キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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異邦人モリサキ

1 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/01(金) 00:31:21 ID:Hgnh9qno


本作は恋愛SLG『みつめてナイト』を基にした二次創作です。

騎士の時代が終わりつつある南欧は架空の小国、ドルファン王国。
戦火の迫るこの国に傭兵として降り立った東洋人、森崎有三の体験する
波乱万丈の三年間を描きます。


独自要素が強いため、外伝スレを経ずにスレを立てさせていただきました。
ご容赦下さいませ。



624 :さら ◆KYCgbi9lqI :2012/07/06(金) 21:01:43 ID:???
多分そうだと思います。今度の女の子恐らく一途なんじゃないですかね。

625 :◆W1prVEUMOs :2012/07/06(金) 22:04:47 ID:???
あとはこの少女に限らず反射的に助ける性格のせいで女性関係では「女たらし」になってしまうとか?
でもピコは満足げに頷いてるから(>>614)このこと自体は悪いことではないのかな

626 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/07(土) 00:21:44 ID:???
>>619 源氏 ◆rLDAH8Hy8Y様、>>621 ◆W1prVEUMOs様、早速のご利用ありがとうございます。
システムの例示にご協力いただいたということで、それぞれCP1を進呈いたします。

>>623-625
もちろん詳細は秘密ですが、この後の展開も含めて色々と考えてみて下さいね!


***

成功→適度な一撃が野良犬にヒット!


「……このっ!」

狙い定めて振った剣の鞘は、吸い込まれるように痩せ犬の鼻先へと命中する。
ぎゃん、と潰れたような悲鳴を上げた野良犬は、泡を食って逃げ出していくのだった。

「大丈夫か、……とぉ!?」
「……!」

遠ざかっていく犬が戻ってくる気配のないことを確認して、振り返った森崎が思わずのけぞる。
なんとなれば、走り寄ってきた少女が、跳ねるように森崎の胸に飛び込んできたのであった。

「うわっぷ!」

蜂蜜色のふわふわした巻き毛が森崎の視界を埋める。
振り払ったその向こうに、今度は深い泉が現れた。
赤みがかった薄茶色の、それは潤んだ瞳である。
幼さと愛らしさの最大公約数を追求したような、大きく丸い瞳がぱちぱちと瞬きしながら、
森崎の眼前数インチまで迫っていた。
幼い顔立ちのわりに長い睫毛が印象的だというのは、その己の胸丈ほどまでしかないであろう、
ふにゃりと軽くやわらかな体の熱と、甘い香りの漂う吐息とを感じながらの、森崎の内心の弁である。

627 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/07(土) 00:22:45 ID:???
「ぁ……」

幼い少女のふっくらとした唇が、何かの音を紡ごうとした。
そのときである。

「こらあぁぁーっ!」

怒声が、響いた。

「何してんだ、お前ーっ!!」

森崎の正面から走り来る、それは一陣の風である。
風は、制服を着た少女の形を模していた。
きつく吊り上がった気の強そうな眼差しに、肩口まで伸ばされた癖の強そうな亜麻色の髪。
全身から醸しだされる雰囲気には純粋な怒りが色濃く浮き出ている。

「この―――」

森崎からわずか数歩の距離を置いて急制動をかけた少女が、親の敵を見つけたような顔で森崎に怒鳴った。

「変 質 者 ! ロリィから離れろ!」
「なにィ!?」

想定外の言葉に目を見開く森崎。
と、その胸に抱き止められるかたちになっていた幼い少女が、肩越しに振り返ると、
その表情をぱっと明るくする。

628 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/07(土) 00:23:47 ID:???
「あ、レズリーお姉ちゃんだあ!」
「ロリィ! そいつから離れな! こっちに来るんだ!」
「うん!」

言われた幼い少女が、森崎の首に回していた手をあっさりと放すと、身軽な動作で地面に降り立ち、
走ってきた少女の側へと駆けていく。
と思えば、ロリィと呼ばれた幼い少女は、今度はレズリーと呼ばれた少女へと抱きついた。

「こ、こらロリィ!」
「レズリーお姉ちゃん、おはよう〜」
「挨拶はまた後で、な! 今はそれよりコイツを……」

と、視線を移そうとしたレズリーが驚いたように声を上げる。

「お、おいお前! 何を逃げようとしてんだ!」
「……いや、普通に出勤しようとしてるだけだが」
『面倒なことになりそうだから、さっさと立ち去ろうとしたんだよね』

頭の後ろで手を組みながらふわふわと浮かぶピコをひと睨み、森崎が仕方なく立ち止まって
少女たちへと向き直る。

「思うんだが、何かひどい誤解をされてるんじゃねえかな、俺」
「何を! とうとう直接手を出しておいて、言い逃れできると思ってるのか、この変質者!」
「変質者……」
『まあ、傍から見ればそんな感じだったけどね』
「……」

ピコの言いように思わず口を噤む森崎。
この国では見慣れぬ黒髪の、しかも武装した外国人が見知らぬ幼女を抱きかかえていたのである。
経緯を知らず、絵面だけを見たとしたら、これは誤解しない方がおかしい。
そこで森崎は―――

629 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/07(土) 00:26:29 ID:LTq/m8Vk
*選択

A 言葉を尽くして釈明を図る。

B ロリィに説明を求める。

C 猛ダッシュ! (必要CP:1)


森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。
その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。
期限は『7/7 23:30』です。


******


正ヒロイン候補五人の内、三人まで登場! といったところで
本日の更新はこれまでとさせていただきます。
夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。
それではまた、次回更新にて。


630 :雑魚モブ ◆.xniaLTHMk :2012/07/07(土) 06:46:29 ID:???
B
ここで逃げだすと誤解が広まって称号が『気のいいナンデス』とかになるかもしれないから
また疑われて人物が釈明する場合は物的証拠がないと信憑性が無いので他人に説明を求めるのが一番かと

631 :◆W1prVEUMOs :2012/07/07(土) 10:12:14 ID:???

ロリィが説明下手で大変な誤解を受けるというお約束の展開がありそうなので
また、他人の行動に判定は絡まないけど、Aなら最悪CPEPつぎ込めばどうにでもなる

632 :さら ◆KYCgbi9lqI :2012/07/07(土) 10:29:00 ID:???
A Cだとレズリーに変質者として認知されそう。Bだとロリィに恋人として紹介されそう。
ならば自分から説明した方がトラブルの回避や誤解を避けれると思いますね。

633 :源氏 ◆rLDAH8Hy8Y :2012/07/07(土) 20:45:50 ID:???
A

どうもこのマイペースな少女に説明を頼んでも誤解がより深まるような悪い予感しかしない。
「犬に襲われていたから追い払っただけ」と簡潔に事実を述べるのが吉。
少女の抱きつきグセは相手も承知しているようだし。

634 :◆9OlIjdgJmY :2012/07/07(土) 22:58:41 ID:???

ここで手間取っていると確実に遅刻してしまうから。
誤解もロリィが事実を話せば後で解けるだろう。

635 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/10(火) 01:02:45 ID:???
皆様、ご回答ありがとうございます。
それでは早速、>>629の選択については……

>>630 雑魚モブ ◆.xniaLTHMk様の回答を採用させていただきます!
疑われている人物自身の釈明の信憑性については実に鋭い読みでした。
特にこの場面、レズリーは森崎を頭から敵対視している上に非常に興奮しているので
この先の展開の難易度が一時的に跳ね上がるところでした。
また称号『ナンデス』もいいネタいただき、ということで本編に反映させていただきます。
CP3を進呈いたします。

また非常に明快な論理でこのシーンの攻略を試みる案を出していただいた
>>631 ◆W1prVEUMOs様にも次点としてCP1を進呈いたします。
仰る通り、Aが選択されていた場合は、この後「説明の手段・ロジック」の選択を経て
魅力・手段チェックという流れでしたので、いざとなればポイントゴリ押しが通用しました。
このシーンの突破に限れば極めて効果的な選択理由でしたね。
GMはこういった方向性のご回答をとても採用しやすい傾向にあります。
そしてまた仰る通り、お約束の展開もこの後で存在しますが、難易度はだいぶ下がりますw

また>>633 源氏 ◆rLDAH8Hy8Y様の、レズリーもロリィの抱きつきグセを知っている、というのは
鋭い……というかGMも目からウロコのご指摘です!
もしもAが採用されていたら、判定に対しとても強い材料として機能していたでしょう。
こちらもCP1を進呈いたします。


636 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/10(火) 01:16:22 ID:???
>>632
確かに成功すれば誤解も解けましたが、興奮状態のレズリーを説得するのは少し手間でしたね。
ちょっとだけ攻略情報を漏らしてしまうと、現状の森崎の人物称号は初期状態のレズリーに対して
弱いながらもマイナスの補正を持っています。

>>634
Cが選ばれていたら変質者フラグ一直線でした!
誤解は……余計に深まっていたかもしれませんw


ご回答いただいた皆様にそれぞれEP1を進呈いたします。

637 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/10(火) 01:17:29 ID:H5dwRuBE
「あー……、どうせ俺が何を言っても納得しないだろ? だったら……」

と、森崎は幼い少女、ロリィを見やる。

「そこのお前。お前だ、そう、な! このオネエちゃんに事情、説明してやってくれ」
「……!」

しかし、急に話を振られたことに驚いたのか、ロリィはびくりとした顔で森崎を見返すと、
そそくさとレズリーの影に隠れてしまう。

「そりゃないだろっ!」
「……っ」
「お前! この期に及んでロリィを泣かせるのか!」

いよいよもって険しくなるレズリーの表情に、唯一の突破口が封じられて途方に暮れる森崎が
これ以上の面倒を避けるべく逃走経路を内心で模索し始めた、そのとき。


*チェック

魅力判定

目標値【2】 → ! numnum

※ ! と numnum の間のスペースを消して数値を出して下さい。
シーン難易度【20】−(魅力)を目標値とし、目標値以上の値が出れば成功。
00が出た場合は難易度にかかわらず成功となります。
結果によって展開が分岐します。

成功→「違うの、お姉ちゃん……」 ロリィの証言が得られそうだ。
失敗→「う、うぅ……」 これだから子供は……!

