」

赤井「え!?」

207 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 16:59:18 ID:???
ズザァァァァ!!!!!

放送「フィッツウォルタくん、ヘルマーくんのすぐ後方に詰めていた!
すぐにボールを奪い返してそのままランピオンくんに上げるか!?」

フィッツウォルタ「(あのクリアは初めて見たが中々強力だ・・・
もう少しデータが欲しいが、このプレイで無力化してしまえば関係ない。)」

ダダダッ!

岸田「なに・・・!」

フィッツウォルタはボールを上げずにドリブルで突破を図った。
軽快なドリブルでサンプドリアDFを抜き、GKとの1対1を迫る。
これにはランピオンを徹底マークしていた岸田も対応せざるを得ない。

岸田「クソッ、フカヒレタックルだ!」

フィッツウォルタ「甘い。」

ポンッ

岸田「なにィ!」

ここでフィッツウォルタがボールを左サイドに振った。
いつの間にかヘルマーが左サイドに待ち構えている。

208 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 17:14:52 ID:???
ヘルマー「いくぜ、ドライブパスだ!」

岸田「まずい、クリアしないと・・・!」

だがドライブパスの軌道は岸田の頭、いや髪を遥かに超えていく。
そしてランピオンは既にドライブパスを想定したポジショニングで構えていた。

ランピオン「まずは1点!」

バッギャアアアアアアアアアアアアン!!!
シュピィィィィン!!!!

放送「決まったああああああ!前半20分、ランピオンくんのロケットヘッドがサンプドリアゴールに
突き刺さりました!しかしローマのこの連携、見事としか言い様がありません!」

試合が動いたこの1点目のプレイ・・・だが、これは勝負を決める1点としての意味を持っていた。
三杉達の目には、これから先に繰り広げられるであろう虐殺ゲームが既に見えていた。

209 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 17:15:57 ID:???
一旦ここまでです。

210 :森崎名無しさん:2010/04/02(金) 17:19:40 ID:???
宙を泳ぐシャーク
地に仕掛けられたストッパー

211 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 19:12:34 ID:???
バンビーノ「決まったな・・・」

ブンナーク「・・・」

中山「ああ。サンプドリアはランピオン、ヘルマーだけでなくフィッツウォルタを
チェックしなければならない・・・岸田と赤井だけでは対応しきれないだろう。」

バンビーノ「加えてあの連携だ・・・キシダとやらがランピオンのマークに集中出来なくなれば、
特別なプレイがなくてもロケットヘッドが決まり始めるだろう。」

三杉「そう、サンプドリアがこれ以上点をやらないためには赤井もゴール前に張り付く以外にない。
しかしそうなればボランチは機能しなくなり、ますます中盤はローマが制する。
サンプドリアに反撃の機会はこの先一度も来ないだろう。」

そこから先はフィオレンティーナのメンバーが予想した通りだった。
先取点を奪ったローマは益々ワイドな攻撃を繰り広げ、サンプドリアを翻弄した。
対するサンプドリアはPA内に人数を集めてコンパクトな守備を割く以外に無く、
次々にローマのサイドアタックを許してしまう。
そしてランピオンのロケットヘッドはPAに人数を割いても関係ない威力だった。
赤井も岸田も懸命に守ったが、その後3発放たれたロケットヘッドを1発しか止められなかった。
そして止めはランピオンのポストプレイから放たれたヘルマーのドライブシュートだった。
4−0という大差がついたところで試合は終了を迎えた。

212 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 19:14:25 ID:???
ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイ!!


放送「試合終了!ローマの完勝です!ボールの支配率でもシュート数でもサンプドリアを圧倒しました!
中盤を支配するチームがゲームを支配する、まさにその通りの展開でした。しかしそれにしてもローマ
の選手には隙が全く見られませんでした。これほど完璧な試合運びを私は見た事がありません。
このCグループの1位通過チームはもはやローマで疑いないでしょう。」

観客「いいぞランピオン!」「っていうか中盤が半端なかったぜ!」「優勝しちゃうんじゃね!?」

赤井「(クッ・・・まだだ、予選なんかじゃ終われない!)」

岸田「(フィッツウォルタ・・・あいつの動きに完全にやられた。)」

バンビーノ「さすがはランピオンだ、あの強力なDF陣からハットトリックとは。」

マルコ「…けど、それをお膳立てしたのは間違いなく・・・」

三杉「ああ…あのフィッツウォルタだ。」

中山「(岸田・・・強くなっていたな・・・)」

完全に試合を支配していたローマに対し、実況も観客もライバル達も驚愕を隠さない。
そして一部の選手はアシストもゴールも決めていないフィッツウォルタに戦慄を覚えたのだった。

213 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 19:15:29 ID:???
ジェンティーレ「相変わらず気にくわねえ展開だったぜ!」

ディーノ「だが、うちと試合した時も中盤は完全に支配された・・・」

ミハエル「フフン、関係ない。この展開はこのユベントス相手に再現される事は2度とありませんよ。」

バティン「フッ・・・確かにあの時はお前が出てから流れが変わったしな。」

ディーノ「(果たしてそうなのか・・・?)」

ファケッティ「どこが来たって構わん、オレ達はオレ達のプレイをするだけだ。
さあ、次はオレ達の番だ!優勝の大本命がどのチームか観客に思い出させるぞ!」

ユーベメンバー「「おう!」」


第3試合のユヴェントス対ジェノアは、ユヴェントスの横綱相撲であった。
FW、MF、DF、GKの全てにタレントを揃えたユヴェントスが力を温存しながらも終始ペースを握り、
バティンが3点、そしてオーバーラップしたジェンティーレが1点を決め、4-0で試合を終えた。
ミハエルはというと・・・

ミハエル「なんでボクがベンチなんだ・・・」

ユヴェントスの秘密兵器という扱いなのか、温存されてしまっていた。

214 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 19:16:47 ID:???
ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイ!!

ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

放送「試合終了!スコアは4−0、ユヴェントスの圧倒的な勝利です!しかもユヴェントスは
まだ力を温存しているような雰囲気でした。流石は優勝候補筆頭と言われるチームですね。」

観客「つ・・強い!」「大人と子供の試合みたいだったぜ・・・」「はぁ〜やっぱユーベはパネェッ!」

ファケッティ「よし、出来は上々だ。」

ジェンティーレ「弱すぎて張り合いがないぜ・・・」

ディーノ「ユヴェントスのユニフォームでプレイして勝利する・・・これだけで十分じゃないか。」

バティン「オレは得点王を貰うけどな。」

ミハエル「納得いかない・・・」

ユヴェントスイレブンは終始余裕を崩さずにフィールドから去っていった。
観客席では彼らを称賛する声が止まず、ライバル達も感嘆の声をあげるのみである。

バンビーノ「ジェンティーレ、相変わらず良い動きだった。」

三杉「実力が違いすぎて真価は見えなかったが・・・彼もずば抜けたセンスを持っている。」

中山「ジェンティーレか・・・」

215 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/02(金) 19:22:13 ID:???
>>210
なんだか格好良い呼び名をつけて下さり感謝ですw
この大会ではチーム力不足でそこまで輝けそうにないですが、
この2人の活躍の場がいつかきっとある筈です。


本日の更新はここまでと致します。
次の更新まで間隔が開くやもですが、どうぞ宜しくお願い致します。

216 :森崎名無しさん:2010/04/02(金) 21:45:39 ID:???
ダブルフカヒレ!
鼻傷の浦辺と糸目の西尾はまだですかっ!?

