キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【名監督?】ファイアーモリブレム35【ジェイガン】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/10/25(火) 00:37:30 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。

〜これまでのお話〜

正騎士昇格試験に挑む第七小隊と森崎たち。ロディとセシルが配属された第1部隊と
クリスとカタリナが配属された第3部隊は順調に試験をパスし、見事正騎士の称号を得る。
しかし、ルークとライアンが配属された第2部隊はまさかの途中リタイア。
これまでの成績が優秀だったルークは辛うじて合格するものの、ライアンは落第してしまう。

ここで転機が訪れる。日本サッカー協会と共同で行われる親善大会『アリティアカップ』で
チームの代表入りを果たすことが出来ればライアンの正騎士昇格が認められるという。
第七小隊は全員が一緒に昇格することでマルスの近衛騎士として認められることになっており、このチャンスに奮起するが
森崎は『破滅のツボ』による体力の虚弱化の改善を最優先し、ライアンのフォローを放棄してしまう。
これによりクリスたちとの関係が崩壊しかけるが、森崎は自身の弱さを正直にさらけ出すことで失いかけた絆を取り戻す。

そしていよいよ開催された第二回アリティアカップ!見事全員代表入りした第七小隊の面々と共に
森崎たちは前回の大会の汚名を晴らすべく、南武フースバルとのオープニングゲームに臨むのだった。

☆前スレ
【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1314356943/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html
上記のページの『過去ログ』内からどうぞ。

350 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/11/29(火) 16:14:55 ID:???
バビントン「ただいま、二人とも〜」

イスラス「…どうやら試合は終わったみたいだな」

オグマたちの行動が今後の自分たちの任務を行うのに気がかりだと周囲を探索していたバビントンとイスラスが戻ってくる。

ストラット「大丈夫だ。しっかり偽崎のデータはとっておいたぜ。
      フースバルの連中は苦戦していたみたいだが、俺達ならそれほど苦労はしなさそうだぞ」

イスラス「…所詮は偽物といったところなのか」

バビントン「下手に強いよりよっぽどいいよ。僕達が自分たちの世界に無事に戻るためにもね」

中山「本物の森崎だったら無失点で間違いなく終えていたところだよ。
   …ところでそっちは特になにか変わったことはなかったのかい?」

中山の問いかけに、一瞬表情を曇らせるバビントン。
森崎が自分たちのためとは言え、アリティア選抜に対して妨害工作をしようとしているのを立ち聞きしていたからだ。
隣にいるイスラスは氷のように表情を変えずに、こう返す。


アイスなイスラス→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→森崎とガーネフの意図を明かし、止めるように提案する。
ハート→森崎とガーネフの意図を明かし、止めるように提案するが中山に反対される
スペード・クラブ→特に変わったことはない。自分たちの任務に支障はないと答える。
JOKER→森崎とガーネフの意図を明かし、一刻も早く彼らと縁をきるようにと説得する

351 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 16:18:56 ID:???
アイスなイスラス→ ハート2

352 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/11/29(火) 17:20:47 ID:???
アイスなイスラス→ ハート2
>ハート→森崎とガーネフの意図を明かし、止めるように提案するが中山に反対される


イスラス「……お前たちに話しておきたいことがある」

イスラスは一度バビントンに視線を送り、彼がこくりと頷いたのを確認してから静かに語りだした。
アリティア選抜の選手たちが後半始まってすぐに辺りをうろついていたのは、
この会場内に爆弾をしかけたという脅迫文をジェイガンに送っていたという。

ストラット「ば、爆弾だとぉ!?」

中山「それなら彼らの妙に焦っていた謎の行動にも納得が行く。
   この大会は日本サッカー協会とアカネイア大陸の親睦を深める親善大会。
   出来ることならトラブルは排除しておきたいはずだ」

バビントン「…でもね、この脅迫文はただの脅しで、狂言だったんだよ。
      控えの選手たちを出場させないようにって、森崎とガーネフが妨害工作をしかけたんだ」

中山「なっ…?」

イスラス「アリティアが負ければ、それだけ偽崎のサッカーに対する夢や情熱は阻害される。
     それにより本物の森崎の失われていた力を取り戻せるということは知っての通りだが……」

バビントン「森崎くんとガーネフさんは僕達の任務を陰ながら助けようとしてるんだと思う。でも…」

ストラット「なるほどな。俺たちの実力を信用してないってわけか。気に入らねぇな」

イスラス「あの二人は、今後も大会中はアリティア選抜に対して様々な妨害を仕掛けるつもりだ。
     そこで相談なんだが。俺達の手で、あいつらの妨害を阻止してみないか?」

353 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/11/29(火) 17:22:05 ID:???
バビントン「卑怯な手で勝っても嬉しくないよ。僕は……僕が正しいって思うことをやり遂げたいんだ」

ストラット「へぇ、面白そうじゃねぇか。そんなくだらん手段で価値を狙いに行く奴らの助けなんて借りる必要ねぇぜ。なぁ中山?」

自分たちのサッカーに大きな誇りを持っている。陰惨な妨害など必要ない。
自分たちはサッカーで自分の未来を勝ち取るためにここに来ているはずなのだ。
ストラットは当たり前のような顔で中山の方に首を向ける。
だが、彼ら3人と中山の間には大きな異なる部分があった。

スランプに苦しんでいた彼らを救うようにして現れたガーネフの闇のオーブによる助力。
だが、元々彼らにはそのスランプを乗り越えるだけの才能があった。
目の前にぶら下げられた甘い蜜に吸い寄せられてしまった彼らとは違い、
中山は闇のオーブの力がなければ一流の選手には絶対になれない圧倒的な才能の差があったのだ。

そして、中山はこの力を授けてくれたガーネフの持つ心の苦しみを理解できる人物でもあった。
どれだけ努力しても、どれだけ頑張っても覆すことのできない才能の差という絶対的な壁に苦しんできた。
それを埋めるために。自分の夢を叶えるため、自分の欲望を満たすため。
どんな手段を厭わずに戦ってきた、自分がこの世で最も信頼している親友。森崎有三。
彼に向けて破滅のツボを押し当ててしまった罪悪感がぬぐい去れない今、
中山には森崎とガーネフの行動を否定できるほどの勇気を持つことは出来なかった。

中山「(俺は……俺にはもう、あの人達の力を借りる事しかできない。
   森崎と一緒に一流の選手でしか見ることのできない景色を見る。
   森崎と一緒に世界一の栄光を勝ち取る。そのためには、もう――)」

彼らを裏切ることなど許されない。ストラットたちのような才能を持たない自分には、もうこの道しか残されていないのだから。

中山「……俺は反対だ」

ストラット「…は?」

354 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/11/29(火) 17:23:14 ID:???
イスラス「どういうことか説明してもらおうか、中山」

中山「…俺は、森崎を助けたい。救ってやりたい。今の俺が一番に望むものはそれなんだ。
   アイツが必死に力を取り戻したい。その為なら手を汚すことすら構わないって言うのなら……
   俺はその手をとって助けてやりたいんだ。一緒に手を汚すことになっても構わないと言ってやりたいんだ」

バビントン「……中山。君ってば本当に森崎のことを……」

中山「卑怯な手段だというのは分かっている。だが、俺たちが元の世界に変えるためには一瞬の油断もしちゃいけないんじゃないのか?
   自分の持つ力、才能に溺れることなく、常に最善の手を考え、場合によっては卑怯な手段も選んでいく。
   ……そうしなければ勝てない相手がいる。上には上がいるというこの世界じゃ、そうやってでしか生きられない奴らもいるんだ!」

ストラット「中山……」

イスラス「…………」

中山の悲痛な叫びを聞き、沈黙する闇のオーブカルテット。と、そこへ彼らと同じ組織の一員である一人の少女と大柄な男が現れる。

????「面白い話をしているじゃない。アタシ達も混ぜてくれる?下等なゴミ虫さんたち」

????「ウキキ……仲良くケンカするのも悪くない」

中山「君は……クライネ」

この大陸に来たばかりで右も左も分からない自分たちの世話をしてくれた、高貴な雰囲気が漂う金髪の美少女。
その優雅な風貌とは裏腹に、容赦のない弓術で並み居る山賊を射殺していく姿は、中山の瞼に強烈に焼き付いていた。

クライネ「むっ、ゴミの分際で呼び捨てだなんて度胸があるじゃない」

中山「…気分を悪くさせたのなら謝る。ところで、何故君たちがここに?」

355 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/11/29(火) 17:24:45 ID:???
ストラット「アンタらの任務は別のところだったはずじゃないか?」

クライネ「ええ、そうよ。アタシはサッカーなんてくだらない玉蹴りには参加しろって言われてもゴメンだわ。
     あなた達も知っているでしょう。アタシたちの組織の本分は」

イスラス「……暗殺組織、か」

バビントン「小さい頃はつくり話だけのものかと思ったけど、裏の仕事を受け持つ組織はどこの国にもあるんだよね…」

ローロー「お前たちはサッカー。俺たちはアンサツ。役割分担、これ大事。ウキキ」

クライネ「ま、一応忠告だけはしといてあげる。下手な気は起こさないほうがいいわ。
     おとなしく力あるものに従っておくことが、命を長らえさせることだと覚えておくべきね」

イスラス「…………」

バビントン「ううっ……」

クライネ「…力がないものは食われるのは何時の時代も当たり前のことだもの。
     あの御方も、それが分かっているからあなた達を助けようとしたんじゃないかしら?」

