キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【そして猫は】キャプテン松山25【途方にくれる】
1 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/08/01(日) 01:03:13 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品。東方サッカーネタのキャプテン森崎番外編作品です。
ただし主人公は松山光。何かと不遇な彼の発言や行動を第三者(ロムしている人)が
カードを引いたり、選択の中からひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
筆者がわかってないなと思われたところの批判、意見は大歓迎です。雑談もOKです。
前スレ
【火の鳥と荒鷲と】キャプテン松山24【地獄の鴉】
http://capmori.net/test/read.cgi?bbs=morosaki&key=1276437824
登場人物、あらすじ、練習の説明などテンプレは
>>2
からになります。
265 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/12(日) 23:43:56 ID:???
幸いにも、松山の知る限り地霊殿にはフィニッシャーがいない。
そして何といっても、松山達には萃香という守護神がいるのだ。
覚醒したギズモは手強いが、萃香ならまずゴールは許さないだろう。その安心感があれば集中して攻める事が出来る。
松山「……筈なんだが、どうにも嫌な予感がするんだよな」
霊夢「何だそうなの? 私もさっきの話には、どこか落とし穴がある気がするのよね……。
普通に考えたら、たいしたFWいないなら引き分け以上にもってける筈なんだけど。
そうそう、FWといえば、魔理沙のことで聞きたいことあったわ」
不意に出てきた魔理沙の名前に、松山は面食らう。
確かに霊夢が代替として出てきたのは、魔理沙が突発的に行方を眩ましてしまったからだ。息つかせず霊夢は言う。
霊夢「紫から聞いたんだけど、魔理沙が地底を出てったのは、光のおかげで目標達成したからなんだってね。
貸しを作るの嫌いな奴だから、本気で光に感謝してるんならそれなりの置き土産残してたんじゃない?」
長年の相棒なだけに、霊夢自身はその場にいなくとも、魔理沙の行動を正確に言い当てていた。
魔女が残していった置き土産、特に隠す必要もないので松山はツボから取り出し霊夢に見せてみる事に。
霊夢「【マスタースパーク】指南書か。使いではあるけど、扱いに困るもの置いてったわね。
魔理沙か種族・魔法使いの妖怪でもいないと、ひょろひょろレーザーしか撃てないだろうし。
んー、でも……何でかしら。 これが突破口になる気がするのよね……」
しかし魔法については門外漢であるからか、それとも勘だけでは埋まらない要因があるのか。
霊夢は押し黙ってしまい、やがて指南書を突っ返してきた。
松山「とっと……(何か、この指南書に隠された使い方があるのか?
だけど魔法なんて……俺は霊夢さんよりも専門外だ。 明日の試合の戦い方、どうする……?)」
266 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/12(日) 23:46:11 ID:???
どうしますか?
A 開始早々、マイボールにし雪崩攻撃を仕掛ける!
B 前半は守りを固めて貝の様に閉じこもり、後半勝負に出る!
C 中盤では絶対負けない。ワンツー多用で攻め数を多くする!
D さとりさんの能力は近距離でなければ発動しない! 積極的にミドルシュートを狙っていく!
E シャンハイに気づいた事はないか訪ねる。
F 【マスタースパーク】指南書の使用法について考えてみる?(*3票で決定となります)
G アイテムを使ってみる
H その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
今日はここまで。 お疲れ様でした。
267 :
森崎名無しさん
:2010/09/12(日) 23:47:02 ID:vkABdgHI
F
はっきりいえばシャンハイのことだよね、これ
268 :
森崎名無しさん
:2010/09/12(日) 23:47:45 ID:J/sal4UY
F
シャンハイに読ませるとか?
しかし、それだと普通過ぎるよな…
269 :
森崎名無しさん
:2010/09/13(月) 00:14:59 ID:LfaeGf5k
C
未決でしたね
270 :
森崎名無しさん
:2010/09/13(月) 00:16:06 ID:gjhYRdLU
F
271 :
森崎名無しさん
:2010/09/13(月) 00:32:20 ID:xbgrCsW6
F
日付変わってるんで
272 :
森崎名無しさん
:2010/09/13(月) 00:33:07 ID:FtHgwcFY
ほんじゃこれで
F
273 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/13(月) 23:18:53 ID:???
>>269-272
はい。再投票感謝です。
274 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/13(月) 23:21:16 ID:???
F 【マスタースパーク】指南書の使用法について考えてみる?
松山は暫く指南書を眺めていたが、やはり霊夢同様、良いアイデアも浮かばず……。
シャンハイの、お茶の用意ができたという声で、どんな猛暑の中でも熱い茶を好む霊夢は早々に席に戻った。
一方で、松山は……どこか余裕を失くした様子の、三行半をつきつけてきた魔理沙の事を思い出していた。
松山「(あのときは驚いた……リュカさんの杖が難題のドラゴンの杖だと聞くや否や彗星みたいに……)」
手を振り払って〜だとか、する以前の問題に、松山は呆気に取られる他ない果断さで魔理沙は離脱行動に出た。
持ち主だけに、パニックになっていられず追い縋ったリュカの手も届かぬ地底の空へ急上昇し姿を消したのだ。
幻想郷の住人と違い、シャンハイなくして空路を追う術をもたない松山には、その時点でどうにもできなかった。
松山「(……そうだ。直前の会話、魔理沙さんの見る俺は、キャプテンとして頼りがいがないと。
チームを負け戦に付き合わせるとも……くっ結局……その評価を是正する機会はなかったんだな……)」
引き換えに手元に残された【マスタースパーク】指南書は、霊夢の勘によれば次の試合で勝敗の大きな鍵を握るという
ここに評価を下した本人はいなくとも、松山自身がその評価をよしとせず見返す為に、次の試合は落とせない。
松山「しかし……魔理沙さんて、貸しを作るのが嫌いなのか?
小耳に挟んだがしょっちゅう、紅魔館の図書館から本を持ってってるそうだし」
霊夢「(ずずー) あぁ、そうねぇ。
魔理沙のアレは……利益と探究心てのも当然あるだろうけど……はっきり言うなら、ある種の甘えね。
本を持っていっても、パチュリーとの腐れ縁は切れないと頭のどっかで考えてるんでしょ」
松山「なんか……よくわからない関係だな……」
霊夢「確かにね。 普段いがみあってるようで、魔理沙が図書館へ客として来たら律儀にもてなしてるしねぇ。
ま、興味本位で踏み込んで探ろうなんて止めときなさいよ。一銭の得にもなりゃしないし」
器用なシャンハイの淹れたお茶は、熱さも渋みも霊夢にとって満足いくものらしく和やかな空気は続く。
歓談を暫く続け……タイミングを計り頃合と見たところで、松山はもう一度、指南書の使用法を考えてみる事にした。
275 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/13(月) 23:22:23 ID:???
