※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【SSです】幻想でない軽業師


[56]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 21:56:47 ID:???
むにぃ

反町「ふへ?」
穣子「なーにをまたムッツリ考え込んでんのよ、私と姉さんを前にしときながら」

と、反町が悶々とまた考え事を始めた所で、不意に頬をムニンと引っ張られた。
意識を再び現実へと引き戻してみれば、そこには頬を膨らませながら右手で反町の頬を抓む穣子。
その横では苦笑をしながら、そんな2人の様子を見守る静葉の姿がある。

穣子「こんな時まで難しい顔してうんうん唸る事無いでしょ」
反町「にゃにするんだよ……」 省39

[57]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 21:58:03 ID:???
早苗「反町くーん♪」
反町「へ? え、早苗さん?」

と、そこに反町の耳に飛び込んできたのは――やけに陽気な声。
振り向けばそこには、頬を赤らめグラスを片手にニコニコと笑みを浮かべる緑の巫女。
その背後で疲れ切ったような表情を浮かべぐったりしている、赤の巫女。
東風谷早苗と博麗霊夢、両者の姿があった。

早苗「えへへ、大会お疲れ様でした!」
反町「は、はい……(あれー?なんだか凄く上機嫌だぞ……?)」
省57

[58]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 22:00:28 ID:???
反町「で、霊夢さんは一体どうしてそんなに疲れ切ってるんです?」
霊夢「……こいつがあんたんとこ行くって言って聞かないのを止めてたのよ」
反町「? なんでまた……」
霊夢「嫌な予感するのよねぇ……すっごい嫌な予感」

酔っ払いを放っておく、というのは――確かにあまりいい事ではない。
が、あくまで所詮は酔っ払いである。
倒れこむ程飲んでいる訳でもなければ、気分を悪くしている訳でもない。 省42

[59]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 22:01:48 ID:???















         「「「「「はあああああああああああああああああああああああああああああああっ!?!?!?!?!?!?」」」」」

















[60]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 22:03:35 ID:???
反町一樹と東風谷早苗。
2人の出会いは遥か昔である。
かつて常識に囚われないとしていた早苗は、常識にまるで捉えられないシュート力を持つ反町に一目ぼれ。
その後、早苗は紆余曲折を得てやっぱり常識は大切ですねと無意味にオーバーラップをする事を控えるようになり、
また、反町もなんだかんだで容姿端麗で(常識が戻れば)大和撫子。
男の理想とするタイプを具現化したような早苗に惹かれたのは当然の事であり、
両者は紅魔杯が終わった際、人知れず両想いの恋人となっていた。
省33

[61]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 22:07:05 ID:???
これには思わず、周囲の者たちもどよめくのだが……。

早苗「……反町くん、お答えを」
反町「え、え? いや、その……(まさかいきなり来るとは思わなかったっていうか!? え、ここで俺が答え出すの!?)」

東風谷早苗は反町一樹が逃げる事を許早苗。
魔王がにげるコマンドを選ぶ事を選択出来ないとはどういう事かと混乱する反町だったが、
それでも……それでも……!

反町「(そ、そうだよな。 思えばようやく……)はい……そうですね、ようやく表に出せますね早苗さん」
省47

[62]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 22:08:53 ID:???














ちゅっ……


















[63]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 22:10:27 ID:???
その光景を見て――ようやく一同は、2人の関係性について、確信を得た。

魔理沙「ぅぁ……」

割と初心な者は、濃厚なそれを見て、思わず顔を赤らめ。

大妖精「あ、あわわわ……!?」
にとり「ひゅいぃ!?!?!?!?!?(恐ろしいねぇ! 恐ろしいねぇ!!!)」

臆病な者は、とりあえず理解の範疇外の――想定外の出来事に懼れ抱き。

咲夜「(え?え? え!? ずっと年下の早苗が私より先に彼氏手に入れた!? 省40

[64]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 22:13:34 ID:???
そんな中で、それらとはまた違う反応を示す者もいる。

霊夢「(言わんこっちゃない……やっぱり面倒な……ああもう、面倒な!!)」

酒を飲ませた早苗を、この場で反町に合わせる訳にはいかない。
そう"第六感"を働かせていた霊夢は、執拗に早苗を引き留めていたが……そんな霊夢を振り払った早苗がしでかした事は、
案の定この場を混乱させるにふさわしい爆弾であった。
大きく溜息を吐きながら、霊夢は頭を抱える。 省47

[65]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/23(火) 22:15:33 ID:???
そして――。

穣子「………………うそ」

少女は――その口づけを目の前で見ていた少女は、ぽつりとそれだけ呟いた。
その表情は、うかがい知れない。声色からも、感情は読み取れない。
祝福か、嫉妬か、羨望か、怒りか、驚愕か。
……ただ、ただ、その一言だけからは、何を感じたかは図り知る事が出来ない。
ただ、しかし。

その少女の瞳に映る少年は、はにかみ、照れながら。
それでも嫌悪する様子は一切見せず――しかし、幸せそうにしていた、というのは事実。
省12


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24