鮮やかな金髪をかきあげながら、クライネは中山へと顔を向ける。

クライネ「この世の中には二通りの人間しかいないの。人に使えることしかできない無能と、それを動かすことが出来る選ばれたもの。
     あなたは他の奴らと違って、そこらへんのところをよく理解しているようね。気に入ったわ」

品定めするような妖しい目線を投げかけるクライネに対し、中山は拳を固めて口を開く。

中山「忠告ありがとう。でも、1つだけ訂正させてもらっていいかな」

クライネ「……なにかしら?今回だけは特別に聞いてあげるわよ、ゴミ虫さん」

356 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/11/29(火) 17:26:49 ID:???
僅かに口の端を持ち上げて、クライネは中山に顔を近づけていく。

中山「(うっ……か、顔が近い……良い匂いがする……って、そうじゃない!)
   サッカーはくだらない玉蹴りなんかじゃない。俺の、俺たちの生き様を貫ける立派な戦いの手段だ」

クライネ「……うっざ。なーに熱く語っちゃって。寒気がするわ」

中山「どう思われようともこれだけは譲れないよ。君が弓の撃ち方に対していつも真剣になっているようにね」

クライネ「!!  ……ふん、行くわよローロー。付き合ってられないわ。こんな熱血馬鹿さんたちには」

ローロー「ウキキ、分かった。…………中山、お前たちとの話、俺はおもしろかったぞ」

中山「え?」

ローロー「こんどはもっと話をしような。ウキキキ……」

不気味に笑う大男ローローはそう言うと、クライネの後ろをのそのそとついて行った。

ストラット「……で、どうするんだ?森崎たちの妨害の件は。しっかりと釘を刺されちまったわけだが」

イスラス「監視の目が行き届いている以上、下手な真似はできん。今回は中山の意思を尊重するさ」

バビントン「そ、そうだよね。ガーネフさんにもしもバレたらと思うと……この『仮面』も取り上げられちゃうかもしれないし」

ストラット「『闇』の力に心を支配されない制御装置も兼ねているんだ。今の俺達には必須の道具だ。大事にしなきゃな」

中山「そういうことだ。……とにかく今は自分の出来ることをするだけだ。
   森崎も、ガーネフさんも、そして俺たちも考えるべきことは一緒なはずなんだから」

偽物の森崎を滅ぼし、本物の森崎の力を取り戻す。中山たちは改めて誓いを立てるのだった。

357 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/11/29(火) 17:29:17 ID:???
クライネ「ふんだ。なーにがサッカーはくだらない玉蹴りじゃない!さ。ばっかみたい」

ローロー「ウキキ…でも、案外やってみると楽しいぞ。アイネも楽しいって言ってたし」

クライネ「なっ……あ、あいつったら、任務のことを忘れて呆けてなんかいないでしょうね。
     はやく定期報告を済ませに行くわよ。いつまでもこんな騒がしい所に留まっていらんないわ」

ローロー「そうだな。急げ急げー」

クライネ「(……サッカー、か。ふん、くだらない……)」

ほんの一瞬、スタジアムの方を振り返るクライネ。フィールドでは本日の第2試合である
南葛ウイングスと東邦タイガースの試合が始まろうとしていた……。


森崎「さてと、次の試合に備えてバッチリデータを収集しなくてはな」

控え室を引き払い、アリティア選抜用の席に移動した森崎たちは
まもなく始まろうとしているウイングスとタイガースの試合を待っていた。
近くの席には先ほど戦ったフースバルの面々も座っている。

森崎「うーむ、せっかくの機会だから誰かを誘って観戦しようかな?」

☆どうしますか?

A フースバルの選手たちを誘ってみる
B アリティアの選手たちを誘ってみる
C 森崎有三は一人で観戦したい。誰も誘わない
D 観戦すら時間が惜しい。一人で自主トレーニングにいこう!

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

358 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 17:31:27 ID:w1/6WUQ+
A

359 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 17:56:27 ID:Y1kSy3RI


360 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 22:04:01 ID:???
中山さん…誤解が解けるのは遠い未来かと思うと悲しいのう…。

ところでレベルアップ判定なのですが、カタリナの力は34スレの496で
既に7に上がっていますので、今回で8ではないでしょうか。

361 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 22:33:32 ID:???
それにしても結果としてジェイガンは名采配だったね。
次回もジェイガンに任せるべきかな

362 :森崎名無しさん:2011/11/29(火) 22:52:09 ID:???
監督補正もつくしジェイガンを育てる意味でも次も監督まかせでいいと思うな。
今回みたいにマルスアベルがスタメンから外れてもビハインドになれば出さないまま終わることは無いと思うし

363 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/01(木) 09:42:53 ID:???
>>360
失礼しました!ステータスの方はしっかりと修正しておきました。
中山については、誤解となるか真実となってしまうかはこれからの森崎次第ですね。
>>361-362
これから先、相手チームには監督補正があるのがほぼ前提となってきますからね。
ただ、フースバル戦のように思わぬ苦戦をするリスクもあるので要注意です。
============
>A フースバルの選手たちを誘ってみる

☆南武フースバル

【栗栖・小豆沢・新田・大森・小林・田中・輝林・石崎・木村・早田・土屋・陽子】


※上記の中から『1人』同行したい仲間をお選びください。
※チームを問わず他の選手達が同行してくることもあります。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

364 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 10:25:47 ID:JtyDegpo
早田

365 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 10:46:58 ID:OTSv9yVw
新田

366 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 10:54:35 ID:loctz42M
小豆沢

367 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 10:55:34 ID:cmAUIE2A
小豆沢

368 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/01(木) 11:46:05 ID:???
>小豆沢


森崎「(現全日本A代表の中心人物でもある小豆沢さん。あの人と仲良くしていて損はないはずだ)」

森崎たち黄金世代と呼ばれる選手たちは、同世代との切磋琢磨を繰り返してきたことにより
自分たちより年配の選手たちと触れ合うことが少なかった。
これからプロとして戦っていく中で、彼らのような年配の選手たちにしか分からないこともあるはず。
実力だけでなく知識も得ていかなければならないと考える森崎は、小豆沢の方へと近づいた。



あ〜ずきぃ→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→小豆沢と同年代であり、GKの土屋も一緒に観戦することに。
ハート・スペード→小豆沢と一緒に観戦することに。
クラブ→なにか思うことがあるのか、一緒の観戦を断られる…
JOKER→ダイヤ+現全日本A代表正GKの話題が出てくる。

369 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 11:48:26 ID:???
あ〜ずきぃ→ クラブA

370 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/01(木) 11:55:13 ID:???
あ〜ずきぃ→ クラブA
>クラブ→なにか思うことがあるのか、一緒の観戦を断られる…



森崎「あのー小豆沢さん、良かったら一緒に試合を観戦しませんか?色々聞きたいこととかあったり…」

あまり慣れない下手に出る話し方で小豆沢を誘う森崎。

小豆沢「済まないが、僕はちょっとやることがあるんだ。悪いけど別の人を誘ってくれないかい?」

そう言うと小豆沢は席を立ち、観客席から離れて行ってしまう。
ぽつんと取り残された森崎に、フースバルの選手たちの哀れみの視線が突き刺さる。

森崎「(うぎぎ……試合に負けたことを逆恨みでもしてるのか?思ったより器の小さい人かもしれないな)」

勝手な思い込みでフラれたショックを打ち消すと、仕方なくほかの選手を誘おうとする。



☆南武フースバル

【栗栖・新田・大森・小林・田中・輝林・石崎・木村・早田・土屋・陽子・やめる】


※上記の中から『1人』同行したい仲間をお選びください。
※チームを問わず他の選手達が同行してくることもあります。
※一人で観戦する場合は『やめる』を選択して下さい。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

371 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 11:58:38 ID:cmAUIE2A
新田
ほんじゃ成長株だ

372 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 12:16:32 ID:tkw2C7YU
新田

373 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 12:17:00 ID:C9xRETtk
新田

374 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 12:23:09 ID:3uKUHFDE
輝林

375 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/01(木) 12:28:39 ID:???
>新田


森崎「よーし新田!俺と一緒に観戦しないか!?」

過去に諍いがあったものの、ここ数年の交流で蟠りは無くなったと見られる新田を誘おうとする森崎。


にったった→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→栗栖が一緒についてくる
ハート→早田が一緒についてくる
スペード→石崎が一緒についてくる
クラブ→新田と一緒に観戦することに
JOKER→新田がいない。彼も何か大事な用事で席を外してるようだが…?

376 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 12:36:10 ID:???
にったった→ ハート4

377 :森崎名無しさん:2011/12/01(木) 21:39:28 ID:???
さすが小豆沢さんだ
クラブAと森崎を同時にスルーするなんて

378 :森崎名無しさん:2011/12/03(土) 09:08:28 ID:???
三周年おめでとうございます!

