キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ブースターV.S.】鈴仙奮闘記21【ホッパー】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/14(日) 14:55:26 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。

内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。

他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【ロリコン】鈴仙奮闘記20【黄金期】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1407935278/
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
  過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。

とうとう始まった全幻想郷選抜大会、鈴仙を中心とした新生ルナティックスは
予選リーグ第一試合・雑魚妖怪チームとの試合を5−1で圧勝し、
第二試合・地霊殿サブタレイニアンローゼスとの試合へと備える。

何とか二回戦も勝利で飾りたい鈴仙は、情報収集の為第三試合にて対戦予定の西行寺亡霊連合対、
地霊殿サブタレイニアンローゼスとの試合を観戦に。
そこで鈴仙は妖夢のスランプや、「矢車」を名乗る謎の男の存在など、複数の気がかりな情報を得た。
しかし問題はそこから。外界から帰ってきた永琳により、鈴仙は驚くべき事実を告げられる。
「鈴仙、貴女は――『プロジェクト・カウンターハクレイ』が新たに創るチームの、キャプテン候補として選ばれました」
謎が謎を呼ぶ新展開に困惑しつつも、時間は試合に向かって刻一刻と迫っていた。

956 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 20:01:13 ID:???
ガレリィ(パラガス)の声の人、さよなら…

957 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/08(水) 22:16:50 ID:Oglob+pQ
こんばんは、更新していきます。
>>951
乙ありがとうございます!!
>>952
スレタイ提案ありがとうございます!
がんばれ〜せんはいつかのがんばれかせんを思い出しますね…。
>>953
スレタイ提案ありがとうございます!
狂気の瞳と第三の目というのも共通点っぽいですね。
>>954
乙と沢山のスレタイ提案ありがとうございます!
>>955
乙とスレタイ提案ありがとうございます!
きっとこれから敵にも運が向いてくる…かもしれませんね。
>>956
調べてみたら、かなり高名な声優さんだったんですね…。ご冥福をお祈りします。

958 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/08(水) 22:19:25 ID:Oglob+pQ
実況「決まった〜〜〜〜〜〜〜〜〜!! 文句無しのスーパーゴール!
鈴仙選手、地霊殿の激しい攻撃に耐えた後のフリーキックで、ブロッカー4名とGKの計5名を軽く吹き飛ばし、
前半9分に待望の先制ゴールを上げました!!
これで鈴仙選手は大会通算4ゴールで暫定得点王! 素晴らしい勢いだ〜〜!!」

観客「ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「れーせん!」「れーせん!!」「なんだ地底の奴ら、案外大したことないな!」「このまま全試合ハットトリックだ、うどんげ!」

鈴仙「はぁっ……! き、決まった! 決まっちゃったわ……!!」

観客による壮大なコールに包まれた鈴仙は思わず恐縮しながらも、
確かに今、自分のゴールが鮮やかに地霊殿のゴールに突き刺さったという事実を噛みしめる。
比較的有利な条件下でのシュートではあったが、決して楽な勝負では無かった。
底知れぬ恐ろしさを秘める地底の妖怪によるプレッシャーは確かに凄まじかったが、
鈴仙は、事実としてそんな彼女たちに一度とは言え、打ち克ったのである。

鈴仙「…………!」

そう考えると、いよいよゴールを上げた事実に対する高揚感がどうにも高まって来る。
シュートを撃つ前以上に波打つ鼓動を抑えながら、鈴仙は――。

A:「……決めたぞぉおおおお!!」観客に向けて元気にシャウトする。
B:「見たかァ! 私こそがルナティックスの点取り屋。 鈴仙・優曇華院・イナバよ〜!!」点取り屋アピールする。
C:「さぁみんな! このまま攻め勝つのよ〜〜!」キャプテンらしく号令を上げる。
D:それよりも倒れたさとりの手を取ってあげる。
E:「……笑うなぁあ!!」地底をバカにした観客に対して怒る。
F:何も語らず、クールに次のキックオフに備える。 私こそが真のスーパーストライカーだよ!
G:「魂魄妖夢ー! 魂魄妖夢見てるかー!?」妖夢に対してシャウト(?)してみる。
H:その他 自由選択枠

