キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/06(金) 23:57:19 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【悩むな】鈴仙奮闘記25【斬れば分かる】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1420820255/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
選抜大会で活躍し、全幻想郷代表の一員となる事を目標として来た鈴仙はある日、
自身が『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテン候補に選ばれている事を知る。
それは霊夢や紫達幻想郷に敵対し、以て幻想郷の価値観を覆すという壮大な計画。
全幻想郷の一員として戦うか、それとも幻想郷を敵に回すか。 大会後の鈴仙には今、二つの選択肢が設けられていた。
全幻想郷代表選抜大会予選リーグ第3回戦・西行寺亡霊連合との試合を2−0で勝利した永遠亭ルナティックス。
予選リーグを全勝で終え、決勝トーナメントの一位通過が確定した鈴仙達だったが、鈴仙の表情は苦い。
鈴仙の友人にして西行寺亡霊連合のFW・魂魄妖夢の迷いと決意を知ってしまったからだ。
「ただ、強くなりたい」。それだけを願って、野心溢れる政治家・豊聡耳神子の軍門に入ろうとする妖夢の道は、
果たして本当に正しかったのか。鈴仙にも、妖夢本人にも分からぬ問いへの答えは見つからない。
――しかし、鈴仙には立ち止まって友を顧みる猶予すら与えられない。
鈴仙の成長による幻想郷の崩壊を怯える境界の妖怪。その式が今、主の命令を超えて、鈴仙に接触しようとしていた。
171 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 00:10:21 ID:MoXMpA7+
女性「――おっと。 どうやら来客が来たみたいだね。
それなら、ここでお暇させて貰おうか。 この事は、そう簡単には口外するんじゃないよ」
スッ…と。
その女性は星に一言警告すると、黄昏の中へと、溶けるように消えて行った。
どうやらその亡霊(?)の女性は、鈴仙の接近をとうの前から感づいていたようだった。
星は相変わらず、戸惑ったような風な顔ぶりを見せていたが――。
星「……あ。 あっと……その。 ――ようこそ命蓮寺へ、鈴仙」
鈴仙「……星。 敢えて聞くけど――何だったの、今の女性?」
星「え、えっと、あの人は……じゃなくって! ――さて? 何の事でしょうか?
私はこれまで、仕事をサボって飲み会に行った一輪たちの代わりに、境内を掃除していただけです。
間違っても、誰とも会話なんて金輪際していませんけど?」
――やっぱり戸惑った風な顔振りで、(星的には)しれっとそう答える。
嘘が苦手な星には、そんな一瞬で顔振りを変化させるという離れ業は不可能だった。
あからさまに慌てふためいた様子で、鈴仙に何かを隠している事はバレバレである。
鈴仙「ふーん……(――さっきの女の人は死ぬほど気になるけれど。
隠し事をしてる星があまりにあからさま過ぎて、こっちから突っ込んでみるのも憚られるわね……。
――どうしよう、それでも敢えて突っ込んでみようかな?
それとも、普通の話題をしてお茶を濁しといた方が良いかな……?)」
……が、鈴仙はわたわた両手をふりふりしている星の必死さに免じて、すぐには追及しない事にする。
それよりも建設的な話題があるならば、先にそちらからやってしまった方が良いかもしれない。
また、話を聞く限りでは一輪と雲山は外出中のようだが、それ以外のメンバーは寺の中に居るのかもしれない。
それだけの事を一瞬で考えた鈴仙は、星に対してこう話を切り出した。
172 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 00:12:27 ID:MoXMpA7+
鈴仙「ねえ、星。 ……」
A:「……さっきの女の人、何だったの?」単刀直入に切り出してみる。
B:「決勝トーナメント出れなくって、残念だったわね」大会の話をしてみる。
C:「『フェアプレイ精神』の会得について、また教えてくれない?」フェアプレイ精神の話をしてみる。(現在17/20ポイント)
D:「白蓮さんとか村紗さんは中に居るの? 少し話をしたいのだけど」他の命蓮寺メンバーと話す(更に選択)
E:「星! 妖夢とはもう別れる。だから結婚して!」不倫(?)してみる。
F:「……さっきの女の人、何だったの? ――まさか、浮気?」チャキッ 短刀を直入してみる。
G:その他 自由選択枠
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
173 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:13:03 ID:6eS+BLjE
B
174 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:13:13 ID:BQXNQ4LI
B
175 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 00:13:36 ID:MoXMpA7+
――と、言ったところで短いですが今日の更新はここまでです。
皆さま、本日もお疲れ様でした。
176 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:20:25 ID:???
乙ロット!
177 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:31:45 ID:???
不倫してみたかった
178 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:34:27 ID:???
妖夢ルートが消え、星ルートもやや消えつつある、
つまりまさかのパッチェさんルートということさ!
179 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 00:46:40 ID:???
乙ロットー!
おいおい、中山さんを忘れてないか?
反町の時のように、ハートのKさんさえ引ければワンチャンあるで(無茶ぶり)
冗談はさておき、星は妖夢と違って吹っ切れている上に立場上ハイパーカンピオーネはないだろう
幻想郷選抜はおろか、リアル幻想セブンにも現状上がってない
ヒューガーだとしても、相手が亡霊と言うのが引っかかる
……まさかの新勢力か、ゆゆ様からの依頼でハイパーカンピオーネへの潜入か?
心情的にヒューガーが関わっているカウンターハクレイにはいい感情を抱かないかもだけど
鈴仙がカウンターハクレイにいくならぜひとも星も来てほしいな
タイガーバニーシンフォニアが火を吹くぜ!
佳歩「\鈴仙さま、私がいるじゃない!/」
180 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 02:39:32 ID:???
いい事考えた。日向に会って狂気の瞳で狂わせて会社倒産させれば正気(?)の紫戻ってくるんじゃね?
まぁそもそも紫が正気じゃないんだけど
181 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 05:18:02 ID:???
紫を親身になって助けて紫ルートもあるぞ!
182 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 09:20:55 ID:???
仕方ないわ。れーせんの力でみんな落としてしまって(洗脳)解決だ!
183 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 17:44:09 ID:???
そういや狂気度でスキル洗脳(使いきり)があったな
ゆかりんにも有効なのだろうか……?
本調子のゆかりん(それならそもそも必要ないが)ならともかく、今の紫なら……?
さすがに無理か
184 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 19:26:03 ID:???
ちなみに良からぬことを企んでいるわけでなく、
洗脳で紫の正気を取り戻させる的な使い方を……
185 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 20:25:20 ID:???
ガリ「おれはしょうきにもどった!」
186 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 20:32:41 ID:???
そして、また裏切ると
187 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 20:37:30 ID:???
H「紫を洗脳してれーせんの奴隷にしてしまえば解決ね!」
188 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 20:46:19 ID:???
カーグーヤ「いまじゃ!パワーをメテオに!」
ユカリーザ「いいですとも!」
189 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:38:43 ID:MoXMpA7+
こんばんは、更新をしていきます。
>>176さん、>>179さん。乙ロットありがとうございました!
>紫にスキル・洗脳は有効か?
