キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【ジノとルーベン】キャプテン三杉3【体育座り】

1 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/03/21(日) 11:46:05 ID:GR3Yjac6
この話はフィールドの貴公子 三杉淳がキャプテン森崎とは違う可能性を生きるスレです。
本スレ(キャプテン森崎)とはフランス国際Jrユースを日本が優勝し、森崎と翼がブラジルに
スカウトされた展開まで共通しています。ストーリーは読者による選択肢の投票、カードなどの
判定結果によって変化しながら進行します。

※この物語はキャプテン森崎のパラレルワールドです。
※ストーリーはキャプテン翼5 覇者の称号カンピオーネを参考に、オリジナルで展開します。
※この世界にはワールドユースという大会は存在しません、御注意ください。
※各キャラクターのイメージが変わることを望まない方の閲覧は、自己責任でお願いします。
※各キャラクターの血縁関係・人間関係・性格設定・職業等はこのスレ独自のものです。
※ストーリーの都合上、世代の違うキャラが同年代として現れる事がありますが、予め御了承下さい。
※同様に、チームメンバーや必殺技が原作、ゲーム、本スレとも異なる物になる場合があります。
※風土、名称、知識に誤りのある可能性がありますが、温かく御指摘頂きますとありがたいです。
※サッカー以外の要素は予定されておりません。

301 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/13(火) 13:34:20 ID:???
それは三杉も気にしていた事だった。ブンナークキャノンもハイパーオーバーヘッドもガッチリと
キャッチしていたヘルナンデスである。それが、今日はどんなシュートも全てパンチングで弾いていたのだ。

新田「スタミナ温存とか・・・?」

ブンナーク「それにしたって楽々キャッチにいけるシュートだってあったぜ。
特に前半終盤のイスラスのシュートなんてヘロヘロだったじゃねえか。」

三杉「そうか・・・!!」

ブンナーク「うぉ、どうしたんだよミスギ。」

三杉「ヘルナンデスはキャッチングをしないんじゃない、出来ないんだ!
おそらく・・・右手をケガしているに違いない。」

ブンナーク「な、なんだと・・・!!」

インテル戦の後、ヘルナンデスとの握手をした時の事を三杉は思い出す。“左手の握手”に三杉は
違和感を感じていたのだった。その違和感が示す事実を彼はようやく理解したのだった。

三杉「(イスラスはそれに気付いた、それでワザと適当なシュートを撃って確かめたんだ。)」



※一旦ここまでです

302 :森崎名無しさん:2010/04/13(火) 22:06:57 ID:???
乙です!

303 :sage:2010/04/14(水) 00:50:07 ID:???
>>302
乙感謝なのです。判定も何もない地味な文章ばっかりですみませんです(´・ω・`)

週末までには次の試合行きたいものです(´−ω−`)

304 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 00:51:38 ID:???
間違えた…↑のはスレ主です…

今夜の更新はもうありません、お騒がせしました(´・ω・`)

305 :森崎名無しさん:2010/04/14(水) 00:56:48 ID:???
乙です。
インテル…。虐殺ゲームになりませんように…。

306 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 13:15:27 ID:???
>>305
乙感謝です。インテルにとっては厳しい展開ですが・・・どうなるでしょうか?
話の大筋は変わりませんがちょっとばかり今日は判定を入れてみます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

前半はインテルにとって絶望的な試合展開だった。ハーフタイムが間もなく終わろうという時間が来ても、
観客達の声援は盛り上がってはこない。たまに挙がる声も悲痛そのもので、インテルサポーター達の諦め
が窺える光景であった。

放送「さあ選手達がグラウンドに戻って参りました。前半は圧倒的なレッチェペース。ヘルナンデスくんの
奮闘でスコアは0-0のイーブンですが、後半もこのままレッチェペースが続くのか、それともインテルの
フィールダー陣が一矢報いるのか?後半戦も楽しみです。」

葵「ジノ、汗が全然引いてないぜ・・・」

ヘルナンデス「大丈夫だシンゴ。あと45分、オレは守りきってみせる・・・」

葵「ごめんジノ、俺達が情けないばっかりに・・・」

ヘルナンデス「そんな顔するな、お前はインテルの太陽王子だろ?」

葵「・・・ああ。」

307 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 13:17:19 ID:???
ピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!


放送「後半はインテルボールでキックオフです!ボールを受けたのはルーベンくん・・・今日は彼のプレイに
精彩がありません、後半は持ち直すのでしょうか?」

レッチェの戦術に翻弄されたルーベンは冷静な判断が出来なくなっていた。いや、レッチェに翻弄された
事だけが原因ではない。彼にとってこの試合は負けるわけにはいかない物だった。絶壁に追い込まれた末
の混乱・・・彼のプレイはすでに“勝利への意志”というサッカー選手に必要な絶対的な柱を失っていた。

ルーベン「クッ・・・こうなったらとにかく活躍するしかねえ。戦術で負けても個人技で勝てば・・・
そうだ、そうに違いねえ。試合の勝ち負けなんて意味ねえぜ、きっとコーチはオレを・・・」

308 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 13:19:11 ID:???

カルネバーレ「ゴチャゴチャと何を言ってやがる!!!」

ルーベン「ふん、邪魔だ!」

ズザアァァァァァァ!!!
チッ!

ルーベン「な、なに!?このオレがこんなザコに!」

雑念に満たされたルーベンのプレイは尚鈍い。通常のパフォーマンスに程遠いプレイを続ける彼を、
かつての指導者は呆れる様な目で観ていた。

アルシオン「ひど・・・観ていられない・・・」

ジョアン「ダメだな・・・技術を与えても愚物は愚物という事か。技術を活かすのは判断力、
そして安定した技術を供給するのは精神力だと教えた筈だのに。」

309 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 13:21:14 ID:???
放送「カルネバーレくん、パワータックルでボールを弾きました。ボールはサイドに転がり
イゴールくんがフォローしました。」

イゴール「ふう・・・華麗で素晴らしいオレ様でも、こいつはどうしようもないな。そーらよ!」

ほとんど投げやりなイゴールはボールキープを試みず、取り合えず敵陣に蹴り込むのだった。
ポーン・・・


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★バカと天才は紙一重 in Italy→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ディッテンベルガ「は?このタイミングで縦パス!?」 イゴール「あれ?」
ハート、スペード、クラブ→ピィイイイイ!! イゴール「そりゃオフサイドですよね。」
JOKER→???

310 :森崎名無しさん:2010/04/14(水) 13:29:17 ID:???
★バカと天才は紙一重 in Italy→ ハート4

311 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 19:26:38 ID:???
>ハート→ピィイイイイ!! イゴール「そりゃオフサイドですよね。」

ピィイイイイ!!

イゴール「( '=ω=`)」

放送「おっとまたもオフサイド、レッチェDF陣の一糸乱れぬラインコントロールが魅せました。
イゴールくんの奇策に対しても冷静に対処、全く隙が見当たりません。」

ディッテンベルガ「フッ、戦意も落ちる所まで落ちたようだな。」

イスラス「(頃合いか・・・)」

ディッテンベルガとイスラスが一瞬のアイコンタクトを交わした。

ポンッ!ポンッ!ポンッ!

リベリ、ミケーレ、マンチーニ、ジャシント・・・ボールを持つ者が次々に入れ替わり、ゆっくりと、
だが確実にレッチェの侵攻が進んでいく。そして左サイドのイスラスにボールが渡った。

312 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 19:28:11 ID:???
昨日のボローニャ戦、そして今日のインテル戦と、イスラスはその駿足を前面に押し出していなかった。
(勿論、彼はWGとSHの位置を行き来するなど、オフザボールの動きは見る者が見れば驚嘆のレベルにある。)
パスサッカーを基本スタイルとしているレッチェでは、当然彼のようなドリブラーの存在は浮いてしまう。
突出した能力者がその持ち味を発揮できないのは、ともすれば不満、不和を養ってしまうものである。
だが、彼の本質は“司令塔”でも“スター”でもなく“スナイパー”だった。

イスラス「行くぞ・・・!」

ズダダダダダダダダッッ!!!!

