キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/07/09(月) 01:38:17 ID:CDkNFWHk



この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援して下さい。
あとスレ主と岡山姉のことも応えn(ry




356 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 00:55:13 ID:omTJj9/E
A

357 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 08:55:14 ID:???
D10票→JOKERなんてことになったらどうなるんだよw

358 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 09:12:42 ID:???
「実況の給料が悪いので出稼ぎに来ました」

359 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 15:43:18 ID:???
このロリコンめ!

360 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 19:05:23 ID:???
一瞬だけ>>357のD10がDioに見えてしまった私は病人

361 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 23:09:26 ID:???
ファストブレイクの新効果が
ボールを奪われるまで全選手の行動+2、1試合中1回のみ、とされていますが
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1301912077/536
では違うものとなっていますが一体どっちの方が正しいのでしょうか?

一応効果違いで勝負結果が変わるといった事は、どうやらないみたいですが

362 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 23:31:41 ID:???

>>355
ピンポンパン。 そうです、決勝で全日本から先取点取った時のあのイメージです。

>>357
どうなるんですかね?
どうにかなります
どうにかします

>>358
かわいそうに、薄給って辛いね

>>359
び、ビックベアード様…おゆるしを

>>360
いいじゃないですか。 ええ、夢と希望がムンムン湧いてくるじゃないですか。

363 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 23:37:32 ID:???

>>361
ファストブレイクの効果は+2で試合中1回が正しいです、今のテンプレの通りになりますね。
当時のそれは間違いです、すみません。
============================================

> A こちらはマネージャーのマエリベリー・ハーンさんです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

話が話である以上、無暗に距離が近づくような砕けた紹介は避けておこう。
線引きをすると言っていても、所詮男は仲良くなりすぎてしまえばどうなるか分かった物ではないのだから。

そんなように考えた三杉は、殊更堅苦しくなるような紹介の仕方を選ぶ事にした。

三杉「作業中なのに済まないマエリベリー、順序が遅れたがうちのチームのコーチを紹介しようと思ってね。」

メリー「そうでしたか、でもそういう事でしたら謝らないで下さい。 仕事の内ですし、私は全く構いませんわ。」

そう言ってメリーは凛として顔を上げ、背筋を伸ばした。
柔らかく可愛い雰囲気が自然と醸し出される彼女から、少々緊張感を想わせる空気が発せられる。
どうやらメリーの方は三杉が気を回さずとも十分にお堅い雰囲気のようである。

三杉「こちらがコーチのシーザー・ツェペリ氏だ。 身体能力に関する指導に優れていると思う。」

シーザー「シーザーだ。 宜しく、お嬢さん。」

メリー「こちらこそ。」

364 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/10(金) 23:39:47 ID:???

三杉「それからコーチ、こちらがマネージャーのマエリベリー・ハーンさんです。
    事務仕事については彼女に任せておけばほぼ間違いないと言えるくらい優秀です。」

メリー「マエリベリーです、どうぞお見知りおきを。」

シーザー「……………」

三杉(おや…?)

只今三杉はメリーを紹介し、メリー自身からも宜しくの言葉が出た。
当然ながら、続いてはシーザーから一言…場合によっては歯の浮く言葉の一つも飛び出す物と思っていた。
しかしシーザーは目を何度か瞬(まばた)かせ、少しばかり怪訝そうに眉をひそめるのである。

三杉「どうしましたか、コーチ?」

思わず三杉が尋ねると、シーザーは…

先着で
 ★それからどうなる→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 シーザー「ハーン…?」 
《スペード、クラブ》 シーザー「ハーンって珍しい姓だなおい。」
《JOKER》 ???

365 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 23:40:27 ID:???
 ★それからどうなる→ ダイヤ9

366 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 23:53:56 ID:???
ハーンさんって向こうに実際にいるのか、まあ違うと思うけどね

367 :森崎名無しさん:2012/08/10(金) 23:57:07 ID:???
アリー・ハーン
チンギス・ハーン
チャー・ハーン

368 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 00:04:02 ID:???
元ネタは「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)」じゃね? おや、八雲…?w
あとまあ、ドイツやオランダのあたりにもハーン姓はあるらしい。

369 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 00:38:59 ID:???
マネージャーといえば、キャプ翼2だと石崎がマネージャーやってるカオスな話もあったなあw

370 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 00:42:48 ID:???
シーザーの方に出てくるハーンはモンゴル人だな、ラフカディオはアメリカ人だけど
ちなみにラフカディオと肩を並べられるモラエスはポルトガル人…ってまあ誰も知らないと思うけど

371 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:18:20 ID:???

>>366-368
だいたい367さんや368さんの仰るとおりですね、欧州圏ならドイツやオランダに。
ハーン→はうん→八雲 ってな説もあるようですね。

>>369
あれは割と衝撃的でしたね。
石崎「みんな、きょうのスコアメモよ」
なんでしょうね、このガッカリ感。

>>370
ドット・ハーンさんの事ですね、サンドマンにやられたドット・ハーンさん。
あとモラエスの事は知らんかったでしたね。
ヴァンなんとか・モラエスさん。 偉大な日本紹介者としてハーンと並び立つ…
なかなか興味深そうではあります。

372 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:19:35 ID:???

> それからどうなる→ ダイヤ9
> 《ダイヤ》 シーザー「ハーン…?」 
============================================

シーザー「ハーン…?」

そうシーザーが呟いたのを聞き取り、三杉は『なるほど』と思った。
欧州圏でハーンという姓は珍しい。 ドイツやオランダで多少聞く程度の物。
それよりもアジア…モンゴルやインドの方でメジャーと言える姓だ。
かのチンギス・ハーン、フビライ・ハーンなどの名は、欧米人でもよく知っているだろうから。

シーザーがハーンという姓を聞き返したのは、そういう部分に違和感を感じたのだろう。
場合によってはメリーがハーフである可能性まで考えたかも知れない。
そのように三杉は考えつき、それ以上はもう考える必要がないと思った。
しかし、どうやらそういう事ではなかった。

シーザー「え? お前、そんな名前か?」

三杉「はえ?」

メリー「………」

なまじ頭が回り、常人より予測が鋭い分、全く想像しなかったシーザーの言葉に三杉は素っ頓狂な声を上げた。
想像から離れていた事もあるが、『そんな名前か?』とはどういう事なのか…
三杉淳にはシーザーの言葉の意味が判らなかった。

373 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:21:09 ID:???

