キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 17:00:35 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。

内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。

他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【Other】鈴仙奮闘記23【World】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1415891220/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。

「鈴仙、貴女は――『プロジェクト・カウンターハクレイ』が新たに創るチームの、キャプテン候補として選ばれました」
全幻想郷選抜大会初戦を勝利で迎えた鈴仙に、永琳はある日の夜こう告げる。
それはこれまでの鈴仙が描いていた将来――全幻想郷代表として、永琳と肩を並べること――とは全く別の道。

全幻想郷代表選抜大会予選リーグ第2回戦・地霊殿サブタレイニアンローゼスとの戦いに勝利した鈴仙。
そんな彼女の元にある日、かつてからの友人、魂魄妖夢が訪れる。
サッカーの特訓や過去の想い出話に花が咲く中、妖夢は鈴仙と道を違える決意。
――すなわち、謎の聖人・豊聡耳神子が主催する計画、『ハイパーカンピオーネ』の一員となる事を教えてくれた。
妖夢を信じて彼女の決意を後押しする鈴仙。 しかし、『ハイパーカンピオーネ』の前段階として神子が率いるチーム、
聖徳ホウリューズは勝利の為には手段を選ばぬ恐るべきチームだった。
ホウリューズの美しくも悪辣なプレーを前に倒れたライバル・紅魔スカーレットムーンズを見て、
鈴仙達は何を想い、どんな方向へと向かって行くのだろうか――。

17 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 17:29:16 ID:???
☆狂気度を消費して得られる商品リスト☆

・浮き玉補正+1(高低選択)   …… 25P(*下がりました!)

・スキル【狂気の瞳】のレベルアップ…… 65P     *最大レベル5まで
 現在:LV3(スート一致時、敵能力−2(LV2と選択可)+『マインド〜』系の必殺シュート威力+1)
    →LV4(『マインド〜』系の必殺シュートで、ダイヤ時の敵GKペナが強化+『ルナティック〜』系の必殺ドリブル威力+1)

・スキル【心象操作】       …… 20P     *最大レベル3まで
(常時発動。試合中の鈴仙に対する審判の判定が甘くなる)
 現在:LV1(自分が反則時の判定1段階緩和)
    →LV2(自分が反則時の判定2段階緩和)

・スキル【洗脳】         …… 20P
(このスキルを使用すると、特定のキャラクターの鈴仙に対する評価値を大きく上げることができます。
 *一度使うと消滅)

・スキル【狂気のファンタジスタ】 …… 95P        *使い切り
(2D6が2→12、3→11となる)

・スキル【うどんジスタ】     …… 120P         *使い切り
(全ての鈴仙の判定の数値の強弱は逆になる)

・脳内練習試合開催権       …… 10Pより
(脳内で練習試合を開催できます。脳内ですが味方の覚醒はなぜか現実に反映されます。
 さらに、勝利時には鈴仙に能力ボーナスとおこづかいが授与されます。選択時さらに分岐)
*練習試合を開催すると、自由行動フェイズが1回分消費されます。ご注意ください*
【試合ルールは前後半30分ハーフ、交代3名、引き分けはPKです(普通の練習試合と一緒です)】
【この試合は基本妄想なのでポジションによる紛争はなく、皆鈴仙の言うコトを聞きます】

18 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 17:30:19 ID:???
☆脳内練習試合相手リスト☆
×スウェーデンJr.ユース→撃破済み!
×ふらの中学サッカー部→撃破済み!
×イタリアJr.ユース→撃破済み!
×フランスJr.ユース→撃破済み!
DドイツJr.ユース
 必要狂気度:30P
 勝利ボーナス:チーム全員の全能力+1(永琳はシュート+1のみ)、おこづかい10000円
 解説:Jr.ユース大会時のドイツ代表です。
    強力な一流のタレントに恵まれています。しかも雑魚選手まで、
    幻想郷の強豪選手クラスの能力を持っています。勝利はなかなか困難でしょう。

19 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 17:31:44 ID:???
B評価値

他のキャラクターが鈴仙のことをどう思っているかを示す値です。一緒に練習をしたり、
日常で雑談をすることで上がります。また、頼まれごとを引き受けて達成すると大きく上がります。
この値が一定以上に達すると、特訓イベントが発生したり、特殊なスキルを獲得することができます。

C人気度

0〜100で変動します。チームとしてではなく、鈴仙自身の人気と定義します。
この値が低すぎると大会終了時点で全幻想郷代表入りしなくなり、強制ゲームオーバーになります。
70以上が一つの目安となります。大会終了時に90を上回っているとボーナスがあります。
また、この値が大きければ大きいほど、人里等での鈴仙の地位が向上し、ボーナスイベントがあるかも…?