三杉「(来た)」
ラムカーネ「ほう・・・」
新田「は、速い!!!」

ついに高速ドリブルというがサンシーロに吹き荒れた。
この時、サンシーロにいた観客は強風が吹き荒れたような錯覚を覚えたという。

313 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 19:29:14 ID:???
ここまでの緩やかな展開から急激にスピードが変化を起こした。インテルメンバー達はこのスピードの
変化に目が追いつかない。いや、この急激な変化がなくとも彼らは対応出来なかったかも知れない。
それほど、イスラスのスピードは尋常ではなかった。
ここで、イスラスに対してずっと目を光らせていたルーベンが立ちはだかった。

ルーベン「イスラスゥゥゥゥ!!!!!」

イスラス「・・・」

ルーベン「テメェ!!!戦術での勝利をコーチが認めると思うなよ!」

シュッ・・・!!

ルーベン「えっ・・・(ぬ、抜かれたのか・・・!?)」

既にイスラスはルーベンを一瞥すらしなかった。彼の目にはインテルのゴールと、そしてその前に立つ
ジノ・ヘルナンデスしか見えていなかったのだ。

314 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 19:31:31 ID:???
ヘルナンデス「来い!必ず止めてみせるぞ!」

イスラス「(まだ目が死んでいないか・・・。ヘルナンデス、お前の強靭な精神力には正直感服する。)」

ポンッ!

放送「おっと、イスラスくんここでバックパス!これを受けるのはマンチーニくん!」

ラムカーネ「あの位置・・・イスラスがブラインドになってGKは見えていないぞ。」

マンチーニが、このパスに合わせて脚を振り上げる。
だが、その光景はヘルナンデスの視界には映っていなかった。

マンチーニ「普通ならオレ程度のシュートは通用しないが、これなら!」

スパアァァァァァァンッ!!!

ボールは空間に大きな弧を描いてゴールに迫った。バナナシュートである。
イスラスがブラインド役になった事でヘルナンデスは反応が遅れてしまう。

315 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 19:33:51 ID:???
ヘルナンデス「くそ・・・だがゴールは許さん!!!」

バチィィィィ!!!!
パンチングによってボールは上空高くに弾かれた。ヘルナンデスの反応が遅れてさえいなければ、
もっと大きく、遠くへと弾かれていただろう。

イスラス「(ほとほと感服する・・・お前に敬意を表し、オレの本気を見せてやろう。)」

ダッ・・・!!
イスラスは上空のボールに向かって走り出した。そしてその軌道に合わせて踏み切る・・・。
この高い浮き球に対し、イスラスが狙ったシュートはヘディングでもバイシクルシュートでもなかった。
それはボレーシュートだった。

三杉「あれは・・・!!!」

ドゴォォォォォッッッ!!!!!

イスラスのこのボレーシュートはヘルナンデスに反応を許さなかった。
万全の状態で、全力で対しても止められたか・・・とヘルナンデスに思わせたそのシュートは、
一瞬の後にゴールの左隅に突き刺さったのだった。

ヘルナンデス「・・・・・・」


ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!



※一旦ここまで

316 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/14(水) 22:40:12 ID:???
皆様、いつもお世話になっております。
さて、インテル対レッチェも終結が近づいてきました。
これが終われば間を開けずにフィオレンティーナ対レッチェとなります。
次の試合は戦略・戦術を全面に押し出してみようと思います。
新しい試みなのでうまく回らず失敗するかも知れませんが、どうか宜しくお付き合い下さい。

さて、レッチェが面倒くさいチームだというのはここまでの描写で解って頂けてると思います。

この面倒くさいレッチェに対し、
@こんな攻撃を試してみたい。
Aこんな守備を試してみたい。
を募集します、期限はフィオレンティーナ対レッチェ終了まで…
思い付いた事があればどうぞお気軽にお書き下さい。


では次回更新も宜しくお願いします、キャプテン三杉でした。

317 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 00:42:32 ID:???
乙です。

…うーん、1と2、両方になりますが…
4-4-2のスクエアで、ゾーンディフェンス。
基本戦術は、自軍内のショートカウンター。
レッチェは、パス多用。という事は、それだけ選手はスペースに走らないといけない。
ゾーンディフェンスにより、こちらのスペースを消す事。
自軍内のショートカウンターにより、相手の運動量を増やし、攻撃陣のスタミナ切れを狙う。そして守備陣を間延びさせる狙いも。

ショートカウンターが成功し、サイドがボールをキープして相手軍内に入れば…
新田はライン裏への飛び出し、ブンナークはターゲットマンとして、相手ディフェンスラインの分断にかかる。
サイドは、オフサイドが取りづらいアーリークロスをFWに供給。
相手がアーリークロスに警戒してくれば、ドリブル突破に切り替える。
レッチェはGKに不安があるので、ブンナーク、新田は、徹底してシュートを狙う。
入れば儲け、入らなくても、攻撃に手数を加えていないので、カウンターは喰らいにくい。
ディフェンスラインが下がれば、後はMFの仕事。空いたスペースに走り、FWへパスを供給する。
地味ですが、レッチェには相当嫌な対策かと思います。

私信…
三杉さんの書かれるレッチェは、ゼーマンのレッチェを思い出しますね。
5−0で勝ったかと思えば、次は0−5で負けるという、ド派手なチームだった覚えがあります。
これからも、更新楽しみにしています。
頑張って下さい。

長々と失礼しました。

318 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 02:55:36 ID:???
まぁ、ラインをガン上げしてくるんだったらアーリークロス安定ですよね。
後は、両チーム中盤が物凄い事になりますが
こちらも対抗してラインを上げて、ガチンコのプレスの掛け合いを挑むとか…ですかね?

後はやや卑怯と言うかフィジカル頼りの物なんですが、
相手CBとFWを競らせてボールを落とさせて、ポストした選手に向けてスルーパスとか…
まぁ大抵競り勝てばラインの裏にボールが行きます、ラインコントロールの盲点を突かれる形になるので。

319 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 07:14:52 ID:???
−−H−− H新田
−F−J− F中山 Jブンナーク
−−I−− I三杉
−−−−− 
−EDG− Eマルコ Dバンビーノ Gレントゥルス 
−B−C− Bスペルマン Cダラピッコラ
−−A−− Aミュラー
−−@−− @ラムカーネ

対レッチェ戦のフォーメーションってわけじゃないけどこんなのも面白そうだな。
各々の役割は
J   敵ラインコントロール ねじ込み 場合によってはドリブル
FJ  高い守備力による前線からのプレス ミドルシュート
I    FJのボール供給 Iの出来が攻撃力に特に影響する負担半端ない
EDG 基本は人数に物を言わせた守備 Iのサポートの為に誰かしら頻繁に上がってもらう
BC  EDGとボールカットAとのゴール前と幅広く守ってもらう 
     Bは緊急時にはわざと反則してもらう場面がくるかも CはGとの連携期待
A    ゴール前だけじゃなくオフサイドトラップを狙うためにラインを上げてもらう
@    前半だけ最強の男、後半は通常のフォーメーションに戻したほうが良いかもしれない

名前をつけるとしたら「ツインライフル」というのはどうかなw
まあシステムを決めるのはアンザー二監督なんだが。
うーむ、ずれてなければ良いが。

320 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/15(木) 19:45:13 ID:???
>>317
早速の回答どうもありがとうございました。ロジカルな対策に感服致します!
私信については嬉しいお言葉です。特にモデルを意識したわけではなかったのですが、
ザルキーパーでどうやってフィオレンティーナと戦わせるかと考えた末、こんな事になりました。
今後もどうぞ宜しくお願い致します。

>>318
回答感謝です、試合展開の参考にさせて頂きます。
今後もどうぞ宜しくお願い致します。

>>319
これは面白い・・・!
このシステムは全く想定外でしたが、なかなか熱いかもしれませんね!
こう言ったアイデアは大歓迎です、また何か思いついたら是非!




