キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ヤベッチュ外伝も】Another-CU_4【超よろしく】
1 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/07/09(月) 01:38:17 ID:CDkNFWHk
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。
恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援して下さい。
あとスレ主と岡山姉のことも応えn(ry
456 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/14(火) 00:23:07 ID:???
三杉も数度ばかり急なキャンセルをした事があるのだが、その時は食事係のお婆ちゃんメイドにジトリと睨まれ、
ついでに孫メイドには涙ぐまれと、散々な目に遭っているのだ。
しかも味が悪くなく、当たりの日は非常に美味しかったりするので文句も言えない。
むしろ申し訳なさが先に立つというのが、更にキャンセルし辛い事になっていた。
三杉「さっ、早くもどらなきゃねオワイラン。」
オワイラン「そうですね、今日のランチは何でしょうか? 実はいつも楽しみなんですよね。」
三杉「ハハ、僕もだ。」
こうして二人は大急ぎで寮へと駆け戻る事となった。
何事か立ち行った会話など出来るわけがなかったのは言うまでもない。
…ついでに言えばこの日のランチは当たりであった。
457 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/14(火) 00:25:08 ID:???
フロレンティア・ヴィオラ 10月 自由行動2
三杉(ふう…ジェノベーゼにカボチャのポタージュ、カリカリベーコンのサラダ……堪能したな。
悔しいがうちの寮食はツボに嵌まれば下手なトラットリアよりも相当美味しい。
当然だが日本のサイゼ○アなど比較にはならないから、そのつもりでひとつ。)
☆誰に言っているのか分からないけど、そんな事よりオフ日(PM)の行動を決めて下さい。
A ブンナークを訪ねる
B 新田を訪ねる
C オジオを訪ねる
D ミハエルを訪ねる
E レントゥルスを訪ねる
F ダラピッコラを訪ねる
G スペルマンを訪ねる
H ミュラーを訪ねる
I オワイランを訪ねる
J ラムカーネを訪ねる
K 一人で過ごす
[3]票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
458 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 00:26:26 ID:nUmiumac
K
459 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 00:26:37 ID:6NuxMctI
J
460 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/14(火) 00:26:44 ID:???
本日の更新はここまでです。
明日以降は更新が滞りますので宜しくお願い致します。
もう少しでサンパウロ戦に辿り着くのににゃー
461 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 00:28:10 ID:???
ヘビーアームズは玉切れの時のパカパカ音が好き
そしてそこからのナイフ無双が本番乙
462 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 00:30:45 ID:XveW7Ho6
J
463 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 00:35:03 ID:dZ1npf/s
I 倍プッシュだ!
464 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 00:37:17 ID:RRLqekE2
I
465 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 01:01:29 ID:nUmiumac
やっぱりJに変更お願いします
プッシュ!ガンダムWプッシュ!
466 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 11:01:11 ID:???
ブッピガン
467 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 12:59:09 ID:???
M沢くんをガンダムに改造する任務を開始する
468 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 14:21:18 ID:???
段ボールにGUNDAMって書いて着ている外人みたいになりそうだ
469 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 14:42:32 ID:???
自爆スイッチは押すんじゃないぞ〜絶対だぞ〜
470 :
森崎名無しさん
:2012/08/14(火) 14:45:17 ID:???
なんせ死ぬほど痛いからな(キリッ
471 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/14(火) 23:56:59 ID:???
ガンダムW同窓会会場はここですか?スレ主は『屍に埋もれた平和をさがして』が好きです。
細かいレスはいずれと言う事にさせて下され…
============================================
> J ラムカーネを訪ねる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「そうだな……いつまでも彼の事を知らないままでは居られないか。」
ジャン・マリー=ラムカーネ
。
フロレンティア・ヴィオラのGK。
常人離れした瞬発力とパワーを持ち、小さい体躯からは想像もつかないようなセーブを見せる。
しかしそれは前半に限った話であり、後半からはパフォーマンスがガクンと落ちる。
スタミナ不足による…と原因に銘打たれてはいる物の、それが虚偽である事はとうに気が付いている。
三杉(最初は薬物によるものかと疑ったが、どうやら違うらしい。
年間を通し、内外のドーピング検査で一度も引っ掛からないのだから、流石に疑う余地はない…)
…しかし、その事はラムカーネの事を理解したのとイコールではなかった。
ただ得体の知れない人間であると感想を抱くだけの事だったのである。
472 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/14(火) 23:58:25 ID:???
無論、三杉はラムカーネという人物を嫌っているわけでも、危険視しているわけでもない。
ラムカーネはこれまでに幾度か、何ごとかに苦しんでいる仲間へ助言をし、導いてくれていた。
その中には三杉も例外なく含まれており、その時には三杉は彼の中に凄みのような深みのような物を感じている。
このような経緯の中、三杉は形だけでなく、本心からラムカーネの事を仲間であると認識するに至ったわけだ。
しかしこれから厳しさを増して行くだろう闘いの中において、
現在のように後半全く当てに出来ないようなスタイルは甚だ厳しいと感じざるを得ない所でもある。
前半は良いとして、後半…置き物となる後半においてラムカーネのパワーアップが些少でも望めれば、
それはそのままヴィオラを勝利へと近づかせる事となるであろう、が…・…
その為に自分がどうすべきか…・…三杉は解をいま以って知らずに居た。
三杉(ゆえに先ずは知るべきなんだろう…ラムカーネの事を。 状況で判る上辺の事ではない。
彼の置かれている立場、彼の身体、そしてラムカーネと言う人物が今在る理由を。)
三杉は色々と心を固め、ラムカーネと交の流を計る事とした。
10月のオフ日、午後。
ジャン・マリー=ラムカーネは陽の当たるテラスに居た。
誰と居るでもない、たった一人で本を読んでいた。
473 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/15(水) 00:00:08 ID:???