折角の狂気度を使ってのボーナスですし、ゲーム的には有効、という風にしたいと考えています。
ですが使ってもたとえば、一時的に過去の紫を取り戻すとかマイナス行動が減るとかで、
ゲーム的な得はあっても、ストーリー的には変わらないかもしれません。
>>188
その姫様、吹っ飛ばされたらモップみたいになりそうですね…w
そして紫は実は鈴仙のお姉さんだったりするのでしょうか。
190 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:39:44 ID:MoXMpA7+
B:「決勝トーナメント出れなくって、残念だったわね」大会の話をしてみる。
鈴仙「(――まぁ。 敢えて追求するのは辞めといた方が賢明かしら……)」
何となく可哀想になったので、鈴仙は星の隠し事を追及するのをやめて、
鈴仙「決勝トーナメント出れなくって、残念だったわね」
――と、比較的に気軽に出来そうな、大会についての話題を振る事にした。
命蓮寺ロータスはその細やかなパスワークと、決して反則を犯さぬフェアプレー精神を武器に、
決勝トーナメント進出も濃厚……と、囁かれる程であった。
しかし、博麗連合と守矢みらくるずという強豪チームのひしめくDブロックに入ってしまったのが運のつき。
博麗連合には総合力で競り負け、互角とも称された守矢みらくるずにも惜敗してしまい、
星達のチームは、予選リーグの敗退が既に決定していた。
だからこそ、鈴仙は同情する様子でそう星に話しかけたのだが……。
星「いえいえ。 あれは運が悪かったんですよ」
それでも、星は闘争心を全く見せず、いつも通りの人が良さげな……というよりは天然な笑顔を鈴仙に向ける。
強がりでも何でも無く、純粋に自身の全力を尽くして、それでもなお敵わなかった時の、やりつくした表情だった。
鈴仙「相変わらず無欲というか、謙虚というか……。 本当にFWっぽく無いわねぇ、貴女」
星「そんな事ないです。 私だってまだまだ欲があり過ぎて困る。
……それに、正義無き力が無力であるように、力無き正義もまた無力。
私は仲間の為だったら、この力を全力まで発揮して――虎のようにゴールを狙ってみせますから」
191 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:40:56 ID:MoXMpA7+
鈴仙の言葉に対して、星は今度は力強く答える。
かくも穏やかで女性的な物腰の中に、凛とした強さを持つのが、鈴仙の知る寅丸星だった。
星「……だから、あはは。 運が悪いとか言いつつ、結構残念だったりしてます。
この間の試合。 私も後少しで、鈴仙みたくハットトリックを狙えたんですけどねぇ」
鈴仙「あはは。 それって、私の得点王的にはラッキーだったかも……って、うん?」
星は無邪気に笑った。
そのあまりに呑気な様子に、つられて鈴仙も笑ってしまいそうになるが――途中で疑問を覚えて首を傾げる。
首から遅れて鈴仙の兎耳もぷらんと揺れた。
星「? どうしました、鈴仙? お腹でも痛いんですか?」
あからさまに眉間にしわを寄せる鈴仙の顔を見て、星が心配そうにしている。
鈴仙は構わず、ふと思った疑問を口にする事にした。
鈴仙「……あれ。 星ってばこないだの試合、1得点しかしてないじゃないの。
なのに後少しでハットトリックって……ちょっと大げさじゃない?」
言葉にすると失礼な気もしたが、しかし疑問はその通りだった。
鈴仙はこの間の試合――命蓮寺ロータス対守矢みらくるずの試合結果を知っている。
1−2で守矢みらくるずの勝利。 花果子念報には確かにこう書いてあった。
星「いやいや。 それがですね、運が悪いとはこの事なんですよ、鈴仙」
星は鈴仙に対して反論する。
しかしそれは運の悪さに腹を立ててというよりは、友達との会話の応酬を純粋に愉しんでいるだけらしい。
腕を組んでうんうんと頷いてはいるが、肝心の星の顔は怒っても悔しがっても居ない。
純粋に過去の恥ずかしい失敗話を、友人に暴露しているだけの様子だった。星はこう語り始める。
192 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:42:08 ID:MoXMpA7+
星「私はね、鈴仙。 あの試合、アレ以外にも2度ゴールを決めたんですよ。
まず一回目、試合早々に受けた聖のイエローにも負けず、私は必死に『レイディアントトレジャー』でボールを運び、
そして八坂神奈子さんの隙を縫って、『アブソリュートジャスティス』を決めたんです」
鈴仙「ふんふん……(そういや、星も中々ボール捌きが上手かったのよね。
QBKを多発していた昔でも、星のプレーは『シュート以外は全幻想郷レベルのFW』って褒められてたみたいだし)」
それに、恐らくは鈴仙や妖夢にも負けない頑張り屋の星の事だ。
あの前の練習試合と比べても、必死に能力を向上させて来たのだろう。
鈴仙はそう考えながら、星の話の続きを促す。
星「それで私、ゴールが決まって……! もう嬉しくって、感動で頭の中がパーンと弾けちゃって。
それで鼻水たらしながらぐちゃぐちゃになって、ナズーリンを抱きしめてたらですね。
あの子ったら、こう私に言うんですよ! 『……ご主人。 今の、ノーゴールだよ』……って」
鈴仙「……え? の、ノーゴール? バイタルエリアからミドルシュートを撃ってノーゴールなんて。
そんな事、あったりするの?」
星は笑い話だと思っていたらしいが、鈴仙はその話で笑えなかった。
FWにとってゴールとは掛け替えの無い最高の瞬間だ。その瞬間を、ノーゴールで覆されたとしたら……!
実際に、流石の星も思い出したのか顔を僅かに歪めて、悔しそうな表情を見せる。
193 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:43:40 ID:MoXMpA7+
星「……いやあ。 あの時は本当に残念でした。
その後、マミゾウさんの高いパスを受けて、『正義の威光』を決めれたのは良かったんですけど、
その次の『正義の威光』が、接触プレーで反則を取られちゃって……。
特に更にその次! 後半ロスタイムにもう一回やった『正義の威光』なんて、絶対に決まっていたのになぁ」
謙虚というよりは、生粋のお人好しと評する方が正しい星は、純粋に悔しげな様子で自身のノーゴールを語る。
しかし鈴仙は、一連のプレーは間違いなく星の間抜けさが原因では無い、と直感的に見抜いていた。
鈴仙「(……確かにダイレクトシュートでは反則が起こりやすいけど。
そこまであからさまにノーゴールが連発するなんて。 なーんかおかしい気がする……)」
――とはいえ、鈴仙も鈴仙でそこそこ頭は回るが天才では無いし、
星程に無いにせよ単純であまり疑り深くは無いきらいがある。
だからこそ、守矢みらくるず戦に起きた不可解なノーゴールについて、
鈴仙は今後の話題で敢えて切り出したりはしなかったが――。
鈴仙「(……そんなにノーゴールが頻発する自体があるかどうか。
試合前にでも、師匠とかパスカル君とか……詳しそうな人にでも聞いてみようかな?)」
――と、鈴仙はとりあえず頭の片隅に止めておくことにした。
*星の評価値がやや上がりました。
*鈴仙が守矢みらくるずのチームスキル・ホームタウンディシジョンの存在に勘づきました。
試合前などに頭の良さそうな人に相談する事で、何らかの対処が出来るようになりました。
194 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:44:57 ID:MoXMpA7+
鈴仙「(……ところで、結局あの緑髪の女の人って何だったんだろ)」
星との楽しい雑談が一段落した時、鈴仙はふと最初に抱いた疑問が浮かんで来た。
鈴仙が星を訪れる前、何やら話をしていた緑髪の足の無い女性。
あの女性は一体、星とどのようなつながりがあるのだろうか。
鈴仙「(……さっきは隠してる様子だったけど。
星は嘘とか隠し事が苦手だから。 何か話をしてくれるかも……)――ねえ、星」
星「はい? どうしたんです、鈴仙。 そんな改まった声で」
鈴仙「う、うそっ。 私の声、改まってた?」
星「ええ。 これでも私、信者の方と色々話をしたり講釈したりしますから。
困ってる人とか、悩んでる人の声だって、一発で分かっちゃうんですよ?」
そう胸を張る長身の少女は、しかしどうやら自分自身の事には無頓着らしい。
鈴仙にしてみると、星の声も相当迷っているように聞こえた。
だから、鈴仙は帰り際に一言、これだけ聞いてみる事にした。
鈴仙「ねえ、星。 ―――さっきの女の人って……結局、何?」
星「え、ええっ……!?」
星はあからさまに困惑していた。もはや嘘を隠す気すらないらしい。
敢えて背中を見せて立ち去るふりをして見せる鈴仙を前に、
星は話すべきか、隠すべきかを必死に悩んでいるように見える。
195 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:49:40 ID:???
