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【熱戦烈戦】鈴仙奮闘記37【超激戦】


[819]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 00:43:48 ID:xfnCvXu6
佳歩ルートについて、プロットが纏まったので更新していきます。
なお、仲間の章は以下の流れで進行します。(反町ルートと同じです)

【仲間の章 進行表】
オープニング
   ↓
練習フェイズ(全4回)
 ↓   ↑
イベントフェイズ(全4回)
   ↓
全練習・イベント終了
   ↓
  試合
   ↓
エンディング
   ↓
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[820]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 00:47:24 ID:xfnCvXu6
A:佳歩、てゐ、つかさの章(アルゼンチン編)
  ストーリー:永遠亭の仲良し兎、佳歩とてゐとつかさの三人は異国の地でパスカルと再開し、懐かしい思い出を語り合う。
         しかし、パスカルが持つ、ディアスの「相棒」としての覚悟は彼女達の想像を超えていた。
         そんな中起こった「偽ディアス異変」を乗り越え、三人がそれぞれ選んだ「道」は……。

〜オープニング〜
−魔界・神綺の居城−
省82

[821]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 00:48:47 ID:???
神綺達プロジェクト・カウンターハクレイの上層部は、あの全幻想郷代表選抜大会の終了時、
霧雨魔理沙と森崎有三の身体を回収していた。
それは将来、彼女達の身体機能を復活の上、鈴仙達と競わせた後共闘させる事により、
結果としてチーム力の底上げと戦力強化を狙ってのものだった。

神綺「……こうなると、既存のメンバーの強化がますます必要になって来る訳よね。
   ねぇ魅魔。各派遣選手の状況について、報告は上がってる? 折角の機会だし、現状を教えてよ」
省62

[822]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 00:51:05 ID:???
自分の憂慮が流されたようにも感じ、魅魔は少しだけむっとした様子でその理由を聞き返す。
そう聞かれた神綺は少しだけ黙って、

神綺「――そう言えば、悪い知らせばかりで、良い知らせの方を伝えて無かったわね」

ふと、そんな事を呟いた。

魅魔「それは、霧雨魔理沙と森崎有三がヘカーティアの手に堕ちた、
    というニュースの埋め合わせになる程度に良い知らせなのかい?」

神綺「うーん、そこまで良い知らせじゃないかしら。 省41

[823]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 00:55:36 ID:???

神綺「その人物は――彼女は、月の賢者にして、八意永琳が最も信を寄せる部下。
    そして彼女はこう言った。『アルゼンチン派遣メンバーは、必ず成長を遂げるだろう』ってね」

魅魔「前半については分かった。……しかし、後半は何だい? こう言って……それから、どうしたんだい?
    それとも何か? そいつが『成長を遂げるだろう』って言ったから、その通り成長を遂げるとでも思ってるのかい?」
省45

[824]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 00:58:22 ID:???
*****


――シュウウウンッ、スタッ。

??「……久しぶりだ、この穢れた地上も」

アルゼンチンの山奥に、白い光が落ちる。
その光の中心で、美しい銀髪を編み上げた、細身の女性が小さく呟いた。
白いベストの背に片翼をはためかせ、片手を口に当てた恰好のまま、その女性は滑るように街へと歩いていく。

??「さて。私の役目は既に果たしたけれど……折角の機会だ。 省25

[825]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 01:00:00 ID:???


*****


−アルゼンチン・アルヘンチノス練習場−

バシュルルルッ……!

パスカル「ヘイ、そっちだカホ! カットしてみろ!」

佳歩「は、はい! てりゃーーっ!」

バッ! ……スカッ。

てゐ「あっちゃー、こりゃ惜しい」

パスカル「てゐも喰らってみろ、俺の『バナナパス』は前より違うぜ?」

グワァッ、バシュルルルルルルッ!!
バッ! ……スカッ。
省26

[826]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 01:01:52 ID:???
つかさ「もう一週間も経ったのに、私達の実力はまだまだ伸びていません。くうっ、歯痒い!」

佳歩「私もだよ、つかさちゃん。練習もついて行くのが精いっぱいだし、コーチは怖いし……。
    ううっ、鈴仙さま、姫様、お師匠様。霞ちゃんにCちゃんにDちゃん。それとウサギ達の皆。会いたいよぉ……」

とはいえ、つかさや佳歩はまだ妖怪兎となってから日の浅い子どもである。
中身に強い意志を秘めてるとは言っても、日々の厳しいトレーニングと伸び悩む実力に対して、 省65

[827]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 01:04:37 ID:???

??「……チッ。またガキの子守りかよ、飽きねーなぁ、パスカルせんせーよ」

てゐ「あいつは……」

――佳歩達とパスカル以外無人のサッカーコートに、一人の少年が入って来た。
天然パーマの髪型が特徴的で、不敵で傲慢な笑みを隠さない彼。
彼こそが先に佳歩達が述べ、そしてアルゼンチン中の、
いや世界中の誰もがその才能を認める天才10番。ファン・ディアスその人だった。

ディアス「おめーらも自主練頑張ってるみたいだけどよ。ここはプロなんだ。 省53

[828]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 01:06:38 ID:???

ディアスは一方的に話しながらも、パスカルの制止には大人しく従う。
しかし、やはりと言うべきか……。ディアスは、佳歩達を少なからず良く思ってはいない。
その理由としては、先に彼自身で述べた部分が大きいだろうが……その根底にはやはり、
無二の親友であるパスカルを巡っての複雑な感情がある事が見てとれる。

パスカル「(……やれやれ。レイセンみたくどっちも大事に、ってのは俺には向いてないな)」

パスカルもそれを自覚し、肩を竦めて溜息を吐いている。 省40

[829]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/09/19(月) 01:08:02 ID:???
〜練習フェイズ@〜
−佳歩のターン−

パスカル「そういえば、佳歩達は提出したのか? 明日から始まるコース練習の希望届」

佳歩「あっ! わ、忘れてました、どうしよう!?」

――パスカルとの自主練習の合間、佳歩は大きく慌てふためいた。

てゐ「えっ、マジ? 佳歩ちゃんまだ出してないの?」

つかさ「締め切りは今日の夕食までだったかしら。練習が終わってからでも、コーチに届け出た方が良いわよ?」
省30


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0ch BBS 2007-01-24