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1- レス

【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[489]森崎名無しさん:2017/10/16(月) 23:57:02 ID:???
試しについでに
ジュスト  881

[490]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 00:56:39 ID:jjq+ybng
>>481
乙ありがとうございます!
ちょっとした遊び心でしたが、ブルノさんの失点量は予想以上でした…
>>482
! powerの最大値って3ケタでしたっけ?だとしたら最大値近辺ですね…
少ない出番を狙って来ています。
>>483
私的にブルノさんはバキュームですね。
>>484-485
レッチェのDFについては何も考えてませんでした(爆)
多分主力が悉く負傷とか悪条件が重なったのでしょう(適当)
>>486 省24

[491]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 00:57:43 ID:jjq+ybng
−鈴仙の章D− 〜VS サンパウロ〜

鈴仙は夢を見ていた。夢の中では、自分はめそめそと泣いていた。

鈴仙「私はどーせ、いつまで経っても師匠の――永琳様の添え物なんだ。勝てっこないんだ……」

それを笑い飛ばす少年が居た。
一人は素朴な顔立ちの長身の少年。もう一人は片目がやや隠れた長髪の少年。
彼らはともに瞳の奥に熱い想いを宿しながら、鈴仙に寄り添い慰めてくれた。

鈴仙「――でも。私は変わった。変わる事が出来た。中山さんと、パスカル君のお蔭で……」
省48

[492]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 00:59:07 ID:jjq+ybng
……無軌道なノイズから意識を外して、鈴仙の夢は先に進む。
鈴仙は何時の間にか走っていた。周囲のライバルや、新しい仲間達には目もくれず、
彼女は一目散にある女性の背中を追いかけていた。
そして、表の月面のようなモノクロの地平線の果てに――その女性は居た。
長い銀髪を束ねて、赤と青の対照的な服を纏い、鈴仙の遥か前を進む彼女を、鈴仙は呼び続けた。

鈴仙「――師匠。……ししょおっ!」
省42

[493]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:00:25 ID:jjq+ybng

紫「思い上がりも甚だしいわ。貴女は私の可愛い霊夢の強さを引き立てる為のエキストラ。
  いえ、そのエキストラである永琳を引き立てる為のエキストラでしかない。
  端役は端役らしく、隅っこで縮まっていなさい?」

藍「今の紫様は、正気を失っている。そして――あの方が愛した幻想郷すらも、
  今のあの方は、平気な顔をして壊そうとしている。……それだけは、止めなくてはならない」
省76

[494]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:01:41 ID:jjq+ybng
鈴仙「……正直、やっぱ、よくわかんないや」

そんな彼女達に、鈴仙は頼りなげに首を振る。だけどそれを恥ずかしいとは思わない。
一番最初に自分を照らしてくれた少年は言っていたではないか。『その弱さこそが、鈴仙さんの強さだよ』と――。
だから胸を張って、彼女達に応じる代わりに、こう言ってやった。

鈴仙「私は、強くなんかない。甘ったるいし弱い。だけど、――だからこそ、世界を変えたい。
    例え弱くても、一人では何もできなくても、役立たずでも。 省49

[495]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:02:53 ID:jjq+ybng

ヒュンッ、ズバッ! ズバズバッ! ――ピチャッ。

鈴仙の頬に生暖かい物が飛んだ。手で触って確かめると、それは赤黒い鮮血だった。

鈴仙「……え?」

彼女の周囲には、何時の間にか誰も居なくなっていた。
――いや、正確には。鈴仙の周囲の人物は、何時の間にか物言わぬ肉塊に化していた。

「あんたは……単なる偽善者だ」

ズバッ、キンッ!

近くに居た永琳の首が飛んだ。噴水のように血しぶきが噴き上がり、彼女はへなりと地面に溶けていく。
省26

[496]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:04:00 ID:jjq+ybng
「やめたいのなら、貴女が守ればよかった。それが出来ない貴女は、結局自分が一番大切なだけなんだ」

ビュンッ! 空を切る音と共に、赤色の果実が飛んだ。その果実はなんだかてゐにそっくりだった。

鈴仙「……違う。私は皆と一緒……。皆と、一緒に……!」

「――皆と一緒? 笑わせないでよ。貴女は結局、自分が主人公であるという幻想に酔いたいだけ。
 大切な皆は、貴女を引き立ててくれてるから、大切なんでしょう?」
省35

[497]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:06:20 ID:jjq+ybng
「――あんたは弱い。弱くて、卑怯で、陰湿だ。私は絶対、あんたなんかとは違う……。違わなくちゃ、いけないんだ……!」

刀の一閃が迫る。銀色の刀身に鈴仙の赤い瞳が反射して鈍く輝く。
真っ赤に彩られた世界では、鈴仙の狂気の瞳など、海に落ちる一滴の涙にしか過ぎない。

鈴仙「妖夢。私は……間違っていないと思ってた。だけどどうして……?
    一度道を違えてしまっただけなのに。それだけで、もう、私達は……分かり合えないの?」
省16

[498]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:16:19 ID:jjq+ybng
〜ブラジル・コリンチャンスの宿舎(ビジネスホテル)〜

鈴仙「――ううううううううううううううううううううううっ!!」

てゐ「……鈴仙。うるさぁい。むにゃむにゃ……」

鈴仙「……夢、か……いや、夢だよね。うん……」

――そこで、鈴仙の意識は現実に戻された。
ツインルームの相棒は迷惑そうに一声上げるが、構わずに二度寝を決め込む様子だ。
周囲は既に明るいが、時計を見る分に、まだ早朝という時間帯だった。
省34


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