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【SSです】幻想でない軽業師
[335]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 01:01:29 ID:???
椛「本当に自分で良かったんスか? やっぱ白蓮さんとかの方が……」
佐野「もう決まった事だろ、似合ってんぜキャプテンマーク?」
椛「わ、わふ……」
ぬえ「(っていうか別に試合じゃないのにつけてるあたり、なんだかんだでこの天狗もキャプテンになれてうれしいんじゃない?)」
その腕に締めた腕章を見て、佐野が言うと椛は照れたように頭をかき……。
しかし、小さくだが溜息を吐いた。
椛「(嬉しいのは嬉しいんスけど……本当に、いいんスかねぇ……。
省76
[336]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 01:02:54 ID:???
魅魔「……さて、そろそろいいかい?」
佐野「お? おう」
そして全員との挨拶を終えた所で、魅魔は改めて佐野に声をかけた。
名残惜しい思いはあれど、それに縛られてはいけない。
佐野は大きく頷くと、よいしょとオッサン臭い声を上げながらスポーツバッグを肩にかける。
佐野「……って、あれ? どうやって外の世界まで行けばいいんだ?」
魅魔「私の魔法で飛ばす。 ちょいと時間がかかるが……じっとしときな」
佐野「はぇー……師匠ってそんな事も出来んだな」
省33
[337]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 01:04:08 ID:???
佐野「今更だけどさ、俺が行く留学先ってどこなんだ?」
魅魔「そいつはついてからのお楽しみさ……だが、悪いようにゃせんよ。
しっかりと調べて選んだからね。 ま、環境についてはお前も文句言わんだろうさ」
佐野「ほへー」
明確な答えは貰えなかったものの、魅魔がここまで言うのならばきっとそうなのだろう。
今よりずっといい環境、というとやはりサッカー先進国――ヨーロッパ諸国か南米か。
佐野が新天地に想いを馳せる中で、魅魔は魔力をステッキへと込めると詠唱をし……。
省9
[338]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 01:05:22 ID:???
ムラサ「おお、本当にいなくなっちゃってる。 これって送れたって事でいいんだよね?
ちょっと動きがあまりに地味すぎてちゃんと送れたのか単純に佐野くんがただ消えちゃったのか判別しにくいんだけど」
魅魔「人里で流行ってるような貸本屋の漫画とかならいわゆる『えふぇくと』とかいうのが出るんだろうが、
本当の魔法ってもんはこういう地味なもんさ。
地面に魔方陣だかを書いて魔力を増幅するのだって、私からいわせりゃ自分の持前の魔力じゃあ不足してるから、
省46
[339]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 01:07:07 ID:???
魔理沙「私はここに来る前に博麗神社に行ってきた。 ……霊夢と紫の奴が、派遣選手って奴を送るのを見に行ったんだけどさ」
魅魔「ああ、それで?」
魔理沙「咲夜や妖夢、うどんげ……後はさとり。 あいつらは、それぞれがてんでバラバラのチームに送られてたみたいなんだけどな。
……3人程、同じチームに送られてた奴らもいた」
魅魔「ほうほう」
魔理沙「……魅魔様、私には教えてくれたよな? 佐野がどこに行くのかって」
魅魔「ああ、教えたねぇ」
魔理沙「………………」
省43
[340]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 01:09:12 ID:???
逆。つまり、幻想郷側が――八雲紫が頼み込んでそのチームに3つの枠を貰ったのではない。
そのチームの側が、是が非でも幻想郷からの留学選手を受け入れたいと申し出た。
そう考えれば3人もの選手が同一チームに向かったというのも、納得が出来る。
魔理沙「受け入れたいって言う理由は、考えられる可能性は2つ。
1つは単純に先の大会で幻想郷の選手に興味を持ったチームであるって事。
……つっても、私が思うにこれは薄い。
省48
[341]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 01:10:54 ID:???
………
……
…
佐野「…………」
一方その頃、佐野満は外の世界で立ち尽くしていた。
魅魔の転送魔法は、やはりしっかりと成功をしており……彼は特に何の問題もなく、
目的地――留学先のチームのグラウンドへと降り立つ事が出来ていたのである。
そして、恐らくは留学先のチームも――魅魔の差し金か、佐野がこの時間にやってくることを知っていたのだろう。
外の世界へと久しぶりに帰還し、しかし右も左もわからない場所にやってきた佐野の案内役を、しっかりとつけていた。
省34
[342]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 01:13:46 ID:???
金髪の少年「………………」
佐野「(なんだこのゴリラ?)」
笑みを浮かべながら案内をする栗毛の少年の後をついていく佐野だったが……。
そんな栗毛の少年がいる一方で、先ほどから不躾にも佐野をジロジロと見ながら、無言で同伴をする金髪の少年がいる事に気づく。
少年、と言ってもその背格好――体格は大人顔負けに見え……。
佐野としては、どことなくかつて比良戸にいた時の先輩――次藤に似た雰囲気を覚える。
……次藤とは違い、頭は完全に金髪なのだが。
省16
[343]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 01:15:14 ID:???
一輪「あ、佐野くん待ってたわよ! さ、こっちこっち!!」
佐野「は……へ!? い、イチさん!? なんで!?」
なんとそこにいたのは、今朝方別れたばかりである筈の命蓮寺メンバー……雲居一輪の姿があった。
彼女はなんとも元気にブンブンと手を振って佐野の名前を呼んでおり、
一方で佐野としては予想以上に早すぎる再会に驚愕してしまうのだが……。
よくよく周囲を見てみれば、更に佐野は目を飛び出さんばかりに驚く破目になる。
省71
[344]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/03/05(月) 01:16:50 ID:???
マンチーニ「俺の名前は『クォグレー・マンチーニ』……そして、こっちが」
カルネバーレ「『ゴリー・カルネバーレ』だ」
佐野「(名前までゴリラみてーな……っていうか、なんだこいつ? めちゃめちゃ不機嫌だな)」
栗毛の少年――マンチーニに続き、金髪の少年――カルネバーレもまた、挨拶をする。
にこやかなマンチーニに対し、カルネバーレに関しては非常にぶっきらぼうな物言いだった為、
思わず佐野は眉を潜めるのだが……カルネバーレはそんな事など意に介さず、
省43
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0ch BBS 2007-01-24