キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
キャプテン森崎まとめ掲示板TOP
■掲示板に戻る■
全部
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
最新50
レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【ロリコン】鈴仙奮闘記20【黄金期】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/13(水) 22:08:13 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【前略】鈴仙奮闘記19【向日葵仮面より】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1404568668/
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
とうとう始まった全幻想郷選抜大会、鈴仙を中心とした新生ルナティックスは
中山・永琳の一時離脱、謎の向日葵仮面の来襲などの逆境を乗り越えて、
予選リーグ第1試合・雑魚妖怪チームとの試合を5−1で圧勝する。
そしてそのまま鈴仙達は、妖精大連合対妖怪の山FCとの試合を観戦に。
チルノと来生を中心とする妖精大連合は奮闘するも、射命丸と反町を中心とする妖怪の山FCの総合力に圧倒され、
前半を2−0で折り返すこととなった。 しかし、そのハーフタイム。
何やら事情ありげな紫が妖精達の為に強力な助っ人、ジノ・ヘルナンデスを呼び出して……?
紫の理想、永琳の謎、第三者の思惑を孕みつつ、物語は次の局面へと向けて、ゆっくりと動き出す。
128 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 20:10:41 ID:???
――ピィイイイイイイイイイッ!!
実況「ホイッスルが鳴り、試合再開です!
ヘルナンデス選手に加えて来生選手を加えた妖精大連合、
フォーメーションを3−5−2と前目に調整し、ガンガン攻める様相ですが、
ヘルナンデス選手の加入が裏目に出たように、来生選手の加入が
彼女達の陣形に乱れを生じさせないと良いのですが……!」
−−@−− @にとり
C−B−A C河童 B穣子 A河童
−−D−− D静葉
G−−−E G雛 E天狗
−−I−− Iはたて
−−−−−
F−−−− F射命丸
−−H−J H椛 J反町
妖怪の山FC:3−4−3
妖精大連合:4−5−1
−K−J− KリリーBJ来生
−−−−−
−F−I− F大妖精 IリリーW
−−G−− Gサニーミルク
−E−D− EルナチャイルドDスターサファイア
−−−−−
A−H−C Hチルノ
−−@−− @ヘルナンデス
129 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 20:12:00 ID:???
雛「(――早い所天狗の誰かか反町君にボールを渡したいわね。
よし、ここは……)――『ブロークンアミュレット』!」
グワアアッ、バシュウウウウウッ!!
スローインからボールを受け取った左サイドハーフの雛は、
新たに加入した来生の様子見と時間稼ぎを兼ねて、中盤トップ下のはたてにパスを送るが……。
大妖精「回って……何でも止めるッ!」
バッ! グルングルングルン……バシッ!
雛「な、何ですって……!?(この子、ドリブルだけじゃなくてパスカットも上手い……!)」
実況「で、出た〜〜! 大妖精選手の『スパイラルパスカット』!!
セービングの動きをパスカットに応用したそれは、
雛選手の厄を纏ったパスをも回転の勢いで完全に殺し、マイボールにしてみせる!
そして大妖精選手はそのまま〜〜〜!?」
大妖精「……お願いしますっ、来生さんッ!」
バコン! ……ポムッ。
来生「ハッハァ! 確かに受け取ったぜ!」
――雛のボールは大妖精によってカットされ、即ちボールは来生に渡る。
来生は当然、全く何も考える事も無く中央をドリブル突破していくのだが、
妖怪の山FCとて無策で来生を受け入れる訳では無かった。
130 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 20:13:09 ID:???
反町「(とうとうボールが来生に渡ったな……!
だが、来生のドリブル突破の恐ろしさは、抜けば抜くほどその技術にキレを増していく点!
少なくとも初速ならば、きっと射命丸さんにも及ばず――。
もしも俺が知る以上に成長していなければ、あの大妖精さんにも劣る筈なんだ!
だから、こうして―――)椛さん、射命丸さん、はたてさんッ!」
椛「ええ! こうして、調子づく前に人数を掛けて止めてしまえば……!」
はたて「来生くんとやらのドリブルは、案外怖いモンじゃない、でしょ!?」
射命丸「折角カッコ良い登場をして貰って恐縮ですが、貴方はここで醜態をさらす事になるのです!」
タッ! ズザアアアアアッ! ズザアアアアッ! ズザアアアアアッ! ズザアアアッ!!
来生の大まかなドリブル力とその特性を良く知る反町は、
事前に妖怪の山FCの前衛陣と相談をしており、一斉にタックルで迎え討つ事を提案していた。
来生の選手としての情報を知らない射命丸達は、この提案を飲まない理由も無く――。
研ぎ澄まされた連携力を活かして、隙の無い4段タックルを放つ。
実況「ああ〜〜〜っ! 来生選手の周囲四方には妖怪の山FCが誇る強力な前衛陣が!
皆さんもご存じの通り、射命丸選手、はたて選手、反町選手の3者には強力な必殺タックルがあり、
椛選手についても哨戒で鍛えられた足腰は地味ながら強烈だ!
来生選手、早速絶体絶命のピンチだ〜〜〜〜!?」
来生「ハッハァ! なんか説明が長くてよう分からんが、そうこなくっちゃな!」
バッ! ――シュウウウウン!!
反町「く、来るぞッ!(――初速が、思った以上に早い………!?)」
131 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 20:14:58 ID:???
先着2名様で、
★来生→ドリブル 51 (! card)(! dice + ! dice)=★
★反町→タックル 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
射命丸→タックル 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
椛→タックル 45 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
はたて→タックル 47 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ 来生、突破成功!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(リリーBがフォロー)(リリーWがフォロー)(静葉がフォロー)
≦−2→妖怪の山ボールに。
【補足・補正・備考】
来生のマークがダイヤの時、「クリップジャンプ(+5)」が発動します。
来生のマークがハート・スペードの時、「マルセイユルーレット(+3)」が発動します。
来生のマークがクラブの時、「キスギステップ(+2)」が発動します。
反町のマークがダイヤ・ハートの時、「ポイゾナスタックル(+2)」が発動します。
射命丸のマークがダイヤの時、「ハイスピードタックル(+3)」が発動します。
射命丸のマークがハートの時、「スピードタックル(+2)」が発動します。
はたてのマークがダイヤの時、「スピードタックル(+2)」が発動します。
132 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 20:15:33 ID:???
★来生→ドリブル 51 (
ハート10
)(
1
+
4
)=★
133 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 20:18:38 ID:???
★反町→タックル 48 (
ハート4
)(
4
+
1
)+(人数補正+2)=
射命丸→タックル 48 (
スペードA
)(
4
+
2
)+(人数補正+2)=
椛→タックル 45 (
スペード6
)(
4
+
1
)+(人数補正+2)=
はたて→タックル 47 (
ダイヤ3
)(
5
+
4
)+(人数補正+2)=★
134 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 20:21:28 ID:???
所詮来生、まぁ奪われてはないが
135 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 20:21:50 ID:???
来生でも4対1はきついか
136 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 20:24:58 ID:???
だが来生に人集めすぎると大妖精のドリブルにあっさりやられそう
137 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 20:37:19 ID:???
★来生→ドリブル 51 ( ハート10 )( 1 + 4 )+(マルセイユルーレット+3)=59★
★反町→タックル 48 ( ハート4 )( 4 + 1 )+(人数補正+2)+(ポイゾナスタックル+2)=57
射命丸→タックル 48 ( スペードA )( 4 + 2 )+(人数補正+2)=56
椛→タックル 45 ( スペード6 )( 4 + 1 )+(人数補正+2)=52
はたて→タックル 47 ( ダイヤ3 )( 5 + 4 )+(人数補正+2)+(スピードタックル+2)=60★
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして静葉がフォロー
来生「くらえーっ、『マルセイユルーレット』ォ!!」
クルンッ……クルクルクルッ!!
反町「(やっぱりそれか……だが、そのドリブルだったら俺も良く知っている!)
――くらえっ、『ポイゾナスタックル』だ!!」
ザッ、バシュウウウウウウウウウウウウッ! ――スカッ!
反町「し、しまった!?(――前まで通りの実力だったら、これで充分防げていた筈なのに!?)」
――反町は来生の実力をやや過小評価し過ぎていた。
彼のドリブルはこれまでのような技術や直感だけでなく、経験による確かな裏打ちがなされていた。
故に、反町は鋭いタックルを来生に向けるも――、それは僅かに届かない。
射命丸「……くっ!?(――あ、あれッ!? この人間のドリブル……私とほぼ互角じゃあ……!?)」
椛「うわ〜ん、やっぱり無理ですよ〜!?」
続く射命丸と椛も、僅かな油断があったのだろうか。
両者ともに来生の描く変幻自在のルーレットに阻まれる。
138 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 20:38:48 ID:???
はたて「(確かにヤバイドリブルだけど……でも、文のドリブルと比べたら速度で劣る!)
――だったら、私の方が……ずっと早い!!」
バシュウッ、 ギュウウウウウウウウウウウウッ!! ――バギイイッ!