638 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/10(火) 01:20:46 ID:H5dwRuBE
※※※


GMより皆様にご質問です。
このシーン、難易度をご覧いただいてもお分かりの通り、実は自動成功しています。

さてこのような場合、これまでは内部的に処理して何度かスルーしてきたのですが、そうなると
EP獲得チャンスが減るという側面もあるため、ここで皆様の意思確認を行いたいと思います。

EP1を獲得する機会(と、ダイスロールする楽しさ!)と、
1%の失敗リスク(加えて、チェックが行われるまでのタイムラグ)。
天秤にかけて、どちらが望ましいでしょうか?

それぞれのご意見を拝見して総合的に判断させていただきます。
システムに関するアンケートのため、ご回答いただいた皆様には
それぞれCP1を進呈いたします。


※※※

639 :源氏 ◆rLDAH8Hy8Y :2012/07/10(火) 01:23:07 ID:???
目標値【2】 →  59

私は自動成功にして先の話を見たいですね。

640 :傍観者  ◆YtAW.M29KM :2012/07/10(火) 01:24:35 ID:???
代理消費のお陰で参加者全体でのポイント使用はかなり余裕ができたから、
EP1にこだわるよりはスピードのほうが大事かなー。

641 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/10(火) 01:24:49 ID:???
***

成功→「違うの、お姉ちゃん……」 ロリィの証言が得られそうだ。


ぼそり、と。
子供じみた声は、ロリィである。
何事かと振り返ったレズリーを見上げて、ロリィが続ける。

「この人ね、ロリィを助けてくれたの……」
「え……?」

意外な言葉に、レズリーが目を丸くする。

「学校にね、行こうとしたら……怖い犬さんがね、わんわんって吠えてて……」
「……」
「ロリィ、とっても怖くって、泣きそうになっちゃんだけど、でも、この……」
「コイツが?」

無遠慮に森崎を指さすレズリー。
ロリィが頷く。

「ばーってきて、えいって犬さんをやっつけてくれて……だからロリィ、嬉しくって」
「嬉しくて……?」
「つい、ぎゅーってしちゃったの。とってもカッコよかったから……」
「……」
「えへへ」
「……」
「……」

642 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/10(火) 01:25:50 ID:???
沈黙が、重かった。
特にその重みを感じていたのは、レズリーであっただろう。
多少の憤りはあったが、徒に少女を虐める趣味はない。
肩をすくめた森崎が、状況を打ち切るべく口を開いた。

「俺、もう行っていいかな」
「あ、え、あの、えーっと……」

大人の対応に、咄嗟に適応できず言葉を失うレズリー。
と。
困ったように中空へと目を走らせ、必死に何かを言おうとするその背に、新たな声がかけられた。

「―――どうかしましたか、ロピカーナさん、コールウェルさん」

低く落ち着いた、しかし明晰な意志の響きを持つ声音と共に拡がったのは、淡い花の香りである。
鼻孔をくすぐる茉莉花の、甘く爽やかな芳香に誘われるように視線をやった森崎が、香りの主を見る。
少女たちの背後、朝陽の下にも白く匂い立つ、それは女性である。
年の頃は三十に満たぬほどであろうか。
麗人であった。
銀白色の波打つ髪を頭の後ろできっちりとひっつめた、そのともすれば冷たくも映る端正な顔立ちの中、
特に目を引くのは銀縁の眼鏡である。
薄緑色の、理知の光を湛えた瞳を守護するように煌めく、それはさながら硝子の城壁。
その壁の向こうに垣間見える顔は化粧気が薄く、淡い桃色の口紅と、森崎の肺の奥を撫でるような
茉莉香の香水だけが美しく整った目鼻立ちを彩っていた。
身に着けているのは純白の襟付きブラウスである。
上半身のラインを隠すような、ふわりと柔らかい仕立ては一目で絹であると分かる。
腰から下を覆うのは濃紺の、尻から腿にかけてぴったりと張りつくような膝丈のタイトスカート。
足元はモンクストラップの黒い革靴である。
全体に清楚で、品良く、そして窮屈な服装だと、森崎は思う。
まるで成熟した女という要素を構成する何もかもを、その服という檻の内側に無理やりに
押し込めようとしてでもいるような、そんな印象であった。

643 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/10(火) 01:26:51 ID:???
「あ、オルガちゃん!」
「オルガ、センセー……?」

振り返った少女たちがそう呼ぶのへ、苦笑を返す女性。
先生、と呼ばれるところを見れば、少女たちの教師であるようだった。
引き結ばれた口元が緩むと、途端に親しみやすい表情が顔を覗かせる。

「こら」

短く叱るその声も、茶目っ気の混じったものである。

「クラリック先生って呼びなさい、っていつも言ってるでしょ。
 ……それで、どうしたの? 何か揉めていたようだけれど」

言った女性が、森崎を睨む。
親しみやすそうな笑顔から一転、あからさまに不審者を見る目である。

「い、いや……それが、どうもあたしの勘ちが……」
「ね、オルガちゃん、ロリィね!」
「クラリック先生」

しどろもどろに何事かを弁明しようとするレズリーを遮って、クラリック女史に
満面の笑みを向けるロリィ。
訂正されても、悪びれた風もなく続ける。

644 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/10(火) 01:28:10 ID:H5dwRuBE
「えへへ、クラリックせんせい、ロリィね、このお兄ちゃんに、抱っこしてもらったの!」
「お、お兄ちゃん……!?」
『お兄ちゃん……』
「お兄ちゃんがね、たたたーって来てね」

森崎と、そしてピコの動揺をよそに、ロリィのたどたどしい言葉は続く。

「それでね、ばーん! って剣を出してね、ぶんぶんって振りまわして、
 すっごいカッコよくて、ロリィ、ぎゅーってされちゃったの!」
「……」

ロリィの言に、クラリックの薄緑色の瞳が森崎を射貫く。

「おい……」
『さっきと比べて、だいぶ証言が変わったね……。っていうか、この説明だと……』


*チェック

魅力・評価判定

目標値【36】 → ! numnum


※ ! と numnum の間のスペースを消して数値を出して下さい。
シーン難易度【90】−(魅力/3+評価*2)−スキル『清潔感』10
を目標値とし、目標値以上の値が出れば成功。
00が出た場合は難易度にかかわらず成功となります。
結果によって展開が分岐します。

成功→「そうでしたか……」 一応信用してもらえたようだ。
失敗→「―――ナンデスでしたか。区警を呼びます」 ナンデスって何!? ……が、そのとき?

645 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/10(火) 01:30:31 ID:???
******

こちらのチェックが本番、といったところで
本日の更新はこれまでとさせていただきます。
夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。
>>638のアンケートについては引き続きご意見をお待ちしております。

それではまた、次回更新にて。


646 :◆9OlIjdgJmY :2012/07/10(火) 01:31:20 ID:???
目標値【36】 →  63

647 :◆9OlIjdgJmY :2012/07/10(火) 01:38:52 ID:???
ケースバイケースで良いのではないでしょうか?
GMさんがサクサク更新したいとき→自動成功
GMさんが一呼吸置きたいとき→一応判定
みたいな感じで。

648 :さら ◆KYCgbi9lqI :2012/07/10(火) 06:20:05 ID:???
サクサク進めても問題ないとGMが判断すれば良いと思いますね。

649 :◆W1prVEUMOs :2012/07/10(火) 18:07:49 ID:???
>>638
自動成功(失敗)してるのに本来無いはずの可能性が1%でも生まれるようなことは
個人的には嫌ですね

650 :見てる人 ◆S/MUyCtQBg :2012/07/10(火) 22:05:15 ID:???
サクサク感のほうが大事だと思います。
1%の引きのために少し時間がかかるのであれば、物語が進むほうが楽しく感じます。
自動成功が失敗すると悲しいですし、自動失敗が成功するのを期待するのも・・・
後半に余ったポイントで無理やり成功できそうなレベルならアリかもですが。

651 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/12(木) 00:22:49 ID:???