379 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 10:27:41 ID:???
>>377
特殊分岐が無かったのが幸いでしたねー。
>>378
ありがとうございます!3年も経てば色々と変わるものもありますね。
連載初期は森崎による同盟軍乗っ取りが主軸だったりと色々大変なことをやってましたねw
現在更新頻度がかなり落ち込んでいますが、頑張ってペースを取り戻していきたいので
これからもどうかファイアーモリブレムをよろしくお願い致しますね〜
============
にったった→ ハート4
>ハート→早田が一緒についてくる
============
新田「いいですよ。森崎さんの意見とか色々聞いてみたかったんです」

早田「お、面白そうだな。俺も混ぜろよ」

新田との観戦に便乗してきたのは森崎と魂の友情を交わしている早田だった。
アカネイア大陸での交流も多く、全日本ユースの中では中山と同じくらい森崎と仲の良い人物である。

森崎はフースバル陣営の観客席へと移動すると、早田と新田の間の席へと座り込む。

森崎「さーて、どっちが勝つのかね。俺達としては潰し合ってもらったほうが都合がいいんだがな」

早田「うーん…個人的には反町のいる東邦を応援してやりたいが、新田はどう思う?」

南葛高校の先輩たちが中心の布陣であるウイングス。
同期の仲間でありライバルでもある山森が所属しているタイガース。
新田にとってはどちらのチームにも気心の知れた仲間がいるのだ。
そのことがあってか、少し困った表情を浮かべて新田は呟く。

新田「はは……そういった感情は両方応援してあげたいですね。でも、戦力的なことを考えると…」

380 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 10:29:30 ID:???
早田「おっと、ストップ。せっかくだからここらで予想タイムと行こうぜ。
   どっちが勝つか昼飯でもかけて勝負しないか二人とも?」

ノリの良い早田らしい提案である。成人しても相変わらずのお気楽ぶりに森崎は苦笑しながら…


☆どうしますか?

A 南葛ウイングスが勝つと予想する。
B 東邦タイガースが勝つと予想する。
C ここは引き分けになると予想する。
D サッカー賭博とはけしからん。断る。
E どうせ賭けるならもっと凄いものを賭けようぜ!勝負を大きくする。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

381 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 10:39:27 ID:zT6z81B2


382 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 10:43:15 ID:l8I3nFk6
D

383 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 10:55:19 ID:8Y/FI7Cs


384 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 11:11:09 ID:ZQy61CRU
B

385 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 11:28:03 ID:???
>B 東邦タイガースが勝つと予想する。


森崎「そうだな。俺は東邦が勝つと予想する」

早田「ほほう、その理由は?」

森崎「単純なチーム力の差さ。外国人選手で大量補強しているだけじゃなく
   東放学園のエリートたちが脇を固めているんだ。
   加えて反町、沢田、山森と元全日本ユースの選手たちも揃っているし」

新田「確かに東邦の戦力は凄まじいと思いますね。
   元ミランユースのドリブラー、バンビーノとアメリカサッカー界の期待の星と言われるミハエル。
   元コロンビア代表の名スイーパー、コルドバさんが守る完璧な布陣です」

早田「でも待てよ。南葛の方にもナポレオンやメクネスといった補強選手がいるじゃねぇか。
   キーパーに関しては間違いなくウイングスのほうが上っぽいぜ?」

森崎「そうだとしても東邦の攻撃力を全て防ぎ切ることはできないさ。
   ゴールはキーパー一人だけではとても守りきれるものじゃないからな」

今現在の自分の実力を省みたからなのか、森崎は昔では考えられないことを口にしたことに少し驚いていた。
DFなど自分の前に立つただの壁。自らの実力を誇示するための踏み台程度にしか考えられなかったのは過去のこと。
体力の劣る自分は、これからいかにしてDFたちと協力してスタミナを長持ちさせるかを常に頭に入れていかなければならないのだ。

森崎「(環境が人を変えるとはよく言ったものだぜ、まったくよ……)」

早田「なるほどね。なかなか理にかなった解説だことで」

森崎「ちなみにお前たちはどっちが勝つと予想してるんだ?」

386 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 11:31:13 ID:???
先着『1名』様で一気に判定をお願いします。

新田の予想→! card
早田の予想→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

K〜9→南葛ウイングスが勝つと予想
8〜4→東邦タイガースが勝つと予想
3〜A・JOKER→引き分けになると予想

387 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 11:31:59 ID:???
新田の予想→ クラブ8
早田の予想→ クラブA

388 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 17:58:50 ID:???
新田の予想→ クラブ8→東邦タイガースが勝つと予想
早田の予想→ クラブA→引き分けになると予想
============
新田「俺も大体森崎さんと同じ考えでした。単純な戦力差では東邦に分があるでしょう。
   個々の実力では拮抗している部分もありますが、最終的には東邦が競り勝つと思います」

早田「あ、きったねーぞ新田!同じ予想じゃ賭け事にならねぇじゃねぇか!
   俺は引き分けになると予想するぜ。森崎の戦力分析は最もだが、東邦には欠けてるものがある」

森崎「キーパーの差か?それだったらさっき…」

早田「ちっちっち。お前さんも苦労した要素があるじゃねぇか。はっきりとな」

森崎「…もったいぶらずに早く言えよ」

早田「それはな。強力なミドルシューターの差さ。
   わざわざPA内まで切りこまなくても掴める得点チャンス。
   ミドルシューターがいればいるだけ、少ない時間で点を狙えることは分かるよな」

森崎「……まぁ、下手な鉄砲数撃ちゃはいるって言葉はあるけどよ」

新田「(さっきの試合の失点、結構気にしてたりするのかな?)」

早田「反町も山森もダイレクトシュートは得意だが、肝心のミドルがない。
   頼りの外人選手たちはどう見ても純粋なドリブラーだ。強力なシュートがあるとは思えない。
   対する南葛はナポレオンは周知の通り、井沢だってバナナシュートを得意としていたじゃないか」

森崎「(早田の話も一理あるが、マクロニソスの合宿で俺達に見せていない隠し玉があるかもしれん。
   あわよくばこの試合で見せてもらいたいものだがな)」

389 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 18:00:07 ID:???
前もって情報を得られれば、それに対する対抗策を予め練っておくことは出来る。
前回大会の雪辱を晴らすため、全勝優勝を狙っている森崎たちアリティア選抜にとっては既に次の試合は始まっているのかもしれない。

新田「あ、そろそろ試合が始まりそうですよ」

早田「へっ、まぁ見てなよ。俺の予想だと多分2-2くらいで引き分けだからな!」

森崎「賭けのこと忘れるなよ。きっちり二人分の昼飯をおごらせてやるぜ。新田、今のうちにメニューを決めておきな」

新田「え?あ、はい。そうですね。なににしよっかなー」

早田「(やれやれ。こいつら…数年前までとは打って変わって仲良しさんになりやがって…)」

だが、早田の表情は心境とは打って変わって晴れやかだった。
彼の悩みのタネの一つである森崎を始めとするのチーム内の不和が、数年前に比べてかなり薄まっていたからだ。
いくら実力が優れていようとも、チーム内の空気を乱すほどの暴挙の数々に、早田はjrユース時代から嫌気が指していた。
基本的にノリの良さを好む彼にとって、精神的苦痛を伴ってまでサッカーをしたいとは思えなかったのだ。
目の前に提示された現実が厳しくとも素直に受け入れるある種のドライさが、彼をこのような性格にしていたのだ。

早田「(…そうさ。スポーツってのは楽しんでナンボだろ。そうでなきゃ何が楽しくて俺は…)」

頼りになる仲間であり決して届かない壁でもある。信頼と畏怖の感情が同時に映る次藤洋という男。
彼の背中を追い続けることに、早田は少し疲れていた。何か理由を作ってその足を止めたいと思い始めていたのである。

390 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 18:01:29 ID:???
ピピイイィィィィィッ!!

アンナ「さァ、たったいまキックオフの笛が吹かれました!
    まずボールを持って攻めこむのは南葛ウイングスの滝くんだ!」

ニーナ「ウイングスというチーム名通り、ウイングの彼がこのチームの攻撃の起点となっているのでしょうか?」

滝「(そんな理由だったらどんなによかったか。残念ながら名前の由来は……)」

イタリアセリエAにて、プロ選手として見事成功を収めつつある同期の偉大にして完璧なる選手である大空翼。
ワールドユース大会でも幻のシュート『サイクロン』で大会を沸かした優勝の立役者の名前を、
チームオーナーである南葛市の市長はいたく気に入っていたのである。

滝「ま、なんならその由来ってやつを俺の手で解説通りに変えてみるってのも面白そうかもな!!」

ダダダダダダッ!!

もう10年以上も繰り返し、積み上げてきたサイドライン上の際どく鋭いドリブルで攻撃を仕掛ける滝。
これに対しマークに付くのは元は南葛の選手でありながら、憧れの先輩である反町を追いかけて東京へと引っ越していった山森である。

山森「お久しぶりです滝先輩。こうしてプロとして勝負できるのを楽しみにしてました!」

滝「つってもまだ開催前なんだがな。ほら、遠慮はいらんぜ。止められるものなら止めてみなよ!」

391 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 18:03:00 ID:???
サイドの戦士→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→滝が華麗に抜き去っていく。早速南葛の得点チャンスに
ハート→滝が辛うじて抜き去る。東邦DF陣はコルドバの指示の下、素早くフォローに回る
スペード→ボールはこぼれ球に。序盤は互いに譲らず拮抗した展開に。
クラブ→山森がボールを奪う。沢田と反町のワンツーでカウンターアタックだ
JOKER→滝がとんでもない速度で山森を抜き去っていく。まるで水を得たビーバーのようだ!

392 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 18:04:51 ID:???
サイドの戦士→ ダイヤ3

393 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 18:18:29 ID:???
サイドの戦士→ ダイヤ3
>ダイヤ→滝が華麗に抜き去っていく。早速南葛の得点チャンスに
============
滝「悪いな。この場所は俺が最も得意とするところなんでね」

ヒュッ……シュタタタッ!!