三杉「ラムカーネ?」
ラムカーネ「………」
言葉を発せず、顔を動かしてこちらを窺うだけの反応である。
これは無視ではなく、拒絶といわけでもない事は付き合いの経験によって知れている。
彼はこちらに積極的関心を寄せる理由がないだけで、それがダイレクトに行動へ反映されているのだ。
こちらの言葉へ対応する気はあり、今はそれを待っている訳だが…
三杉「さてと……」
☆どのように話しかけますか? 完全記述で回答選択ください。
雑談ではなく回答・投票の場合は最初に記号『A』を書いてからお願い致します。
『2』票選ばれた選択肢で話を構成していきます。(メル欄は空白でお願い致します。)
※あんまりにアレですと2票でも採用しかねる場合があり、その際は告知致します。
474 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/15(水) 00:06:31 ID:???
とりまスレ主はおやすみしますので、ゆっくりしていってね☆
475 :
森崎名無しさん
:2012/08/15(水) 00:46:50 ID:???
A 君は天才じゃない、戦士だ。文字通り命を削って戦っている、ように僕には見える。
そのような選手生命、いや寿命を削るようなスタイルは仲間として放ってはおけない。
そのスタイルを変える手伝いを僕にさせてくれ。語ってくれないかい?チームにくるまでのことを
みたいな感じで話を進めて必要な情報をもらっていく。
……都合のいいこと考えすぎてる気がして上手くいく自信全くなし…orz
476 :
森崎名無しさん
:2012/08/15(水) 06:36:22 ID:???
最初に話しかけるのがそれだと流石に不自然じゃ…
少し互いの事を話さないか?
何を読んでるんだ?
君の事を知りたい
まずはこんなとこじゃない?
477 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/15(水) 14:27:57 ID:???
ここまで自由にすると反応はなかなか得られないのですねえ、ふむ。
一応20日の0:00くらいを締め切りに設けておきます。
ちなみにこのラムカーネがゼロシステムという物の影響を受けている事、
それは参加者の皆さまご承知の通りです。
しかし、それで三杉に何が出来るかというのは恐らく分からない事でしょう。
具体的に言ってしまえば、直接三杉が手伝える事はありません。
しかし三杉がラムカーネの深い部分を知る事で、少しずつ展開に変化が生まれます。
必要な情報が他の重要人物に伝達される、若しくは積極的に伝達し頼むという形で。
ちなみにここのラムカーネはヒイロ・ユイと同一ではありません。
表層的なモチーフであり、キャラクターの半分以上を占めていますが、彼が今に至るまでの物語は別にあります。
…という裏話を少しさせて貰いましたー。
ではでは、夏休みドロン。
478 :
森崎名無しさん
:2012/08/15(水) 17:56:36 ID:???
ごひ「カンピオーネこそが正義だ!」ですね。わかります。
スパロボでの彼の扱いは不遇としか…。
ラムカーネに対してなんと言ったらよいか…。自由すぎて悩みます。
479 :
森崎名無しさん
:2012/08/15(水) 19:35:28 ID:qyAdNLMs
A単刀直入に言おう。君のプレーは人間離れしてる時がある様に思う。まるで命を削るかのようにだ。
僕は君がいつかサッカーが出来なくなるどころではなく命そのものが失くなるのではないだろうかと思うときがある。
それがただの思い過ごしであって欲しいと思う。
もし君に心当たりが有るのであれば、君を失うと悲しむ人間が少なくとも此処に一人いるそれだけはわかって欲しい。
だからもし誰かの助けが必要だと思った時、出来る事が有るなら僕に手伝わして欲しい。
480 :
森崎名無しさん
:2012/08/15(水) 20:30:00 ID:???
そろそろ二人の関係を深めるいい時期じゃないかな……と思わせぶりに言ってみる
481 :
森崎名無しさん
:2012/08/15(水) 20:32:30 ID:???
そろそろ二人の関係を深めるいい時期じゃないかなアッー
482 :
森崎名無しさん
:2012/08/15(水) 22:14:37 ID:cJGfrW5A
Aここしばらくのコーチの指導だけど、君のスタミナ不足に何かの効果や影響はありそうかい?
483 :
森崎名無しさん
:2012/08/15(水) 23:42:36 ID:RTRI2wKc
Aここしばらくのコーチの指導だけど、君のスタミナ不足に何かの効果や影響はありそうかい?
484 :
森崎名無しさん
:2012/08/15(水) 23:46:21 ID:???
A マジックテープについて語り合わないかい?ブンナークもバリバリ混ぜて
485 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/19(日) 23:35:59 ID:???
>
>>482
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「ここしばらくのコーチの指導だけど、君のスタミナ不足に何かの効果や影響はありそうかい?」
ラムカーネ「…………」
口にしてみて、話の切っ掛けとしてなかなか巧い事を言ったものだと、三杉は自画自賛した。
シーザーがコーチに就いてからの練習は(厳密に言えば正確ではないが)身体能力向上に主眼を置いた物だ。
生物として自然なる動作を知る事で、最小の負荷で最大のエネルギー(瞬発力、パワー)を得る…
それは長じて見れば燃費の向上にも繋がる筈である。
三杉(スタミナ不足が後半に失速する原因ならば、シーザーの指導によってラムカーネのそれは改善する。
しかし改善しないだろう事は僕も薄々気づいているんだ。 何故ならば、それはスタミナ不足ではないのだから。)
このような経緯の上で、ラムカーネは一体どう答えるのか?
それだけでも三杉にとっては興味であった。 しかし…
ラムカーネ「……現状、効果を得られているとは言えない。」
三杉「むっ…そうか。」
486 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/19(日) 23:38:03 ID:???
ラムカーネは虚偽を混ぜるでもなく、希望的観測を加えるでもなく、端的に事実を述べた。
それは三杉にとって何の面白みもない回答だったのは言うまでもない。
しかし三杉としても多くを考え、意を決して話しかけた事だ。
これだけでは引き下がれる物ではない。
三杉「いや、ふむ……ラムカーネ、それはどうしてだろうか?