先着3名様で
三人寄れば → ! card
文殊の → ! card
知恵? → ! card
*マーク一致で1ポイント、数値一致で2ポイント加算されます。
*JOKERはワイルドカード扱いで、どのマーク数値にも対応。また単体で5ポイントとなります。
*ポイントは10までが上限です。高くなる程【???】イベントが有利な形で進行します。
276 :
森崎名無しさん
:2010/09/13(月) 23:23:14 ID:???
三人寄れば →
スペード5
277 :
森崎名無しさん
:2010/09/13(月) 23:23:26 ID:???
三人寄れば →
クラブ9
あちゃ、推理じゃなくてランダムか。キツいな
278 :
森崎名無しさん
:2010/09/13(月) 23:23:42 ID:???
文殊の →
クラブ8
279 :
森崎名無しさん
:2010/09/13(月) 23:28:10 ID:???
知恵? →
ハートJ
280 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/13(月) 23:55:51 ID:???
>>277
推理はこれから挟まれます。
しかし0ポイントな為、軽減はできず少々厳しい展開になりますね。
三人寄れば → スペード5
文殊の → クラブ8
知恵? → ハートJ
松山は再度、魔砲の撃ち方が記された本について考えるが。
時間を徒に浪費するだけで芳しくなく……ハッキリ言えば進展は何もなかった。
勘任せに言った霊夢は松山に丸投げした風に、お茶の時間を満喫している。一応部屋には留まってくれてるが。
松山「(指南書と言っても、俺のいた世界のとは違う。魔法を使える者にしか扱えないこれは魔術書みたいなもんだ。
シャンハイなら……系統の違う魔法とはいえ多分使いこなせるだろう。
それならやっぱりシャンハイに読ませる? それで――いいのか?)」
この本が鍵となる。チーム力で劣る松山達が、勝つ為の手段が眠っている。
それはあくまで、霊夢の勘を信じるという前提から。
直感というのは侮れはしない。だが……あやふやすぎて、明確な解答を欲する松山にはもどかしい時間ばかり過ぎる。
松山「うーん……と、とにかく、ここは」
281 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/13(月) 23:57:52 ID:???
どうしますか?
A よし、シャンハイに読ませよう! それが本の正しい用法だ!
B むしろ俺が読む! 不可能を可能にするぜ!
C 逆さに振ったり【マスタースパーク】指南書をもっとよく調べてみよう
D ひとまず棚上げして、シャンハイに【賢者の石-Replica-】の進展を訊く
E 相棒の霊夢さんなら【マスタースパーク】撃てるんじゃないか!?
F 余白に誰かの名前を書き込んでみようか……何か起こるかも。
G その他
*先に「3」票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
今日はここまで。
この選択肢の中には、正解が含まれています。
お疲れ様でした。
282 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 00:01:32 ID:vCg0+R96
AとBはないし、Eは「だからなんだ」って感じ。
Dは「それ、マスタースパーク関係ないんじゃね?」と思う。
あとはCとF・・わからないので、面白そうなほうを選ぶ。
F
283 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 00:03:59 ID:fYTw54es
F
なんかこれだけ毛色が違う。ような気がする。
284 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 00:05:33 ID:???
投票が決まる前に、ヒントを一つ。
東方サッカーが大きく関わる選択肢です。
それではお疲れ様でした。
285 :
282
:2010/09/14(火) 00:06:45 ID:vCg0+R96
う、それは普通に不安な情報だ。
すいません、一度キャンセルさせてください
286 :
283
:2010/09/14(火) 00:07:00 ID:fYTw54es
すんません
東方サッカーはまるで知らないので
自分の投票は取り消しでお願いします
287 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 00:07:35 ID:/PwB0DvQ
C
マスパには八卦炉がいる。中に入ってるとか?
288 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 00:10:23 ID:???
しかし八卦炉なんて見つかってもサッカーには関係ないんじゃ?
289 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 00:12:06 ID:4sULG9ek
C
290 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 00:12:45 ID:???
マスパに八卦炉がいる、は「東方シリーズ」の情報だよね。
「東方サッカー」の情報はなんか別にあるんじゃねーかな?
291 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 00:14:17 ID:???
いや、東方サッカーでもマスパ打つ時に八卦炉は使ってるよ。
youtubeあたりで検索すれば動画見つかる筈。
292 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 00:15:50 ID:???
ああうん、それはわかってる。
単に、東方サッカー「だけ」の情報じゃないよなあ、と思っただけ。
東方シリーズといわずに東方サッカーといったことに特に意味がない、可能性はあるよな。
293 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 00:24:24 ID:5sfrvIkY
D
294 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 01:16:52 ID:???
東方サッカーでは、
魔理沙基点でアリス+パチュリーで出せる「マスターブレード」と言う必殺技がある。
が、これはアリスが居ないからボツ。
じゃあ、他にと考えると
「マスター封印」「夢想スパーク」と言う技がある。
これは浮いたボールにマスタースパークと夢想封印を使う合体シュートである。
295 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 01:20:15 ID:???
うん、俺もググってその辺は調べたが、
【勝利への近道】といえるようなことか・・といえば、なあ。
296 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 01:27:30 ID:???
マスター封印は東方サッカーにおいてはただのツインシュートクラスの威力なんだが…
ドライブタイガー互換と考えて威力が上がるなら、勝利への近道にはなるはず
297 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 08:33:00 ID:???
>マスターブレード
シャンハイはアリスと同じで人形を操れるけど、それじゃ駄目なんでしょうか。
マスターブレードの要素がここに揃っているなら、Dで賢者の石の存在を霊夢に示せば思い付いてくれるのではと思ったんですが。
東方サッカーに詳しい方のご意見はいかがでしょうか。
298 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 11:24:59 ID:???
いかんスゲー悩む
次の試合は負けられないから正解当てときたいけど東方サッカー未プレイだからどれが当たりか分からない…
やっぱりDなのかな
299 :
287
:2010/09/14(火) 11:41:59 ID:/PwB0DvQ
Dに変更します
300 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 13:07:15 ID:???
>>297
シャンハイがアリス役とパチュリー役を兼任、
魔理沙役を松山が…
可能、かもしれない。
魔理沙役である松山が空を飛ぶ必要があるけど…
301 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 15:27:30 ID:kbFc5Aig
うーん…
Dでお願いします
間違ってたらごめん
302 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 20:45:04 ID:???
>>285-286
>>281
の時点で補足しておくべきでしたね。 申し訳ありません。
東方サッカープレイ済み基礎知識が必要な選択肢は極力避けてるのですが、今回ばかりはそうともいかなく。
>>287-291
あくまで私の解釈ですが、人間の魔理沙は八卦炉の真火が必要ですが……
種族・魔法使いには不要でシャンハイはそれに準じてる扱いにしてます。当然威力は魔理沙の方が上になります。
>>292
はい。東方シリーズではなく東方サッカーのオリジナルです。
>>294-296
Aを選んだ場合でも、【マスター夢想スパーク封印】が使えるようになりました。
が、【ドライブタイガー】互換ではなく威力もそう高くありません。
(これ名前の語呂が良すぎたので霧雨さんのところからつい拝借してしまったもの、改めてすみませんー)
>>297
大正解です!