来生「ハッハァー! ……って、アレ?」
辛うじてはたては、射命丸程では無いにしても速度を重視したタックルを用い、
FW3人のタックルによって、ドリブルコースを大きく制限された来生からボールを弾き。
何とか後方の静葉にボールを渡す事に成功する。
静葉「ウフフ……! 私達は九十九姉妹とは違うってトコ、見せてあげるわ!
――食らいなさい、『フォーリンパス』!」
――グワアアアアッ、バッゴオオオオオオン!
そして、静葉は暫くボールをキープした後、
来生のドリブル突破から態勢を立てなおした前方の天狗トリオにボールを渡す。
無論、彼女達にこれ以上点を取る意図は無く、
それはあくまで中盤の支配力を活かした遅攻に繋いで行くための手段だったが――。
大妖精「……何度だって。 私は止めてみせますっ!」
リリーW「私も手伝います〜!」
バアアッ!
……妖精達は、まだまだ諦めては居なかった。
CMFの位置に着いた大妖精とリリーWは、ここで静葉のボールをカットし、
再び来生に繋げるべく大きくジャンプしパスカットへと向かう。
139 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 20:42:16 ID:A0dgjQtg
実況「大妖精選手、リリーW選手! 二人掛かりでパスカットだ〜!」
先着2名様で、
★静葉→フォーリンパス 49 (! card)(! dice + ! dice)=★
★大妖精→パスカット 48 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
リリーW→パスカット 44 (! card)(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ はたて、パスキャッチ。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(射命丸がフォロー)(リリーBがフォロー)(来生がフォロー)
≦−2→妖精ボールに。
【補足・補正・備考】
大妖精のマークがダイヤ・ハートの時、「スパイラルパスカット(+3)」が発動します。
140 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 20:43:00 ID:???
★静葉→フォーリンパス 49 (
スペードQ
)(
3
+
1
)=★
141 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 20:43:20 ID:???
★静葉→フォーリンパス 49 (
クラブ10
)(
2
+
2
)=★
142 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 20:43:35 ID:???
★大妖精→パスカット 48 (
ダイヤ3
)(
5
+
2
)+(人数補正+1)=
リリーW→パスカット 44 (
クラブ9
)(
3
+
4
)+(人数補正+1)=★
143 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 20:44:22 ID:???
よーしよしよしよし
144 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 20:46:00 ID:???
大妖精は有能
145 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 20:46:57 ID:???
すみません。補足欄に、
【リリーWのマークがダイヤ・ハートの時、「スプリングパスカット(+2)」が発動します。】
の一文を入れ忘れておりましたが、このままの結果で進行いたします。
146 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 21:13:26 ID:???
>静葉「ウフフ……! 私達は九十九姉妹とは違うってトコ、見せてあげるわ!
同じでした
147 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:25:22 ID:???
★静葉→フォーリンパス 49 ( スペードQ )( 3 + 1 )=53★
★大妖精→パスカット 48 ( ダイヤ3 )( 5 + 2 )+(人数補正+1)+(スパイラルパスカット+3)=59
リリーW→パスカット 44 ( クラブ9 )( 3 + 4 )+(人数補正+1)=52★
≦−2→妖精ボールに。
静葉の放ったパスは、回転を加えていない上にその速度が遅く、
まるで木の葉のようにすぐに揺れ揺れて、大妖精達の動きを翻弄するが――。
大妖精「動きにブレがあるならば――大きく回れば良いだけです!」
グルングルングルン……。 ―――バッ! ポムッ。
静葉「ウフフ……九十九姉妹の事を馬鹿にしたから、お姉ちゃんバチが当たっちゃった〜」チャキッ
穣子「そのキャラぶり返さないでお姉ちゃん!? でも弁々ちゃん達にはまた今後謝りに行こうね!?」
――小手先の技術では、大妖精を惑わす事は出来ない。
直線を包む円の動きにより、雛に続いて静葉のパスもまた封殺される形となった。
大妖精「―――来生さん、もう一回です!」
バシュウウウッ!
来生「あーいよ、すまねぇな……っと!」
そして、大妖精は再びボールを来生に返す。
そうなると、当初から来生を重点マークしていた反町や射命丸が再びタックルに向かうのだが――。
148 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:26:57 ID:???
反町「――む、来たな! だが今度は負けな――」
来生「あーらよっと、『クリップジャンプ』ゥ!」
ガシッ、ポーンッ!
射命丸「そ、そんな高等テクまでマスターしているとは……!?」
椛「〈もしも私が少しでもコースを妨害出来ていたら……!〉」
――今度のタックルは、CFの椛がやや前方に出過ぎていた事が仇となっていた。
雛よりも高いパス力を持つ静葉の『フォーリンパス』が、
こうもあっさりと大妖精に御せられるとは予測していなかった為、守備に出るのが遅れた格好となる。
そして――一度突破を許してしまった以上、
その時より来生哲兵は幻想郷最高クラスのドリブラーから、幻想郷『最高』のドリブラーへと変貌する。
ダダダダダダッ! クルッ!クルクルクルッ!
穣子「な、なにこのタックル〜!?」
河童「へ、ヘンタイ染みてるよ〜!?」
来生「ハーハッハァ!! 誰か俺様を止めるヤツはおらんのか!?」
3人抜き、4人抜き、――7人抜き。
次々と妖怪の山FCの守備陣を抜いて行くたびに、来生の実力は有機的に向上していき、
最終ラインの河童を抜いた段階で、彼のドリブル力は射命丸と互角どころか、その実力を既に二周程上回っていた。
――故に。
149 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:27:57 ID:???
にとり「う、うわあああ! 『撃て! バブルドラゴン』!! それと……『ウォーターカーペット』!!」
一番最後に彼に対峙したにとりは、吹っ飛ばされる事を免れたとはいえ。
明らかにトラウマレベル、分かっていても回避不可能なドリブルの恐怖によって、
精神的に大きく傷付けられる事となってしまう。
来生「何だその水鉄砲? お前、もしかしてバカなんじゃないのか?」
スッ……クルンッ。 ――バシュッ、――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
そして、全く無力と化したにとりに対して来生は見事なブーメランを放ち、
容赦無く得意の『マルセイユルーレット』を浴びせて突破。
ホイッスルの音を聞いた来生は確信して、こう観客に叫び付けた。
来生「ハッハァー! 見たかァ! この俺こそが妖精大連合の点取り屋! 来生哲兵だ〜〜〜〜〜!!」
妖怪の山FC 3 − 1 妖精大連合
150 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:29:00 ID:???
大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
3ゴール レミリア、フランドール、鈴仙
2ゴール 射命丸
1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、赤蛮奇、影狼、反町、来生
大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
2アシスト 小悪魔
1アシスト てゐ、鈴仙、パチュリー、影狼
151 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:30:17 ID:???
実況「ゴ――ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッル!!
妖精大連合の監督・来生選手は、サッカーにおいても一流だった〜〜〜!!
一度はボールを弾かれましたが、大妖精選手のフォローもあってそのドリブル力を遺憾なく発揮!
後半20分で、妖精大連合が息を吹き返しました〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「なんだよアイツ!」「すげードリブルじゃないか!」「一回取られた時はまたかよって思ったけどな」
「大ちゃんも偉いぞー!」「リリーちゃんも良いフォローだったよ〜!」「キスギ! キスギ! キスギ! キスギ!」
鈴仙「嘘……! 来生君ってあんなにスゴい選手だったんだ……!?」
パスカル「いや。 俺が一緒に練習をしていた時は、今ほどの実力者では無かった。
だが――やはり、幻想郷の。妖精達の奔放な生き方が、彼のサッカーセンスを磨くのに役立ったんだろうな。
(そして、キスギが入ってからの妖精大連合の士気の上がり具合!
あれは間違いなく、ディアスがチームで発していたソレと全く同質の物だったぞ……!)」
152 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:32:32 ID:???
チルノ「……え、えへへへっ! やっぱりキスギはあたいの次に最強ね! 今のでよ〜く分かったわ!」
ルナ「何だかんだでカントクさんがいると、皆のテンションが違うよね」
スター「悔しいけど、あれはあれで一種の腐れ縁だもんねぇ。 大事にしてきましょ」
ヘルナンデス「(キスギ……。 知能は欠けるが、奴もまたチルノと同様に皆を沸かせる『何か』を持っているのか?
俺はかつて、奴のプレーをコメディアンとしてしか認識していなかったが、今のプレーは違った。
――そう、それを比喩するならば。 『ファンタジスタ』……!?)」
射命丸「……やられましたね。 実力的にも、話題性的にも」
はたて「話題性なんて考えてるヒマじゃないでしょうに。 これからどうするの、文?
パスワークで遅攻をするにも、あの大妖精ちゃんのパスカットは静葉さんの『フォーリンパス』だって奪っちゃうのよ?
