キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【そして猫は】キャプテン松山25【途方にくれる】
1 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/08/01(日) 01:03:13 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品。東方サッカーネタのキャプテン森崎番外編作品です。
ただし主人公は松山光。何かと不遇な彼の発言や行動を第三者(ロムしている人)が
カードを引いたり、選択の中からひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
筆者がわかってないなと思われたところの批判、意見は大歓迎です。雑談もOKです。
前スレ
【火の鳥と荒鷲と】キャプテン松山24【地獄の鴉】
http://capmori.net/test/read.cgi?bbs=morosaki&key=1276437824
登場人物、あらすじ、練習の説明などテンプレは
>>2
からになります。
572 :
森崎名無しさん
:2010/09/22(水) 23:36:48 ID:???
少なくとも俺はそのつもり。後半のぎりぎりで一点を取るためだけの隠し玉予定。
573 :
森崎名無しさん
:2010/09/22(水) 23:37:36 ID:???
通常行動でシュートに必要なガッツ足りなくなったら困るしね
574 :
571
:2010/09/22(水) 23:45:59 ID:L7F0fVGA
やっぱ温存が良いみたいだね
>>565
に投票します
575 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 20:22:35 ID:???
>>567
乙感謝です!
名無し出発の選手や、松山含めてオールラウンダー傾向の強い選手が集まっていますしね。
カードでさくさく決めて、その後参加者さん達がGOサイン出すか否か、決めてもらう形など考えてます。
>>568-570
この試合で背負うものは、地霊殿の住人達がキャプテン松山を支持するかということ。
萃香との約束。 紫が課してくる制限がありますね。
付け加えますと紫も守矢カップに出場する1チームのキャプテンなので、その立場を逸脱した制限がけではないです。
>>571-574
シャンハイのガッツは上手く使えば(使い切れば)危うい戦況でもひっくり返せる可能性あります。
576 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 20:25:13 ID:???
――――H――
――J――――
―――I―――
G―――――F
――D―E――
―B―――C―
―――A―――
―――@―――
H射命丸
Jパルスィ
I霊夢
G裁判官
F羽目玉
E選手1
D松山
C選手10
B選手5
Aルイージ
@萃香
577 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 20:27:32 ID:???
松山「FWはツートップの右に射命丸さん、下がり目の左に水橋さ……」
霊夢「あ〜……。今のメンバーじゃそうくるわね」
松山「?」
ホワイトボード前に戻り、最後にFW二人の名を書き込んだ松山の耳に、霊夢の心ならずも受け入れる〜呟き声が届く。
怪訝に思い、見やるが……霊夢からは目立った反応はされず、僅かに肩を竦めてみせるだけだった。
松山「(気にするな……ってことか?)
よし、スタメンは以上! おさらいするが、この試合の時間は通常の45分ハーフで、交代枠は3人だ!
重ねて言う……相手の地霊殿チームは、この地底で最強の陣容を揃えた強敵だ!!!
全員がよく攻めよく走りよく守り……力を尽くさないと勝ちは拾えない……心してかかろう!!!!」
萃香「うぉっし!!! へへ、光と組んで出場する初めての試合だ。 全開で行くとするよ!!!」
松山の試合前のかけ声に、一際強く応じた萃香。 相乗効果で控え室のムードは試合に向け一気に高まっていく。
射命丸「私が右FW、でいいんですね? お任せあれ。 取引のぶんは働いてみせます。
あややや、やですねぇ。看板とかその辺のネタちらつかせたなんて、不合理なものじゃないですてば〜」
シャンハイ「……!」
パルスィ「期待されて……当然のように振舞う余裕と不遜パルパルパルパル……!」
それとは異質な態度を取る者もいたりと、チームとして一枚岩とは言いがたいが……。
いかなリーダーシップを発揮しようと、急造チームを纏めることなど難しい。
松山はそう判断して、ミーティングも終了とする。 ホワイトボードにイレーザーかけようとする背後から……。
松山「さて、大分時間余ってるんだよな……他に煮詰めておくべき事は……」
射命丸「抜き足差し足……少〜しよろしいですか?
(ちょっと上司に睨まれてるんで、一時退散するついでに、地霊殿の情報を頂いてきちゃおうと思います。
そいうのお嫌でしたら無理にとは言いませんがね。戻ったら報告聞いてほしいので多少時間頂戴しますし)」
松山「……! (スパイ役を買って出てくれるっていうのか?
ふらの時代、他校の偵察を受けたこと位あるし、否定する気はないが……どうする……?)」
578 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 20:28:35 ID:???
どうしますか?
A 射命丸を偵察に向かわせる。(偵察と報告で行動回数を2回消費します)
B ここで大人しくしてるように言う。(*通常の行動フェイズになります。行動回数は3回です)
C よし、俺も行くぞ!
D その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
579 :
森崎名無しさん
:2010/09/23(木) 20:40:03 ID:q5BU4OEA
A
これで遊戯王の情報が入ってマークができるようになると見た
580 :
森崎名無しさん
:2010/09/23(木) 20:42:37 ID:???
ところでフォーメーションですが、異世界スレやポイズンスレのように
「仲間に相談すると案を出してくれる」スタイルはどうでしょう。
581 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 20:46:32 ID:???
>>580
なるほどグッドな案感謝ですー!
シャンハイもいますしね。 最初のフォーメーション決定の前に選択設けてみます。
582 :
森崎名無しさん
:2010/09/23(木) 22:11:22 ID:M/e52H4I
A
583 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 22:38:32 ID:???