>>298
ご安心を。
>>300
シャンハイが魔法詠唱担当して、松山が撃つことでガッツ消費の軽減も出来る事は出来ましたが。
>>275
でポイント得られなかったので、今回の試合ではそうした改良自体が行えません。
303 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 20:51:25 ID:???
D ひとまず棚上げして、シャンハイに【賢者の石-Replica-】の進展を訊く
一度始めたからには、噛り付いてでも答えを明らかにしようと松山は脳力を全力で使い考える。
が、幻想郷に来る前は、当然ながらサッカーに明け暮れて、指輪や空想の物語などろくすっぽ読んだ試しもなく。
魔法が普通に存在する幻想郷へ来てからも、魔法について薫陶を受けた訳でもない松山に発想を求めるのは酷だった。
松山「(……………………駄目だ! 分からん!
俺のオツムがあまり良くないのもあるんだろうけど、子供に学術書渡して学説立てろとかと同じだろ!?)」
顎に拳を当てながらで困窮極まった松山は、楽しそうにお喋りをする二人の声に気付き、そっと横目で見る。
霊夢「でね、連れて来られる前に里行ったんだけど、他と雰囲気の違う茶店見つけたのよ。
咲夜がレミリアに用意しそうな西洋のタルトとか〜そういうのメニューに沢山並んでたわよ」
シャンハイ「わぁっ、いいですね。 え、そのお店でアリス様に似たウェイトレスさんを……?」
霊夢「声かけようとしたらさ〜っと逃げたけどね。
他にも……金髪で妙に履いてるスカート気にしてて、客と余り視線合わそうとしない不自然な店員もいたわ」
どうやた人里にオープンした喫茶店と、そこのケーキについて話してるらしく、これまた松山には縁遠い話だった。
松山「(割り込みにくいし、話の最中悪いけど……やっぱり餅は餅屋だ。
そうだ魔法といえば、紅魔館のスパイメイドさんから譲ってもらったアレ、どうなってるかな)」
テーブル中央の辺にお行儀よく正座して霊夢と話してるシャンハイに声をかけると、快活に返事をされる。
松山「話してるとこ、ごめんなシャンハイ。 ちょっと気になってさ。ほら、あのメイドさんから貰ったあの石の事」
シャンハイ「あ、ハイ賢者の石ですね。 ここにあります。 恐らく今晩中には……ッハイ!?」
不意に、ガチャンと少し強めに、地霊殿でよく使われてるティーカップを下ろした霊夢がシャンハイを凝視していた。
夢に出てきた物が、現実で転がり出てきたのを見たような……。
霊夢はそんな面持ちで、シャンハイが出した賢者の石をまじまじと見る。
304 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 20:52:31 ID:???
霊夢「これ、何……まさか……いや確かに賢者の石って言ってたわね」
松山「ど、どうしたんだよ霊夢さん」
様子がただならぬと見て、松山が声をかけるが霊夢は無言。
何か考えをすり合せるかの様に、時折ぶつぶつ小声で呟いてから……。
霊夢「――シャンハイ。 あんた光の人形て言っても、アリスに作られたことは変わんないのよね?」
シャンハイ「えっ!? ハ、ハイ。 私もこの上海も……アリス様の手がけた」
霊夢「他にも人形があるのね!? で、その賢者の石てのは……。
成る程ね、つまり単体で魔法を編んでくれるオプションな訳だ。
シャンハイに【上海人形】、パチュリーの【賢者の石-Replica-】、魔理沙の【マスタースパーク】……!
何だ……ここまで揃ってるなら、"アレ"が使えるじゃない!!!」
難局を切り崩せる強力な切り札が見つかったと、そんな興奮を露わにして霊夢が椅子から立ち上がった。
唖然とする松山達を残し、壁に掛けられた時計を確かめる。時刻はもう間もなく22時を回る頃だった。
霊夢「残る問題は時間ね……。試合が明日の夜までなら、後はシャンハイの頑張り次第でどうにか……」
松山「ち、ちょっと! 一体何だってんだよ霊夢さん! シャンハイに何かさせるつもりなのか!?」
続け様に"アレ"とは何かと、松山が問い質すと、霊夢は真剣味ある表情で向き直ってきた。
305 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 20:54:26 ID:???
霊夢「そっか。光は知らなくて当然よね。
ねぇ光。あんたは、魔理沙がパワー重視で幻想郷でも最強クラスのストライカーと言われて……
レミリアやその妹と並び称される……それにしてはシュートがイマイチ弱めと思ったことはない?」
松山「えっ!? (魔理沙さんが最強を名乗るにはイマイチ?
そう言われてみれば……魔理沙さんが見せた【マスタースパーク】に【ドラゴンメテオ】。
見るから派手で強力なシュート……だが【マスターオブレッドサン】や最後のオーバーヘッドと比べると……。
【ファイナルスパーク】は? あれだって、天候が霧雨の時しか使えないと限定され過ぎるしな……)」
魔理沙はFWとして必要な能力を隙無く備えているが、確かに……肝心なシュートの威力がそう強いという訳ではない。
同じだけ豊富な技を揃え、ゲームメイカーもこなせる器用さを持つ紅魔館主人のレミリア・スカーレット。
その妹で、霊夢の結界すら容易く越えた、特異な羽を生やした金髪の少女と、得点力で肩を並べるには疑問を感じた。
松山の無言を肯定と取り、少し懐かしむ口調で霊夢が話を続ける。
霊夢「まーあんたは当時のことなんて全然知らないでしょうが、私が博麗連合を率いてた頃。
魔理沙はアリス、パチュリーと一緒に、ある必殺シュートを武器に得点を量産してた時期があったのよ」
松山「! (当時のこと……霊夢さんの資料で幾らかは知ってるが、そんな情報は初耳だぞ!?)」
霊夢「シュートの名前は【マスターブレード】。威力は軽く見積もって【マスタースパーク】の3倍に届くわ。
正直言って、今の今まで忘れてたし、使えるとも思ってなかったけど……」
霊夢が言葉を切り、シャンハイを見る。
察しが及んだのか、緊張の顔でシャンハイもその視線を受けながら無言でいると、霊夢は決まり悪そうに付け足した。
306 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 20:56:01 ID:???
霊夢「もう分かったと思うけど、今のシャンハイにはその【マスターブレード】を撃てる条件が揃ってるのよ。
ただねぇ……。
魔理沙、アリス、パチュリーの三人が揃って初めて行使できる技を、シャンハイ単独でやるんだから……」
松山「! 何か危険でもあるのか!? そんな事なら……!」
霊夢「話は最後まで聞きなさいって! (とと、手が出るとこだったわ)
多分だけど、石と人形のバックアップ込みでも、シャンハイが貯蔵してる魔力は一度で枯渇するわね。
どうなのかしらその辺? シャンハイ、あんたはそれでも使う覚悟ある?」
シャンハイ「…………」
シャンハイは即答はしなかった。謹直な姿勢から、僅かに顔の向きを変えて松山を見つめてくる。
その意味するところは、鈍感な松山にでもすぐ理解が及んだ。
松山「(……俺に、決めてほしいのか? シャンハイ?