皆様、アンケートへのご回答ありがとうございます。
なるほど、大筋において自動成功/失敗時の判定を内部処理する点で反対のご意見はなさそうですね。
それでは、今後は演出上必要と判断する場合を除いて自動的に成功、あるいは失敗する判定については
チェックを挟まず、シナリオの進行を優先させていただきます。
また更新スピードが低下することを懸念されるご意見も多いようで、この点については
別途改善努力させていただきます。

改めまして、今回ご回答いただいた皆様に御礼申し上げます。

652 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/12(木) 00:23:53 ID:???
***


成功→「そうでしたか……」 一応信用してもらえたようだ。



頷いたクラリックの様子に疑いの色はない。

『今ので信用しちゃうの……?』

思わずピコが首を捻るのも無理からぬことではあったが、よく見ればクラリックの目線は
証言をもたらしたロリィではなく、その傍らに立つレズリーの方を向いていた。
どうやらレズリーの態度、その口から反論や森崎への怒りの言葉が飛び出さないかを観察していたようだった。
してみると最初からロリィの言は判断材料と考えていなかったものか。

「我が校の生徒がご迷惑をお掛けしたようで、申し訳ございませんでした」

この教師、存外に冷静な目で生徒たちを見ているのかもしれない。
そんなことを考える森崎に、クラリックが深く頭を下げる。
ひっつめた銀髪の下、白いうなじが目に眩しい。

「い、いやいや、迷惑ってほどじゃねーよ、はは、ははは……」
『鼻の下、鼻の下!』

向き直ったクラリックが、つい、と森崎に一歩近づいて口を開く。
ふわりと香る茉莉花と、眼鏡の向こうのミントグリーンの瞳。
間近で見れば思わず惹き込まれるような、女ざかりであった。

653 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/12(木) 00:24:54 ID:???
「わたくし、このドルファン学園で教鞭を執っております、クラリックと申します。
 何かございましたら、学園までご連絡いただければと存じます」
「や、こりゃどうも、ご丁寧に……」
『だからそのニヤケ顔、どうにかしなさいよ!』

ピコがぽすぽすと後頭部を叩くのを、森崎は気にも留めない。

「それでは、授業が始まりますので、わたくし共はこれで失礼致します。
 ……ほらロピカーナさん、コールウェルさんも。教室へ入りなさい」

振り返って声をかけた、二人の雰囲気は対照的である。

「はい……」
「はーい! じゃあね、お兄ちゃん! またね!」

どこまでも気まずそうに、森崎と目を合わせようとしないレズリー。
一方ロリィはといえば、両手をぶんぶんと振り回すようにしながら満面の笑顔を浮かべて
学園の正門の方へと歩いていくのだった。
そんな二人と、その後に続くクラリックの背を見送る森崎に、ピコがふとその頭を叩く手を止めて呟く。

『ていうかさ』
「ん?」
『あのロリィってコ、制服着てたよね』
「ああ、着てたな」
『レズリーってコと同じ制服だったね』
「そうだな。……って、何が言いたいんだよお前」

怪訝な顔をする森崎の前に飛んで回ったピコが、その小さな指を明後日の方向に向ける。

654 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/12(木) 00:26:17 ID:???
「ん?」

その指す先には、やはり学園に登校しようとするものだろうか、子供たちの一団が道を急いでいる。
しかし。

「あれ? 制服が……」
『うん、違うね』

デザインの大枠に違いはない。しかしレズリーやロリィ、そして森崎の記憶にあるソフィアが
纏っていたような濃紅色のベストとスカートを、道の向こうの子供たちは身に着けていない。
そこにいたのは、白を基調としたものと、青を基調にしたものの、二通りである。

『歳の頃から考えても、白いのが初等部。青いのが中等部なのは間違いないね。毎日見てるでしょ、キミも』
「だっけか……?」
『で、さっきの赤いのが高等部。じゃあ、さ』
「あの、ロリィってのは……」
『……』
「……」

沈黙が降りた。
異郷の地には、まだまだ森崎には想像もつかぬ深淵が存在するようだった。
と、思わず天を仰いだ森崎の額に、ピコがぺとりと降り立って言う。

『で、時間はいいの?』
「……。うおおっ、忘れてた! ヤベえ、走るぞ!」


******

655 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/12(木) 00:27:18 ID:???


「くぁ……今日は特にくたびれたぜ……」

日も暮れかけた薄闇のキャラウェイ通りに、しょぼくれた男の声が響く。
我らが森崎有三である。
気怠げに頭を掻く森崎の周りをくるくると旋回しながら、ピコが笑う。

『朝からオモシロい目にあってたしね』
「ヒドい目だっつーの! 結局遅刻してヤングのおっさんにどやされるしよ!」
『それはいつものことじゃない。……それにあのセンセーには、だいぶ鼻の下伸ばしてたよね?』

ピコの白い目が森崎に突き刺さる。

「うえっほ、ごほん。……さて、どこで飯食ってくかな」
『もう、すぐ誤魔化して』
「しっかし、今日は妙に人通りが多いな……こりゃどこも混んでそうだぜ」

と、森崎が夕飯の目星をつけようと思案気に辺りを見渡していると。

「あ、お兄ちゃんだ!」

耳に飛び込んでくる甲高い声。
思わず森崎がびくりと背筋を伸ばす。

「うぐ……この声は」
「おーい! お兄ちゃ〜ん!」
『呼ばれてるよ、お・兄・ちゃ・ん』

わざとらしく繰り返してみせるピコをひと睨み、慌てて声の方へと目を向ける森崎。
すると、夜目にも鮮やかな蜂蜜色の巻き毛がふわふわと揺れながらこちらへと向かってくるのが見えた。
その後ろからは面白くなさそうな顔を浮かべた、すらりと背の高い少女も追いかけてくる。

656 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/12(木) 00:28:32 ID:???
「わ〜い、お兄ちゃんだ!」

巻き毛の少女、ロリィが人ごみをかき分けてすっかりその姿を表すと、駆けてきた勢いそのままに跳んだ。
朝の再現のような光景に、このことを半ば予想していた森崎がその小さな体を渋々ながらも抱きとめる。

「こら! いきなり何するんだ、お前は」
『ひゅ〜ひゅ〜、妬けちゃうね〜』

無責任に囃し立てるピコの相手をする余裕もなく腰の辺りにまとわりつくロリィを引き剥がそうとする森崎に
冷たい声をかけるのは、当然ながら追いついてきたレズリーである。

「……楽しそうだな、アンタ」
「そう見えるか!?」
「フン」

半ば呆れたような表情のままそっぽを向いてしまうレズリー。
朝方のような怒りの色こそないようだったが、森崎への悪感情は払拭されていないらしい。

「ふ〜! ね、お姉ちゃん、どうしたの?」

と、一通りまとわりついて満足したのか、しばらくするとロリィは森崎から離れてレズリーの方へと駆けていく。
ぽふ、とその胸に顔を埋めたロリィが見上げるのへ、レズリーが一転して微笑を向ける。

「何でもないさ」
「ふ〜ん」

蜂蜜色の巻き毛を手櫛で梳く、その微笑はどこまでもやわらかい。
そんな顔もできるのか、と内心で思いながら森崎が口を開く。

「いいから、子供は早く家に帰れよ。親が心配すんぞ」
「あー、違うよ、お兄ちゃん!」
「違う……?」

657 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/12(木) 00:31:10 ID:???
ムッとしたような顔で何かを言い返そうとしたレズリーよりも早く、ロリィが森崎に反論する。

「今日は夏至祭だよ! だから夜まで遊んでてもいい日なんだもーん!」
「夏至祭……?」

首を捻る森崎が記憶を辿る。

『そういえば、新聞にそんなことも書いてあったね』
「そうだっけか……? まあ、夏至を祝うのは珍しいことじゃないが……今日だったのか」
『訓練漬けだと日にちの感覚がなくなるから嫌だねえ』

そんなことを小声で言い合う森崎に、ロリィが続ける。

「ロリィたち、一回お家に帰って、着替えてきてるんだよ!
 パパとママにも、ちゃんと言ってきたから大丈夫!」

そう言って笑ったロリィが、くるりと回ってみせる。
まったく意識していなかったが、言われてみれば二人とも私服である。
ロリィが着ているのはフリルとレース、そして花飾りがたっぷりと散らされた黄色のワンピース。
夏物らしく肩口が大きく開いた、少女趣味というよりはそのもの児童が着るような、可愛らしい服である。
一方、森崎から少し離れたところで仏頂面を浮かべるレズリーが身に着けているのは、
ロリィのそれとは見事に対照的であった。
気の強さを体現したような、波打つ亜麻色の髪を無造作に後ろへと流した彼女が着るのは
ノースリーブの襟付きシャツにレザーのスカート。
色はどちらも黒を基調としてワンポイントにブラウン、ワインレッドが配置されている。
ぴったりと身体に貼りつくようなデザインは、すらりと背が高く、一見スレンダーに思える
そのラインの下から女性らしい膨らみがしっかりと自己主張するのを助けていた。
スカートから伸びる太腿から膝、ふくらはぎにかけては細くしなやかで、しかし僅かに肉のついた
その脚は、見る者が見れば即座に金を積むだろう。
実際、周囲の視線が様子を窺うようにちらちらと彼女の方へと向けられている。
どうやらレズリーは学生らしからぬ、既に完成されつつある肢体の持ち主であるようだった。