217 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/04(日) 12:41:26 ID:???
第4試合はナポリとシエナの試合が行われた。これまでの3試合と比べ、強烈なインパクトを持った
選手のいない試合であり、2チームとも堅い守備と素早いカウンターでゴールを狙いあった。
この結果、総合力に勝ったナポリが2ゴールを奪い、そのまま勝利を決める展開となった。

この日のスケジュールはこれで滞りなく消化され、明日はレッチェ対ボローニャ、パルマ対ラツィオ、
トリノ対リヴォルノ、ミラン対アタランタの4試合が行なわれる。
更に1日開けて、翌週から2日間の連戦を行ない、一気に予選リーグの全行程が行なわれる。
ミラン、インテルをそれぞれ含むA組とD組は、ここミラノのサンシーロで試合を行い、
B組、C組はパルマに移動し、エンニオタルディニスタジアムにて試合を行なうのである。

三杉「マルコ、僕達の次の相手は?」

マルコ「っと…3日後のボローニャだね。」

三杉「ふむ…という事は先にレッチェ対インテルを観る事ができるのか…」

バンビーノ「どうした三杉?」

三杉「(…ハッキリ言って明日は強敵の実力を推し量れる程、拮抗したカードじゃない。)」


A ゆえに明日を練習に当てられないだろうか?
B だがやはりレッチェとパルマの試合は観ておくべきだろうか?

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

218 :森崎名無しさん:2010/04/04(日) 12:46:55 ID:TCkM1Wzc


219 :森崎名無しさん:2010/04/04(日) 12:49:09 ID:65JzCS1k
A

220 :森崎名無しさん:2010/04/04(日) 13:34:58 ID:???
ブルノヘタレ伝説が見たかったような

221 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/04(日) 14:51:08 ID:???
>A ゆえに明日を練習に当てられないだろうか?

三杉「皆、僕から提案がある。明日は観戦じゃなく練習しないか?」

バンビーノ「なに!敵の情報を集めないと言うのか!?」

三杉「そこなんだが…マルコ、明日の試合で強敵と言えるチームは?」

マルコ「レッチェと…パルマ。」

三杉「対戦相手のボローニャとラツィオは彼らの真価を引き出せそうかい?」

マルコ「無理…だと、思うな。2チームとも、お世辞にも優勝を狙えるチームじゃない。」

バンビーノ「偵察と言えるような情報は集まらないと…?」

三杉「ああ、僕としてもレッチェとパルマの試合は観ておきたかったが、僕達には予想以上に
課題が多い。偵察の効果が期待できそうにないならば、課題の克服を優先すべきだ。」

バンビーノ「なるほど…いや、しかし…」

ブンナーク「いいんじゃねーの?オレは賛成だぜ。」

222 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/04(日) 14:53:07 ID:???
相手が誰であろうと高めた自分の力を見せつけるだけ、と考えているブンナークが賛成した。
そして、自らの課題を重く見ているFWの新田も続けて賛同する。

新田「オレも…グラウンダーからのシュート練習をしたい。」

バンビーノ「ふむ…オレは少しでも敵の動きを観ておきたいが…」

三杉「この際、練習組と偵察組で分かれよう。他の皆はどうだい?」


先着で
★どうすっぺ?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、ダイスやカードで分岐します。

ダイヤ→中山「オレも敵の動きを研究したい。」
ハート、スペード→中山&ミュラー「オレも敵の動きを研究したい。」
クラブ→中山&ミュラー、マルコ「オレも敵の動きを研究したい。」
JOKER→岸田「どうせならオレ達と一緒に練習しないか?」 中山「なにぃ!!!!」

223 :森崎名無しさん:2010/04/04(日) 14:53:59 ID:???
★どうすっぺ?→ スペード4

224 :森崎名無しさん:2010/04/04(日) 14:54:07 ID:???
★どうすっぺ?→ クラブ10

225 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/05(月) 17:56:03 ID:???
先週末から体調をガッツリ悪くしており、更新ができずにおります。
大変申し訳ありませんが、まだ暫くはちゃんとした更新が出来そうにありません。
体調が戻れば、もう少しマシなペースの更新を再開できると思います。

ってな訳ですみませ〜ん。

226 :森崎名無しさん:2010/04/06(火) 00:31:45 ID:???
お大事に!

227 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/08(木) 09:55:00 ID:???
>>226 ありがとうございます。まだあまり完全ではないですが、少しずつ更新を再開します。


>スペード→中山&ミュラー「オレも敵の動きを研究したい。」

課題を克服したい者、相手を分析したい者、チームにはそれぞれ存在した。
後者についてはジョカトーレとして模範生と言えるバンビーノ以外では、CBの2人だった。

中山「オレも敵の動きを研究したい。インテル戦では情報収集が疎かだったせいで何度も裏をかかれた。
CBがブロックにもクリアにもいけない状況を作らせるなんて情けない話だよな。」

ミュラー「同感です。ボクも同じ理由で相手の攻撃パターンを少しでも見ておきたい。」

三杉「よし、それじゃあ明日の偵察は君達3人に委ねよう。他の者は各々で練習に励む事。」

レントゥルス「おっけーい。」

バンビーノ「任せて貰おう。」

228 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/08(木) 09:56:36 ID:???
三杉「では今日はもうホテルに戻ろう、近郊で使える練習場を探さなくてはいけないからね。マルコ、
練習場の探索と手配を手伝ってくれないか?バンビーノはビデオカメラを確保してくれ。それから・・・」

明日のために必要な事項を各自にテキパキと振り分け、三杉はホテルへの帰館を急いだ。
今日1日だけで、予想以上にレベルの高いライバルチームを次々と目の当たりにしてしまった。
甘く見ていたつもりは更々無かったが、それでもこれまで以上に気が引き締まる思いであった。

こうして三杉達フィオレンティーナメンバーは帰館の徒についた。
サンシーロを後にしようとした三杉達に声をかける者がいた。それは・・・


先着で
★な、なにぃー!貴様は!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、ダイスやカードで分岐します。

ダイヤ、ハート→岸田 with サンプドリアだ
スペード、クラブ→ランピオン with ローマだ
Joker→「ミスギー!」「Giovane nobile in Firenze!」なんと三杉のファンクラブ(フィレンツェ産)だ

229 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 10:03:41 ID:ayynSp+2
★な、なにぃー!貴様は!→ ダイヤK

230 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/08(木) 19:25:56 ID:???
>ダイヤ→岸田 with サンプドリアだ

???「おぉい!フィオレンティーナ!」

サンシーロを後にしようとした三杉達を呼び止める声があがった。
声の方を振り向くと、そこには岸田の姿があった。

中山「岸田!」
新田「岸田さん!」

大友中で鎬を削った仲である中山と新田が真っ先に反応し、岸田の方へ駆けていく。
やれやれ、と思いながらも三杉は2人を咎めず、再会の挨拶に喜ぶ3人を眺めていた。
挨拶が落ち着くと、岸田は三杉の方に声をかけてきた。