山森「うっ…!」

僅かなフェイントの後、一気に速度を上げて山森のマークを振り切って行く滝。
ワールドユース大会ではあまり披露出来なかったが、確かな技術がそこにはあった。

早田「へぇ、なかなかやるじゃねぇか。刈り取りがいのあるドリブルをしやがる」

新田「滝先輩のライン際での強さは相変わらずですね」

森崎「何事も極めようとすればアレくらいの域にはもっていけるってことか」

アンナ「抜いたァ!滝くんの素早いサイドアタックが東邦の守備を切り裂いていきます。
    滝くんはそのままコーナー際まで走って行き、センタリングをあげようとしています!」

コルドバ「(予想以上に南葛の攻撃力は高い。得意分野がそれぞれはっきりしている分、作戦の立てやすいのだろうな。だが…)」

それ故に、戦術を予想するのは容易いことだ。コルドバはすぐにセンタリングに備えるように周囲に指示を出した。

コルドバ「散れっ!フリーで打たせるなよ!」

394 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 18:20:00 ID:???
佐藤「うっす!」

関口「ガッテン!」

山崎「シャーッ!」

後藤「(元フランスユースのストライカーであるナポレオンか、
   それとも長年修哲トリオの点取り屋を名乗ってきた来生か…
   シュート力があるのは圧倒的に前者だろうが、
   チーム合流したばかりのナポレオンとの連携がちゃんととれているかどうかだな)」

滝「そらっ、頼んだぜ!先制点決めてこい!」

バァン!!

アンナ「さァ、滝くんボールを蹴り込んだ!このセンタリングに飛び込むのは…!」



大砲と香車→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハートK〜4→ナポレオンだ!ノートラップでキャノンシュートに行く!先制点だ!
スペード・クラブK〜10→来生だ!スライディングシュートを放つ!先制点だ!
それ意外→東邦DFがピンチを凌ぐ!
JOKER→馬鹿な!?来生がナポレオンと呼吸を合わせてツインシュートに行こうとしている!?

395 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 18:23:40 ID:???
大砲と香車→ ハートJ


396 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 18:42:19 ID:???
大砲と香車→ ハートJ
>ダイヤ・ハートK〜4→ナポレオンだ!ノートラップでキャノンシュートに行く!先制点だ!
============
キャノン「来るなら来い!まとめて吹き飛ばしてやるゼェ!!」

ギュワァァァッ……ドッゴォォォォォォオオオン!!

佐藤「わああっ!!」

関口「ぐへぇ!」

山崎「ぎぃやぁ〜!」

後藤「そ、そんなぐふっ!!」

ズバァッ!!ブシュルルルルル……

その強大な脚力から放たれる弾丸シュート『キャノンシュート』をダイレクトで打つことで
さらに威力を高めた『ノートラップキャノン』は反応良く競り合いにむかった東邦DFたちを軽々と吹き飛ばした。

アンナ「決まったァ!前半6分、先制点を決めたのはフランスからの刺客、ナポレオンくんだァ!」

ナポレオン「はっ、見たか!これがつい最近まで『アマ』だったテメェらとの自力の差ってやつさ!」

コルドバ「(…なるほど。実力もさることながら素質の方も十分に備わっている。
     だが、試合早々そんな大技に頼って果たして最後までコンディションを保てるのかな?)」

どれだけ手痛く攻めこまれていようとも、最終的にリードしていればそれで良い。
得点を奪われたのなら奪い返すだけ。監督の吉良の指導がしっかりと行き渡っている東邦の選手たちの士気は高い。

397 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 18:43:36 ID:???
新田「(……俺がどれだけ頑張っても手に入れることのできない『威力のあるシュート』か……)」

早田「ちっ、奴のシュートも相当なものだな。ワールドユース大会じゃ大したことなかったように思えるが、
   この短期間でかなりレベルアップしてやがる。その要因はおそらく……」

そこまで言って、早田は座った目で森崎の顔を見つめてくる。

森崎「お、オレのせいだっていうのかよ!ただほんのちょっと尻でセービングしてやっただけだってのに」

早田「はは、そう悪く思うな。あれは今思い出しても傑作だったぜ。ま、お前のことだ。
   今度はもっと素晴らしいパフォーマンスをアイツにたたきつけてくれるんだろうな?期待しておくぜ」

森崎「(ぐぬぬ……さっきの敗戦を少なからず根に持ってやがるな。早田の奴め……)」

そうこうしている間に、試合は再開される。今度は東邦が抜群の攻撃力を披露する番だった。


反撃タイガー→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→アメリカからの刺客、ミハエルが奇妙なドリブルで上がっていく!
ハート→元ミランユースのエリート、バンビーノがドリブルで上がっていく!
スペード→沢田と反町のコンビプレイで速攻を仕掛ける!
クラブ→山森を中心とするパスワークで攻めこむ!
JOKER→センターサークルでしばらくボールを回した後……反町が勢い良く足を振りかぶる!?

398 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 18:46:52 ID:8Y/FI7Cs
反撃タイガー→ クラブ5



399 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 18:58:24 ID:???
反撃タイガー→ クラブ5
>クラブ→山森を中心とするパスワークで攻めこむ!
============
山森「みなさん、上がってください!」

本来コントロールタワーを任されている沢田ではなく、山森を中心として攻撃を組み立ていく東邦陣営。
この数年、なかなか能力が伸びず器用貧乏に陥っていた山森が自分がこれから先生き残っていくために見出したことがあった。
それは、パスである。体格も平凡であり、特別俊敏でもない自分では井沢のような高角度からのシュートも
新田のように相手の裏に回りこみボールを貰うことも難しくなっていた。
だが、このパスに関してだけは違う。相手の移動範囲を把握し、
しっかりと射程外へと蹴り込む知識と勇気があればまだまだ自分のプレイは通用する。
いや、通用させていかなければならないのだ。長年の夢であったプロ選手としてこれからも戦っていくためには。

アンナ「さァ、山森くんにボールを託して東邦の選手たちはするすると上がって行きます。
    対する南葛の選手たちもしっかりとマークに張り付きパスコースをつぶしにかかっていますね」

ニーナ「この守備を前にして躊躇し、ボールを後ろに戻すことは簡単ですが…ここはしっかりと通してもらいたいところですね」

山森「(才能がない。だから一流の選手にはなれない。それがなんだっていうんだ!
   俺は逃げない。自分の力を、この平凡だけども生まれてからずっと付き合ってきた体を信じ続けるんだ!!)」

どこかに楽な近道があるのかもしれない。だが、それは甘えであると山森は考えていた。
自分の才能の限界を認め、しかし決してそこで立ち止まろうとはしない強い精神が
平凡な彼の力を僅かではあるが強靭なものへと変化させているのである。

バンッ!!

400 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 18:59:45 ID:???
勇気の一歩→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→反町へ繰り出される見事なスルーパス!東邦の得点チャンス!
スペード→南葛の守備の要である高杉が必死にカバー。ボールを奪い合う混戦に。
クラブ→不幸にも山森のプレイを熟知している南葛陣営。あっさりとボールを奪った!
JOKER→『キャー!山森くーん!』その時どこかから女性の声援が…?

401 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 19:01:26 ID:???
勇気の一歩→ スペード2


402 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 19:11:14 ID:???
勇気の一歩→ スペード2
>スペード→南葛の守備の要である高杉が必死にカバー。ボールを奪い合う混戦に。
============
山森「(見えた!この隙間を通すことが出来れば…!)」

南葛の選手たちは優れたドリブラーとして評判が高いミハエル、バンビーノを警戒していた。
だが、元より東邦のエースストライカーはキャプテンでもある反町なのだ。
補強選手なくともしっかりと戦っていけるチーム作りを目指す
吉良の指導を受けた反町の実力は、山森の目には十分世界でも通用するものに写っていた。

ドシュッ!!

アンナ「おおっ!ここで強引な縦パスをしかけるタイガース!反町くんへと合わせたものだ!」

中里「なんと!外人部隊は囮であると!?」

岩見「しまった!そんな単純な手にしてやられるとは!」

だが、このパスコースをいち早く察知しカバーにむかった男がいた。南葛ウイングスの守備の要である高杉だ。

高杉「そう簡単に繋がせるか!うおおぉぉっ!!」

反町「ぐうっ…なんてパワーだ!?」

恵まれた体格を活かした迫力ある競り合いに、反町は万全の体制を取れない。
ボールをキープすることは出来ず、こぼれ球になってしまう。

沢田「ま、まだボールは生きています!フォロー急いで!」

井沢「走れ走れ!これ以上奴らに好きにさせるなよ!」

403 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 19:12:18 ID:???
奮戦混戦大激戦→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ミハエルがキープに成功する。そして勢い良く足を振りかぶり…!?
ハート→バンビーノがキープに成功する。一気にPA内に切りこんでいくぞ!
スペード→中里がキープに成功し、そのままオーバーラップで反撃に挑む
クラブ→井沢がキープに成功する。前半のペースは南葛ウイングスが掴んだようだ
JOKER→沢田がキープに成功する。そして勢い良く足を振りかぶり…!?

404 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 19:13:10 ID:???
奮戦混戦大激戦→ クラブJ



405 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 19:13:43 ID:???
カードが完全に南葛w

406 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 19:34:55 ID:???
>>405
主力にボールが渡らなければ力を発揮できないのはどのチームも一緒のようですね。
============
奮戦混戦大激戦→ クラブJ
>クラブ→井沢がキープに成功する。前半のペースは南葛ウイングスが掴んだようだ
============
ガガッ!バコッ!ぽーんぽん……

井沢「よしっ、もらった!」

バシッ!!