人気度を上げるには、試合に勝つだけでは足りません。
永琳等強豪選手に任せきりにせず、鈴仙自身が積極的に試合の勝利に関わっていかなくてはなりません。
また、その性質上、永琳の指示を無視しても活躍すれば人気度は上がり、
逆に指示通りにした結果でも情けないプレーを見せてしまえば人気度は下がるため、
時には永琳の指示に逆らってみるのもプラスに働くかもしれません。

Dお金

鈴仙のおこづかいです。
主に置き薬の仕事を引き受けたりすることで増えます。
薬やアイテムを買うにはお金が必要なので、お金が多いに越したことはありませんが、
おこづかいですので、無くても生活は出来ます。

20 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 17:32:48 ID:???
☆練習について☆

@練習フェイズでの練習
練習フェイズでは、基礎練習、必殺技練習、フィジカル練習、コーチングの四種類を選ぶことができます。
さらに、誰かを誘って練習することもできます。
誰かを誘って練習した場合は、自分の成長効率が下がりますが、その選手の評価値も一緒に上昇します。
コーチングの場合、鈴仙は練習できませんが、二人分の能力と評価値を上げる事ができます。

<練習による各能力の上がりやすさ>

<幻想郷のサッカーレベル:4>(大会中に上昇する可能性があります)
(フィールダー用)
  数 値  練習での上がりやすさ  評価     
S53〜   上がらない        神域
A51〜52 かなり上がりにくい   超優秀
B48〜50 上がりにくい       優秀
C45〜47 普通            普通
D42〜44 上がりやすい      やや弱い
E39〜41 かなり上がりやすい   弱い
(GK用)
 数 値  練習での上がりやすさ 評価     
S53〜   上がらない        神域
A51〜52 凄く上がりにくい     超優秀
B47〜50 上がりにくい       優秀
C43〜46 普通            やや弱い〜普通
D39〜42 上がりやすい       弱い

A特訓イベントでの練習
特定のキャラの評価値が一定以上になった時、週の終わりに自動的に発生します。
二人の能力値の合計で上昇値が決定します。
また、自分のチームに所属していない選手の、特訓での伸びしろは低くなります。

21 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 17:33:57 ID:???
☆オマケ・難題について☆

輝夜は鈴仙向けの『5つの難題』を発表しました。
これらの難題を幻想郷の何処かで発見した暁には、輝夜の評価値が大きく上がるうえ、
ボーナスも貰えます。幻想郷の住民達と交流する片手間に、難題探しもしてみることをおすすめします。
思わぬ難題の手掛かりが、思わぬ場所で見つかるかも…?
もちろん、見つけられなかった場合のペナルティは一切ありません。

☆☆☆蓬莱山輝夜プレゼンツ 新・五つの難題(イージーモード)☆☆☆

@威光「毘沙門天の宝塔」:攻略済み!

A友達「しゃべるボール」
難易度:C
ボーナス:ドリブル+1、パス+1

B執恋「愛のハチマキ」
難易度:B
ボーナス:シュート+2、最大ガッツ+50

C禁忌「メイド長のP○D」
難易度:A
ボーナス:タックル+4、タックル必殺技(1/4でタックル+4、吹飛3)習得

D「風見幽香の日傘」
難易度:S
ボーナス:ドリブル・シュート・タックル・せりあい各+2、
     最大ガッツ+100、
     ドリブル必殺技(1/4でドリブル+3、吹飛0)習得、
     スキル(全ての接触プレイに吹飛係数1)習得

22 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 17:40:49 ID:???
(参考:大会6日目〜9日目までの大会スケジュール)
        午    前     午    後
6日目    紅魔×聖徳←今ココ雑魚×西行
        二軍×妖怪    毛玉×博麗

7日目    休   み      休   み  
        休   み      休   み   

8日目    休   み      羽目×聖徳    
        休   み      人里×妖怪    

9日目    永遠×西行    紅魔×バケ
        守矢×博麗    二軍×妖精

――――――――――――――――――――――――――
――と、いったところでこのスレのテンプレは以上です。
スレタイを考えてくださった前スレ>>951さん、>>952さん、>>955さん、>>962さん、>>966さん。
本当にありがとうございました!
今回は>>962さんのスレタイを採用させて頂きましたが、他の皆さまもまた、
面白いスレタイやカッコ良いスレタイを考えて頂ければ幸いです。

今から少し外出しますので、更新はまた夜10時〜11時頃になると思います。
それでは、一旦失礼いたします。


23 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 19:31:31 ID:???
新スレ乙です
ところで俺が狂気の瞳喰らわなかったら・・・紅魔勝ってました?