A 射命丸を偵察に向かわせる。(偵察と報告で行動回数を2回消費します)
射命丸「では疾く行ってきます。
私がしくじるなど万が一にもありませんから。 ゆったり朗報待っててください」
松山から請け負った任ということで、控え室を退出する大義名分を得た射命丸は風のように出ていった。
一抹の不安を感じないでもないが……昨日、霊夢にシャンハイと試合について話し合った時に感じた不安。
正体の知れないそれが掴めるかもしれない―――期待もしつつベンチに腰をかけると、松山ははたと気付いた。
松山「あれ、シャンハイどこ行った?」
〜天狗間諜中〜
長く生きた天狗だけあって、風を操る術の他、木の葉隠れの術や隠形術にも長けている射命丸は忍び込みに成功した。
忍び込んだといっても、本人ではなく使い魔だが……
射命丸「地底の妖怪といえども、ちょろいもんね。
覚妖怪といえども使い魔の気配を察知することはできないのかしらね。 はてさて」
使い魔と共有させた視覚と聴覚で、天井裏から地霊殿控え室を覗く射命丸は、好奇心を抑えられず無遠慮に見渡す。
その中に苦手な存在を見つけて「ひゃっ」と小さく息を呑んだ。
584 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 22:39:34 ID:???
射命丸「あややや……これは吃驚だわ。 まさか星熊の鬼さんが今日の試合に参加してるとは」
地霊殿の妖怪ペット達と比べても、なお風格が浮き彫りになる……一線を画した存在である勇儀が悠然と構えていた。
さとりを中心とした輪の外れに佇んでいる。 地霊殿の地獄鴉がそちらをチラチラと見ていて、目が合うと……。
お空「あっかんべー! あんたなんかいなくたって同じだもん! 今度試合したら私が全部防いでやるんだから!」
さとり「こらお空。 勇儀さんは今日はチームメイトだからそういう態度は止めなさいと言ったでしょ?」
勇儀「あーあー。気にしてないさ。 むしろ覇気あって結構結構。 頼りにしてるよ!」
お空「うぅ〜〜〜……」
そのやり取りだけで、射命丸は、地霊殿側と勇儀の間に横たわる……溝に近い複雑な感情図をすぐさま読み取った。
射命丸「ふむ……確か地霊殿はあの鬼の攻撃力を前に、主の覚妖怪含めて手酷く敗れたと聞きます。
その時の遺恨が残ってるのかしら? 成る程成る程、上手く利用すれば前線で孤立も不可能でなさそうね」
地霊殿には他にも、喧しく隣に居座られたくない火喰い鳥に、火車というドリブラーや、異彩を放つペットもいる。
記者の身であり、幻想郷サッカー界に詳しい射命丸でも、構成メンバーの質量は幻想郷の強勢力にすら劣らず見えた。
射命丸「本当に勝てるのかしらね、これ?
伊吹の鬼は確かに強いけど……何があったんやら、星熊の鬼は輪をかけて強靭に見えるし」
さとり「それじゃそろそろ今日の試合のフォーメーションを決めるわよ」
射命丸「おっとと! ……作戦会議前でしたか。これは重畳。 なんとしても持ち帰らなければなりませんね!」
585 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 22:40:54 ID:???
先着で
天狗のアンダーグラウンド潜入 → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。
ダイヤ・ハート→ さとり「今日の試合は攻撃的に……4-5-1でいきます」
スペード・クラブ→ さとり「彼らの攻撃力は侮れません。5-3-2でしっかり守りましょう」
クラブA→ さとり「まだ口に出したくないアレの後遺症が……動く石像君GKお願いします」
ダイヤ10以上・JOKER→ ギード「仕掛けた防衛トラップに間諜が引っかかったようじゃな」
586 :
森崎名無しさん
:2010/09/23(木) 22:42:11 ID:???
天狗のアンダーグラウンド潜入 →
ハート3
587 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 23:14:25 ID:???
天狗のアンダーグラウンド潜入 → ハート3
ダイヤ・ハート→ さとり「今日の試合は攻撃的に……4-5-1でいきます」
こいし「攻撃的なのに4-5-1なの? 攻めるんなら、FW増やしたほうが得点の可能性増えるんじゃない?」
さとりは柔和な表情で、妹の疑問に丁寧に答える。
さとり「それがそうでもないのよ。 何しろ向こうのゴールを守るのは萃香さんだから。
FWの枚数を増やしたところで、ギズモ君でも直接決めるのは難しいし……勇儀さんにパスを絞るのが最善」
元より、人数や策に縛られず真っ直ぐの軌道のシュートしか撃たない勇儀は、1トップでこそ活きるFWだ。
どんなDFにも当たり負けせず、前を向くパワーもある。
勇儀を起用する以上、パサーを後ろに配置するシステムが最善と、さとりは判断した。
さとり「同時にこのシステムは、松山さんの思考から読み取れた貴重な情報……。
萃香さんの弱点を突く為のものでもあるの。 上手く嵌れば休まず攻撃を重ねることだって可能です。
そのキープレイヤーとなるのは……こいしちゃんよ」
こいし「ほへ? 私ボランチなのにー?」
588 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 23:17:08 ID:???
それに中盤の底からパスを出すタイプでもない。他に司令塔を置くのに何故かとこいしは再度疑問をぶつけた。
さとり「それもこれから説明するから。
萃香さんは……とても強力なGKだけど……キャッチングができない弱点を背負ってるわ。
必然的に、安全な味方へ預けてピンチ脱出〜ということも出来ない。
中盤に跳ね返ったボールを、他ボランチのフォローも受けてせりあいに強いこいしちゃんが奪えば……」
ギード「ローリスクハイリターンですかな?」
さとり「えぇそうです。
この作戦は一度明かしたところで、萃香さんの弱点が改善されない以上、具体的な対策も取れない。
その場凌ぎに中盤を厚くすれば、他に綻びも見出せるでしょう」
これが地霊殿を勝利に導く責務のある……主人である古明地さとりが立案した作戦です、と。
言い終わって若干咳き込んでしまう。 ほんの少し頬を桜色に染めたりして、さとりは咳払いで締め括った。
ペット達は皆拍手。 勇儀は戦術云々に口を挟むつもりはないらしく……。
アットホーム雰囲気に戻った地霊殿の控え室天井で、天狗が得た情報を整理し検討する。
射命丸「成る程……や〜なとこ突いてきますねぇ。さすがトラウマを引き出して攻撃手段に変える覚妖怪だわ。
この情報はなんとしても持ち帰らないと。 使い魔を気取らせずに上手く操らなくては……」
589 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 23:18:09 ID:???