確か……シャンハイは、貯蔵魔力が底を尽きても、俺の活力だか何だかを分けてあげれば回復できると……。
難しいところは分からないがアリスさんはそう言ってた。
だが、俺も試合で体力を使うし、シャンハイの回復が遅れたら、地底から地上に戻るのは困難だ……)」
霊夢「あー悩んでるとこ悪いんだけどね。
誰も今すぐ決めろなんつってないでしょ。 向こうのさとりは、最初のシュートではまず失点するそうだし。
遅くても試合後半の状況次第で使うか指示すればいいんじゃない?」
松山「! そ、そうだな。 (だけど……シャンハイに何時でも撃てるように準備させるかどうかは、今言わないと。
どうする、シャンハイを頼っていいのか? 俺は…………)」
307 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 20:57:14 ID:???
どうしますか?
A シャンハイに【マスターブレード】を習得させる!
B そんな危険なシュート許しませんよ!?
C その他
*Aを選んだ場合、【マスタースパーク】指南書は失います。
*先に「3」票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
308 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 20:59:51 ID:3Xr9AQ3w
A
頼ってあげるのも優しさだよ、松山。
本当のチームプレーはそこからしか始まらないんだ
309 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 21:01:17 ID:/PwB0DvQ
A
310 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 21:08:24 ID:9qxZKsaA
A
311 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 22:58:15 ID:???
A シャンハイに【マスターブレード】を習得させる!
霊夢が存在を明かし、シャンハイに習得ができると伝えた……かつての最強FWが操った最強のシュート。
しかしながらそのシュート……【マスターブレード】は、三人の魔女が力を束ねて初めて撃てるシュートであり。
それを一体で使う事になるシャンハイ。大事に想う余り、制止の言葉が喉から出かけたが、松山はすんでで嚥下した。
松山「(違う……! 違うぞ松山光!
ここでシャンハイを頼ることこそ信頼の証!
過度に庇って気遣って……それで満足できるのは俺だけだ! そんなもん――甘さという名の毒だ……!)」
全国優勝旗を掲げるのを夢見て、一人息巻いて、独り分かってる顔をして、チームメイトの本音に気付かなかった。
自分を良く思わない周囲の感情など、最初からないと決めつけて探ろうともしなかった。
だからこそ切り離された。 その末に……辿り着いた中学三年末期の暗黒時代。
そんな過去を持つ松山には、こうして誰かを頼る行為に怖れさえある。だが――――。
松山「シャンハイ。 【マスタースパーク】を身につけてくれ。
次の試合は勝ちたい! 勝たなきゃならない! 俺にはシャンハイの力が必要なんだ!!
シャンハイが動けなくなったら、俺の体力が出し尽くせる限り分けてやる! だから……!」
それ以上は言葉にならない。
松山の誠心を込めた、命令ではなく頼みに、シャンハイの労わる優しい声が返ってくる。
312 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 23:03:07 ID:???
シャンハイ「光様、左様な心配は無用です。
私は……貴方の従者として命を吹き込まれたんです。
そんな私の力が、光様の進む道の助けになるなら、何も惜しみはしません」
松山「シャンハイ……」
小さい体を精一杯張り、松山に向けて親愛と忠義の言葉で誓うシャンハイ。
その言葉に松山は胸を暖かくしながら……。
主従が、互いの目を正面から見つめて、誰も侵犯できない世界が束の間築かれる。
紅白の巫女が、その様子を間近で見ながら……目を伏せ後頭のリボンを軽く摩る。
霊夢「(あ〜、も〜……いいなぁ。何でうちの池に住んでるのはあんなになっちゃったのやら。
真面目に咲夜かシャンハイの爪の垢流し込もうかしら。味道楽狂いも治るかもしれないし)」
己の主人が地底に攫われる当日にも、里の料亭に出かけ放蕩してる有様な不忠亀を思い出し、霊夢は苦虫を噛み潰す。
何はともあれ、地霊殿との試合で苦境を跳ね返しうる切り札を握るか否か――その合意は成されたと判断する。
霊夢「話まとまったわね。
じゃあシャンハイ。あんたは今夜から明日の試合までに、マスタースパークと賢者の石を扱える様にしといて。
一夜漬けになるし、実技を見せられたら良いんだけどそんな物ないしね。 しっかり頼むわよ?」
シャンハイ「ハイ。 全力を尽くします。 ……霊夢様」
霊夢「ん、何?」
313 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 23:04:18 ID:???
松山と会話してた時の柔和さは変わらずに、シャンハイは霊夢に何事かあるようで話しかけた。
その態度に、少し戸惑いながら……何かと、霊夢が聞き返す。すると。
シャンハイ「私が動けなくなったら、どうか光様のこと助けてあげてください。お願いします」
霊夢「ぁ、――はぁ。……ほんと徹底してるわね。 呆れるわ全く。
……考えとくわ。 それじゃ長居したし私はもう行く!」
シャンハイの言葉を耳にした直後。
霊夢は、隠すようにプイと顔を背け、松山達と顔を合わさないまま部屋から出て行こうとする。
その勢いの良さに松山が慌てて呼び止めようとするが。
松山「あっ、ま、待った! 霊夢さんも俺達に話があるって言ってなかったか!?」
霊夢「もういいわよ。 その話する必要もなくなったから。 何とも気も殺がれたし……。
お休み光、シャンハイ。 明日は……それなりに頑張るとするわ」
松山「さて……霊夢さんも出ていっちゃったな。
(しかし思わぬ形で、過去の魔理沙さんの事がわかったな。それに【マスターブレード】か)」
まるで刀剣を示す名前だが、どんな技なのか松山にはまるでピンとこない。
魔理沙が最強と目された時代に、猛威を振るったとされる必殺のシュート。
偶然の重なり合いで、それが明日見られるかもしれないと思うと、シャンハイの負担もあるのに心が躍ってしまう。
一方シャンハイは……一秒でも惜しいとばかり、松山との会話に大きく発奮もして、賢者の石と同調を試みていた。
松山「頑張ってるな、シャンハイ。
さてと残り時間は……まだ少しあるな。 寝るまで後は何するか……」
314 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 23:05:34 ID:???
どうしますか?
A そうだ必殺技の名前を考えよう!
B 霊夢の資料を調べてみる
C 夜食でもつまみに行こう
D 気持ちが昂ぶってしょうがない筋トレをするぞ!
E その他(*たいした行動は取れません)
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
315 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 23:07:20 ID:cC9BeDDQ
E 気持ちが昂ぶってしょうがない金トレをするぞ!
316 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 23:07:59 ID:3Xr9AQ3w
B
317 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 23:10:38 ID:IPgoC84+
B
318 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 23:23:41 ID:???