アンナ「こぼれ球を確保したのはウイングス!タイガースの反撃を見事食い止めました!」

ニーナ「試合の流れはどうやら南葛の方に傾きつつありますね」

井沢「(運も実力のうちさ。6年間公式戦負けなしの俺たちの力を甘く見るなよ)」

南葛中学、そして南葛高校に通い、常に全国クラスの舞台で戦ってきた井沢守。
彼はこの6年間負けなしという偉大な記録を誇りに思っていた。

井沢「(この記録を打ち立てられたのは他の誰でもない、俺達だからだ。
   南葛中で積み上げてきたものをそれぞれさらに昇華していき、
   翼や森崎がいなくても戦っていける強さを皆が身につけていったんだ!)」

全日本ユースという枠では、海外勢の選手たちに活躍の場を奪われていはいたが
自分たちも決して彼らに劣ってはいない。今の日本サッカーの強さの象徴でもある
自分たちの力は世界に通用すると信じて疑わなかった。
少し前まではとんでもない妄言だろうと鼻で笑われたであろう。
しかし、今は違う。現にこうしてペースを掴みつつあるのだから。

407 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/06(火) 19:41:46 ID:???
何事にも、何者にも左右されない確固たる強い自信。
これこそが井沢たち南葛出身の選手たちを奮い立たせる要素の一つである。

井沢「いくぞみんな!前半のうちにもう1点とっておこうぜ!」

南葛一同『おう!!』

ミハエル「OH〜!ボールが回ってこな〜い!これでは私の美しさを披露することがデキマセーン!」

バンビーノ「(補欠とは言え世界を制した全日本ユース代表の選手たちということか。…やるな)」

反町「くっ、戻れ!今は人数をかけて守りに徹するんだ!」

森崎たちの予想に反し、南葛の選手たちは決して東邦の選手たちに劣ってはいなかった。
本人達の自覚以上に、日本のサッカーレベルは高まっているのである。
そこにはもう外人選手だから強いという認識は正しくないということを物語ってもいた。
少しずつ、だが確実に世界のサッカー情勢は変わりつつあった。日本という国を中心に回り始めようとしているのである。



勝利への翼→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→再びセオリー通りの攻撃!滝のサイドアタックだ!
ハート→来生にボールが渡る!お得意の単独突破が光る!
スペード→ナポレオンへとボールを集める作戦に。恐怖のメガキャノンが放たれる!
クラブ→コルドバが積極的に前に上がり攻撃の芽を素早く摘み取っていく!
JOKER→井沢を中心とした修哲トリオで攻め上がる!そして…?

408 :森崎名無しさん:2011/12/06(火) 19:45:27 ID:???
勝利への翼→ ダイヤ4

409 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/08(木) 22:36:16 ID:???
勝利への翼→ ダイヤ4
>ダイヤ→再びセオリー通りの攻撃!滝のサイドアタックだ!
============
井沢「よし、任せたぞ滝!」

滝「へいへい、任されましたよ」

修哲小時代からの得意の戦術。井沢で中盤を攻略し、滝が右サイドを駆け上がる。
そこからの正確なクロスに来生が合わせて得点を稼ぐ。
もっとも、得点者に関しては所属チームによって色々変わることもあったが。

アンナ「南葛のペースで試合は前半半ばを過ぎたといったところ。
    ここで追加点が決まるとなると、東邦は苦しくなってきますね」

ニーナ「1点差と2点差の差は思った以上に大きいですからね。
    逆に、ここでしっかりと追いつくことが出来れば俄然試合は分からなくなるでしょう」

新田「流れをつかんだ南葛は強いですよ。このままじゃ全員揃って予想外しになりそうですね」

早田「おいおい、まだ試合は前半だぜ。早いのは足だけにしとけよ新田」

森崎「そうだ。東邦の連中の士気は少しも落ちていない。
   何度も同じ攻撃パターンが通用しないという自信の現れなんだろうな」

案の定、滝の右サイド際の突破はすぐにDFのチェックを受けてしまう。
だが滝の、正しくは滝たちの戦術はこれだけでは終わるはずもなかった。

滝「(もう十分引きつけたな。)そらっ、返すぜ!」

山森「リターンパス!?これってもしかして…」

410 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/08(木) 22:37:30 ID:???
沢田「そうか、コンビプレイだ!修哲トリオによるパスワークも南葛の得意とする戦術の一つだった!」

井沢「ナイスパスだ滝!よーし走れ来生!俺達修哲トリオの力を見せてやろうぜ!」

来生「ヒャッホー!ガンガンいくぜぇ!!」

ダダッ!バコーン!バシッ!シュタタッ!!

アンナ「出たァ!修哲トリオによる一糸乱れぬ連携の前に東邦の守りは突破されていく〜〜!!」

ニーナ「これはまたもや南葛の得点チャンスへとつながっていきそうですね」

息のあった三人による、フィールドを広く使うパスワークに東邦DF陣は対応が遅れてしまう。
このワンツー攻勢につられて守備を広げすぎてしまえば、
ぽっかり空いた中央で待つナポレオンが好き放題に暴れてしまうからだ。

コルドバ「(むぅ…長年共にプレイしてきたことでのチームワークの良さこそが彼らの最大の武器なのかもな)」

ナポレオンへの警戒をしつつ、井沢たちの巧みなパスを眺めてコルドバは唇を噛む。

井沢「よーし、ここまで来ればあとはシュートを決めるだけだぜ。フィニッシュはもちろん……」

411 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/08(木) 22:38:33 ID:???
井沢の判断→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤK〜4→今度はグラウンダーからのナポレオンのキャノンシュート!南葛の追加点!
ハートK〜9→ここで決めてこそキャプテン!井沢自らの5mダイビングヘッドで追加点だ!
スペードK〜9→今は南葛の点取り屋!来生のスライディングシュートで追加点だ!
クラブK〜10→ただのセンタリング役は過去の話。滝が来生と協力して打つダブルダイビングヘッドで追加点だ!
それ意外→東邦がピンチを凌ぐ!
JOKER→おや?ボールは後方に流れていく。なんとそこにはオーバーラップしてきた高杉が!?

412 :森崎名無しさん:2011/12/08(木) 22:39:01 ID:???
井沢の判断→ スペードQ

413 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/08(木) 23:00:58 ID:???
井沢の判断→ スペードQ
>スペードK〜9→今は南葛の点取り屋!来生のスライディングシュートで追加点だ!
============
来生を評価するにあたって単独でのドリブル突破だけが注目されがちだが、
生粋のFWだけとして長年戦ってきたボールへの嗅覚こそがこの男のもう一つの本質でもある。

来生「ここで決めなきゃ点取り屋の名が泣くぜ!おりゃあーーっ!!」

ズシャシャーーーダコッ!!

地面を滑るように懸命に飛び込む姿は、ドリブルのときの彼の優雅さ、華麗さとは真逆の熱く、泥臭いもの。
この表裏一体の2つの武器を磨き上げ、来生は日本を代表するFWの一人へと成長しているのだ。

後藤「そ、そんなァ!」

ズバァッ!!ピピィーーーーッ!!

アンナ「決まったァ!来生くんのボレーシュートが炸裂!前半25分、
    南葛が勝利をぐっと手繰り寄せる2点目を獲得だァ!!」

ニーナ「ボールに届くか届かないかの微妙な距離。あそこでうまく合わせられたのは
    彼の得点に対する強い思いの力があったからなのでしょう。見事なゴールです」

来生「見たかぁ!俺が『南葛ウイングス』の点取り屋、来生哲兵だぁ〜〜〜!!」

ナポレオン「(……へぇ。ちょっとはやるみてぇじゃん。どうやらこいつらにも少しは『プロ』の自覚があるらしいな)」

そんな目が醒めるようなゴールを目の当たりにした森崎は驚いていた。
来生の得点シーンを思い返して、ようやくたどり着いたのは若林からのドリブルゴール。
あのような胸がすくような綺麗なシュートを決められることは稀であり、にわかには信じられなかった。

414 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/08(木) 23:02:40 ID:???
森崎「き、来生のくせにFWの仕事を完ぺきにこなしてやがる…俺は悪い夢でも見ているのか…」

新田「(南葛高校でも主に得点を稼ぐのは俺や岬さんだった。
   あの人もドリブル以外の武器を新しい手に入れているんだな…)」

早田「むぅ。こいつはもしかすれば一方的な試合になるかもしれねぇな。
   ここぞという時の南葛は本当に負け知らずというか、とんでもない力を発揮するからなぁ」

過去に南葛中学を追い詰め、あと僅かで勝利を逃した経験のある早田の言葉には強い説得力があった。

森崎「南葛ウイングスか。明日の試合も一筋縄ではいきそうにないかもな……」

元チームメイトの多くが所属しているという対戦相手を前にして、森崎の心は再び高ぶり始めるのだった。


それからそれから?→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→南葛の勢いは止まらない!前半終了間際にまたまた得点チャンス!
ハート・スペード→終始南葛のペースで試合はすすむが、東邦も踏ん張り2-0で前半終了。
クラブ→東邦の外人部隊がついにベールを脱ぐ!(奇数:ミハエル 偶数:バンビーノ)が強引に突破を図る!
JOKER→反町「(俺のポリシーに反するこの作戦はなるべく使いたくはなかったが…)」反町がボールを要請し…?