658 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/12(木) 00:32:12 ID:YJMbmozk

「……何、見てんだよ。オジサン」

視線に気づいたのか、胸元を隠すようにしながら不審げに目を細めるレズリー。
吊り上がり気味の端正な目が細められると奇妙な迫力が出る。

「なにィ!? お、おじさん!?」
『うわー。若いコはザンコクだねえ』
「お、俺はただ―――」


*選択

A レズリーの服を褒める

B ロリィの服を褒める

C とりあえず誤魔化そう

D レズリーの身体を褒める(必要CP:1)


森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。
その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。
またCを選ぶ場合は「どう誤魔化すか」の【手段】も併記して下さい。
期限は『7/12 23:00』です。

659 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/12(木) 00:35:42 ID:???
******

服飾については時代性を無視する方向に開き直りつつあります…ってまあ、
そもそも描写しないという手もあるんですが。
といったところで、本日の更新はこれまでとさせていただきます。
夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。
それではまた、次回更新にて。

660 :さら ◆KYCgbi9lqI :2012/07/12(木) 11:01:47 ID:???
C森崎が最近オシャレ初心者になった事を伝える。。
だから女性や男性のオシャレな服を自分に取り入れられないかと熱心に見てしまう。
そしてロリィの服は似合ってるが参考にならない。だがレズリーの服は参考になるかなと思い、熱心にみてしまった。
だが不快になったなら申し訳ないと謝る。

661 :見てる人 ◆S/MUyCtQBg :2012/07/12(木) 21:27:24 ID:???
A 素直に似合ってると言う。あんまり言葉を並べると、エロ崎になってしまう。
  Bだと、エロリ崎になってしまううえに、レズリーの反感もらいそうだし。

662 :◆9OlIjdgJmY :2012/07/12(木) 21:55:02 ID:???
A 正直に見とれていたと言いたいです。
どんなリアクションとるのか気になるので。

663 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/13(金) 00:38:32 ID:???

皆様、ご回答ありがとうございます。
それでは早速、>>658の選択については……

>>660 さら ◆KYCgbi9lqI様の回答を採用させていただきます!
獲得した称号も織り込みながらの話法、流れが実に素晴らしいですね。
こうも完成度が高いご回答には何も言うことがありません!
CP3を進呈いたします。


>>661
はい、下手な言い訳だと余計に怒らせてしまいそうな場面でしたので、
素直な言葉も決して悪い選択ではありませんでしたね。
しかしエロリ崎とは……もはや原型を留めていないですねw

>>662
Aの選択結果から少しだけ抜粋すると、

>「あ、アンタがおかしなこと言うからだろっ!」
>「おかしなことも何も……つーか、お前くらいならよく言われてんだろ、このくらい」
>「アタシくらいならって何だよ!」
>「いや、お前くらいキレイならって話だが」
>「……っ!」

こんな感じでしたね。
……悪い大人が若い子たぶらかしてる感に満ちあふれています。


ご回答いただいた皆様にそれぞれEP1を進呈いたします。

664 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/13(金) 00:40:04 ID:???
C >>660

***


「あー……お前、ロムロ坂って知ってるか?」
「はァ? ……当たり前じゃん」

唐突に出てきた単語に機先を制され、レズリーが困惑したように答える。
まずは奇襲成功であった。

「俺こないだ、初めてあそこに行ってさ。……なんつーか、負けるかって気になったんだよ。
 あそこ歩いてて、お、あの東洋人、なかなかいいじゃん、みたいに言われるようになりてえな、って」
「……」

話の流れが見えず、黙り込むレズリー。

「ああいうとこ、初めて行くとさ。すげえ敗北感に打ちのめされるってこと、ねえか?
 うわ、今の俺すげえレベル低くて恥ずかしい、帰りてえ、何でこんなとこ来ちまったんだ、って」
「……」
「でもその一方で、どっか……あるんだよな。ここに馴染めりゃ、もしかして今までとは
 全然違う自分になれるんじゃねえか。昨日までとは断然違う明日になるんじゃねえか。
 そんな、根拠もねえけど、期待しちまうって感じ」
「……そういうのは、ちょっとわかる、けど」

話に飲まれたように、レズリーが相槌を打ってしまう。
その様子に一つ頷いた森崎が、続ける。

665 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/13(金) 00:41:05 ID:???
「で、どうすりゃそうなれるかって考えたらよ。一番早ぇのはやっぱ、見て盗むってことなんだよな」
「盗む……?」
「職人の世界じゃよく言うんだぜ? 技術は教えてもらうもんじゃない、自分の目で見て盗めって。
 要は、観察して、分析して、自分の中でしっかり噛み砕きながらモノにしてけってことさ」
「……」
「つーわけで、俺は決めたのさ。イケてるヤツがいたら、まずばっちり見て」

と、一拍置いて森崎が口の端を上げる。

「そいつの技ン中で盗めるもんがあるなら、手前ぇのもんにしちまおうって、さ。
 ま、ロリィの方は……いくら似合ってても俺に持ってこれるもんはなさそうだったからよ。
 ついお前の方をじっと見ちまった。気分、損ねちまったなら謝るよ。悪かった」

頭を下げる森崎。
対するレズリーはといえば、振り上げた拳の下ろしどころをなくしたように眉根を寄せながら、
しかし何を言うこともできず視線を逸らし、あちらこちらを見回すふりをしていた。

「……。……、あ、……」

しばらくそうして口を何度か開けては閉じ、閉じては開けて何事かを言おうとしていたレズリーが、
ようやく言葉を見つけたのか声を上げようとした瞬間、棒立ちになっていたその身体に飛びついた者がいる。
無論のこと、ロリィであった。

「うん! お姉ちゃん、とってもステキだもんね! わ〜い、お兄ちゃんもそう思ってたんだ!
 ロリィとおんなじだね!」
「あ、ああ……」

まあ、妙にツンケンしたところがなけりゃあ余計にいいな、という言葉はグッと飲み込んで曖昧に頷く森崎。
レズリーもまた、ロリィに向かってややぎこちなく笑みを形作ってみせる。

666 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/13(金) 00:42:07 ID:???
「……そ、そうだよな! ありがと、ロリィ! ロリィがそう言ってくれるのは嬉しいよ」
「うん! お姉ちゃん、カッコ良くってステキ! ロリィ、お姉ちゃんだ〜い好き!」

ロリィが、という部分を露骨に強調しながら言ったレズリーは、森崎の方を見ようとしない。
まとわりつくロリィの、ふわふわとした髪を撫でつけるようにしている。
その感覚が心地良いのか、ロリィは満々の笑みでレズリーに体重を預けていた。
そんな様子に小さく肩をすくめた森崎が、じゃあ気をつけてな、と片手を上げて踵を返そうとする、
その背中をむんずと掴むように、ロリィの声が飛ぶ。

「そうだ! ねぇ、お兄ちゃんもいっしょにお祭りに行こうよ!」
「なにィ!?」


******


※称号が『気のいい無難派オサレ・三級』になりました。

効果:即時、魅力+5


******

667 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/13(金) 00:43:24 ID:???
何が悲しくて疲れた身体で子守なんぞ、と。
答えようとした森崎の口を閉ざさせたのは、

「……どうせあの東洋人は失敗するって」
「だよな、なら次は俺たちが行こうぜ」

耳に飛び込んできた、ひそひそとした会話である。
そっと目線だけを動かせば、何やらこそこそと打ち合わせに興じる若者たちの姿があった。
冴えない風体にどんよりと薄暗いオーラ。
いかにも女っ気に縁がなく、飢えていそうな一団である。

「……あんなマブ、祭りの日に放っとく手はねえよ」
「けどよ、コブ付きみてえだぜ。妹かなんかしらんけど、あのガキ邪魔くさくね?」
「テキトーに撒いちまえばいいだろ」
「じゃ、じゃあ……あ、あの子はオ、オラが、デ、デートする」
「ゲェ、お前ナンデスだったのかよ……もしかして、キルト人って皆そうなのか」
「一緒にすんな! コイツだけだ、コイツだけ!」

楽しそうだな、と声をかけて、まとめて路地裏に引きずり込みたい。
真剣にそう思った森崎が、大きなため息をついて口を開いた―――。

668 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/13(金) 00:47:31 ID:ZQ9+jM+g
*選択

A 「仕方ねえ……ちょっとだけだぞ」 仕方なく同行する。

B 「……祭りと聞いちゃあ、黙ってらんねえしな!」 開き直って祭りを楽しむ。

C 「子供は家に帰って寝る時間だ!」 どうにか彼女たちを家に帰そうとする。


森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。
その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。
期限は『7/13 23:30』です。


******


今回提示された【手段】で「礼法」も少しだけ上がっています、といったところで
本日の更新はこれまでとさせていただきます。
夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。
それではまた、次回更新にて。

669 :さら ◆KYCgbi9lqI :2012/07/13(金) 15:50:18 ID:???
A男達の声が聞こえてしまった以上、用心棒代わりに付き添ってあげるってのも良いと思います。
それにロリィに興味のある男はチェックしときたいですね。犯罪者予備軍かも知れませんので。

670 :◆W1prVEUMOs :2012/07/13(金) 20:15:44 ID:???

