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異邦人モリサキ
[460]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/23(土) 00:56:48 ID:???
皆様、ご回答ありがとうございます。
それでは早速、
>>455
の選択については……
>>457
さら ◆KYCgbi9lqI様の回答を採用させていただきます!
どちらかと言えばB寄りの回答という気もしますが、手段の提示はお見事でした。
CP3を進呈いたします。
その他の皆様全員で特殊選択肢であるCを選ばれるというまさかの展開には驚きましたw
が、残念。これは普通にネタ選択肢です……。
省43
[461]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/23(土) 00:58:37 ID:???
***
A 正面から頼み込む。
その空間は静謐に満ちている。
「お邪魔しま〜す……」
分厚い樫の大扉は、森崎が引くと音も立てずに開いた。
柔和な白に統一された内壁は森崎の視線よりも少し上からアーチを描き、頂点で繋がって
ドーム状の天井を形作っている。
飾り窓から射す朝の光が古びた長椅子を飴色に照らし出す、その中を貫くのは深い紅の絨毯だった。
真っ直ぐに祭壇へと続くそれは、さながら告解の道である。
「……誰か、いませんか〜」
省26
[462]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/23(土) 01:00:17 ID:???
「……ッ!?」
『ひゃああっ!?』
ほとんど耳のすぐ後ろで発せられたような声に、反射的に振り返る森崎。
そこに、影はない。
しかし、数歩。
ほんの数歩を離れた場所に、白が、揺れていた。
「あ、あ、あんた……!?」
「……当教会に、何か御用でしょうか」
ゆらりと揺れた白の下には、透徹した瞳がある。
成る程、この瞳の持ち主ならば気配を感じさせぬのも当然と覗き込む者に納得させるような、
それは真夜中を吹く風の、黒。
「や、あの、その……」
省11
[463]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/23(土) 01:01:17 ID:???
「……なるほど。最近この街へいらしたのですね。それでこの街に住んでいるはずの、
以前に世話になられた方の消息が知りたい……と」
純白のベールの下から覗く静謐な微笑は、淡々と紡がれる言葉と相まってひどく乾いた印象を与える。
喉がひりつくような感触を覚えた森崎が、唾を飲み込みながら曖昧に頷く。
「はあ……まあ、そんなところで……」
『テキトーなこと言っちゃって』
省48
[464]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/23(土) 01:02:18 ID:???
扉の向こうから現れたのは、一人の男である。
足元までを真っ直ぐなラインで覆う黒のキャソックを纏い、背中まで垂れる栃色の長い髪をまとめるように
頭頂に乗せた円形の帽子、カロッタはやはり司祭の位を表す黒の一色。
「あ、神父様……」
シスターが神父と呼んだ男は、ほとんど足音すら立てることなく歩いてくる。
「申し訳ありません、こちらの方が名簿をご覧になりたいと……」
神父が、森崎から数歩の位置で立ち止まる。
背の高い男であった。
省25
[465]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/23(土) 01:04:34 ID:???
「結構ですよ。我が教区にお住まいになっている方であれば、どなたでも名簿をご覧いただけます。
貴方も今は我が教区の信徒ですからね、森崎有三さん」
「……」
『ねえ、今この人、すんごい流暢にキミの名前を発音しなかった?
モリサキ、じゃなくて森崎、だったよね。日本語できるのかなあ』
感心したように言うピコだったが、森崎自身はまったく違うことを考えていた。
(問題は、そこじゃねえ。……俺はまだ、名乗ってねえんだぞ)
省48
[466]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/23(土) 01:05:35 ID:???
「弱者は己に頼らず、天に頼るしか術はありません。
教会はいつでも扉を開いております、いつでもお越し下さい。……それでは」
言い終え、十字を切った神父が、シスターに向けてひとつ頷くと、歩き出す。
現れたときと同じようにほとんど足音を立てぬ神父は、そのまま教会の大扉から出て行くのだった。
***
「しっかりした紙だな。……この手の技術もスィーズランド譲りってわけか」
神父がいなくなって暫く経つ今もなお、警戒感はまだ全身を支配している。
省30
[467]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/23(土) 01:06:39 ID:???
「……ま、こんなところか」
ソフィア、そして家族の情報に一通り目を通した森崎が顔を上げると、
そこにピコの姿はない。
「……あれ? おーい、もういいぞ、ピコ!」
『もう、キミなんか知らない!』
呼んだ森崎に返ってくるのは、声ばかりであった。
***
サウスドルファン駅はドルファン地区の南西、シーエアー・フェンネルのそれぞれと
境を接する位置にある、環状馬車の停車駅である。
省34
[468]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/23(土) 01:07:40 ID:eXV6pfKY
*ドロー
目の前で? → ! card
※ ! と card の間のスペースを消してカードを引いて下さい。
結果によって展開が分岐します。
スペード・ハート・ダイヤ→こちらに気付いたソフィアが歩いてくる。
クラブ→ソフィアに声をかけるナンパ男が。またか!
JOKER→突然、馬車を引いていた馬がいななくと、手綱を振りきって駆け出した! 暴れ馬だ!
[469]傍観者 ◆YtAW.M29KM
:2012/06/23(土) 01:10:14 ID:???
目の前で? →
ダイヤ2
[470]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/23(土) 01:45:07 ID:???
>>469
ドローありがとうございます。
EP1を進呈いたします。
***
スペード・ハート・ダイヤ→こちらに気付いたソフィアが歩いてくる。
「あっ……モリサキさん」
小さく手を振りながら歩いてくる少女は、森崎がこれまでに見た姿とは大きく印象が違う。
それもそのはず、今日の彼女が纏っているのは学園の制服ではないのだった。
ともすれば儚げな印象を与えるその上半身を包むのは、淡い緑色のブラウス。
省37
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0ch BBS 2007-01-24