鈴仙のガッツ:680/880
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

959 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 22:20:07 ID:IMv+jhIY
C

960 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 22:20:28 ID:dDukrl5o
A

961 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 22:20:34 ID:CZPw+QNQ


962 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 22:29:54 ID:???
シュートの嵐を耐え抜いてから一発で決める、かっけーよな

963 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/08(水) 23:01:08 ID:Oglob+pQ
A:「……決めたぞぉおおおお!!」観客に向けて元気にシャウトする。

鈴仙「……決めたぞぉおおおおおおおっ!!」

鈴仙はこの時気付けば、柄にも無く観客へと向かって大きく叫んでいた。
思えば今回ゴールを挙げた古明地さとりというGKは、前の試合のエリーと比べても遥かに強豪。
昔の自分からしてみれば格上であった筈の選手を、真正面から打倒したという事実は、
常にどこか自信なさげな鈴仙にとって、さぞかし嬉しかったに違い無い。
そして、そんな素直な鈴仙の感情は、より単純な観客達にも容易に理解できるものであり――。

観客「ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「鈴仙!」「鈴仙!」「鈴仙!」「鈴仙!」「いいぜ! 俺はアンタが気に入った!」「ヒュー!!」

はたて(観客席)「うーん。 良い感じに観客を持ってってるわねぇ。 ……あ、今の絵良いかも」ピロリンッ

妖夢(観客席)「鈴仙。 やっぱり鈴仙は凄いなぁ……。 どうせ私なんか……」

鈴仙の知人を含めた観客達は結果として、更なる鈴仙コールを繰り返すようになる。
今この瞬間、鈴仙は完全に場の中心に立っていた。

鈴仙「あ、アハハ……。 なんか、こういうのも悪くないかも」

数秒後、我に返った鈴仙は鼻を掻きながらも、満更でもない様子で
すごすごとセンターサークルへと戻っていくのだった。

*観客ウケするアピールが出来たので、普通のゴールよりも人気が上がります。55→58

964 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/08(水) 23:02:23 ID:Oglob+pQ
永琳「……決めてくれたわね。 正直、決まらないと思っていたわ」

鈴仙「師匠、正直すぎます……」

永琳「……ま、それは冗談だけど。 本当に今の一点は貴重よ、良くやったわ。
ただ――この試合に限って、この一点だけで勝てると。 そう思ってはいけないわね」

自陣に戻って来た鈴仙は、素直にシュートを祝福してくれた佳歩やパスカルと喜びを分かち合う。
そして、永琳との上述のやりとりを終えた後、キックオフまでの僅かな時間を利用し、
他のルナティックスメンバーと共に次の相手の攻撃について軽く打ち合わせる。

ウサギB「星熊勇儀さんも、霊烏路空さんも、まだ必殺シュートを撃つ余裕はありそうです。
――とはいえ、体力的に消耗してるのも事実だから。
試合開始後にまた、『四天王奥義「三歩必殺」』が出る確率は低いと思いますが……」

パスカル「――中盤である程度ボールを繋いでから、前半終了近くにサイドを上がって
2トップのFWが一発ずつ……とかは、十分にあり得そうな展開だな」

慧音「……最も、あの矢車という男が居るとはいえ、地霊殿の中盤は我々に比べて脆弱だ。
お燐という赤髪の少女にボールを任せ、サイドの奥深くでボールキープを行う可能性も、私は高いと思う」

即ち、問題は敵が次にどう攻めてくるかであり。
鈴仙達はそれに対する対策を練る必要があるか否か、という事である。

鈴仙「(どうやって攻めてくるか……か。 普通にまっすぐと攻めて来るか、
それともパスカル君や慧音さんの言う通り、一旦時間を稼いでから、万全の状態で攻めてくるか。
それか、もしかしたらまた、勇儀さんのキックオフシュートから始まるのか。
もしも相手が次にやってきそうな行動にヤマを張れたら、すぐにボールを奪い返せるチャンスにはなりそうだけど……)」