岸田「ちゃんとした挨拶は初めてだよな?岸田猛だ、宜しく。
中山や新田とは大友中で一緒だった。」

三杉「よろしく岸田、まさか君がイタリアでプレイしているなんて思わなかったよ。」

231 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/08(木) 19:26:59 ID:???
岸田「へへ、こっちのセリフだぜ。自費留学で必死に頑張ってきて、ついに試合に出れるって時に
中山に新田、おまけに武蔵の三杉淳がフィオレンティーナのスタメンを張っているなんてさ。」

三杉「フフ、お互い色々あるさ。」

中山「そーゆー事、経緯はどうだっていい。お互いサッカーを続けていて、そして再会できた。
これだけあれば後はフィールドの上で語り合えるってもんさ。」

岸田「相変わらずアバウトだな、中山は。」

中山「放っとけよ、へへ。」

赤井「あの、岸田さん・・・俺の事も紹介してくれないかなー・・・なんて。」

岸田「あ、ワリぃ!みんな、こいつは赤井だ。俺の遠縁に当たる奴だけど、宜しくしてやってくれ。
地上のDF技術はピカイチだぞ、こいつがサンプドリアに加入したから俺がここに居れるようなもんだ。」

中山「そうか、宜しく赤井。確かにタックルもパスカットも抜群に鋭かったぜ。」

赤井「よ、宜しくお願いします。(うお〜・・・シャーク岸田さんにエース中山の揃い踏み・・・!)」

232 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/08(木) 19:28:42 ID:???
岸田「そうそう、遅れたけど初戦での勝利おめでとう。見事すぎるゲームメイクだったぜ。」

三杉「ああ、ありがとう。まだまだ課題は多いけれどね・・・。」

中山「岸田達は残念だったな・・・」

岸田「ああ・・・あれだけ中盤を思うようにやられてたら仕方ねえ、今回は完敗だ。でも俺達はまだ
決勝トーナメント進出を諦めたわけじゃないからな。お前らと当たる可能性だってあるんだぜ?」

初戦は敗れた物の、まだまだ戦意が衰えない事を示す岸田。

三杉「・・・」


A 僕達はA組を一位で通過する。だから当たるとしたら決勝戦になるね。
B フィッツウォルタ・・・実際に当たった君は彼のプレイをどう思った?
C ブンナークとランピオン、君はどちらが強力だと思ったかい?
D その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

233 :小田ジュニア:2010/04/08(木) 19:31:49 ID:YcpNv6F6
A

234 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 19:33:06 ID:uwwccTCY


235 :森崎名無しさん:2010/04/08(木) 19:35:28 ID:ayynSp+2


236 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/10(土) 16:44:46 ID:???
>B フィッツウォルタ・・・実際に当たった君は彼のプレイをどう思った?

中盤を思うようにやられていた・・・その岸田の言葉に、三杉はローマとサンプドリアの試合を思い出す。
マルコから得ていた予備知識と異様な展開から、サンプドリア選手のプレイが分析し尽くされていた
のは理解できた。だが、それを抜きにしてもローマの攻撃はスピーディーで多彩だったのだ。
ローマというチームの主幹となっている人物はおそらくフィッツウォルタ・・・その男のプレイについて、
三杉は彼と実際に相対した岸田の感想を聞いておきたかった。

三杉「フィッツウォルタ・・・実際に当たった君は彼のプレイをどう思った?」

岸田「・・・・・・。さすが三杉淳、チームの肝をよく掴んでいるな。」

赤井「ロバート・デニス・フィッツウォルタ・・・あいつにはやられましたよ。
パスが正確なだけの守備的MFだと思っていたら、とんだ司令塔でした。」

岸田「ああ・・・ローマはランピオンとヘルマーだけのチームだと聞いていたが、見事に裏切られたぜ。
一言で言えば“極めてやりにくい”相手だったよ。ランピオンとヘルマーを徹底的に抑える作戦が、
たったの1プレイでオジャンにされちまった・・・」

赤井「戦術眼が半端なかったっすね・・・こっちの作戦の穴をすぐさま見抜いて封じ込めに入るとか、
そうそう出来るもんじゃない。」

237 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/10(土) 16:47:42 ID:???
三杉「ふむ・・・目立ったプレイは少なかったが、相当にクレバーな選手という事だね。」

岸田「ああ、ハットトリックを達成したランピオンと2アシストのヘルマー。数字だけを追えば
どうしてもこの2人に目が行きがちだが、本当に厄介な奴は中盤の底に隠れていやがったってわけさ。」

赤井「ディフェンス、パス、ドリブル・・・どれも一級品とか、正直妬ましいくらいっすよ。」

岸田「(・・・・・・赤井はオフェンスが下手くそだもんな。)」

三杉「(こんなところか・・・)なるほど・・・ありがとう、参考になったよ。」

岸田「いや、この程度は安い話だ。」

どうやら聞ける内容は全て出切ったという様子を察し、三杉は岸田達に礼を言った。
その後、二言三言で互いの健闘を祈り、サンプドリアの面々と別れた。

岸田らと別れてからも三杉はフィッツウォルタのプレイが何か頭に引っかかっていたのだった。
だがこの日、それが何なのか判る事はなかったのである。

238 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/10(土) 16:59:49 ID:???
〜翌日〜
昨日中に練習スペースを確保し得た三杉達は、予定通り練習組と偵察組に別れて
与えられた少ない時間の有効利用に励むのであった。

三杉「さて…正直言ってあまり時間はない。
レッチェを打ち破るために磨いておかなければならないのは…」


A ドリブル
B パス
C シュート
D パスカット
E ブロック
F トラップ
G クリア
H せりあい

上げたい能力を二つ選んで下さい、3票決定です。(投票はメル欄空白で。)

三杉の現在能力値
☆最大ガッツ:830
ドリブル:66、パス:65、シュート:63
タックル:64、パスカット:65、ブロック:59
トラップ:62、クリア:58、せりあい:61
高い球補正:+3、低い球補正:+2

239 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 17:01:27 ID:jazYvJog
C

240 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 17:02:24 ID:L8m3mmAE
C

241 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 17:02:52 ID:ON7IzOoM
C

242 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/10(土) 17:11:38 ID:???
シュート力決定ですね。
あともう一つお願い致します。


それから次の更新は夜になります。

243 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 17:12:33 ID:???
そういえばタックルはないんですか?

244 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/10(土) 17:17:41 ID:???
あ…タックルあります。
すみません、出かける直前で焦って更新しましたので…



※追加項目
I タックル

245 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 17:19:08 ID:L8m3mmAE
I 乙!

