※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[469]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/07(金) 00:50:25 ID:???
「あ、お姉ちゃん!」
ロリィが指差すのに振り返れば亜麻色の髪と、やや吊り上がった瞳。
レズリー・ロピカーナその人である。
しかし今日はなぜか、その鋭い瞳が右に左に泳いでいる。
「おう、レズリー。夏至祭以来だな」
「よ、よぅ、モリサキ。……無事だったみたいだな」
「ま、ちったあ怪我もしたけどな。おかげさんで、もう大丈夫だぜ」
むん、と力こぶを作ってみせれば、ロリィがわあいとはしゃいでその腕にぶら下がる。
省25
[470]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/07(金) 00:52:34 ID:???
「戦争で大活躍だったんだってな、隊長にもなったって聞いたぜ、街の噂の的だよ」
「おい、レズリー……?」
「忙しそうだな、きっと忙しいんだろうな、うんそうだろ、この後も予定がびっしりだよな」
「いや、別に……」
「忙しいって言えよ!」
「いきなりキレんなよ……」
どうにも挙動が怪しい。
記憶の中のレズリーという少女はもっと大人びた、森崎自身にはやけに噛み付いてくるものの
どこか冷めた印象を与える存在のはずだった。
「お前今日、ヘンじゃないか……?」
省25
[471]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/07(金) 00:53:35 ID:???
痺れるような激痛が、森崎の舌を止めた。
痛覚は、足先からやってきていた。
滲む涙を拭って見やれば、そこにはレズリーの履くアンクルブーツ。
どうやら踵で思い切り踏まれたらしい。
「お、お前な……」
「黙ってろ!」
針のような視線と刺すような言葉。
これでこそレズリー、と妙な納得をした森崎の目に、きらきらと煌めくものが映る。
手を組んでこちらを見上げる、ロリィの瞳であった。
「お洒落なバーかあ……」
省29
[472]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/07(金) 00:54:36 ID:???
「ロ、ロリィはまだ子供だから酒場には入れないんだ。大人になってからな」
「そうなんだあ……でもお姉ちゃんとかお兄ちゃんは、いっつも行ってるんだよね?」
「そ、そうだよ。アタシらくらいになれば、もう顔パスさ。な?」
と、そこで言葉を切ってちらりと森崎に目線を送るレズリー。
額に汗の珠が浮かんでいるのは、暑さのためばかりではあるまい。
「……そういうことか」
ようやく合点がいったように頷き、小さくため息をつく森崎。
省28
[473]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/07(金) 00:56:42 ID:qowjHo82
*選択
A 「ワインだろ。ヴァン=トルキア産の赤がお気に入りだって言ってたじゃないか」 助け舟を出す
B 「最近はアドヴォカートにハマってるって言ってなかったか?
……あれ? ところでアドヴォカートって何だっけ、レズリー?」 悪ノリする
森崎の行動としてどれか一つを選択して下さい。
その際【選択理由】を必ず付記していただくようお願いいたします。
期限は『9/7 24:00』です。
******
省11
[474]さら ◆KYCgbi9lqI
:2012/09/07(金) 10:20:12 ID:???
Aレズリーに恩を売りつつ、俺はワインも良いがビールの方が好きだがね、と自らの趣向を言っておきたいですね。
[475]◆9OlIjdgJmY
:2012/09/07(金) 23:35:41 ID:???
A 以前トニーニョに釘を刺されてますし、あまりからかわないであげようかなと。
[476]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/11(火) 23:37:01 ID:???
皆様、ご回答ありがとうございます。
それでは早速、
>>473
の選択については……
>>474
さら ◆KYCgbi9lqI様の回答を採用させていただきます!
森崎、何気に朝からビール呑んだりしてますからね。
もっともこの時代には気軽に使える氷も冷蔵庫もありませんから常温ですけど……。
今でも日本以外ではそういう呑み方をする国も多いと聞きます。
CP3を進呈いたします。
>>475
省6
[477]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/11(火) 23:38:12 ID:???
***
A 「ワインだろ。ヴァン=トルキア産の赤がお気に入りだって言ってたじゃないか」 助け舟を出す
「ワインだろ。ヴァン=トルキア産の赤がお気に入りだって言ってたじゃないか。
ま、俺はビール党だからな。レズリーとはよく意見がぶつかるよ」
森崎がそう言うと、レズリーがぶんぶんと首肯する。
「え、あ、そ、そうだね。やっぱり赤だよ。ヴァン=トルキアの。夏だし」
省27
[478]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/11(火) 23:39:12 ID:???
その引きつった表情を見るに、ロリィを煙に巻いた後は実際に店に入らずに
済ませるつもりだったようである。
この分ではそもそも、入る店の目星がついているかどうかも怪しい。
詰めの甘い少女に小さく首を振ると、森崎が率先して歩き出し、振り返って声をかける。
「ほら、それじゃ行くぜ。二人共」
「え、……あ」
「うん!」
夏空の下、ロリィの元気な返事だけが、高らかに響いた。
***
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24