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1- レス

異邦人モリサキ


[359]◆9OlIjdgJmY :2012/06/14(木) 20:59:08 ID:???

苦学生にお礼をしてもらうわけにはいかないから事情を聞かねばと考えて。

[360]テトラ ◆yfCGLLZSBA :2012/06/14(木) 20:59:29 ID:???
B
森崎の方が厳しい経験もしているだろうし
あまり真っ当な生き方でもないのでこちらから口出しはしない。
それに会って日が浅いのに家庭の事情を聞くのははどうかと思ったので

[361]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/15(金) 01:54:18 ID:???
皆様、ご回答ありがとうございます。
それでは早速ですが、>>351の選択については……

>>358 傍観者  ◆YtAW.M29KM様の回答を採用させていただきます!
ソフィアの機微を綺麗に拾い、またその一歩先までを見通された回答、お見事です。
ほとんど初対面だからこそ言えるような愚痴、なんていうのもありますよね。
CP3を進呈いたします。

また同様にソフィアの側からの視点を提示していただいた>>356 源氏 ◆rLDAH8Hy8Y様、 省3

[362]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/15(金) 01:55:25 ID:???
>>352
表面上の解決、とは実に鋭いご指摘です。
現実でもそうですが、根の深い問題はやはり一朝一夕に解決することはできません。
それが各々の心や、あるいは文化、社会に根ざした影に起因する問題であれば尚更ですね。
傍から見てどれほど素晴らしい解決策であっても、それを簡単に受容することができない場合も多いでしょう。

>>353
今の森崎はかなり積極的に目の前の事情に飛び込んでいきますね。
痛い目にあう可能性もありますが、その分リターンも大きいでしょう。
省29

[363]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/15(金) 01:56:28 ID:???
***

A 「家庭の事情……?」 首を突っ込む。

ソフィアの口をついて出た言葉は、そしてその表情に落ちる翳りは、
何かを聞いてほしいという密かな要求であっただろうか。
それは、あるいは森崎でなくても構わなかったのかもしれない。
気のおけない友人や信頼できる恩師に話をした方が、より具体的な相談ができたかもしれない。
それでも今、この夕闇の迫る路地で、森崎に向けて発せられた言葉の中にそれがあったのなら、
聞き逃したフリはできなかった。
省35

[364]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/15(金) 01:57:37 ID:???
「それで、母は……どうしても、その、弟にかかりっきりで……。
 仕方ないんです、弟は手のかかる子ですから、それは」
「……」
「母はそれで、いつも疲れてて、だから……家のことや、父の世話は、私が」

ぽろぽろと漏れる言葉は、しかし奇妙に歯切れが悪い。
何か一つの原因に帰結する問題ではないのだろうと、森崎は思う。
様々な要因が絡み合い、もつれ合って、家族という狭い関係の中で行き詰まっている。 省54

[365]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/15(金) 01:58:40 ID:???
「……」
「……」
『……キミ、今のはちょっと無神経』

いつの間にか森崎の側に浮かんでいたピコの声は、ソフィアには聞こえない。
聞こえないはずだったが、まるでその声に促されたかのように口を開いた。

「あの、すみません。変な話をしちゃって……」
「いや、聞いたのは俺だぜ。こっちこそ悪いな」

顔を上げたソフィアは、困ったように笑みの形を作る。
森崎もまた、同じように笑うふりをするより他になかった。

「……で、今日は学校だったんだよな?」 省23

[366]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/15(金) 01:59:41 ID:???
「綺麗で優しい女教師……か」
『拙者にも一手、御指南願いたく候』
「お前、次言ったら翅引っこ抜くからな」
『きゃあ! 妖精ごろし!』

叫ぶや森崎の肩から飛び上がるピコ。
その姿に目をやってため息をつく森崎を、ソフィアが不思議そうに見つめている。

「……?」
「……何でもない」
「そうですか……。あの、それで、私のことはいいんです。それより、お礼……なんですが」
「結局そこに戻るんだな……」
省32

[367]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/15(金) 02:00:43 ID:???
底冷えのするような声音を紡いだのは、男である。
深紫のシルクシャツに、漆黒のベストとスラックス。
腰から提げているのは細身の長剣、レイピアだった。
精緻な細工を施された金の柄が、ベルトの黒に映えて静かな威圧感を放っている。
一目で最高級の仕立てと分かる装束を身に纏う、その容姿は端正にして怜悧。
永久凍土の氷を砕いて嵌め込んだような薄青色の瞳が、射貫くようにソフィアを見つめている。
長い金髪が、ゆらりと闇を掻き混ぜるように揺れた。 省36

[368]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/15(金) 02:01:44 ID:???
「ん? 何か言ったかい、ソフィア」
「……ごめんなさい、ジョアン。以後……気をつけ、ます」

ようやくにして絞り出したような、声音。
涙声ではない。震え声でもない。
それはただ、ひび割れた荒れ野を吹く風のような、どこまでも乾いた謝罪だった。

「わかってくれればいいんだ、ソフィア。……さあ、送るよ。馬車を回してある」
「……」

肩に回された手を拒むこともなく、ジョアンと共に歩き出そうとしたソフィアが、
ほんの一瞬だけ足を止める。 省25

[369]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/06/15(金) 02:03:06 ID:???
「……ッ!?」

その視線がただ自らの方を向いた、それだけで森崎は全身が総毛立つのを感じる。
じり、と思わず一歩を下がりかけた足を、かろうじて止めた。
そんな森崎に、口元だけを歪ませる笑みを向けてジョアンが言う。

「僕のフィアンセが世話になったようだな。礼金が欲しいのならエリータスを訪ねてくるといい。
 貴様の年給程度でよければ包むよう言っておく」
「エリータス……?」

傲然の二文字を具現化したような態度であったが、森崎は常の悪態をつくこともせず、 省40


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