321 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/15(木) 19:46:22 ID:???
放送「決まったぁぁぁぁ!!!後半12分、イスラスくんの捻じ込みでついにレッチェが先取!!
黄金の右腕、ついに敗れる!!」

三杉「捻じ込み・・・?違う、あれはフライングボレーだ。」



アルシオン「フライングボレーシュート?」

ジョアン「うむ、クライフの代名詞となった“フライングダッチマン(空飛ぶオランダ人)”、
その名はあのフライングボレーシュートから生まれたとも言われている。」

アルシオン「へぇ・・・よく分からないけど凄いシュートなんですね。」

ジョアン「一つの時代を終わらせたシュートだからな・・・」

ジョアンは瞼を伏せ、思い出すように話し始めた。
その表情は苦しみとも悲しみともつかないものだったが、アルシオンはそれに気付かないフリをした。

ジョアン「あれは1974年・・・ワールドカップ西ドイツ大会の準決勝、オランダ対ブラジルの後半20分だった・・・」

322 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/15(木) 19:48:29 ID:???
三杉「ブラジルは前回大会の70年メキシコで優勝、そして58年と62年も優勝していて通算3度ワールドカップ
を制した。当時のカナリア軍団は卓越した個人技で欧州の組織サッカーを完全に圧倒した存在だったんだ。
ところがオランダ対ブラジルでは、クライフによって纏め上げられたトータルフットボールがブラジルを
一蹴し、南米の個人技の終焉を見せた。」

ブンナーク「あーあー、前置きはいいよ。それで?」

三杉「(イラッ)拮抗した展開で前半を0-0で折り返し、後半早々にニースケンスが奇跡的なゴールを決めた。
そこから攻めに出るしかなくなったブラジルをトータルフットボールが翻弄し始め、後半の20分ポストの
レンブリンクがワンツーで折り返したボールをSBがセンタリングで上げた。そのセンタリングにクライフが
空中を飛翔して合わせたのがフライングボレー・・・ブラジルのGKは反応すら出来なかったという。
それがトドメとなってブラジルはオランダに敗北した。」

中山「伝説級のシュートってわけか・・・」

三杉「単独であれだけの威力のシュートはなかなかお目にかかれないだろうね・・・。
とにかく、その74年大会以降ブラジルのワールドカップ優勝はいまだ無い。最強カナリア軍団の時代は
そこで終わったんだ。一つの次代を終わらせたシュートと言うのはそういう意味さ。」

323 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/15(木) 19:50:06 ID:???
話を終えてジョアンは深い溜息をついた。

ジョアン「(だがロベルトを・・・白いペレとさえ呼ばれたロベルトをケガで失わなければ・・・ブラジルは
今も最強で在り続けただろう・・・。史上最強と言われた黄金カルテット・・・レジスタ“ソクラテス”から
トニーニョあるいはファルカンを介してファンタジスタ“ジーコ”に送られたボール・・・その終着点は
史上最高のクラッキ“ロベルト”だった筈なのだ・・・)」

うなだれた様子のジョアンに気付かないフリをして、アルシオンは明るい声で言葉を紡いだ。

アルシオン「なるほど・・・彼はそのシュートを現代に蘇らせたというんですね。
・・・イスラスって言いましたっけ、彼。彼のプレイはオレのイマジネーションをかきたてる気がする・・・」

他人のプレイを観ている時には聞く事のできないアルシオンの明るい声・・・
ジョアンは思わずアルシオンの方を向いた。
そこには楽しそうに笑っているアルシオンがいた。

ジョアン「(そうだ・・・今の私にはアルシオンがいる。この子を最高のプレイヤーに育て上げ、
そして伝説に導いてやる・・・そう決めたのだったな。)」

ジョアンの顔に笑みが戻る。そして彼は再びグラウンドに目を戻したのだった。

324 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/15(木) 19:51:06 ID:???
ヘルナンデス「何故だ・・・」

イスラス「・・・」

ヘルナンデス「それほどのシュートを何故今まで・・・!貴様はオレを嘗めていたのか!?」

イスラス「あいにくオレはストライカーじゃない、スナイパーだ・・・
今のシュートはオレからの最大級の賛辞と思っていい・・・」

ヘルナンデス「クッ・・・」

イスラス「もう拳を収めろ・・・ワールドトーナメントに響く・・・」

ヘルナンデス「・・・!」

イスラス「また会おう・・・」

背向けて自軍に戻っていくイスラスと、ゴール前で項を垂れるヘルナンデス。
黄金の右腕が完璧であれば結果は違っていただろうか?
いや、遅かれ早かれゴールは割られていただろう。
それほどまでに、この試合におけるヘルナンデスの負担は大きかった。

325 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/15(木) 19:53:29 ID:???
ヘルナンデス「(・・・・・・ここまでか・・・)」

スクッ

放送「おっとヘルナンデスくん、左腕を上げてベンチに何やらアピール・・・
おっと!交代、交代だ!此処に来てインテルの大黒柱がベンチに下がっていく!!!」

ザワ・・・ザワザワ・・・ザワ・・・

観客「ど、どうしたんだよジノ!!」「諦めたのか!?」「え、ちょっと待った、放送聞けよ!」

放送「只今入ってきた情報によりますと、どうやらヘルナンデスくんは前回の試合で右手の中指と親指を
脱臼していたそうです。この試合は痛み止めを打ち、テーピングで拳を固めてって強硬出場したとのこと。
そんな状態であれだけのシュートを防いでいたとは、いやはや驚きです。」

326 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/15(木) 19:54:29 ID:???
ブンナーク「終わりだな。」

マルコ「うん、もうインテルには万が一にも勝ちの目はない。」

三杉「みんな、集中力は切らすな。レッチェのプレイを最後の一瞬まで見逃してはダメだ。」

バンビーノ「ああ、分かっているさ。」


ヘルナンデスが交代した後もレッチェは手を抜く事はなかった。攻撃でも守備でもフィールドを
最後まで支配し続けた。葵、ディノ、マッテオまでもが必死で走り回ったが、レッチェの戦術を
攻略する事は遂に出来なかったのである。


ビッッピッッピィィィィィィィィィッッ!!!


観客「負けた・・・インテルが・・・」「くそっくそっくそっ!」「ジノはよくやったよ・・・でも・・・」
 「バカヤロー、情けないぞ!」「やめろよ、もっと情けなくなる・・・」「畜生・・・」

放送「試合終了です。最終スコアは3-0、レッチェの圧倒な勝利。インテルまさかの大敗・・・この瞬間、
決勝トーナメントの進出チームはレッチェとフィオレンティーナに決定しました。両チームは明日、
1位進出をかけて予選最終戦を行ないます。本日は不調だったフィオレンティーナ、レッチェの戦術を
相手にどう戦っていくのでしょうか?」

327 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/15(木) 20:02:19 ID:???
葵「(悔しい・・・オレってこんなものだったのか・・・)」

マッテオ「チクショウ!チクショウ・・・!」

ディノ「結局・・・ジノが居なければインテルのカテナチオは開きっ放しなんだ・・・」

ルーベン「(決勝トーナメントに上がれなかった者は落第・・・。もうカンピオーネに入れねぇ・・・
オレが・・・このオレが・・・・・・?どうしてこうなった・・・どうして・・・・・・)」

ヘルナンデス「黄金の右腕・・・何が黄金なものか・・・!」

インテルのメンバーは皆涙を流していた。途中で交代したヘルナンデスも例外ではない。
優勝候補と言われた自分達・・・その自分達は弱かった。この事実は彼らにとってあまりにも辛い現実だった。
葵とヘルナンデスはコッパ・イタリア・プリマヴェーラの舞台から退場した。
だが彼らは再び牙を磨くのだった・・・もう一度、ワールドトーナメントという舞台に立つ為に。

この夜ルーベンは真っ暗な部屋の中、体育座りの態勢のままかたまっていたという。
一晩中何も口にせず、何も言葉を発する事無く、呆然とした表情を保っていたらしい。
これはルーベンに限った話ではない。
葵もヘルナンデスも皆、程度の差はあれど同じように敗北のショックを引きずった筈である。


※一旦ここまでです。今日の更新は終了となります。

328 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 21:32:41 ID:???
乙です。
スレタイの体育座りは(笑)な意味で付けたんだろうけど・・・・・・まさかここまで重いとは。
ざまぁwと笑ったら明日は我が身な強さだからなレッチェは。
といっても有効的な戦略が分からない。
ブンナークの新必殺シュートを生かすには、ツインタックルは、
名将ディッテンベルガのオフサイドトラップはどこまで対応するのか。
流動的なパスワークをどう攻略するか。
・・・・・・・・・他の人に丸投げするよ!

