キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【神話に】鈴仙奮闘記44【挑むもの】

488 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/09/19(水) 01:21:14 ID:???
慧音「私はチーム全体ではなく、ごく身勝手かつ個人的な観点で述べさせて貰うが。
    前線の守備力が底上げしてくれれば、DFとしては安心できるという思いがある。
    そうした意味では、鈴仙がタックルを磨くという事も、私としては嬉しく思う」

そのアドバイスはいたって平凡かつ、慧音個人の私情も含んだ、
一見すると頼りなく役立たないアドバイスにも見えた。
しかし、鈴仙は彼女の言葉ではなく姿勢から意図を感じ取った。

鈴仙「(これって……私が守備に若干不安を抱いているのを分かってくれてて、
     その上でわざと、パスやドリブルじゃなくてタックルを練習すれば良い……って言ってくれてるのかも)」

先のイングランド戦、鈴仙は攻撃面では活躍したが守備面においては特筆した働きを挙げていない。
それはFWである以上、多少は仕方ない事かもしれないが、ロリマー、リチャード、テイラー……と。
FWに厚いタレントを擁するイングランドに対峙するにあたっては、言い訳じみた事は本来言えない。
ましてや、イングランド以上に強いチームが相手では、尚の事である。

鈴仙「(私が気付いていない事にまで意識を汲んでくれて、そう言ってくれたのかな。
     だとしたら、慧音さんってやっぱりすごいな……)」

パチュリー「(おかしいわね……私への尊敬度が慧音に吸い取られていってるような……)」

慧音「(パチュリー殿の指摘も知識も技術も、そこに一切の間違いはない。
     だが、私は教師として、多少の間違いは許容して、一緒に向き合ってやりたい。それだけの違いだ)」

若干良く分かっていないパチュリーだったが、慧音はそんな様子すらも個性と認める。
鈴仙は慧音の懐の深さに、改めて畏敬の念を深めるのだった。


*次回以降の練習時、1回限定で、鈴仙のパスorせりあいorタックルの基礎練習に補正がかかります。
(次回“以降”なので、次回練習じゃなくてもOKです)

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