キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【マモノを】キャプテン霊夢16【祓いましょう】

1 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/11/28(月) 23:32:02 ID:???
このスレは東方Projectの主人公・霊夢がお賽銭増加の為の
信仰獲得を目指して、奮闘するスレです。
現在は、幻想郷チームと外来人チームの両方が出場する大会で
優勝することを目標にしています。
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。

読者の皆様に引いて頂いたカードや、投票して頂いた選択肢に従い、物語が展開します。
文章を書くのは初めてなのでお見苦しい部分や誤字・脱字等あると思いますが、
皆様のお時間潰しと、森崎板の活性化のお役に立てれば幸いです。

前スレ
【命知らずの】キャプテン霊夢15【ブロック稼業】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1320420379/

【前スレの簡単なあらすじ】
クラブA・村紗「「よぉし!とりかごだー!!!」」
一同「なにぃいいい!!!???」
ぬえ「空気嫁」
霊夢「まさかこんなオチで初めて引き分けになるなんて……」
一輪「私の渾身のパンチングは一体何のために……」
星「私達一体1試合で何枚クラブA引いたんでしょうか……」
響子「結構頑張りましたよー!」
ウサギC「スレタイなのに何も出来なかったんですけど!?」
希「縮地が止められたー!?」
魔界人A「名無しの意地って奴ですよ!」
翼「霊夢は全力を出していない(キリッ)」
松山「どうしてこうなった」
天狗A「お給料の為、ボーナスの為……頑張ります!」
パルスィ「助っ人を連れて来たわ!」
文「こっちもですよ!」
カルロス「知らない所に来てもアーサーがいるから平気だな」
マウリシオ「可愛い女の子がたくさんいてラッキー!」

994 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/01/04(水) 23:08:29 ID:???
>>993さん ついに焔もシュートでJOKERを出しましたね!

焔が最高のシュートで同点に追いついた所で、今日の更新はここまでとさせて頂きます。
皆様、本日も遅くまでお付き合い頂き、ありがとうございました。明日も宜しくお願い致します。

このスレでの進行はここまでとし、焔のゴールシーンは次スレで書くことにします。
キリの良い所まで書こうとしたら残りレスが相当少なくなってしまったので、
このスレの残りは埋めネタというよりは小ネタで埋めようかなと思っています。
(余り接点がないorまだ登場していないキャラ同士の会話等)

何か会話させてみたいキャラのリク等あれば、可能な限り頑張ってみます。
なければ自分で適当に考えて書くつもりです。

それでは皆様、本日もお疲れ様でした。

995 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 22:36:49 ID:???
このスレはスレ主さんに小ネタで埋めてもらうとしてだ
前スレはどうしようか? 誰か何かネタない?

996 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/01/31(火) 21:55:00 ID:???
幻想郷には珍しい洋風の館。その外観は真っ赤に染まっている。
その館には、この世の全ての蔵書が収められているのではないかと思えるほどの本棚が存在する、
大規模な図書館がある。そこに、一人の客が訪れていた。

アリス「こんにちは、お邪魔するわね」

来訪者であるアリスはまず図書館の主に挨拶をするが、その主は本に目を落としたまま、顔を上げようとはしない。
そんな様子に思わず苦笑してしまうアリス。しばらく佇んでいると、やがてパチュリーの方が根負けする。

パチュリー「……あら、珍しい顔ね。いつもの鼠かと思いきや」

アリス「失礼ね。あいつとは違ってちゃんと門から入って来たわよ」

パチュリー「ええ。珍しい妖怪が珍しいくらいに礼儀正しく入ってきたって小悪魔が言ってたわ」

アリス「……何よ、私が来たって知ってたんじゃないの」

ということはさっきのはわざとだったのか、とげんなりするアリスを見て、堪え切れないかのように
クスクスと笑うパチュリー。からかわれたと分かって、少しアリスの機嫌が悪くなる。

パチュリー「ふふ、ごめんなさい。この図書館に招かれざる客以外が来るなんて久しぶりで」

アリス「という事は歓迎して頂けると思って良いかしら?」

パチュリー「構わないわよ。貴方とは一度ゆっくり話してみたいと思ってたし」

997 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/01/31(火) 21:56:14 ID:???
パチュリー「小悪魔。お茶を入れてきてくれる?」

小悪魔「はーい。分かりましたー」

アリス「はい、これで良ければお茶菓子にでも使っても頂戴」

小悪魔「わ!おいしそうなケーキですね!……パチュリー様〜。私もご一緒して宜しいですか〜?」

パチュリー「……仕方ないわね。いいわ、適当にそこらへんにある椅子を持って来なさい」

小悪魔「わ、いいんですか!?それでは失礼させて頂きますね!」

パチュリー「……調子のいい子ね、全く」

そんな二人を見て思わず笑ってしまいそうになるのをアリスは堪える。

しばらくの間、小悪魔の淹れた紅茶とアリスのケーキで雑談を楽しむ3人だったが、
やがてアリスが「さて」と居住まいを正す。パチュリーもそれに倣い、読んでいて本を置く。

アリス「そろそろ本題に入らせてもらうわね。今日ここに来たのは、貴方に相談したいと思ったからよ。
    ……霊夢のチームを倒す為の方法をね」

アリスの言葉にパチュリーは少し目を見開いて、驚いた様子を見せる。

パチュリー「……意外ね。貴方は余り勝負事にはこだわらない性格だと思ってたわ」

アリス「知ってた?私って意外と負けず嫌いなのよ?」

パチュリー「……それを私に聞きに来る理由は?私は別に秘策何て持ってないわよ?」

998 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/01/31(火) 21:57:38 ID:???
アリス「貴方は前の大会の、永遠亭と外の世界のチーム……武蔵中学、という所の試合を覚えてる?」