329 :森崎名無しさん:2010/04/16(金) 00:53:34 ID:???
乙です
こういうときサッカー素人の自分が情けなくなりますね。何も思い付けなくて
前に書きそびれましたが、少し前のジノと葵のやりとりが個人的に凄く気に入ってます

330 :森崎名無しさん:2010/04/16(金) 18:27:34 ID:???
レッチェがフィールダー10人でサッカーをするなら
こっちはキーパー込みの11人サッカーをする。

F−H−− Fバンビーノ H新田
−−−JI Jブンナーク I三杉
−G−−− G中山
−−ED− Eマルコ Dレントゥルス
B−A−C Bスペルマン Aミュラー Cダラピッコラ
−−−−− 
−−−−− 
−−@−− @ラムカーネ

前半にけりをつける、そんなオーダーがいる気がする。
バンビーノと三杉のサイドアタックで相手ボランチを分散、無理やりラインを下げさせ
ブンナーク・中山のミドルで点を取る。
守備はオフサイドとラムカーネに頼る。

331 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/18(日) 19:29:33 ID:???
>>328
乙感謝でございます。インテルの敗北は確定事項だったので、スレタイに採用しました。
ともすればネタバレの域だったんですが、ギャグ的にも受け取れるしって事でw
レッチェ対策は、皆さんの案を組み合わせれば成ると思います。
検討してみて下さいw

>>329
乙感謝です。作品を見て下さって本当にありがたく思います。
気にいって頂けるような場面を書けて嬉しく思います。
実は葵にはもう少しレッチェ戦で活躍の余地があったんですが、止めておいたんですよね。
これから這い上がって貰う為にどん底に行って貰いました。今後また頑張って欲しいものです。

>>330
戦術、フォーメーションの案をありがとうございます。
試合展開の参考とさせて頂きますね。

332 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/18(日) 19:32:44 ID:???
この日はインテル対レッチェの後、グループDの2試合が行われた。
しかしフィオレンティーナの面々はほとんど試合内容を覚えていなかった。
頭にはインテル対レッチェの試合がチラつき、目の前の試合に集中できなかったのである。
その後、フィオレンティーナ勢はホテルへと帰館したが、その時も同様に心ここにあらずだった。
自室に戻った三杉はベッドに横たわり、暫しの時間を思考に費やした
ある程度考えをまとめ、そして部屋を出た。行く先は監督であるアンザーニの部屋である。


コンコン…

三杉「監督、三杉です。少しお時間を頂けないでしょうか?」

アンザーニ「入りなさい、用件は分かっています。」

三杉「はい…お邪魔致します。」

アンザーニはテーブルを前にし、小型のホワイトボードと格闘している際中であった。
その姿に三杉は頼もしさと共に、明日の試合への不安感を感じたのだった。

333 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/18(日) 19:36:06 ID:???
アンザーニ「明日の試合で使う戦術の相談ですね。」

三杉「ええ…。レッチェの戦術はもう?」

アンザーニ「うむ、バンビーノくんが撮影した映像で確認しました。DFラインを極端に上げた戦術…
一見、無謀に見えるこの戦術は非常に深く考えられています。下手な対策では、底なし沼のように
足を取られてしまいますよ?」

三杉「分かっています。」

アンザーニ「では、まずキミの意見を聞かせて貰おう。」

三杉「(…さて、まずはフォーメーションだ。ボクの案は…)」


A 普段通り、4-4-2のダイヤモンドだ。
B 4-4-2のスクエア…>>317さんの言うようにゾーン守備、ショートカウンター、アーリークロスだ。
C 4-4-2のフラット…プレスをかけやすい陣形だ。無論、DFラインも上げていく。
D >>319さんのツインライフル、超攻撃的な布陣でいくぞ。サポートはバンビーノしかいない。
E >>330さんのフォーメーションだ。変則的だがサイドアタックメインになるか…?
F いや、まずは基本的な戦術を話し合わなければ。フォーメーションが決まるのは最後だ。
G その他

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


※非常に短いですが本日の更新は多分これだけになるかと思います。
 また明日の更新はありませんのでゆっくり検討してみてください。

334 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/18(日) 19:46:15 ID:???
ちなみに、この選択は明らかに間違えていても何とかなります。
アンザーニ監督がそこからインスピレーションを貰って、試合までに善処してくれます(多分)

それでは暫し失礼します。

335 :森崎名無しさん:2010/04/18(日) 19:54:36 ID:FPAXg+6k


ポゼッションサッカーに対して
プレッシング仕掛けて高い位置からのショートカウンターやディフェンスラインとキーパーの間へのアーリークロスはかなり有効。

特にブルノみたいに判断力の悪そうなGKが飛び出す状況は相手にとってはいつ踏むのか分からない地雷みたいな感じかと。

336 :森崎名無しさん:2010/04/18(日) 19:57:28 ID:atGMZCdU


337 :森崎名無しさん:2010/04/18(日) 20:33:23 ID:b1YfjUpw

棒立ちしたら新田が駆け抜け、下がったらブンナークでぶち抜く。
そういうことですか先生?

338 :森崎名無しさん:2010/04/19(月) 00:17:07 ID:???
ついでにムリして下手に突っ込むとハイボールの処理ミスってポロリもあるよw

339 :森崎名無しさん:2010/04/19(月) 00:20:44 ID:???
乙です。

インテル戦ですが、ラインブレーカーとして葵が機能すれば、面白いゲームになったと思います。

インテル敗退は残念でしたが、久々に
ヘタレジャナインデス@パーフェクトGK(`・ω・´)シャキーン
を見られて嬉しかったです。

葵@股抜き「(´;ω;`)ジノ…ゴメン…オレタチガモット…!」
と、
ルーベン@戦犯「('A`)ドウシテコウナッタ!」
のコントラストが、ルーベンの未来を暗示している気がしますね。

アンザーニ先生の戦略が、どうなるかわかりませんが…これから先の展開が楽しみです。

ゲームバランスを取るのも難しいでしょうが、どうか頑張って下さい。

次の更新を楽しみにしています。
本当に乙でした。

340 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/19(月) 03:15:25 ID:???
ちょっとだけ頑張るっす、夜中だけど。


>>339
全くその通りで、葵を生かすパスをルーベンが出せばもう少しマシな試合になった可能性がありました。
イゴールがダイヤかJOKERを出していればね…w
まあ1スレ目から登場してくれたルーベンは見事に役割を果たしてくれたと言えます。
個人的にはお疲れ様でしたと言ってあげたいです。

葵やジノはキャラとしての格が違うので今後に期待してあげて下さい。

341 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/19(月) 03:28:03 ID:???
>B 4-4-2のスクエア…>>317さんの言うようにゾーン守備、ショートカウンター、アーリークロスだ。

三杉は自分の考えた対策案を懸命に、論理的に説明した。
敵のパスサッカーを崩していくため、高い位置からゾーンでプレッシャーをかけ、奪ったら即カウンター。
カウンターはサイドからのアーリークロスをメインにし、オフサイドトラップのミス誘発を狙う。
新田には敵の上がりきったラインの裏をガンガン狙わせ、ブンナークは囮として働いてもらう。
無論、来たるべき時にはブンナークのロングシュート一閃でゴールを狙う…

三杉は重ね上げた考えを、アンザーニに惜しみなくぶつけた。
それに対し、アンザーニは一切口を挟まず三杉の言葉に耳を傾けたのだった。

342 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/19(月) 03:39:05 ID:???
三杉が全ての説明を終えて一息つくと、ようやくアンザーニは口を開いた。
だが、発せられた言葉はレッチェ戦における戦術議論とはおよそ関係あるとは思えない内容だった。

アンザーニ「クライフくんがトータルフットボールを世に知らしめた時、私は…
いや、世界中の人間が彼のトータルフットボールを“未来のサッカー”と評したものだ。」

三杉「(む…監督?)」

アンザーニ「それまで机上の空論、絵空事と言われていたトータルフットボール理論…
クライフくんが率いたオランダはそれを完成させせていた、熟成されたワインのようなレベルでね。
そこには新規の技術に必ず見られる危うさ、見落としと言った物が一切なかった。
あの衝撃から間もなく20年…私は今でも疑っているよ。
クライフくんはトータルフットボールの完成形を知りながら現れた未来人であるとね。」

三杉「かん…とく?」

343 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/19(月) 04:01:51 ID:???
三杉はアンザーニの言葉の真意が掴めず、思わず戸惑いを態度に出した。
だが次のアンザーニの言葉で、彼は一瞬の安堵を得る。

アンザーニ「クライフくんが“トータルフットボールの完成形はこうなんんだよ”と最初から
知っていたのかと思わせてくれたように…三杉くん、キミはレッチェの
戦術の破り方を最初から知っていたのではないかと私に思わせた。」

三杉「監督…それじゃあ?」

アンザーニ「ホッホッ、慌ててはいけないよ。話は最後まで聞きなさい。
レッチェの戦術はおよそ未来のサッカーの戦術であるかのように思え、
しかもそれは既に完成されていると言っても過言ではない。
だが三杉くん、キミはそれを破る戦術を既に完成させている…
ただし、実現出来ればという仮定の上でね。」