246 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 17:19:44 ID:ccmXvURs


247 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 17:27:18 ID:lGbhFQNc
H

248 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 17:34:09 ID:WzBgjjUc
T

249 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 20:23:14 ID:AI19W4CU


250 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/10(土) 23:56:12 ID:???
>C シュート
>I タックル

三杉「いざ、と言う時のシュート力、そして高い位置で相手のチャンスを刈るタックル…
世界レベルのチームと闘うには、まだ安心できるレベルではない筈だ。」
こう考えた三杉はシュートとタックルに磨きを入れる事にした。
三杉がグラウンドに立ってボールを蹴り始めると、合同練習を志願してきた者がいた。

先着二名様で
★シュート練習相手→! card
★タックル練習相手→! card
と(!とcardの間の空白を埋めて)書き込んで下さい。カードやダイスで分岐します。

結果→シュート練習相手/タックル練習相手

ダイヤ、ハート→スペルマン/マルコ
スペード、クラブ→ダラピッコラ/レントゥルス
JOKER→ラムカーネ/新田&ブンナーク

251 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 23:57:14 ID:???
★シュート練習相手→ スペードJ

252 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 23:57:25 ID:???
★シュート練習相手→ スペード4

253 :森崎名無しさん:2010/04/10(土) 23:57:55 ID:???
★タックル練習相手→ ダイヤ3

254 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 02:36:39 ID:???
>>245 乙感謝なのです!


>スペード→ダラピッコラ
>ダイヤ→マルコ

ダラピッコラ「ミスギ、シュート練習をするのか?」

三杉「ダラピッコラ…ああ、インテル戦でキック力不足を痛感したんでね。」

ダラピッコラ「それならオレがディフェンスをやろう、手を貸すぜ。
なんて…オレ自身の練習のためだがな、ハハ。」

三杉「む、正直それは有り難い。ぜひ宜しく頼むよ。」

ダラピッコラの申し出を受けた三杉は早速シュート練習を始める。
言うまでもなく、ダラピッコラの実力は三杉に劣っている。
最初は三杉のシュートへの反応が悪く、ほとんど壁としての役割にしかならなかった。
だが、ダラピッコラの反応は徐々に良くなり、自然とポジショニングや動作が洗練されていく。
三杉もただ蹴るだけでなく、ディフェンスの動きを先読みしてシュートを撃つ練習になっていった。

255 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 02:37:40 ID:???
先着二名様で
★三杉のシュート→! card
★ダラピッコラのディフェンス→! card
と(!とcardの間の空白を埋めて)書き込んで下さい。カードやダイスで分岐します。


※結果→三杉のシュート/ダラピッコラのディフェンス

10〜13→シュート力+1(&?)/ブロック+2、クリア+1
5〜9→シュート力+1/ブロック+1、クリア+1
1〜4→シュート力+0.5/ブロック+1
Joker→シュート力+1.5(&?)/ブロック+2、クリア+2(&?)

256 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 02:38:23 ID:???
★三杉のシュート→ スペードA

257 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 02:38:43 ID:???
★ダラピッコラのディフェンス→ ハートK

258 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 03:35:43 ID:???
>1→シュート力+0.5(三杉)
>13→ブロック+2、クリア+1(ダラピッコラ)

三杉「これで最後だ!」

スパアァァァァン!!

ダラピッコラの動きを読み切った三杉が絶妙なコースにシュートを放つ。
だが、その三杉の予想を覆す反応をダラピッコラは見せた。

ダラピッコラ「こなくそおぉぉ!!!」

ポンッ!

三杉「(ほう…!)ナイスブロック!」

ダラピッコラ「よっしゃ!今のはイイ感じだったぜ!」

三杉「予想以上の成長だなダラピッコラ。」

ダラピッコラ「グラッツェ!…って、なんかオレの方の練習ばっかになってなかったか?」

三杉「うむ、だがいいんだ。君の練習に重きを置いたのは僕自身の判断なのだから。
大会で勝ち残っていくためにはDFの成長は欠かせないしね。」

ダラピッコラ「そうか、済まないな。この借りは試合で必ず返すぜ。」

三杉「ああ、期待させて貰おう。では僕はこの後はタックル練習をするよ。」

ダラピッコラ「ああ、それじゃあな。またディフェンスが必要な時にはいつでも声をかけてくれよな。」

259 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 03:38:03 ID:???
練習が一段落し、ダラピッコラは休憩に入っていった。
三杉はタックル練習のパートナーを探すべく、周囲を見回す。
うってつけのタイミングでマルコがドリブル練習に精を出していた。
マルコもサイドアタッカーに必要なドリブルテクニックの不足を補うべく試行錯誤していたのである。
そんなマルコに三杉は声をかける事にした。

三杉「マルコ、ドリブル練習にはディフェンスがいた方が良いだろう。」

マルコ「ハァ、ハァ…あ、ミスギ。そうだね、コーンだけじゃちょっとね。」

三杉「丁度良く僕はタックルの練習をしたいと思っているんだ。一緒にどうかな?」

マルコ「ああ、ぜひお願いするよ!」

三杉「よし、手加減はしないぞ?」

マルコはキープ力にはやや定評があるが、突破力という意味ではやや力不足である。
そういう意味ではマルコのドリブル力が上がる事は攻撃のバリエーションを広げる事になる。
三杉はマルコのドリブルを容赦なく止め、そしてフェイントのアドバイスを入れる。
徐々に練習が熱を帯び、三杉のタックルをマルコの突破力が押し返し始めた。

260 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 03:39:20 ID:???
先着二名様で
★三杉のタックル→! card
★マルコのドリブル→! card
と(!とcardの間の空白を埋めて)書き込んで下さい。カードやダイスで分岐します。


※結果→三杉のタックル/マルコのドリブル

12〜13→タックル力+1.5(&?)/ドリブル+1.5(&?)
9〜11→タックル力+1(&?)/ドリブル+1.5(&?)
4〜8→タックル力+0.5(&?)/ドリブル+1.5(&フラグ)
1〜3→タックル力+0(&?)/ドリブル+1(&フラグ)
Joker→タックル力+2(&?)/ドリブル+2(&?)

261 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 03:40:56 ID:???
★三杉のタックル→ スペード6

262 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 03:41:07 ID:???
★三杉のタックル→ スペードQ

263 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 05:25:39 ID:???
★マルコのドリブル→ ダイヤ8

264 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 14:03:46 ID:???
>6→タックル+1 & ダイヤのディレイドタックルがクリップタックルに!
>8→ドリブル1.5 & フラグB取得!

もともとパスコントロールの良いマルコは、ボールを蹴りだす強さの調整が絶妙であった。
三杉との練習のなかで、マルコはその技術をドリブルへと応用する事を考え付く。

マルコ「(よし、ここで背を向けてボールを…)」

三杉「(ほう、ボールを相手の視界から外して…次はどうする?)」

マルコ「(これだ!)」

ポーンッ!
マルコはボールを自らの背面に半月状に蹴りだした。
そのボールは三杉の頭上を越えていく、ボールが視界から外れていた三杉は一瞬反応に遅れるが…

三杉「そのフェイントはもっとライナー状に蹴りださなければ相手に追いつかれるぞ!」

シュッ!
三杉はマルコの足元に落ちてきたボールめがけてタックルを放つ。

265 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 14:05:41 ID:???
マルコ「クッ!まだだ!」

三杉「(やるな…だがボールがこぼれないように足首でボールを挟み込めば!)」

体勢が不十分な三杉相手なら押し切れると見たマルコは、そのまま力で押しこもうとする。
その判断力に感心しつつも、三杉はボールをキープする術をその場で実行した。

ズザアァァァァァ!!!!