私や文のパスだって、静葉さんと互角位だから――反町君の『トリカブトパス』位じゃないと対抗できない。
ボールキープにしても、今度は光の三妖精の『グレートトライアングル』……とかいう技が結構馬鹿に出来なくて、
多分文以外の選手だったら簡単にボールを奪われちゃう。
そして攻めようにも、あのヘルナンデス…って奴は、椛の『アトミックファイヤー』をあっさりとキャッチしちゃったんだから。
上手くいかないと、私達ガチで逆転負けか、良くて引きわけよ?」
射命丸「うっさいわねぇ、そんくらい分かってるってば。
(……とはいえ、さっきまでとは状況が大きく違うのも事実。はてさて、どうするこってすかねぇ……)」
妖精チームが1点の奪取に沸く中、一転追われる立場となった妖怪の山FC。
彼女達は今頃になって妖精達と来生、そしてゴールを守るヘルナンデスの脅威を認識せざるを得なくなっていた。
ヘルナンデスがゴールを守り、妖精達がチームプレーで中盤を支配し、来生が決定していく現在の妖精大連合は、
明らかに試合開始時の彼女達とは違っていた。
射命丸「――ま、私達に出来る手は少ない。 ここはあくまで無難に遅攻を重ねるしかないでしょうねぇ」
153 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:33:56 ID:???
――そして妖怪の山FCにとって辛い点。
それは、彼女達が如何に強敵と知っても尚、傑出したタレントの不足が原因で、
教科書通りの無難な戦い方しか取れぬという点があった。
ピィイイイイイイイイイイイイッ!
――そうして、妖怪の山FCからのキックオフを告げる笛が鳴る。
妖怪の山FCは、結局は先程のパスワーク主体の遅攻を繰り返し、
少しでも来生達に攻める時間を与えないように。
また、安易に攻め込む事で、ヘルナンデスによるカウンターチャンスを与えないように、あくまでも無難に振舞う事となる。
しかし、彼女達の無難な戦術は一定の効果こそあれど、試合を決定づける程の致命的な効果はない。
はたて「よし、ここはボールをキープして反町君に――」
サニー・スター・ルナ「さ、させなーいっ!」
バアアアアアアッ! バチイイッ!
リリーW「あ、ありがとうですよ皆!」
椛「そう簡単に、ボールが渡ったとは思わないでくださいっ!」
リリーW「だったら――『レインボーパス』ですよ〜〜! ……カントクさんっ!」
グワアアアアッ、パコオオオン!
椛「あっ……と、届かない!(私、パスカットはタックル以上に苦手だからなぁ……)」
来生「――ようし、俺様劇場第二部の開幕だァッ!!」
ダッ!
154 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:37:48 ID:???
――後半26分。 残り10分足らずを守り切れば勝利が確定する妖怪の山FCは、
僅かな気の緩みかパスワークを紙一重で妨害され、そのままボールを来生へと渡してしまう事になる。
当然ドリブルしか頭に無い来生は、反町とはたての守る中央を、今度は自慢の『マルセイユルーレット』で突破。
静葉「――み、穣子!」
穣子「うんっ! 『オータムスカイラブタックル』だね、お姉ちゃん!」
これには、先程の突破劇で散々懲りた秋姉妹がオータムスカイラブの準備に取り掛かるが、
ここで来生は、ある意味では最も信じがたい行動を取る事になる。
来生「やべっ。 ――大ちゃん、パス!」
バシュウウッ! ――ポムッ!
大妖精「は、はい……!?」
反町「な――なにィ!? 『来生が他人にパスを出した』だとォ!!!!????
し、しかも上手いぞ! ――はたてさんや射命丸さんと互角程度じゃないか!?」
このフィールドの中で、来生の事をある意味一番良く知っている反町が、
言いたい事を思わずそのまま大声で叫んでしまう。
射命丸「は? いや、この局面でパスを出すのもある意味そうヘンでは無い気がしますが……?」
反町「――あの来生が高い実力を持ちながら、代表では第2ストライカー。
……いや、実際には不動のストライカーでは無く、しばしば他の選手が登用されていた理由。
それは、来生は、『一度ボールを持ったらゴールするか奪われるまで、ボールを手放さない』……というのがあったんだ!
だけど、今のあいつは普通に大妖精さんにボールを渡していた。 それが信じがたいんです!」
155 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:39:09 ID:???
来生「人聞きの悪い事言うなよなー反町。
俺様だって、『信頼できる仲間』だったら、ボールくらい渡すさ。 ――な、大ちゃん?」
大妖精「き、来生さん……!(この人は、私達のことをそうまで……!)――は、はいっ!」
来生にとって妖精達は、自分と同じ価値観を持ち、本当に対等な感覚で話せる始めての相手だった。
勿論、外の世界でも滝や井沢のような親友は居るし、彼らと一緒に居る事が楽しく無かった訳がない。
しかしやはり、彼らと自分とは、どこかが「違う」。何かが「ズレて」いる。
来生はこれまでの人生で、自分は他人とは大きく違う感性を持っていると無意識に自覚し。
何時も笑いながらもその心の中で、そのズレによる痛みに苦しんでいた。
来生「(どうしてオトナにはおべっかしないといけねーんだ? どうしてイヤなのに勉強や練習しないといけねーんだ?
どうしてお金なんて紙っ切れに皆が群がるんだ? どうして皆、イヤな事をニコニコ笑って仕事してるんだ?
――誰に聞いても、滝や井沢に聞いても納得でき無かった俺の疑問に、
あいつらは笑って『そんなん意味ないよ!』……って、頷いてくれてた!
俺は人間だけど、あいつらと同じだ! だから、俺も、あいつらと同じようになるって、そう決めたんだ!)」
――妖精達は、自分の才能を認めてくれる。妖精達は、自分と一緒に心から笑ってくれる。
そう考えていたからこそ、彼女達が外の世界にいた『友達』のように大人(紫)にこびへつらい、
ヘルナンデスの加入を認めた時は心底腹が立った。
でも、その事を受け入れても尚決して自信を喪失しなかった彼女達には再び共感を覚えていた。
156 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:40:54 ID:???
大妖精「――来生さんっ! 『前転シュート』で決めてください!」
バゴオオオオッ……!
実況「秋姉妹を交わしてドリブルでサイドを駆け上がる大妖精選手!
最後に来生選手に向けて低い弾道のセンタリングを打ち放ちました!
来生選手はこれに思いっきり飛びついていく〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
チルノ「――キスギィイイイ! アンタがナンバーツーだァァァアアア!! ナンバーワンはいつまでもあたいだけどね!」
サニー「なんか盛り上がってきたわね! がんばれー! 天パカントクーー!!」
スター「こーいう体育会系的なノリって嫌いなのよねぇ。 ま、頑張んなさいな」
ルナ「スターってば意地っ張りだなぁ…。 がんばれ、カントクさーん!」
リリーW「がんばれ〜ですよ〜〜♪」
リリーB「がんばれ……!」
ヘルナンデス「(はははっ。 なんだこの馬鹿なノリは……!
あの時の俺達も、こんな馬鹿ばかりだったらああもこじれなかったろうに。
ようし、ここは……)俺も行くぞ! ――頑張れ、キスギーーーーーーー!!」
来生「俺が点取り屋! 来生哲兵だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
バッ! グルンッ! バシィイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
実況「来生選手、『前転シュート』だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
157 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 22:46:20 ID:A0dgjQtg
――妖怪の山FCの最終ラインは、もう既に大妖精が、来生が突破してしまっている。
残す障壁は実質にとりただ一人。 しかし、にとりもまたこの雰囲気に呑まれる程の小物では無い。
にとり「……ち、ちっくしょ〜! こっちだってなぁ、このチームに所属する事による給金でなぁ!
機材の購入費とかヒューガーへの『がんばろうヒューガー応援基金(※)』のノルマとかに充ててるんだ!
――こちとら、遊びじゃねぇんだよォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
ガシャーン、ガシャーン! ――ウィイイイイイイイイイイイイン!!
にとり「『飛べ! 三平ファイター』だぁあああああああああああああああああああ!!」
大妖精「(お願い……決まって! そうしたらきっと同点。 いや、ひょっとしたら逆転だって……!!)」
先着2名様で、
★来生→前転シュート 57 ( ! card )( ! dice + ! dice )+(応援補正+1)=★
★にとり→飛べ! 三平ファイター 55 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。
【シューター】−【ブロッカー】
≧2→来生の前転シュートが妖怪の山ゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(リリーB&Wがねじこみ)(大妖精がフォロー)(妖精のコーナーキック)
≦−2→妖怪の山ボールに。
【補足・補正・備考】
来生の応援補正は今回限りの限定補正です。
(※がんばろうヒューガー応援基金:ヒューガー社員に『任意』で課せられる会社への寄付金。
『任意』ではあるが各社員には毎年
2
万円のノルマが課せられている。
基金は全社員への『生きがいづくり』のために使われているらしい。
158 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:46:52 ID:???
★来生→前転シュート 57 (
スペード5
)(
6
+
2
)+(応援補正+1)=★
159 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:47:01 ID:???