三杉「えっ…」

一瞬、三杉は言葉を失った。
アンザーニは手放しで三杉の戦術を誉めた後、最後の最後で“ただし”と限定を示す物としたのである。
それが意味する所を三杉は見いだせなかった。

344 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/19(月) 04:04:46 ID:???
三杉「アンザーニ監督…それは何を…?」

アンザーニ「ふむ…」


先着で
アンザーニの回答→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスで分岐します。

クラブ→いや、まだ私にも朧気にしか分からないんだ。明日はキミの戦術を採用しましょう。
スペード→守備について重大な見落としがあります。
ダイヤ、ハート→チームの皆をロビーに集めて下さい。
JOKER→三杉くん、キミの案から完璧な対抗策が見えました。





※以上です。お休みなさい。

345 :森崎名無しさん:2010/04/19(月) 05:04:23 ID:???
アンザーニの回答→ ハート5

346 :森崎名無しさん:2010/04/19(月) 05:56:12 ID:???
あっそうかチームメイトがこの戦術を理解しないと意味がないのか。
あまりに時代を先取りしすぎてるし、
フィオレンティーナのメンバーの大半ははまだ2回しか試合をしていないから経験不足だ。
なぜコレが有効なのかという戦術理解を深める時間がない
そういうことですね安西・・・ゲフンゲフン、アンザーニ監督!

347 :森崎名無しさん:2010/04/19(月) 10:56:09 ID:???
クライフのいたオランダに勝ったチームって西ドイツだったよね。どうやって勝ったんだろ!

348 :森崎名無しさん:2010/04/19(月) 11:05:58 ID:???
マンマークでクライフを潰した
あとベッケンバウアーがほぼ攻撃せずに守備に徹してたってのもある
後外的要因としてはホスト国相手の決勝、オランダは36年ぶりのWC出場そして決勝進出なんてのも

349 :森崎名無しさん:2010/04/19(月) 11:24:24 ID:???
クライフをマンマークて潰すって西ドイツにしか出来ないな。

350 :森崎名無しさん:2010/04/19(月) 22:14:20 ID:???
クライフだけでなく、結局の所一対一で勝負せにゃならん場面はどうしても出る。
それをドイツが抑えたのが勝因だったと思うな

351 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/20(火) 00:40:14 ID:???
>>346
That's right、お見事っすー。
現状、フィオレンティーナは各ポジションのスペシャリスト集団…
ジョアンの指導の下、明らかに戦術よりも個の力を重視してきてますからね。
ゾーンプレスのやり方どころか名前も知らないのです。

色々と見切り発車で始めたキャプテン三杉、こんな時代を考えた作品にするとは思いませんでした。
1スレ目から読み返すと矛盾があるかもです、ハハハ。


>>347-350
このスレでそのような議論がされているなんて、スレ主的には嬉しい限りです。
私も色々と資料を読んで推察しています。
昔のサッカー選手や出来事を調べるのは本当に楽しいですよ。
たまにキャプテン翼(ゲーム含む)の登場キャラのモデルとなってる選手を見つけたりしますしねw

352 :森崎名無しさん:2010/04/20(火) 18:54:28 ID:???
乙です。

ジョアンにしてみれば、三杉は面白い存在ではないでしょうね。

『個の力あっての戦術(システム)』

『戦術(システム)に対抗する為の戦術(システム)』
は、全く別の物でしょうし、今回のケースについては、後者と見えなくもない。
個としての力があまり無くとも、三杉にはそれをカバーする、クレバーな頭脳がある。
ジョアンにしてみれば、三杉がいれば、チームに間違いなくプラスになる。
しかし、自分のメソッドに沿った選手ではない。
となるのでは。
戦術理解能力、戦略性に優れた三杉を、ジョアンが、異彩を放つ奇才と見るか、はたまた落ちこぼれと見るか。
ジョアンの反応も、三杉のこれからも楽しみです。

353 :森崎名無しさん:2010/04/20(火) 21:55:11 ID:???
チームのために優れた個性を生かす監督か
優れた個人(アルシオン)のためにチームを作ろうとするコーチか

354 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 16:49:50 ID:???
>>352
乙感謝です。
深い所まで読み取って下さっていて光栄です。
ジョアンの心の内は物語の舵ですからね・・・色々とあるものです。
あまり喋っているとネタバレをしちゃいそう・・・w

>>353
お前の為にチームがあるんじゃねぇ、チームの為にお前がいるんだ。」
・・・なんてセリフを言った事ないですよ、監督は。
生粋のイタリア人なのです(遠い目)



355 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 16:50:51 ID:???
>ハート→チームの皆をロビーに集めて下さい。

アンザーニ「チームの皆をロビーに集めて下さい。」

三杉「(・・・?)分かりました、すぐに集合をかけます。」

三杉は手早く内線でメンバーに連絡を入れた。都合よくメンバー全員と連絡がつき、
10分後には誰も欠ける事なくロビーに集まる事をアンザーニに報告する事ができた。
その間、アンザーニはホワイトボードにフォーメーションを書き出していた。

アンザーニ「ふむ・・・前半はこれで。さあミスギくん、ロビーに向かいましょう。」

三杉「ええ、そろそろみんな集まっている頃です。」

2人は伴なって部屋を出た。ロビーに向かう途中、アンザーニはこんな事を三杉に
こんな事を話したのだった。

アンザーニ「キミの言った戦術を完璧に実行出来れば、レッチェを倒す事は難しくないでしょう。」

三杉「(そう・・・だな、おそらくそうである筈だ。)」

アンザーニ「だが、その為にはキミが10人必要だ。」

三杉「・・・・・・あ!」

356 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 16:51:53 ID:???
アンザーニ「覚えておきなさい、もしもキミが只の選手ではなくフィールド上の監督とも言うべき、
それこそクライフくんのような高みを望むならば、メンバー全員の出来る事、出来ない事を正しく
把握していなければならない。そして・・・」

三杉「そして・・・?」

アンザーニ「11人の個性が揃えば、出来る事は無限大です。個性の繋がりに中に生まれる
創造性をキミが感じ取れるならば、キミはもっと素晴らしい選手になる。」

三杉「繋がりの中に生まれる創造性・・・」

アンザーニ「ホッホッホ、後半は年寄りの戯言ですけどね。」

話し終わると、アンザーニはイタズラっぽい笑顔を三杉に向けるのだった。
だが、三杉にとってアンザーニが話した後半の内容こそが深く刺さった。
この日の言葉が三杉に大きな影響をもたらす事になるのだが、それはまだ先の話である。

357 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 16:53:01 ID:???
〜フィオレンティーナ寄宿ホテル・ロビー〜

ロビーに着くと、すでにメンバーが揃っているのが分かった。全員がピリピリとした空気を発している。
これがレッチェ戦への不安の現われである事が明らかに見て取れた。

アンザーニ「ホッホ、皆さん緊張してますね。適度な緊張はパフォーマンスの向上を生みますが、
そんな空気では実力を出す事ができませんよ。」

レントゥルス「とは言ってもね〜」

ダラピッコラ「こらヴェネチアーノ、監督の前だぞ!」

張り詰めた雰囲気の中、とても緊張してるとは思えない様子でレントウルスが声を上げ、
ダラピッコラが咎める。ちょっとした事だが、この2人のやり取りが多少空気を柔らかくした。
それを感じ取ったのか、ブンナークが本題をアンザーニに問うた。

ブンナーク「なあ監督、オレ達全員を集めたって事は明日の対策が決まったって事だよな?」

アンザーニ「まあ、そういう事です。」

バンビーノ「今日のうちに伝えておかなければならない内容・・という事なんでしょうね。」

358 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 16:54:06 ID:???
アンザーニ「・・・まあ、まずは前半のフォーメーションから伝えていきましょう。」

そう言って、アンザーニは手にしたホワイトボードを選手に見せた。


−−−−H−− Hブンナーク
−−J−−−− J新田
−G−−−I− Gマルコ I三杉
−−F−E−− Fバンビーノ Eレントゥルス
−−−−−−−
−A−C−B− Aスペルマン Cミュラー Bダラピッコラ
−−−D−−− D中山(リベロ)
−−−@−−− @ラムカーネ