コーチの指導は経験と理論に基づいたトレーニング法だと僕は思っている。
現に他の選手達の中には大きな成果を挙げている者もチラホラいる。」
ラムカーネ「そうだな。」
三杉「確かに練習法の合う、合わないという事もあるだろうが…」
ラムカーネ「ジュン・ミスギ。」
ここでラムカーネが三杉の言葉を遮るようにこちらを見た。
普段と同様に冷静で座った目をしている。
三杉「…なんだい?」
ラムカーネ「それはオレにスタミナ不足をどうにかしろというキャプテン命令か?」
三杉(むむ………)
487 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/19(日) 23:39:56 ID:???
☆なんと答えますか?
A その通りだ
B そうではない(※ではどういう意味で言ったのか、意図記述が必須)
C その他
『2』票選ばれた選択肢で話を構成していきます。(メル欄は空白でお願い致します。)
日付変更により投票は一旦リセットされますのでご了承ください。
コメレス等は暫しお待ちください。
488 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 00:42:29 ID:d57Xyjug
B
なぜなら君が抱えている後半の失速が、本当にただのスタミナ不足からきているのか疑問に思うからだ
今僕たちはコーチの指導のもとで練習をしている。しかしそれでも君には効果を得られてない。
君は何か別の事が原因としてあるはずじゃないかと思う
僕はそれが何かは分からない。だが君はそれが何か分かっているかもしれない
つまり、どうしてそんな問題が起こるのか……それを僕は知りたい
489 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 00:52:10 ID:66NyP4xE
色々と突っ込み所は多いと思うが、ひとまず案を出してみる
B
「いや、先ほどの問いの答えが聞きたかったんだ。
その言葉でわかったことが幾つかある。
一つ、君のスタミナ不足が、通常の選手が行うトレーニングでどうにかなる物ではないこと。
二つ、君がスタミナ不足という言葉では足りない、より大きな『問題』を体内に抱えているということ。
……ラムカーネ、僕も君についてはまだ、分からないことが多いままだ。
だが、共にフィオレンティーナにあって、コッパ・プリマヴェーラでの激戦を戦ってきた戦友だ。
その戦友が悩みを抱えているならば、少しでもいいから分けて、共有して、楽にさせたい……そう思っている。
聞かせてくれないか? チームに来るまでのことを、その『問題』を抱えるに至った経緯を」
490 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 00:56:05 ID:9qsgzQdM
B
>>489
491 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 01:56:29 ID:???
今すぐ、聞きにかかるべきか
もうワンクッションおいてからにすべきか
難しくて判断できんな
492 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 16:59:28 ID:???
>>478
ごひ「そのために、俺は『悪』になる!!」かも知れません。
あと第二次Zの五飛はちゃんとウーフェイしてますよ!
>>480
ー481 :森崎名無しさん:2012/08/15(水) 20:32:30 ID:???
君達のブレないところ、先生はとても良い所だと思います。 はなまる。
>>482
非常に面白い記述でした、感謝致します。
>>484
まさかここでブンナークと繋げてくるとは…おぬしやるのう。
>>479
>>488
ー489
難しい場面にもかかわらず、好く考え回答して頂きありがとうございました。
>>491
ラムカーネについては比較的難易度も高く、ある程度時間もかけなければなりません。
けれども行動が丸無駄になる事はそうそうなく、展開は進行して行きますので、どうぞお付き合いください。
493 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 17:00:39 ID:???
> B
>>489
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「いや、そうじゃない。」
ラムカーネ「では何だ?」
三杉「僕は純粋に疑問の答えを知りたかっただけさ、君の口から。」
ラムカーネ「そうか…ならば残念だったな。」
本心が何処にあるかは別として、三杉は自らの言葉の所以(ゆえん)がラムカーネの失速にないと言った。
そうではなく、ラムカーネの弱点が所作を好くする訓練によっても改善されない理由を知りたいのだと。
それに対するラムカーネの返答はやはり否定の完了形に外ならなかった。
しかし三杉は引かない。
三杉「それでも、今日までの事と今…突きつめて考えれば判る事も幾つかある。」
ラムカーネ「そうか。」
494 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 17:01:45 ID:???
三杉「一つ、君のスタミナ不足が、通常の選手が行うトレーニングでどうにかなる物ではないこと。」
ラムカーネ「………」
三杉「二つ、君がスタミナ不足という言葉では足りない、より大きな『問題』を体内に抱えているということ。」
ラムカーネ「………」
三杉の言に対するラムカーネの反応は一切見られなかった。
動揺に肩を震わせる事も、仮定ばかりの決めつけを笑う事もなく…
ただこちらの目を注視したまま黙って聞いていた。
三杉(その筈だ……。)
印象ばかりが先行し、裏付けの欠けた言である自覚はあった。
しかしラムカーネの不自然さ…自分の言葉が全くの妄言であるなどと、俯瞰で考えてみても三杉にはそう思えない。
急ぎ過ぎとの念を振り払い、三杉はラムカーネの視線を受け止め、反対に見つめ返してみせた。
495 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 17:03:18 ID:???
三杉「……ラムカーネ、僕も君についてはまだ、分からないことが多いままだ。
だが、共にフィオレンティーナにあって、コッパ・プリマヴェーラでの激戦を戦ってきた戦友だ。
その戦友が悩みを抱えているならば、少しでもいいから分けて、共有して、楽にさせたい……そう思っている。
聞かせてくれないか? チームに来るまでのことを、その『問題』を抱えるに至った経緯を。」
ラムカーネ「………………なるほど。」
三杉(!)
ようやくラムカーネから反応が見られた。
目を伏せ、『なるほど』と三杉の言葉を噛み砕くような反応である。
たったこれだけの事だったが、これが初めてであった。
これまで一方的に発言するだけだったラムカーネが、他者の言葉を(一顧に過ぎないやも知れぬが)受けたのは。
ラムカーネ「お前の意図は理解した。」
三杉「ラムカーネ…」
ラムカーネ「なんの偶然か…オレも少々昔の事を考えていた所だ。」
三杉は自らの顔がパァっと明るくなる実感があった。
タイミングの為せる業だったとしても、それはそれで構わないと思うほどの達成感…
496 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 17:04:19 ID:???