狼共の会話を聞いた以上スルーはできないが、Aだと好感度上げてしまう恐れがあるので
女性問題で苦労したくないのでヒロインは一人に絞りたい

671 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 22:22:25 ID:???
A「疲れているけど狼どもに喰わせるわけにもいかねえか」
という現在の心境に一番合致してそうなので。

あと、ツンデレにはツンデレ気味に対抗しようということでw

672 :◆9OlIjdgJmY :2012/07/13(金) 22:24:34 ID:???
すみません、>>671に名前を忘れてました。

673 :源氏 ◆rLDAH8Hy8Y :2012/07/13(金) 22:32:59 ID:???
B

大きな声で賑やかに楽しむことで周りの注目を集め、男たちへの牽制になるかもしれない。
森崎の声を聞きつけた知り合いが合流してくれたら更に助かるかな。
当然のことだけど帰りはちゃんと送り届ける!

674 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/14(土) 20:37:11 ID:???

皆様、ご回答ありがとうございます。
それでは早速、>>668の選択については……

>>669 さら ◆KYCgbi9lqI様の回答を採用させていただきます!
意識されてのものかどうかは分かりかねますが、二行目、大ファインプレーです。
このタイミング、この選択肢でしか切れない鬼札をピンポイントで切ってこられた回答には正直、脱帽です。
これでロリィのワーストエンドルートは七割方回避されたのではないでしょうか。
通常のCP3に加え、+CP3を進呈いたします!

また>>673 源氏 ◆rLDAH8Hy8Y様の、ここで森崎の知り合いを投入するというアイデア、いただきです。
ちゃっかり本編に反映させていただきますので、CP2を進呈いたします。


675 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/14(土) 20:38:26 ID:???

>>670
申し訳ありません、しっかりと説明してしまうべきかを迷っている内に思わぬ誤解を
与えてしまったかもしれませんので、ここである程度補足させていただきます。

特定のヒロインと積極的に親しくなろうとせず、距離を置くような選択をされたとしても、
(あるいはもっと思い切って突き放すような選択をされたとしても)その距離感を反映したままで
イベントは展開され、森崎は否応なくその渦に巻き込まれていくことになります。
また各ヒロインの出番はいわゆる「お当番回」制ですので、好感度でそのヒロインの出番が減ることや
(勿論、感情の積み重ね次第で経緯は大きく変わっていくことになりますが)ルートそのものが
消滅するといったことは、原則としてないものとお考え下さい。

この辺り、もし強いご要望がありましたら詳細に説明させていただきますが、プレイヤーの皆様との
認識の齟齬を防ぐべく公開させていただくにせよ核心に近い攻略情報となる可能性がありますので、
今回はここまでの説明に留めさせていただきます。

翻りまして、女性問題のみならず人間関係での苦難は……これは申し訳ありません、本作においては
避けては通れない難関であるとお考えいただければと存じます。
戦争馬鹿に徹しようとしても、名を上げれば様々な人間が様々な思惑を持って近づいてくるものです。


>>671-672
そうですね。損な性分ですが、それが現在の森崎のいいところでもあります。
果たして、ツンデレ合戦は吉と出るか凶と出るか……?

676 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/14(土) 20:39:30 ID:???
***

A 「……ちょっとだけだぞ」 仕方なく同行する。


「わ〜い! お兄ちゃんもいっしょにお祭りだ!」
「……チッ」

無邪気に喜ぶロリィ、そして舌打ちするレズリーの前で森崎が油断なく目を配っていたのは、
先ほどからこそこそと女漁りの相談に興じる一団である。
つまらない連中ではあったが、その中でも一人、ロリィにちらちらと秋波を送る太った男の気配は
森崎の本能的な警戒心を呼び起こしていた。
あの男、どこか良くない目をしている。
そんな根拠もない直感であったが、しかし森崎をして幾多の戦場を生き延びさせてきたのは
紛れもなくこの直感である。

「……キルト人、か」
『中東圏に近い方の人たちだよね。確か、この国では……』
「建築、それも古い遺跡だの神殿だのの修繕を専門にするギルドを仕切ってるな」

口の中で呟く森崎に、どこからともなく舞い降りたピコが答える。
この数ヶ月で目にし、耳にしてきた情報を記憶から掘り起こす森崎。
多数派を形成し得ぬ移民や少数民族は、得てして同じ業種に身を寄せることが多い。
結果的にその特定業種における人種比率が逆転し、寡占を遂げる現象もまま見られることであった。
ドルファンにおけるキルト人もまた、その一つである。

677 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/14(土) 20:40:32 ID:???
『でもキルト人って、大抵は背が高くてがっしりしてるよね。……あのヒトと違って』
「隣の男は典型的なキルトって感じだけどな」

ぼそりと漏らしたピコの言葉通り、ロリィを横目で見やっている男はおよそキルト人の特徴とは程遠い。
労働帰りといった風情の汚れた肌着に、足元の赤土に汚れた頑丈なブーツ、浅黒い肌や砂色の髪こそ
隣の男と似通っていたものの、共通点はそれだけである。
背が低く、いかにも締まりのない体つき。
そして何より肉に埋もれそうな、垂れ下がった眼尻から漏れ出る粘着質の気配。

「……見て見ぬふり、ってわけにもいかねえしな」
『お兄ちゃんもタイヘンだねえ』

茶化すようにピコの言う、その向こうではレズリーが時折森崎を睨むようにしながら
ロリィに食い下がっている。

「おいロリィ、何だってこんなヤツを……」
「だってお兄ちゃんもいっしょのほうがぜ〜ったい、楽しいもん!」
「そうは言ってもな……」

なおも渋るレズリーにロリィが擦り寄り、頤を上げてその瞳を覗き込む。
ほとんど鼻の頭同士が触れ合うような、背徳的な光景を想起させる近さである。

「……だめ?」

潤んだ瞳に間近で見つめられたレズリーが、くぅ、と奇妙な唸り声を漏らす。
しばらくそうして視線を絡ませ合っていたが、やがて大きなため息をついて頷いた。

「ロリィにはかなわないな……」
「わ〜い! だからお姉ちゃん好き〜!」

678 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/14(土) 20:41:33 ID:???
「……勘違いすんなよ、アンタ」

抱きつくロリィを苦笑混じりに撫でながら、森崎を睨みつけるときにだけ
器用に眼光を強めて、レズリーが言う。

「アンタみたいなのを一人にしておくよりは、傍で監視してたほうが安全だってだけだからな」
「お前、いったい俺を何だと思ってんだ!?」
「いいか! ロリィに手を出そうとしたらタダじゃおかないからな!」
「出すかバカ!」
「フン、どうだかね」

鼻を鳴らしたレズリーの腰にべったりと貼り付きながら、ロリィが森崎の方へ笑顔を向ける。

「大丈夫だよ、お姉ちゃん。お兄ちゃんはちゃ〜んとロリィを守ってくれるもん! ね!」
「ね! って言われてもなあ……」

天を仰いだ森崎の目に映るのは、すっかり暗くなった夜空に輝く星々と、
にやにやと状況を見守っていたらしき、小さな相棒の姿である。

『ま、ガンバッてね、お兄ちゃん!』


***

679 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/14(土) 20:42:34 ID:???

カミツレの山々は南欧を縦断する大山系、ベルトニア山脈の南の切れ端である。
ドルファン東部を覆う山地を三本の指に見立てれば真ん中の指の爪の先に当たるその山肌に、
この夜だけは炎が灯っている。
夏至祭名物、カミツレの大火紋である。
赤々と燃える炎で山肌に描かれているのは国教の象徴たる十字架とそれを守護する剣。
そして、それらを見守るように位置するのが大きなイルカであった。
イルカはドルファンの国体、つまり王家の意匠である。
国教、騎士団、そして王家。
ドルファンという国家を形作るそれらの紋様は夜空に浮かぶ壮大な絵巻物となって人々の心を打つ。

「……それで、この人出かよ」

カミツレ高原駅にこれほどの人間が集まるのは、なるほど年に一度のことであろう。
乗合馬車から降りた森崎が思わず嘆息する、それは閑散とした田舎町という常の姿を
微塵も感じさせさない、おそるべき盛況ぶりだった。
先ほどのサウスドルファン駅周辺も混んでいるとは感じたが、祭りの中心だという
この付近に至ってはその数倍の人出があるようにすら思える。
先日の五月祭にも匹敵しようかという混雑、それも夜闇の中という状況に先の困難を予感する森崎。
彼に求められる役割は、彼自身が予感したように面倒に満ち溢れ、そしてまた予想していたより
遥かに多彩でもあるのだった。

680 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/14(土) 20:44:19 ID:Zpt/PnjI
人ごみを歩けばスリからの護衛。
隙あらば寄ってくるナンパへの壁。
挙句の果てには小遣いが底をついたロリィに駄菓子や飲み物を買ってやる小銭入れとして
八面六臂の大活躍を要求され、元から残り少ない体力と気力は次第にすり減っていく。

「ここまでとは聞いてねえぞ……俺一人で捌ききれるか?」

思わず呆然と呟いた森崎の耳に、

「モリサキ……?」

天からの助けの声が、聞こえた気がした。
振り返ると、そこには―――


*ドロー

振り返ればヤツがいる → ! card


※ ! と card の間のスペースを消してカードを引いて下さい。
結果によって展開が分岐します。

スペード→「奇遇だな、モリサキ」 息抜きに来ていたトニーニョだ!
ハート→「お前も隅に置けないな!」「え〜、誰?」 ネイと、それを囲む女のコたちだ!
ダイヤ→「―――」 誰もいない……空耳だったのだろうか?
クラブ→「あ、やっぱモリサキじゃん!」 嵐を呼ぶ女、キャロルだ! いつの間に名前を!?
JOKER→「戦を前に女遊びか……まだまだ鍛え方が足りんと見えるな」ヤング教官……と、隣の美女は誰?