三杉「(だが、考えても知らない事が解る筈もない。)コーチ、『そんな名前か?』とは、どういう事でしょう?」

シーザー「ん? ああ… いや、オレの思い違いやも知れない。」

三杉「思い違い…?」

シーザー「クラブハウスに登録されている選手やスタッフの一覧名簿があってな。
      今朝、マエリベリーのページもチラリと目に入ったのだが…ハーンという姓ではなかった気がしてなあ。」

三杉「えっ?」

何事が言われているのか、三杉には意味がよく解らなかった。
それが問題であるのかどうかも、単なるシーザーの勘違いなのかどうかも。
ともかくとして、三杉は思わず反射でマエリベリーの方へ顔を向けた。
マエリベリーには戸惑った様子も困った様子もなく、先程と同じように微笑を湛えている。

三杉「メリー、コーチが言っている事の意味が分かるかい?」

メリー「ええ、覚えがあります。」

三杉「どういう事だい? なにか問題のある事だったりするのかな?」

メリー「いいえ、そういう事にはならないと思います。
    ただ名簿に登録している名前と周知されている名前に少々齟齬があるだけです。」

シーザー「ああ、やっぱり違ったか。 確かにハーンなんて姓ではなかった筈だ。」

374 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:22:57 ID:???

三杉「ええと……? どう…すれば良いのかな、僕は。」

メリー「キャプテン、頭を悩ませる必要は何もありませんよ。
    私の姓名は、正式に言えば『マエリベリー・ド・ハイム・レーン』と言うのです。
    でも私、仰々しいこの名があまり好きではなくて…それで名はスペリングの頭部分からメリー、
    姓は父方のハイム、母方のレーンとを合わせ、語呂良くハーンとして口にしているんです。」

三杉「へえ、なるほど…。」

シーザー「ふむ、まあ良し。 いや、つまらん事を気にして済まなかったな、フロイライン・メリー。
       お詫びにどうだろう? 今夜一緒に食事でも……」

メリー「うふふ、 D.O.S。(ドブに 落ちて 氏ね)」

シーザー「ははっ、そいつは残念だ。」

三杉(D.O.S?) ブルッ

上品な笑顔から繰り出された暗号のようなスペリング、D.O.S。
三杉にはこれまた意味が解らなかったが、何やらドス黒い物を感じた気がした。

375 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:24:01 ID:???

三杉「さてと……あっ、そうだ。」

コーチとマネージャーの紹介は終わり、練習も間もなく終了…流れ解散という形になった。
三杉はタオルで汗を拭きながら、晩の食事の事などを考えていたが…
一応やっておかなければならない事が一つある事を思い出した。

その思い出した事を今すぐ為しておくべく、三杉はオジオへと声をかける。

三杉「オジオ、ちょっといいかい?」

オジオ「んー、なんだい?」

三杉「今度の試合の事なんだけれど…かくかくしかじか。」

オジオ「ふむふむ、なるほど。 サンパウロ・ジュニオールのデータが無くて戦術が立てられないかぁー。」

三杉「うむ、相手のフォーメーションも戦力も全く不明…判っているのは中盤に強力なエースが居る事のみ。
    せめてメイン戦術とかフォーメーションとか、はたまた選手データ…その辺りのどれか一つでもあればね。」

376 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:25:44 ID:???

オジオ「うん…幾つか可能性を予想立てて、実際の場面で選択していく事も出来るかも知れない。
     三杉が言っているのは、その指針も全く立てられないほど何も情報がないって事なんだよね?」

三杉「そう言う事さ。 …で、どうだろう? オジオの方で調査出来る当てとかないだろうか?」

オジオ「うーん…」

先着で
 ★唸るオジオ。いや、これは中々難問です→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》  オジオ「フォーメーションとレギュラーくらいなら分かるかも。」
《ダイヤ10以下》 オジオ「よく使うフォーメーションくらいは分かるかも。」
《ハート〜クラブ》 オジオ「相談してくれるのは嬉しいけれど、流石にそれは無茶振りだよ。」
《JOKER》 オジオ「自信あります、人脈あります。」

377 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 01:26:01 ID:???
 ★唸るオジオ。いや、これは中々難問です→ ダイヤ6

378 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 01:26:15 ID:???
★唸るオジオ。いや、これは中々難問です→ ハートA

379 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/11(土) 01:28:31 ID:???
無茶ぶりでもデータの事となればそれなりに頑張るオジオ。
その引きは試合で見せてくれ。
そんな事を思いつつ今夜はおしまいです、お休みなさい。

380 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 01:30:10 ID:???
やっぱ敵は普通にこっちのデータを持ってるのかー?
乙でしたー

381 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 01:35:22 ID:???
乙でしたー
やっぱ素直にバンビーノに聞けばよかったかな
この時期ってもうすでに相対してストラットが何かすんごいメガロなタックル覚えたんだっけ?

382 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 01:38:52 ID:???
今頃クラブ活動レクイエムを盛大に楽しんでいるのかなー?