しかしそこまでであった。
ラムカーネ「…だが、お前のその行為は無意味だ。」
三杉「…なんだって?」
失望を受け入れたくない余り、三杉は耳を疑った。
疑って、そして聞き返すしかなかった。
ラムカーネ「仮にお前がそれを知ったとして、出来る事は何一つとしてない。 故に無意味だ。
オレは無意味な事をするつもりはない。」
三杉「ラムカーネ……しかし!」
ラムカーネ「オレはジョアンにサッカーを勧められ、それを受け入れた結果として此処に居る…それ以上の事はない。
だが此処に居続ける為に必要であるならば、オレはこの弱点を乗り越える為に命を賭ける。」
三杉(クッ………)
強情…と言うよりも強固であった。
彼は一切の外圧に対し、自分の意思を何ら曲げようとはしないのだろう…
しかも十中八九、ラムカーネの言葉という物には確かさがある。
即ち三杉がラムカーネについて彼是(あれこれ)口を出し、重要な事を知ったとしても何もならないという事実。
以前からも薄々解っていた事かも知れないが、三杉は改めてラムカーネという人間を知った思いだった。
497 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 17:06:06 ID:???
三杉(ラムカーネは直接口にしない物の、僕の言葉のほぼ全てを肯定した。 多くは間違っていない筈なんだ。
だが何かが足りない、恐らく……。 クッ、今ここで彼に言える事はもうないのか…?)
☆何かラムカーネに言う事はありますか?(完全自由記述、時間制限)
本日20日の21:00を締め切りにして記述回答を求めます。
一つの回答に対して他2名から同意を得られたら(即ち3票で)採用として進めます。
3票に達する回答がなければ、こちらが用意した展開で進めます。
498 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 19:19:26 ID:66NyP4xE
言いたいことを詰めていたら、やたら長くなった……2レスに分けます。
「そしてその果てに、君が命を失う様を黙って見ていろと言うのかい?
悪いが、それだけは絶対に出来ないし、許さない。
人間には、望む目的のため、叶えたい夢のために、
時に怪我を押して、命を燃やしてでも、行動を遂行せねばならないことはあるのはよくわかる。
現に、フィオ・ヴィオラの面々……中山やバンビーノ、ミハエルや僕自身もそうしてきたし、
イスラスやフィッツウォルタら、今まで戦った強敵もそうだろう。
だが、ラムカーネ、君の場合は違う。
体に抱えた『問題』のため、人よりも早く限界が来てしまう。
常時命を削って戦っているならば、自分の限界……いや、超えてはいけない領域は理解しているはずだ」
499 :
489
:2012/08/20(月) 19:28:46 ID:66NyP4xE
(続き)
「僕も元々は心臓病持ちでね。命を削って戦うのはいつものことだったし、それ故に限界も見えていた。
だが、君はこの上更に命を賭けると平然と言い放った。
君自身が、君の命に無頓着でなければ、そんな発言は絶対にしない。
ラムカーネ、君の体の『問題』について話すかどうかは君に任せる。
だが、このチームのGKは君ただ一人だ。
それ即ち、君の命がなくなった時は、フロレンティア・ヴィオラが終わる時だ。
君が命を粗末にすることは、ジョアン監督の希望を裏切り、
チームを崩壊へと導き、チームメイトやスタッフの思いを踏みにじり、今まで戦ってきた日々を全て無に帰す行為だと心得ておけ。
そして、一人ではどうにも出来ないのならば、他人を頼れ。
サッカーは一人でやるものではない。十一人が助け合ってやるものだ。
そして、ファンやスタッフが支えているものの上に成り立つものなのだから」
500 :
489=498=499
:2012/08/20(月) 19:32:30 ID:66NyP4xE
そして名前のレス番ミスった……しまらねえ……
501 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 19:34:49 ID:9qsgzQdM
>>498-499
に同意します
精神コマンド「自爆」は許可しないィィィィィィィーーーッ!!
502 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 20:06:40 ID:2wG7hIWs
>>498-499
に同意します
503 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 20:20:28 ID:???
三票集まったようですね。
なかなか熱く面白い記述です。
面白いので二点ばかり指摘致します。
常時命を削っているというのは三杉というか
>>498
さんの思い込みです。
命に無頓着という表現はモチーフであるヒイロ・ユイから考えたのか、会話の流れでそう思い込んだのかは不明ですが…
この辺りはヒイロの性質としても三杉の性質としても的外れであまり宜しくありません。
まあこれは私のキャラ主観に依るものかも知れませんが…
基本的にこのキャラは誤解される事を恐れない故に反論もしません。
しかし印象としては呆れ的な意味でマイナスになるでしょう。
この辺りを踏まえた訂正の機会を設けようと思います。
多分書き始められるのが九時半杉になると思いますので、その辺りまでに。
504 :
498ー499
:2012/08/20(月) 21:27:52 ID:66NyP4xE
では、訂正版を投下します。連レスご容赦下さい。
「そしてその果てに、君が倒れ、サッカーが出来なくなるのを黙って見ていろと言うのかい?