415 :森崎名無しさん:2011/12/08(木) 23:02:54 ID:???
それからそれから?→ スペード4

416 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/08(木) 23:45:30 ID:???
それからそれから?→ スペード4
>ハート・スペード→終始南葛のペースで試合はすすむが、東邦も踏ん張り2-0で前半終了。
============
試合の流れを完璧に掴んだ南葛の怒涛の攻撃は、前半終了の笛が鳴る瞬間まで続いた。
何度も3点目を脅かされる東邦のゴールを守りきれたのは、
ディフェンスリーダーのコルドバの指揮があったからだろう。
それでも、守ることだけで精一杯だったのは否めない。
とてもじゃないが反撃に転じれるだけの余裕を生み出すことは出来なかった。
しかし、東邦の選手たちの顔には焦りの色はあまり無い。まるでこの2失点が予定の範疇であるかのように。

反町「(……前半はこれでいい。好きに攻めさせたお陰で向こうの手札はほぼ出し尽くしたはずだ。
   後半は俺たち東邦タイガースが攻める番だ。覚悟してもらうぞ!)」

東邦学園高等部での3年間、反町はチームの中心人物として戦ってきた。
だが、結局その3年で一度も南葛を破ることが出来ずにいた。

今でこそ学生サッカー最大の悪役であり、圧倒的な財力をモノにして全国からエリートを集めて養成する東邦学園だが、
長年優勝の栄光から遠ざかってしまったことで、ある意味最大の名誉でもあった世間からの野次はなりを潜めてしまっていた。
そのことで心を安らげた部員が数多くいたことも事実だった。反町も最初はその内の一人だった。
どれだけ頑張っているところを見せても、観客の心ない言葉だけが飛んでくる。
この東邦という黒いユニフォームを着ている限り、
自分は二度と楽しくサッカーをすることができないのではないかとさえ思ったこともあった。

しかし高校3年、冬の選手権にて南葛に敗れたあとになってから反町は思った。
チームメイト一人ひとりがそれぞれ自分を主張できる、和気藹々としたチーム作りに励みはしたが
結局一度も日本一の栄冠をつかむことが出来なかった。
一人の権力者による圧政など無い、仲良しこよしのチームでは勝つことはできないのか。
理想と現実の格差をこれでもかと叩きつけられた反町は、ここで新たな考えに至る。

417 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/08(木) 23:46:50 ID:???
日向の思想を完全に肯定することはやはり自分にはできない。だが、全てを否定することはできなくなっていた。
力による支配を否定し、自分なりにやってきた結果がこれなのだ。
これまでの自分の甘さが、仲間たちを逆に苦しめていたのではないかと反町は結論づけた。

反町「(…程度の差はあれど、やはり上に立つものは必要だったんだ。
   それぞれがそれぞれの主張をし、バラバラに動いていては…チームの力をひとつにすることはできない。
   このままじゃダメなんだ。このままじゃ俺はいつまでもアイツを…日向を超えることなんて出来ない!)」

個人の力では間違いなく勝ち目のない相手だというのは分かっている。
だから、反町は徹底的に磨いた。己の理想を叶えるために必要な『力』を。

反町「(俺一人の力で戦うんじゃない。チームの力を結集させて戦う。それが俺のやり方だから)」

複数の人数で攻め、守り、動く『組織プレイ』。それこそが反町が探し、見つけた答えだった。
そしてこの答えこそ、あの日向の最大の恩師であり、現東邦タイガースの監督である吉良の教えでもあったのだ。

反町「(……日向。俺にもようやくわかってきた気がする。お前がどうしてそこまで
   チームを支配できるほどの強大な『力』を求めていたのかを。
   あの人の、吉良監督の教えを最大限に活用するためには……
   たとえ腕ずくで抑えつけてでものチームの一糸乱れぬ統率が必要だったんだって。
   この試合の後半。俺はそれを完成させる。日向。お前が目指し、達せなかったことをな!)」

すっかり優勢ムードに酔いしれ、笑顔にあふれる南葛陣営を睨みつけながら、反町は控え室へと戻っていった。

418 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/08(木) 23:52:04 ID:???
森崎「ふー。前半は終始南葛のペースだったな」

新田「このままずるずると東邦は引き離されて行ってしまうんでしょうか」

早田「もっと気張って欲しいぜ。せめて同点に追いつくくらいはさ。見ている方もそのほうが面白いじゃん」

森崎「そんな事言って、自分だけ賭けに勝つつもりでいるんだろうが」

早田「タハハ、バレたか」

新田「後半開始まで少し時間が空きますね。どうしますか?」


☆どうしますか?

A 新田・早田とこのまま残って話をする
B 南葛ウイングスの控え室に行ってみる
C 東邦タイガースの控え室に行ってみる
D 他の観客席の様子を見に行く
E 喉が渇いたしジュースでも買いに行く

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
============
短いですが一旦ここまで。今週は森崎板に色々と動きがありましたね。
お疲れ様と言いたい気持ちともっと続きが読みたいという気持ちが混ざり合って複雑な心境です。
でもここは森崎板。笑って楽しく遊べる場所らしく、笑顔で門出を見送りたいですね。

銀河シュナイダー伝説さん。幻想のポイズンさん。南葛VS幻想さん。ありがとうございました。
新たな作品でまた会えることを願っています。いえ、もう出会っていたりしますよね。
これからもよろしくお願いいたします。それではまた〜!

419 :森崎名無しさん:2011/12/08(木) 23:57:34 ID:Cqk5DcMo


420 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 00:00:49 ID:aa7vSRyM


421 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/09(金) 21:41:59 ID:???
>A 新田・早田とこのまま残って話をする


森崎はとくに席を立つでもなく、早田たちと残ることにした。
マクロニソス砦での合宿では練習漬けでろくに話すことも出来なかった。
友人たちと腰を落ち着けて話をする調度良い機会かもしれない。
早田たちもそのつもりだったらしく、自分たちから話題を出してきた。



先着『1名』様で一気に判定をお願いします。

早田の話題→! card
新田の話題→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

【早田】
ダイヤ→開発中の新しい必殺技の話
ハート→恋バナです
スペード→アリティア選抜の新人騎士達の話
クラブ→森崎が何かと気をかけている小豆沢の話
JOKER→ここ数年ですっかり差を付けられてしまった次藤の話

【新田】
ダイヤ→森崎からゴールを奪った不思議なシュートの話
ハート→恋バナです
スペード→フースバルのルーキー栗栖の話
クラブ→この試合が終わってからの予定の話
JOKER→サンパウロユース時代にブラジルで友だちになった不思議な少年の話

422 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 21:42:42 ID:???
早田の話題→ ダイヤ7
新田の話題→ ハート3

423 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 21:43:06 ID:???
早田の話題→ ハートA
新田の話題→ クラブK



424 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/09(金) 22:21:25 ID:???
早田の話題→ ダイヤ7→開発中の新しい必殺技の話
新田の話題→ ハート3→恋バナです
============
早田「森崎、実はさっきの試合で密かに狙っていたシュートが俺にはあったんだよ」

森崎「なにィ?まだ隠し玉を持っていたのかよ。か、勘弁してくれ……」

サイクロンを彷彿させる軌道と破壊力を持つ栗栖のトルネード。
ドライブ回転の後にホップするという摩訶不思議な動きをした新田のミドルシュート。
この他にもまだ未知数のシュートが飛んできた可能性があったことに森崎はげんなりとする。
過去の自分ならば積極的に勝負に挑んでいたのだろうが、今の自分では事情が違う。

早田「オーバーラップがもっとうまくいっていたら披露できていたんだがなぁ。うひひひひ」

森崎の怯えた表情を見て得意げになるそうだを嗜めるように、新田が呆れ顔で言う。

新田「そんな事言って、あのシュートはまだ100%完璧に完成はしてないでしょう?」

早田「うぐ。ま、まぁ残りの2試合のうちにはしっかりとマスターしてみせるさ。
   俺のカミソリシュートを変化をさらにもう一段階強化したようなものさ。
   その名も『ダブルシェービングシュート』!!」

森崎「ダブルシェービングシュート?」

早田「お前には話したっけな。俺も中学生の頃からドライブシュートを身につけようとしていたことは」

森崎「ああ。だが、中学生の肉体では負担が大きすぎるから横回転を極めようとしたんだよな」

早田「俺もこうして成長し、しっかりとした体づくりに励んできた。
   試しにドライブシュートを打ってみたんだよ。流石に翼やディアスのようにはいかなかったが…」

425 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/09(金) 22:23:31 ID:???
元よりボールへの変化を伝える足元の技術に長けていた早田のセンス。
一応形だけならばドライブシュートを打てるテクニックを身につけることができていた。

早田「問題はそこからさ。俺の得意とする横回転のシュート。
   そこにドライブシュートの縦回転を混ぜるんだ。そうすると……どうなると思う?」

森崎「どうなるって……まさか!」

早田「そう!自由自在に角度をつけて落とす『斜め』の変化球になってくれるのさ。
   しかもこの技術をパスにも応用することが出来れば……」

次藤にはできない精密なボールコントロール。たとえ守備全般が彼に劣ろうとも
攻撃への繋ぎ役として、そして貴重なミドルシューターとしても自分はもっと輝けるに違いない。

森崎「(新田の不思議な軌道のシュート。そして早田も新たな技を模索中なのか。
   皆が少しずつ前へと進もうとしているという時に、俺は一体何をしているんだ……!)」

しかし、フルタイム満足にセービングができない今の体力で新たな技を開発するなど無茶にもほどがあった。
自分がしなければいけないこと。それはこの虚弱した体の改善、もしくは体力の消費を抑えた戦い方を身につけるか。

早田の新たな一歩を物語る話を聞き、森崎は今の自分のすべきことが何なのかが少しずつ見えてきたような気がしてきた。

新田「ところで森崎さん。ちょっと相談したいことがあるんですけど…」

雄大に語る早田とは対照的に、何処か気恥ずかしそうに語りだす新田。それにはこんな訳があったのだ。

426 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/09(金) 22:25:05 ID:???
新田のニタニタ話→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→去年の特別試合で体力の限界で倒れた自分をケアしてくれた(奇数:マリア 偶数:レナ)のことが忘れられないんです…
ハート→アリティア選抜のあの選手のことがちょっと気になるんですが…(代表メンバー)
スペード→アリティア選抜のあの選手のことがちょっと気になるんですが…(選考外メンバー)
クラブ→南葛高校のマネージャーたちからしつこく言い寄られて困ってるんですよ…
JOKER→ブラジルで友だちになった少年のことを想うと胸が切なくなってしまうんです…

427 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 22:25:43 ID:???
新田のニタニタ話→ ハートQ
アーッ!