まあストラットとぶつかりそうになったら可能ならパス絡めた方がいいよね

383 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 02:55:32 ID:???
情報が分からなくても「誰に聞けば分かるか?」ということは
教えてくれるんじゃないかなあ

384 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 10:57:12 ID:???
翼とストラット、要は日本かイタリアの関係者から情報を得るのは解りやすいヒントだが
逆に向こうも片桐兄妹がいるからな、森崎みたいに何らかの情報を得ているだろうな

385 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 11:02:52 ID:???
翼の新田評価がJYのままだとラッキーだったんだけどなぁ
今の新田を舐めるのは自殺行為たい

386 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 12:09:19 ID:???
これがサンパウロのデータだ

エース:リグル
マネージャー:石崎
ないすぼうと:ストラット
イケメン:バビ様
監督:手羽先

387 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 12:16:48 ID:???
ペペがどうなるかで難易度多少変わりそう
ツートップがそれなりになると面倒くさい

388 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 12:32:33 ID:???
ブラジルだからサイド攻撃はサイドバックにやらせるとかあるのかな?

389 :森崎名無しさん:2012/08/11(土) 12:34:58 ID:???
サンパウロのサイドバックは穴だから、やってくれたら逆にありがたいです

390 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 01:26:43 ID:???
やってみたいことがあるとすれば
サイドにレジスタ発動のために前もってアーリークロスの指示、それから三杉のOHポスト、フェイクからのアトミッククロウボレーかな
アマラウさんとドトールは強敵だし、両FWのシュートになるだけクリアーはさせたくないし
シュートが出来れば後は石崎とレナトゥというポストとブルノだ

391 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:27:34 ID:???

>>381-383
バンビとスト様のクラブ活動は9月で、今は10月なので既にもう色々あれですね。
10月に入って各国各チームとも公式リーグ始まってますからね。
バンビと連絡を取れるかどうかは運次第かにゃー

>>384
チームデータの取得についての確実性はこんな感じですかね。
自分の目で見る>見た人、知ってる人に聞く>雑誌などで読む

>>385
新田さんがここまで成長が早いとは想像出来なかったスレ主
ヘルナンデス相手に先取点取った時から兆候が見えてたのかもですねえ

>>386
素晴らしい! これさえあれば十分です!
しかしエースが超強力ですね、勝てる気しないお

>>387
ぺぺの存在は大きいですね。
点を取れるのがスト様と翼の二人から三人になるだけで選択肢広がりますしおすし

392 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:28:39 ID:???

>>388-389
まあどんな形であれ相手は全力で勝ちに来ますよ、プロ4部に負けたくはないでしょうし。

>>390
三杉のゴール前でのハイボール処理能力は確かに面白い事になっています。
全て同じオーバーヘッドの体勢から、3つの選択肢を持てるとか普通じゃないですね。
まあ主人公だし三杉淳なのでOKと言う事にひとつ…
============================================

> 《ダイヤ10以下》 オジオ「よく使うフォーメーションくらいは分かるかも。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

眉間に皺を寄せ、どうしたものかと唸るオジオ。
この様子からして、大きく期待して縋るのは彼にとっても迷惑だろうと思えた。

オジオ「どうかな…分からないけれど、よく使うフォーメーションくらいは分かる…かも。」

三杉「本当かい?」

393 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:31:04 ID:???

オジオ「うん、確か…思い出せないけど、何カ月か前の月刊誌に、南米のクラブチームの特集があったと思うんだ。
     まずバックナンバーを手に入れないといけないんだけれど、その上でサンパウロのジュニオールの事が書かれて
     いる事を祈るしかないなあ……。 うん、今の時点だとそれくらいしか当てがないや。」

三杉「そうか…でも、それだけでも知ると知らないとじゃ大違いだ。 フォーメーションが判ればチームの特徴も推察出来る。
    申し訳ないけれどオジオ、その雑誌をどうにか入手して貰えないかな?」

オジオ「分かったよ、どうにか手配してみる。」

という事で、思いもよらずオジオからサンパウロのデータが手に入りそうな事になった訳である。
しかしながらそれで十分と言える訳でもなく、三杉は他にも調べる余地がないかをその後も考えるのだった。
そんな形でフロレンティア・ヴィオラは練習漬けの10月前半を過ごして行く。

394 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:33:31 ID:???

[ チェンジ To ―カンピオーネ・サイド― ]

夢をみていた。
小さかった頃の夢だと思う。
何故ならば、あの隅っこでボールを蹴っているのが幼きオレの姿だからだ。

だが、これが記憶なのかどうかは分からない。
ここが何処なのかが分からない。
故郷のニシュの風景じゃない。
見覚えは全くないが、何故だか懐かしいような気分になってくる……

向こうに見える奇妙な建物…
やはり見た事のないおかしな形だが、何やら荘厳な雰囲気だ。
そして建物と、あのП(ペー(ロシア文字))のようなオブジェとの間を繋げる石畳。
周囲は緑に囲まれ、心が穏やかな気持ちになってくる。

ヒュルルルルル

ああ、風が涼しい。
照りつけられる太陽、求め続けている太陽。
その厳しい日差しを風が柔らかく包んでくれる。
今は夏……いや、初夏か。
そこな咲く紫陽花(ヒドランジア)のブルーが、今は初夏であると教えてくれている…

395 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:36:52 ID:???

これが遠い記憶なのか願望なのか…そんな事はもうどうでも良い。
今はこの心地よさを感じていよう。
オレは自由になりたい。
そして今だけは自由だ、全てのしがらみも圧力もオレには届かない…

???「ふうん…少しは解ってきたんじゃない?」

むっ…
誰だ、誰が話しかけて来ている…?

???「ご挨拶じゃない、忘れちゃったの?」

お前は………

???「まっ、仕方ないか。 外の人間はここに来ると外の事を忘れちゃうし、
  その逆もまた然りで当然と言えば当然ね。
  でもそんな事より…ダメじゃない、またこんな所に来て。」

396 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:38:18 ID:???

オレは、以前にもここに来た事がある…?
これは夢ではないのか?

???「ここは存在を忘れ去られ、そしてまた自らを忘れ去ろうとする者が訪れる…いわば全てを断ち切る場所。
     あんたの場合はきっと...存在意義を見失いかけているんでしょうね。」

アイデンティティ…… そうだな、オレは何のために生きているのか最早分からない。
知りたかった事を知った時、夢に見るほど望んでいた物を全てを失った後だと思い出した。
これから先、何を求めていけばいいのかも見えない。

???「下らないわ。」

なにっ!?