B 霊夢の資料を調べてみる
松山「スカイドライブもそろそろ使い慣れてきたし……名前……。
さっき頭を使ったからか、上手い名前が浮かばないし後回しにするか」
さりとて何かしたい事も見つからず、試合を控えて筋肉トレーニングに熱中する訳にもいかず。
亡霊姫の様にふらふらと夜食をすまむのも気が引けて……結局松山はシャンハイの頑張る横顔を見ながら椅子に座る。
目の前のテーブルには、霊夢が出て行った時そのままに、マスタースパーク指南書が置かれている。
松山「どれどれ……本当見たこともない文字でびっしりだ。
魔法に精通してる人しか解読できない暗号になってるんだろうな……おや?」
頁の余白に、滲んではいるが二文字の人の名前が記されてる様に見えたが、松山は錯覚で片付けた。
松山「すること、できることか……そうだ!」
松山は、壷に手をかけ(一瞬霊夢が戻ってくるのではと周囲を確認し)資料を取り出す。
マスターブレードの様に、まだ自分の知らぬ未知の情報をまた引き出す事が出来るかもしれない。
そう思い、松山は残りの時間は資料を紐解くことに決めた。
松山「さて……資料も大半は読み終えたけれど、今回どんなことを調べてみるか……?」
319 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/14(火) 23:25:00 ID:???
どうしますか?
A マスターブレードについて調べる
B 博麗連合についてもっと深く調べる
C 新たな必殺技の参考になる記事を探す
D 在りし日の幻想郷他勢力を調べてみる
E ここだ! ここで誰かの名前を書き込んでみる!
F その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
>>315
金トレってなんぞや!?
軽い頭痛がするので今日はここまで。
お疲れ様でした。
320 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 23:26:32 ID:3Xr9AQ3w
A
321 :
森崎名無しさん
:2010/09/14(火) 23:33:43 ID:IPgoC84+
A
お大事にですー
>金トレってなんぞや!?
金トレード、つまり両替のことだよきっと
322 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/15(水) 21:50:34 ID:???
>>321
ありがとうございます。
成る程つまり……忍者な金○さんやマリーシアな金○君をトレードのできる革新的な試みのことなのですね!
折角だからうちからは金ではなく亀さんなんていかがなものかと。
A マスターブレードについて調べる
資料を前に、やはり気になったのは霊夢から見聞きした、魔理沙の【マスターブレード】についてだった。
気が逸って読み飛ばさないよう注意しながら、やがて……頁をめくる指先が止まる。
松山「ん! ……あった。
間違いない。 博麗連合所属時代の魔理沙さんだ……こ、これは!!?」
資料の中に納まっていた当時の写真を目にして、松山は驚きの余り絶句した。
魔理沙を魔理沙たらしめるアイテムの一つである魔女の箒を、聖剣か魔剣の様に天に掲げて、その背には金色の翼。
魔女三人の魔力の結晶である刃をボールめがけ垂直に叩きつけ、更に横に薙いでボールを両断する勢いの、正に必殺。
松山「シュート? これシュート? ……………………こ、これでどうしてボール無事ナンデス?
いかん! ちょっと特殊な性癖っぽい語尾にしてしまった動転するな素数を数えて落ち着くんだ……!
ん、よく見ると……ブレードに向かって立ってるの、これは……風見幽香か!?
誰かもう一人横にいるみたいだが……光に隠れて見えないな……」
323 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/15(水) 21:51:36 ID:???
別のスコアブックでも探して、対戦チームの記録を見ると、今昔幻想郷という名のチームが相手だったと分かる。
やはり風見幽香の名前があったが、それよりもメンバーの中で(意図的に?)黒く塗り潰された名前が気にかかった。
松山「どんな技か分かったのは良いが……不透明な部分が残されたまんまだなこれだと。
それに記事に、この魔理沙さんを天使のようだって書いてあるけど、上から斜線引かれてるのは何でだ?
ふぁ……これ以上考えに耽っていられないか。 オーイ、シャンハイ!」
シャンハイ「ハイ、何でしょうか?」
松山「ああ邪魔してすまん。
実はマスターブレードがどんな技か調べようと思ってな。
写真で見つけたから、ほらこれ……シャンハイのイメージの役に立つかと思ってさ」
そう言って、該当の記事を開いたままな資料をシャンハイに渡すと、松山は堪えきれず欠伸をする。
松山「もう寝るか……。練習の他に色々やって疲れたしな」
シャンハイ「明日は試合です。 後のことは任せてお体を休めてください」
主人がもたらしてくれた情報に感謝しながら、シャンハイは「明日には必ず間に合わせます」と言って指南書を開く。
頑張ってくれてるシャンハイを残して先に休むのに抵抗は感じたが、その通り松山には明日大事な試合が待っている。
着替えてベッドにもぐり込み、寝付く前の思索の時間は、松山には微かな不安と戦う時間となった。
松山「(今日が終わる……終わっちまう。
守矢を出て、彷徨って、傷ついて地底に来て……やれること、全て、手を尽くせただろうか……?
俺は明日、勝てるのか? 幻想郷の一勢力を相手に勝てる……そんな器も力も、俺にあるのか?
………………………………ぐぅ)」
324 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/15(水) 21:53:54 ID:???
場所が変わり、幻想郷でも外の世界でもないスキマの異空間内。
そこに並んで浮かぶ二つの影の一つが、遠隔支援端末から読み取った外の情報を、傍らの小さな影に伝える。
紫「松山君より少し早く霊夢も寝たみたいよ。
やはり頼みとするのは……霊夢の運かしら。 それにしても【マスターブレード】とはねぇ。
過去の遺物には違いないけれど、よくもまぁ大層な物を引っ張り出せたものだわ」
萃香「"運"か。 確かに、光は総じて不運に見えるけど、幻想郷最大の幸運者を味方につけることはできてる。
願わくばこのまま、強風に遭っても挫けず前に進んでほしいもんだよ」
まるで我が子の身を案ずるような鬼娘の物言い。それを耳にした紫は不満げに鼻を鳴らした。
紫「……全く、誰も彼も松山君の生真面目が伝染したのか面白味がないこと。
萃香……貴女も無理に自分を見守る側に置くのは止めなさいな」
萃香「はぁ? 何言ってんだい?」
紫「今ここで紡がれてる物語は今ここにしかないのよ?
