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1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[441]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 12:04:24 ID:???
「トニーニョ、おい、トニーニョって!」
「……ああ。すまん、聞いている」
「いや、聞いてるじゃなくてよ……まあ、いいや」

肩をすくめる森崎に、

「……」
「……」

トニーニョは、再び黙り込んでしまう。

「……どうしたんだって、聞いてもいいか」
「……」

ともすれば不機嫌に見られがちな仏頂面に、今は何か違う色が浮かんでいるように見えて
森崎が問うのへ、トニーニョは答えず馬の腹を軽く蹴る。 省26

[442]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 12:06:36 ID:???
トニーニョ、と声をかけるよりも早く、ぼそりと呟く声。

「俺は自分が赦せずにいる」

その声は独り言じみていて、ひどく聞き取りづらい。
森崎に向けて語っているのではないようでもあった。

「俺にもっと……もっと力があれば、隊長を、隊の皆を死なせずに済んだのではないかと、
 そればかりを考えている。あの日から、毎日、毎晩。ずっとだ」
「お前、それは……」

言いかけた森崎を遮るように、トニーニョが首を振って続ける。
省38

[443]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 12:07:43 ID:efdvYoTg

※ガッツが20減少。
馬術が26上がりました。

現在のガッツ:155
剣術:68 馬術:36 体術:62 魅力:78 評価:69
ATK:104 DEF:140 SPD:98 ini:19



***

*チェック

トニーニョとの関係が一定値に達したため、スキルが強化される可能性があります。

目標値【10】 → ! numnum

※ ! と numnum の間のスペースを消して数値を出して下さい。
目標値以上の値が出れば成功しスキルが強化されます。
00が出た場合はスキルが変化します。 省12

[444]源氏 ◆rLDAH8Hy8Y :2012/09/01(土) 12:50:35 ID:???
目標値【10】 →  89

[445]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 12:54:08 ID:???
***


トニーニョのスキルが「威圧Lv2」に強化されました。


***

[446]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 12:55:14 ID:???

//馬術2


「しっかし、あん時ぁ驚いたぜ。お前がいきなり変なおっさん連れてきたと思ったら、
 『このモリサキが皆サンの新しい隊長デ〜ス! そこんトコ、よろしくお願いしマ〜ス!』だもんな」

褐色の優男が、言って快活に笑う。
ネイが口真似をしてみせたのは、森崎の隊長就任を知らせたときのルーカスである。

「ああ……俺だっていきなりのことで、何がなんだかわかんなかったぜ。
 正直今も、実感は薄いんだ」

ややぎこちなく手綱を握りながら答える森崎。 省26

[447]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 12:56:42 ID:???
「いや……それが、基本、まだ何もしてねえ」
「なにィ!?」

驚愕するネイに、森崎が困ったように告げる。

「人員と物資の確認、それからルーカス大佐の持ってきた書類にサインして……ってくらいでよ。
 他の教官たちは上の雇いだから、とりあえずヤングのおっさんの頃と同じように、つー感じかな。
 正直、隊長室なんて部屋だけあてがわれても、何していいのかわかんねえんだよ」
「……まあ、俺らもヤング教官が普段どんな仕事してたのか、よく知らねえからなあ」
省40

[448]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 12:58:55 ID:???
イリハ会戦の惨状を思い起こしたか、ネイが遠い目をする。

「ヴァルファの半分くらいだったもんなあ……」
「ああ。それで騎士団の大規模な再編成やら、退役騎士の招集、戦時増員なんかも検討してるらしい」
「なるほど……こっちに回すような指揮官の余りはいねえってことか」
「そういうこった。将校としての訓練受けてる騎士なんざ、ただでさえ少ないからな」

言った森崎に、ネイが得心したように首肯する。

「ならまあ、隊長のお鉢はお前に回ってくるわな、モリサキ」 省26

[449]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 13:00:14 ID:efdvYoTg
「ま、俺らとしちゃお偉い騎士様が派遣されてくるよりよっぽど助かるけどな。
 俺らの流儀を知ってる奴が上にいる方が色々やりやすい」
「おいおい、ヤバいことは勘弁してくれよ……何かありゃ、俺がひっかぶることになるんだからよ」
「いきなり日和ってんじゃねえよ!」

ゆっくりと歩ませる馬上、そう軽口を叩いてネイが笑う。
のどかな空気の中、森崎はふと、先日のトニーニョの様子を思い出すのだった。

(そういえば……トニーニョのこと、ネイなら何か知ってるかな)


省13

[450]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 13:01:28 ID:???
******

といったところで、一旦これまでとさせていただきます。
それではまた、次回更新にて。


0ch BBS 2007-01-24