???「そんな事に縛られて……随分見ない間につまんない人間になったものね。
     …とは言え、精神の偉大さは苦悩の深さで決まる、か。 あたしには一生分からない事だけれど。」

397 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:39:51 ID:???

お前は…お前は一体?

???「昨日を求めても何も得られないわ。
     今日を維持しようとしても、それは緩やかに死んでいくだけのこと。
     明日を求めなさいな、生きてるんだったら……がむしゃらにさ。」

明日を………

???「もう戻りなさい、本当に帰れなくなっちゃうわよ。」

…………

???「じゃあね」


…………
……………………
………………………………

398 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:40:58 ID:???

???「全く、世話の焼けること。」

子供「ねえ、あれを教えてよ!」

???「(こっちもか……)えー、また? あんたには無理よ。」

子供「できるよ! できなくってもやる! ボクだって空を飛んでみたいもん!」

???「飛んでるわけじゃないんだけどねえ。」

そう言うと、???は子供のボールを翳め取り、空高くへと蹴り上げた。
そしてボールを追うように自らも跳躍……高く高く、青い空へと届くほど。

バシュウウウウウウウウウウウ!
             ズギャギャーーーン!!

大空から蹴り下ろした弾頭は、むき出しの地面へとめり込んだ。

399 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:41:59 ID:???

子供「わーーー、やっぱすげーー!」

???「ふふん。」

子供「で、どうやってやんの!?」

???「自由になるのよ。 そう、重力から…全てのしがらみから自由になるだけのこと。」

子供「それがわかんない。」

???「ふふ、でもアンタ十分にフリーダムよ。 意外に出来るようになっちゃうかもね。」

子供「えへへー。」

???「あはは。」


――――――――――
―――――――
――――

400 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:44:11 ID:???

チュンチュン…

蓮子「あれ…中東にスズメっているのかしら?」

朝に目が覚めて真っ先に口にしたのは下らない疑問だった。
うら若き乙女が異国の地で、しかもこんなスイートルームで朝を迎えている…にも関わらずこのざま。
しかして宇佐美蓮子自身は『このざま』などとは思っていなかった。
一般的な女子の感覚とは少々…だいぶかけ離れていると言わざるを得ない。

親友の姿が消失してから既に2ヵ月…いや、更に半月が経過している。
暦は10月に入り、四季としては完全に秋真っ盛りだ。
大学の長いサマーバケーションも9月末で終了し、後期課程が始まってしまっている。

蓮子「このまんまじゃいけないか…流石に。」

蓮子はベッドから起き出すと、手際良く服を着替え、最低限のメイクをして人前に出る用意を整えた。
起き出してから30分程度と、年頃の女子としては驚異的なスピードで部屋から飛び出し、
蓮子はある場所へと向かった。

コンコン

扉をノックすると、数秒も待つことなく『入っていいぞ』という言葉が返ってきた。
これまでの関係から反射的に『偉そうに』と思う蓮子が、彼がこの巨大施設の主という事実がある。
感覚的な部分でいまだ慣れないが、ともかくとして生じた感情をポポイッと霧散させ、蓮子はドアを開けた。

401 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:46:11 ID:???

ナムリス「おや、蓮子先輩でしたか。」

蓮子「うん、おはよ。」

ナムリス「おはようございます。 どうしました? 朝食はいつもの場所に用意させていますが。」

蓮子「うん、それはいいの。 それより私さ、一旦日本に戻ろうと思うの。」

ナムリス「ほう………どうかしましたか?」

蓮子「なによ、顔をしかめて? 大学が始まったから、顔を出さなきゃいけないでしょ?
    休学するにせよ何にせよ、放っぽっとく訳にはいかないのよ、普通は。」

ナムリス「ふむ、そういう理由でしたか。」

蓮子「どんな理由だったら拙いっての?」

ナムリス「いえ……先程アルシオンもこちらに来ましてね。
      ブラジルと、それから日本へ行きたいと言い出しまして…」

蓮子「アルシオンが? ブラジルはともかく日本へ? なんで?」

ナムリス「来年ブラジルではリオカップというサッカーの大会が、そして日本でもジャパンカップというのが開催されます。
      それで、試合が予定されているスタジアムや風土を下見しておきたい…という話のようです。」

蓮子「へえ…マメなのか、それともそれを口実に観光したいのか。
    後者だったらなかなか抜け目のないヤツね。」

ナムリス「そういう事に関心を持つようなヤツではない筈ですけどね。」

402 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:47:13 ID:???

蓮子「それはいいけど、アンタはいいの? 大学の事もあるし一度日本に戻ったら?」

ナムリス「そうしたいのも山々ですが…残念ながら父の遺した事が予想以上に重く、もう暫し身体動きません。
      場合によっては休学ではなく退学とするべきかも知れません。」

蓮子「そうなんだ…大きな家に生まれるのも大変なのね。
    まっ、とにかく私の用事はそれだけ。 早ければ明日にでも帰国するからね。
    連絡先はあのアパートだから、なんかあったり日本に来るなら連絡して。」

ナムリス「分かりました。」

必要な事を告げ、蓮子はナムリスの私室を後にした。
『これから少しばかり忙しくなる…』そう呟きながら、確実な未来を前に頭の中を整理する。
まず何よりも一番初めにやらなければいけない事だけはハッキリしていた。

蓮子「朝バイキング食べにいかなきゃ。」

なかなか豪勢に品揃えされている食堂へと速足に向かった。
このおぶれっくふぁーすと≠ニ暫しお別れなのは心から残念ざますと、蓮子は小さく溜息をついた。

403 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:48:17 ID:???