腐乱す審判で距離補正無視のシュートでどこからでもフリーで狙える
1対1狙い連発で接触プレイ増やして相手が引くとPKも狙える
逆に1対1狙いされると比較的困る戦力なのにそれも審判で防ぐ
守矢は審判買収で長所を伸ばして短所を補うことがテーマの外道チーム
196 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/12(木) 23:50:21 ID:MoXMpA7+
星「……えっと。 その………」
星は観念したように、鈴仙にこう一言答えた。
先着1名様で、
★少しだけ情報→! card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
JOKER→女性「それはあたしが自ら教えてやろう!」鈴仙「さ、さっきの人(?)だ!?」
ダイヤ→星「鈴仙。 私は……どうしたら良いんでしょうか……」
ハート・スペード・クラブ→星「……一つだけなら、答えられます」
クラブA→星「足が無い女装コスプレをしたロベルトさん(全裸)です」(※BADENDです)
197 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:50:39 ID:???
★少しだけ情報→
ダイヤA
★
198 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:50:48 ID:???
★少しだけ情報→
クラブ3
★
199 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:52:16 ID:???
お、ダイヤさんナイス
200 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:53:13 ID:???
もう星が嫁でいいよ
タイバニで幻想郷を制そうぜ
201 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:55:32 ID:???
ピエールも若島津いるし本当にやだな
ホームタウンディシジョンはフランスだから余裕あったんだけど強いと面倒だな
下手にシュート打ってもダメだわ
バランス崩し狙いのシュートも逆効果だし多分若島津にはそれの無効スキルついてると思う
202 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:56:13 ID:???
チャキ(居合の構え)
203 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:57:23 ID:???
新聞のDFのブロックとGKの1対1を見る限りだと本当は師匠のドリブルでごり押しも手
しかし審判があれだとノーゴールの確立高そう。1対1が狙いにくい
204 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:57:30 ID:???
また女装コスプレ(全裸)か・・・
服はオーラ的な何かか?
205 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:58:15 ID:???
嫌と言うより面倒
わざわざエリーンに話しかけなければならんし
どうせだったら嫁候補のパッチェさんに通い妻しにいきたい
206 :
森崎名無しさん
:2015/02/12(木) 23:58:23 ID:???
若島津相手には一発で決めないと駄目だからシュート+2回収しないとそろそろ苦しい
ブロッカーも強いみたいだし
207 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:01:42 ID:???
相談相手は
てゐ、師匠、けーね先生、マスターあたりかな?
師匠はあと印象値一上げれば特訓できるし
ディフェンスリーダーとしてけーね先生に頼ってみるのもいいかもしれない
208 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:02:45 ID:???
ワールドカップでもそういうアホなことやって世界からブチギレともう来ないという感想を得た
国があった
209 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:05:34 ID:???
??「結果は出したのでセーフニカ」
210 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:07:00 ID:???
観客も案外節穴ばかりじゃないし審判買収なんかしてたら絶対バレバレで評判信仰は落ちるのにな
211 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:07:50 ID:???
なら人里→相談→地底の順がいいかな?
個人的には草サッカーはやっておきたいけど最悪パスもありか
リアル幻想セブンに行くなら、マジでゆかりん洗脳はありかもね。
妨害緩和だけでもかなり大きい気がする。
212 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:08:07 ID:???
>>209 アジアでワールドカップベスト4とか本当にすごい国ニダ!
やっぱり韓国はアジア最強で最高の国ニダ!
213 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/13(金) 00:25:18 ID:pdvA3f1A
★少しだけ情報→ ダイヤA ★
ダイヤ→星「鈴仙。 私は……どうしたら良いんでしょうか……」
星はぽつりぽつりと、そう話しだした。
それは先程までの能天気な彼女と違い、心底悩み、苦しんでいる様子だった。
星「……さっきの人は口外するなって言ったけど。
でも、鈴仙にだったら話をしても問題ないと思います」
鈴仙「――そ、それってどういう意味? こ、告白?」
意味深な風な言葉を述べる星に、鈴仙は焦りながらもおどけて返す。
しかしそれは、やはりというべきか愛の告白では無かった。なぜなら。
星「――さっきの人は自分の事をスカウトと名乗りました。 ……『プロジェクト・カウンターハクレイ』の。
そしてあの人は私にこう言ったのです。
『おめでとう。 貴女は我らがプロジェクト・カウンターハクレイのキャプテン候補に選ばれました』……ってね」
鈴仙「…………!!」
――鈴仙にならば話をしても問題が無い理由。
それは、彼女もまた、『プロジェクト・カウンターハクレイ』。
サッカーにより、幻想郷の凝り固まったシステムの打破と変革を図る計画の一員として、
かつての鈴仙と同じように、スカウトを受けていたからに他ならなかった。
星「……鈴仙も、そうなんでしょう? 『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテン候補として、
幻想郷の未来を変える存在として、貴女も選ばれたのでしょう。 ……さっきの方から聞きました」
鈴仙「そ、そんな……」
214 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/13(金) 00:26:29 ID:pdvA3f1A
星「私は。 ……私達は、人間と妖怪の真なる平等を目指しています。
支配・被支配の関係を超えた、種族に関係無く、皆が笑いあえる世界を。
――丁度、サッカーで様々な種族の人妖が競い合うように。
そう言った意味では、私も彼女の語る計画に心を打たれなかった……と言えば嘘になります」
星は凛然とした様子で語った。先程の人懐っこい少女の面影は薄れていた。
星「ですが、私は同時に彼女達の計画を恐ろしくも思うのです。
努力が報われる世界、弱くても努力で強者に勝てる世界。 ……それは確かに素晴らしいことだ。
しかしそれでは、負けた人はどうなるのです?
その世界では、例え互いに努力を積んだ者同士の戦いであっても、敗者は労われない。
そして、勝って勝って勝たなければ……その者は、努力をしているのに怠け者として揶揄される。だから止まる事は出来ない。
そうした果てに、人間と妖怪との不平等とはまた別な。 ……もしかしたら、もっと恐ろしい不平等が生まれるのではないか。
――私は、そんな気がするんです」
鈴仙「……確かに、そうかもしれない」
鈴仙は辛うじて相槌を打てた。
星「だけど。 ……私は同時に、そんな世界に興味を抱いている。
聖の教えとは背く事になるかもしれないけれど、そんな苦しい世界を、仲間達と乗り越えてみたいとも思う。
ぬるま湯のような夢の世界よりも、生きてそこにある現実が……その戦いの先にはある気がするのです」
虎の獰猛さと、寅の穏やかさを兼ね備えた少女は、こう鈴仙に苦悩を語る。
『プロジェクト・カウンターハクレイ』に潜む危険を恐れ、その一方でその危険を愉しみたい。
かつての日向への烈しい拒絶は、自身の心に封じられた獣性への恐怖と反発では無いか。
医学の一環として精神分析を齧っている鈴仙は、咄嗟にそんな予想をした。
215 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/13(金) 00:28:37 ID:pdvA3f1A
星「鈴仙。 私は……どうしたら良いんでしょうか……」
星は泣きそうな顔で俯いた。鈴仙は星にどんな声を掛けてあげればいいのか。
そもそも、星の半分も考えていない自分なんかに、何か言える事があるのか。
そう思いながら、鈴仙は―――。
A:星の自分よりも大きな身体を、やさしく抱きしめた。
B:「――良く分からないけど。 私は……星が行きたい道を選べば、良いと思う……」
C:「私に聞く必要なんてないよ。 貴女には、もっと頼れる仲間が一杯いるじゃない」
D:星の頬を、軽く張り倒した。
E:「これからは選手でなく妻として私を支えて欲しい」ここよ! ここで告白よ!
F:その他 自由選択枠
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*シリアスそうな選択肢ですが、大きなプラス/マイナスやルート分岐はありません。
ロールプレイして、気軽に選択をしてくだされば幸いです。
216 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:29:50 ID:o1En3Gt+
A
217 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:30:08 ID:bQWNPbA+
A よしよし
218 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:30:49 ID:IfcxLHLU
F人間も、妖怪も、動物も変わらない。何もかも生きているということは闘いだもの
何も変わらない。
まぁつまり
戦わなければ生き残れない!
219 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:32:22 ID:???