パチュリー「……ええ、よく覚えているわ」

パチュリーも頭の回転は早い。アリスの言いたい事に気付いたのだろう。

アリス「あのチームの10番、確か名前は三杉と言ったかしら。彼はプレイも素晴らしかったけど、
    それ以上にチームを統率する手腕が素晴らしかったわ。複数の選手に指示を飛ばして、
    守備の際に、常に味方が有利な位置取りで当たれるようにしていた。

    それだけでなく、攻撃の時もパスワークを駆使して的確にスペースを作り出し、
    永遠亭の守備陣を撹乱させて、FWが容易にシュートを撃てるようにしていたわ。
    ……まあ、肝心のFWに今一つ決定力がなかったせいか、中々輝夜を超えられなかったみたいだけど」

前回の大会においてアリスが、外の世界の選手で一番注目した選手。
それは南葛中学の大空翼や森崎有三ではなく、前回大会で唯一マリオとヨッシーFCから
得点を奪った東邦学園の日向小次郎でもない。

準々決勝で永遠亭ルナティックスに破れた武蔵中学のMF、三杉淳。

アリス「永琳も天才よ。プレイだけなら、彼と五分か、それ以上のレベルだった。
    だけど、どちらがより試合にインパクトを与えたか、それは間違いなく向こうの10番。
    ……はっきり言って、幻想郷にあの手の選手はまだいないわ。経験が足りなさすぎる」

『蝶のように舞い、蜂のように刺す』という言葉がぴったり似合う華麗なプレイもそうだが、
何よりアリスが驚いたのが、三杉のフィールドにおける指揮能力だった。

アリス「彼自身は何で分からないけど後半からしか出て来なかったから、結果は永琳達の勝ちだったけど……。
    もし彼が最初から出ていたら……。結果は違ったものになっていたかもしれない」

999 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/01/31(火) 21:58:45 ID:???
パチュリー「……恐らくその理由は私と同じね。彼もまた、何か病を抱えているのでしょう」

事も無げに言うパチュリーにアリスは軽く驚いた様子を見せる。
自らも前後半どちらかしか出ることが出来ない身体であるからこそ、
三杉の持つ心臓病の事に気付いていた。

アリス「パワーだけでは敵わない。ならば使うのは……頭。ブレインよ。
    弾幕もサッカーもそこは変わらないわ。単純に個人個人で練習を続けただけでは、
    霊夢率いるチームに勝つのは容易ではない。ならば、重要になってくるのは組織プレイ」

パチュリー「……アリス、一つ良いかしら?あのチームみたいな組織プレイが有効だとして、、
      それは貴方一人で出来る事なの?私はそうではないと思うけど。武蔵中学にしてもそうだわ。
      コントロールタワーとなる三杉という子に、チーム全員がしっかり従っているからこそあの組織プレイが可能になる。
      仮に貴方が組織プレイの知識・技術を習得しても、チームメイトがそれを活かせないなら意味はないわよ?」

幻想郷の面々は個人の身体能力や技量が非常に高い分、我の強い選手が非常に多い。
その事を指摘するパチュリーの言葉に、アリスは当然と言わんばかりに頷く。

アリス「ええ、それは勿論よく分かっているわ。だから今日はあくまで相談に来ただけ。
    有効度が分からないのに練習をしたってしょうがないしね。ここってそういう本はあるのかしら?
    個人の練習方法じゃなくて、チームとしての技術を磨く為の本」

パチュリー「ええ、当然あるわよ。最も、ほとんどまともに読んだ事はないけどね」

小悪魔「欲しい本があれば持ってきましょうか?大抵の本は揃ってると思いますよ」

紅魔館の図書館には世界中から集められた本が存在する。それは何も魔道書だけに限った事ではない。
料理の本や生物図鑑、スポーツ科学の本、はては漫画本まで何でもござれだ。
パチュリーとてここにある本を全て読んだ訳ではない。ある意味それがパチュリーの目標の一つですらある。

1000 :キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2012/01/31(火) 22:00:42 ID:???
5分程した後、関連すると思われる本を小悪魔が大量に持ってくる。
ドーン!という音と、目の前に詰まれた本の量に思わず後ずさりしてしまうアリス。

アリス「……凄い量ね」

小悪魔「そうですか?これでも厳選した方なんですけど」

そして3人によるサッカーの勉強会が始まった。

アリス「へ〜。オフサイドってルールでは知ってたけど、それを積極的に狙う戦術があるのね。
    ディフェンスラインを意識的に上げておいて、センタリングを上げにくくする、か……」

パチュリー「なるほど。無理に止めようとするのでなく、ルールを利用して封じるのね」

小悪魔「霊夢さんのチームはサイドアタックからのセンタリング、というパターンが多いですからね。
    使い方次第では効果的かもしれませんよ。特に空さんに放りこまれると、カットにも向かえないですし」

アリス「リスクは大きいけど、成功すればあのシュートを止めようとする事なくこちらボールになるのは魅力的ね」

小悪魔「プレッシングという、積極的にボールを持つ相手に当たりにいくという戦術と併用すると良いそうですよ」

パチュリー「……他にも色々な戦術があるわね。効果の程は定かじゃないけど」

アリス「流石に一朝一夕に身につけられるものでもなさそうだけど……。いくつかやってみる価値はありそうね」

二人、いや小悪魔も含め三人の議論は留まる所を知らず、そのまま紅魔館の夜は更けていくのだった……。

〜〜〜

という訳でこのスレの埋めネタはここまでとなります。もう前のスレも950に達していますね……。
何となくこの3人の会話を書いてみたくなって書きました。お楽しみ頂けたなら幸いです。

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