[ リターン To ―ヴィオラ・サイド― ]

         フロレンティア・ヴィオラ 10月 自由行動1


三杉(サンパウロとの…翼くんとの試合が確実になったわけだけど、ジッとしているのが辛いな。
    しかし休みの日は切り替えて全力で休まなくちゃね…)

☆オフ日(AM)の行動を決めて下さい。

A ブンナークを訪ねる
B 新田を訪ねる
C オジオを訪ねる
D ミハエルを訪ねる
E レントゥルスを訪ねる
F ダラピッコラを訪ねる
G スペルマンを訪ねる
H ミュラーを訪ねる
I  オワイランを訪ねる
J ラムカーネを訪ねる
K 一人で過ごす

[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

404 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 02:50:48 ID:???
そんなところでお休みなさい
キリンのソルティライチ(^ρ^ ウマウマ


寝ると見せかけて今からハッシュドビーフ・ハンバーグを作る事にします

405 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 03:05:21 ID:RsuzbSyE


406 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 06:29:17 ID:icdpenHg


407 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 07:52:11 ID:Nx8vQGMc
I

408 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 08:53:12 ID:4OYVe4ok


409 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 09:23:04 ID:8dShcP4A
G

410 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 09:57:15 ID:A3xfBY0I


411 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 10:02:16 ID:kB07FhEI
I

412 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 10:46:30 ID:???
唐突に始まるバイオリンとフルートのセッション!?

413 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 10:47:52 ID:???
ええい!なぜM沢くんを訪ねるがない!?w

414 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 21:02:40 ID:???

>>412
鋭いです。

>>413
M沢くんちょっと恥ずかしがり屋さんみたいで…
============================================

> I  オワイランを訪ねる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(オワイランと交流を持ってみるか、意外に話す機会も少ない事だし。)

監督代理として事務作業に従事するようになって以来、仲間と個人的に過ごす時間がめっきり減っており…
その流れで三杉は新しく加入したメンバーとの交流が疎かになってしまっている。
元々互いに知見のあったミハエルはともかくとして、オワイランとはまだ深い話なども一度とてなかった。

三杉(悪い人物じゃない。 むしろ素直で真っ直ぐな人柄なのは何となく分かる。
    けれど、あまりに接触がなければ『受け入れていない』などと誤解するかも知れない。)

不意な思い付きであったが、考えてみると少々ネガティブな材料が揃っている。
もしかすると、これを考えたこその吉日やも知れないと、三杉はオワイランと交流する気を固めた。

415 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 21:04:27 ID:???

早速自室を出て、三杉はオワイランの部屋へ尋ねに向かう。
そのさなか、何やら外から騒がしさが耳に飛び込んできた。
窓から外を見降ろすと、子供たちが街の中心へと駆けて行く姿が映った。
街の中心からはドンドンと太鼓のような響きが聞こえてくる。

三杉「祭りでもあるのかな?」

それだけ呟くと三杉はすぐに興味を元の目的へと戻し、オワイランの部屋へと歩きだした。

先着で
 ★オワイランくんいるー?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 不在
《ハート》 不在だけどダラピが行き先を教えてくれる
《スペード、クラブ》 おったー
《JOKER》 なんと、どうやらイタリアに居ないみたいだ。 マネージャーが教えてくれた。

416 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 21:06:29 ID:???
 ★オワイランくんいるー?→ ハート6

417 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 21:35:40 ID:???
この判定の逆転は何を意味しているのか・・・

418 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 21:43:46 ID:???

> オワイランくんいるー?→ ハート6
> 《ハート》 不在だけどダラピが行き先を教えてくれる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「………………」

何度目かのノックにも、部屋の中から何の反応もなかった。
どうやら朝も早くから出掛けてしまったという事らしい。
オワイランの行きそうな場所に心当たりもなく、三杉としては溜息が洩れるところである。

しかしここで救いの神が登場する。

ダラピッコラ「あれ…どしたよミスギ、オワイランに用だったか?」

三杉「むっ……ああ、ダラピッコラか。 うん、そうだったんだけど、どうやら留守のようでね。
    ダラピッコラ、君は彼が何処に居るか知らないか?」

ダラピッコラ「ああ、きっと共和国広場に行ってる筈だぜ。」

三杉「広場へ?」

ダラピッコラ「巡業のサーカスが来てるんだとさ。 公演は夕方から、ミケランジェロ丘公園であるらしくって…
        今日は朝早くから広場で宣伝っつーか客引きをやるらしい。」

三杉「サーカスが…」

419 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 21:45:37 ID:???

そこで三杉はピンと来た。
先程街の中心から聞こえてきた騒々しさの正体は、どうやらダラピッコラの言うサーカスだったようだ。

三杉「なるほど、それでオワイランもそこへ行っているのかい?」

ダラピッコラ「多分なぁー…。 団員の中に旧友が居るみたいな話もしてたし。」

三杉「そうか、どうもありがとう。 しかしダラピッコラはオワイランと仲良かったんだな?」

ダラピッコラ「うん、そうな…。 あいつ、ああ見えて意外に野性味っつか凄みあるし…うん、嫌いじゃないぜ。」

三杉「なんだい、妙な言い方だね。 ツンデレというやつか?」

ダラピッコラ「バッ…! 何言ってやがる!」

三杉「ふふ、冗談だ。 ディ・モールト・グラッツェ。」

ダラピッコラに向かって礼の言葉を投げ、三杉は玄関へと駆けだした。
少々ガラの悪いダラピッコラと、真面目そうなオワイラン…
今一つ接点の想像し難い意外な組み合わせに、『人の相性とは分からない物だ』と思う三杉であった。

420 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 21:46:40 ID:???