あくまで年長者ぶって黒子に徹するの? 貴女にはまだチャンスが残されてるというのに」
萃香「またそれかい……あんたさ、面白がってるだろう」
目を眇めて糾弾に近い言葉を萃香は吐いたが、紫は一切悪びれず「えぇとっても」とにこやか〜に返す。
効果は抜群で、たちまち萃香を仏頂面に変えた。
萃香「私らから見りゃ光も霊夢も子供だろう。 年甲斐も無いって言葉辞書に載ってる?」
紫「子供ねぇ。士別れて三日なれば刮目して相待すべし。
特に男の子なんてあっという間に大きくなる。 後になって後悔したって知らないわよ〜?」
そこで、からかいに付き合うのが飽いたとばかりに、ざぁっと萃香の体が解けて解れた。
やむなく紫が開いた細いスキマの通り道に、百鬼夜行の霧が群がりやがて消えていく様をじっと見つめて、紫が呟く。
紫「さぁて松山君……今度の試練はまたまた厳しいわよ〜。
鬼に地獄鴉もさることながら……あの覚妖怪は私の技すら自在に操ってのけるのだから。
貴方の肩には様々な物が乗っかってる。 でも負けて手心なんて加えてあげないんだから、ね」
325 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/15(水) 21:56:08 ID:???
【地霊殿・七月二十六日・早朝】〜水曜日〜
松山「ん……何……キラキラ眩しい……って部屋の中が!? 地底なのに眩しい!?」
シャンハイ「あっ……ご、ごめんなさい! 起こしちゃいましたか!?」
部屋内に、瞼の奥にさえ届く発光を感じて、異変か何かとがばと起きた松山の耳に、シャンハイのおろおろ声が。
声の方角から察せる、シャンハイのいるところに目を向けると……。
松山「し、シャンハイ? それ……は」
シャンハイ「はい、そのぅ……賢者の石とリンクに成功したんですが、そしたら……」
シャンハイの周囲を、色鮮やかな五色の光が周回している。
賢者の石から供給され始めた、五元素の魔力……そうシャンハイは話すが、松山にはちんぷんかんぷんだった。
松山「まぁとにかくシャンハイが【賢者の石-Replica-】を扱えるようになった……でいいんだよな?」
シャンハイ「ハイ♪ でも……あの、私これから魔理沙さんの指南書解読に取り掛からないとならないんです。
そっ、それで、光様……!」
シャンハイが珍しく語気を強めて、松山に何か願う様に切々と訴える言葉を発した。
先日のように、一人で旧都に向かうのだけはお止めくださいとの、懇願の言葉だった。
松山「え、ああー……うん気をつける!
(心配してくれるのは嬉しいんだけど……色々アイテムもあるしそんな頼りないのか俺って?
でも今日は試合なんだし、軽挙は慎むべきなのは確かだな。 さて、朝は何をして過ごすか?)」
326 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/15(水) 21:57:09 ID:???
朝の行動を選択してください。
A 地霊殿の外に出る(*シャンハイは連れていけません)
B 誰かの部屋に行く
C 体を休める(*来客の可能性があります)
D 個人練習をする
E アイテムを使ってみよう
F シャンハイとお喋りしよう
G その他 したい行動を併記してください
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
*松山のガッツ (900/900)
327 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/15(水) 21:58:11 ID:???
>>324
の後にこちら抜けていました。
7月25日終了。
*地霊殿の鉱山の場所が判明しました。
*霊夢と、博麗神社の参拝客を集める約束をしました。
*シャンハイが【マスターブレード】を習得しました。使用可能となるのは地霊殿との試合のミーティングからです。
*7月26日は地霊殿との試合が予定されています。 18:00からキックオフとなります。
*松山のガッツが回復しました。 (500/900) → (900/900)
328 :
森崎名無しさん
:2010/09/15(水) 22:00:57 ID:5+tk/vwU
B
suicaなら短期間で新メンバーを呼び出せる可能性があるかも・・
とにかく戦力が足りん。
329 :
森崎名無しさん
:2010/09/15(水) 22:01:48 ID:KdbOdVUg
B
>>322
まさかのギード放出か(違)
330 :
森崎名無しさん
:2010/09/15(水) 22:03:00 ID:???
さとりやべええええ
331 :
森崎名無しさん
:2010/09/15(水) 22:06:26 ID:???
さとりの【想起????】って一度スキャンした相手は試合が終わっても記憶したままなんかな
332 :
森崎名無しさん
:2010/09/15(水) 22:07:14 ID:???
うーん、さとりん自体はそんなに怖くないよ。
最初の一発は今はなき「悟り2」みたいなもんだから、
複数人で持ち回りで撃てばそれなりの点は取れる、はず。
やばいのはお空のポストプレイ、ヒーくんの突破力、
そして最強(笑)鬼さんの火力といったあたり。
今のチーム力だと、正直かなり厳しいと思う。
333 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/15(水) 23:04:45 ID:???
>>328
いくら萃香でも当日で補充は行えません。 控えまで揃ってますので。(質はともかく)
>>329
池の亀「計画通り!」
>>330-332
さとりの【テリブルスーヴニール】で引き出した技はその試合中限定です。
決死結界の特性上、誰であっても一度目は与し易いGKです。
ただし至近距離でシュート〜撃ち回しできるかまでは、カードを引いてみませんと。
今回のfoodとdrinkは後に影響しません。今回のfoodとdrinkは後に影響しません。
B 誰かの部屋に行く
この日の朝食は、昨晩のゾンビフェアリーとは別の給仕担当により届けられた。
とある事情から牛乳だけで済ませた空腹感を、
牡蠣鍋
と
メロンソーダ
で埋めた松山は、残り時間を確かめる。
松山「(まだ時間は残ってる。
シャンハイの邪魔しちゃ悪いし、心配もかけたくない……誰かと話でもしに行くか)」
できる事は限られてるが、少しでも勝利の確率を引き上げたいなら、座して待つより動くが肝要。
練習に誘うでも、ウォーミングアップ程度なら乗ってくれる者もいるだろう。
松山「誰の部屋へ行こうかな」
334 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/15(水) 23:06:35 ID:???
どの部屋に行きますか?
A さとりの部屋へ行く
B こいしの部屋へ行く
C 萃香の部屋へ行く
D ペット達の部屋へ行く
E お空の部屋へ行く
F 霊夢の部屋へ行く
G 射命丸の部屋へ行く
I. その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
今日はここまで。 お疲れ様でした。
335 :
森崎名無しさん
:2010/09/15(水) 23:08:36 ID:???
というか・・あれ? 天狗ってもう味方に引き入れてるんだっけ?
それとも、今回は味方にできないんだっけ? 思い出せない
336 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/15(水) 23:12:29 ID:???
>>335
射命丸のことでしたら、霊夢に勧誘されてトラウム・アドラーズには加入しています。
ですが(ちとややこしいですが)次の試合の助っ人には萃香を選んだので暇してるだけですね。
松山が出向いたら、喜び勇んで対応してくれるやも。
今度こそ、ここまで。
少し気になること。地の文多すぎると参加者さんも疲れてしまうでしょうか?
それについてで、ご意見あればお願いします。
337 :
森崎名無しさん
:2010/09/15(水) 23:14:32 ID:???
乙です
疲れる人いないと思いますよw
338 :
森崎名無しさん
:2010/09/15(水) 23:16:56 ID:???
自分的には地の文多ければ多いほど描写が厚くなるので嬉しいけどなー
会話文ばっかだと薄っぺらい印象になる
339 :
森崎名無しさん
:2010/09/15(水) 23:26:39 ID:???