24 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 19:36:04 ID:???
スレ建て乙です&スレタイ採用ありがとうございました。
これってトーナメントで戦う相手も変わってくるのかな?

……投稿しておいてなんだけど、このスレ内でブリッツボールまでいかなかったらどうしよう?

25 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 20:00:37 ID:???
し、しんすれをおつするのはぶるのさましかいな〜〜〜いっ!

26 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 20:05:08 ID:???
大丈夫、前スレのスレタイもブリッツボール関係なのに結局試合まで行かなかったからw

27 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 20:08:23 ID:???
聖徳の相手が得失点差でB2位の妖精、勝ったほうが準決勝の相手
万一ヘルナンデスがファミコンジャンプモードに入ったら普通に妖精勝ちそうだけど

28 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 20:21:43 ID:???
決勝の組み合わせはこーなのかー

@A1位(聖徳) VS B2位(妖精)
AC1位(永遠) VS D2位(守矢)
BB1位(天狗) VS A2位(紅魔)
CD1位(博麗) VS C2位(地底の確立大)

29 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 20:58:00 ID:???
詔を承けては必ず慎めを黄金の右腕でカウンターですね、分かります。
動画でしか知らないけど、ペガサス彗星拳や北斗神拳最終奥義無想転生すら跳ね返すからなヘルナンデス君。

1回戦で守矢、準決勝で聖徳(多分)か、どっちもいろんな意味で厄介そうだ。
妖精チームと準決勝だと熱いけど。

30 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 22:11:26 ID:???
聖徳どうだろう?微妙に当たる気がしないんだけど
わざわざ来生いれてヘルナンデス持ってきたのに妖精来ない可能性は低いと俺は思う

あと聖徳戦でマリーシアを否定したやつは冠位十二階で妹子に格下げされるらしい

31 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 22:38:42 ID:???
こんばんは、少しだけになりますが更新再開します。
遅れましたが、前スレ>>998さん、>>999さん。乙ありがとうございました。
>>23
新スレ乙ありがとうございます。
カウンターシュートが決まっていたら、もう少し判定が増えて、紅魔が勝つ可能性も結構出ていたかもしれません。
ですが基本は、聖徳の勝ちか引き分けを考えていました。
>>24
新スレの乙ありがとうございます!
今回は多分大丈夫だと思っていますが、万一入らなかったらどうしようと考えて、
フィールドの芝生が青い→深淵なる蒼きフィールドなんだよ! …となるようスレタイを採用したのは内緒ですw
>>25
ウサギCさん乙ありがとうございます。 ですがブルノさんにはあんまり乙されたくないですね…w
>決勝トーナメントの組み合わせについて
ここまで来たら、大体は皆さんの予想通りになるかと思います。
中々全てのチームと対戦! …というのは難しいのですが、ご了承いただければ幸いです。
ただ、対戦の無かったチームのメンバーについても、第三章以降で色々と絡みを出していければと思っています。

それとすみません、また所持アイテムの修正を反映し忘れていましたので、
次レスに修正版を投下します。 更新はその次のレスからになります。

32 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 22:40:11 ID:???
所持アイテム・修正:
焼き芋無料券(妖怪の山焼き芋屋で使用可)
ファルコンスパイク(1試合の間、シュートがポストにならない。枠外は発生する)
ふわたり手形(無くなるまで、バイト類での給料が0に)
ボロボロのボール(各練習時、判定に-! diceされるが…?)
愛のハチマキ(持っているだけで、全員に対する評価値の上昇幅が少しアップ、輝夜に渡すと、輝夜の評価値が大幅アップ)
案外大したことない世界の理(戦闘時に使用すると敵のカード・ダイス値を1/2)
兄弟ラーメン・兄貴塩(外の世界のカップラーメン。 彩り鮮やか、具材たっぷりでおいしい)
兄弟ラーメン・弟味噌(外の世界のカップラーメン。 彩り鮮やか、具材たっぷりでおいしい)
耐熱イヤリング(持っているだけで、灼熱地獄跡の熱気ペナ完全無効)

33 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 22:41:22 ID:???
A:パチュリーと暫く話し込む。

鈴仙「(いや――やっぱりさっきから微妙に熱い視線を感じるし。
ここは礼儀正しく(?)パチュリーさんと暫く話をしていようかしら)
……あの。 パチュリーさんは大丈夫ですか?」

パチュリー「……まぁ、ぼちぼちと言った所かしら。
小悪魔も手伝ってくれたお蔭で、即席にしては中々効果が高い治癒魔法を組む事が出来たし。
――っていうか、ここはまず真っ先に私の所に駆け寄るべきシーンでしょ? 弟子的に考えて……」