三杉は速足で街の中心部を目指して歩いた。
間もなく共和国広場へと到着しようとするところだが、喧騒は徐々に大きくなるのが分かる。
歴史の深い情緒溢れるフィレンツェの街並みが、サーカスによって若々しさを取り戻すかの如くであった。
ただ…人が集まり、騒がしくなれば、トラブルも発生しやすくなるのが常というものだ。

先着で
 ★トラブルシューティング!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 女の子が妙な雰囲気の男に話しかけられている…。 ピンと来たぜ、ありゃスリだ。
《ハート》 女の子がガラの悪そうな男に絡まれてるぜ! 貴公子としちゃ黙っておれん!(…よね?)
《スペード》 あり? 子供が泣いてるぜ! 貴公子としちゃ黙っておれん!(…よね?)
《クラブ》 なんもないぜ! オワイランを発見!
《JOKER》 ダイヤの結果。 …と、急に天気が崩れ始めた

421 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 21:47:57 ID:???
 ★トラブルシューティング!→ スペードA


422 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 22:48:20 ID:???

> トラブルシューティング!→ スペードA
> 《スペード》 あり? 子供が泣いてるぜ! 貴公子としちゃ黙っておれん!(…よね?)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

足早に進む三杉…しかし彼は急に足を止めた。
見過ごしたくない物が目に入ったからである。

子供「うぇぇん……」

三杉(…っと、迷子か?)

何やら理由は知れぬども、幼児が顔を覆って泣いているのである。
そこらのイパーンピープルならば気にせず行く所だが、三杉はそれが出来なかった…
何故ならば貴公子だからである。

三杉「どうしたんだい坊や、迷子かい?」

子供(……)フルフルフル

首を振り、子供は迷子である事を否定した。
どうやら自分の足でここまで来て、帰る事も出来るという事のようだ。
それでは何故泣いているのか、という事になるが…

423 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 22:49:40 ID:???

子供「ヒック…あれ………」

三杉「えっ…? ああ、風船か…。」

子供が指さす方を見上げて三杉は事情を把握した。
ピーキーな緑色をした風船が、近くに立つ木の枝に引っかかっていたのである。
きっとサーカスの関連で貰ったのを、迂闊にも手放して飛ばしてしまったのであろう。

三杉「大丈夫だ、お兄ちゃんが風船を取ってやるから。」

子供「ほんと…?」ヒック

三杉「ああ、だから泣きやむんだ。」

子供「うん…」

こうして三杉は子供を泣き止ませる事に成功した。
そこまでは良いが、風船をちゃんと回収しなければ貴公子ミッションはクリアとはならない。
ミッションがインポッシブルであれば、結局のところ子供は再び泣き出してしまうだろう。

三杉(ふん、この貴公子がそのようなミスをしてなるものか。)

424 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 22:51:31 ID:???

☆さあどうする?
 (場合によっては判定が行われ、難易度が変化したりミッションインポシッぶる事があります)

A 定番だが木に登って回収するしかないか。
B 木登りの得意な人が周囲にいたりしないかな?
C フッ、今こそハイパーオーバヘッドの出番だ!
D 身体を使うのは下民の仕事よ…。 金の力で風船を買ってくればいいじゃない。
E あの風船…おそらく中身はヘリウム。 ふん、大気の組成を軽水素にすれば良かろうなのだ。
F こんな時こそブンナークよ。 奴が木を蹴り倒せば風船の回収は造作もない。
G なんでこんなバカな選択肢ばかりなんだ…その他、その他をもてい!

[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

425 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 22:53:41 ID:4hn5mnhk
A

426 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 22:54:40 ID:icdpenHg


427 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 22:54:55 ID:Nx8vQGMc
A

地道にいこう‥‥‥‥‥! キラン…

428 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 22:55:06 ID:???
ブンブンなら選ばなければいけないなw

F

429 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 22:58:47 ID:???
G よし、緑甲羅だ! って割ってどうすんの!?

430 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 23:00:41 ID:???
G サッカーボールを買ってきてプレゼントする

431 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 23:01:31 ID:???
G

????「「ウキキッ!」」

三杉「キ、キミ達はーーーっ?!」

432 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 23:04:56 ID:???
オーバーヘッドで取ってやる!って書き込もうとしたら選択肢にあったでござるの巻き

実際に有りそうだな、いや現実じゃなくてサッカー漫画の展開の意味で

433 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 23:06:36 ID:???
G ここでリグルの出番だ!

434 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 23:14:00 ID:???
G いや普通に飛べばいいでしょ

キャプ翼のジャンプ力を考えると届くと思うんだw

435 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 23:18:44 ID:???
G 前スレ613の人に助けを求める

ジャンプといえばこの人

436 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 23:21:15 ID:???

>>428
ブンナークの歪みねえ人気に嫉妬w

>>429
これは座布団一枚。
クッパとかマリオとかこの街には居ますものねえ。

>>430
予想の斜め上www

むしろW杯開催予定国の硬貨でも良いかも知れません

>>431
な、何故君達がここに居るう!?

>>432
キャプ翼の世界では余裕で現実ですよねー

>>433
はっはぁー!このエースに任せて貰おうかぁー!

>>434
ですよねー

437 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 23:23:41 ID:???

>>435
ジャンプした反動で建物とかブチ壊さないといいのですけどねww
============================================

> A 定番だが木に登って回収するしかないか。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「まあ……あまり変な事は考えない方が良いかな。」

どのようにして風船を取るべきか考えを巡らせた三杉だが、結局は最初に浮かんだ案を選択する事にした。
なんて事はない、自ら木に登って風船を取ってくるという力技である。
そもそも三杉はその身体ゆえに木登りのような遊びを幼少時にやって来なかった。
背景としては決して得意ではないが…

先着で
 ★ウッドクライミング、スレ主は子供の頃やりませんでした→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 見事にミッションコンプリート、風船は回収して無事に降りてこれた。
《ハート、スペード》 風船は回収。 しかし降りるところで足を滑らせて…しかし!(数値がAで軽傷)
《クラブ》 この木肌はツルツルしてて出来そこないだ、登れないよ。
《JOKER》 ???