FA+そのまま泣いている姿を見られないようにと言いながら慰めるように
暗いところ(意味深)に行く
220 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/13(金) 00:33:53 ID:???
――と、いったところで今日の更新はここまでです。
>ホームタウンディシジョンについて
細かい事は言えませんが、実は、対処をしなくてもストーリーの流れで、前半終了時には効果が切れるようにしたいと思っています。
ですので、そこまで恐れなくても大丈夫と言えば大丈夫かもしれません。
対処についても、やろうと思えば苦労せず出来る程度にしようと思っています。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
221 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:41:22 ID:???
乙ロットー!
222 :
森崎名無しさん
:2015/02/13(金) 00:45:32 ID:???
乙でした。
どのルートが一番鈴仙の嫁が多くなりそうかな。
223 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 00:53:38 ID:???
こんばんは、更新していきますが、今日は文章だけになりそうです(汗)
>>221
乙ロットありがとうございます!
>>222
乙ありがとうございます。どのルートでも行動次第で嫁は増やせますね。
224 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 00:54:38 ID:???
A:星の自分よりも大きな身体を、やさしく抱きしめた。
鈴仙はこういう時、どういう表情をすれば良いか分からなかった。
不安げな星の表情が、かつての妖夢と重なる。
自分はまた、大事な友人を失ってしまうのではないか。道を違えてしまうのではないか。
後悔すべき事では無い、過去に引きずられてはいけない。頭ではそう理解していても、心が恐怖で動かない。
しかしそれでも、数々の出会いと別れから成長した鈴仙は、必死に心を奮い立たせ、一歩を踏み出す事ができた。
鈴仙「――んっ……!」
スッ……ガバッ。
星「ふ、ふへぇっ? れ、鈴仙?」
――具体的には、鈴仙は気の利いた言葉をかける事もせず、文字通り一歩を踏み出して。
そのまま、星のすらりとした身体に飛び込んで行った。
星「ちょ、ちょっと鈴仙! 何してるんですか! やめてくださいよ!?」
短く綺麗に整えられた、金と黒のメッシュがされたショートヘアにスレンダーな長身。
遠目から見ると美青年とも勘違いされる星は、
そんな鈴仙の抱擁に、やはり少女っぽく顔を真っ赤にして目を回して緊張を隠さない。
鈴仙「星。 大丈夫。 私なんかよりもしっかり考えている星なら、きっと大丈夫だから……!」
そんな星に対して熱っぽく抱き着く鈴仙は、丁度星の首筋位の背丈しか無く、
傍から見ると星の彼女のように見えなくも無い。
……当の本人としては、上手く表せない感情を全力で表現しているだけなのだが。
鈴仙「私だって……これから先、自分がどうなるかなんてわからない。
正直言って、私は幻想郷がどうとか、仲間がどうとかすら考えられてないと思う。
自分の事で、ホントに精いっぱいなんだ」
225 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 00:55:55 ID:???
星の温もりが伝わって来る。鈴仙は今なら、自分の想いを少しでも話せるような気がした。
鈴仙「……だけど、星は凄いと思う。
だって、星は自分の事だけじゃなくって、幻想郷の事とか、仲間と戦う事とか。他がきちんと見えてる」
星「私は何も見えてないですよ……。 宝塔も良く落としますし」
鈴仙「そんな事……宝塔は、そうかもしれないけど。
それでも、星は仲間の為に凄いFWになれたじゃない。萃香さんからゴール、割ったんでしょ?」
星「あれは……皆の協力のお蔭です。私が凄いんじゃありません。私はただの力の弱い妖怪。
それを、毘沙門天様が私を見出して下さり、聖や命蓮寺の皆が、私を慕ってくれた。
――鈴仙だってそうですよ? もしもあのヒューガーとの一件の際、鈴仙が居なかったら。
私は今でもきっと、『急にボールが来たので……』とか言って、仲間を守れなかったと思います。
私は皆のお蔭でここまで来れた。だから、私は皆の力になりたい。 それだけです」
星は少しずつ緊張がほぐれたのか、鈴仙の頭を優しく撫でてくれた。
鈴仙は一瞬、このひとは自分の実の姉では無いかと勘違いしそうになった。
鈴仙「……なんだか、私の方が慰められてるみたいになっちゃったけど。
でも、星はもう、答えを決めてるみたいね」
星「……え? そ、そんな事ないですよ?」
暫くの抱擁の後、鈴仙と星は違いに再び近くで向き合う。恥ずかしさはもう無く、代わりに鈴仙は安心感を覚えた。
鈴仙「さっきから言ってたじゃない。 私は皆の力になりたい、って……。
――それが星の望む道だったら、それが一番出来る道を選ぶしかないんじゃあないの?」
226 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 00:57:01 ID:???
だからこそ鈴仙も、先程までの恐怖を振り払い、そう自信を持って星に話す事が出来た。
鈴仙は中山の言葉を思い出す。
友人とは『互いに違う道を行こうとも、自分を理解してくれる存在』である……と。
鈴仙は星や妖夢が自分と違う道を選んだとしても、それを恐れる必要は無いのだから。
星も、鈴仙の言葉にはっとして気付かされたように目を丸くし、そのままうるうると目元を潤わせて――。
星「……ええ、そうですよね! 『プロジェクト・カウンターハクレイ』に乗るか、乗らないか。
今の私には、どっちを選んだ方が仲間を守れるかは分かりません。
それでも、どちらが私の望む道をより実現できるのか。 それをしっかりと考えてみようと思います!」
――と、鈴仙に向かって大きく頷く。やや大げさなリアクションも、星のチャームポイントだった。
鈴仙「(……妖夢は強くなる事を望み、神子が牛じる実力主義の組織・ハイパーカンピオーネへとその身を投じた。
星は仲間を守る事を望み、……今は、どの道を選ぼうか悩んでいる。
私は……何をいちばん望んでいるのかな)」
そんな元気いっぱいな星の横顔を見て、鈴仙はかつて同じような顔をしていた妖夢を思い出し、
そして――鈴仙自身、自分が今何を望んでいるかが、少しだけ分からなくなった。
鈴仙「(私は……仲間と一緒に強くなりたい。 けど――それは本当の望み?
師匠と並び立つ選手になる。 ……本当にそう? ……いや、ウソでは無いと思うけれど。
――でも、私は一体。 ……何を一番望んでいるんだろう……?)」
――命蓮寺からの帰路、鈴仙の思考は再び混沌と渦巻いていった。
*星の評価値が追加で大きくあがりました。
227 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 00:58:01 ID:???
……と、いったところで一旦ここまで。つづきは1時間以内に投下したいです。
228 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:48:41 ID:???
更新を再開します。
順番としては、
@てゐの特別イベント(評価値が一定値を超えたボーナス)→A9日目結果ハイライト→B記載漏れの8日目試合結果
→C10日目朝・新聞イベント
……という流れにしたいと思っており、今日でBまでは終わらせたいと思っています。
229 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:49:43 ID:???
〜9日目午後・てゐとの特別イベント〜
【てゐの本気】
永遠亭から帰ると、てゐが出迎えてくれた。
ぱたぱたと玄関へと走り寄ってくれる姿は、その外見も相まって非常に愛らしいが、
その内面の悪辣さを良く知っている鈴仙にとっては不愉快極まりない。
てゐ「お帰りなさい、鈴仙ちゃん。 随分とお熱かったようで何より。 ヒューヒュー」
鈴仙「……どこで聞いてたのよ。 相変わらず地獄耳ねぇ」
てゐ「えっ!? マジで何かあったの!?」
鈴仙「残念だけど、相手は同性だし。 普通に悩みを相談されただけだから」
てゐ「な〜んだ、残念。 折角ブン屋に特ダネ売りつけて小遣い稼ぎしようと思ったのに」
鈴仙「アンタは私を一体、何だと思ってるのよ……」
先程までの星との切実な会話と比較したら一目瞭然に、
てゐが鈴仙に話しかけて来る内容はことごとく下世話でレベルが低い。
鈴仙の口調が不機嫌になるのも致し方無い事ではあったが――。
パスカル「ははは。 相変わらず二人は仲が良いな」
鈴仙「ど、どこがよっ!?」
てゐ「えー、私も鈴仙と仲良いってバレたら社会的評価落ちるしー」
230 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 01:50:31 ID:???