鈴仙「(あっ、ちょっぴりむくれてる。 ……めんどくさい人だなぁ)」

パチュリー「今、めんどくさいって思ったわね? ……まぁ、自覚はしてるから、良いけど……」

鈴仙「(師匠とかもそうだけど。 ナチュラルに人の心を読むのは止めて欲しいなぁ……)」

パチュリー「――貴女の表情が、あまりに素直だから分かり易いのよ。
一個人としての印象はともかく、兵士や官僚としては失格レベルね」

鈴仙「そ、そんなぁ……(――私一応、昔は兵士で偉い人の側近(?)だったのに。
素直になって頑張るよう中山さんに決意しちゃった副作用で、私ってばどんどん単純になって来てるんじゃ……)」

一応負傷を心配して来た体であるのに、何時の間にか一方的に弄られる格好となる鈴仙。
それもまた、ある意味では吸血鬼以上に捻くれ者で気難しいパチュリーらしいと言えばそうなのだが、
しかし何となく敗北感というか、日ごろの永琳とのやり取りを思い出してしまう。
そう言った意味では、パチュリーは正しく鈴仙の師(マスター)として相応しい存在なのかもしれない。

34 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 22:42:57 ID:bkdP/lT2
鈴仙「(まぁ、それはさておき。 このままじゃあ空気は一方的に悪くなっていく一方だから。
……折角だから、パチュリーさんに何か質問したり、お願いしたりしてみようかしら?
魔法使いは基本的に教えたがり。 私とパチュリーさんとの関係も考えると、そう悪い顔はされないと思うけど。
でも、ただ普通に話をしてみるのも良いかも。 対聖徳ホウリューズに向けたアイディアが出て来るかもしれないし。
具体的なテーマがあれば、パチュリーさんの食いつきも良いかもだけど……これはちょっと難しいかな。
的外れな話をしちゃったら、あんまり実のある話にはならなそうだし……自信が無いなら、無理しない方が良いかしら)」

A:聖徳ホウリューズのチーム特徴や弱点等にについて広く会話してみる。
B:今日の試合における、パチュリー自身の想いについて耳を傾けてみる。
C:「オフサイドトラップ」のレクチャーについて依頼してみる。
D:名無しウサギ達に、サッカーの基礎をコーチングできないか依頼してみる。
E:「パチュリーさんって、さとりさんに雰囲気似てますよね〜。 さっきも心読んでたし!」唐突にパチュリー=さとり説を押してみる。
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

35 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 22:43:59 ID:???
F鈴仙「君は特別な花を咲かせるつぼみです」パチュリー「え?」
鈴仙「まだ自分の本当の美しさを知らない。鈴仙流奥義!」

鈴仙「 ア ル テ ィ メ ッ ト メ イ ク ア ッ プ 」花が…咲いた

36 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 22:44:11 ID:0h9PZc4I


37 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 22:45:07 ID:7h2+GyTI


38 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 22:45:09 ID:cyzH2wcA


39 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 23:12:03 ID:bkdP/lT2
A:聖徳ホウリューズのチーム特徴や弱点等にについて広く会話してみる。 

鈴仙「元気そうですし、単刀直入に聞きますけど。 ……どう思いました、あの聖徳ホウリューズのプレー?」

パチュリー「……私としても、そう聞いてくれる方がありがたいわね。
――ええ。 そうね。 結果としては私は早々に負傷退場しちゃったし、試合にも負けてしまったけれど。
……それでも、何となく掴めた所はあるわ。 ――あのチームが未だ隠している、何かをね」

鈴仙「隠している……ですか」

パチュリーは静かに首肯した。

パチュリー「……パッと見るだけでは分からない、あのチームの秘密が少しだけ分かった気がする。
――そうね。 仇を取って貰う訳では無いけれど……とりあえず、ちょっとだけ所見を教えてあげる」

パチュリーはパチンと本を閉じて、鈴仙にスッと近寄って耳元で囁く。

鈴仙「ひ、ひぁっ! ふ、普通に話せば良いじゃないですかぁ」

パチュリー「念のため……よ。 私達の敗因の一つに、彼女達を過小評価し過ぎたのもある。
特にあの豊聡耳よ。 あいつは、私達が受ける印象に反して――そこまで小物じゃない。
……あと、大きな声で話すのがめんどい。 疲れるし喘息にも良くない」

鈴仙「(最後の理由が一番大きい気がする……)」

40 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 23:13:26 ID:bkdP/lT2
何となく茶々を入れたい欲求を抑えながら、鈴仙はパチュリーの声を意識を傾ける。
果たして、パチュリーが語ってくれたヒントは……。