681 :傍観者  ◆YtAW.M29KM :2012/07/14(土) 20:45:24 ID:???
振り返ればヤツがいる →  クラブ9
ガチで犯罪者予備軍だったのか・・怖い怖い。

682 :さら ◆KYCgbi9lqI :2012/07/14(土) 20:47:14 ID:???
【リダイス】
振り返ればヤツがいる →  クラブ2
全く意識してませんでした。

683 :傍観者  ◆YtAW.M29KM :2012/07/14(土) 20:47:17 ID:???
あー、ここでクラブは嫌だなあ。提案なんですが、
CP5を消費して「誰かに引きなおしてもらう」ってありですか?
責任はとりたいが自分の運に自信はないw
まあ、次の人にプレッシャーかけるようなのもまずいかも、ですが。

684 :さら ◆KYCgbi9lqI :2012/07/14(土) 20:50:01 ID:???
もう一度引き直す?

685 :ノータ ◆JvXQ17QPfo :2012/07/14(土) 20:51:24 ID:???
【リダイス】
振り返ればヤツがいる →  クラブ3


686 :ノータ ◆JvXQ17QPfo :2012/07/14(土) 20:52:24 ID:???
うげぇ

687 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/14(土) 20:53:12 ID:???
>>683
構造としては同じですし、

ルール改訂:
【代理消費】の適用範囲はリドローにも及ぶ。

とします。
代理消費されるのであれば、改めてアンカーで指定して下さいませ。


…しかし3連続ですか…。

688 :傍観者  ◆YtAW.M29KM :2012/07/14(土) 20:54:36 ID:???
じゃあ、私が払うので四人目お願いしますorz
先払いで【代理消費】CP5宣言ということで。

689 :さら ◆KYCgbi9lqI :2012/07/14(土) 20:59:29 ID:???
しばらくして引く人いなかったら自分で引いたら良いと思いますよ。

690 :傍観者  ◆YtAW.M29KM :2012/07/14(土) 21:00:16 ID:???
そですねー。21:10まで待とうと思います。

691 :傍観者  ◆YtAW.M29KM :2012/07/14(土) 21:11:04 ID:???
時間が来たので自分で振りまする。

【リダイス】
振り返ればヤツがいる →  スペード5

692 :◆W1prVEUMOs :2012/07/14(土) 21:57:21 ID:???
>>675
なるほど
ではイベントには全力で臨まないとプラスにはなりませんね

693 :見てる人 ◆S/MUyCtQBg :2012/07/14(土) 22:00:38 ID:???
【代理消費】 >>691 CP1
【代理消費】 >>685 CP1
【代理消費】 >>682 CP1
ナイス引き直しです

694 :◆9OlIjdgJmY :2012/07/14(土) 22:30:57 ID:???
【代理消費】 >>691 CP1
【代理消費】 >>685 CP1
【代理消費】 >>682 CP1
性犯罪者予備軍もいるのか…怖いw

695 :雑魚モブ ◆.xniaLTHMk :2012/07/14(土) 22:58:25 ID:???
【代理消費】 >>691 CP1
【代理消費】 >>685 CP1
【代理消費】 >>682 CP1

696 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/16(月) 00:55:02 ID:???
>>691
お見事です!
皆様の意地と粘り腰が実りましたね。


***


スペード→「奇遇だな、モリサキ」 息抜きに来ていたトニーニョだ!


「トニーニョ……!」

その日々見慣れているはずの仏頂面を目にした瞬間の、森崎の表情は筆舌に尽くし難い。

「ど、どうしたんだ、そんな顔をして」
「地獄に仏ってのは、あるもんだなぁ……」

小走りに駆け寄るやその手を握り、ほとんど胸に掻き抱かんばかりの森崎の様子に、
トニーニョが目を白黒させる。

「実はな、トニーニョ……」
「あれ、お兄ちゃん、その人、だあれ?」
「ぐっ……!」

言いかけた森崎の後ろから声がする。
目下頭痛の種たる少女の声だった。
振り返った森崎が、引きつる口の端を力一杯引き上げながら言う。

「あ、ああ……俺の、同じ釜の飯を食ってる仲間さ。ちょっと、そこで待っててくれるか」
「は〜い。あ、ねえお姉ちゃん、あれ可愛いよ!」

697 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/16(月) 00:56:03 ID:???
言われた側から安物のアクセサリーを並べた露店に目を輝かせて走っていくロリィ。
その鮮やかな黄色いワンピースの背中についた大きなリボンが揺れるのを見やりながら、
森崎が大きなため息をつく。

「あのお嬢さんは……? お前の妹、というわけでもなさそうだが……」
「ああ……実はな、トニーニョ」

向き直った森崎が、神妙な顔つきでトニーニョを見つめ、おもむろに頭を下げた。

「すまん……力を貸してくれ!」
「な……!?」

突然のことに驚くトニーニョを前に、森崎は頭を上げず不動を貫く。
それは、返答を待つ姿勢である。
利害や打算による交渉ではない、純粋に助力を請う姿。

「……お前がそんなことを言うのは初めてだな」

数秒の後、言ったトニーニョが小さく森崎の肩を叩く。

「いいさ。詳しく聞かせてくれ」

顔を上げた森崎が見たのは、どこか照れくさそうな、しかし笑みである。
初めて見る、トニーニョの笑顔であった。
思わずぽかんとその顔を見つめてしまう森崎。

「……? どうした」
「ああ、いや……」

誤魔化すように笑って、森崎が話しだす。

698 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/16(月) 00:57:04 ID:???
「力を貸してほしいってのは他でもねえ、あいつらのことなんだよ」

顎をしゃくって露店の指輪や首飾りに見入る少女二人を指す森崎。

「……言っておくが、俺も女性の扱いは苦手だぞ。そういうのはネイの専門だからな」
「ああ、安心してくれ……その手の艶っぽい話じゃねえから」

即座に首を振る森崎。
そうかと頷いたトニーニョに、簡単に事のあらましを説明する。

「ふむ……成る程、な」

話を聞いたトニーニョが、渋面を作って森崎に言う。

「人の頼みを断らんのはお前のいいところかもしれんが……あまり安請け合いばかりしていると、
 いつか身を滅ぼすぞ」
「ああ、肝に銘じとくよ……」

げんなりとした様子で言う森崎。

「まあ、自分でわかっているならいいさ。では、俺は周辺の哨戒と警護を担当するとしよう。
 お嬢さん方が楽しめるようなエスコートはモリサキ、お前に任せるぞ」
「助かるぜ……トニーニョ、この恩は必ず返すからな!」
「まあ、せいぜい期待して待っていようか」

苦笑したトニーニョが、目を細めて歩き出す。
早速、少女たちに近づこうとする男を見つけたようだった。



699 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/16(月) 00:58:06 ID:???
******


※称号が『気のいいトニーニョの友人』になりました。

スキル『トニーニョへの加護・A』を獲得しました。
種別:パッシブ/特殊
消費ガッツ:-
効果:ゲーム中一度だけ、トニーニョが死亡判定に失敗した際にそれを覆すことができる。
   このスキルは戦争パートだけでなく、イベント判定でも効果を発揮する。


******

700 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/16(月) 01:00:05 ID:???

「これ、おいしいね、お姉ちゃん!」
「ああ、ちょっとぼそぼそしてるけど……甘いのはいいな」

出店で買った焼き菓子を頬張りながら、少女たちは楽しそうに談笑している。
その脇を歩く森崎が、先を行くトニーニョが振り返ってちらりと目線を送ってくるのに小さく頷く。
ここらで少し時間を稼げ、という合図だった。

「……お、あれ見てみろよ、ロリィ」

立ち止まった森崎が、適当な出店の一つを指さして声を上げる。
もご、と焼き菓子を飲み込んだロリィがそちらを見るや、目を輝かせた。

「占い屋、相性から明日の運勢まで、何でも見通します、だって!
 ねえねえ、面白そうだよ、見てもらおうよ!」
「わ、ちょっと、ロリィ、あんま引っ張んないでって」

飛び上がるようにしてレズリーの腕を取ったロリィが、ゆさゆさとその体を揺さぶる。
と、ふと思い出したように森崎の方を向くロリィ。

「ねえ、お兄ちゃんはロリィとお姉ちゃん、どっちと占ってみたい?」
「な……!?」

突然の質問に、森崎の口から出た答えは―――


701 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/16(月) 01:03:37 ID:X3D80x1A
*選択

A そりゃあロリィだよ。

B まあ、レズリーかな。

C いっそ両方ってのはダメか?