★来生→前転シュート 57 (
ダイヤ4
)(
5
+
4
)+(応援補正+1)=★
160 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:47:27 ID:???
★来生→前転シュート 57 (
ダイヤ5
)(
5
+idice )+(応援補正+1)=★
いけー!
161 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:47:27 ID:???
★にとり→飛べ! 三平ファイター 55 (
クラブ7
)(
5
+
3
)=★
162 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:47:41 ID:???
★にとり→飛べ! 三平ファイター 55 (
ダイヤK
)(
2
+
1
)=★
163 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:48:51 ID:???
これは・・・天才ファン来生!?
164 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:49:12 ID:???
★にとり→飛べ! 三平ファイター 55 (
ハート6
)(
6
+
6
)=★
にとり、12.7cm連装高角砲を使え!
165 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:49:54 ID:???
来生がこんなにも熱いとは…!
ヘルナンデスもいい意味で感化されてそう。
166 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:50:46 ID:???
逆転まであと2点!
167 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:52:29 ID:???
とにかくハイプレスかけて速攻で奪い返す
敵が縦ポンをかけてきたらセカンドリベロのナンデスに必殺ノイアークリアさせて勝負
時間が無いから安全策じゃあ勝てない
168 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:55:05 ID:???
前転シュートもあの打ち方でカーブ回転がかかってるトンデモ技
169 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:57:19 ID:???
ここで妖精が逆転勝利しないとルナティックスと二位突破した妖精と戦う確率が高くなる
同店引き分けだとシューターの数が多い妖怪の山が得失点差で一位になりそうだし
170 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 22:58:54 ID:???
妖精チーム勝って欲しいけど戦ってみたいのも妖精チーム
171 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 23:00:02 ID:???
やばい。妖精チームが魅力的になったなぁ。
強化されるのは、自チーム的においしくないけど、妖精チームには強くなってほしいぜ!
172 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 23:52:26 ID:A0dgjQtg
★来生→前転シュート 57 ( スペード5 )( 6 + 2 )+(応援補正+1)=66★
★にとり→飛べ! 三平ファイター 55 ( クラブ7 )( 5 + 3 )=63★
≧2→来生の前転シュートが妖怪の山ゴールに突き刺さる!
来生は飛んだ。 一緒に居て心から楽しいと思えた仲間の為に。
にとりも飛んだ。 こちらは純粋に自らの明日の生活の為に。
両者の想いも切実であり、決してどちらかに軍配が上がるべき物では無かったが――。
ギュウウウウウウウウウウウウウウウウッ! ブウゥウウウウウウウウ……ン!!
にとり「あ、やべ、追いつかない………!」
その場合、結果を分ける事になるのは往々にして両者の技術だった。
にとりの発明した飛び出し兵器は、果たして来生の性格に反して精密に曲がるシュートの軌道を予測出来ず、
ボールを通してしまう。 そうなると、ゴールネット枠内の右端をきっちりと捉えていたそのシュートは、
もはや何者にも止められる事なく――。
ズバアアアアアアアアアアッ! ――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
来生「見たかァ! 俺が点取り屋・来生哲平だ〜〜〜!!」
妖怪の山FC 3 − 2 妖精大連合
173 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 23:53:51 ID:A0dgjQtg
大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
3ゴール レミリア、フランドール、鈴仙
2ゴール 射命丸、来生
1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、赤蛮奇、影狼、反町
大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
2アシスト 小悪魔
1アシスト てゐ、鈴仙、パチュリー、影狼、大妖精
174 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 23:55:42 ID:A0dgjQtg
来生があの永琳が得意とする『前転シュート』を完全に模倣し、
にとりの守るゴールを突破して2点目を挙げた時。
……ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
――観客達は、間違い無く来生の創りだした伝説に酔いしれていた。
実況「こ……これは! これは信じられません!
妖精大連合の点取り屋が、まさしく幻想郷サッカー史に残る大逆転劇を見せようとしている〜〜!
妖精大連合、来生選手により2点目! つい10分前までは3あった点差を1に縮めてみせました!!
これはまさしくファンタジー! 彼こそが、伝説の『ファンタジスタ』なのか〜〜〜!?」
来生「ハッハァー! 見たかー! これが真のエースの力だァーー!!」
大妖精「(やっぱり、勝てる……! 私達は、勝てるんだ……!)」
チルノ「(妖精だけでは無いけれど。 あたい達の強さに皆がちょっとはビビってくれてる!
この調子で同点――そして、逆転よ!!)」
175 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 23:56:54 ID:A0dgjQtg
パスカル「――あれはディアスそのものだ。 そうに違いない……!
俺は知っている、ディアスがあんな風に人並み外れた能力とカリスマで聴衆を魅了し続けた姿を!」
鈴仙「ぱ、パスカル君落ち着いて……!
(っていうか、今の来生君でも私的にはヤバいって思えたんだけど。
――この来生君以上の実力者のディアス君って、どんなバケモノなんだろ……?)」
てゐ「妖精チームともしも当たったとしたら、案外苦戦しそうかもねぇ」
つかさ「(やっぱり、私だけじゃなかった。 チルノも。 妖精達も皆、強くなってる――!)」
射命丸「……これは酷い」
反町「……俺の責任だ。 俺が、来生の実力を過小評価していたから……!」
穣子「か、一樹君は悪くないよぉ!?」
静葉「――そう。ここはもはや、来生君と言うよりも妖精達全体の実力を過小評価し、
戦う前から油断していた私達全員の責任よ。
だから……私達は、残された僅かな時間を、全力で守り切らなくてはならない」
雛「……非常に厄い展開だけど。 そうするしかないわね」
妖精大連合や観客席の熱狂とは別に、妖怪の山FCのメンバーの焦りはここに来ていよいよ大きくなる。
普通ならまず有り得ないような逆転劇ではあるが、このあまりに熱くなりすぎた局面では、
何が起こるかは本当に分からない。
絶対の処方箋は無いと認識していても、しかし彼女達は改めて妖精達への。
来生やヘルナンデスへの警戒心を強め、最後か、最後の一つ前かになるキックオフへと備えるのだった。
176 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/16(土) 23:58:05 ID:A0dgjQtg
……ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
――そして、運命のキックオフが始まる。
試合時間は残り僅か、ロスタイムを含めても5分しかない。
普通に考えれば良くて同点、悪ければこのまま決着が着くと思われた勝負の行方は――?
先着1名様で、
★この試合最後の判定?→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER・ダイヤ絵札→妖精大連合が奇跡的に2点を入れ、3−4で逆転勝利!
ダイヤ→妖精大連合が1点を入れ、3−3の同点!
ハート・スペード・クラブ→妖精大連合が1点を入れ……かけるが試合は敢え無く3−2!
*来生の加入が後半15分と遅かった点、来生のドリブル突破が阻まれた事による時間ロスが原因で、
勝利・同点の確率は低めに設定しております。
(ただし、ヘルナンデスの加入により、失点の可能性は0となっています)
177 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 23:58:41 ID:???
★この試合最後の判定?→
ダイヤ2
★
178 :
森崎名無しさん
:2014/08/16(土) 23:58:43 ID:???
★この試合最後の判定?→
スペードK
★
179 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 00:00:18 ID:???
逆転サヨナラは無理だったかー
180 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 00:01:28 ID:???
ヘルナンデスのPKがなければ勝っていたのか。
181 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 00:03:47 ID:???
敗北、勝利よりも引き分けの方が結束が固まる気がする。
182 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 00:09:51 ID:???
今の妖精チームの方が普通に強いし1位突破はこっちか?
183 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 00:15:49 ID:???
とはいえ組み合わせ次第ではどちらとも戦わない可能性があるだろうし。
184 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 00:24:58 ID:???
三妖精は1セットでプレスするからラインは上げっぱなしになるのかな
ヘルナンデスのスタイルの変更か守備陣とすり合わせか
185 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 00:28:08 ID:???
【天パ】妖精奮闘記20【黄金期】
186 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 00:40:11 ID:???
――と、いったところで今日の更新はここまでにします。
色々あって試合観戦が随分濃厚になりましたが、
今後の試合観戦はクラブAとかJOKERが出ない限りは大丈夫……だと思います(汗)
(決勝トーナメント辺りは色々書いてみたいですが)
>来生のキャラや妖精チームについて
色々と応援や感想を頂き、本当に嬉しいです。
この外伝を書こうと思ったきっかけの一つに、本編の魅力的なキャプ森キャラについて、
もっと色々深く掘り下げて書いてみたい……というのがあったので、
この外伝をきっかけに好きになったキャプ森キャラが居るならば、それ以上に嬉しい事はありません。
>妖精チームとの対戦について
詳しくはネタバレになるので言えませんが、やはりどうしても全ての主要チームとは対戦出来ない感じになっています。
ですが、この大会以降はルナティックスの以外のメンバーとサッカーをする機会もあるでしょうし、
仮に大会で当たらなくても、こうやって能力値を見たり、交流の機会を設けたりするのは決して無駄ではありません。
また、今の段階では敵の強化イベントになってしまいましたが、長い目で見れば、将来の仲間の強化イベントとも見れるかも?