先着1名様で、

★パチュリーのヒント→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→パチュリー「これが事前に仕入れた、ホウリューズ全選手のデータとスキル一覧ね。これ見たら弱点とか全部わかると思うから」
       レミリア「……それ、私達の試合の時に見せてくれれば良かったのに」 パチュリー「……あっ」
ダイヤ→ハート+布陣・「和を以て貴しと為す」の弱点について。
ハート→スペード+ホウリューズの影の主役・岬の特徴について。
スペード→クラブ+ホウリューズの一般選手に隠された秘密について。
クラブ→ホウリューズの守備の弱点について。

41 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 23:14:35 ID:???
★パチュリーのヒント→ ハートA

42 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 23:14:41 ID:???
★パチュリーのヒント→ クラブ6

43 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 23:15:59 ID:???
>布陣・「和を以て貴しと為す」の弱点について。
前にやったゴールした後にハットトリック宣言まではいかなくても
会場内の人気やクウキをこっち側に引き込めばいいとか?

44 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 23:17:22 ID:???
人というか支持がなきゃ打てないとかそういうんじゃね?

45 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 23:18:31 ID:???
会場の盛り上がりを永遠側に持ち込めばいいのかもね
そうでなくては別働隊なんか用意しないし

46 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 23:25:21 ID:???
実際に当たったらゴールパフォーマンスは少し派手でいいかも
それで観客の支持GET。できれば先制点も欲しい。

47 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 23:30:10 ID:???
あの神子様のシュートはフリー、というか一定の指示がないとできないものであり
他の得点はガコウジサイクロンによるもの・・・(+陸のガッツ切れ)
だから逆に言えばフィニッシャーが限られてる、ということかな?
まぁ我々人類の希望たる神子様が負けるはずなど到底ないのだがな!


48 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 23:31:57 ID:???
鈴仙の人気度がトリガーじゃない?

49 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/14(日) 23:40:58 ID:???
すみません、書こうとしたのですがちょっと分量がまた多くなりそうなのと、
少し眠い事がありまして、今日の更新は早いですがここまでにさせて頂こうと思います。
>和を以て貴しと為すの弱点について
人気は関係なく、比較的サッカー的な理屈での弱点を考えています。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。


50 :森崎名無しさん:2014/12/14(日) 23:57:44 ID:???
乙でした

51 :森崎名無しさん:2014/12/15(月) 00:05:16 ID:???
聖徳の弱点、アイテムの案外大したことない世界の理を使うと弱くなるよ

52 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 22:32:16 ID:???
こんばんは、更新していきます。
>>50
乙ありがとうございます!
>>51
戦闘だったら確かに弱くなりますねw

53 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 22:33:52 ID:???
★パチュリーのヒント→ ハートA ★
ハート→スペード+ホウリューズの影の主役・岬の特徴について。

パチュリー「……まず。 一番大きいかつ分かり易い弱点から挙げてみようかしら。
ホウリューズの弱点の一つ。
それは『守備陣に、ドリブルやパス等の攻撃的能力を持つ者は皆無』である…と、いう事ね」

鈴仙「――そうでしょうか。 確かに一芸特化の高杉……とか、大丸……とかはそうかもしれないけど、
少なくともA番のちょっとボケてる仙人(布都)とかは、中々屈指の実力者のように見えましたよ?」

パチュリー「……いえ、それは違うわね。 ――彼女には非常に大きな穴がある」

鈴仙「……それって、性格的な意味で?」

鈴仙はかつて、妖夢が物部布都という少女について話をしていた事を思い出す。
確か、異変を解決しに行った時、勝手に尸解仙と勘違いして来たとか何か。
他にも色々と話を聞いたが、弾幕ごっこで態々的の大きい舟に乗っていたとか、
太子様の復活を祝福しに来たと勘違いされたとか、あんまり頭の良さそうな話を聞いた事が無い。
しかし――パチュリーはそれを即座に否定した。

パチュリー「違う。 確かに彼女の人格には色々と難があるとは聞いた事があるけれど……。
――豊聡耳神子の第一の弟子を名乗る彼女……物部布都の知力自体は存外に高い。
実際、彼女は惚けた様子を見せながらも、最終ラインをキッチリと守っていたわ。
……問題は、もっと単純なところ。
彼女は、守備は全般的に一流クラスだけど、攻撃力は総じてスカスカの可能性が極めて高いわ」

鈴仙「……えっ? そんな事、現実的に考えてあり得るんでしょうか?」

54 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 22:35:06 ID:???
パチュリー「……それを言い出したら、一芸特化も現実的にはあり得ないのだけどね。
――まぁ、結論としたら十分あり得るわ。
というか、今日の試合の細かい動きを見ると、そうとしか説明が付かないところが多々あるの。
あの銀髪の仙人、ボールをカットする確率は非常に高かったんだけど、
近くに仲間が居ても、絶対にショートパスはしない。 ほぼ必ず、前方にボールを蹴りだすのみ。
まるで、それしか教えられていないかのように、愚直にね」