バンビーノ「これは・・・4-4-2のボックス型?」

マルコ「80年代ブラジルの4-2-2-2に近い・・・」

アンザーニ「これは守備の基本形です。まずは思い出して下さい、レッチェのパスワークを。彼らは
守備のラインを押し上げる事でショートパスの選択肢を増やし、確実なパス回しを繰り返す事で敵の守備を
切り崩しています。闇雲に戦っていては、まずあのパスワークの中からボールを奪う事はできない。」

三杉「・・・・・・」

359 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 16:55:47 ID:???
アンザーニ「打開の鍵は4対2です。」

バンビーノ「4対2・・・パスとインターセプトの練習を言ってるんですか?」

アンザーニ「そう、4人の攻撃に対して2人の守備がボールを奪うにはどうすれば良いでしょうか?」

マルコ「一方がパスコースを1つ潰して、もう一方が2択のカットを狙う・・・」

アンザーニ「そうです。」

バンビーノ「なるほど、それならば対抗できる・・・か?」

ブンナーク「実際の試合でそれをやろうってのか?自慢じゃないがそんな連携を咄嗟に出来る自信ないぜ?」

バンビーノ「む、確かに・・・。」

アンザーニ「その心配は当然です。今すぐに試合でそんな事を出来そうなメンバーは2人だけです。」

三杉「ボクと・・・バンビーノですか?」

360 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 16:57:37 ID:???
アンザーニ「そう、そこでミスギくんはブンナークくんとニッタくんに、バンビーノくんは
マルコくんとレントゥルスくんに指示を出して貰います。“彼らがどのコースを潰すか”をね。
そうすればフィールド上に2つの5対3が生まれる。」

バンビーノ「その上でオレとミスギが2択でのカットを狙う、という訳ですか・・・」

アンザーニ「キミ達は常にゴールに対して半身に立ち、敵5人と味方2人の位置を把握しなければならない。
そしてカットに向かう時は味方との間を通されないポジショニングが必要になってくる。
またミスギくんの守備ゾーンからバンビーノくんの守備ゾーンへの移項は何より重要だが・・・
インテル戦で見せたような意思の疎通がキミ達の間で為されているならば不可能じゃない。
かかる負担は大きいが、これはキミ達の司令塔としての資質がなければできない事なんだ。」

バンビーノ「分かりました、やるしかないですね。」

アンザーニ「ふむ。それから指示を受ける4人も、ただ指示通りに漫然と動くだけではいけない。」

レントゥルス「え、なになにー?」

361 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 16:59:36 ID:???
アンザーニ「しっかりと間合いを詰める事、でも突っ込みすぎてもいけない。相手にプレッシャーを
感じさせながら、隙を見せてもいけないのです。その距離感は身体で覚えていくしかありません。それから
その時は相手に対して正対してはいけない。股の間を抜かれる事だけは絶対に許してはいけませんよ?」

レントゥルス「うぇ、難しそう・・・」

アンザーニ「ほっほ、まだまだあるので覚悟して下さい。」

ブンナーク「gfhg;lsdfyh・・・」

アンザーニ「前半の間、キミ達は常に敵の持っているパスコースを二つ以上考えて下さい。
そしてキミ達がパスコースを潰したら、敵は残ったコースのどちらを選択するかを予想しなさい。
選択には必ず理由があります。ゴールに近いから、あの選手にださなければいけないから、
あちらの方がスペースが広いから・・・敵の行動の何故を考える事が後半生きてくる。」

マルコ「あ、そういうのは得意です。」

アンザーニ「うむ、マルコくんは後半のキーになる可能性がある。どうか宜しく頼みますよ。
最後にDFもゾーンとみせかけて基本的にマンツーです。例外を除いてガッチリゴールを守って下さい。

362 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 17:00:36 ID:???
ここまで喋って、アンザーニは一息ついた。

三杉「(ゾーンプレス・・・の範疇なのだろうか?だがACミランのトップで実践されているそれとは異なる。
あれはミランのスター軍団のパフォーマンスと戦術理解があってこそ出来る戦術・・・。
それに比べてこちらの方が圧倒的に現実的だ。)」

これを聞いている間、三杉は内心で舌を巻きっぱなしであった
戦術を理解させ、実践させる事は短時間では決して出来ない事だ。だが少なくともアンザーニは、自分と
バンビーノの出来次第で形になるかも知れない、という所に落とし込んだ。これほど高レベルな戦術を、
不完全ながらも実践の目途を立たせるとは並みの手腕ではない。さらに、細かい指示は全て戦術理解の
ステップに繋がっている事も理解できた。

(アンザーニ「11人の個性が揃えば、出来る事は無限大です。」)

いまアンザーニは先ほど三杉に教えた言葉を実際にやってみせていた。
このあと攻撃に対する指示と後半への展望を聞いてゆくうち、三杉はそれを理解するのであった。




※一旦ここまでです

363 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 17:03:19 ID:???
かなり無理のある事を書いているかもですが、どうか生温かい目で見てあげて下さい。
こんだけ引き伸ばしといてトンデモ戦術で大変申し訳ありませぬ。

364 :森崎名無しさん:2010/04/21(水) 17:58:57 ID:???
まぁキャプテン翼の世界じゃよくあること☆

365 :森崎名無しさん:2010/04/21(水) 20:07:26 ID:???
むしろ、少年漫画の王道に近いんじゃないかなあ。
サッカー詳しくない私でも、なんとなくイメージが沸きます。
バスケ知らないのに、スラムダンク読んで何となくわかるような感じの。

366 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/21(水) 21:38:55 ID:???
>>364
てへ☆

>>365
ありがとうございます、イメージが沸くと言って貰えて安心しました。
読んで下さってる方にシーンを想像して貰えるように書きたいといつも思ってるので…
でもスラダンのような超大作の名前が出ると怖じ気づいてしまいますw



仕事がべらぼーに忙しく、今日もこれだけになってしまいました。
すみません。

早く帰ってご飯食べて寝たいよう(´・ω・`)

367 :森崎名無しさん:2010/04/22(木) 00:33:29 ID:???
乙でしたー
「早くご飯食べたいからって おいなりさん のこと見すぎだぞ」

368 :森崎名無しさん:2010/04/22(木) 00:34:16 ID:???
アッー

369 :森崎名無しさん:2010/04/22(木) 00:36:37 ID:???
変態仮面「それは私のおいなりさんだ」

370 :森崎名無しさん:2010/04/22(木) 00:39:25 ID:???
そんなに欲しいのなら
おいなりさんを分けてあげましょう
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1230214845/738

371 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/22(木) 19:21:35 ID:???
>>367-370 ちょww乙感謝ですが、この流れwww 石崎のおいなりさんは勘弁して下さい!w



アンザーニ「さて・・・攻撃についてですが、肝はサイドアタックになります。
相手のDFラインが上がり、フィールド中央に人数が集まった時、中央突破は非常に分が悪い。
何しろ敵のチェックが360℃押し寄せますからね。体力的にも精神的にも持たないでしょう。
それを避けるにはサイドアタック以外に道はありません。」

マルコ「確かにそうですが・・・ボクは左サイドの経験がなく、成功率が高いとは思えません。」

アンザーニ「そうかも知れません。ゆえにサイドアタックと言ってもドリブル突破は封印です、
少なくとも前半はね。まず中央のプレッシャーを避けるようにサイドへとボールを運び、敵の
チェックが入る前にアーリークロスでDFラインの裏を狙う。無論、本来はある程度サイドを
えぐらなければディッテンベルガくんのオフサイドトラップを高い確率で決められるでしょう。
そこで、ニッタくんが1.5列目から飛び出す。最終ラインとニッタくんの距離を考えれば彼の
オフサイドトラップの成功率も下がる筈・・・。そしてボールの追いかけっこであればニッタくんは
必ず勝つ。」

新田「任せて下さい!!(俺の足の出番・・・やるぞ!)」

372 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/22(木) 19:30:44 ID:???
三杉「右サイドを攻める僕も同じ戦術ですか?」

アンザーニ「基本的にはね。恐らくキミはジャシントくんとリベリくんに集中マークされる。
また、後方からはイスラスくんがプレッシャーをかけて来るだろう。彼らの連携ディフェンスを
抜き去るのは恐らく相当苦しい、キミの実力を把握した上でもね。」

バンビーノ「オレがサイドアタックをすれば三杉へのプレッシャーが減るのでは?」

アンザーニ「確かにそうだがそれは無理だ。何故ならば、キミがサイドアタックをしたら守備への
切り替えが出来なくなるからだ。この試合はボールを奪われた後の攻守の切り替えの早さが重要になる。
不完全な守備戦術で、中心となるキミの態勢が崩れていてはパニックになるだけだ。」