先着で
天狗の(使い魔)脱出大作戦 → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。
ダイヤ・ハート・スペード→ 射命丸「疾風迅雷で脱出成功です!」
クラブ→ 勇儀「小細工とか気に入らないねぇ……こそこそしてる出歯亀程じゃないけどさ」
JOKER→ クラブ以外+射命丸「やや、何かにぶつかりましたが、良い物拾いましたよ!」
590 :
森崎名無しさん
:2010/09/23(木) 23:18:42 ID:???
天狗の(使い魔)脱出大作戦 →
ハート9
591 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 23:38:00 ID:???
天狗の(使い魔)脱出大作戦 → ハート9
ダイヤ・ハート・スペード→ 射命丸「疾風迅雷で脱出成功です!」
射命丸「(他には……益する情報も得られなさそうですね。 そうとなれば速やかに脱出を)」
もしまかり間違って鬼に見つかれば、それだけで逆らえないのに覚妖怪もたっぷりと脅しをかけ口を封じてくる筈。
最悪の結末を想像した射命丸は、背筋に冷や汗かきつつ、しかしクールさは保ったまま退避行動に移る。
射命丸「よしここまで離れれば使い魔の術を解いても気取られないでしょう」
遠隔操作で、使い魔を解体した射命丸は、地霊殿の控え室を視認できる場所からそそくさと立ち退いた。
松山チーム控え室にわき目も振らず戻り……入ると、出て行こうとした松山と鼻先からぶつかりそうに軽やかに避ける
松山「シャンハイ!? じゃないか何だ射命……い、いやっ、がっかりしたりしてないって!
おかえり射命丸さん! で、どうだった何か掴めたか!?」
射命丸「暖かな歓迎ですねぇ……ただいま戻りました。 たっぷり実入りのある情報仕入れましたよ!」
〜天狗説明中〜
松山「な……」
萃香「何だって勇儀の奴が!? 間違いないのかい!?」
射命丸「はい確かにこの清く正しい目でしかと。
それに地霊殿のフォーメーションと戦術も判明しました。 それに伴い戦術もかくかくしかじかで」
霊夢「……ふ〜ん、そうか。
どうするの光? 相手の出方が判ったんだし、どこか修正するとこあったりする?」
松山「……」
592 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/23(木) 23:39:16 ID:???
どうしますか?
A そうだな、修正しよう。(*後で修正内容選択できます・現在のフォーメーションは
>>576
です)
B その程度の策なら正面から打ち破れるさ!(*変更なしです)
C シャンハイがいないんだけど、何か知らないか?
D その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
今日はここまで。
言ってみてふと気付きましたが、ペルソナ2の影響受けてるのかもしれません。
お疲れ様でした。
593 :
森崎名無しさん
:2010/09/23(木) 23:42:15 ID:q5BU4OEA
A
とはいっても、相手の狙いってこぼれ玉勝負でしょ?
それなら「遊戯王のシュートにはSBはブロックには行かず、こぼれ玉を拾いに行く」
くらいで十分かな、という印象。あとはSBのIの交代と、ボランチの交換が必要かも、くらいかな。
こっちだってもともと中盤は厚い陣形を組んでるんだし。
この辺、サッカーに詳しい人のアイディア募集。
594 :
森崎名無しさん
:2010/09/23(木) 23:44:51 ID:???
ぶっちゃけこぼれ球にも出来ないはずだけどね
595 :
森崎名無しさん
:2010/09/24(金) 16:06:18 ID:hPBJcPtQ
A
596 :
森崎名無しさん
:2010/09/24(金) 16:30:32 ID:/F6WSbIY
A
597 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/24(金) 18:23:48 ID:???
A そうだな、修正しよう。
射命丸が持ち帰った情報は確かに有益で、対策を練る時間も与えてくれる……チームの窮地を救うものだった。
もう一度丁寧に、射命丸を労ってから……作戦を立て直そうとする松山だったが……。
松山「(開始までもうそんな時間もない。早くしないと……。
だ、だけどシャンハイはどこへ……) ! そ、そこにいるの、シャンハイか!?」
外へ続く控え室の扉の、僅かに開いた隙間から、人のそれとは違う碧眼が向けられてるのに松山は気付いた。
チームメイト達を押し分けて、松やmが扉を開けると、シャンハイはびくりと身を竦ませる。
松山「どこ行ってたんだシャンハイ!? 心配したんだぞ!?」
シャンハイ「……ひ、光様、私……わた……」
松山「わっ……シャンハイ!?」
シャンハイは俯いたまま、出かけた言葉を嗚咽と共に無理やり飲み下すように黙り込んだ。
松山は困惑してしまうが、次の瞬間シャンハイが、松山のウェアの胸元に飛びつき、しがみついて顔を埋める。
伝わる握力までが弱弱しく感じて、松山はなすがままにさせる他なく、空いた手でシャンハイの髪を撫でた。
598 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/24(金) 18:24:50 ID:???
松山「(……あ、ああ、えーとこういう時……やっぱり、落ち着くまで撫でるそれしか浮かばん……!)」
シャンハイ、何か……あったんだな?
……ごめん。すぐにでも聞いてやりたいけど、試合まで時間がないんだ。 もう……大丈夫か……?」
シャンハイ「ハ、ハイ……! 試合……私頑張ります……頑張りますから……!」
松山「(シャンハイ、いったいどうしたんだ……?)」
射命丸「(あやややちょっと言い過ぎちゃったかしら)」
不可解な気持ちを抱いたまま内心で首を捻りながら、松山はシャンハイを胸に抱いたまま控え室内へ戻った。
ひとまずシャンハイを、通りがかる際に霊夢と萃香に任せて……。
皆に注視する様、手振り交えて伝えながらホワイトボード前に再び立つ。
松山「よし みんな きけ
ちょっと慌しくなるが、土壇場であちら側に勇儀さんというストライカーが付いてると判明した。
地霊殿の狙いも判ったし、修正しとくところはしておこうと思う。 誰か案はあるか?」
霊夢「よーするに、萃香が防いだら必ず中盤まで飛んでセカンドボールになるから、それ拾いまくる腹なんでしょ?