>妖精チームの結束、今後について
色々あって結束は守られましたが、鈴仙が働きかけをする事で、
より一層の結束を得られたり、それによるおこぼれを鈴仙が貰える事もある……かもしれません。
>妖精奮闘記について
どなたかスピンオフでもして下されば嬉しいですw
妖夢奮闘記とかでも寅丸奮闘記でも良いです(爆)
それでは、皆さま、本日も長い時間お疲れさまでした。
187 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 02:31:07 ID:???
乙です
いやぁロマンチックだ、光をつかんでから実に妖精達がダイヤに祝福されてるね
このチーム、チルノとヘルナンデスでシュートは止め、大妖星がパスを止め
来生が決めるというかなりドイツ寄りのアルゼンチンだね
戦うとしたら結構めんどくさい相手になりそうだ
ただ唯一の救いは見たところ来生以外攻撃力が見た感じ大したことないくらいか
1VS1を狙うことも多いし判定できるだけ少なくして一斉に叩き潰すか
リリーW「ファング!」リリーB「ジョーカー!」
188 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 06:14:03 ID:???
今更過ぎるけどブローリンって破壊王ブローリンと超ブローリン4なんてのもあったんだ…
ガレリ「勘違いするな。超ブローリン3は変身をあと二回残している。この意味がわかるな?」
カグロット「ダニィ!?もうだめだ…おしまいだぁ…」
紫「公式がブロリストすぎるのも鈴仙って奴の仕業なんだ」
189 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 22:44:40 ID:???
カグーヤ「なんだって!それは本当かい!?(木場並感)」
実際新聞に注目してしまったのも鈴仙だし
見に行こうと誘ったのも鈴仙、つまり判定が行われたせいで結束が固まったので
あるいみ鈴仙のせいで間違いないwww
190 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 22:51:18 ID:???
言いがかりはやめたまえwww
そういや来生のドリブル51+クリップジャンプ+5って今まででた選手の中で最高値か?
191 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:18:39 ID:???
こんばんは、今日も更新します。
私事で恐縮ですが、本日PCを買い換えました。
いろいろと快適になったのは良いのですが、肝心の文字入力がまだちょっと慣れてないので、
しばらくは今まで以上にゆっくり更新になるかもしれません。ご了承ください。
>>187
乙ありがとうございます。
判定も相まって、よい試合を書くことができてよかったです。
リリーコンビは若干目立てませんでしたが、春告ライダーW化したら活躍できるかもしれませんねw
>>188
私も知りませんでしたw
そもそもブロリーの超サイヤ人化って、1とか2のくくりでなく、「伝説の超サイヤ人」でひとつだと思っていました。
ただ、公式がブロリストというよりは、ファンからの人気(?)が高い故のプッシュな気もします。だってなんか無理やりっぽいし……
>>189
観戦に行ったのは鈴仙ですが、判定カードを引いたのは鈴仙ではないのでセーフですw
>>190
才レベルを合わせた最高値で言えば、永琳の53+月の頭脳的ドリブル+5が最大値ですね。
ただ、NTレベル3(7人抜き以上)の来生のクリップジャンプは59なので最大値かもです。
……超モリサキのヒールリフトも55+4で59ですが。
192 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:20:06 ID:???
★この試合最後の判定?→ ダイヤ2 ★
ダイヤ→妖精大連合が1点を入れ、3−3の同点!
――後半のロスタイムは、まさに妖怪の山FCの全員が恐れたことが現実となったような試合運びだった。
強力な天狗社会というバックボーンに裏付けされた妖怪の山FCのメンバーは、
その期待通り、最後までプロフェッショナル的な根性を発揮して懸命にボールキープに執心した――筈であったが。
チルノ「あたいもそろそろカッコ良いとこ見せないとね! いくよっ、『フロストコラムス』ッ!!」
ズザアアアアアアアアッ、バチイイッ!!
射命丸「し、しまっ―――!?」
定石通り、敵陣サイドの深くにてボールキープを行い時間を稼いでいた射命丸は、
ここにきて終始攻守に動きっぱなしの疲労が原因か、とうとう捨て身のタックルに向かったチルノにより、
ボールを前方へと零してしまう。
来生「いよっしゃあ! よくやったぜチルノ!」
ポムッ。 ―――ダダダダダッ!!
そして、時間が経つほどに目に見えてその調子を増してきている来生がボールをフォローしたことにより、
その趨勢は大抵決した。 比較的後方からのドリブルによって、十分な助走と突破人数を稼いだ来生。
すなわちそれは、妖精大連合の1点目の再現だった。
193 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:21:40 ID:???
椛「すみません、文さんっ!」
はたて「もう一回止めて―――だ、ダメっ!?」
反町「く、――――くそっ!(なんてザマだ。 来生がこうも自らの長所を磨いていたというのに。
反対に俺は、短所に少し目が行き過ぎていたのか……!?)」
雛「……ダメ。 この人には厄とかそんな概念はおよそ存在しない。
―――完全に、常人とは別の次元に生きているわ……!!」
穣子「――くっそ〜! こうなったらお姉ちゃん、『オータムスカイラブタックル』で……!」
静葉「無理よ穣子。 なぜなら―――私たちはすでに、来生君に突破されているのだから」
来生「見える……次にどうなるかが見えるぞ……!」
妖怪の山FCの名だたる選手を突破し、名もなき選手もまた突破し。
ニュータイプの血が最高に滾った状態の来生は、もはや人間にして人間の域を軽く超えている。
そしてその力は、日向や若島津のような単純な暴力ではなく、人の幻想に作用する力。
運命に愛され、自然を愛し、そして人を惑わし魅了する彼の力はまさしく伝承上の妖精そのものと言えた。
来生はそのまま、すでに及び腰のにとりが控えるゴールへと無策にも突っ込んでいく。
194 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:23:05 ID:???
来生「これだよ。 この感覚。 幸運の女神様も、地獄の悪魔様も、
みーんな俺の才能に嫉妬して近寄ってくるんだ。
だから――俺にはわかるんだ。 人の運命やその生く末―――そのすべてが……見えるんだ」
にとり「はぁ? 運命なんて見えないよ! あるのは統計に裏打ちされた確率論だけに決まってんじゃん!」
来生「ふ〜ん。 だったらわかるよなぁ? この俺様のボールの――行き先を!!」
バシュウッ……!
にとり「うぁっ……しゅ、シュートぉ!? あんたのドリブル力だったら、読みを当てられても強引にドリブルで行く方が、
勝率だって充分高いでしょうに。 それを、なんで……!?」
来生「なんでかって? そりゃあ……予感がしたんだよ。 「ここはシュートで行きなさい!」……ってな」
にとり「そ、そんなの……! 科学に対する……冒涜だぁああああ!?」
ズバアアアアアアアアアッ、ピィイイイイイイッッ!
―――そして、ドリブルに狙いを定めたにとりの虚を突いたシュートによって来生はハットトリックを決める。
彼は名実ともに、妖精大連合の「点取り屋」だった。
妖怪の山FC 3 − 3 妖精大連合
195 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:24:05 ID:???
大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
3ゴール レミリア、フランドール、鈴仙、来生
2ゴール 射命丸
1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、赤蛮奇、影狼、反町
大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
2アシスト 小悪魔
1アシスト てゐ、鈴仙、パチュリー、影狼、大妖精
196 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:26:41 ID:???
後半ロスタイムに来生が三度見せた奇跡に、観客は大きく湧き上がる。
もしかしたら、この来生という外来人は、妖精チームに対して本当に勝利をもたらすのではないか。
大会優勝はともかく、予選リーグ1位突破は濃厚と見られていた妖怪の山FCが、まさかの敗北を喫するのではないか。
―――もしもこの場に立っていた外来人が来生では無く、更に高い能力と気質を持った選手だったら。
あるいは、もしも来生の加入がもう少し早ければ。 言ってしまえば、後半開始直後の局面で、ヘルナンデスがPKを貰っていなければ。
その期待は恐らく裏切られずに済んだのかもしれない。
しかし、奇跡はそう起きないから奇跡なのであり、そんな奇跡の上にさらに奇跡が上塗りされることなど、本来はあり得ないのである。
――ピィイイイイイイイイイイッ!!
来生「くらえーっ! 『クリップタックル』だァーッ!!」
そのため、ボールが欲しい一心で射命丸へとタックルに向かう来生の狙いは、結論から言うと成就しなかった。
射命丸「……私たちは、それぞれが互いに意図は違えど。 それでも、チームの勝利の為にすべてを賭してやってきたつもりです。
貴方がたの友情と団結は確かに美談ではありますが――――美談で食える程、浮世は甘くはないッ!!」
タッ……ギュンッ! バシュウウウウッ!!