マルコ「くぁっ…!」

三杉「もう一歩ってところかな。」

マルコ「はは、ミスギ相手じゃなければ抜けてたんだけどな。」

三杉「ボールを蹴り出す距離は完璧だった、後はキックの質だ…ライナー状の速い球をだすならば、
インステップよりもつま先で蹴るといいんじゃないか?コントロールが難しくなるだろうけど、
そこはキミの得意分野だろう?」

マルコ「あ、なるほど…!ありがとう、少し試してみるよ。」

三杉「こちらこそ良い練習になった。」

266 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 14:21:18 ID:???
それぞれに成果を得た満足の中、この日の練習は終了となった。
短時間ではあったが、各自が明確な意識を持ちながらの練習は十分有意義であったと言える。
宿舎に戻ると、丁度バンビーノ達が帰館したところであった。
差し当たって、三杉は試合の結果を訪ねてみる事にした。

三杉「お疲れ様、バンビーノ。試合の結果はどうだった?」

バンビーノ「ああ、特に波乱はない。A組は3-0でレッチェ、B組は5-0でパルマ。」

三杉「順当な結果ってところか…しかしパルマの5-0は凄まじいな。」

バンビーノ「とにかくシニョーリという奴の独壇場さ。
ボールを持ったら最後、ラツィオの選手は誰も奴を止められなかった。」

三杉「ふむ…ではレッチェの方は?」

バンビーノ「ボランチとDF陣の質が高く、基本的にはレッチェが攻めっぱなしだったな。
マンチーニがボールを運び、奴のラストパスをカルネバーレがパワーヘッドで決めて3点だ。」

三杉「(カルネバーレが3点…?)マルク・イスラスの活躍はどうだったんだい?」

バンビーノ「明らかに下がった位置でプレイしていたな。マンチーニのフォローという意味では
目立っていたと言えなくもないが…正直それほど活躍はしていなかったな。」

267 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 14:26:06 ID:???
三杉「ふむ…温存したのだろうか?」

バンビーノ「そうかも知れん。だがそれは即ち、レッチェはイスラスが実力を温存しても
尚強いという事実を示す事になるな。」

三杉「そういう事だな。明後日のインテル対レッチェの試合で真価を見る事が出来ればいいが…」

バンビーノ「まあインテル相手ならばレッチェも手を抜けまい…まあオレ達は、
他のチームを気にする前にボローニャを倒さねばならないのだがな。」

三杉「ふふ、そうだった。明後日までに疲労を完全に抜いておかなくてはね。」

バンビーノ「ああ、それじゃあな。」

バンビーノと別れ、三杉はホテルの自室に戻りベッドに身体を横たえた。
そしてローマ、ユヴェントスの試合ぶりを思い出し、どう対するかを考えようとする。
が…蓄積した疲労のせいか、十分な思考を発揮する前に睡魔に飲み込まれてしまった。

コッパ・イタリア・プリマヴェーラ…予選における最大の難敵との試合が少しずつ迫っていた。

268 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 14:43:15 ID:???
間に一日空き、予選再開の日がやってきた。
初戦こそ波乱のあったコッパ・イタリア・プリマヴェーラだが、その後の予選試合は
順当そのものという結果の積み重ねであった。
フィオレンティーナはこの日、ボローニャ相手に2戦目を予定されていた。
インテルを破ったフィオレンティーナの評価は高く、ボローニャはすでに格下扱いと言えた。
実際フィオレンティーナに敗北要素はなく、観客の興味も三杉の興味もインテル対レッチェ戦
に対して向けられていた。

三杉「(ボローニャ戦では明日に疲労を残さない試合を心がけなくては。)」

※ボローニャ戦をスキップしますが、 試合内容をある程度判定します。

269 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 14:46:28 ID:???
先着5名様で
★フィオレンティーナの得点→! dice★

★ブンナークの活躍→! card
新田の活躍→! card★

★三杉の活躍→! card
バンビーノの活躍→! card
マルコの活躍→! card
レントゥルスの活躍→! card★

★中山の活躍→! card
ミュラーの活躍→! card
ダラピッコラの活躍→! card
スペルマンの活躍→! card★

★ラムカーネの活躍→! card★
と(!とcardの間の空白を埋めて)書き込んで下さい。カードやダイスで分岐します。

Joker、K→覚醒しちゃった?
12→大活躍しちゃったぜ!
8〜11→期待通りの活躍と言える。
4〜7→仕事はしたよ、うん。
1〜3→ちょっと流し過ぎだろコラ。

270 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 14:47:17 ID:???
★フィオレンティーナの得点→ 1

271 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 14:48:18 ID:???
★ブンナークの活躍→ クラブA
新田の活躍→ JOKER

272 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 14:48:47 ID:???
★三杉の活躍→ ダイヤ10
バンビーノの活躍→ クラブ2
マルコの活躍→ ハート3
レントゥルスの活躍→ スペード4

273 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 14:50:11 ID:???
★中山の活躍→ スペード8
ミュラーの活躍→ ハート10
ダラピッコラの活躍→ スペード2
スペルマンの活躍→ クラブ3


274 :キャプテンレミリア ◆t2UAZ3G5UI :2010/04/11(日) 14:51:30 ID:???
★ラムカーネの活躍→ ハート7


275 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 14:55:08 ID:???
さぼりが多い中新田が最高のシュートを放ち一点だけ取ったぞ!

276 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 16:04:11 ID:???
>フィオレンティーナの得点→ 1

>ブンナークの活躍→ 1(最低)
>新田の活躍→ JOKER(覚醒)
>三杉の活躍→ 10(活躍)
>バンビーノの活躍→ 2(サボリ)
>マルコの活躍→ 3(サボリ)
>レントゥルスの活躍→ 4(それなり)
>中山の活躍→ 8(活躍)
>ミュラーの活躍→ 10(活躍)
>ダラピッコラの活躍→ 2(サボリ)
>スペルマンの活躍→ 3(サボリ)
>ラムカーネの活躍→ 7(それなり)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

波乱はない…観客もライバルもそう確信していたフィオレンティーナvsボローニャ。
だが、試合開始早々とんでもない事態が発生し、会場を驚かせる事になる。
ボローニャのキックオフに始まり、相手のエースにボールが渡った所でブンナークが強烈な
プレイを見せた。ボール越しに相手のどてっ腹を蹴り込む、通称ムエタイディフェンスである。
相手は激しく吹っ飛ばされ、痛みにもがく事となった。このプレイに対して審判は笛を吹き、
なんとブンナークに1発レッド!試合開始たったの2分で退場処分となった。

277 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 16:07:37 ID:???
ブンナークの足は完全にボールに行っていたので明らかなミスジャッジなのだが、抗議した
ところで覆る事はなかった。この1プレイでフィオレンティーナは完全に出鼻を挫かれてしまった。
この悪い雰囲気において奮闘したのが新田である。敵中盤のパス回しを自慢の足で見事にカット。
そのまま隼シュートであわや1点という展開を作り出した。残念ながらこのシュートはポストに弾かれ、
先制点は未遂に終わってしまった。このプレイに肝を冷やしたボローニャは、5-4-1というガチガチの
カテナチオを組み、カウンターによるゴールを狙った。PAをこれだけ固められると、流石の新田も
思うようにセンタリングを生かせず、何度もシュートをクリアされる事となった。そのうちの
何本かが運良くボローニャの前線に渡り、カウンターの形を見せる。だが、それも中山とミュラーが
シュートを撃たせる前にシャットアウト…破れかぶれに放たれたロングシュートもラムカーネが
軽々とキャッチし、フィオレンティーナの堅守をアピールさせる結果となった。