一旦乙です
モチのロン、ロベルト本郷院ルートさぁ!
鈴仙「帰れ」
森崎なら笑い飛ばして自分の道を行くだろう
日向なら自分が間違ってるなんて考えすらしないだろう
中山さんなら他のもっと平坦な道を知りつつも、敢えて困難に乗り込んでいくだろう
鈴仙さんはまだまだ、迷いが消えない
けど、迷えるだけすごいよなあ……大概の人は言い訳して迷うことすらなく、
下手したら道さえ見えず、埋没していくんだから……
あまり無理はなさらすにー
231 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:50:56 ID:???
――それは、第三者のパスカルからしてみれば、これ以上無い親愛の証らしい。
夕食の席、
てっちり
をつまみながら、パスカルは鈴仙とてゐにこう語った。
パスカル「そもそも、仲が悪ければあんな『インビジブルデューパー』みたいな凄い合体シュート、
出来る筈も無いんだが……それを度外視しても、だ。
てゐと居る時のレイセンが、一番緊張していないな……と思ってな」
鈴仙「……べつに、パスカル君と話してる時だって、緊張してないわよ。
佳歩とかつかさみたいな部下のウサギとだって、妖夢とか星みたいな友達とだって……」
パスカル「そうかな?」
パスカルは何故か上機嫌だった。
パスカル「最初からずっと思っていたが、レイセンは幻想郷の人妖として、かなり特殊だよ。
相手の顔色をしっかり窺って、時には遜り、時には強気に出たりする事が多く、自分の都合で時々の性格を変えている。
なんというか、俺達の世界の人間とそう変わらない感じだ。
……暢気さと世間ズレしてる所は、ちょっと違ってるけどな」
鈴仙に聞かれないよう、パスカルは最後の一行を小声で早口で述べた。
暢気な鈴仙相手にはそれで充分だった。 鈴仙は特に気を害した風も無く、
鈴仙「……その話、他の人にもされたわよ。 ……誰にされたかは、ちょっと覚えていないけど。
――で、それとてゐとがどんな関係があるって?」
パスカル「いや。そんな中で、レイセンは無意識に他者に気を遣っているというか。
言っちゃ悪いが、ちょっと遠慮してるフシがあると思ってね。
俺の知り合いにも居たな、アイツは確か今ブラジルのサンパウロだったか……」
パスカルは鈴仙に話しながら、過去を振り返っている様子だった。
てゐは鈴仙の隣で、少し恥ずかしげにもじもじしているような気がしたが、
良く見ると輝夜おさがりの「すまほ」なる端末が示す株価の上下を気にしているだけだった。
232 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:52:20 ID:???
パスカル「……まあ、兎に角。
そんなレイセンでも、てゐと話している時は何だか素の自分を見せているような。
そう思っただけなんだ。 すまないな、長話になっちゃって」
食事が気になったのか、パスカルはそれで早々に会話を切り上げる。
鈴仙は何だか狐につまされたような気持ちになったが、
てゐ「鈴仙ちゃ〜ん、友達でしょ? だから私と契約して、連帯保証人になってよ〜」
鈴仙「はいはい……」
――鈴仙から見て、てゐは結局相変わらず。
試合の時や練習の時は一時団結するし、イザという時に頼りになるのは否定しないが。
こと日常においては、てゐは鈴仙との友情なんてあまり考えていないと感じた。
233 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:53:41 ID:???
〜食事後・てゐの私室〜
てゐ「……(鈴仙。 鈴仙かぁ。 昔は、私もアイツの事嫌いだったけどなぁ)」
――しかし、てゐは普段の飄々とした仮面の中で、
鈴仙に対して並々ならぬ感情を抱いていたのは言うまでも無い。
てゐ「(ここに来た当初はヒドいモンだった。無能なクセにプライドは一人前。
地上人への差別根性は丸出しで、だけど自分が特別強いワケでも無い。
だけど、鈴仙もここ暫くで、めちゃめちゃ変わったよなぁ……特に、中山さんが来てからは)」
パスカルの言葉に機に考えてみると、最初はいけ好かない奴と思っていた鈴仙が、
何時の間にか自分の中で大きな存在になっていった事実に気付く。
一緒にサッカーをしたり、遊んだり、宴会でバカをやったり、
そして……努力に裏打ちされたテクニックに溢れる、まさしく下剋上のコンビシュート
――『インビジブルデューパー』を完成させたり。
そんな中でてゐは、変わりゆき成長する鈴仙をいつも間近で見て来た。
てゐ「――鈴仙が頑張ったら、次は私が変わる番……なのかねぇ、やっぱり」
試合中何度も無意識的に感じていた、そんな感覚。
このままでは、自分がかつての鈴仙のように、年増の大妖怪としてのプライドに縋るだけの、
案外大したことない存在になってしまうのではないか。
234 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 01:55:00 ID:fsJU9Hc2
てゐ「……このままじゃ、私も『全幻想郷選抜大会までは永遠亭レギュラークラスでありながら、その後没落した凡手』
扱いされちゃうかもしんないしね。 ちょっと、メンタルトレーニングでもしてみようかな」
てゐはこれまでも、中山の影響を受けた鈴仙の近くで多くの変化をして来た。
しかし彼女は今、自らの意志で変わろうと思った。道を切り開いてみようと思った。
その結果――てゐの潜在能力は、特段の練習をこなす事も無く開花したのである。
具体的には……。
先着1名様で、
★てゐの成長→! card★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
JOKER→てゐ、常に本気モードに!全能力+2で、全必殺技の発動率が+1/4!(スキル・本気モードは消滅)
ダイヤ→ハート・スペード・クラブ+パスカットフラグを回収!
ハート・スペード→クラブ+鈴仙とのコンビプレイフラグ(連続ワンツー)が立った!
クラブ→スキル・本気モードの効果が全能力+2から+1に。その代わり、てゐの全能力が+1!
235 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 01:55:44 ID:???
★てゐの成長→
ダイヤ8
★
236 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 01:55:58 ID:???
★てゐの成長→
JOKER
★
237 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 01:56:51 ID:???
惜しいが悪くはないな、むしろいい結果だ
238 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 01:57:51 ID:???
惜しいいい! けど充分だ!
239 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 02:15:48 ID:fsJU9Hc2
★てゐの成長→ ダイヤ8 ★
ダイヤ→ハート・スペード・クラブ+パスカットフラグを回収!
てゐ「(……うむ。 今ならなんか私も出来そうな気がするぜよ)」
互換キャラの口調が若干移りそうなくらいまで、てゐはメンタルトレーニングに励んだ。
というか仮にてゐの互換キャラがカルツ君だとしたら、相棒の鈴仙はシュナイダーなのだろうか。
そんな良く分からない電波が聞こえて来る位、てゐはガラにも無く真面目に励んだところ。
てゐ「(――そうね。 元のポテンシャルは流石に急には成長出来ないけれど。
その配分を上手く振り分ける事なら、今でも出来るかもしれないわ)」
――何となく、今なら急場で無くとも本気モードの力を出せるような。
そんな前向きなイメージが鮮明に溢れて来る。
特に先の試合で感覚を掴んでいたパスカットの技術については、今すぐにでも実現可能となりそうだ。
それだけでは無い。今こうして、まるで鈴仙の影を追いかけるように思考を巡らせたてゐは、
鈴仙がこれまで歩んで来た道の辛さ、楽しさ、厳しさ。その全てが分かるような気がする。
てゐ「(……そして、鈴仙との連携についても工夫が出来る着想を得た。
私は今でも、既に永琳様を超えて永遠亭一のパサーになった自負があるけれど。
ここで、鈴仙との連携が強化出来れば、私達の連携は――お師匠様をも超えられる!