萃香、あんた味方がフォローしやすい場所へ打ち返すとか出来ないの?」
萃香「……格下なら知らず、勇儀相手となるとね。
意識して練習もしたことないしさ。 そんな余分な事考えたらやられるかもしんない」
松山「(となると、こいしちゃんに対抗できるせりあい強さの選手を置くしかないか……?
一番強いのはGKの萃香さんで、次点は俺だ……だけど)」
射命丸「星熊の鬼さん、えらく頼もしく見えましたよ。
あややや萃香さんがやられるかはともかく、自由にさせとくと拙いんじゃないですか?」
599 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/24(金) 18:27:02 ID:???
松山「(そうなんだ……勇儀さんのマークにも、頼れる誰かつけなきゃならない。
だがボールポゼッションを高める為には、こいしちゃんと競り合い勝つ必要も……どちらを優先するべきか)」
どうしますか?
A システムとポジションを見直そう
B 勇儀にマーク設定しよう(*マークさせる選手名を併記してください)
C こいしと誰かを競り合わせよう(*選手名を併記してください)
D メンバー交代をしよう
E その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
出かけてきます。 続きは後ほど。
600 :
森崎名無しさん
:2010/09/24(金) 19:31:16 ID:H2QGclmw
D
601 :
森崎名無しさん
:2010/09/24(金) 20:58:29 ID:xWh0fQ+6
D
602 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/24(金) 21:06:54 ID:???
D メンバー交代をしよう
松山「もう一度スタメンを見直してみるか……」
射命丸「ああ、書き起こす必要ありませんよ。メンバー表ならこちらに記録残しましたんで」
松山「ほ、本当か!? (射命丸さんのおかげで手間省けて助かったな。
やっぱり裏方仕事してくれるマネージャーは貴重……いや今は追憶に沈む時じゃない! 改めて……)」
*現在のシステムとスタメンは
>>576
*選手の能力は
>>15-18
、
>>198-201
、
>>402
参照してください。
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
603 :
森崎名無しさん
:2010/09/24(金) 21:13:31 ID:gkgluRWw
――B―C―― C
―――A――― B
―――@――― A
システムを以上のパターンに変更し、Cの位置に選手Aを置く。
また、ここでDFに指示を出していいなら、
「敵のウィングが一対一を挑んできたら密集地帯を作り、
鬼がシュートをうってきたらルイージ以外は
シュートコースから外れてこぼれだまに備える」
と指示したいです。
604 :
森崎名無しさん
:2010/09/24(金) 21:37:07 ID:H2QGclmw
選手10←→選手2
可能なら
>>603
の通りで。
605 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/24(金) 22:17:41 ID:???
>>603-604
OKです。 意図了解しましたー。
今度からは
>>599
のその他で選んでもらえると助かります。
松山「(左右にドリブラーを配するだけじゃなく、中央にも屈強なストライカーか……。
臨機応変に対応してもらうしかないが、どう動くかもある程度は、ここで指示しておかないとな)」
手直すにあたり、松山はまずDF陣を中央寄りに配置し直すことにした。
危険地帯に侵入される前に奪うのではなく、PAに密集地を作ることで守る構えだ。
松山「勇儀さんは、相手が力を増せば増すほど、数が多ければ多い程、同じだけの力を注いでくる相手だ。
プライド傷つけるかもしれないが、萃香さん以外では吹き飛ぶだけだろう。 だから……」
無理にシュートブロックには行かないよう言い含める。
勇儀のシュートは真ん中一直線に向かって、鬼の尋常ならざる脚力を込めてくる。
コースは丸判り。 速度も並。 ただパワーだけが桁外れのシュート。
守るためにはやはり……DFのブロック、GKのセービングどちらかで上回るより他はない。
その考えを、メンバー達に浸透させてから……松山はあわてて付け足した。
606 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/24(金) 22:18:49 ID:???
松山「……あ、そ、そうだ。 さっきのメンバー選出には誤りがあった!
選手10の妖怪は……す、すまないが選手2番と交代だ。 こちらの落ち度だ、き、気を悪くしたらすまない!」
選手I「はあぁ!? き、気にしなくていいですよ!
(ラッキー! いきなり萃められて鬼四天王の矢面に立たされるなんて選手A番ご愁傷様〜)」
松山「(気のせいだろうか……I番の顔見てると、懐かしい感じがするのは何故?)」
にこにこと、突然の交代に文句を挟もうとせず善良な笑顔を向けてはくれてるが……。
心なしか上っ面だけのように見え、同時に懐かしさを感じて松山はしっくりしない思いをする。
ホワイトボードに向き直ろうとすると、霊夢達の顔が視界に映った。
霊夢「(というか最初にやる気も実力もない奴選んだか甚だ疑問だわ)」
萃香「(霊夢がそれ言うかい?
ん、けどまぁ実力も些か以上に足りん様だし……目の前でふがいないプレー連発されるの嫌だったしね。
交代は良いと思うよ。 光にはもうちょいメンバーを選べる目も養ってほしいかなぁ)」
射命丸「(ふーむ選出を誤るのは減点ですねぇ。書き書き〜判断△と)」
松山「(心なしか、じとっと見られてる気がする……)まだ修正とか指示しておくところはあるか?」
607 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/24(金) 22:20:06 ID:???
どうしますか?
A システムとポジションを見直そう
B 勇儀にマーク設定しよう(*マークさせる選手名を併記してください)
C こいしと誰かを競り合わせよう(*選手名を併記してください)
D メンバー交代をしよう
E 変更なし!
F その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
*霊夢、萃香、射命丸の評価値が下がりました。
608 :
森崎名無しさん
:2010/09/24(金) 22:23:58 ID:xWh0fQ+6
B 松山
やれやれ、危機に陥る前に直したことを評価してもらえんかねえ。
ところでこいし対策だけどDFが競り合いにいくし、
本来の担当の@は競り合いが名無しじゃ一番だから、特別には必要ないよね?