鈴仙「……でも、確かに言われてみればそうですね。
それにイメージにも合ってるような。 人里とかでのストリートバトルでも火属性で赤いイメージだったし。
どうして赤いと守備が出来て攻撃ベタなのか分からないけど、うん。 分かる気がします」

パチュリー「……後半は私も良く分からないけど、たぶんそんな感じね。
――さて、お次に伝えたい事は……あの岬というMFね。
私にマリーシア――いや、『マランダラージ』と言っても良いようなえげつ無いプレーを浴びせて来た、人間の少年よ」

鈴仙「ま、まら……? どういう意味ですか?」

パチュリー「葡萄牙〈ポルトガル〉語で、悪とか極道とか言う意味ね。
具体的にはドリブルとかで敗北した時、腹いせ半分に肘打ちやら蹴りを放つプレーよ。
普通の『マリーシア』が、本来のずる賢さという意味に加えて、知性とか機転とかも意味するのに対して、
こっちは専ら悪意そのもの……って感じの用法かしらね」

鈴仙「はぁ。 流石お詳しいですね」

パチュリー「……まぁ、ただこれは本人もどこか嫌がっている風だったから、『上司の命令が無いとやっては来ない』と思うけれど。
――ただ、奴の『マリーシア』はかなり上手だったわね。 憎らしいくらいに。 鈴仙も気を付けなさい。
それと――」

パチュリーはここで一旦言葉を切った。

55 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 22:37:30 ID:???
パチュリー「ここからは完全に推測なんだけれど。 ……豪族の三人組(神子、布都、屠自古)に、先の岬以外の選手。
他のパッとしない一芸特化の選手達も、何かを隠していそうな気がするのよね。 あの政治家の性格的に」

鈴仙「何かを隠す……ですか? 実は二芸特化だったとか?」

パチュリー「――あり得るわね。 それか、一芸特化ではあるけれど、他にも気の利いた能力があるとか。
例えば……『ほぼどんな位置からスローインしても、必ずPA内のFWへ高い浮き球を渡せる』とか。
『強力なキック力で、フィードを高確率で敵陣深くまで飛ばせる』とか。
『正確なロングシュートを利用した、距離に影響されないパスを出せる』とか……。
ワンモアプラスの一、五芸位だったら、充分やって来るチームだと思うのよね」

鈴仙「単なる一芸特化と油断させた隙を、グサリ……って感じですか」

パチュリー「実は、個人的にそういう策は大好きなんだけどね。 ――私も、陸の存在を隠したりしてたし。
逆にレミィは大っ嫌いなタイプだわ、ああいう手合いの連中は」

レミリア「――当たり前じゃん。 勝負は常に全力でやらなくちゃ、楽しくないでしょ?」

何時の間にか、レミリアが馴れ馴れしく二人の会話に割り込んでいた。
咲夜が後ろで「安静にしていないとお身体に障ります…」など必死に叫んでいたが、
レミリアは敢えてそれを無視しているようであり、鈴仙は何だか咲夜に酷い親近感を覚えてしまう。

レミリア「……鈴仙とか言ったか。 あんたはとっても良い目をしているね。 色も赤で、私の好みだ」

パチュリーが横で何か言いたげにしていたのを遮って、レミリアは背伸びしてじっと鈴仙の瞳を眺めてそう言った。
背丈としては、永遠亭の名無しウサギや佳歩とそう変わらない(つかさよりはむしろ背が低い)にも関わらず、
鈴仙は何だか、背丈2メートルの巨人と対峙させられたかのような錯覚を覚えていた。

鈴仙「あ、ど、どうも……(パチュリーさんとは親しくなったけれど、
考えてみればこのレミリアさんとはあんまり親しいか、とか言われればそうじゃないのよねぇ……。
前の練習試合のラストだって、なんか殺して来そうな視線向けて来たし)」

56 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 22:38:34 ID:???
正直言って、鈴仙はレミリアがあまり得意では無い。 ……というか、そこまで親交は無い。
まったく無い訳ではないが、少なくともパチュリーと比べるとやや距離感があるのは事実だったが。

レミリア「――あんたには凄い力を感じるよ。 霊夢も、八雲紫も、この私ですらも。
……今ここに居る誰もが持っていない、トンデモ無い、もの凄い力をね。
あんたはその力をくれた奴に、本当に感謝しないといけないよ」