来生や妖精達にどのような思いがあれど、自分たちはただ諾々と敗北を忌避し、勝利を目指すのみ。
妖精大連合の希望を背負った来生のタックルが荒削りな太刀とすれば、
妖怪の山FCの矜持を抱いた射命丸のドリブルは研ぎ澄まされた小太刀。
これまでは太刀が勝ち続けて来たが―――この試合最後にして、ようやく。小太刀にも報いがあった。
絶好調の来生が放ったクリップタックルと、疲労を隠せない射命丸の何の普通のドリブル。
その勝負は互角か、あるいは来生の方が優勢である程だったが―――射命丸は、何とかボールをキープし続けることに成功する。
そうなれば、残り試合時間は数十秒、後の展開は全員の予想する通りに働いた。
射命丸は即刻はたてにボールを戻し、そこから高いパス力を持つFWの反町とのワンツーで妖精たちの最後の猛攻を潜り抜け――。
―――ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
妖怪の山FC 3 − 3 妖精大連合 試合終了!!
197 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:32:25 ID:???
実況「試合しゅうりょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜う! 一体誰が、このような結果を予測していたでしょうか!
妖怪の山FC対妖精大連合との試合はなんと……引き分けに終わってしまいました!!
妖怪の山FCは前半戦、射命丸選手を中心とした強力FW陣によって攻勢を掛け、2−0と折り返したところまでは良かったのですが、
後半戦になって、妖精大連合に突如助っ人の外来人選手が加わったことが大きかったようです。
GKのジノ・ヘルナンデス選手は立ち上がりこそPKを献上してしまったものの、それ以降は無失点の大活躍。
そして何より、後半15分に加入した来生選手によるハットトリック劇は、まさに射命丸選手をも超えた、
素晴らしいドリブル力に裏打ちされたものでした!
試合結果こそ同点ですが、妖精大連合が勝っていてもおかしくない試合だったと言えるでしょう!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「キースーギ!キースーギ!」「チルノー!がんばったぞー!」「妖怪の山FCって案外大したことなくね?」
「いや、助っ人が反則すぎた」「しかし、この結果を知った大天狗様方がどう思うか……他人ながら同情するよ」
鈴仙「し、信じらんない……! 本当に、来生君ってば、決まりかけた試合を一人でひっくり返しちゃった……!」
――鈴仙が両手で口を押えて嘆息する通り、この試合における来生の活躍は信じがたい程度だった。
特に、鈴仙は前にテキトーな監督をやっている来生や、のんきなフリーター生活を送っている来生の顔を知っていたのだ。
だからこそ、その両者のイメージにも合わない。 下手をすれば、永琳とも間違えてしまいそうな来生のその表情に、
鈴仙は感嘆よりもひたすら驚愕していた。
パスカル「だが、最後のタックルが成功しなかったのはやはりキスギだったか。
ディアスだったら、ここは逆転していた。なぜなら、多くの観客がそれを期待していただろうからな。
……っと。 ところでレイセン」
鈴仙「な、なあにパスカル君?」
パスカル「俺は一応、これから妖精大連合の控室へ行って、キスギにねぎらいの言葉をかけるつもりだ。
これでも、俺が『オールドタイプ』の力を手に入れる時に尽力してくれた友達なんでね。
……レイセンも良ければ、俺についてくるかい?」
198 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:34:26 ID:???
―――そして、そんなときに。 隣に座っていたパスカルが鈴仙に対して、妖精大連合の控室への同行を提案する。
鈴仙もチルノや大妖精との交流が全く無いでもなかったがため、気を利かせてくれているのだろう。
鈴仙としては、この試合を通してますます来生達に興味を持ったので、同行もやぶさかでは無かったのだが――。
しかしその直後、恥ずかしげに鈴仙のブレザーの袖が引っ張られる。
鈴仙からは三つほど離れた席に居たウサギBが、鈴仙のほうへと立ち寄って来たようだ。
ウサギB「あの〜、鈴仙さま。 もし宜しければ、私と一緒に、妖怪の山FCの控室へ行ってくださいませんか?
ほら、私って新聞が大好きで。 だからこの機会に、文々。新聞の射命丸さんに一度会ってみたくって……!
でも、一人じゃあ恥ずかしいし、名無し妖怪が一人で来ても舐められるか不審者扱いされるだけかと思うし……。
――反町さんとか、秋姉妹さんとかと仲がよさそうな鈴仙さまについて来てほしいんですけど……」
――なんと間が悪いことに、ウサギBは鈴仙に妖怪の山FCの控室の同行をお願いしに来たようだった。
確かにウサギBは前から情報通だったし、ほかの名無しウサギの誰よりも新聞を読むのが好きだったことは鈴仙もよく知っていた。
だからこそ、是非ともウサギBにも同行してあげたい所なのだが―――パスカルと同行したい、という気持ちも山々なのである。
199 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:35:41 ID:W0dzkr86
鈴仙「え、えっと……(う〜ん、ちょっと困ったわね……! 私の体はひとつしかないから、
妖精大連合の人たちと交流するか、妖怪の山FCの人たちと交流するかはどっちかしか選べない。
これから交流を深めていきたいってことを考えると、妖精大連合の方に顔を出したいし、
これまでの交流を大事にしていきたいってことを考えると、妖怪の山FCの反町君とかと会うのも悪くないのよね。
まぁ、パスカル君は最悪一人で行ってもらえば良いし、Bちゃんは……私の代わりにてゐに同行をお願いすればそんなもんだから、
どっちか断った方の心象が悪くなることはないでしょうけど―――どうしようかな)」
A:パスカルと同行し、妖精大連合の控室へと向かう。
B:ウサギBと同行し、妖怪の山FCの控室へと向かう。
C:それよりも、観客席にいる知り合いを探したい。
D:その他 自由選択枠 A+Bは時間的にできません。
先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
200 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 23:36:09 ID:/zdzgaDM
A
201 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 23:36:32 ID:zwatuMdM
B
202 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 23:37:01 ID:TWhPYB8A
A
203 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 23:37:22 ID:HBOcqE4g
B
204 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 23:37:52 ID:chOyF4H6
A
205 :
森崎名無しさん
:2014/08/17(日) 23:39:42 ID:U/2Xi5hs
B
206 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/17(日) 23:49:09 ID:???
Aが選ばれたところで、ちょっと短くて恐縮ですが、今日の更新はここまでにしようと思います。
それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
207 :
森崎名無しさん
:2014/08/18(月) 00:24:29 ID:???
乙
D「Bちゃん代わりにこれを持っていって」おもむろに鈴仙は自身のうさ耳をBに着けた
208 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/18(月) 21:57:20 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
>>207
乙ありがとうございます。
ウサギ耳二重装着はレベル高いですね……w
209 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/18(月) 21:58:40 ID:???
A:パスカルと同行し、妖精大連合の控室へと向かう。
鈴仙「う〜ん、Bちゃんごめんね。 私、今から妖精大連合の方に行こうと思ってて……。
――同行なら、てゐに行ってくれるようお願いするから。 ごめんっ」
てゐ「ちょっとれいせ〜ん。 そんな安請け合いしちゃって私が実は忙しかったらどうすんのさ?」
鈴仙「アンタはどうせ暇でしょうに。 ……と、いうわけでお願いね」
てゐ「はいはい。 ほらよ、行くよBちゃん」
ウサギB「あっ……はい。 ありがとうございます、てゐ様!」
首尾よく話を聞いていたてゐの快諾もあり、ウサギBは無事に妖怪の山FCの控室へと向かうことができそうだ。
鈴仙はそのまま、パスカルと同行してウサギB達とは反対側――妖精大連合の控室周辺へと向かうことにした。
パスカルはその道中、鈴仙に親しげに話しかける。
パスカル「――しかし惜しかったなレイセン。 俺としては、ほとんど妖怪の山FCの辛勝で終わると確信していたんだが、
実際のところは引き分け。 あいにくと、どっちの予想も当たらない結果となってしまった」
鈴仙「ああ……そういえば試合開始前に予想してたっけ。 うーん、まさか引き分けなんてねぇ。
妖精チームとしては大金星でしょうけど、妖怪の山FCにとっては雪辱なんじゃないかしら」
パスカル「妖怪の山FCも決して悪いチームではなかったんだが……それでも、キスギやヘルナンデスの加入があっても、
辛勝に収める可能性は十分以上にあった。 それを引き分けにしたのは、やはり妖精達自身の力かもな。
―――しかし。 それよりも気になることがあったんだが……」
鈴仙「……何?」
パスカル「ああ、妖精チームや特にキスギの運動量を見ていて特に思ったことがあって。
―――確か前に俺たちが妖精たちと戦ったとき、彼女たちは比較的すぐにバテていただろう?
それに、キスギも能力は高くともそのスタミナの低さが難点だったと、俺はナカヤマから聞いたことがある」
210 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/18(月) 21:59:53 ID:???