609 :
森崎名無しさん
:2010/09/24(金) 22:37:39 ID:hPBJcPtQ
B松山
610 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/24(金) 23:31:38 ID:???
B 松山
地底で繰り広げた最初の試合での、最後の勝負を思い出す。
勇儀が残る体力を振り絞り、萎えかける手足の力を気力で繋ぎ止めてのドリブル突破。
意地には意地をもって迎え撃った松山は道を譲り……敗北感を感じてないといえば嘘になる結末だった。
勇儀『(私の勝ちさ! お前さんとの勝負付けはもう済んでいる!)』
松山「(……いや違う! 俺と勇儀さんとでまだ決着は着いていない!
チームとしても引き分けだった。 何をもって勇儀さんの勝利と決めるんだ? こうしてまた戦えるのに!)」
そもそもは、仲間として迎えたかったFWの星熊勇儀。
ボタンをどこかで掛け違えたかのように、勧誘はままならなくなってしまったが……。
敵としてライバルとして、まだ縁は繋がっていることに松山は幾許かの感謝と、その何倍もの戦意を胸中で燃やした。
松山「勇儀さんは俺がマークする! どれだけ力の差があろうと粘って喰らいついて、決して自由にさせない!」
攻守両面で働かなければならなかった前の試合とは違う。
前線に射命丸とパルスィが、中盤に霊夢が、GKに萃香がいてくれる。 不安はどこにも感じなかった。
松山「(いや、むしろ――前の試合より不思議と力が湧いてくる。
霊夢さんや萃香さんと一緒に試合に出場する……から?
二人の前で下手なプレーはできないと、そう考えると、力が……!)」
サッカーでも他の何事でも、常に熱い気持ち――闘魂をもって挑んできた松山光。
そして今、松山は、幻想郷に来てかつてない程、根底から力が溢れ出して来るのを感じて全身を震わせた。
松山「ぃよし!!! 燃えてきたぞ!! この勢いをぶつければ今度こそ誰にも負けない!!!」
ルイージ「盛り上がってるとこ悪いんだけどボクh」
射命丸「あやや私h」
松山「さあぁもう時間も迫ってきた! 他にも戦術について何かあるか!?」
611 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/24(金) 23:35:50 ID:???
>>608
最初にI番を選んだのも松山ですから、相殺とはならず下降の方が強い形となりました。
試合で活躍すればすぐにでも取り返せます。
参考までに……こいしの能力も、テンプレ
>>19
にあります。
どうしますか?
A システムとポジションを見直そう
B 勇儀にマーク設定しよう(*現在は松山がマークを担ってます)
C こいしと誰かを競り合わせよう(*選手名を併記してください)
D メンバー交代をしよう
E 変更なし! 試合開始だ!
F その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
今日はここまで。 ようやく明日から試合に進められそうです!
お疲れ様でしたー。
612 :
森崎名無しさん
:2010/09/25(土) 01:35:38 ID:???
すっかり閑古鳥がないてるか
613 :
森崎名無しさん
:2010/09/25(土) 01:40:56 ID:bhpsLig+
E
614 :
森崎名無しさん
:2010/09/25(土) 01:56:16 ID:WoA6b8qA
E
更新したらageてほすぃです
上の方のスレから見ていくと未定でも気付かないっす
615 :
森崎名無しさん
:2010/09/25(土) 07:00:19 ID:???
選手Iを最初に選んでしまったの自分です
そのせいでこんな結果を招いてしまって心底申し訳なく思っています
本当にごめんなさい
616 :
森崎名無しさん
:2010/09/25(土) 08:16:35 ID:???
どんまい
617 :
森崎名無しさん
:2010/09/25(土) 10:14:22 ID:???
>>614
ageてるよ
618 :
森崎名無しさん
:2010/09/25(土) 10:23:06 ID:???
>>612
投票したくてもフォーメーション・戦術面のことはさっぱり分からんのよ
619 :
森崎名無しさん
:2010/09/25(土) 10:46:44 ID:???
>>618
基本的には
・チーム全体の狙いを明確にする
・重視したい所に人数を掛ける、あるいは強力な選手を入れる
ってのが基本。
他スレになるけど、キャプテンレミリアスレは簡潔だけどその辺りの調整が上手い。
620 :
614
:2010/09/25(土) 13:09:17 ID:???
>>617
板の下の方にきてたんで勘違いしてた。ごめん。
戦術やフォーメーションで票が集まらないのは他のスレでもよくあること
あまり気にすることじゃないよね
621 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/25(土) 22:26:24 ID:???
私用あって本日は更新お休みします。
明日の夕方頃から再開します。
お疲れ様でした。
622 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 15:35:23 ID:???
E 変更なし! 試合開始だ!
新情報を元に検討を重ねる松山は、こいしにボールを奪われた後のケースを考えた。
こいしはボランチとしての能力に穴はなく、やや弱いシュート力も必殺技で補っている。
だが萃香の守るゴールを割れる程でないのは実証済み。また中盤に霊夢が居る以上、そう懸念する事ではなく思えた。
松山「よし、修正はこれでいい!
(確かに中盤でボールを持たれるのは拙い。 が、サッカーは点を奪い合うスポーツだ。
俺が勇儀さんを抑えきれば、萃香さんなら他の誰にもゴールは許さない筈!)」
そして――号令をかける刹那、額に指先を添える。
布地に触れる感触などはないが、松山の心には鉢巻を巻いた記憶が残されている。
まだ少年の顔つきを残す松山が、指先で額を撫でた後一瞬だけ、精悍な男の表情に様変わりした。
松山「よし行くぞみんな!!!!!!!」
霊夢萃香射命丸パルスィルイージ他メンバー「おう!!!!!!!パル!!!!!!!」
シャンハイ「…………」
メンバーが控え室を出て行く……その後ろを、どこか心ここに在らずといった様子のシャンハイも付いていった。
623 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 15:37:28 ID:???