ふふ……鈴仙。 こんな事は死ぬほど恥ずかしいからこの先二度と、()で括ってある文章内でも二度と言わないけれど。
……あんたはさ。 佳歩とかつかさとか他のウサギ達だけじゃない。 あんたはもはや――私にとっても希望なんだ。
弱い私らが、私らなりの個性と特徴、そして努力で強い奴らにも勝てるかもしれないって。 そう思える為の希望なんだよ……!)」
そこまで思ったてゐは、「あー恥ずかし」と言って早々に何時もの悪辣な子どもの顔に戻ったものの。
それ以来、てゐは鈴仙に対してほんの少し優しくなった……ような気がしたのは、鈴仙の妄想かもしれなかった。
*てゐの全能力が+1されました。
*更に、てゐがパスカットフラグを回収! パスカットが+1され、『フラスターエスケープ』の発動率が1/2になりました。
*てゐのスキル・本気モードの上昇幅が+2から+1になりました。
240 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 02:22:13 ID:???
……と、言ったところで疲れてしまったので、今日の更新はやっぱりここまでです。
明日は以下のイベント群ABCを消化し、10日目の行動選択まで行ければと思っています。
<現在消化中の固定イベント群>
済てゐの特別イベント(評価値が一定値を超えたボーナス)
A9日目結果ハイライト
B記載漏れの8日目試合結果
C10日目・新聞イベント
>>230
一旦乙ありがとうございました。
鈴仙も大分吹っ切れては来たのですが、肝心の道がまだちょっとあやふやな感じですね。
お言葉に甘えて無理せず、今晩は休ませて頂こうと思います。
それでは、皆さま、本日も遅い時間までお疲れ様でした。
241 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 12:39:50 ID:???
乙ウサ
あれ、てゐ普通に強くなってないかな
ガッツを除けば準一級レベル……?
中山「鈴仙はワシが育てた」
242 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 13:51:46 ID:???
乙ロットー!
次の試合でサイドチェンジで横を幅広く使っていくのも考えてたから、ここでてゐの強化は助かるのじゃ
だって敵の長所が縦のラインが強いだけど裏を返すと縦しかないもん
243 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 14:06:45 ID:???
審判「本当にそうかな?」
244 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 14:10:57 ID:???
横の揺さぶりは審判がカバーしてクリアー……なんでやねん!
しかし横のゆさぶりが弱点ってイングランドのフランス評そのまま
245 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 15:40:01 ID:???
その後没落した...って本編でクラブAをピンポイントパスされた◯山さんじゃないですか...
246 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 20:34:13 ID:???
てゐさんはちょっと前まで、選抜入りできるのか?
と心配してたが今は逆に選抜にすっぱ抜かれないか?
と心配になるな
やっぱこういうイベントあるのかー
佳歩さんや慧音先生でも余裕があれば狙いたいが……決勝戦まででのスパンでいいから
個人的に活躍してほしいし、大砲と壁は必要だよね
とりま草サッカーの成長に期待
247 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 21:40:29 ID:???
こんばんは、更新していきます。
>>241
乙ありがとうございますウサ。
てゐはこれで、パスに関しては間違い無く世界トップクラスになりましたね。
本気のエンシェントデューパーの威力はなんと58です。
他の分野もドリブル、一対一、タックル、パスカットに技がありますし、中々頼れると思います。永遠亭のバビントン君ですね。
>>242
乙ロットありがとうございます。
守矢チーム戦については、またイベントを考えていますので、ちょっと厄介かもしれません。
248 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 21:42:07 ID:???
〜大会9日目・固定イベント〜
【試合結果ハイライト・9日目】
−9日目午前・妖怪の山守矢スタジアム−
早苗「……完敗です。 やっぱり、霊夢さんは強いなぁ……」
守矢みらくるずのトップ下・東風谷早苗は、試合終了後のフィールドで寂しげにそう呟いた。
鈴仙達永遠亭ルナティックスと妖夢達西行寺亡霊連合との試合終了と時を同じくして、
妖怪の山にある豪奢なスタジアムでは、博麗連合2015VS守矢みらくるずとの試合が終わった。
試合結果は、……3−0。 完全に、守矢みらくるずの完敗だった。
ピエール「対戦相手のトップ下。 あれが幻想郷での最強プレイヤー――レイム・ハクレイか」
早苗の隣で口惜しげに敵陣を睨むのは、フランスが誇るフィールドのアーテイスト。
科学と呪術を融合させた守矢の術で、幻想郷に精神を媒介している彼はその特殊な立場もあって、
半ば観光感覚でこの場に立っていた事は否定できない。
――あの、自身をも大きく凌駕する才能を持つ、正真正銘の天才を目の当たりにするまでは。
霊夢「(また勝った。 これも努力のお蔭なのかな? それとも……)」
そして、この試合1ゴール2アシストの活躍を遂げ、間違いなく勝利に最も貢献していた人物
――博麗霊夢は、当たり前に約束されていた勝利を味わう事は勿論せず、
だからと言って、いつものように面倒臭がることもせず。 ……どこか満たされぬ感情を覚えていた。
249 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 21:50:14 ID:???
神奈子「うーむ、負けたか。 まあ、これもシナリオ通りと言って差支え無かろう。
諏訪子。 例のピエール君みたいな装置の『量産型』、きちんと準備出来てるんだろうね?」
諏訪子「へいへーい。 決勝トーナメントの……うん、後半位から稼働可能だよ。
だからさ、前半戦。 ……神奈子も死んでもトチんないでね? 特に、早苗にはバレないように」
神奈子「ああ、分かってるさ」
諏訪子「大丈夫かなぁ……(――っていうか。 審判を買収だなんて、そんなあくどい事してて良いのかなぁ。
今の内に弁護士でも雇って、全責任が神奈子に来るよう根回ししとこうかなぁ)」
敗北したにも関わらず、その様子を概ね満足気で見守るのは悪い大人達だった。
早苗の保護者を自認する守矢の二柱は、信仰を売り歩く商人。
商人は過程における損失よりも、結果における利得を何より重視する。
決勝トーナメントの進出が確定した状況での敗北は、彼女達が目指す結果について、何の影響も無かった。
森崎「おい若島津。 お前、こんなトコで何してんだよ?」
若島津「今の俺は若島津では無い。 日向さんの下を去った俺は、ついに外界での自分を忘れてしまった……。
今の俺は、酒と暴力を愛する、一匹の獄卒に過ぎんぞ」
――この試合もFWで出場し、偶々であった知り合いの若島津から一対一で1ゴールを奪った森崎は、
再会を惜しむ事は勿論せずに、意気揚々と若島津をおちょくりに向かっていた。
しかし当の若島津は、昔以上に気難しく、そして頭がおかしくなってしまったらしい。
森崎の言葉に全く耳を貸すつもりはなかった。
華扇「(――そう、それで良いのです若島津。 貴様は既に人である事を捨てた修羅これ美味しいわね……)」ムシャムシャ
森崎「(うわっ。 若島津の奴、後ろの
ロースカツ
食ってるピンク髪の姉ちゃんにめっちゃ睨まれてる。
ひょっとして、この琴音さんみたいなストーカーに追われたノイローゼで、あんな風になっちまったのかな)」
そしてその結果、森崎の脳内で別の誤解が生まれかけていた。
250 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 21:52:42 ID:???
魔理沙「(今日の試合は1ゴール……!
やっぱり、あのシュートが完成しないと私の火力はレミリアはおろか、うどんげや星にも劣りそうだ。
今日もこれから練習だな……)」
――こうして騒ぐチームメイトや敵チームの選手。
そして、寂しそうに佇む霊夢にも目もくれず、彼女の相棒である霧雨魔理沙は更なる強さを求めるべく、
早々にスタジアムを去って自主練習へと向かうのだった。
博麗連合2015 3 − 0 守矢みらくるず 試合終了!
251 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 21:54:00 ID:???
***
−9日目午後・人里サッカーコート−
レミリア「――HA!」
ズバアァァッ! バシュウッ!
パチュリー「決める……!」
ズバァァァァァァァッ!
フラン「ぎゅっとしてー、ドッカーーーンッ!」
バゴオオオオオオオッ! ドガドガズバァァァッ!