278 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 16:08:41 ID:???
前半終了間際、敵エースからボールを奪ったレントゥルスは、敵のフォーメーションが左サイド寄り
になっているのに気付く。ここで手薄な中央と右サイドの間のスペースにボールを蹴り出した。
この意図に気付き、反応したのが三杉である。自由なスペースでボールを得た三杉は敵のチェックを
物ともせず、プレッシャーの厳しいバイタルエリアで40秒もの時間ボールキープを成功させる。
これに対して浮足立ったボローニャディフェンスの隙を付き、ここで三杉は新田へのスルーパスを通す。
パスを受けた新田はここでシュートに行かず、敢えてGKとの1対1に臨んだ。
GKのプレッシャーを目の前にして新田は冷静だった。
ジョアンから教わってきたテクニック、それを最大限に発揮したドリブル…芸術的なドリブルを
この場で初めて披露し、そして成功させた。GKを見事に抜き去り、貴重な1点をあげたのである。

※新田がJokerを出したため、ごういんなドリブルが芸術的なドリブルに進化しました。
 またLVが上がり、全能力が1ずつ上昇します。

279 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/11(日) 16:10:25 ID:???
後半に入り、ボローニャはさらに守備を固めた。0-4-6という形振り構わないフォーメーション…
1人少ないフィオレンティーナは流石に攻めあぐね、仕方なく強引な攻めを諦めた。
まだ攻める方法は幾つか残っていたが、レッチェを前にそれを見せるのも癪であったし、
ラムカーネにボールが行くカウンターの芽を強引な攻撃でわざわざ誘発する気にもならなかった。
結局、試合はそれ以上大きな動きがなく、最終スコア1-0で試合終了を迎えた。
観客もライバルもやや拍子抜けした様子だったが、その興味はすぐに次の試合に移って行った。

本日のメインイベントとも言えるレッチェvsインテル戦の火蓋が今切られようとしていた。




※一旦ここまでです。

280 :森崎名無しさん:2010/04/11(日) 17:37:25 ID:???
乙です。
通常ルールだったら、敗退決定でしたね。正直焦ってしまいました。

281 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 17:59:31 ID:???
>>280
乙感謝です!スレ内ルールを存分に活用しましたw
今のメンバーで雑魚相手に1-0はまず有り得ない感じですし・・・
それ言ったらダイスで1は出ないだろと高をくくった自分が悪いのですけどねw
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

放送「さあグループA予選、本日第二試合はインテル対レッチェです。勝ち点で言えばレッチェが1勝、
インテルが1敗となっています。フィオレンティーナが既に2勝を決めているため、インテルはこの試合
で敗北すると予選敗退が決定します。もう後がないインテル・・・今日ここで踏みとどまり、なんとか
決勝トーナメント進出の可能性を残して欲しいものです。」

観客「勝てインテルー!!」「予選敗退なんて勘弁だぞー!」「信じてるぞジノ!」

観客はほとんど悲痛な願いを込めたような声でインテルを鼓舞している。地元チームでしかも名門の
インテルが予選敗退の危機に瀕している上に、今日の相手は新参チームのレッチェ・・・新参と言っても
ボローニャ相手に3-0という大差で勝利しており、その実力は十分侮れない物であった。彼らは皆、
胃と喉を痛めながら必死で声援を送るしかなかった。

三杉「いよいよだな。(イスラス・・・お前の実力は如何ほどのものか?)」

バンビーノ「ミスギ、ボランチのジャシントとリベリを観ておけ。あいつらは厄介だぞ。」

282 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:00:38 ID:???
ジョアン「さてアルシオン、レッチェの戦術をよく観ておくがいい。要はCBのディッテンベルガだ。
(・・・まあ、ルーベン相手では全てを出し切らんかも知れぬが。)」

アルシオン「はい、コーチ。(さて・・・今日は心躍るようなプレイは観られるだろうか?)」


アップとミーティングが終了し、程なくキックオフの時間が迫ってきていた。
定例通り、キャプテンのヘルナンデスとマンチーニの間でコイントス行わる。
そんな中、ルーベンがイスラスに対して早速噛み付いていた。

ルーベン「イスラス!!」

イスラス「・・・・・・・・・」

ルーベン「無視すんじゃねえ!テメェ今日は最後まで立ってられると思うなよ!」

イスラス「フン・・・」

ディッテンベルガ「プレイで示せよルーベン、出来るものならな。」

ルーベン「なめやがって・・・見てろよ、カンピオーネでエース張るのが誰だか白黒付けてやるぜ!」

283 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:01:58 ID:???
放送「さあコイントスによりレッチェボールとなったようです。この試合はどのようなドラマが待っている
のでしょうか?おっと、レッチェのフォーメーションは昨日までの3-5-2とは異なり、変則の3-4-3となって
います。イスラスくんがやや高めでプレイするようですね、ヘルナンデスくんを相手に攻撃的に行くという
意思表示でしょうか?」


インテル 4-4-2

−−−−−
−J−H− Jペルッツィ Hマッテオ
−−−−−
EG−IF Eガリア G葵 Iルーベン Fイゴール
−−−−−
C−−−D Cマロッキ Dディノ
−A−B− Aジャンカルロ Bカレーラ
−−@−− @ヘルナンデス


レッチェ 3-4-3(?)

−−H−− Hカルネバーレ
J−−−F Jイスラス Fモゼ
−−I−− Iマンチーニリ
−−−−E Eミケーレ
−D−G− Dリべリ Gジャシント
−−−−−
A−C−B Aドミーニコ Cディッテンベルガ Bチェーザレ
−−@−− @ブルノ

284 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:04:18 ID:???
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

放送「さあグループAの予選ハイライトとも言えるインテル対レッチェ、今試合開始です!
この試合にインテルが勝てばグループAは更に混戦の様相を呈します。逆にインテルが負ければ
決勝トーナメント進出チームがその時点で決定となってしまいます。崖っぷちのインテルは
序盤からボールを奪いたいところ!さあ太陽王子こと葵くんが早くもチェックに行く!」

ダダダダダダダ!

葵「ウオォォォォ!!」

マンチーニ「そうがっつくなよ、まだ試合は始まったばかりだ。」

葵「なに!」

ポン!ポン!ポン!

放送「おっと、レッチェここはショートパスで確実に繋げていきます。」

ポン!ポン!


ゾクゥ・・・
三杉「(な・・・なんだ今の寒気は・・・。)」

285 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:05:37 ID:???
レッチェのパスワークに対し、三杉は只ならぬ物を感じた。
あまりに綺麗に繋がるパスは確かに驚くに値したが、それだけに留まらぬ何かを三杉は感じ取っていた。
それは三杉の記憶の片隅に存在する、あの戦術に類似していたからかも知れない。

ポン!ポン!ポン!