鈴仙はすぐに察しがついた。 パスカルが言いたいこと、それは……
鈴仙「妖精たちのスタミナが向上している……ってこと?」
パスカル「そうだ。 そしてそれは同時に……博麗の巫女、レイムさんとやらのスタミナ不足についても、
少なくともある程度以上は克服されている、ということらしい」
鈴仙「? どうしてそこで霊夢が……―――って、そうか」
今朝(間違えても2か月前ではない)の花果子念報の記事のことを鈴仙は思い出す。
パスカルはその時、霊夢が光の三妖精と追いかけっこをしたという記事のくだりで、
霊夢のスタミナ不足を指摘したところである。
しかし、霊夢がスタミナ不足……という前提は、光の三妖精の体力の成長が全くなかった場合。
そして実際、この試合を見る限り、光の三妖精達のスタミナは前とは比べようもない程、十分に溢れていた。
鈴仙「霊夢も、今の光の三妖精と互角か、それよりちょっと及ばない程度のスタミナはある、ってことね。
(ということは、霊夢自身も決して魔理沙やほかの仲間に任せきりにせず、得点に参加してくる恐れが高い……ということでもある。
―――う〜ん、考えれば考えるほど恐ろしい話だわ……なんだかビクビクしてきた)」
――鈴仙の知る限り、霊夢の総合的な実力は永琳やパチュリーをも上回る。
その上で霊夢は、永琳以上に豊富な技と決定力を。 パチュリー以上に高いセンスと安定性を持っているのだ。
そんな彼女がさらに強化されたとなっては、鈴仙もいよいよどうすれば良いのかわからなくなるが……。
211 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/18(月) 22:01:20 ID:???
パスカル「―――ま、いろいろ考えては見ても、俺たち凡才にできることは少ないよ。
ひたすら練習して、試合の時に抜け穴を探っていくことくらいだ。 だから、あまり今のうちにビクビクするなよ、レイセン」
鈴仙「わ、私はそんなビクビクしてないってば!」
パスカル「へぇ。 ……そういえば聞いたことがあるが、
ウサギはビクビクしているときは、鼻の頭の血管が浮かび上がるらしいぞ?」
鈴仙「う、ウソッ!?」バッ?
パスカル「はははっ、ウソだよ。 そんな必死に鼻の頭なんて押さえるなんて。
よっぽどレイセンはビクビクしていたんだな」
鈴仙「む、むむむ……何よそれっ。 パスカル君もてゐや姫様とかに似て来たんじゃないかしら?」
パスカル「悪かった、悪かったよ。 すまないな、レイセン(……でも、てゐ達の気持ちも少しわかるかもしれないなァ。
基本ひねくれているのに、こういう時は無駄に素直というか単純なんだから、弄り甲斐もあるというか)」
不名誉なことを思われているなぁ……と、思いつつも恥ずかしくて反論できない鈴仙。
鈴仙は、せめてもの反抗として、それから妖精大連合の控室へ向かうまで、
パスカルの呼びかけについて一切の無視を決め込むことにしたのだった。
*パスカルの評価値がやや上がりました。
212 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/18(月) 22:02:44 ID:???
そして、鈴仙達はやがて妖精大連合の控室周辺へとたどり着く。
そこには、早くも妖精たちが群がって今回の結果を存分に噛みしめているようだった。
鈴仙「……お、居たわね。 なんか来生君とヘルナンデス君が前に出て、
いろいろと喋ったりしてるようだけど――試合後の反省会か何かかしら?」
鈴仙とパスカルが少し遠くで聞き耳を立てる。
そこには、試合開始前とあまり変わらない印象の来生がドヤ顔で妖精たちに講釈を垂れていた。
来生「おめーら、だらしねえぜ! まだまだドリブルの磨きが俺ほどじゃないってことが判明したな!
全く、この試合も俺様と……この、ナントカナンデスが入っていなければどうなってたことやら。
このままじゃ、妖精大連合じゃなくて来生様と愉快な仲間たちに改名だな!」
チルノ「は? かってなことぬかしやがって〜! 改名するならチルノ様と愉快な仲間たちでしょうが!!」
大妖精「チルノちゃん。 わかって言ってるんだと思うけど多分論点がズレてると思うよ……」
ヘルナンデス「(――ほう、あくまでこの結果を良しとはしない……か。 俺のミスがなければ勝っていた試合とはいえ、
引き分けを是とせず。 そして、勝利を最後まで狙っていくその強靭かつストイックな精神性―――。
成程、見かけに最初騙された俺が一番の馬鹿だったか)」
そして、ヘルナンデスは妖精たちの引き締まった表情を見て厳しいながらも心底関心した様子を見せており、
彼もまた、来生と同様に妖精たちに高い期待を寄せていることが見て取れる。
来生「――ま。 とりあえず試合が終わったことだし、後でみんなで『ドラゴンスフィア』の続きでもみようぜ!
開始は夕刻18時半。 場所はまたいつもの俺んちな〜!」
妖精大連合のメンバー「「「は〜〜〜〜〜〜〜〜い!!」」」
――そして、一通り来生が言いたいことを言い終わったのだろう、彼はさっさと解散を告げて、試合後のアニメ鑑賞会の日程を告げる。
213 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/18(月) 22:03:58 ID:ANImBTpQ
ヘルナンデス「(さて……俺はどうしようか。 これが夢だったら、非常に良い勉強になったと済ませられるのだが……)」
同時に、若干居場所の無さを感じ取っていたヘルナンデスは、今になってようやく所在無げに現状に不安を覚えるのだが……。
来生「おい、お前もこいよナントカ! ちょうど何かの予感がして、今朝に鑑賞用のジュースを12人分買っといて正解だったぜ!」
ヘルナンデス「……お前は馬鹿か。 突如現れた外国の人間を何の警戒も無しに引っ張って―――と、説教でもしたいところだけど。
こちらも家なき身なんでね。 もしよければ、お邪魔させて貰いたいな」
来生「ハッハァ! その位丁半博打で大儲けの俺様にかかればワケないぜ!!」
――その心配は、どうやら不要の様相だった。
***
パスカル「――さて、どうやらあっちは落ち着いたようだ。
俺はキスギに軽く挨拶してくるが……レイセンにそこまで付き合わせる気はないよ。
レイセンはあのキャプテンの子(チルノ)達なり、光の妖精やら春告精なり。好きな子に挨拶でもしていてくれ」
鈴仙「うん、パスカル君(―――さて、私はどうしようかな……?)」
A:パスカルと一緒に来生に挨拶しに行く。
B:来生から一歩離れた位置のヘルナンデスに挨拶しに行く。
C:大妖精とチルノに挨拶しに行く。
D:光の三妖精に挨拶しに行く。
E:リリーコンビに挨拶しに行く。
F:ええい! 全員よ! 私は礼儀正しく全員に挨拶するのよ!?
G:その他 自由選択枠
先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
214 :
森崎名無しさん
:2014/08/18(月) 22:04:47 ID:PAu2S+2Y
B
215 :
森崎名無しさん
:2014/08/18(月) 22:11:49 ID:ckyoWmFM
B
216 :
森崎名無しさん
:2014/08/18(月) 22:13:02 ID:dGkihKGc
B
217 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/18(月) 22:30:42 ID:ANImBTpQ
B:来生から一歩離れた位置のヘルナンデスに挨拶しに行く。
鈴仙「(……いろいろと謎なのよねぇ、この人。 怖いけどちょっと声かけてみましょうか……)」
―――鈴仙はここで、来生よりもチルノよりも、突如現れた謎の外来人の方が気になっていた。
実は、脳内での練習試合でこのジノ・ヘルナンデスという青年を知ってはいるのだが、
それはあくまで鈴仙の能力が生み出した錯覚であり、本人ではない。
彼が突然この幻想郷に入って来た理由も含めて、鈴仙は是非彼のことを知りたいと思っていた。
鈴仙「……こんにちは、私は永遠亭の薬師・八意永琳が弟子の鈴仙・優曇華院・イナバと申します。 以後、お見知りおきを」
パスカルが来生と親しげに会話する後ろで、付き添いの風を装ってヘルナンデスに挨拶をする鈴仙だったが。
ヘルナンデス「エイエンテイ……? ヤゴコロエイリン……? ――何だい、それは。 この近辺の地名かい?」
鈴仙「―――えっ、師匠のことをご存じないんですか?」
ヘルナンデス「あまりに馬鹿馬鹿しすぎて、そうは見えないかもしれないが。 実は僕はこの地には、つい1時間も滞在していないんだ。
だから、君の師匠とやらが如何に有名でも、この……日本? の、片田舎に関する知識は何もないんだよ」
218 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/18(月) 22:31:45 ID:ANImBTpQ
鈴仙「そ、そうなんですか……!?(と、突然に幻想入り……!? しかもこのサッカー大会の日を狙って!?
もしかしなくても、八雲紫が絡んでそうな話なんだけど。 一体どんな事情なんだろう……!?