咲夜「ここよ……ここで、決めるのよ!」
バギュッ!! ―――ズバアアアアアアアアアアアアアアッ!
美鈴「アチョ〜〜〜〜!!」
バゴオッ、ズバアッ!
陸「アイヤー。 皆、溜まってるアルなァ。 先の敗戦が、余程悔しかったアルねぇ」
252 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 21:56:01 ID:???
永遠亭ルナティックスの試合が終わった後に執り行われた、
予選リーグAブロック最終試合、紅魔スカーレットムーンズ対バケバケ同盟の試合は散々だった。
無論、スカーレットムーンズによる圧倒的な虐殺試合だった、という意味である。
キャプテンでありCFのレミリアが4ゴール1アシスト。
これでレミリアは鈴仙を抜いて単独で得点ランキングのトップに立つ。
レミリアから1アシスト、パチュリーから2アシストを受けたフランドールはハットトリック。
聖徳ホウリューズ戦での激しいマークによる負傷から復帰したパチュリーは、
しかし本調子でない為か後半からの出場だったが、1ゴール3アシストの活躍。
それに加えて咲夜がDFの位置から、距離による減衰の無い『殺人ドール』で1点、
美鈴がフリーキックから自慢の必殺ミドルシュート、『緋龍拳』を放ち1点。
また、小悪魔も前半に1アシストの活躍を見せている。
試合結果は10−0。
まさしく先日スカーレットムーンズが受けた屈辱――新興勢力・聖徳ホウリューズ相手への敗北を経てもなお、
彼女達はあくまで圧倒的な強者たらんと、決して手を緩める事も怯える事もなかった。
紅魔スカーレットムーンズ 10 − 0 バケバケ同盟 試合終了!
253 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 21:57:06 ID:???
***
−9日目午後・再び妖怪の山守矢スタジアム−
9日目午後の試合は、ある意味では紅魔スカーレットムーンズの試合よりも、
こちらの試合の方が目立っていたかもしれない。
大会予選Bブロックの最終試合。スカーレットムーンズ二軍対妖精大連合の試合である。
本来の実力層的に考えて、メイド妖精と野良妖精との試合である以上、盛り上がりなど見込めぬ筈だったが。
――今大会での妖精大連合には、観客を魅了するトリックスターが居たからだ。
来生「ハッハァ! 俺は天才だ〜〜!!」
バシュッ! ズバァァァァァッ!!
実況「き、決まった〜〜! ゴーーーール! 妖精大連合のプレイングマネージャー来生哲兵選手、
メイド妖精@選手の一対一に勝利して、後半戦のみでハットトリック達成!
そして同時に試合終了! 3−0! 3−0で、予選リーグ2勝1分の妖精大連合は、決勝トーナメントに駒を進めました〜!」
大妖精「えっと。 ……あの。 カントクさん。 活躍してもらってこんな事言うのもヘンですけど。
自分抜きで勝てるんだったら、極力私達に任せたい……みたいな事、前言ってませんでしたっけ?」
来生「へ? 俺そんな事言ったっけ? でもしょうがねえだろ。
お前たちが何時まで経っても攻めあぐねてたから、我慢できなくなっちゃってさー」
人間でありながら、妖精に近い気質を持つ来生はとぼけてみせる。
彼は自分自身の楽しさやこだわりについては妥協しないが、崇高な理念は存在しない。
チルノ「むぐぐ〜! あたいがもうちょっと強ければ、コイツがちょーしに乗らなくって済んだのに〜!」
254 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 21:58:40 ID:???
そんな来生の活躍を嫉妬するチルノは、妖精でありながら人間や妖怪に近い。
彼女は自分の理念――妖精たちの地位向上――を振りかざしはするが、それでもやはり深い事は考えない。
……そんな二人の絶妙で危ういスタンスが、
チームの士気と在り方を良い意味で高揚させていた事は言うまでも無かった。
観客「おい、ところで」「ああ。 あの外人だろ」「どうして妖精ばかりのチームに一人野郎が……」「きっと『そういう』人なんだよ…」
ヘルナンデス「(観客からあらぬ……では無いかもしれないが。 それでも不当な評価をされてるような気がする……。
くそっ。キスギの方がずっと、女の子たちに密着したりお風呂入ったり着替えしたり。 色々役得してる筈なのに……)」
ルナ「(ナンデスさんって悪い人じゃあないけど、たまに私達を見る目がアヤシイような……気のせいかな)」
――そしてこのチームの一番の被害者は、妖精的過ぎてあらぬ疑いを掛けられない来生に代わり、
不当に(?)ロリコンの烙印を押されているGK(今日は監督役)。ジノ・ヘルナンデスかもしれなかった。
妖精大連合 3 − 0 スカーレットムーンズ二軍 試合終了!
255 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 21:59:41 ID:???
〜10日目午前・固定イベント〜
【8日目の試合結果+花果子念報・その9】
『大会8日目・聖徳ホウリューズ5−0で羽目玉チームに勝利』
『蘇我屠自古選手2ゴール、豊聡耳神子選手1ゴール2アシスト、小田和正選手しれっと1ゴール』
『岬太郎選手、鮮やかなゲームメイクで1ゴール1アシスト』
『代表当落線上!? 射命丸文、人里相手に2ゴール止まり』
『反町1ゴール1アシスト、犬走1ゴール、姫海棠1アシストも決勝Tに不安』
『人里の謎のろくろ首妖怪、河童をちびらし1ゴール』
『人里FC、妖怪の山FCに1−4で完敗』
――鈴仙はサボっていた、大会8日目の新聞や雑誌記事のスクラップを貼りながら、
今日の朝食である
クッパ
を食べていた。
鈴仙「――聖徳ホウリューズは、もう隠さないで一芸特化の外界の選手達を使っているのね。
それで5−0で名無しチームに勝利……か。
スカーレットムーンズは同じようなチームに10−0で勝ってる事を見れば、点差だけ見れば案外大した事ないかもだけど。
あのお面の妖怪(こころ)も居るみたいだし、実力的にも、まだまだ底が知れない感じね」
大会得点ランキングとアシストランキングも更新しながら、
鈴仙はむうっとその出来上がったランキング表を確認してみる。
同じ選手が被っていないか、カウントしそこなった試合がないか。
そんな観点から何度も何度も注意深くランキングを見返すのだ。
鈴仙「レミリアさんやら霊夢やらが分身していて、それが機に忍者設定でもついちゃったら、
もう目も当てられないからね……」
目に見えぬ忍者に怯えつつ、鈴仙はランキング表に間違いが無い事を確認する。
今は大会10日目。
予選リーグの試合は、幽香やリグル率いる雑魚妖怪チーム対、さとりや勇儀率いる地霊殿サブタレイニアンローゼス。
白蓮や星の居る命蓮寺ロータス対、名無しのチームを残すのみである現状、ランキングは以下のようになっていた。
256 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 22:01:01 ID:???
大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ):
9ゴール レミリア
8ゴール 鈴仙
6ゴール フランドール、来生、射命丸
5ゴール 魔理沙、屠自古
4ゴール 勇儀、諏訪子、森崎
3ゴール 早苗、霊夢、神子、反町
2ゴール 神奈子、ピエール、星、メルラン、天子、赤蛮奇
1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、サニー、リリーB
影狼、藍、空、幽々子、幽香、針妙丸、パチュリー、小田、椛、岬
大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ):
5アシスト 霊夢
4アシスト てゐ、パチュリー、神子
3アシスト 早苗、ピエール、小町、小悪魔
2アシスト 森崎、反町、はたて、岬
1アシスト 鈴仙、影狼、大妖精、橙、お燐、諏訪子、アリス、レミリア
衣玖、針妙丸、空、リリーW、マミゾウ、ルナサ
257 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 22:02:12 ID:???