悪いが、それだけは絶対に出来ないし、許さない。
人間には、望む目的のため、叶えたい夢のために、
時に怪我を押して、命を燃やしてでも、行動を遂行せねばならないことはあるのはよくわかる。
現に、フィオ・ヴィオラの面々……中山やバンビーノ、ミハエルや僕自身もそうしてきたし、
イスラスやフィッツウォルタら、今まで戦った強敵もそうだろう。
だが、ラムカーネ、君の場合は違う。
体に抱えた『問題』のため、人よりも早く限界が来てしまう。
自分の限界……いや、超えてはいけない領域は理解しているはずだ」
505 :
498ー499
:2012/08/20(月) 21:29:33 ID:66NyP4xE
(続き)
「理解しているからこそ、あのプレイスタイルで倒れずに済んでいたんだろう。
それを、この上更に命を賭けるような負担をしては君は倒れてしまう。
……僕も元々は心臓病持ちでね。身を削って戦うのはいつものことだったし、
それ故に限界も見えていたから、負担を掛け過ぎないようにプレイしていた。
ただある大会の試合中、チームの勝利の為に僕は限界を超えてプレイして……そして、倒れた。
医者が言うには、選手生命どころか、本当に死ぬところだったらしい。
あの時は、ここで死んでも構わないと思った。
だが、今は……自分の夢を叶える為に生きたいと思っている」
506 :
498ー499
:2012/08/20(月) 21:31:21 ID:66NyP4xE
(続き)
「今このチームで、サッカーをしたいと思っているからこその発言だったと思うが
そうであるならば、君がサッカーが出来なくなる事態にはしたくないんだ。
ラムカーネ、君の体の『問題』について話すかどうかは君に任せる。
だが、このチームのGKは君ただ一人だ。
即ち、君が倒れた時は、フロレンティア・ヴィオラが終わる時。
チームメイトやスタッフ、ジョアン監督やライバルたちの思いが、
今まで戦ってきた日々が無くなる時だと心得てくれ。
そして、一人ではどうにも出来ないのならば、他人を頼れ。
サッカーは一人でやるものではない。十一人が助け合ってやるものだ。
そして、ファンやスタッフが支えているものの上に成り立つものなのだから」
507 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 21:38:22 ID:d57Xyjug
常時命を削っているっていうのが三杉らの思い込みなら
ラムカーネが弱点を命を懸けて克服しようとするのに対して反応するんじゃないか?
もしそれがマイナスになるなら訂正として
下の方にサッカーが一人でやるもんでもないってあるし、問題にもそう取り組もうとするっていうだけ伝えたら良いんじゃないかと思う
決まった事よりいい案浮かばないからあくまで付け加え的に書くけど
508 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 21:44:18 ID:???
いやあ、完全自由記述は強敵でしたなあ
509 :
498ー499
:2012/08/20(月) 21:47:24 ID:???
>>507
ご指摘、感謝します。
うーん……どうしても粗がボロボロ出るな……
510 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 21:56:09 ID:???
書き始めておりますので、正式にここで止めさせて頂きます。
皆さんご参加どうもありがとうございました。
>>509
粗があっても良いのですよ、伝えるべき事をしっかり伝えられれば。
思い込みが他者の矜持を侮辱する事さえ避ければ、感情が余って暴走するのも悪い事ではありません。
感情のままに行動する事は人間にとって正しい生き方だそうですから。
511 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 22:28:36 ID:???
GM、考えた人達乙でした
512 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 22:34:36 ID:???
乙です。この難題に立ち向かったのは凄いと思います。
513 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 22:47:12 ID:???
>>509
乙かれさまー差し入れの
青汁
よ
514 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 22:48:23 ID:???
青汁w
515 :
509
:2012/08/20(月) 23:30:03 ID:???
コメント・差し入れありがとうございます。
普段、文章を考えることなどないので、本当に身を削る思いで考えました。
これからもアナカンさんと作品を応援します。
>>513
の青汁は
(あまり美味いものではないけど、健康と某選手汁のことを考えれば……)
と思いながら頂きましたw
516 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 23:41:17 ID:???
>>508
ぶっちゃけ相当強敵設定でした。
しかしラムカーネですから仕方ない。
>>511
考えて下さった方々に私からも乙を。
>>512
私用により間があきましたが、このように面白く仕上がってスレ主としても大満足です。
>>513-514
口内炎が出来て辛いので私にも青汁を…
ビタミン取れば治るとしんじてる
>>515
本当にお疲れさまでした。
今後ともどうぞご参加頂きたくお願い申し上げます。
517 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 23:42:22 ID:???
>>504-506
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『もう話すべき事はない、終わりだ。』
…そう言わんばかりにラムカーネは視線を戻し、立ち去ろうとしていた。
三杉(違う…………。)
その刹那に過ぎない僅かな時間、三杉は頭をフルドライブさせて掛ける言葉を探した。
しかし三杉は知らない…知らないのだ。
探して見つかるような物ではないと、もう一人の俯瞰で見ている自分が呟いた。
三杉(そう………違うよね。)
そうする事で、三杉は自らの言うべき事をようやく見つけ当てた。
理屈も何も後回し、キャプテンが選手を説得するという行為にも該当しないかも知れない……
それは即ち感情の発露に外ならなかった。
三杉「そして…その果てに君が倒れ、サッカーが出来なくなるのを黙って見ていろと言うのかい?
悪いがそれだけは絶対に出来ないし、許さない。」
ラムカーネ「なに…?」
518 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 23:43:36 ID:???
突然現れ出てきた普段の三杉らしからぬ論調。
そのせいなのか、ラムカーネは動きを止めた。
三杉「人間には望む目的の為、叶えたい夢の為に、時に怪我を押して、命を燃やしてでも、
遂行せねばならない行動があると言うのは僕にも理解できる。
現に、フロレンティア・ヴィオラの面々……中山やバンビーノ、ミハエルや僕自身もそうしてきたし、
イスラスやフィッツウォルタら、今まで戦った強敵もそうだろう。 」
ラムカーネ「…………」
立ち去ろうと一旦は背中を向けたラムカーネだが、ここで振り返った。
再び三杉の話を聞こうとする意思を持ったという事だろう。
しかし三杉にはそれすら見えていなかった。
三杉「だが、ラムカーネ、君の場合は違う。」
ラムカーネ「ほう?」
三杉「体に抱えた『問題』のため、人よりも早く限界が来てしまう。
自分の限界……いや、超えてはいけない領域を君は理解している筈だ。
そして理解しているからこそ、あのプレイスタイルで倒れずに済んでいたんだろう。
それをこの上、更に命を賭けるような負担をしては君は倒れてしまう。」
ラムカーネ「……」
519 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 23:44:37 ID:???