――と。ここまで考えた鈴仙は、この集まりに参加をしていない者が居る事に気が付いた。

965 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/08(水) 23:04:05 ID:Oglob+pQ
つかさ「はぁ……はぁ……!」

……この試合、敵のゴールを二度も封じ、間接的に鈴仙の先制ゴールを後押ししたつかさは、
未だに大きく肩で呼吸をし、脚を辛そうに摩っている様子。
その周りではウサギDが心配そうに様子を見ているが――勿論、それだけで彼女の疲労は癒えはしない。

鈴仙「(――つかさ……立て続けに二度もシュートブロックを。
しかも圧倒的格上の相手からのシュートを防いだから、ずいぶんと消耗しているようね。
――体力も、今だと……『顔面ブロック』を、何とか後一発放てる程度かな。
無論、このまま休ませていたら、前半終了間際には、ギリギリ『ソウルブロック』を撃つ程度には回復しそうだけど。
……つかさの交代も、今の内に考えておくべきかしら――?)」

敵の攻撃について考える前に、鈴仙はつかさの交代について考える事にした。

鈴仙「(今の局面。 私はつかさを――)」

A:つかさをウサギCと交代させる!
B:交代させない!
C:その他 自由選択枠 ウサギKやウサギFなどと交代させたい場合はこちらで。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

966 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:04:32 ID:dDukrl5o
B

967 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:04:48 ID:0GeOGObs
B

968 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:05:26 ID:CZPw+QNQ


969 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:08:07 ID:???
C つかさをディケイドに変身させる

970 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:14:08 ID:???
C つかさの姉のかがみが助けに来る

971 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/08(水) 23:25:14 ID:Oglob+pQ
B:交代させない!

鈴仙「(……ううん、ダメね。 つかさには悪いけど、もう少し頑張ってもらわないと)」

――確かにつかさの消耗は著しいが、しかし交代先のウサギCは守備力においてつかさに大きく劣る。
その上、ウサギCはイエローカードを貰っているため、カードがリセットされる決勝トーナメントまでは
試合に出しづらいという心理的な枷もある。
そのため、鈴仙は敢えてつかさやウサギDに声を掛けず、暗につかさの続投をほのめかす。

つかさ「(そう。 私は……まだ戦わなくてはならない……!)」

ウサギD「(つかさちゃん……。 やっぱり、わたしはちょっと心配だよ……?)」

そんな鈴仙の態度から察したつかさは更なる闘志の炎を燃やし、
ウサギDはそれを心配しながらも、つかさを止められないでいる。
つかさが大好きだからこそ心配でもあるし、しかし一方で、戦い続けたいというつかさの想いを否定したくなかったからだ。

鈴仙「(……つかさの様子を見るに、続投は大丈夫そう。
だから、今度こそ、次の敵の攻撃を考察すべきなんだけど……どうしようかしらね)

――そんな様子を見た鈴仙はひとまず安心して、再び次の守備について思考を巡らせる。
即ち、敵が真っ直ぐ攻めて来るか、それとも一旦ボールを預けるか。預けるとしたら誰に預けるのか。
もしくは――再び、キックオフシュートを狙ってくるのか。 キャプテンとして、鈴仙はこう指示を出した。

A:「敵は真っ直ぐ攻めて来ると思うわ。 だからこっちも、真っ直ぐ守りに行きましょう」
B:「敵は矢車にボールを預けて来ると思うわ。 だから、中盤は矢車を要注意よ」
C:「敵はお燐にボールを預けて来ると思うわ。 だから、右SHのパスカル君とDF陣は要警戒よ」
D:「敵は勇儀さんの『三歩必殺』で来ると思うわ。 だから、いざという時には私がブロックの指示を出すわね」
E:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

972 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:26:57 ID:IMv+jhIY
C

973 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:27:22 ID:CZPw+QNQ


974 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:29:54 ID:dDukrl5o
B

975 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:30:06 ID:Y3euURH6
B

976 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:36:55 ID:???
E 敵はゾンビ妖精Eこと藤沢美子で来るわ。だから、矢車への精神攻撃を静観よ

977 :森崎名無しさん:2014/10/08(水) 23:50:28 ID:???
最近選択肢決定後のネタ選択肢を見るのが楽しいです


978 :森崎名無しさん:2014/10/09(木) 00:07:03 ID:???
つかさはいつ自分が世界の破壊者と受け入れますか?