インテルメンバー「く、くそ!」「もっとプレスをかけていけ!」

ディッテンベルガ「(甘いな・・・)」

放送「こ、これはどういう事でしょう!?レッチェ、インテル側のプレスを物ともしません!
ボランチのジャシントくんとリベリくんも・・・いや、DF陣もどんどんラインを上げて徐々に
インテル陣営の領地を侵して行きます!不気味だ、これは不気味だ!」

三杉「そうか、これは・・・!」

マンチーニ「決めろカルネバーレ!!」

カルネバーレ「任せろ!!!」

ポーン!
三杉が絶句したところでレッチェのラストパスが入った。練習通りの理想的な高い浮き球に対し、重戦車
カルネバーレがベストポジションでパワーヘッドにいく。

286 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:07:27 ID:???
ドゴオォォォォォォォ!!!!

ヘルナンデス「舐めるな!!」

バチィッ!!

放送「ヘルナンデスくんナイスパンチング!ボールを大きく弾いた!そう、インテルには彼がいます!
黄金の右腕ジノ・ヘルナンデスくん、彼がいる限りそう簡単にゴールは割れません!」

ルーベン「ハッ、調子に乗ってラインを上げやがって!カウンターの餌食だぜ!」

こぼれ球をフォローしたインテルは当然如くカウンターを狙った。
不用意なまでにラインを押し上げていたレッチェは慌てて戻らなければならない事態である。
だが、ディッテンベルガを中心とした最終ラインはハーフラインのやや後方を維持したままだった。
ボールは素早く回され、あっという間にハーフライン付近のルーベンにまで届く。
ボランチのジャシントがチェックに行くが、ルーベンはすかさず最終ライン直前のマッテオへロングパスを放る。

マッテオ「(よし、こんな隙だらけなディフェンスは初めてだぜ!)」

三杉「無駄だ・・・」

287 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:09:32 ID:???
ピィイイイイイイ!!


ルーベン、マッテオ「何ィいい!!!」

葵「今のって・・・!」

ディッテンベルガ「ふん、道化が。」

放送「おっと、これはオフサイドです!これはインテル、絶好のチャンスを潰しました!」

ヘルナンデス「(・・・そういう事か!)」


あまりにも狙いすまされたオフサイドトラップだった。レッチェが最終ラインを異常なまでに
高く維持したのは、ディッテンベルガの芸術とも言えるオフサイドトラップがあっての事だったのである。
レッチェSBのドミーニコは素早くボールを拾い、右SHのミケーレへのパスでリスタートする。
そしてまたレッチェのパス回しが再開されるのだった。

288 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:11:17 ID:???
三杉「やはり似ている、トータルフットボールに・・・!」

バンビーノ「な・・・!ミスギ、今なんと言った!?」

三杉「トータルフットボールと言ったのさ。かつてヨハン・クライフがオランダナショナルチームで
実現させた未来のサッカー・・・」

バンビーノ「ま、まさか!こんなプリマヴェーラの大会で・・・」

三杉「ああ、確かにこれは似て非なる物だ。トータルフットボールの象徴である渦巻き理論が、
彼らの動きからは全く観られない。だが、このパスワークや守備構想は非常に近い物がある・・・
何なんだこれは・・・」

トータルフットボール・・・チームの選手一人一人が思いのままポジションチェンジをし、刻々と変化する状況に
おいて、各自が的確な役割のポジションをとり、最適のフォーメーションを瞬時に構成する戦術である。
この戦術には絶対に必要な前提が2つあった。1つめは、選手全員が全てのポジションをこなせる
オールラウンドプレーヤーであり、更にはフィールド全体の試合状況から、その時々の状況に対し自らが
何をしなければ見抜ける高い戦術眼を持っている事。2つめは、試合状況を冷静に観察し、相手の攻撃戦術、
守備戦術を分析しそれにあわせてチーム全体の作戦をフィールド内でコントロールするフィールド内の監督
と言うべき司令塔が存在する事である。

289 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/12(月) 18:16:24 ID:???
前者はニースケンス、レップ、レンセンブリンクと言ったアヤックス由来の優れたオールラウンダー達。
そして後者はオランダが・・・いや、世界が誇った究極の司令塔、ヨハン・クライフである。

レッチェはこの両者のいずれも満たしてはいない。だが、彼らのパスワークはトータルフットボールの
それを思わせた。その秘密はパスを運ぶためのトライアングルにあった。トータルフットボールにおいては
選手がピッチ上に均等に配置され、パスを運ぶためのトライアングルが多数出来ている物である。そして、
この多数の大小のトライアングルが、その関係を保ったまま伸縮、あるいは回転し、攻撃・守備を実施する。
レッチェに目立って観察されたのは、このトライアングルの伸縮である。

レッチェの戦術は、現代で言うポゼッションフットボールに近い存在であった。
だが当然の事ながら、今の三杉にとってはまだその名も認識も未知の物である。
彼にはただ、トータルフットボールに準ずる恐るべき戦術である事しか解らない。
今の彼には、戸惑いつつもこれを受け入れ、有効な対策を考える以外に出来ることはなかった。

だがレッチェの戦術の脅威はまだここからであった。



※一旦ここまでです。

290 :森崎名無しさん:2010/04/12(月) 18:35:51 ID:???
まだ描写が続くから分からんが
レッチェ戦でのキーポイントはブンナークの必殺シュートか。
オフサイドトラップせいでセンタリングどころかパス・ワンツー・ファストブレイクもうまくいかないかも。
守備面はゴール前を固めるしかない?
カルネバーレのヘッド・イスラスのドリブルがあるし、パスカットは難しそうだ。
むこうのパスに対抗してこっちもオフサイドトラップ仕掛けるか。

291 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 10:00:07 ID:???
レッチェは次の攻撃もシュートを放つ事に成功する。だが、それは再びヘルナンデスのパンチングに
防がれ、インテルゴールを割るに到らなかった。逆にインテルが再度のカウンターアタックに挑む。
レッチェの守備陣は相変わらずの態勢を維持しており、インテルの攻撃を待ち構えていた。

ルーベン「チッ、下手な縦パスは通用しねえんだろ・・・」

マンチーニ「ご名答、悪いけど・・・グァッ!!!」
ルーベン「だったらやる事は一つだよなぁっ!!」

ルーベンの独り言に答え終わる前にマンチーニは吹っ飛ばされた。
獲物を狙う狼のように嫌な笑みを浮かべながらルーベンは強引なドリブルで中央突破を図る。
パスが出来ないならば自分が抜き続ければ良い、彼は単純にそう考えたのである。
ルーベンの実力を持ってすればそれで攻略可能な筈であった。
だがレッチェのディフェンス陣はそれ以上のパフォーマンスを要求してきた。

292 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 10:01:23 ID:???
リベリ「くらえっ!!」

ズザァァァァァァ!!!!

ルーベン「おっと!そんなタックルで・・・」

ズザァァァァァァ!!!!

