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【SSです】幻想でない軽業師
[169]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:21:06 ID:???
ドリブル、パス、シュートと全てにおいて万能であり、
なおかつその必殺シュートは幻想郷においても上位に入る程のリグル。
反町がいなくなった後、このチームで最も総合力が高い選手は彼女になるだろう。
静葉が引き留めの際に使った『オータムスカイズのエース』という言葉も、決して誇張やおべっかではない。
ただ、だからといって彼女がいるだけで攻撃全てが上手くいくかと言われれば話は別である。
そもそも彼女自身、あまり周囲の指示を聞かず、おつむが大変残念である。
省48
[170]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:22:40 ID:???
守備能力についてはなんども言っているように、あまりにもお粗末な橙。
しかしながらドリブル、パス、シュートと攻撃面に関してはかなり高いレベルで纏まっていた。
特にドリブルに関しては――流石に霊夢やパルスィといった超がつく程の一流には一歩及ばないかもしれないが、
それでも幻想郷上位には入れるだろうという自信もあったし、
サイドアタッカーとして重要な正確なパスも磨いてある。
橙「(シュートは……流石にリグルには負けちゃうけど)」
省67
[171]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:23:46 ID:???
橙「(もっと強くなりたい、藍様の期待に応えたい……でも……でも! 強くなるのに、必ず離れる必要がある訳じゃない。
私がここで、もっと強くなれれば……何も問題ないんだから!)
あのっ! わ、私も……私も、チームに残りますにゃ!」
静葉「! そう……ええ、ありがとう。 歓迎するわ」
橙「(藍様も紫様も、きっと許してくれる……今更、みんなを裏切れない)」
熟考の末に橙が下した結論は残留であった。
情に絆された、と言ってもいい。
省43
[172]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:25:21 ID:???
静葉「(よかった……これで、少なくとも、チームの形は出来る。
チルノとレティ、大ちゃんの離脱はあまりにも大きすぎるけど……)」
それでも、まだこれならば戦える――と、静葉は考えていた。
攻撃面ではリグルと橙を主体とし、守備面ではにとりに妖精1、妹紅、穣子とそれぞれ長所が別れるDF陣を巧みに使える。
中盤に関しては……複雑な話だが、風見幽香が来る以前に戻るだけである。
自身が彼女には到底及ばない能力しか持っていない事は静葉自身理解もしていたが、
省51
[173]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:27:17 ID:???
ヒューイ「よろしくって何が?」
静葉「?」
最初、言われてる意味が静葉はわからなかった。
よろしくとは言葉通り、これからも同じチームの一員としてよろしく、という意味である。
如何におつむが弱い妖精といえど、それくらいは理解出来る。
出来る筈である――だからこそ、静葉は一瞬虚を突かれた。
妖精1「何が?じゃないわよ……これからも同じチームとして、って事でしょ」
ヒューイ「?」
思わず二の句が継げなかった静葉に代わり、妖精1がフォローをする。
省23
[174]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:28:59 ID:???
驚愕をしていたのは、3人だけではない。
ほぼオータムスカイズ所属の選手たち、全てが驚いていた。
彼女たちの認識としては、ヒューイは反町と一応の師弟関係こそ結んでいるものの、
その絆については妖精1とにとりのように固いものでは無い。
むしろ縁深く、親しいのは妖精トリオ同士であった。
だからこそ、妖精1とサンタナが残留を決めた際、ヒューイも残るものと決めていた。決めつけていた。
だが、静葉が感じたように、ここまで彼女はこの話し合いの場で一言も喋っていなかった。
省41
[175]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:30:21 ID:???
今のヒューイなら、どこに行こうがレギュラーを取れるだけの実力がある。
反町がいたから強くなったという訳ではない、
無論、反町がヒューイの練習を見てやったという事も多々あったが、ヒューイ自身の努力の結果もあっての事だ。
ただ、少なくともヒューイはそう感じてしまっている。
かつてサンタナがチルノを忌み嫌い、そして練習で勝利を収め、
チルノに勝った=自分こそが最強であると思いこんだように。
妖精1が代表レベルの闘いで相応の活躍が出来る程に成長をしても、
省54
[176]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:31:58 ID:???
こうして、話し合いは終わった。
反町と幽香、2人の移籍と失踪を発端とした、4人の離脱。
名門と呼ばれていたオータムスカイズは、計6人――あまりにも大きすぎる戦力を、失った。
妖精1「ヒューイ……」
サンタナ「なんでよ……あっちにはチルノいるじゃん。 なんでよ」
眠くなったと言って我先に部屋へと戻ったヒューイに、妖精1達はかける言葉が見つからなかった。
妖精1とサンタナは何故ついてこないのか、と逆に首を傾げ問いかけてきたヒューイ。
省70
[177]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:33:02 ID:???
静葉「(弱いチーム……ね)」
そして、率いる者は――残酷にも告げられた言葉を受け止めていた。
事実、現状のこのチームは弱いだろう。チームとしての格どころの話ではなく、純粋な力として。
幻想郷トップクラスチームである紅魔スカーレットムーンズや、博霊神社連合は当然として、
そこから格が落ちるであろう、永遠亭ルナティックス、地霊アンダーグラウンド、ネオ妬ましパルパルズにも……。
かつては勝利を収めたそれらチームにも、今ならば負けてしまうかもしれない。
省54
[178]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:35:00 ID:???
………
……
…
ちなみに。
うどんげ「いっ、いいのかなぁ……勝手に何も言わないで出てきて」
てゐ「ええんやええんや! どーせ私達がオータムスカイズに加入してた事なんてみんな覚えてへんてウサ!」
夜の帳が落ちた中、竹林を颯爽と走っていたのはうどんげとてゐであった。
彼女たちの肩には私物が入った風呂敷包み……さながら夜逃げ同然の格好をしている理由といえば、
彼女たち自身が行っている通り、オータムスカイズを何も言わずに離脱してきたからに他ならない。
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0ch BBS 2007-01-24