薄っぺらいとかじゃなくてスレごとの個性・・かな?
説明しづらい・・・
340 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 08:29:26 ID:???
>>334
まだ1票も入っていないよね
341 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 08:54:30 ID:T79yvjnE
G
342 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/16(木) 11:46:16 ID:???
>>337
乙ありがとうございますー。 これからも程良いバランス調節できるといいな。
>>338-339
ですね。
軽快なテンポで楽しませてくれるスレ主さんも
描写と更新速度を両立できるスレ主さんも、本当に凄いと思います。
>>340
ありがとうございます。 現在Gに1票ですね。
本編準拠松山はkyという意見見て、一つ考えてみました。 もし好評ならこの路線もいいかなと。
松山と会話してた時の柔和さは変わらずに、シャンハイは霊夢に何事かあるようで話しかけた。
その態度に、少し戸惑いながら……何かと、霊夢が聞き返す。すると。
シャンハイ「私が動けなくなったら、どうか光様のこと助けてあげてください。お願い……」
松山「うおぉぉぉおおおお!! シャンハイ――! なんていい子なんだあああ!!!
俺の目からなだれ攻撃が感動でっどぅううううぅぅぅ!!! おぶ!!?」
霊夢「――はぁ。……ほんと徹底してるわね。 呆れるわ全く」
続きは後ほど。
343 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 13:57:28 ID:9gdihwjE
G
疲れはしないけど、書き込み過ぎて更新速度落ちてるように見えるのが痛し痒し、かな
344 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 19:01:37 ID:???
紫が萃香まで焚きつける理由は分からないが
やっぱし恋愛相手に妖怪は嫌だw
345 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/16(木) 19:40:20 ID:???
>>343
すみません……更新速度に関しては、今ぐらいが丁度いいかなと考えてました。
試合になればペース上げたいですが、急くと不利益も出てしまうかなと思って。
>>344
妖怪はお嫌と……。
水木し○るさん世界に肩まで浸かると変わりますよ!?
346 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/16(木) 19:41:57 ID:???
G 射命丸の部屋へ行く
松山「そういえば……射命丸さんのこと全然見かけてないな」
夕食の時、守矢神社の情報を提供してもらってから杳として知れない。
早朝、旧都に向かった時にも、練習の時にも顔を見せなかったし……。
夕食は運ばれてくるし、シャワー室も取り付けられてる為、部屋の中にいた松山は射命丸文の顔すら見ていなかった。
松山「まぁ、でも……部屋どこだか判んないし、第一地霊殿にいるかさえ……?」
コツンッコツン……!
松山「……ヒー君、じゃない鴉? どこから飛んできたんだ?」
窓硝子を嘴で突付いてる鴉に気付いて近付くと、手がかかった時に飛び去ってしまうが、縁に何か残っていた。
風に揺らぐこともせずに、丸められた紙きれで、ぎこちなく広げると……。
松山「……どこよりも速く! 取れたて鮮度の情報をお茶の間へお届けします。
地霊殿……客館……210号室。 清く正しく熱烈歓迎……文々。新聞」
[>どうぐ
[>ぶんぶんまるめっせえじ
[>すてる
まつやまは ぶんぶんまるめっせえじ をなげすてた。
347 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/16(木) 19:48:35 ID:???
シャンハイ「光様? お顔の色が……」
松山「だ、大丈夫だシャンハイは気にせず解読頑張ってくれ!
(壁とか障子どころじゃないな……本気で……誰かに撃退できる防備でも頼んでみようか……)」
心配するシャンハイに説明して、なんとなく後が怖く感じた松山は(地上の情報も気掛かりになり)行ってみることに。
松山「えーと、ここだな。 とにかくまずはノックと……」
射命丸「やあやあようこそおいでくださいました!
嬉しそうですってそりゃもう! 草も木も陰気で辺鄙で退屈な地底でつまらない思いをしてまして。
取材に赴きたくとも、鬼が暮らす旧都とあっては天狗の身。 足を運ぶにも慎重を期すが当然というもの。
あやや素っ首洗って自分からほいほい出向こうとした方を前に失礼しましたぺこり」
部屋前に立ってノックするや、待たせず勢い良く出てきた射命丸はいつになく饒舌だった。
彼女のトークを聞くにつれて、両頬が痙攣してしまう松山だが、辛うじて自制に成功する。
松山「(射命丸さん悪気はないんだ根が正直で率直過ぎるだけなんだそう思わないとやってられない)
て、俺が旧都へ向かうところ、見てて気がついてたんですか!?」
射命丸「これは異な事を。 当然でしょう。
キャプテンに関しては目立った動きは取れませんが、新聞のネタは何時何処に転がってるか分かりませんし。
え、止めろって……事件が起こるまで放っとくに決まってるじゃないですか」
松山「……」
射命丸「おっとここまで来て帰るだなんて冗談はよしこさんですよ! ささ、どうぞ中へ!」
振り払う気力の萎えた松山は、部屋の中へと案内された。
滞在してより日も経たず短い筈が、射命丸にあてがわれた部屋には硯と墨の匂いが染み込んでおり……。
作成された資料が棚の間から溢れそうだった。(何が記されてるのか気になったが手に取る気迄は起こらなかった)
射命丸「いやあ仕事とプライベートは分けたいものです。ですが私とキャプテンの間柄なら問題ないですね。
不服申し立てるにも、こちらの主人は好き好んで顔合わせたい手合いじゃありませんしね。
ここにいらした理由は、私に相談事でも? ネタになりそうなものからお願いしますね」
348 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/16(木) 19:49:38 ID:???
どうしますか?
A 役立ちそうな情報を要求する
B 変装して試合に出てくれないか持ちかける
C 「俺……地上に戻れたら、文々。新聞をとるんだ……」
D どうしてトラウム・アドラーズに移籍決めたか訊く
E アイテムをプレゼントする
F 「軽い練習に付き合ってもらえないか?」
G その他 射命丸に対しての発言や行動を併記してください
*後2回まで選択できます。
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
349 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 19:53:15 ID:???
C選びてえww
350 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 19:53:54 ID:TjzS0lLQ
D
351 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 20:14:34 ID:mY/0Zrxk
A
352 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 20:16:16 ID:dSPVb1vg
A
353 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 20:16:35 ID:vinsEDCI
A
354 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/16(木) 21:01:03 ID:???