428 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 22:35:08 ID:???
ライアンが一番かわいいから困る

429 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/10(土) 10:31:16 ID:???
>>428
亡き兄のためにどんな苦境も健気に乗り越えていく姿は応援したくなりますね。
============
新田のニタニタ話→ ハートQ
>ハート→アリティア選抜のあの選手のことがちょっと気になるんですが…(代表メンバー)


新田「あの、森崎さんのチームって女子の選手が結構多いですよね」

森崎「ああ。この世界の人間は男女による運動能力の差というのがそれほどないんだよ。
   強い奴はほんとに強くて弱い奴はほんとに弱い。そんな世界さ……」

性別の壁が全くといってもない。アカネイア大陸の人間たちは自分たちとは何処かが違う。
森崎の持つ『星』の力の影響もあるのか、時折信じられないほどの成長を見せてくれるのだ。

森崎「(そう。俺とマルスやアベルは住む世界が違うんだ。だから才能も……)」

いけない。気を抜くとこうしてネガティブなことを考えてしまいそうになる。
これでは伸び悩みに苦しんだ前回のアリティアカップの時から何も変わっていない。

森崎「(ええーい、やめやめ。悩んだって仕方がない。ちゃんと向き合って少しずつ改善していくしか無いんだからな)」

きっと中山もそうしたであろう。自分も乗り越えていけるはずと気を強く持ちなおす。

森崎「で、そのアリティア選抜の女性陣がどうしたんだ新田?」

新田「あのですね……」

430 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/10(土) 10:33:23 ID:???
遠すぎる恋の道しるべ→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→クリスに…
ハート→セシルに…
スペード→カタリナに…
クラブ→シーダに…
JOKER→エリスに…(マリクが新田の後ろで呪文の詠唱を始めます)

※数字が7より上で純粋な愛情、7より下で同じ選手としての好意に近い感情になります。
 (Kで完全に恋心を奪われ、Aで嫉妬にも似た強い憧れの感情を抱くようになります)

431 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 10:39:30 ID:???
遠すぎる恋の道しるべ→ クラブA

432 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 10:43:12 ID:???
マモノだが意外にまともか?
クラブA→ライアンに……
だったら面白かったのにw

433 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 11:03:34 ID:???
ラピュタやってたからしかたないな

434 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 11:10:51 ID:???
Aで憧れならまぁ悪くはないのか?

435 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/10(土) 11:51:14 ID:???
>>432
将来的な『ファルコン』ナイトという繋がりもありますし、良い方に転びそうですね。
ライアンとの禁断ルートも確かに面白そうではありますがw
>>433
何年経ってもあの作品だけは見飽きませんねぇ。
>>434
そこまで悪い感情ではないと思います。このスレでの森崎→若林のような憧れと嫉妬が混ざったような形ですね。
============
遠すぎる恋の道しるべ→ クラブA
クラブ→シーダに…
※同じ選手としての強い感情。恋心とは大きくベクトルが違います。
============
新田「あのシーダという選手のことを俺にもっと詳しく教えてくれませんか?」

森崎「な…なにィ!?」

突然の新田の言葉に森崎は酷く驚いた声を上げ、早田はニタニタと笑いを浮かべる。

早田「ほっほー。お前の好みはああいったお転婆タイプなのかー。
   俺はどっちかというともっと物静かーで優しそ〜な娘がいいんだが…」

森崎「新田、悪いことは言わんからあのコだけは止めておけ。おそらくお前に勝機は……」

新田「そうじゃありませんって!そういうことじゃなくって、選手としての能力についてですよ!」

そう叫ぶ真剣な新田の顔。どうやら真面目にシーダの能力分析を求めているようだ。

新田「アリティア選抜の2点目。あの人が放ったローリングオーバーヘッドを見たでしょう。
   並の跳躍力と運動神経じゃ絶対にできない芸当だ。南米でも一握りの選手にしか出来ない大技ですよ」

436 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/10(土) 11:52:40 ID:???
早田「確かに空中であれだけぐるぐる派手に動こうとすればバランスを崩すのがほとんどだろうな。
   あの背中に翼の生えた馬……ペガサスだっけ?あれに乗ってるからなのかね、脅威のバランス感覚の要因は」

新田「同じスピードタイプの選手として、色々と参考にしたいんですよ。
   あれだけ器用に空中を泳ぐように動ければ、俺は地上だけでなく空中でももっと速くなれるはず……」

確かにシーダの空中戦での強さは『跳ぶ』というよりも『飛ぶ』と描写したほうが自然なほど高く、力強い。
もしも新田にあれだけの跳躍力が身に付けば、今よりも更に強力なストライカーになれることだろう。

新田「(そうだ。まるで『アイツ』のような空を飛んでいるかのような跳躍力を俺は身につけてみたいんだ)」

今の自分では到底身につけることのできないであろう特殊な才能。
ナポレオンの強靭なシュート力。そしてシーダの鳥人的な跳躍力。
無い物ねだりといわれればそれまでだが、より完璧な一流のプロ選手となるためには
今の実力で満足している訳にはいかないのだと新田は考えていた。

新田「(羨ましい。妬ましい。俺にできないことが目の前にいくつもあるという現実が悔しい。
   もっと巧く、強く、速くなるには俺はどうしたら良い?どうすれば……俺はアイツのようになれるんだろうな……)」

やや離れた席でマルスの隣でほのかに顔を赤くして微笑んでるいるシーダの姿を、新田は複雑な心境で見つめていた。
他人の優れた才能に対する嫉妬。それは森崎にとって、自分が強くなろうと決心した主たる感情そのものだった。

森崎「(確かにあれだけのジャンプ力があればキーパーの飛び出しももっと楽にこなせるようになるかもなぁ。
   機会があればシーダ姫から色々聞いてみるのもいいかもしれないな)」

前大戦では不動の飛兵のエースとして、アカネイア同盟軍を引っ張ってきた可憐な少女。
そして今はマルスの最大のパートナーとしてその実力を如何に発揮している。
初めてのサッカーでは豪快なファールで醜態を晒したのにもかかわらず、まったく人とはどう変わるか分からないものである。

437 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/10(土) 11:53:51 ID:???
森崎「(自分にないものを強請り、手に入れようと努力する。それはスポーツ選手としてなんら間違ったことじゃない。
   問題はその手段だ。昔の俺は……ちっ、どうしてこういつもいつも過去と比べようとしちまうんだよ!)」

今でもあのワールドユース大会決勝戦のあとの出来事が脳裏にくっきりと焼き付いている。
自分と全く同じ姿、同じ声の人間。違うのは髪の一房が心を奪われるほどに黄金色に輝いているということだけ。
そして過去の自分はあの輝きに魅入られ、人道に外れることも何度もこなしてきたのだ。
己が強くなるために。森崎有三という存在をもっともっと尊大で輝かしいものへとするために。

森崎「(復活したガーネフ。そしてヤツと共に現れた俺と瓜二つの姿をした俺の影。
   俺は本当にこのまま全てをマルスたちに託して自分の夢を追いかけていくことが出来るのだろうか……)」

強すぎる向上心を持ちつつある新田を過去の自分と重ねるようにして眺める森崎。
ふと気がつくと、南葛と東邦の選手たちが再びピッチへと戻ってくる。どうやら後半戦が始まるようだ。

早田「さーて、後半は東邦に逆転しない程度に頑張ってもらわんといけねぇな!反町ー!いけー!!」

森崎「いーや、逆転するさ。そして早田は俺と新田に飯を奢ることになるんだからな!」

新田「どうなりますかね。楽しみです。(山森、お前の力はこんなものじゃないだろ。頑張れよ…!)」

438 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/10(土) 11:55:24 ID:???
ピピィィィィッ!!