目を微かに伏せ、気付かぬ程度に首を振るラムカーネ。
『それは勘違いだ、間違っているぞ。』…恐らくそういう類の言葉の代わりであろう。
しかしそんな事は今の三杉には些細な事だった。
思うがまま…感情のままに、自分の伝えたい事をラムカーネへと伝えなければならない。
このとき三杉はそういう観念に支配されていたのだ。
三杉「……僕も元々は心臓病持ちでね。 身を削って戦うのはいつものことだったし、
それ故に限界も見えていたから、負担を掛け過ぎないようにプレイしていた。
しかしある大会の試合中、チームの勝利の為に僕は限界を超えてプレイして……そして、倒れた。」
ラムカーネ「………」
三杉「医者が言うには、選手生命どころか、死んでもおかしくなかったらしい。
あの時は、ここで死んでも構わないと思った。
だが今は違う……自分の夢を叶える為、生きたいと思っているんだ。」
ラムカーネ「……そうか。」
ここまで言って、ラムカーネの頷きを目にして、ようやく三杉は少し冷静になった。
何をラムカーネに伝えたいのか、目的を頭の中で反芻し、そして再び口を開いた。
520 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 23:45:55 ID:???
三杉「ラムカーネ、先程の『命を賭ける』という言葉は、君が現在進行形で、このヴィオラで
サッカーをしたいと思っているからこその発言だったと思う。
しかしそうであるならばこそ、君がサッカーが出来なくなる事態にはしたくないんだ。」
ラムカーネ「理解した。」
三杉「ラムカーネ、君の体の『問題』について話すかどうかは君に任せる…。
だが、事実としてこのチームのGKは君ただ一人だ。 君が倒れた時はフロレンティア・ヴィオラが
終わる時となる…。 チームメイトやスタッフ、ジョアン監督やライバル達の思いが…
今まで戦ってきた日々が終わる時と心得てくれ。」
ラムカーネ「………」
三杉「そして1人ではどうにも出来ないのならば…誰でも構わない、他人を頼れ。
サッカーは1人でやるものではない、11人が共に助け合ってやる物であり…
更に言えば、僕達はファンやスタッフが支えている物の上に立たせて貰っているのだから。」
『ふう…』と三杉はようやく大きく息をついた。
ここで言うべき事を全て言い切ったという感覚が三杉を満たしていた。
しかし結果はそれが伝わるか、伝わらないかという事に収束される。
決して満足などではないのだと自らに言い聞かせた。
521 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 23:47:08 ID:???
ラムカーネ「成し遂げる事の代償としては、命なんて安いものだ。 特にオレの命は…。」
三杉「ラムカーネ……」
彼には何も伝わらなかったのかと、三杉は一瞬にして脱力感に包まれそうになった。
しかしそれこそが早合点であった。
ラムカーネ「…だが、サッカーが11人で行う競技である以上、そんな言葉は通用しない。
ジュン・ミスギ、お前の言葉でオレはその事を理解した。」
三杉「そうか…。 良かった………良かった、本当に。」
言葉のニュアンスから、互いの感覚に相当のズレがある事が、今の三杉には理解できた。
それこそが自身とラムカーネの生きてきた背景の差であるのかも知れない、とも…。
しかしそれでも構わなかった。
結論の終着点が共通であるならば、それでも構わないと思ったのだ。
ラムカーネ「感情のままに行動する事は人間として正しい生き方だ。」
三杉「…それは以前に聞いた事があるね。」
ラムカーネ「オレの行動理念を成す言葉だ。 それともう一つ…」
三杉「うん、聞こう。」
522 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 23:49:39 ID:???
ラムカーネ「人間は何にだって成れる、それこそかいぶつにも………。
故にこそ、かいぶつになど成ってはいけない。」
三杉「怪物…?」
先の言葉(感情云々)は三杉にも何となく分かる気がした。
しかし後の言葉(怪物云々)は全く理解が及ばなかった。
色々と深みが隠された言葉なのだろうとは、薄々は想像がつくが…
三杉(どんな意図があるのだろうか?)
いつもの癖の如く、口に指を添えて思考しようとする三杉。
しかしラムカーネの行動によってそれは遮られた。
彼は三杉の目の前に、この部屋で一人読んでいた本を差し出して来たのだ。
523 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 23:51:38 ID:???
ラムカーネ「これを。」
三杉「名前のないかいぶつ… 著者:ヤコブ・ファベロック…… いずれも僕の知らない名だ。」
ラムカーネ「オレの中には怪物がいる…。 はじめはオレ自身が怪物だと思っていたが、そうではなかった。」
三杉「えっ…? それにはどういう意味が…?」
ラムカーネ「その本こそがオレのルーツに当たる。 …悪いがそれ以上の事を話すつもりはない。」
三杉「そうか……」
本を受け取りながら、三杉はラムカーネの言葉を今度こそ受け入れた。
滅多な事はもう考えたりはしないだろうと、それだけは確信出来ていたからである。
ラムカーネ(今ならば、サッカーチームに所属する事をドクターJが任務とした理由が判る気がする。)
ボソリとラムカーネが呟いた言葉は三杉の耳には届かなかった。
彼は背を向けて部屋を後にして行った。
三杉はラムカーネから手渡された本の表紙をジッと見つめていた。
※ 三杉とラムカーネの相互感情が…… またラムカーネに立っている一部フラグが進行しました。
524 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 23:53:28 ID:???
☆三杉の練習(10月度2回目/全2回)を実施します。
《能力値》
ド パ シ タ カ ブ ト ク 競 合計 高/低
70 69 68 68 71 63 67 67 66 609 3/2
《上昇率》
やや上がり易い : ブロック
やや上がり難い : パス(判定+4)、タックル(判定+4)、トラップ、クリア、競り合い
上がり難い : ドリブル、シュート、パスカット
今回練習したい項目を、上記ドリブル〜競り合い≠ゥら[3]項目選ぶ為に投票してください。
お1人様につき最大2項目を投票する事が出来、2票に達した項目から順に確定となります(投票はメル欄空白で。)
日付が変わったら投票開始とします。
まあパスとタクルは確定でしょうから、あと一つどれにするかって事になるんでしょうね。
525 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 23:55:15 ID:9qsgzQdM
パス、タックル
526 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/20(月) 23:55:50 ID:???