暦の上では真夏だが、地底の夜気を帯びた風は涼しさを感じさせた。
見上げる観客席は、前の試合より熱気に満ちて数も満員。照明の眩しさを感じながらラインを越えて進む。
松山「(考えてみれば、夜練習にボールは蹴ってたが、ナイトゲームの経験はなかったな。
いつか日本でプロリーグが発足すれば、俺もどこかに所属……できるんだろうか?)」
紫の話に、松山がイギリスに渡り着々と地力を身につけ活躍する世界もあるという。
だが、ユース大会での活躍も、松山は他のメンバーより評価されなかった事もあり……。
松山にも憧れであるサッカーの母国でプレーするなど、到底信じられるものではなかったが……。
偽りにも思えず思考がループする。 そのままピッチを踏むと、歓声が起こり中断を余儀なくされた。
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ!!!!!!!!
実況「選手達が姿を現すと同時に、大きな歓声でスタジアムが沸きに沸いています!!!
それもその筈。 地底最強のストライカー・星熊勇儀の御御足を前に、一度は砕け散った地霊殿チーム!!!
雌伏の時を過ごす間に、新戦力を育成し……鬼相手にリベンジならずも意地を見せつけました!!!
そして今日はなんと、鬼同士が敵味方に別れる形となり、なんと星熊勇儀は地霊殿のFW登録をして参戦!!!
対するは伊吹萃香率いる新興チーム! とはいえ幻想郷から降りたサッカー選手二人を加えた油断ならぬ相手!
この試合、勝者となるのは果たしてどちらでしょうか!?」
624 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 15:42:28 ID:???
観客「勝つのは当然地霊殿だ! 勇儀さんー! 胸のすくゴール魅せてくれー!」
「馬鹿言え! 前の試合じゃ鳴かず飛ばずだったろ!?」「節穴共め!ああ神の鳥よいつ見ても美しい!」
「小さい体でボールを守る萃香ちゃんこそ最強だね!」「このロリコン共め!」「娘さんを僕に(ry!!」
ドローに終わった事が、旧都住人の目には新生・地霊殿の巻き返しと映ったらしく宣伝効果を生んだのだろう。
松山にとって地底での最後の試合は、旧都の妖怪達が挙って観戦に訪れての最大級の動員状況となった。
松山「(さとりさんの手腕もあるんだろうな。
これだけ注目を浴びてるんだ。 今度こそ胸を張れるよう、勝ってみせないと!)」
ピッチに散らばる前、互いに示し合わせたように勇儀と萃香が話のできる距離まで歩み寄った。
松山もなんとなく足が向いて、二人の会話が耳に入った。
萃香「やけに大人しいと思ったら、やっぱ一枚噛んでたか。
そいじゃこの試合の結果で、旧都でやった勝負の決着としようか!!!」
勇儀「望むところさ! 今日は本気の本気で行くよ!!
……そこの坊主! お前さんも精々頑張って、私と萃香の勝負に花を添えるんだね!
今度は加減する気もない。 寝転んだ時にゃ、容赦なく踏みつけていくよ!?」
松山「……。
(観客達も勇儀さんも、俺の事はすっかり萃香さんのオマケ扱いか。何かひとつビシッと言っておくべきか?)」
625 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 15:43:46 ID:???
どうしますか?
A この試合では俺の本領を見せますよ!
B 一度の試合で油断するとは鬼の程度も知れるな!
C スルーして地霊殿の誰かに話しかける。(*名前を併記してください)
D スカイドライブがこの世に存在する究極のシュートだァ!!
E 無言を貫き試合開始を待つ。
F その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
出かけてきます。続きは後ほど。
626 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 15:44:58 ID:0W31y89E
A
627 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 16:00:02 ID:???
訂正
小さい体でボールを守る→小さい体でゴールを守る
です。指摘を受ける前なのでノーカウントでお願いしますお願いします
628 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 16:04:27 ID:nb+QsL8k
E
ゴールネットに絡まないように
ボールを守っていると考えれば問題無いんだぜ
629 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 16:07:24 ID:???
>>458
のメ欄
>>577
の看板ネタ知ってる射命丸
以降様子のおかしいシャンハイ
これらからして、射命丸にブラックヒストリーノート取られちゃったかな
630 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 16:38:10 ID:+dSDRLDw
B
631 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 18:05:25 ID:a2cuT9XQ
B
Aは笑われて終わりな匂い
632 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 19:07:08 ID:???
>>629
その発想はなかった! それとは別の事なのでご安心?を。
9時から再開しますー
633 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 21:07:23 ID:???
うーん……B……
こう続くのを見ると、私の物の見方と松山観が偏ってるのかもしれませんね……
B 一度の試合で油断するとは鬼の程度も知れるな!
松山「(なんだか無性に腹が立ってきたぞ……。
一体俺の何が気に食わないんだ? 前の試合だって、確かに最後は止められなかったが結果は引き分け。
負けてもいないのに、軽んじられる筋合いはない! ここは一発ガツンと……!)」
元より試合前で昂ぶっていた、木石ではない熱い感情が堰を切ったように喉までせり上がった。
勇儀の態度に我慢の限度を越えて、松山が叫ぶ。
松山「たった一度の試合で、こうも油断するとは鬼の程度も知れるもんだな!」
松山が吠えた瞬間――
萃香「―――――」
勇儀「―――――」
――季節外れの冬の妖怪が大張り切りで寒気を起こしたみたいに、三者を取り巻く温度が一気に下がった。
勇儀「坊主……今なんてった? 鬼の程度が知れると抜かしたか?」
空気は凍てつき、その対極に勇儀の瞳に煮えたぎるマグマのような、激しい怒りの炎が灯る、瞬間を松山は見た。
これまでも勇儀は松山を軽視する物言いをしていたが、完全否定なまでの悪感情に至っていないにも関わらずだ。
今にも爆発しそうな程、勇儀の怒気が膨れ上がる。
しかし暴発寸前、勇儀を押さえ込む様に背を向けながらで、萃香が割り込んだ。
634 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 21:08:27 ID:???