鈴仙「え?」

レミリア「ううん、何でもない。 カリスマトーク」

鈴仙「か、カリスマ……?(……本当に分からない人だなぁ。 尊大だと思ったら気さくだったり。
今見たく、突然分からない事を言って来たり。 パチュリーさんはある意味分かり易いけど……。
――やっぱり、吸血鬼。 夜の王者は気まぐれって奴かしら……?)」

レミリアはそんな鈴仙の気持ちなどお構いなしに意味深に笑い……そう告げるのだった。


***


パチュリー「……ちょっとレミィ、邪魔しないでよ。
さっきのは私が鈴仙に賢者の知恵を授けるという、全米が泣いて然るべきシーンだったのに……」

レミリア「いや、あのシーンで泣く奴の感性はちょっとおかしいわ……」

――そうして比較的和やかなムードの中、鈴仙が部屋を出た後。
やはり気の合う友人なのか、パチュリーとレミリアは特に何も無しに雑談をしていた。

レミリア「……しかし。 本当に悔しい。 ああ……悔しい。 悔しいったらありゃしない」

パチュリー「――私とかフランの仇を取れなかった事が? フフッ、レミィったら可愛い所あるじゃない……」

57 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 22:39:36 ID:???
レミリア「フランと、ついでにパチュリーの仇を取れなかった……なら分かるけどね。
――いや違うわ。 私が悔しがっているのはそれじゃない。 試合に負けた事でも無い。
……負けはしたが、優勝するのは私達で間違いないし」

パチュリー「なら、何が……?」

無念の内に退場したフランやパチュリーの仇を討つことでも無く、負けた事でも無いならば、何が悔しいのか。
パチュリーがそう口を開こうとした時。

咲夜「……横から失礼します。 消毒液を持って来ました。 今から塗りますね」

レミリア「えっ、ちょっ!? マジで消毒液持って来たの!? 沁みるじゃない!」

咲夜「……お嬢様。 そんな事を言っていては、折角ここまで積み上げて来た威厳がパアになってしまいますよ?」

レミリア「む、むう。 それは恐ろしいわね……。
なんせ信頼と同じで、カリスマとは積み上げるのは難しいが、崩れるのは簡単。
まさしく、賽の河原での石積みに近い苦行なのだからね……」

パチュリー「レミィも、色々大変なのね……」

――そんな普段通りの、間が抜けた紅魔館でのやりとりが再現されるにつれ、
パチュリーも先程の問いへの答えがどうでも良くなってきた。
なんせ、彼女もまた軽度の負傷と多大な疲労があって満身創痍なのだ。

パチュリー「(……賢者たる者、技術や戦術だけでなく、精神力、スタミナ、フィジカル……。
全てが求められる。 そして何か弱点があれば、徹底的にそこを突かれるのは自明。
――全く。 したり顔でこんな事を言っていた自分が恥ずかしいわ。 ……はぁ)」

58 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 22:43:22 ID:???
パチュリーはそう思いながら、暫くの眠りについた。
遠い世界で親友の吸血鬼が、消毒液の沁み具合に悶絶している声が聞こえる。
……というか、あれって消毒液じゃなくて、対吸血鬼用に作られた退魔の聖水なような。
そんな気もしたが――それは今の彼女にはどうでもよかった。

レミリア「(本当に悔しい。 ……私の運命によると、この次の決勝トーナメント。
聖徳ホウリューズは、私達に当たるよりも前に無様にも負けるだなんて!
――ああ、悔しい。 私たちじゃなくって、永遠亭ルナティックスが……この悪魔の館にのほほんと入り込む暢気な兎が、
あの神子や岬犬に吠え面をかかせるなんて! ――って……)……っイタ! イタタタ……。
咲夜ぁー、なんか沁みるって言うか痛いんだけど、その消毒液……」

咲夜「我慢ですわ、お嬢様(でも、おかしいわね……。 なんだか、塗りたくったところから余計に悪化して溶けてるような。
まるで人の肌に硫酸を塗りたくられたみたいに……)」

美鈴「(どうしよう。 これ、言った方が良いのかなぁ)」ヒソヒソ

陸「(今のメイド長にそれ言っても石に灸、牛に経文アル。 落ち着くのを見計らうのがヨロシ)」ヒソヒソ

レミリアの口惜しさの真意も、その身体の安否も、瀟洒に動揺した咲夜がいつ、自らの過ちに気が付くのかも。
泥のような睡魔の前では、すべてが、どうでもよかった。

*聖徳ホウリューズの情報がある程度掴めました。
*パチュリーの評価値が上がりました。
*レミリアの評価値がやや上がりました。
*その他スカーレットムーンズメンバーの評価値がほんの少しだけ上がりました。