―――どうしよう。 失礼を承知で聞いてみようかな? それともやっぱり、ここは当り障りの無い会話でお茶を濁そうかしら……?)」
A:「そんな、一体どんな事情があってここに――しかも、妖精チームの助っ人に?」詳しく事情を聴いてみる。
B:「永遠亭は、人里はずれの竹林にある医院みたいなものです。 もしも用があったら宜しくお願いしますね」当り障りなく自己紹介する。
C:「――イタリアJr.ユースの正GK、ジノ・ヘルナンデス君ね。 パスカル君から話は聞いているわ」知っているアピールをする。
D:「突然迷い込んできたとは可哀想に。 住居はどちらに?」住居の位置について軽く確認しておく。
E:「よくわからないけど、小さい女の子ばかりで大変そうね……」小さい女の子について話をする。
F:その他 自由選択枠
先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
219 :
森崎名無しさん
:2014/08/18(月) 22:32:43 ID:PAu2S+2Y
A
220 :
森崎名無しさん
:2014/08/18(月) 22:35:16 ID:dGkihKGc
B
221 :
森崎名無しさん
:2014/08/18(月) 22:39:48 ID:ckyoWmFM
B
222 :
森崎名無しさん
:2014/08/18(月) 22:41:50 ID:1B4N01CI
E
223 :
森崎名無しさん
:2014/08/18(月) 22:50:37 ID:???
B
224 :
223
:2014/08/18(月) 22:51:49 ID:b+gIiWAg
B
sageっぱなしだった・・・
225 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/19(火) 00:21:22 ID:pYxdCRJM
B:「永遠亭は、人里はずれの竹林にある医院みたいなものです。 もしも用があったら宜しくお願いしますね」当り障りなく自己紹介する。
鈴仙「(……仮にヘンに介入して、心象を悪くするのも良くないわよね。 リアルでは初対面なんだし、
ここは当り障りなく……)――たぶん、詳しいことは来生君とかから教えてもらえるでしょうけど。
さっき言ってた永遠亭ってのは、人里はずれの竹林にある医院みたいなもので、
八意永琳って方は、その医院の先生みたいなものです。 もしも用があったら宜しくお願いしますね」
彼自身この環境をいまいち理解していない状況下で、
いろいろと詮索をするのは余計な混乱を招くだろうし、何よりも鈴仙とヘルナンデスは初対面である。
もしもいろいろと彼について聞きたいことがあるならば、それは今日でなくとも、また日を改めてすれば良い話である。
鈴仙はそう考えて、簡単なあいさつ程度にとどめることにした。
ヘルナンデス「……それは、どうもありがとう。 君のお蔭で、病院送りになったときの楽しみが少し増えそうだ」
鈴仙「えっ……!(な、なななな何ソレ!? いきなりナンパ!?)」
ヘルナンデス「(おっと、耐性がないのかな。 少しやりすぎたようだ)……冗談さ。
でも、レイセン……と言ったか。 君にまた会える日を楽しみにしているよ」
ヘルナンデスは(おそらく)冗談も兼ねて軽薄に、暗に鈴仙に気がある風に答える。
ただ、彼の本国の女性と違ってこの鈴仙という少女は、どうもこうした軟派な口調には慣れていないようであり、
明らかに動揺を見せていたため、ヘルナンデスは少しだけ慌ててそう取り繕った。
鈴仙「はぁ、びっくりした……(――脳内試合でも思ったけど、私ってばやっぱり、
こういう風に自然に距離近づけてくる人ってまだまだニガテだなぁ……)」
ヘルナンデス「(男(パスカル)を連れて来たんだから、そういう付き合いには慣れてると思ったんだがなぁ。
あまりに鈍いのか、それとも意図的にキャラを作っているのか……よく分からないな)」
226 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/19(火) 00:22:41 ID:???
***
来生「そんじゃな〜、デカルト」
パスカル「……わざと間違えているだろ? まぁ――また頑張れよ、キスギ」
そうしている内に、パスカルも来生と挨拶を終えていたようで、
妖精たちは散り散りに、幻想入りして本当に間もないヘルナンデスは来生に同行して、それぞれスタジアムを去っていく。
鈴仙は結局、ヘルナンデス一人と話すことができただけだったが、
それでも妖精たちはああ見えて義理堅いのか、挨拶に来てくれた鈴仙の存在を見つけると、それぞれが丁寧に挨拶をしてくれていた。
鈴仙「……さて、それじゃあ行きましょうか、パスカル君」
パスカル「ああ……そうだな、レイセン(――キスギがあんな力を身に着けていたとはな。
俺もそろそろ『オールドタイプ』に加えて、新たな武器を見つけたいところだが。 はてさて、どうすれば良いかな……?)」
―――そうして、妖精たちが去り、観客ややまばらになった妖怪の山モリヤスタジアムで、
鈴仙とパスカルのふたりはとぼとぼと歩いて家路へと着く中。
射命丸「――いけないわね。 このままでは……」
……普段の傲慢なまでの自信に溢れる鴉天狗が、
同じ帰路にて珍しく憔悴した表情を浮かべて歩いていた事にまでは、鈴仙もパスカルも気付きようが無かった。
*ヘルナンデスの評価値が上がりました。
*挨拶に来たことで、ほかの妖精大連合メンバー(来生含む)の評価値もほんの少し上がりました。
227 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/19(火) 00:23:52 ID:???
〜1日目午後・固定イベント〜
【試合結果ハイライト・2日目】
――鈴仙自身がチームの一員として臨んだ、Cブロックの雑魚妖怪チーム対永遠亭ルナティックス戦。
――そして観戦に向かい、思わぬ結末を得た、Bブロックの妖精大連合対妖怪の山FC戦。
それ以外の試合として行われていた、Aブロックのバケバケ同盟対聖徳ホウリューズ戦および、
Dブロックの守矢みらくるず対毛玉たちの逆襲戦は、やはり残念ながらそう見どころの無い試合だった。
神子「……屠自古、決めてしまいなさい!」
バシュウウッ!
屠自古「御意。 ―――やってやんよ!」
グワアアッ、バコオオオオオオオオオオン!
―――ズバアアッ、ピピィイイイイイイイイイッ!!
実況「ゴ〜ル! トップ下の豊聡耳神子選手、見事なパスでCFの蘇我屠自古選手につなぎ、
屠自古選手は鮮やかなヘディングで決めました! これで神子選手が自らフリーキックで決めたシュートも含め2−0!
本来名簿に登録されている霍青娥選手に宮古芳香選手に岬太郎選手、それに多数の外来人の助っ人が不在ながらも、
見事な連携を見せています!」
布都「くぉらぁ敵どもー! お主らが頼りないせいで我の出番が来ないではないか〜!」
神子「大丈夫。 布都は私たちのチームの守備の要衝。
心配せずとも、6日目の紅魔スカーレットムーンズ戦ではとことん働いて貰いますからね。
(そして、青娥達は上手くやっているだろうか。 『そっち』の方に月の賢者が加勢したと聞いた分……少し不安ね)」
――謎のチーム、聖徳ホウリューズはその主力を大きく欠いたものの、キャプテンを務める神子を中心とした活躍により手堅く勝利。
しかし常に大局を見続ける彼女にとって、目先の勝利はそう重要な事ではなかった。
聖徳ホウリューズ 2 − 0 バケバケ同盟 Aブロック 第2試合終了!
228 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/08/19(火) 00:26:07 ID:???
早苗「諏訪子様っ、お願いしますっ!」
バコオオオオン!
諏訪子「ほいさ、任されたよ……っと。 食らいな、『ミシャグジさま』!」
グワアアアアアアアアッ、バゴオオオオオン! ……ポーン、ポーン、ポーンッ!
スカッ! ――――――ズバアアアアアアアアアッ、ピピィイイイイイイイイイイッ!!
―――その点、主力が比較的多い守矢みらくるずの試合は、聖徳ホウリューズの試合と比べると見どころのある試合だった。
とはいえ、その見どころはその勝敗ではなく、相手の毛玉たちが神々の侵略を何失点で抑えるか否かについてではあったが。
ピエール「いくぞ、『スライダーパス』だ!!」
バシュウウウウッ! ―――ギュンッ!
早苗「(やっぱり、私のパスよりも鋭い……!)――ありがとうございます、ピエール君。
……いきます、『ドライブシュート』!!」
グワアアアアアッ、バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!
ギュウウウウウウウウウウウウウウウン……! ――――――ズバアアアアアアアアアッ、ピピィイイイイイイイイイイッ!!
実況「決まりました、ゴ〜〜〜ル! 6点目を決めたのは早苗選手の必殺、ドライブシュートです!!
これは早苗選手が外界の中学校チームに所属していた時の必殺技でして、
早苗選手はこの能力と神奈子選手、諏訪子選手の加護を得て弱小中学だった自チームをベスト4まで導いたそうです!」
早苗「(……長野県では強豪でも、全国レベルの強者には敵わなかった。
そして――今もまた、妖怪の山単位では私は優秀なトップ下という自負はあるけど、
幻想郷全体ではやはり霊夢さんや永琳さんという強者には敵わないし、現に今、ピエール君には敵わない。
本当は、私なんかよりピエール君がトップ下をすれば良かったのに……!)」
513KB
(08:00PM - 02:00AM の間一気に全部は読めません)
続きを読む
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
名前:
E-mail
(省略可)
:
0ch BBS 2007-01-24