鈴仙「現時点での得点王はレミリアさん。アシスト王は霊夢。 これだけ見ると、いつもの大会っぽいけれど……」
幻想郷にてこうした大会のランキングの話となると、
それは即実際での妖怪としての格や、スペルカードやその他肉弾戦での強さと一致することが多い。
今までは、その定説をひっくり返せるのは、努力の魔法使い・霧雨魔理沙くらいであると言われていたが――。
鈴仙「フフフ……私が今んとこ得点王ランキングで2位になってるなんて。
今までだったら、誤植以外ではあり得なかったわ……」
鈴仙は、レミリアのすぐ下に付ける自分の名前を見て、一人悦に入ってニヤニヤしていた。
今までは勇儀や魔理沙、もしくはフランドールや射命丸のような人物がランクインしている位置に、
自分の記録がしっかりと記されている。
鈴仙「私だけじゃない。 てゐも4アシストで霊夢に次ぐアシスト数だし。
もしかしたら、このまま決勝まで行ければ、私が得点王に。てゐがアシスト王になっちゃうかもしんないわね……」
――確実に、この大会は何かが変わっている。
鈴仙はそんな確信を抱きつつ、決勝トーナメントの強敵に対する恐怖よりも期待を膨らませていたところ――。
ガラッ。
佳歩「あっ、鈴仙さまおはようございます。 新聞、お持ちしました」
鈴仙「あちゃ。 なんか悪いわね佳歩」
佳歩が甲斐甲斐しく、自室に朝食を持ち込み作業をしていた鈴仙に新聞を持って来てくれた。
新聞の一面は、人里で聞いた噂通り、博麗連合が守矢を完膚無きまでに叩きのめした事や、
スカーレットムーンズが10−0で勝利した事。射命丸が案外大したこと無いかもしれない事などで埋められていた。
鈴仙は佳歩にお礼をして、そのままゆっくりと一人、新聞を開いてみる事にした。
鈴仙「……さて。 今日は何か面白い記事は無いかしら……っと」
258 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 22:05:53 ID:fsJU9Hc2
新聞の中で、鈴仙が気になった記事は……。
A:特集記事「幻想郷の有力チームに迫る! 第9回」(※内容は更に判定)
B:ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(上)
C:求人広告:間欠泉地下センター工員(*日給1万円〜+手当品付き)
D:お尋ね者の天邪鬼 人里菓子店商品に爪楊枝刺し逮捕
E:伝説の超人 ヒジリー ストーリー 伝説 物語 絵巻 連載小説
F:通販コーナー「夢のカパネットにとり」(協賛:ヒューガー)
G:四コマ漫画『元祖! やっこい九十九姉妹』
H:適当にお茶を濁す。(すぐにイベントを終了できます)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*あと2回まで選択できます。
*色モノな記事ばかりにも見えますが、どの記事も内容は意味あるものになっていると思います。
259 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 22:06:17 ID:hvDELmz+
B
260 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 22:06:49 ID:nJ2XzH2o
A
妹紅「霊夢、もっと熱くなれよぉーっ!」
若島津君、酒を嗜んでいるのか(汗)
妖精たちは和むなー
261 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 22:07:41 ID:Gffwb1h6
B
262 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 22:34:23 ID:fsJU9Hc2
B:ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(上)
鈴仙「ふむふむ……。 おお、これは……」
鈴仙はひとり言を呟きながら新聞のページをめくっていくと、
おどろおどろしいレタリングで、『地底に眠る伝説の超人の謎に迫る(上)』――と、いう記事があった。
鈴仙「(地底に眠る伝説の超人。 ……どうもしなくても嫌な予感しかしないけど。
――でも、ひょっとしたら姫様がご所望の『地底の財宝』に関するヒントがあるかもしれないし。
ちょっと、読んでみようかしら)」
鈴仙は興味半分でその記事を読み進める事にした。記事にはこう書いてあった。
<地底に眠る伝説の超人の謎に迫る(上)>
「地底の奥底には、伝説の超バイキングのお宝が埋まってるんだ」
今回案内役を務めて下さった現地の死体焼却人はそう言った。
地上と地底との交流が復活してからもはや数年となるが、
未だ地上では地底やそこに住まう妖怪に対する偏見が拭えず、
また実際、地底妖怪も地底妖怪で物騒な事件を何件も起こしている。
しかし私はある日冒頭の噂を聞いた事をきっかけに、地底への偏見を解消するべく、
そして何より噂の真贋を確かめるべく、地底への探検を行う事としたのだ。 ……
263 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 22:36:19 ID:fsJU9Hc2
鈴仙「へぇ。 一人で地底を探検だなんて……無謀ね」
自分の事を棚に上げ、鈴仙はそう無責任な感想を漏らす。
そこから先は暫く、記者であるはたての地底旅行記が数行に渡って書かれていたが、
その内容は、かつて鈴仙が同じように探検した内容と相違無い為省略する。
――鈴仙にとってある程度新鮮だったのはその先、はたてが灼熱地獄跡の深層に辿り着いた後の話だった。
……灼熱地獄跡深層を探検する事数時間。
地獄鴉の放つ弾幕と高温に耐えながら、私達は地獄跡の最深部へと到達した。
マグマだらけの地獄だった為、最深部はきっと火の玉の中のような場所だと思っていたが、
実際は逆に、真っ黒で不気味な空間だった。
『このへんにあると思うよ、たぶん』案内人の適当な指示に従い、私は周囲の捜索に励んだ。
しかし、私達が見つけたのは巨大な鉄製の機械一つであり、
とても財宝に相応しい金目の物があるとは思えなかったのだが…… (続)」
鈴仙「だが……、何なのよ!? 結局財宝は何!? 見つからなかったの!?
それともその巨大な鉄製の機械が財宝でした、っていうオチぃ!?」
そこまで怒って、鈴仙はこの記事が上下に続いているという事実を思い出す。
灼熱地獄跡の再深層の情景と、そこに在ったらしい謎の機械の存在は確かに新しかった。
しかし――この上の部に記されている情報はこれだけである。
鈴仙「(う〜ん。 きっと下の部を読めば、『灼熱地獄跡の深層の位置取り』や、
『謎の機械の正体』について、ある程度分かるような気がするんだけどなぁ……)」
明日は絶対、この続きを読まなければ。そう決意するしかない鈴仙だった。
*明日の新聞で、『ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(下)』が選べるようになりました。
264 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/02/14(土) 22:37:55 ID:fsJU9Hc2
鈴仙「上下にするのは良いとして、あんな引き方は新聞記事としてどうなのかしら……」
未練たらしく、先程読んだルポ記事にブツブツ文句を付けながら、
鈴仙はもう少しだけ新聞を読む事にした。その中で、特に目が留まった記事は――。
A:特集記事「幻想郷の有力チームに迫る! 第9回」(※内容は更に判定)
B:ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(上)
C:求人広告:間欠泉地下センター工員(*日給1万円〜+手当品付き)
D:お尋ね者の天邪鬼 人里菓子店商品に爪楊枝刺し逮捕
E:伝説の超人 ヒジリー ストーリー 伝説 物語 絵巻 連載小説
F:通販コーナー「夢のカパネットにとり」(協賛:ヒューガー)
G:四コマ漫画『元祖! やっこい九十九姉妹』
H:適当にお茶を濁す。(すぐにイベントを終了できます)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*あと1回まで選択できます。
*色モノな記事ばかりにも見えますが、どの記事も内容は意味あるものになっていると思います。
265 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 22:39:11 ID:Gffwb1h6
D誰だ?
266 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 22:39:34 ID:ggnzUsMQ
D
明日を待てとな
今日は草サッカー登録と守矢対策かね
267 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 22:51:35 ID:???
Dは時事ネタか
268 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 23:01:33 ID:???
12日から決勝トーナメントとありますけど詳しい日程はどうなってるんでしたっけ?
269 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 23:06:34 ID:???
日程はwikiにあるよ
270 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 23:14:22 ID:???
ありがとー
271 :
森崎名無しさん
:2015/02/14(土) 23:21:08 ID:???
11日は人里サッカーとブリッツボールでつぶれる
12日の午前が人気のあるはずの妖精チームの試合だとしたら
午前は観戦、午後は試合で地底探索に行く時間がなくなる
どーしましょ
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