恐らく本日の更新はここで終わります。
筆が遅く、毎度お待たせして申し訳ありません。
527 :
森崎名無しさん
:2012/08/20(月) 23:58:18 ID:???
>>525
日付変わってからの投票でござるよ
528 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 00:00:20 ID:UyzoVuCs
パス、タックル
乙でしたー
529 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 00:02:25 ID:C8SpjOSY
クリア パス
530 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 00:10:30 ID:RPafgCa+
タックル 競り合い
531 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 00:16:12 ID:maEnurc6
クリア
532 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 09:25:55 ID:???
キャプシュナでMONSTERが1つのテーマになっていたけれど
ラムカーネに関わってくるとはw
533 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/21(火) 12:09:04 ID:???
>>532
私がスパロボを好きなのは皆さまご存知と思いますが、私は特に多作品によるクロスオーバーが好きなのです。
そんな感じで色々な所からちょっとずつパク…インスパイアして話を作っていきたいと思っています。
ちなみにMONSTERについても比較的大きな規模で世界観や設定に絡ませておりますよ。
============================================
> パス(やや難)、タックル(やや難)、クリア(やや難)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★三杉のパス練習(! dice + ! dice)+(前回失敗分+4)≧9で1上昇★
★三杉のタックル練習(! dice + ! dice)+(前回失敗分+4)≧9で1上昇★
★三杉のクリア練習(! dice + ! dice)≧9で1上昇★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。
【備考】
上がらなかった場合、各合計値の1/2(端数切り捨て)を次回該練習に加算。
534 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 12:09:47 ID:???
★三杉のパス練習(
6
+
3
)+(前回失敗分+4)≧9で1上昇★
535 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 12:19:08 ID:???
★三杉のタックル練習(
6
+
6
)+(前回失敗分+4)≧9で1上昇★
536 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 12:25:06 ID:???
★三杉のクリア練習(
1
+
3
)≧9で1上昇★
537 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 12:26:53 ID:???
やる気ありすぎると思っていたら最後でオチがついたでござる
538 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 12:27:52 ID:???
逆で無くて良かったと思おう
539 :
森崎名無しさん
:2012/08/21(火) 18:48:51 ID:???
6ゾロ引くと通常より上がるのかー?
540 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/21(火) 23:56:10 ID:???
>>537
そこまで全て上手くいっていたら驚愕ですねえ。
>>538
まっこと仰る通りです。
成功した部分を喜ぶのが精神衛生上にも良いはず。
>>539
残念ながら現テーブルではそのようなサービスがございません…
普通以下の項目でしたら2上昇だったのですけれどね。
さて、申し訳ありませんが今夜の更新はございません。
口内炎が痛くて…というのは冗談で、本日は忙しくて疲れましたので。
明日は必ず(拘束されない限り)更新致しますので宜しくお願い致します。
541 :
森崎名無しさん
:2012/08/22(水) 00:27:01 ID:???
お疲れ乙ー
542 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/22(水) 12:40:29 ID:???
>>541
乙どもですーーーー
============================================
> 三杉のパス練習( 6 + 3 )+(前回失敗分+4)≧9で1上昇 → アップ!(パス値70)
> 三杉のタックル練習( 6 + 6 )+(前回失敗分+4)≧9で1上昇 → アップ!(タックル値69)
> 三杉のクリア練習( 1 + 3 )≧9で1上昇 → キープ(クリア値67)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
※ 三杉の成長状態が以下のようになりました。
《能力値》
ド パ シ タ カ ブ ト ク 競 合計 高/低
70 70 68 69 71 63 67 67 66 611 3/2
《上昇率》
やや上がり易い : ブロック
やや上がり難い : トラップ、クリア(判定+2)、競り合い
上がり難い : ドリブル、パス、シュート、タックル、パスカット
543 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/22(水) 12:41:29 ID:???
一分野のエキスパートに留まらず、全てのプレイを高レベルに並べる三杉はユーティリティ・プレイヤーと呼ぶに相応しい。
『高杉よ、これがユーティリティ(笑)だ。』とハリウッッッドが言い出さんばかりだった。
そんな三杉にもまだ弱点があった…ストレートに身体を張るという類のプレイである。
特にゴール前における敵シュートのブロックについては空っきしと言えた。
だがこれは三杉が現時点での在り方を割り切った結果であった。
三杉(テクニックで誤魔化せない、純粋なフィジカル頼りの場面では僕は無力…
いずれ集中的に鍛えなければならないが、今はこのテクニックを武器に何とでもする。)
フィジカルの集中的向上はまだ後の話、今は身体の幹の部分を少しずつ変えてゆくに留める…
ゴール前という一分野を捨てる事で、残りの分野でレベルを高水準に引き上げ、
中盤の底から上であれば何処ででも一級のプレイを出来るようにしようという意図による物であった。
三杉(あらゆる場面で顔を出し、常に先手を取り続けるくらいのつもりでないと。
まだ見ぬブラジルサッカーと、ブラジルサッカーに育まれた翼くん…警戒は最大限であるべきだ。)
月の初頭において、三杉は身体を支える軸の事を学んだ。
これによって成長を妨げていた物は取り払われ、今の三杉はまさしく飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
また間もなく訪れるライバルとの再会も、それを後押ししているであろう事は言うまでもなかった。
544 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/22(水) 12:43:10 ID:???
そしてもう一つ、ヴィオラというチーム全体にも更なる成長があった。
レントゥルス(ペロ…このパスはリターン?) パシュッ
三杉(よし、このリターンで守備は右辺に片寄る…。) バッ
オジオ(そこにスペースが出来るわけだね?) スパンッ!