979 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/09(木) 00:29:52 ID:0w/07wos
B:「敵は矢車にボールを預けて来ると思うわ。 だから、中盤は矢車を要注意よ」

鈴仙「……FW陣もそうだけど、お燐も一連のプレーで結構疲れていると思うの。
だから――ここは。 体力の消耗がほぼ無く、更には高い基礎能力を持っていそうな矢車を警戒すべきと思うわ」

慧音「成程。 ……それに考えてみると、我々の中盤は薬師殿が居るにしても3人だ。
数が少ない以上、その穴を補うという意味でも、相手の中盤の要を封じるのは重要かもしれん」

パスカル「仮にリンが攻めて来たとしても、その時はサイド際と相場が決まっている。
敵の行動範囲が限定されている以上、その場でのマークやプレスも十分に機能しそうだからな」

鈴仙「そ、そうよね! という訳で、中盤の師匠、てゐ、そしてパスカル君と――もしかしたら妹紅は。
もしも矢車を軸にボールを回して来たら、即座にカットに向かうようにしましょう!」

*次のキックオフ時の攻撃では、矢車を警戒する事になりました。

980 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/09(木) 00:31:06 ID:???
……と。 鈴仙達がこうしてひとまずの作戦を立てた頃。
時を同じくして、地霊殿サブタレイニアンローゼスのメンバーもまた集合していた。

さとり「……まだ、やれますね」

こいしの手を借りて立ち上がったさとりは、誰に向けてでも無くそう呟く。
それは自分自身に向けての物だったのかもしれない。

キスメ「…………!」

ヤマメ「当然さ。 ――地上と仲良くってのは私にとっちゃどうでも良いが。
恐ろしい地底の妖怪が、このままポワポワ系の箱入り兎なんかにやられてたまるか」

パルスィ「……やれる、やれないじゃない。 ……妬ましいのよ。 もう、何もかもが……!」

勇儀「戦いってのは、血が垂れ臓物が二、三落っこちてからが本番ってね。
遊ばず戦うと決めた以上、私は多分死ぬまで殺り続ける自信があるな」

さとりの闘志は、元来好戦的で血の気の多い地底の妖怪にも自然に伝播し。

空「もちろんです、さとり様! 今度こそ絶対にフュージョンしてみせます!」

こいし「そーそー。 あのウサギさんの首、絶対に地霊殿のエントランスホールに飾ってやるんだから!」

――従者達は、さとりが秘める理想を知っている事も相まって、更にその士気を高める。
そして……。

矢車「……」ガサガサガサガサ

お燐「お〜いっ。 アンタはまた地べたとキッスかい? みんなが仲良く一致団結しようっていうこんな時にさ。
――正直、かなり感じ悪いよ」

981 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/09(木) 00:32:29 ID:???
そして、地獄の住民が何よりも忌み嫌う物こそが、こうした一致団結だとか言う馴れ合いだった。
無言で黒い虫のように地べたを這いずり回る矢車は、周囲から明らかに浮いている存在。
そんな彼をあまり快く思わないお燐は、苦々しげな笑顔で矢車を責めるが。

矢車「……仲良く? 一致団結? ……フッ……ハハッ。 ハハハハハハハハハハハハッ!」

矢車は狂ったような哄笑を上げて、それを否定してみせる。

矢車「……俺は地獄の闇から生まれた存在」

矢車は自分に酔った風に、そうお燐に声を掛ける。

矢車「……闇の底には誰の声も届かず。 そして闇は何にも属さない。 そんな眩しい物は、俺には不要だ」

真っ白な髪を掻き揚げて、矢車はそれ以来お燐への興味を失い。
再びため息を吐きながら、独り淋しくフィールドの中央で体育座りを続けるのみとなった。

お燐「(……あー、話して損した。 何なのさあの狂人)」

――そして、悲しい事にお燐は決して矢車の心情を察しようとはしなかった。
こんな狂人に対して、どうして主人のさとり様は自分を差し置き気に掛けるのか。
そんな風に思いながらお燐はひらひらと手を振りキックオフに備えて去っていくが。

982 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/09(木) 00:33:31 ID:???