D いや、俺、占いとかはちょっと……。


森崎の回答としてどれか一つを選択して下さい。
その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。
期限は『7/16 23:30』です。


******


といったところで、本日の更新はこれまでとさせていただきます。
夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。
それではまた、次回更新にて。

702 :さら ◆KYCgbi9lqI :2012/07/16(月) 12:30:19 ID:???
A 最初はロリィと森崎が占うから、次はレズリーとロリィで占ってみたらと提案したいですね。
片方が一人で好き勝手な所行かれると付き添いにならないですから、これなら二人とも同じ所にいてくれるのではないかと思います。

703 :見てる人 ◆S/MUyCtQBg :2012/07/16(月) 12:33:38 ID:???
【ピココール】
ロリィって答えたら、レズリー怒るかな?手を出したらタダじゃおかないと言われてるし。
またロリィも、森崎がレズリーって答えるのを遠慮してるとか思われるかな?

704 :ピコ ◆ALIENo70zA :2012/07/16(月) 13:07:59 ID:???
>>703
まあレズリーってコは……怒るだろうねえ。
ロリィってコの方は、そんなに深いことは考えてないと思うけど……ていうか、
レズリーって答えが返ってくるかも、なんてこれっぽちも考えてないんじゃないかな?

705 :見てる人 ◆S/MUyCtQBg :2012/07/16(月) 13:48:15 ID:???
A
ピココールを受けて、無難にAで。ロリィも喜ぶだろうし、森崎もなんだかんだ楽しめるし。
レズリーへのフォローに関してですが、場の雰囲気を察してくれる・・・といいな。
それか、Cを交えたような・・・レズリーも占ってみる?って問いかけるのもアリかも。
トニーニョに任せてはいますが、ガチ犯罪者予備軍が暴れ出さないかが心配ですね。

706 :傍観者  ◆YtAW.M29KM :2012/07/16(月) 13:57:56 ID:???
あえてB。奇襲とか好きで御座る。

707 :◆9OlIjdgJmY :2012/07/16(月) 15:36:00 ID:???
B なんとかレズリーをつついてみたいというのもありますし

「『ロリィと占ってみたい』なんて言ったら
 お前のことが大好きな『お姉ちゃん』に怒られちまうからな。」
とでも軽口を叩けば、ロリィも臍は曲げないと思いまして。

708 :◆W1prVEUMOs :2012/07/16(月) 18:23:39 ID:???

レズリーが名前のとおり同性愛なら
自分に言い寄ってくる男より恋敵の方に警戒心を持つんじゃないかと思って

709 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:17:53 ID:???
皆様、ご回答ありがとうございます。
それでは早速、>>701の選択については……

>>707 ◆9OlIjdgJmY様の回答を採用させていただきます!
台詞はほぼそのまま本編に採用させていただきました。
軽妙洒脱なフォローに思わず「やりおる……」と唸ってしまいましたよw
CP3を進呈いたします。


>>702
はい、ロリィを一人にすると平気でどこかへ行ってしまいますね。
今はトニーニョがカバーしてくれますが、これが誰もいないとか、ましてキャロルだと……。

>>705
レズリーは空気を読まない子ですね……本作の登場人物、特に女性は皆その傾向が強いですが、
その中でもなかなかのものです。
ちなみに強面なガードが睨みをきかせていますので、おかしな連中への判定は自動成功しています。

>>706
奇襲が有効なタイプ、逆に真正面から切り捨てるタイプ、理解できずにスルーしてしまうタイプ、
あるいは一笑に付すタイプ、理解した上でノリ良くつきあってくれるタイプ……。
十人十色ですが、レズリーはどのタイプでしょうね。

>>708
なんだか露骨にそれっぽいネーミングセンスですが……さて、どうでしょう?
……ちなみに原作のシナリオライターさんは物凄い凝り性だと思います。


ご回答いただいた皆様にそれぞれEP1を進呈いたします。

710 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:19:15 ID:???
***


B まあ、レズリーかな。


「え?」
「な……!」

きょとんとするロリィの脇で、絶句したのはレズリーである。
ロリィを見、森崎を見て、占いの看板を見やったレズリーが最後にもう一度森崎に目を戻し、
平静を装おうと咳払いをしようとしてひとしきり噎せ、涙目のまま無理やり呼吸を整えて、
結局裏返った声のまま、言った。

「な、な、何を言ってんだよ、アンタ!?」
「何って……占うならお前とかな、って」
「ざ……ざっけんな! か、からかってんのか! からかってんだろ!?
 ア……アンタとの相性なんか最悪に決まってんだ! わざわざ占ってもらう必要なんかないね!
 そ、そうだ、アンタと占うくらいならあたしはあっちの人と一緒に入るよ!」

と、震える指で示したのは、少し離れた場所から横目でこちらの様子を窺っていた坊主頭の白人。
言わずと知れたトニーニョだった。

「俺か!?」

唐突に話題を振られ、ぎょっとしたように目をむくトニーニョ。
レズリーはといえば鼻息も荒く、半分血走ったような赤い目で森崎とトニーニョとを交互に睨んでいる。
今にも駆け出してトニーニョを占い屋のテントの中に引きずり込みそうな具合であった。
聞いてないぞ、何とかしろと訴えてくるトニーニョの視線に、森崎が口を開こうとする、その寸前。

「ぶ〜!」
「うわ、ロ、ロリィ!?」

711 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:20:16 ID:???
頬をいっぱいに膨らませたロリィが、森崎とレズリーの間に割り込んできたのである。

「どうしてお兄ちゃん、ロリィといっしょにって言ってくれないの?
 お兄ちゃん、ロリィのこと、キライ?」
「いや、そうじゃねえよ」
「……?」

こういった流れになることは当然予測していた森崎が、混乱の極みで何かを怒鳴ろうとしていた
レズリーの機先を手振りで制し、慌てることもなくロリィに向かって言う。

「お前と占ってみたい、なんて言ったら……お前のことが大好きな『お姉ちゃん』に怒られちまうからな」
「……」

僅かな沈黙が降りた。
ぷく、と膨らんだ頬が、次第に萎んでいく。
彼女なりに、何かを黙考しているらしかった。

「……」
「……」
「……そっか! そうだね!」

どういった思考回路が、どういった経緯で働いたのかは森崎には見当もつかない。
つかないが、ともあれロリィは何事かを納得したようだった。
ぱあ、と曇り空が晴れるように、ロリィの顔に笑みが広がっていく。

「お姉ちゃん、ロリィと離れたらひとりになって、さびしくなっちゃうもんね!
 ……でもお兄ちゃん、それ、ぶっぶ〜、だよ! だって、お兄ちゃんがお姉ちゃんといっしょだったら、
 今度はロリィがさびしくなっちゃうもん! だから……お姉ちゃんと行くのは、だーめ!」
「……!? ロ、ロリィ……?」
「お姉ちゃんは、ロリィと占ってもらうんだもん! お兄ちゃんはそこで待っててね!」

712 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:21:17 ID:???
べぇーっ、と可愛らしく舌を出して楽しげに笑うと、ロリィがレズリーの腕に飛びついた。
いまだ混乱の淵にあるレズリーは、わけもわからぬ内に引きずられていく。

「ああ、ま、行ってこい」

肩をすくめた森崎が、苦笑交じりに二人を送り出す。
怪しげな看板の下に垂れ下がった布をかき分けて中に入ろうとするその背を見守っていると、

「―――」

ふと、視線を感じた。
気付けばレズリーがテントの入口で振り返り、肩越しにこちらを見ているのだった。

「……ん? どうした」
「な……なんでもないよ!」

聞いた森崎に怒鳴り返すレズリーの表情は、推し量るのが難しい。
声音の通りに怒っているような、しかしどこか困ったような、そんな顔が見えたのは一瞬。
ぷい、と目を逸らすと、レズリーはすぐにテントの中へと入っていってしまう。

「……俺のような朴念仁が言うのもなんだがな、モリサキ」

と、背後。
すぐ近くの声は、いつの間に近づいてきたものか、トニーニョである。

「年端もいかない娘に、駆け引きを強いるな。戸惑っていただろう」
「そうか? 誰だってこういうのを越えて、いい女になっていくもんだと思うぜ、俺は」
「まったく、ネイのようなことを言うな……」
「それにまあ、」

腕組みをしたトニーニョが眉間に皺を寄せるのへ、森崎がどこかさばさばとした声音で、言う。

713 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:22:22 ID:???
「どうせ俺たちゃ、明日をも知れねえ傭兵だ。後腐れがなくって、練習台にはちょうどいいだろ」
「……」
「おっと、そう怖い顔すんなよ。俺だって死にたがりってわけじゃねえ」
「……」
「……」