438 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 23:24:22 ID:???
 ★ウッドクライミング、スレ主は子供の頃やりませんでした→ スペード5

439 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 23:27:22 ID:???
最近板全体でもスペードが多い気がします。
…という所で本日はここで終わりにします。

次回はサーカス団員の少年が登場する予定です。足を滑らせた三杉を助けてくれます。
Aが出なくて良かったです。

440 :429:2012/08/12(日) 23:28:35 ID:???
元は某JOKER分岐のミスギカートネタなんですけどねw

441 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 23:28:41 ID:???
返り血と火薬の匂いの中乙

442 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 23:31:07 ID:???
忘れられているけど三杉ってブンナークのパワーアップフラグを折って手に入れたスキル:異能生存体で怪我無効じゃなかったっけ?

443 :森崎名無しさん:2012/08/12(日) 23:33:40 ID:???
そうだった自爆しても死なないんだった

444 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/12(日) 23:35:04 ID:???
>>442
すみません、これだけ。
無効なのは一応試合中の怪我でして、日常については突発的な死から免れる事になってます。
今回もAですと頭から落ちて……な所が軽傷で済むとお考え下さい。

445 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/13(月) 22:59:25 ID:???

>>417
判定の逆転は、オワイランとフライハイトの会話に出くわす可能性でした。
普通の接触では彼らの立ち入った会話を三杉が知る事はそうそうありません。

>>440
存じておりますとも!w

>>441
迂闊な乙は死に繋がる感謝
============================================

> ウッドクライミング、スレ主は子供の頃やりませんでした→ スペード5
> 《ハート、スペード》 風船は回収。 しかし降りるところで足を滑らせて…(数値がA、4で軽傷)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「っしょ…(どうなるかと… 思ったが… 意外に… 登れるものだな…!) ふぅ…」

脚力が一般人よりもかなり鍛え上げられており、最近では体幹も強くなっている三杉。
両の足の力を一杯に使い、手は後ろへ引っ繰り返らないよう支える事で、存外危なげなく登ってゆけた。

446 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/13(月) 23:02:43 ID:???

三杉「(よしっ、これで…)ふぅ、届いた。」

子供「わぁ、やったー!」

三杉は5m程の高さまで登り、腕を伸ばして見事目的の風船を回収してみせた。
眼下では子供が満面の笑みで飛び跳ねているのが見え、三杉は口元を綻(ほころ)ばせる。
貴公子として云々以前に、あのような笑顔を見られたならば、慣れぬ木登りをした甲斐もあったと思えた。

三杉(さて、後は無事に地面へ降りて任務完了といこう。)

ここまで登ってきたのと反対に、下へ下へと降り始める三杉。
しかしこれが中々難しかった。
木登りは一般的にも登るより降りる方が難しいと言われているが…
今の三杉は片手に風船の紐を巻き付けており、またその風船自体が木の出っ張りなどに引っかかって
割れたりしないか注意を払っている状態……難度としては登る行為より遥か高い物となっていた。
それでも少しずつ、ゆっくりと下を目指していたのだが…

ズルッ

三杉「あっ!」

叫んだ時には遅かった。
風船の紐を巻き付けていたのと逆の手が、幹のくぼみを掴み損ねてしまった。
背中側へ倒れ込まないように支えていた手が離れ、三杉は背中から地面へと真っ逆さま!
『しまった』と反射的に思いながら、三杉はせめて後頭部から落ちないようにと足も木から離して受け身を狙う。
突然の身の危険であったが、意外と反応できる物だと自嘲しながら…。

447 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/13(月) 23:05:29 ID:???

ガシッ!

三杉「えっ!?」

思い切り背中から叩きつけられるのを想像していた三杉だが、衝撃は然程なかった。
どうやら誰か受け止めてくれた人が居たらしい。

三杉「あ、ありがとうございます…!」

目まぐるしい事態に暫し思考停止に陥りそうになったが、反射的に三杉はその人物に向けて礼を口にした。
すると背中から『フウ…』と安堵の吐息が漏れる音が聞こえた。

???「どうやら頭は打ったなかったようだな…不幸中の幸いだ。
     …しかし間に合ったから良かったものの、あまり慣れない事はしない方が良い。」

身を案ずる言葉と、こちらを窘(たしな)める言葉が続いて飛んでくる。
それを聞くと、三杉は急に頭が回り出し、気恥ずかしさが押し寄せてきた。

三杉「あっ……いや、お恥ずかしい。 迷惑とご心配をおかけしました。」

背中に預けていた体重を自らに取り戻し、慌てて謝りながら振りかえると…
そこには柔和な顔をした線の細い少年がこちらを見ていた。
ただ、長い前髪が顔の半分を覆い隠すという妙な特徴も、同時に三杉へ強く印象付けられた。
ぶっちゃけると、遠目から一見すると陰気な印象を持ちかねない感じである。

448 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/13(月) 23:07:02 ID:???

???「おや…」

子供「おにちゃん、だいじょうぶ!?」

ここで風船の持ち主である子供が駆け寄ってきた。
申し訳なさそうに、こちらを心配する顔をしている。

三杉「あ…うん、大丈夫だよ。 坊やにも余計な心配かけちゃったね、はい風船。」

子供「わあ…どうもありがとう! めいわくかけてごめんね、でもありがとう。」

三杉「今度は気を付けるんだよ?」

子供「うん!!」

タタタッと駆けて行く子供の背中を見送ると、気恥ずかしい思いもしたが、結果として三杉は満足を覚えていた。

※ 貴公子Pが上昇。 (現在値99+ 6 +(スレ主の気分ボーナス+1)  → 次回120到達で覚醒Pに+1)

449 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/13(月) 23:10:12 ID:???

???「あれはウチの風船…なるほど、そういう事だったか。」

三杉「ええ、まあ。 …でもご迷惑をかけた事には変わりません。」

???「そうか…どうやらイイ人のようだ、アンタは。」

三杉「……君もね。」

柔和な顔が一層柔らかく微笑むのを見て、三杉はこの少年の人となりを把握した。
考えるまでもなく善意の人間だと確信したのである。

オワイラン「おおーーーい、ヴォルフーーー………!」

三杉(おや、この声は…)

この時、離れた場所から誰かを捜し呼ぶ声が聞こえてきた。
その声色は何処となく三杉にとって聞き覚えがあり…………(具体的には折笠愛ボイスで…)
瞬間、三杉は色々と察する所となった。
ダラピッコラの言っていた、サーカス団員に所属しているらしきオワイランの友人とは…

450 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/13(月) 23:11:16 ID:???