勇儀「萃香、お前! ……」
萃香「ねぇ光。 私からも聞きたい。 さっきの発言はいったいどういう意味なんだ?」
ついぞ記憶にない程、萃香の語調が重い。
怒りに任せていた松山の心にも、強い楔となって打ち込まれた。
萃香「光が何かしらの誇りを胸に抱いてるみたいに、勇儀も……私も、鬼であることに誇りを持ってるんだ。
そういう大切な一線を……尊厳、誇りを貶められるのがどんだけ痛いか、光はよく知ってると思ってた……」
松山「……」
陽気な萃香らしからぬ訥訥とした口調は、たちまちの内に松山の脳から熱を奪った。
自分が失言をしてしまったことに気付くが、挑発の文言は既に口から出ている。
フォローをしようと、必死に形にしようとするも、それを許さず烈しく勇儀が言い放った。
勇儀「ふん! 馬脚を顕したとはこの事か。
けどさ……おかげでやっと自分の本心に気付けたよ。 私はやっぱり力を振るうしか能のない大馬鹿者だ。
試合に参加したのも、心のどこかで萃香の買いかぶりではない坊主の器を知りたかったのかもしれん。
これで心の曇りは晴れた! 坊主! 松山つったね!? あんたを完全に敵とみなせるってもんだ!
一端の口叩いたからには餓鬼扱いはしない。 虚仮にした鬼の力、存分に骨身に叩き込んでやるさ!!」
文字通り鬼の背中を見せて、勇儀はそう言い残し踵を返した。そして萃香も……。
萃香「…………私も行くね。キーパーだしさ……」
松山「……」
*勇儀と萃香の評価値と好感度が凄く下がりました。
*勇儀が勧誘できなくなりました。
635 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 21:10:07 ID:???
ガシガシッと、審判が顔をしかめる位に芝を乱暴に蹴りながら、勇儀はライン向こうの自陣へ戻った。
怒りようは烈火の如し。 ペット達は勿論、遠く離れた観客までが生唾を飲み込んだ。
そんな中で、キャプテンとしてコイントスを行う為に中央に残っていたさとりが、すれ違い様厳かに勇儀に話かける。
さとり「野分の様に荒れてますね。 誰であっても失言はします。 感情的になりすぎでは?」
勇儀「……平時なら、糞餓鬼の戯言と受け流したろうさ! ――萃香が買ってる、がなきゃね!
気が変わったよさとり。 ペット達に、初っ端から私にボール集めるよう徹底させとくれ。
気に入らないが宣戦布告は受け取った……! 全力で坊主諸共萃香も潰して目ン玉覚まさせてやる!!!」
試合の笛が鳴れば、ボールの所有に関わらず、勇儀は冷静さをかなぐり捨てて、松山目掛けて突進するだろう。
さとりとしては、点を取る要の存在が前半から飛ばして消耗するのは避けたい。
が、もはや手遅れ。 諭すに何を言っても無駄と察したさとりは溜息吐きつつ歩いて、審判を挟んで松山と対面した。
さとり「(心中お察ししますが……今は勝負の時です。
松山さんのした挑発の効果で、勇儀さんは狂い牛の様に後先考えず力を使うでしょう。
条件は同じ……いえこちらの分が悪い。貴方が悲嘆や苦悩を覗かせても、付け入る隙と見なすだけですよ)」
松山「…………」
636 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:10:20 ID:???
なんだかなー
637 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 21:11:10 ID:???
先着で
コイントスの行方 → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。数値で分岐します。
ダイヤ・ハート→ 先攻は松山チーム!
スペード・クラブ→ 先攻は地霊殿チーム!
JOKER→ その時不思議な事が起こった!
638 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:11:32 ID:???
コイントスの行方 →
ハート10
639 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:14:32 ID:???
人間の尊厳をさんざん踏み躙ってそれか。チンピラ花妖怪と同類だね
640 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:15:32 ID:???
>>633
松山観というより単に本スレの感覚で挑発するのが好きなんでしょうね(笑)
641 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:17:24 ID:???
スレ主と参加者の認識のズレは不幸しか生まないよ
642 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:20:09 ID:???
いやー認識とか関係ないって
松山観というなら松山は明らかに挑発するようなキャラじゃないし
単に
>>640
でしょ
643 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:20:24 ID:???
松山感ではなく、
「人間は妖怪に逆らってはいけない」という価値観への反発と、
ここまで散々やってきた「遊戯王の偏った価値観による勝ち誇り」への反発が、
この挑発につながった、と見るのが自然かと思います。
まあ、スレ主はご自身の価値観にしたがって今後もそのような反発にたいしては
厳しい裁定を下していけばよろしいのではないかと。結果はまあ目に見えていますが。
644 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:24:05 ID:???
推理合戦なんだから結果に不満を言っちゃいかん
645 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:26:00 ID:???
てか選ばれて戸惑ったり困るような選択肢なら入れなければいいのに
前もまさかこれが選ばれるとはみたいなこと言ってたし
646 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:26:16 ID:???
推理よりも反発のほうが大きかったんじゃないかなあ。
遊戯王の振る舞いへの反発は前から見られたし。
647 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:29:26 ID:???
>>645
明らかにギャグ的で目立つものじゃなくて、
まともな選択肢に混ざっているからタチが悪いんだよね。
まあ、スレ主からすれば「それ選んだらドボンに決まってるじゃん」
なんだろうけど、参加者にはそうは見えなかった、と。
648 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:32:58 ID:???
こんな雰囲気で大丈夫か?
649 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 21:34:43 ID:???
>>645
戸惑っているわけではありません。
以前挑発の話で、効果に大中小を持たせ、松山の性格やスレの足跡からこの形を取りました。
ですがきつい展開には違いないので迷いを見せてしまいました。申し訳ありません。
650 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:35:04 ID:???
ゲーム的にはむしろ有利(松山がきちんとマークできれば)。
スレ進行的にはまたスレ主が凹んだり、人が減りそうで心配。
でも、この認識のずれはずっと引っ張ってるから、どうにもならんとは思うけど。
651 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:41:53 ID:???
