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異邦人モリサキ
[503]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/28(木) 00:50:54 ID:???
きぃん、と。
氷室から取り出した氷が、外気に触れて罅割れるような音が、聞こえた気がした。
ほんの僅かの間を置いて。
罅の中から漏れ出したのは、歓喜の叫びである。
ウゥゥゥオオオオォォォォォォォ―――
ほとんど涙を流さんばかり、もしも尻尾があれば根本から千切れんばかりの勢いで
ぶんぶんと揺らしているに違いない表情で喜ぶ男たち。
「こ、こいつら……怖ぇ」
『……そういうキミも、どうして立ち上がって手なんて振ってんのさ』
「なにィ!?」
省25
[504]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/28(木) 00:52:07 ID:???
「ん〜、チュッ♪」
舞台中央へと走り込むや客席へと投げキッスをしてみせた、その唇はぷるんと厚い。
日に焼けて褐色に近くなった肌に絡むブルネットの髪はどこまでも艶っぽく、そして何より
朱を基調としたベルラインのドレスに包まれた肢体はそれ自体が強烈に男性へのアピールとなる、
破壊力に溢れるものであった。
豊満なバストから視線を下ろせば、引き締まった腰回りから肉感的な骨盤周辺へと張りのある肉が
みっしりとその存在感を主張している。
省55
[505]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/28(木) 00:53:09 ID:???
「さあ、さあ、さあ、そしてお次はお待たせしました真打ち登場!!
皆様御存知、あのご令嬢の出番だッッ! 野郎ども、その名を称える準備はいいか!?」
ごおおおおお。
咆哮をいなし、煽り、自在に操る様はさながらサーカスの獣使いである。
「それじゃあ行くぜッ! 花嫁コンテスト史上、連覇を果たしているのはこの人だけ!
盤石の体制で狙うか偉業の三連覇! 絶対王者!! その名は―――」
男が、その手を客席に向ける。
声が、揃った。
省15
[506]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/28(木) 00:54:10 ID:???
くるくるとした巻き毛に少し眼尻の垂れた、どちらかと言えば愛嬌のある顔立ち。
美人というには華が足りず、さりとて決して不細工でもない。
可愛らしくはあったがそれだけで、プリンセスラインを描く純白のドレスも
確かに花嫁衣裳としては相応しいものであるが、特段に高価そうなわけでも、
驚くような趣向を凝らしてあるわけでもないようだった。
手にしたブーケも、小さな花屋でも用意できそうな種類の大衆的な花を集めたもので、
その姿を何度も見直した森崎が、改めて唸る。
省16
[507]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/28(木) 00:55:11 ID:???
「……ッ!?」
『な、何……? 何が起きてるの!?』
轟、と。
地を奔り、空を駆け、文字通りに轟いたそれは、原初の雄叫びであった。
平凡を絵に描いたような女は、そこにはいない。
そこに立つのは、女の生という死屍累々たるいくさ場に舞い降りた、女神である。
小さな花を寄せ集めただけのブーケはその女が持つとき、神話に謳われる宝剣もかくやと煌めいて
向い立つ者すべてをひれ伏させ、ありふれたデザインのウェディングドレスはその気迫に包まれる時、
省32
[508]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/28(木) 00:56:12 ID:???
「……」
『……あ、あれ……? ねえ、ちょっと、キミ!』
「……? ここ……どこだ……」
ピコの声で、気がついた。
慌てて見回せば、そこは元通りの会場である。
ぐったりと、力を使い果たしたように椅子に沈む男たちが目に入る。
森崎自身もひどい脱力感に襲われていたが、全身に鞭を入れるようにして身を起こした。
「……あの人、は……!?」
視線を向ける先には、しかし既に誰もいない。
省33
[509]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/28(木) 00:58:38 ID:???
「……も、もはや言うことなんざありゃしないッ! 絶対王者に死角なし!
今年もそのみなぎる気迫には更なる磨きがかけられていました!
皆様、スー・グラフトン嬢に今一度、盛大な拍手を!」
ぱち、ぱち、と。
会場のそこかしこから断続的な拍手が聞こえる。
男たちのほとんどすべてを吸い尽くした王者に贈られる、それは誇り高き凱旋の唄であった。
「……さあ、それではこのコンテストもいよいよ最後の出場者となりました!」
省35
[510]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/28(木) 00:59:47 ID:???
呼び込みの声に応じるように、袖から一歩を踏み出したのは、ソフィアである。
淡い黄色のドレスの、Aラインの裾がふわりと揺れた。
かつ、かつ、と。
不安定なヒールの音が、あまりにも露骨に緊張を物語っている。
「……っ、……」
途中、何度かバランスを崩しそうになりながら、どうにか舞台の中央へと歩み出るソフィア。
ペコリと、一礼。
強張った顔が、会場を見た。
「……っ!」
見て、固まる。
固まって、俯いた。
「……」
省24
[511]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/06/28(木) 01:00:48 ID:xNFCHdok
*チェック
全力で応援せよ! → ! numnum
※ ! と numnum の間のスペースを消して数値を出して下さい。
出た数値によって結果が分岐します。
また今回は、森崎の応援効果に知名度が加算されます。
加算式は以下の通りです。
(評価*2+魅力/10)
→「10*2+73/10」=27
応援値【1〜100】に知名度【27】を加算して出た数値が……
・127〜80:
「……はい!」
森崎の応援に、ソフィアがしっかりと応える!
・79〜40:
省13
[512]源氏 ◆rLDAH8Hy8Y
:2012/06/28(木) 01:01:20 ID:???
全力で応援せよ! →
98
[513]傍観者 ◆YtAW.M29KM
:2012/06/28(木) 01:02:15 ID:???
EPやCPをつぎ込む気まんまんだったけど…お見事と言わざるをえない。
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0ch BBS 2007-01-24