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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[563]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/07(土) 23:36:44 ID:???
そして、ここまでの一連の流れを見た、試合を観戦していた多くの観客達はと言うと。

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!

観客「なんだよ博麗連合!」「もっと頑張れよ!」「博麗の巫女って案外大したことなくね?」
「時代はやっぱり鈴仙とか中山さんとか……だな!」「おいおい、パスカル君忘れんなって!」 省68

[564]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/07(土) 23:38:03 ID:???
〜モリヤスタジアム・上空〜


藍「紫様、もはや結界の歪み、ズレ、破綻は無視できないレベルです!」

紫「……そう」

藍「無礼は承知で申し上げますが、紫様の計画は……完璧に破綻しました」

紫「…………」

観客達の熱狂は、幻想郷と外界とを隔てる結界にも干渉し始めていた。
そもそも幻想郷の結界というものは常識の境界。
外界において常識があるなら、非常識が幻想郷の理となり。 省58

[565]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/07(土) 23:39:30 ID:???
紫「藍。話が長い。……それでどうして、私の計画が破綻と言うのかしら?」

藍「――失礼しました。紫様の計画について、話を戻します。
紫様の計画は、先程に申し上げた二つの力を防ぐために設けられたものです」

紫の発言には普段の叡智に溢れる鋭さは無かった。
しかし彼女からの鈍い叱責を受けてもなお、藍は主への忠誠を失う事なく続ける。

藍「紫様は、中山政男の思想が陳腐なものであると認定するため。 省55

[566]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/07(土) 23:41:29 ID:???
藍「私の計算では、……幻想郷と外界とを隔てる結界は、この大会が終了した後、恐らく間もなく崩壊するでしょう。
そこから先、妖怪達は、人間達は……どうなるか、私には皆目見当がつきません。
外界の富を得て、新たな進化を遂げるか、新たな文化と常識に適応できず消え去るか。
――いずれにせよ分かる事はただ一つ。
紫様が愛し、私もまた愛した。そしてもしかしたら、他の皆が愛した幻想郷は、その形を大きく変える事になるという事のみです」

紫「……もう昨日には、戻れないのね」
省59

[567]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/07(土) 23:45:16 ID:???
藍「中山さんとか鈴仙とかパスカルのパワーで幻想郷がヤバい」

――と、いった所で短いですが今日はここまでです。
これまでのまとめ的な話も多かったですが、これだけ長く続いた(2年半以上)話だと、
適度にこうしたまとめシーンを入れた方が、展開が分かり易くなっていいかなと思っています。
それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

[568]森崎名無しさん:2015/11/07(土) 23:50:46 ID:???
乙でしたー
分かってたけど妖怪側から見たら暢気で穏やかな幻想郷がなくなるのはなんか寂しいなぁ
どうなるかは鈴仙の行動次第だけどエンディングでは皆がハッピーになれたらいいな

[569]森崎名無しさん:2015/11/08(日) 17:03:48 ID:???
サッカーでみんなを……笑顔に……(ナス)

[570]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 20:55:39 ID:???
こんばんは、更新再開します。
>>568
乙ありがとうございます。
人間の側からしても、妖怪の管理下に置かれていたとしても、
ある程度自由に独立して生活できている分、完全なる不幸ではないのかもしれないですね。
正解が無い問いだとは思いますが、上手いところ落としどころを見つけていければと思います。
>>569
最後の最後は翼くんよろしくサッカーで世界平和的な感じになると良いなと思ってます。

[571]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 20:56:47 ID:???
*****


〜モリヤスタジアム・フィールド〜

鈴仙「(――もうすぐで終わる。私達永遠亭ルナティックスの、長い戦いが……!)」

試合時間がロスタイムを残すのみとなり、ルナティックスメンバーはいよいよ、
優勝の二文字が現実味を帯びて来た事に対し、静かに色めき立っていた。
試合は現在4−2。万一、ここで仮に失点をした所で次にボールが渡るのはルナティックス。
そしてその時、試合時間は恐らく3分と残されていない。
省70

[572]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 20:58:41 ID:???
パスカル「ヘイ、レイセン!」

バシュッ……パシッ。

鈴仙「ありがと、パスカル君! ……それじゃ、てゐっ!」

バシュッ……。

パスカルの巧みなパスを鈴仙は難なくフォローし、それを後方のてゐに渡す。
博麗連合はもはや満身創痍。疲労がまだ取れない鈴仙であっても、パスを通す事は容易だった。
――容易だった、筈だった。

シュンッ!

霊夢「―――――」

フワリ、――パスッ……。

鈴仙「!?」
省21

[573]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 20:59:44 ID:???
鈴仙「そ……そんな。どうしてよ。さっきまで、あんなに取り乱していたのに。どうして、そんなに突然――!」

これまで普通の少女らしく、魔理沙の喪失に涙していた霊夢の顔を覗き込んで――鈴仙は思わず息を飲んだ。
そこには一切の感情の類が抜け落ちていたからだ。
異変を解決する際、霊夢は時たま感情を希薄にさせる事を鈴仙は知っていたが、
あくまで希薄なだけで、ある程度の怒りだとか義務感だとか、そうした感情は充分に残っていた。 省47


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