ぎろりと横目で睨んだトニーニョの方を、森崎は見ようとしない。
ただ口の端を上げ、薄く笑った表情を作ったまま、遠い山肌に燃える炎の絵を見上げている。
そんな森崎の様子にしばらく厳しい顔をしていたトニーニョだったが、やがて大きなため息をついて
口を開いた。

「……なら、いいさ」

首を振ったその眼前で、ゆらりとテントの入り口にかけられた布が揺れる。
それを見た森崎は、空気を変えるように殊更明るい声を作るのだった。

「と、出てきたみてえだな。……おーい、どうだった?」
「うん! ロリィたち、すご〜く仲良しだねえ、って!」

呼びかけるや駆け寄ってきて言うロリィは満面の笑顔である。
一歩、二歩を遅れてロリィの後をついてくるレズリーにも、森崎が訊く。

「そうだったのか?」
「あ、ああ……大体そんな感じさ」

歯切れの悪い返事を返すレズリーの顔は、どこかぼんやりとしているように見えた。

「……そうか」
「ああ、そうさ」

714 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:23:22 ID:???
今度は何かを振り払うような、即答。
釈然としない森崎が尚も言い募ろうとすると、

「―――はて、そこのお主」

布の隙間から、嗄れた声がした。
声の主は、どうやらテントの中である。

「お主じゃ、外におられるお若いの」
「……お、俺か?」

思わず自分を指差す森崎。
一瞬トニーニョの方を見やり、その坊主頭が小さく頷くのを確認した森崎が軽く入り口の布を持ち上げると、
奥の暗がりには一人の老婆が座っている。
老婆の前には大きな水晶玉があるようだった。

「……お主、奇妙な相をしておるの。この婆の水晶が疼いておる。
 このような相の持ち主を観たのは久方ぶりじゃ」

森崎はテントの中に踏み込んですらいない。
ただ声に誘われ、入り口の隙間から中を覗き込んだだけである。
しかし老婆はそんな森崎をちろりと目にするや、ぶつぶつと呟くように続けた。

「お主にはこの先、大いなる苦難と栄光が待っておるじゃろう……。
 しかし差し当たり、行く手にあるのは―――」

715 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:24:23 ID:u5bLKyww

*ドロー


星の導き → ! card


※ ! と card の間のスペースを消してカードを引いて下さい。
結果によって展開が分岐します。

スペード:『幸運の星』来月から3ヶ月間、訓練効率アップ(目標値-20)。
ハート:『勤勉の星』合計二回分の訓練効率アップ(目標値-20)。
ダイヤ:『平穏の星』特になにもなし。
クラブ:『努力の星』来月の訓練効率ダウン(目標値+20)。
JOKER:『運命の星』一年間、全判定にプラス修正。ドロー一段階アップ。

716 :源氏 ◆rLDAH8Hy8Y :2012/07/17(火) 00:25:13 ID:???
星の導き →  クラブ9

717 :森崎名無しさん:2012/07/17(火) 00:25:37 ID:???
星の導き →  ダイヤ7

718 :さら ◆KYCgbi9lqI :2012/07/17(火) 00:26:43 ID:???
【リドロー】
星の導き →  ダイヤK

719 :源氏 ◆rLDAH8Hy8Y :2012/07/17(火) 00:27:16 ID:???
【リドロー】
星の導き →  スペード5

720 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:32:59 ID:???
ドローありがとうございます。
スペード確定でよろしいでしょうか。


***


スペード:『幸運の星』来月から3ヶ月間、訓練効率アップ(目標値-20)。


「喜ぶがいい、『幸運の星』が見えるぞ。……ああ、お代は結構じゃよ」
「そ、そうか。ありがとよ」

もごもごとそんなことを言う老婆を不気味に思った森崎が礼もそこそこに身を引くと、
そっと入り口の布を元通りに閉じる。

「待たせたな……って、おい!?」

振り返ると、少女たちの姿が見えない。
慌てて周囲を見回せば、トニーニョの姿もなかった。

「……お兄ちゃ〜ん!」
「ロリィか!?」

と、微かに聞こえる声に、森崎が目をやる。
すると遥か遠く、人ごみの向こうに見えたのは特徴的な坊主頭である。

「もう遅いから、ロリィたち帰るねえ〜!」
「なにィ!?」

声は、坊主頭のすぐ側から聞こえてくる。
トニーニョは堅実な仕事をしているようだった。

721 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:35:00 ID:???

「待てって、おい!」

慌てて追いかける森崎。
結局、おそるべき乗車率の乗合馬車からサウスドルファン駅で少女二人を無事に下ろし、
それぞれの自宅近くに送り届けるまで、森崎たちの任務は続いたのであった。


***


「子供は、元気だな」
「……ああ」
「恩があると思うなら、早めに返せよ」
「……任せとけ」

宿舎への帰り道、森崎の奢った温いワインを空けながらぼそりと言うトニーニョに、
森崎がどんよりとした声で返す。
ロリィの歳のことは、最後まで口にすることのない森崎だった。



   『ふたりはなかよし』(了)


.

722 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:36:04 ID:???

*D26.7
フレーバーテキスト

◎第一次ダナン派兵

D26年、六月。
国境都市ダナンを占拠した傭兵団、ヴァルファヴァラハリアンは周辺国の内、
プロキア、ゲルタニア、ハンガリアの三国に対して侵略の意思はない旨を表明。
ドルファンとの単独対決姿勢を明確にする。

一方ドルファン王室会議は先のバストニア内戦へのシベリアによる軍事介入、その後の軍駐留と
実効支配の轍を踏むことを恐れ、また騎士団はかつて陸戦の雄と称された自らの力を誇示すべく、
それぞれの思惑が合致した結果として隣国ゲルタニアによる兵力供出の申し出を拒否。
これを受けてゲルタニア、ハンガリアはドルファン=ヴァルファ間の武力衝突に対して不干渉を打ち出し、
内戦により疲弊しているプロキアはヴァルファへの刺激を避けつつもダナンを見据える国境線に兵力を配備、
弱腰ながらその侵攻を警戒する構えをとった。
事実上の静観である。

こうして南欧諸国それぞれの姿勢が固まりつつある、六月三十日。
ドルファン側の告示したダナン撤退勧告の最終期限である。
ヴァルファはこの日も黙して動かず、ここにドルファン軍とヴァルファとの武力による衝突は
ほぼ確実なものとなったのである。
王室会議により、派兵予定は七月中旬と決定された。

723 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:37:34 ID:???

しかし七月に入り、静観の構えを見せていたプロキアが、各陣営にとって想定外の動きを見せる。
対ヴァルファの名目で東洋圏最強と言われる軍事結社、シンラギククルフォンを雇用したのである。
東洋圏最強、のみならず最悪の組織と呼ばれるのが彼らであった。

何となれば、シンラギククルフォンとは軍事組織であると同時にテロ組織であり、
また政治結社でもあったからである。
東洋圏の政変には常に彼らの影がちらつくと言われ、正規の傭兵活動から非合法の暗殺、誘拐、
果てはテロリズムまでを自らの益のために躊躇なく行う彼らを嫌悪し忌避する者は多く、
しかし同時に、その極めて優秀な戦力を利用しようとする者もまた後を絶たないのだった。

派遣されたのはシンラギククルフォンの一個大隊、右陣紫南軍団である。
ベトナム戦役でホーチミン政府側を勝利に導き、また同時に反政府軍とその拠点に対して行った
徹底した虐殺行為で悪名を轟かせた一団であった。

プロキアの思惑定かならぬ中、シンラギ部隊は永世中立国スィーズランド、そして不干渉を表明した手前、
彼らの入国・領内通過を拒否できなかったハンガリアを経由してプロキアへ入国。
直ちに国境沿いへと移動を開始する。
ドルファンとの正面衝突を企図していたとみられるヴァルファはプロキア軍を弱卒で意気薄く、
与し易しとして後背となる北側には牽制の部隊を置くのみであったが、シンラギの参戦により
ダナン北方、国境線であるテラ北河畔へと相当の兵力を割かざるを得ない状況に追い込まれた。
第一、第四大隊をテラ北河戦線。
第二、三、五大隊をダナン南方、旧軍自治区イリハへと再展開させるヴァルファ。

対するドルファンは七月十四日、騎士団ニ個大隊および外国人傭兵部隊を首都城塞より出撃させる。
ドルファン=プロキア戦争の端緒、世に言うイリハ会戦の火蓋が切って落とされようとしていた―――。


724 :異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/07/17(火) 00:40:29 ID:u5bLKyww
*D26.7
訓練選択

『今月は何をするの?』

森崎有三
称号:気のいいトニーニョの友人
現在のガッツ:150


剣術・馬術・体術・魅力・礼法・墓守・休憩の中から『二種類』選んで下さい。
同じ訓練を二つ選んでも構いません。
その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願い致します。
期限は『7/17 23:30』です。


******


この訓練が終われば、ちょっとした選択を挟みまして
いよいよ戦争の時間です―――といったところで、
本日の更新はこれまでとさせていただきます。
夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。
それではまた、次回更新にて。

513KB (08:00PM - 02:00AM の間一気に全部は読めません)
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