矢車「一致団結……ッ……!?」

ガクンッ!

その時、矢車の脳内に何か重い物が入り込む。
それは矢車の心だけでは無くその形をも変えてしまいそうな程に重く、そして熱い。

矢車?「…………俺は。 俺、は………!!(――これは。 『相棒』! まさか、お前なのか……!?)」

手を伸ばしても届かない所にある「何か」と、その何かを求めて何かをしていた自分が居た気がする。
おかしい。
自分は地獄の闇から生まれた住人では無かったのか。

矢車?「た、助けて……あにきぃ……!」

矢車――だと思われた男の口から、そんなか細い声が漏れた事に、
矢車を差し置き盛り上がる地霊殿サブタレイニアンローゼスのメンバーは全く気付かなかった。
……否。 一人だけは、この変化を始めから知っていた。

983 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/09(木) 00:35:00 ID:???
こいし「……時の流れは単体ではトリガーたりえない。 ――やっぱり、サッカーこそが。
あなたの覚醒には必要だったようね。 ……とはいえ、それにはもう少し時間か、もしくは『きっかけ』が必要そうだけど」

矢車の呼吸は落ち着き始めていた。
彼は再びその猛禽のような鋭い眼光を取り戻しており、その心は闇のように暗い。
そんな矢車の様子を見て安心したこいしは、フッ、と冷たく笑ってから。

こいし「おねえちゃ〜ん。 次のキックオフは結局どうするの? やっぱりここは……?」

……と、何事も無かったかのように、お燐と同じく集団へと戻っていく。
次のキックオフの作戦を立てる中、ナチュラルにハブられている矢車は意識を取り戻し。

矢車「(……相棒。 お前、まさか……また光を掴みたい、とでも思ってるんじゃあないだろうな。
そう願って、あれだけ残酷に傷つけられたにも関わらず―――)」

……そう、自身の意識の深層で、半年間眠り続けた『相棒』を案じながら、
いつも通り、立ち上がって大きく溜息を吐き。
矢車は、再び眠りについた影の少年を思い出し、こう独り言ちた。


矢車「――松山。 お前は……光に何を望む? 闇に何を求める……?」

984 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/09(木) 00:41:38 ID:???
――と、いったところで今日の更新とこのスレでの更新はここまでです。
残りは地底チームの能力値公開か、キャプテンロベルトの続きをやるかにしようと思います。

>>969
つかさの正体が色々とヤバくなりますね。
>>970
かがみ「まともに選びなさいよ!」
>>976
藤沢だったら多分死んでますね。
>>977
私も楽しいですw
>>978
私が元ネタをしっかり把握したら受け入れます。
ちなみに今はWでアクセルが登場する前まで見たレベルです。
多分ディケイドを見るのは当分後になりそうです。

スレタイについても、まだまだ募集しておりますので、何かありましたら、

【】鈴仙奮闘記22【】

の形で考えて頂ければ嬉しく思います。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。次スレでお会いしましょう。

985 :森崎名無しさん:2014/10/09(木) 00:46:56 ID:???
乙でした
やっぱり松山君が絡んでいるのか……しかしこの状況は一体? 二つの精神が一つの体に?
そして観客がちゃんと鈴仙と呼んでくれることに感動した。

986 :森崎名無しさん:2014/10/09(木) 01:51:55 ID:???
乙です
あーなるほど、松山と矢車の関係はそういうことか、大体わかった
矢車が松山の技使えないのはどうしてだろうなと思ったけどそういう意味か
そしてこれは松山にエピタフの能力が与えられてても不思議じゃないな(リゾ並感)

987 :森崎名無しさん:2014/10/09(木) 14:32:05 ID:???
つまりもう一人のボクがいるのか(遊戯王並感)


988 :森崎名無しさん:2014/10/09(木) 14:51:45 ID:???
満足させて元に戻すっきゃねえ!