ジャシント「はい、ごくろうさん。」

ルーベン「な・・・!?」

次なる壁はレッチェのダブルボランチが誇る見事なツインタックルであった。
リベリとジャシントの2人は息の合った連携がルーベンのドリブルをシャットアウトしたのだ。
だが、ジャシントがボールを奪った直後、守備から攻撃へ切り替わる一瞬の隙を突いた者がいた。
プリンチペ・デル・ソーレこと葵新伍である。

葵「これが新幹線タックルだぁぁぁぁ!!!」

ズザァァァァァァ!!!!

293 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 10:02:23 ID:???
ジャシント「うおっ!」

ルーベン「でかしたぞサル!」

葵「誰がサルだぁぁぁぁ!!!!」

ジャシントからボールを奪うと、今度は葵が中央を突き進んだ。残るは最終ラインのみである。
だが葵の前にディッテンベルガが悠然と立ちはだかった。

ディッテンベルガ「なかなかやるな日本人、だがここは通行止めだぞ?」

ダダダダ!

葵「(ちょっ・・・なんだこいつ、先に進めない・・・!)」

ディッテンベルガ「お前のドリブルはスピードが落ちれば威力半減だな。」

葵「・・・!」

ジャシント「オラ、お返しだぜ!」

ガシィィィッッ!!

葵「く、くそ!」

294 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 10:03:31 ID:???
ディッテンベルガの執拗なディレイマークは葵のドリブルを停滞させる。その隙にジャシントが後方から
追いつき、死角からのタックルでボール奪取を成功させるそしてまたレッチェのパスワークが始まるのだった。
攻めても攻めても潜り抜ける事のできないレッチェの守備にバンビーノが思わず溜息をついた。

バンビーノ「参ったな、昨日の守備戦術とは全く違う。これほど二重三重に網を張り巡らせたディフェンスを
隠しているとは正直思わなかったぞ。」

中山「ああ、こいつは先の先まで対応が考えられている。まさにパーフェクトミッションって奴だ。」

三杉「・・・」

マルコ「でも・・・この見事なディフェンスは、逆にレッチェの弱点をハッキリ指し示していると思う。」

ミュラー「どういうですか・・・?」

マルコ「本当の意味での最終ラインなんだよ、ディッテンベルガが。」

三杉「ふむ・・・GKか。」

中山「・・・!」

295 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 10:13:42 ID:???
マルコ「そう、ミスギには以前話したよね。レッチェのブルノはザルキーパーだって。」

バンビーノ「なるほど・・・。」

三杉「フッ・・・」

マルコの一言で三杉の瞳に希望の光が灯った。試合開始からレッチェの戦術に圧倒され、
口数の少なくなっていた三杉だが、ここで彼は不敵な笑みを取り戻す。

三杉「そうだな、攻略できないディフェンスなんて物は存在しない。」

具体的な案はまだ見えていない。だが、それでも彼は自信たっぷりに凛とした声で言い放ったのである。
この声にフィオレンティーナメンバーは勇気づけられた。不敵なキャプテンの存在は、しばしば暗くなった
チームの雰囲気を一変させる力を持つのである。
ここで、メンバーの一人が具体的な対策案を挙げてきた。

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★誰の案かな?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→マルコだ!
ハート→中山だ!
スペード→ブンナークだ!
クラブ→新田だ!
JOKER→なんとアンザーニ監督だ!

296 :森崎名無しさん:2010/04/13(火) 10:27:45 ID:???
★誰の案かな?→ スペード7

297 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 13:23:39 ID:???
>スペード→ブンナークだ!

ブンナーク「そう言えばミスギよ・・・お前言っていたな。」

三杉「・・・・・・君の新必殺シュートの事かい?」

新田「!!」
中山「!?」

ブンナーク「そうだ。レッチェを倒す鍵になるとかって、インテル戦じゃ温存させてたけどよ・・・
まさかこいつを想定して言っていた訳じゃねえよな?」

三杉「ああ・・・あの時はまさかこんな戦術があるとは思っていなかった。ただ、ディッテンベルガが
高い浮き球へのケアを苦手としている情報、彼のオフサイドトラップが芸術品と呼ばれるくらいに
精度が高いという情報、そしてGKがザルだという情報から、レッチェは何よりもまず君の
ブンナークキャノンを封じ込めるためにオフサイドトラップを使ってくると考えたのさ。」

ブンナーク「ゆえに、オレはグラウンダーの必殺シュートでレッチェと対する事になる。
そんな技がある事を、あの時点でわざわざ奴らに教えてやる事はないって腹だったわけか。」

三杉「ああ・・・まさかこんな根本からの対策をされるとは思っていなかったけどね。」

298 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 13:24:48 ID:???
そうやって眉間にシワを寄せながら答える三杉に対し、ブンナークはあっけらかんとぶちまけた。

ブンナーク「変わんねーよ。」

三杉「は?」

ブンナーク「何処からだろうがオレが蹴ってぶち込めばゴールだ。」

中山「おい、奴らの最終ラインから何メートルあると思ってるんだ!」
マルコ「その必殺シュートがどれだけ凄いか知らないけど、そんな非常識な・・・」

ブンナーク「知るか!相手がヘルナンデスじゃなけりゃ何処から撃ったって止められる気はしねえ!
お前らサッカーかぶれの常識がこのオレに通用すると思うなよ!」

バンビーノ「ダメだこいつ、早くなんとかしないと・・・」

ブンナークの根拠のない自信に対し猛烈に反論するメンバー達。
だが三杉の左脳は現実的な計算を始め、右脳はイメージ映像を映し出していた。

299 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 13:28:38 ID:???
三杉「最初の1発だな・・・」

バンビーノ「なに!?」
ミュラー「ええ!?」

三杉「正直言ってブンナークの案は悪くない。シュートが“キャッチされなければ”十分得点の目がある。」

新田「って、言うと・・・?」

三杉「そのまま入れば良し。弾かれた場合は・・・新田、お前の足が拾って1点だ。
また、コーナーキックにでもなればオフサイドを気にせずセットプレイが出来る。」

ブンナーク「ああ!?決めるっつってんだろうが!!」

中山「ブンナーク、ちょっと黙ろうか。」

マルコ「続けてミスギ、最初の1発というのは?」

三杉「言葉通りさ。今の作戦は、流れの中では1回きりしか通用しない。
その次からは、ディッテンベルガか他のDFがブンナークにフェイスガードを仕掛けてくるだろう。
至近距離でディフェンスをされたらシュートを撃つ事は不可能だ。」

300 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 13:33:11 ID:???
バンビーノ「なるほど・・・では、それ以外ではフリーキックを狙うしかないか。」

三杉「まあそうだろう。最初の1発も新田のラインコントロールが必須だし、簡単にはいかない。
(何か一工夫・・・もっとブンナークにシュートを撃たせる方法はないだろうか?)」



ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!



一つ・・・たったの一つだが、フィオレンティーナに攻略の目が見えた所で前半が終了となった。
レッチェが攻めて攻めて攻めまくった前半戦と言える。そのシュート数はなんと7本!
だが、それは全てヘルナンデスのパンチングによって防がれる結果となった。

ブンナーク「妙だな・・・」

新田「え、何が?」

ブンナーク「ヘルナンデスの奴、今日一度もキャッチングを使ってねえ。」

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0ch BBS 2007-01-24