>>349
文「いつでもウェルカムですよ!」
A 役立ちそうな情報を要求する
松山「(ここまで来たんだ……借りを作るの怖い人だが、思い切って……!)」
地霊殿の部屋の装いは西洋風で、それは射命丸の部屋も変わらず、両者共椅子に腰掛ける。
喉が渇く思いをしてる松山だが、一度決めるや気後れはせず、射命丸に情報を要求した。
射命丸「情報の用意でしたらいつでも。 ただし……」
松山「(やっぱりくるか) ただし?」
射命丸「スキマ妖怪も巫女も伊吹鬼さんも冷たいものでして、貴方が地底でどんな足跡を辿ったか。
いかなる経緯を経て、地霊殿の協力を勝ち得たか……私にはその辺がさっぱりなんです。
ぶっちゃけ、腹立たしいし口惜しいです。 そこで……情報交換と参りませんか?」
射命丸にその気あるのかは知れないが、天狗の好奇心を封じられてきたことで抑圧を感じていたのか気配が鋭くなる。
それを肌で感じながら、松山は交換という形なら、まずは自分が欲する情報は何かと胸の裡で問い質す。
松山「(俺に今必要な情報は……)」
355 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/16(木) 21:02:04 ID:???
どうしますか?
A 幻想郷(地上)の各勢力の情報(*どの勢力かは後で選べます)
B 今日の試合でこちら側に加われる妖怪はいないか?
C 鍵山雛さんが何処にいるか知らないか?
D 地霊殿のスタメン、フォーメーションの情報を教えてくれ
E 誰かの個人情報でも……。
F 誰かのゴシップ情報でも……。
G 情報交換を打ち切る。
H その他 得たい情報を併記してください(*却下される場合もあります)
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
356 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 21:03:56 ID:jMB3X3HI
B
急かす権利は参加者(のうちたった一人)である俺にはないけど、
やっぱ(ちょっと内容が今より薄くなっても)
テンポが速いほうが読んでいて楽しいと思ってるやつもいる、というだけのことです。
もちろん、今みたいな濃さを維持してほしい、という人もいると思いますよ。
357 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 21:16:51 ID:1RwTbalg
B
358 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/16(木) 21:30:39 ID:???
>>356
うーん……なるほど。
>>102
のケースもあって、私としては、説明描写や読む時間がないと拙いかと考えてました。
そういうことでしたら、少々修正考えてみます。
今日は恐らくここまでに。 お疲れ様でしたー。
359 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 22:18:23 ID:???
確かにテンポが速いのは楽しいけど、そのために文章を削るのは違う気がします
やはり読み物としては長い方が嬉しいです
360 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/16(木) 23:30:41 ID:???
>>359
ご意見感謝です。上記に付け加えますと……。
選択を誤らないよう、時間を緩やかにして良い考え浮かぶ暇があって、そんな自然な流れ出来ないかと考えてます。
B 今日の試合でこちら側に加われる妖怪はいないか?
暫く得たい情報を選別して……松山は切り出す。
やはり欲するのは、今日の試合に勝つ為の情報。
北海の荒鷲が最後の頼みの綱と見込んだのは――鴉天狗にして幻想ブン屋・射命丸文の情報網だった。
射命丸「むむむ。やはりその線ですか。
しかしながら地霊殿が相手となれば、腰が引けたり日和る妖怪も多いのですよ。
何せさとりは他者の心を読み、怨霊も怖れ怯むと言われて……おっと話が脱線しました。
とにかく当日になってでは遅きに失する……そこで私の情報お役立ちという訳ですか」
松山「(どうして、こう……逆撫でするみたいな回りくどい言い方するんだ……)」
しかし射命丸の情報を喉から手が出る程欲してるのは、彼女の言う通りで……。
松山は口を挟まず、ぺらりぺらりと、手帖を捲りはじめた射命丸の唇から語られる情報をじっと待つ。
松山「(転がり出てくるのは、金の卵か? それとも……)」
射命丸「では……私から提供するのは、こんなところで」
361 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/16(木) 23:32:04 ID:???
先着で
文々。丸秘情報 → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。
ダイヤ→ 「私自ら、地底の自称ドリブラー共に最速の足魅せ付けてあげましょう!」
ハート→ 「洞窟の明るい網……戦力の足しにはなりますね」
スペード→ 「旧都の外れで見つかった桶……守備の足しにはなりますね」
クラブ→「紹介できるのも、適当な名無しが関の山ですね」
JOKER→「こちらゴーグ○マークUさんです」「変装バッチリ! の私が仲間入りってことで」
362 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 23:33:41 ID:???
文々。丸秘情報 →
ダイヤ4
363 :
森崎名無しさん
:2010/09/16(木) 23:39:14 ID:???
おお、大当たり。代償はデカいだろうが
(多分、明日には松山のトラウマが新聞に乗ってる)
それだけの価値はある。これは光明も見えてきたか?
364 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/17(金) 00:05:14 ID:???
>>363
大事なところで良い引きしましたね!
突破力高く、地上空中シュートもある射命丸の参戦は戦力的に大きいです。
文々。丸秘情報 → ダイヤ4
ダイヤ→ 「私自ら、地底の自称ドリブラー共に最速の足魅せ付けてあげましょう!」
てっきり地底の妖怪を紹介してもらえると考えていた松山は、大きな驚きと衝撃を受けた。
まさかの射命丸文参戦――。その瞳に嘘など混じっていない。
先日の試合、鳥類のヒーバードがドリブル突破で観客を沸かしたことに矜持を揺さぶられたのか……。
松山の戸惑い知らず、射命丸は乗りに乗り気で、明日の試合、対地霊殿に堂々参加を表明した。
松山「……………………」
射命丸「……あやや? 私の参戦、てっきり舞い上がって嬉しがるものと思いましたが」
松山「い、いやっ、気が動転してるだけ!
(守矢時代で知ってるし、頼もしいっちゃ頼もしい……んだがヒー君とぶつからせて折衝起こさないとも……)」
悪気のないからこそ、明るい笑顔で躊躇なく吐く射命丸の毒舌は、感受性高い者程強く受け取ってしまうだろう。
これから先、あの成長振りを見るにヒーバードも、守矢カップを戦う上での貴重な戦力に数えられる。
ましてや射命丸もチームメイト。 不和を抱えることになりはしないかと、松山は危惧するが……。
365 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/17(金) 00:06:58 ID:???
松山「(とはいえ背に腹は変えられない。先の事に気を回してられる状況でもない!)よろしく頼む射命丸さん!」
射命丸「微妙に空いた間が気に入りませんが、ま、いいでしょう。
私は私の目的の為、試合では地底の妖怪共をきりきり舞わせてご覧にいれます」
大言は自信の裏返しか。
最速の座に就き、まさにドリブルに置いて他の追随を許さぬ鴉天狗の助力が、決戦の日の朝に決まった。
松山「(これで攻撃もワンパターンにならずに済む……。
こちらに突破力がある選手が複数いるなら、相手に与えるプレッシャーも倍増しになる。
フォローの仕方は……想定できる限り考えておくべきだが、有り難く思わないと。さて……)」
射命丸「ささ次は私が受け取る番ですよ。
言っておきますが、私の目的は先に申し上げた通りです。
キャプテンが地底に来て、何を見て、どんな経験をして、地底の妖怪と交流を築いてきたか……。
取捨選択はそちらに任せますが、差し障りのない話で誤魔化そうとはしないでほしいですね」
松山「……」
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