ミラン戦で三杉が得た最大の収穫…即ちパスを利用した目的意識の共有である。
ファストブレイクのように最初から目的を明確に定めているのとは違い、その場その場で目的を設定する行為…
以前の三杉はゴールへと繋がる絵を一人で脳裏に描き、現実化させるべく味方を動かすパスを出してきた。
意志を乗せたパスを味方へと送り続けてきたのである。
しかしファルコーニのプレイ、そして新田のプレイにより、それだけでは足りない事に気がついた。
三杉(言葉は発信者が一方的に発するだけではダメ…受け手にも理解する努力が必要なんだ。
パスによる会話も、信頼も…全ては双方向からのアプローチがなければ噛み合う筈がない。)
一人で頑張ったところで意志は繋がらない…三杉はミラン戦でそれを理解した。
理解した事によって、いま三杉は仲間達にパスに込められた言葉を読み解く事を求めている。
それは安定には未だ遠いながら、一定の効果が得られているよう思われた。
545 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/22(水) 12:44:29 ID:???
だが味方全体を意識共有のステージに乗せた事で、三杉は一段階上の問題が生じているのを自覚していた。
結局全ての舵取りを担うのは三杉なのだと…仲間の意識改革も必要だったが、最後はそこへ却ってくる物なのだと。
※三杉のスキル[レジスタLV1]が[レジスタLV2]にレベルアップ。 発動条件が緩和されました。
まだ試合開始直後から常時発動という事にはなりません。 まだまだ。
<選手寮・三杉の自室>
コンコン…
10月も中程が過ぎたある日の晩、自室で休んでいた三杉を訪ねる者がいた。
礼儀通りに叩かれたドアのノック音から、三杉は警戒なく相手へと応える。
三杉「どうぞ、開いているよ。」
先着で
★訪ねてきたのは…?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 オジオとオワイランだった
《ハート》 オジオとマエリベリーだった
《スペード、クラブ》 オジオだった
《JOKER》 返事がない、ただのコンコンダッシュのようだ
546 :
森崎名無しさん
:2012/08/22(水) 12:49:33 ID:???
★訪ねてきたのは…?→
ダイヤ9
547 :
森崎名無しさん
:2012/08/22(水) 12:51:59 ID:???
JOKERならブンブンとの追いかけっこがスタートしたのだろうか……w
548 :
森崎名無しさん
:2012/08/22(水) 13:25:13 ID:???
カウンターシュートがあるならともかく
ブロックはいらない子ですしね
549 :
森崎名無しさん
:2012/08/22(水) 17:20:43 ID:???
苦手な能力も上げれば、全体的に成長率が緩和されるならともかくとしてもね
550 :
森崎名無しさん
:2012/08/22(水) 18:39:09 ID:???
ブロック技がないのにブロック鍛えようとは思わんなあ
551 :
森崎名無しさん
:2012/08/22(水) 19:21:05 ID:???
よし、必殺ブロック「たすけてブンナーク!」だ!
552 :
森崎名無しさん
:2012/08/23(木) 08:22:55 ID:???
マグアナック隊の調査によりサンパウロは丸裸というわけだぁ
553 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/23(木) 21:56:11 ID:???
>>547
さてどうでしょう? Jokerに相応しいレベルの最終的メリットが思い付かんとですw
>>548
ー550
当然の考え方ですよね。
でも皆さんが気にする事もなく、全体的にバランスの取れた能力値に成長してると思います。
三杉がブロックする場面て今まで対キックオフシュートしかないですしおすし
>>551
その発想はなかったですw
>>552
その発想はありました。
しかし今回はそれだと良すぎる結果なので…
554 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/23(木) 21:57:31 ID:???
> 訪ねてきたのは…?→ ダイヤ9
> 《ダイヤ》 オジオとオワイランだった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ガチャ…
三杉(おや?)
オジオ「やあ。」
オワイラン「お邪魔します。」
部屋の扉を開けて入ってきたのは、オジオとオワイランの二人であった。
珍しい取り合わせのように思えたので、三杉は僅かに首を傾げた。
三杉「(…まあいいか。)いらっしゃい、今日は?」
オジオ「お願いされていた件だよ。 ほら、サンパウロの…」
三杉「あっ、チームデータの件か!」
サンパウロとの練習試合が決まった時、オジオに調査のお願いをした件…
三杉はまるで今思い出したかのように、喜びと驚きを混じらせた声をあげた。
当然三杉はこの事を忘れていなかったが、オワイランが同席するとは思っていなかった為、今回は少々演技ぶった。
555 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/23(木) 21:58:39 ID:???
三杉「それで…どうだろう、何か判ったかい?」
オジオ「あはは……まあ白状するとボクの方はどうにもならなくてね。
南米のクラブチームの特集が組まれた雑誌を手に入れたまでは良かったのだけど…
トップチームの記事のおまけに、隅っこに写真一枚掲載されている程度の物だったんだ。」
三杉「ふむ……そっか、やっぱりか。 ユースチームの事まで言及され雑誌なんてそうは無いものなんだね。」
オジオ「そういう事だね。 でもね、オワイランのお陰でこれがどうにかなったんだよ。」
三杉「オワイランが…?」
オジオ「そそ。 彼、こう見えて研究熱心な気質だったみたい。」
オワイラン「いや、そんな! 現地の雑誌を偶然持っていただけですよ。」
三杉「現地って…ブラジルのだよね? それは偶然でもなかなか持っているものじゃあない…。」
この一連を三杉は驚きながら聞いた。
オワイランは偶然持っていただけと言うが、国内雑誌のバックナンバーを揃えるだけでも十分熱心と言える。
…ゆえに、わざわざ国外の雑誌まで手に入れているなんて人間は相当にマニアかつ研究熱心に違いなかった。
556 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/08/23(木) 22:00:23 ID:???
三杉「うん…凄いよ、素晴らしいよ。」
オジオ「だよね?」
オワイラン「いや、あはは……まあそんな事よりも…」
三杉もオジオもサッカーに関してはマニアな部類に入るため、そこは素直にオワイランを褒め称える。
オワイランは少々照れ臭そうにして、そんな事より早く中身を確認するよう勧めるのだった。
パラリ…
特集記事のページを開いてみると、まず選手達の写真がでかでかと目に飛び込んできた。
その中でも、それぞれページの半分ずつを占める大きな写真を使われている2選手…
一方については三杉の良く知る選手であった。
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