989 :森崎名無しさん:2014/10/09(木) 17:46:09 ID:???
二人が分かりあうにはデュエルしかねぇ!
戦いの儀を!

990 :森崎名無しさん:2014/10/09(木) 17:54:22 ID:???
決闘か・・・!(深夜のグラウンドでお互いのシュートのぶつけ合い)

991 :森崎名無しさん:2014/10/09(木) 21:38:04 ID:???
某ゲームに、体力満タンの別人格に交代すると、肉体が精神にひっぱられて肉体の体力も全快する
っていう多重人格の殺し屋がいたけれど、松山と矢車も交代するたびにガッツ満タンになったりして

992 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/10(金) 00:08:43 ID:???
☆サッカーのルールについて☆

@カードの強弱及びJOKERの扱い
カードの強弱は、基本的には、ダイヤ>ハート>スペード>クラブとします。
試合中の判定ではダイスの数値が能力値に加算され、
カードはマーク毎の必殺技発動判定などに使われます。
『JOKERが出た場合はダイスの数値を無視して、マークはダイヤ、数値は15として扱います』。

A試合中の覚醒について
鈴仙を含む味方選手、名無しの敵選手は、判定のダイスで11以上を出す度に、
その行動に応じたフラグを獲得します。

さらに、もう一回同じ行動で11以上を出すと、フラグを回収、
行動に応じたスキルや必殺技を習得して覚醒し、該当能力が+1されます。
(注意:プレイヤーキャラである鈴仙含めた一部キャラクターのみ、フラグ回収時の能力アップはありません)

カードでJOKERが出た場合は、ダイスの数値を『15』に変えられ、
更に一発でその行動に応じたスキルや必殺技を習得でき、該当能力が+1されます。
(注意:プレイヤーキャラである鈴仙含めた一部キャラクターのみ、JOKERでの能力アップはありません)

ただし、この成長が行われるのは攻撃側は≧2以上で勝った場合のみ、
守備側は最低でも こぼれ玉に出来た場合のみです。そうでない場合は成長しません。

また、名無しの味方・敵選手は覚醒を2回することで名有り選手に昇格し、更にボーナスを得る事ができます。

例外として、JOKERで負けた場合または名無し選手が負けた場合、該当能力のフラグ習得までは認めることとします。
ですが、フラグ回収にはJOKERでも通常と同じように、判定で勝つ必要があります。

Bガッツの自然回復とペナルティについて
試合中5分経過する毎に20回復し、ハーフタイム時に150回復します。
300以下になると全ての行動に(−1)のペナルティがかかります。
200以下で(−2)、100以下で(−3)、0以下で(−5)と、ペナルティは激しくなっていきます。

993 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/10(金) 00:37:35 ID:???
☆練習について☆

@練習フェイズでの練習
練習フェイズでは、基礎練習、必殺技練習、フィジカル練習、コーチングの四種類を選ぶことができます。
さらに、誰かを誘って練習することもできます。
誰かを誘って練習した場合は、自分の成長効率が下がりますが、その選手の評価値も一緒に上昇します。
コーチングの場合、鈴仙は練習できませんが、二人分の能力と評価値を上げる事ができます。

<練習による各能力の上がりやすさ>

<幻想郷のサッカーレベル:4>(大会中に上昇する可能性があります)
(フィールダー用)
  数 値  練習での上がりやすさ  評価     
S53〜   上がらない        神域
A51〜52 かなり上がりにくい   超優秀
B48〜50 上がりにくい       優秀
C45〜47 普通            普通
D42〜44 上がりやすい      やや弱い
E39〜41 かなり上がりやすい   弱い
(GK用)
 数 値  練習での上がりやすさ 評価     
S53〜   上がらない        神域
A51〜52 凄く上がりにくい     超優秀
B47〜50 上がりにくい       優秀
C43〜46 普通            やや弱い〜普通
D39〜42 上がりやすい       弱い