バンビーノ「なるほど・・迂闊に攻めれば敵の戦術にハマってしまうのか。」

三杉「そうか・・・・・・そこでマルコなんですね。」

マルコ「え!?」

予想していなかったタイミングで自分の名前が出され、マルコは一瞬戸惑いを見せる。
だが次のアンザーニの言葉で、彼は自分の重要性を認識させられる。

373 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/22(木) 19:33:15 ID:???
アンザーニ「うむ・・・先ほど言ったようにマルコくんが後半戦のキーマンになる。キミが敵の癖を解析し、
少なくともレントゥルスくんに指示を出せるくらいになれば、バンビーノくんはオーバーラップで
左サイドを狙えるようになる。逆にそれが出来ない間は我々の攻撃能力は発揮できないままだ。」

マルコ「・・・!!」

アンザーニ「キミがそこまで到達する事ができれば本格的なサイドアタックを解禁できます。
明日はキミの分析力、対応力、勤勉さにかかっています。」

マルコ「はい!(やるしかない・・・やってみせる!)」

アンザーニ「うむ、キミがレッチェの戦術に対応できれば負ける要素はありません。」

「オォ・・・」という声が漏れた。気付けばピリピリとした空気が明らかに変わっている。
勝てるかも知れないという思いが徐々に強くなってきたのだろう。
この空気の変化を感じながら、三杉も高揚していく自分の心に酔い始めていた。

三杉「(すごい、これがアンザーニ監督の持つ“個性を生かす力”か。)」

374 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/22(木) 19:35:41 ID:???

アンザーニ「それと前半の攻撃にアクセントを入れる為、中山くんは積極的にオーバーラップしなさい。
リベロの真骨頂ですよ。MFはアーリークロスを狙うと見せかけて、彼にボールを入れなさい。」

中山「分かりました。(よし、遂にスクリューショットを披露する時が来た。)」

アンザーニ「その間、残りの3人とラムカーネくんは負担を覚悟してもらいたい。」

三杉「その時は僕もオフサイドトラップでフォローする。」

アンザーニ「うむ、しかし乱発はしないように。キミはOMF、ディッテンベルガくんはCB・・・
同じようにDFラインを統率する事はできない。精度も消費ガッツも分が悪いと思っておきなさい。」

三杉「了解です。」

375 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/22(木) 19:38:27 ID:???
ブンナーク「ニッタとナカヤマに活躍の目がありそうなのはイイ・・・で、オレはいつシュートを撃てる?」

三杉「サイドアタックが解禁されてからのお楽しみになるだろうな。だが僕としては前半中に1度は敵の
度肝を抜いてやりたい思っているんだ。基本的に前半はレッチェの戦術の対応に追われっ放しになる・・・
その間、レッチェは自分達の優位を確信しているだろうね。(ニヤ)」

ブンナーク「その余裕な顔を歪ませたいって事か。ハハ、そりゃいいぜ。」

バンビーノ「(悪そうな顔をしているな・・・)」
マルコ「(何だかんだであの2人はウマが合うよ・・・ボクの解析に間違いはない。)」
スペルマン「(ふふ、ボクも一口噛みたい雰囲気だな〜♪)」
レントゥルス「(ヴェ・・・ヴェ〜・・・・・・)」
ダラピッコッラ「(なんだかスペルマンから妙な圧力を感じるぜ・・・)」

376 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/22(木) 19:40:31 ID:???
アンザーニ「ホッホッホ、いつもの皆さんですね。これならば明日の試合は心配なさそうです。
後はミスギ班、バンビーノ班、DFに分かれ、サインの打合せやマーク相手になりそうな敵メンバーの
確認を十分にしておきなさい。」

フィオメンバー「「「 ハイ! 」」」

この後、各グループに分かれて更に細かい打ち合わせが行われた。
試合前に出来る対策はほぼ全て為されたと言っていい。
半ば絶望気味だった選手達の表情は既に戦意溢れる物になっている。
あとはレッチェの戦術を目の前にして勝利への意志を保ち続けられるか、だけだった。
イメージと現実のギャップに心を折られる事なく、
そのギャップを埋め続けた者にこそ勝利の資格があるのである。
フィオレンティーナに、三杉に、その強さが今試されようとしていた。


    そして・・・
        ついに試合の始まる刻がやってきた。




※一旦(と言うか、多分今日は)ここまでです。

377 :森崎名無しさん:2010/04/23(金) 01:30:15 ID:???
乙でしたー。

アンザーニ「…ムニャムニャ…君達は強い…。」

378 :森崎名無しさん:2010/04/23(金) 05:01:48 ID:???
もうジョアンはいらないんじゃないかな

379 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/24(土) 16:03:34 ID:???
>>377 乙感謝です。それは寝言で言ったかも知れませんw
>>378 確かに…とは言え要る要らないを選択できるのはジョアン側なんですよね…


大会4日目、コッパ・イタリア・プリマヴェーラも序盤のハイライトを迎えていた。
予選リーグ最終戦、この日の結果で決勝トーナメントの組み合わせが決定する。
ミラノ“スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ”ではグループA、グループDが・・・
パルマ“スタディオ・エンニオ・タルディーニ”ではグループB、グループCが・・・
それぞれのブロックの覇者を決めるべく、戦地に赴いていた。

レッチェ対ボローニャ、ミラン対ナポリ、シエナ対アタランタの試合が既に終了し、
サンシーロスタジアムの観客はフィオレンティーナとレッチェの戦いを待っている。
この試合を待たず、グループAは既にレッチェとフィオレンティーナが予選勝ち抜けを決めている。
これから彼らは1位と2位を決めるべく戦うのだ。
予選勝ち抜けが決まっているとはいえ、選手達は決して手を抜くことはない。
何故ならプリマヴェーラの彼らにとって、トップチームへアピールするビッグチャンスだからだ。
この大会で活躍した者にトップチームとの契約や他チームからのオファーがある事は稀ではない。
それゆえ選手達にとって流して良い試合は一つもなかった。

380 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/24(土) 16:04:40 ID:???
放送「さあグループA予選最終戦フィオレンティーナ対レッチェが間もなく行われます。
選手達はアップを終え、控え室で最後のミーティングに入っています。戦前の予想ですが、
これは圧倒的にレッチェ有利となってます。2-0、1-0と接戦を制してきたフィオレンティーナに対し、
レッチェは2試合とも3-0!圧倒的な強さを見せつけてきました。しかも昨日の試合戦では、
これまでに見た事のないフォーメーションでインテルを圧倒しました。専門家の意見は
フィオレンティーナがレッチェに対してどこまで戦えるのかという見方が大半を占めていますが…
さてこれから15分後、どんなドラマが待っているのでしょうか。」


〜フィオレンティーナ控え室〜

アンザーニ「さて皆さん、今日の試合の作戦は既に伝えてあります。内容に変更はありません。
そしてキミ達の表情からは程良い緊張と期待が窺える・・・私から言うべき事は何もなさそうです。」

フィオレンティーナの選手達は、デップリ太った老監督の言葉を静かに聞いていた。
そこには、最高の精神状態与えてくれた目の前のアンザーニへの尊敬と、
想像ができない類の強敵を前に湧き出る高揚感があった。

アンザーニ「一つだけ・・・この試合を楽しんできなさい。
そうすればきっと、この試合を終えた後にキミ達はもっと強くなっている。」

選手達「「ハイ!!」」

バンビーノ「さあ時間だ…。」

三杉「よし行こう、行こうぜみんな!」

381 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/24(土) 16:32:32 ID:???
☆青葉弥生のワンポイントアドバイス☆

弥生「皆さんこんにちは、青葉弥生です。今回の相手はポゼッションフットボールのレッチェです。
彼らの戦術は現代から見れば未完成で弱点もありますが、時代が時代な為、また如何せんフィオレン
ティーナの戦術理解が不十分ですから、彼らが試合中にどこまで理解を深められるかが鍵になります。
正直、前半は皆さんに我慢を強いる事に成るかも知れません…。
それから敵のメンバーで注意したいのはイスラスです。彼の動きによって3-4-3にも3-5-2にもなる
自在なフォーメーションも厄介だと感じる事になるでしょう。それからリベリ・ジャシントも危険です。
真正面から彼らを抜くのは相当厳しいです、ゲーム版Wを体験した事がある人なら分かりますかね?
それからマンチーニとカルネバーレも梃入れされてそこそこ強力ですので注意してください。
またディッテンベルガのモデル、ベッケンバウアーがリベロと言うのを忘れないで下さい。
それでは厳しい試合ですが、どうか皆さん頑張ってください。」


レッチェ 3-4-3(?)