アンナ「さァ、後半戦キックオフの笛がなりました!ボールは2点差を追う東邦タイガースからですね」

ニーナ「彼らの攻撃力ならばしっかりと連携が取れればすぐにでも追いつけそうですからね。南葛は油断は禁物ですよ」

沢田「(前半はいいように攻められ続けたけれど、後半は僕達のターンですよ!)」


沢田の判断→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→ミハエルにドリブルで攻めさせる
スペード・クラブ→バンビーノにドリブルで攻めさせる
JOKER→沢田「僕は日向さんのような『虎』にはなれない。…だけどっ!!」

439 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 11:57:24 ID:???
沢田の判断→ スペードK

440 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/10(土) 16:43:26 ID:???
沢田の判断→ スペードK
>スペード・クラブ→バンビーノにドリブルで攻めさせる

沢田「お願いします、バンビーノさん!」

バンビーノ「ようやく出番か」

アンナ「沢田くん、まずは右サイドハーフのバンビーノくんにボールを預けます」

森崎「む、あの男は……」

後半早々沢田からボールを託された細目の選手に森崎は注目する。
出会ってそうそう森崎に敵意を向けてきたことが印象深いバンビーノだが、
合宿中は共にスタミナ練習をし、途中で力尽きた森崎を介抱してくれたこともある不思議な男である。

早田「あいつは確か元ミランの選手らしいな」

新田「そういえばサンパウロのトップチームにもミランから移籍してきた選手がいましたね。
   ストラットといって丁度年齢も同期みたいです」

森崎「へぇ、そいつはどんな選手なんだ?参考までに聞かせてくれよ」

新田「交流戦くらいでしか会話をする機会がありませんでしたから詳しくはわかりませんが……
   試合をした感覚では、間違いなく世界トップクラスの選手でした。
   おそらくあのバンビーノという選手も相当な実力の持ち主でしょう」

早田「怪我が原因で都落ちか。サッカーに限らずプロスポーツの世界じゃよくある話だろうがな。
   開催したばかりの日本リーグの中じゃ間違いなく主戦力になる選手だろうな」

早田をそこまで言わしめた理由は森崎にもすぐに分かった。
彼の小さく刻む独特なドリブルを、南葛ウイングスの選手たちはまったく止められる気配が無かったからである。

441 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/10(土) 16:44:54 ID:???
来生「くっそぉ!さっきからちょこまかちょこまかと!」

井沢「長野、ライン際に押しこめ!俺もすぐにフォローに向かう!」

長野「そうしたいのはやまやまなんだが……ぐっ!!」

バンビーノ「遅いな」

ギュッ…ギュンギュンギュンギュンギュン!!

長野「(どっちで来る!?右か、左か、右か、左か…!?)」

バンビーノ「(右、左、右……右だ)」

バゴォッ!!

長野「ぎゃあ!?」

何度も左右に振られ、完全に体勢が崩された長野を悠々と吹き飛ばしつつ抜き去っていくバンビーノ。

アンナ「す、凄まじいフェイントの嵐!これがあの元ACミランのエリートたる所以なのか!
    南葛の左サイドラインをあっという間に切り崩して進んでいきます!!」

岩見「なかなかやるな。だが、どんなに優れた名声を得ていようとも大事なのは今の状況だ。
   お前も俺達と何ら変わりない。プロリーグ発足1年目のルーキーだってことを覚えとけ!」

バンビーノ「ふん…口だけは一人前か。気に入らないんだよ、そういう御託は!」

アンナ「ここでタックルに定評のある岩見選手のチェックが入る!バンビーノ選手、抜けるか!?」

442 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/10(土) 16:46:08 ID:???
細目とスネ髪→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→これがエリートの力!バンビーノが岩見を吹き飛ばしPA内に突入!
スペード→岩見を吹き飛ばし抜きさるが、突然バンビーノがバランスを崩す!
クラブ→岩見のタックルがバンビーノを止める!しかし岩見の反則に…
JOKER→岩見「(男相手にこの手は使いたくはなかったが…)」バンビーノ「!?」

443 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 16:47:26 ID:???
細目とスネ髪→ ハートA


444 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/11(日) 00:47:25 ID:???
細目とスネ髪→ ハートA
>ダイヤ・ハート→これがエリートの力!バンビーノが岩見を吹き飛ばしPA内に突入!
============
南葛高校。全国王者V3の快挙を成し遂げた伝説の名高い南葛中学卒業者が多く所属する高校である。
この高校の卒業者の多くが、そのまま南葛ウイングスへと入団することになった。
他のチームと違い、バックボーンに企業を持たないこのクラブは地元住民の協力のもとで成り立っている。
そしてこの岩見の父が務めている南葛病院からも、経営資金を援助してもらっているのだ。

岩見「(何の因果か、こうしてプロ選手としてサッカーを続けられる理由ができてよかったよ。
   このままなんとなく親の仕事を継ぎ、なんとなく医者になるのもどうかと思っていたしな)」

思い返せば、南葛中学時代がサッカー選手としての自分のピークだったかもしれない。
高校時代は岬や新田が、彼らが海外へと研修に行ったあとは修哲トリオや高杉がチームの中心となり輝いていた。
いくら成績が優秀だろうとも所詮は学校の部活動。医者を目指す自分がそこまで熱中することもない。
チームの主力になりえないと分かった頃からか、岩見は自分に言い訳をしてサッカーから目を逸らしていたのだ。

岩見「(医者の勉強を続けながらって条件だけど、親父の了承もちゃんと得られた。
   あの頃失った、中学時代に輝いていた俺のサッカーへの情熱をもう一度取り戻すんだ!)」

岩見は自分の全身全霊を駆けたタックルをバンビーノの足元へと仕掛ける。
そのキレは中学時代に多くの選手を足止めした頃よりもさらにメスのような鋭さを増していた。
だが、それでも現時点の岩見は所謂『全国クラスの選手の一人』でしかない。
一流クラブのドリブラーとして名を馳せていたバンビーノの前では流石に分が悪すぎた。

445 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/11(日) 00:48:51 ID:???
バンビーノ「邪魔だ!!」

ズダダダッ!ギュンギュンギュンギュン!!バァン!!

岩見「ぐおおぉ!!」

アンナ「岩見くん吹っ飛ばされた!バンビーノくんの独走はもはや誰にも止められないのか〜!!」

バンビーノ「(迷いのない思い切りの良いタックルだったな。……思い出すぜ、あいつのことを)」

強力なタックルをはねのけることこそ、ドリブラーとしての自分の意義である。
その糸の細い目を少し釣り上げてバンビーノは笑った。

バンビーノ「(足の方も問題なさそうだ。あの医者、本当にいい仕事をしてくれる。よし、まずは1点返させてもらうぞ)」

ズダダッ!!

さらに速度を上げて南葛ゴールへとドリブルを続けるバンビーノ。
これに対し、南葛のキーパーのメクネスはDF陣をゴール前に結集させて守りを固める。

メクネス「ヘイタカスーギ!ナカザート!シッカリヤリナサーイ!」

中里「任されよメクネス殿。いざ参る!」

高杉「俺がいる限りこれ以上は進ません!」

バンビーノ「無駄だ!俺を止めるつもりならもっと人数を要ししてくるんだな!」

446 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/11(日) 00:49:51 ID:???
SHOT-GUN→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→二人のマークを振り切り、メクネスと一対一に!
スペード→中里と高杉の協力ディフェンスがバンビーノからボールを弾かせる!
クラブ→高杉のパワーディフェンスがバンビーノを食い止める!しかし反則を取られてPKを与えてしまう!
JOKER→と、ここにきてバンビーノがバックパス。そこに走りこんでくるのはミハエルだ!

447 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 00:50:16 ID:???
SHOT-GUN→ スペード6

448 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/11(日) 01:17:09 ID:???
SHOT-GUN→ スペード6
>スペード→中里と高杉の協力ディフェンスがバンビーノからボールを弾かせる!
============
中里「(むぅ…この男、危険な臭がする。なにか罠をはっているのだろうか?)」

バンビーノ「どうした、足が止まってるぞ。抜いて欲しいのか?」

高杉「くっ…舐めるなぁ!!」

ガバァッ!!

バンビーノ「(かかったな…!)」

中里「いかん!高杉殿、ここは拙者に任せるでござる!」

バンビーノの挑発に乗り、怒りを顕にして突っ込む高杉。
しかし咄嗟に何かの危険を感じ取った中里が高杉の襟首を掴む。

高杉「ぶぎゅる!?」

急な首元の締め付けに高杉は鶏のような声を上げながら足を振り上げる。
それが丁度バンビーノの視界を阻害するバリケードになってくれた。
一瞬の隙を察知した中里は素早くバンビーノの後ろへと回りこむ。

中里「例え並外れた常人といえども前後を囲まれれば迅速な対応などできまい」

バンビーノ「なっ…!?」

高杉「(あれ?いつのまに中里のやつ回りこんで…だが、都合よく取り囲めたぜ)
   いくらフェイントが巧かろうとそれをばらまけるスペースがなければ無力だよな!だあっ!!」

449 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/11(日) 01:18:12 ID:???
ガゴゴッ!!

バンビーノ「ぐぐっ!」

中里「反則には気をつけるでござるよ高杉殿!」

高杉「分かってるさ。俺はこう見えても優しい男なんだ…よっ!」

バァン!!

バンビーノ「なっ…しまった!?」

前後からじわじわとプレッシャーをかけ続け、バンビーノの集中力を切れさせることに成功する高杉と中里。

森崎「おおぉ!?中里はまだしも、高杉のやつがあそこまで守備が巧くなってるとは驚いたぜ」

新田「中里先輩がうまく高杉先輩のパワーを先導してコントロールしてますね。
   デカイってのはそれだけでFWに与えるプレッシャーは半端ないんですよ」

早田「(…そうなんだよな。次藤がいい例だ)」

森崎「中里の技術と高杉のパワーがうまく咬み合っていやがるな。厄介だぜ…」

アンナ「さァ、バンビーノくんから弾かれたこぼれ球を先に確保するのはどちらのチームか!」

450 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/12/11(日) 01:19:59 ID:???
ゲットだよ、ゲーット!→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ミハエルがフォローする。そして右足を勢い良く振り上げ…!
ハート→反町がフォローする。沢田と山森を伴いゴール前へと上がっていく!
スペード・クラブ→南葛がカバー。後半も南葛のペースで試合は進む!
JOKER→沢田がフォローする。そして右足を勢い良く振り上げ…!

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