A特訓イベントでの練習
特定のキャラの評価値が一定以上になった時、週の終わりに自動的に発生します。
二人の能力値の合計で上昇値が決定します。
また、自分のチームに所属していない選手の、特訓での伸びしろは低くなります。

994 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/10(金) 23:28:45 ID:???
次スレを建ててまいりました。
【光を】鈴仙奮闘記22【掴み取れ!】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1412866801/
このスレの残りは、私が誤爆しまくったせいで少ないですので(汗)
適当に埋めてしまおうと思います。

>>985
乙ありがとうございました。
松山と矢車のイベントについては結構挑戦してるかもですが、上手く書ければと思います。
昔はうどんとかそばとかそんな感じでしたからね……。
鈴仙の呼び方については、人気がある程度上がったのもありますね。
>>986
乙ありがとうございます。まぁドッピオ的な感じですね。
矢車は矢車でこれから別スタイルに変身するかもしれません。
>>991
交代するたびにガッツ満タンはきついですが、それを活かしたギミックは今後作りたいですね。

それでは、次スレでも鈴仙奮闘記を宜しくお願いいたします。

995 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/13(月) 20:43:04 ID:???
そして、鈴仙により弾かれたボールも――センターサークル周辺で永琳が拾い。
地霊殿による支配は一旦途切れたかのように見えたが。

タタタッ……!

パルスィ「妬ましい……! 何だかんだでこの試合調子が良い兎が妬ましい……!」

実況「あっと、やはりここはハードマーカーのパルスィ選手が永琳選手にピッタリと張り付いた!
永琳選手は折角ボールをフォローしていながら、パルスィ選手による二回のカット行動を突破しなくては、
前に進む事すら許されません! 依然状況は膠着しています!」

永琳「――全く、厄介な時間稼ぎね。 ウチのチームに欲しい位だわ」

パルスィ「ふん。 誰がアンタのように妬ましい奴と組むもんか。 嫉妬の炎に――焼かれなさい!」

先着2名様で、

★永琳→ドリブル 53 ( ! card )( ! dice + ! dice )=★
★パルスィ→タックル 47 (! card)(! dice + ! dice)=★
と書き込んでください。カードやダイスの結果で分岐します。

【攻撃側】−【防御側】
≧2→永琳、ドリブル突破! しかし……!?
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(てゐがフォロー)(ゾンビ妖精Eがフォロー)(勇儀がフォロー)
≦−2→地霊殿ボールに。
【補足・補正・備考】
永琳のマークがダイヤで「月の頭脳的ドリブル(+5)」が発動します。
永琳のマークがハート・スペードで「月面ドリブル(+3)」が発動します。
永琳は、スキル・蓬莱人により絶対に負傷しません。
永琳のダイスの合計が2の時、スキル・月のファンタジスタが発動し数値を12とします。
パルスィのマークがダイヤで「丑の刻参り(+2、吹飛2)」が発動します。

996 :森崎名無しさん:2014/10/13(月) 20:44:39 ID:???
★永琳→ドリブル 53 ( ダイヤJ )( 1 + 3 )=★

997 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/13(月) 20:47:09 ID:???
すみません!間違えて前スレに誤爆しました。
申し訳ございませんが、>>996以降の判定は無効で、現行スレの判定を有効にしたいと思います。

998 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/15(水) 23:47:09 ID:???
残りちょっとなので、適当に埋めていきます!

999 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/15(水) 23:48:58 ID:???
鈴仙の明日の運勢→!omikuji

1000 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/10/15(水) 23:53:19 ID:???
あっ、プラグインなかったです(爆)恥ずかしい……w
プラグインと言えば、咲 志崎綾 や艦これ 磯波 のプラグインがあるなら、
東方キャラのプラグイン!tohoがあっても良いのでは、と最近思います。
































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