−−−H−−− Hカルネバーレ
−J−−−F− Jイスラス Fモゼ
−−−I−−− Iマンチーニ
−−−−−E− Eミケーレ
−−D−G−− Dリべリ Gジャシント
−A−C−B− Aドミーニコ Cディッテンベルガ Bチェーザレ
−−−−−−−
−−−@−−− @ブルノ

※チームBGM:ミラン戦(キャプテン翼4)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7713628 (67:54〜69:07)

382 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/24(土) 16:33:47 ID:???
フィオレンティーナ 4-4-1-1

−−−−H−− Hブンナーク
−−J−−−− J新田
−G−−−I− Gマルコ I三杉
−−F−E−− Fバンビーノ Eレントゥルス
−−−−−−−
−A−C−B− Aスペルマン Cミュラー Bダラピッコラ
−−−D−−− D中山(リベロ)
−−−@−−− @ラムカーネ

※チームBGM:味方チーム海外修行編(キャプテン翼3)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7713628 (34:17〜35:01)


チームガッツ

残り/最大
780/780 新田
830/830 三杉
880/880 ブンナーク
740/740 マルコ
810/810 バンビーノ
720/720 レントゥルス
810/810 中山
760/760 ミュラー
720/720 ダラピッコラ
720/720 スペルマン
880/880 ラムカーネ

383 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/24(土) 16:35:15 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

放送「さあ選手達が入場してまいりました!どちらも2連勝でこの試合に臨みます!
選手達の顔つきはいつにも増して精悍に見えるぞ!フィオレンティーナ対レッチェ、
グループA予選最終戦は間も無く開始されます!」

入場の最中、三杉はイスラスとディッテンベルガを見ていた。プレイスタイルが異なるとはいえ、
自らの尊敬するヨハン・クライフに劣らないパフォーマンスを見せたイスラス。
ドイツの皇帝ベッケンバウアーの再来と呼ばれ、クモの巣のようなディフェンスシステムの
指揮を執る男ディッテンベルガ。それまでイタリア人だけで構成されてきたレッチェに
トライアウトで入ったイレギュラーの二人…

三杉「(イスラスとディッテンベルガか…)」

ディッテンベルガ「あまり睨んでくれるな、まだ試合前だぞ。」

三杉「む…いや、そういうつもりではないんだがな。」

384 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/24(土) 16:37:46 ID:???
強い視線に気づいたディッテンベルガに話しかけられ僅かに動揺する三杉。
だが、そのディッテンベルガの余裕そうな口調は少々鼻についた。
と、同時にジワジワと闘争心が漏れ出してくるのを三杉は感じた。
これまで理性を100%に保った戦術家である自分から、選手としての自分に切り替わっていく。

ディッテンベルガ「まあ、いい試合をしよう。試合になればの話だが…」

三杉「(フッ…)」


A 「試合になれば、か…GKがザルだと苦労するみたいだね?」弱点を指摘して動揺を誘ってやろう。
B 「教えてあげるよ。この三杉淳に見せてしまった戦術は二度と通用しない事を。」聖闘士なめんな。
C 「それよりフランス国際Jrユースには何故出て来なかったんだい?」ふと思ったんだ。
D 「ルーベンとは違うのだよ、ルーベンとは。」一応彼の事もたまには思い出してあげよう。
E 「ヘルナンデスの鉄壁に比べればキミ達の守備を破る事なんて訳はないよ」宜しい、挑発だ。

2票選ばれた選択肢で続行します、投票の際はメル欄空白でお願い致します。

385 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 16:40:01 ID:Tq5nVT9w


386 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 16:41:20 ID:nYQk98gI
B

387 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 16:47:44 ID:zT/wFn5w


388 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 16:56:45 ID:JorCW9Is


389 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 17:09:32 ID:a+9pFHJI
C

390 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/24(土) 18:09:36 ID:???
>C 「それよりフランス国際Jrユースには何故出て来なかったんだい?」ふと思ったんだ。

挑発、それも悪くなかっただろう。だが、三杉の口から出た言葉はそれではなかった。
彼が口にしたのは不意に頭に浮かんできた疑問だった。

三杉「それよりフランス国際Jrユースには何故出て来なかったんだい?ベッケンバウアーの再来と
呼ばれているからには国籍は西ドイツなのだろう?もしキミが出場していれば、あの大会の結果は
違ったものになっていたかも知れないだろうに。」

ディッテンベルガ「まあ一言で言えば未熟だったからだな、今のお前達と同じさ。」

三杉「……と言うと?」

ディッテンベルガ「コーチの指導を受けている時期だったという事だ、オレもイスラスもな。」

三杉「そうか…やはりジョアンコーチが絡んでいる訳だな。」

ディッテンベルガ「試合には何の関係もない事さ…。フッ、しかしイスラスの言う通り悠長な奴だ。
駆け引きも仕掛けて来ないとはな…これは期待できそうもないな。」

そう言い放ち、ディッテンベルガは三杉に背を向けて行ってしまった。

三杉「(む…確かに試合後でも聞けた事だな、今は試合に集中しなくては。)」

391 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/24(土) 18:11:11 ID:???
フィールドにメンバーが散っていき、審判と両チームのキャプテンがセンターサークルに残った。
三杉とマンチーニの間で無難な挨拶が交わされ、そしてコイントスが行なわれた。


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★実は初コイントス→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→フィオレンティーナボールで試合開始
スペード、クラブ→レッチェボールで試合開始
JOKER→審判が指で弾いたのはコインではない、指弾だ。

392 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 18:11:49 ID:???
★実は初コイントス→ クラブ5

393 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 18:12:41 ID:???
★実は初コイントス→ ハートJ

394 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 18:17:18 ID:???
試合開始!

395 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/24(土) 18:45:19 ID:???
>クラブ→レッチェボールで試合開始

放送「どうやらボールはレッチェが取りました!レッチェのキックオフで試合が始まります!」


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

観客「レッチェ!もうお前ら優勝しちまえ!」「バカ言え、フィオレンティーナだ!」
 「両チームともインテルに勝ったんだ、恥ずかしい試合はするなよ!」

両チームともインテルを破った猛者。彼らへの観客の声援はホームもアウェーもなくイーブンだった。
スタジアムに大きな声援が鳴り響く中、今試合開始のホイッスルが吹かれた。


ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!


放送「さァ審判のフエの音が高々と鳴り響き、いよいよ試合開始です!
レッチェは昨日と同じく試合開始と同時に選手全員が上がっていくもうよう…
さあインテルと同じようにハマってしまうかフィオレンティーナ!?」

396 :キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/04/24(土) 18:47:42 ID:???
ジョアン「さて、始まったが…フィオレンティーナのフォーメーションはボックス型か。」

アルシオン「これまでと形を変えてきましたね、有効な対策が立っているんでしょうか?」

ジョアン「何も考えて来なかったわけではないだろうが…少なくとも私の想定にはこの形はない。
(フフ…策士、策に溺れなければ良いがな。)」


三杉「さてと…バンビーノ」
バンビーノ「(コクン)」

三杉&バンビーノ「行くぞ!」

メンバー「「(おう!)」」

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ブンナークのポジショニング→! card
新田のポジショニング→! card★

★マルコのポジショニング→! card
レントゥルスのポジショニング→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

Joker→ジョアン「エクセレント、完璧なプレスだ…!」
ダイヤ10以上→一応出来ている…相手のパスを限定させられたぞ。
ダイヤ10以下、ハート、スペード→全然プレッシャーを与えられていない。
クラブ→バンビーノ「突っ込みすぎだ!」
クラブA→三杉「足を出すな、正対するな、突っ込みすぎるな!言ったろう!?」

397 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 18:48:45 ID:???
★ブンナークのポジショニング→ スペード4
新田のポジショニング→ スペードK


398 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 18:48:58 ID:???
★ブンナークのポジショニング→ スペード6
新田のポジショニング→ スペード2

399 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 18:49:13 ID:???
★マルコのポジショニング→ クラブ8
レントゥルスのポジショニング→ JOKER

400 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 19:15:32 ID:???
これはいきなり勝利フラグ

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