真剣な提案なんだけど、
「松山の常識的に/この世界の常識的に明らかにおかしい判断」
だとスレ主が思ったなら、票数を増やすか、その跡に確認投票をやったら?
この状況、前みたいにお互いが意地になって破滅に突っ走りそうな気がするんだけど。
652 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 21:43:41 ID:???
>>650
そうですね……甘い処置とも取られかねないですが柔軟にしてみようと思います。
感情値は降下しましたが、挑発は大きく作用してるので試合で有利です。
この形で進めるかどうか、票を取ろうと思います。
どうしますか?
A バイツァダスト
B やり直ししないでこのまま
*先に3票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
653 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 21:46:31 ID:???
>>651
松山の常識的に、という部分が私の価値判断なだけでは……より不満を生むと思いますので。
松山=参加者さんでもあるのはゲームの前提ですし。
654 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:46:35 ID:msgik8pM
A
もう一個提案。同じ間違いが二度目だし、テンプレに
「幻想郷の常識」的なものをざっくりでも書いたほうがよくない?
人間は侮られてる/妖怪は誇り高く、侮られ返されることに慣れてない、的な。
655 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:46:48 ID:???
>>651
何で地雷を見えるようにして埋設せにゃならないんだ
656 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:48:12 ID:nb+QsL8k
B
まあ、まっすぐ行くべ
これも選択
この選択肢かよwwww
みたいなのも、選択だ
657 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:48:38 ID:7syNteWc
常識がどうであろうと反発をしたかったってだけだからなあ…それで不満言うのは勝手すぎるぜ
甘すぎる裁定だと思うけど、これ以上書きにくくなるのもあれなので
A
658 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:51:05 ID:???
難しいのは、「その常識」への反発もあるってことだよなあ。
659 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:52:05 ID:a2cuT9XQ
A
660 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:52:32 ID:???
挑発して骨があると思ってくれるのはレアケースだと思うぜ?
それなら挑発しない方が「常識」になるかと
661 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 21:54:57 ID:???
そこを甘く見てたのか、それを超えてもなお反発の気持ちが強かったのか。
「ここまで怒るとは思わなかった」というのもありえる。
単純に挑発好き、という可能性もあるね(挑発は有利目に判断される傾向が板にあるし)。
662 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 21:58:55 ID:???
勇儀の反応と言動は常識如何の為ではなく、早苗と同じく好感度によるものです。
好感度が著しく低い相手に激しい挑発をした場合、遺恨に発展するケース、今回のはそれに当たりました。
A バイツァダスト
どうしますか?
A この試合では俺の本領を見せますよ!
B 一度の試合で油断するとは鬼の程度も知れるな!
C スルーして地霊殿の誰かに話しかける。(*名前を併記してください)
D スカイドライブがこの世に存在する究極のシュートだァ!!
E 無言を貫き試合開始を待つ。
F その他
*先に2票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
663 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 22:02:39 ID:???
萃香も同じだけ下がったからそこは常識でいいんじゃないかなあ
664 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 22:03:48 ID:7syNteWc
A
665 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 22:05:06 ID:msgik8pM
A
松山さんの描写を見る限りは「鬼」の特性が大きかったように感じました。
「そうでない、あくまで遊戯王との個人的な関係だ」ということであれば、
そのような描写にされるとよろしいのではないでしょうか。
666 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 22:08:35 ID:???
うーん、たとえば「一度の試合で油断するとはがっかりですね」として、
「鬼」というキーワードをはずせば、遊戯王の爆下げだけですんだのでしょうか。
それとも、「同胞を挑発したこと」自体がsuicaも怒らせることになるのでしょうか。
667 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 22:11:11 ID:???
>>666
その言い方だと勇儀の爆下げもないだろう
挑発になってないし
668 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 22:12:38 ID:???
あの誇り高さからすると
>>666
も十分挑発として受け取りそうじゃない?
たぶん、その辺にずれがあるんじゃないかな。「誇り」の見極めというか。
669 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 22:13:03 ID:???
>>665-666
萃香の好感度ダウンについては……
松山が手酷い挑発を受けても自分からはそう振舞わず(チルノに挑発しましたが)
サッカーを続けてきた事での上昇分が取り消しになった形です。
670 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 22:17:37 ID:???
なるほどー萃香がどう評価してたかは頭になかったなあ
671 :
森崎名無しさん
:2010/09/26(日) 22:19:40 ID:???
同感。そこは意識になかった。
つまり、松山の「我慢強さ」が評価対象であったわけだ。
そこが松山観のズレという言葉になったんだろうけど、
むしろ「松山と読者(の一部)の忍耐力の違い」じゃないかなあw
672 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2010/09/26(日) 22:33:38 ID:???
A この試合では俺の本領を見せますよ!
勇儀「何?」
思わぬ返しだったらしく、勇儀が意外そうに眉をひそめて、松山の表情に虚勢はないか確かめる。
前回果たせなかったボランチとしての仕事を、今日この試合でやり遂げると誓いを胸に、松山は真っ直ぐ受け止めた。
萃香「おうその意気だよ光! この分からんちんに今度こそ実力見せてやりな!」
勇儀「(……試合中に二度も引っくり返ったり、バテバテの私に抜かれたりでしょーもない坊主と思ってたが……。
敗れた相手にもう一度挑める気骨はある訳だ。 あとは萃香が入れ込む実力云々だが……)」
松山を取るに足らぬと思うなら無視を決め込めばいいものを、勇儀は試合に出張ってきた。
勇儀は無自覚だが、心の奥底に松山の全てを計ってないのではとの気持ちの燻りがある事。
地底でも畏怖される鬼相手に、堂々と二度の勝負を名乗る松山に少しばかり評価を改めた。
勇儀「坊主の真価か。前回負けた時には出し惜しみしてたってのかい?」
松山「ああ、いや! あの試合でも俺は負けていない!
リベンジじゃなく延長戦だ……勇儀さん、今度は完全な形で俺が勝ってみせる!」
グイと唇の端を持ち上げ、太くふてぶてしく松山流の挑発をする。 対して勇儀は……。
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