???「マーク、ここにいる!」

オワイラン「あっ、そこに居たんだね。 …って、あれ?」

三杉「やはりオワイラン、君の声だった。」

オワイラン「えっ…」
???「ほう……」

???、オワイラン「二人は知り合い(か、なの)?」

折笠愛と中原茂の美しきボイスハーモニー。
思わず聞き惚れてしまう所だが、三杉は顔に出す事をしなかったテヘペロ
替わりに苦笑を浮かべてこう口にする。

三杉「ハハ、まあ慌てないで。 ここは順番に話そうじゃないか。」

オワイラン「あー…そうだね。」

451 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/13(月) 23:12:29 ID:???

まず三杉はオワイランに今の状況を説明した。
たまのオフに交流しようと追ってきたら、子供が風船を飛ばされて泣いていた。
木に登って風船を取ってやったが、降りる時に足を滑らせ…そこを彼に助けられたのだと。

三杉を助けた少年は、名をヴォルフガング・フライハイトと言った。
彼はサーカス一座の団員であり、今日はフィレンツェの巡業という事でこの地にやってきたそうだ。
オワイランとはかつて巡業の地で知り合い、互いに気の合う性質だったらし、く今も交流を持っているとのこと。

三杉とオワイランの関係は今更言うまでもなくサッカーのチームメイトである。
フライハイトはオワイランがイタリアのサッカーチームに所属している事を元々知っていたのか、
直ぐに合点のいった様子を見せたのだった。

452 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/13(月) 23:13:37 ID:???

オワイラン「それにしても…意外と無茶するんですね、ミスギは。」

三杉「うん、まあ…こんな事もあるさ。 早く忘れてくれ。」

フライハイト「フッ、照れ隠しが下手だな。」

オワイラン「うん、そういう所も意外ですよ。」

三杉「参ったな…。(でもまあ、オワイランとはこれで距離を縮められただろうな。)」

元々オワイランと交流を持ち、深い話の一つでもしようと思っていたのがそもそもである。
行動の結果、以前から彼が交流のある友人と出会い、互いに好印象の知見を得られたのだ。
言ってみれば、他の選手の知らぬオワイランの一面に接触する事に成功したのである。

逆にオワイランも、三杉の私生活の中に、意外に無鉄砲な優しさを見た事で印象を深めた筈だ。
今後話題を振る時にせよ何にせよ、距離は近づいたと言えるのではないか?

三杉(口にすると興醒めだけれど…まあ一石二鳥だったかな。)

※ 三杉とオワイランの相互感情が3上昇。 また三杉とフライハイトの相互感情も上昇。

453 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/13(月) 23:15:21 ID:???

フライハイト「それではマーク、オレはそろそろ行く。」

オワイラン「あっ、もうリハーサルの時間かい?」

フライハイト「そういう事だ、遅れると姉さんに悪いからな。 ミスギもそれじゃあな、大して話せず残念だ。」

三杉「こちらこそ。 でも知り合えて良かった。」

オワイラン「夕方の公演は観に行くから、頑張ってね。」

フライハイト「ああ、またな。」

どうやらサーカス団員としてやるべき事が色々あるらしく、フライハイトは去って行った。
今日のところは印象的に最後まで悪い所が見られなかった。

三杉(さてと…結構色々とあったけど、今の時間は、と…)

先着で
 ★オフ自由行動、午前のパートだったはず→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 もう少しで昼か…折角だからオワイランと話しながら寮へ戻るとしよう。 
《スペード、クラブ》 おっと、もう間もなく昼だ。 寮に戻って昼食を食べないと。
《JOKER》 おや、意外にまだ早い時間だ。 ここはオワイランとコーヒーでも飲んでこうか。

454 :森崎名無しさん:2012/08/13(月) 23:15:52 ID:???
 ★オフ自由行動、午前のパートだったはず→ スペードQ
やっぱり三杉とフライハイトにも相互感情みたいなのあるのね

455 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/14(火) 00:20:34 ID:???

>>454
お察しの通りです。 まあ順当に進んでいけば…
えっ? ごひ互換ですか? あめぇーこと言ってんじゃねぇっすよ、ズール皇帝こそが正義じゃないですか。
============================================

> オフ自由行動、午前のパートだったはず→ スペードQ
> 《スペード》 おっと、もう間もなく昼だ。 寮に戻って昼食を食べないと。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(ふむ………)

街の中心部に立つ時計台を眺めてみて、三杉は落胆した。
気付けばもう間もなく正午となろうとしているではないか。
ゆっくりしている暇などなく、速足で寮に戻らなければならなかった。

三杉(それにしても、うちの寮の食事提供システムは不便だ…)

寮食が必要な者は朝のうちに申請し、それに則って材料が配送される為、急に外で食べるという事が実にやり辛い。

456 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/08/14(火) 00:23:07 ID:???

三杉も数度ばかり急なキャンセルをした事があるのだが、その時は食事係のお婆ちゃんメイドにジトリと睨まれ、
ついでに孫メイドには涙ぐまれと、散々な目に遭っているのだ。
しかも味が悪くなく、当たりの日は非常に美味しかったりするので文句も言えない。
むしろ申し訳なさが先に立つというのが、更にキャンセルし辛い事になっていた。

三杉「さっ、早くもどらなきゃねオワイラン。」

オワイラン「そうですね、今日のランチは何でしょうか? 実はいつも楽しみなんですよね。」

三杉「ハハ、僕もだ。」

こうして二人は大急ぎで寮へと駆け戻る事となった。
何事か立ち行った会話など出来るわけがなかったのは言うまでもない。

…ついでに言えばこの日のランチは当たりであった。

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