59 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 22:45:28 ID:???
……と、いったところで一旦ここまでです。
すみません、もう少し文章パートが続きます。
出来れば書きたいですが、駄目なら今日の更新はここまでにしますのでご了承下さい。

60 :森崎名無しさん:2014/12/15(月) 23:09:20 ID:???
オフサイドトラップ覚えたいならパチュリーに教えてもらうでいいかもね

61 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 23:45:06 ID:???
***

試合が終わって暫く経ち、午後の部までには時間がある。
観客は帰り、選手もまた疲れた身体を休めていた頃。
――サッカーコートを出てすぐ、人の出入りが少ない路地裏には二人の少年が居た。

岬「……申し訳ないが、僕は少し忙しくって。 君との再開は本当に心待ちにしていたんだけど――」

一人は中性的な顔つき、魅力的な笑顔を絶やさぬ好青年にして稀代の詐欺師・岬太郎。
間一髪で首を繋いだ彼は、内心で酷く苛立ち―――そして疲れていた。

謎のサッカー少年「……落ちぶれたな、岬太郎。 ――残念だ」

そして、彼の疲労の原因を正確に突いてくる、地味なのっぽの少年の言葉は、
今の岬にとって最高に腹立たしく、そして屈辱的なものだった。

岬「あ、あはは……。 やっぱり、君もそう思うよね?
でも僕だって本当はあんな卑怯なプレー、やりたくなかったんだよ?
だけど、あの仙人達に脅迫されて仕方なく――」

岬は駄目元で通らない筈の方便を試してみる。
神の目線から見たら言い訳にもならない、詰まらぬ責任転嫁ではあったが、
それでもこの限定された場において、それなり以上の説得力と切迫感を与える彼の才能は本物だった。
もしもこの場にいたのが凡庸な若者であれば、この言い逃れですら7〜8割方の成功率を誇っていただろう。
しかし――。

謎のサッカー少年「……俺はお前の抜け目ない機転・知恵――まさしく『マリーシア』は昔から凄いと思っていた。
しかし、今日の試合のお前は単なる小悪党。 品の無い『マランダラージ』に過ぎなかった。
――長期的な利得に目を奪われ、周囲の好感を切り売りしている。
……昔のお前は、長期的な利得も、短期的な好感も。 両方を抜け目なく得ている印象だったんだが」

62 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 23:54:26 ID:???
岬「(……ま、効かないよね。 ――というか、この言いぶりだったら僕の本性なんてとっくに。
それこそ、小学生時代から熟知していて、敢えて黙っていた……って、感じかな?)
――はぁ。 良く分からないけれど……君には本当に敵わないよ」

岬は演技っぽく大袈裟に肩をすくめてみせる。
完全に正体を見抜かれていようとも、自分からはそれを明かしてはならない。
仮に自分の内心を読まれていようとも、それを言わない限りは証拠が無いのだから。
――自白は証拠の王様とは良く言ったものだ。

岬「……で。 どうしたの? 試合終了後突然現れて、僕をこんな事に呼び出して。
――まさか、卑怯な手を行う僕を消しに来たのかい?
……まぁ、そう思われるまでの事をしたのは、承知の上だけど」

謎のサッカー少年「――それはしない。 告発もする気は無い。
お前がどこまであの道士に入れ込んでいるかも知らない。 ……もっと、個人的な理由だよ」

……ここまで話して、岬には一つだけ解せない事があった。 何故、この少年は態々自分を呼び出したのか。
再開を懐かしむ訳でもなければ、岬の行為を糾弾する訳でもないらしい。
――もっとも、友情もサッカーも。 全ての行為についてを「利得」でのみしか考えられなかった岬には、
眼前の地味な少年が抱く、病的なまでの「熱」を理解する事は、永遠の時間があっても不可能だった。

……ポロン。 コロ、コロコロ……

ボロボロの服と鎧を纏った、ある意味では仙人よりも仙人らしい様子の少年は、
藁で編んだらしい籠から、一つの球形の物を落とした。 それは岬にとってもなじみ深い物だった。

謎のサッカー少年「……俺と勝負してくれ。 岬。 お前の選んだ道を理解するためにも。
――そして。 俺が選んだ道が間違いで無かった事を、再確認するためにも」

岬「……は?」

――そして、やはり眼前の少年が提示した条件は、岬にとって意味不明なものだった。

63 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 23:55:36 ID:???
謎のサッカー少年「……嫌、か? 自分の利益にならないサッカーは、嫌いか?
……昔のお前だったら、ここは受けていたと思うが。 ……俺の気持ちを、少しでも幸せにしてくれる為に」

岬「……昔の僕か。 何だか、色々懐かしいや。
でも、残念ながら、僕は今の自分にも後悔はしていないんだ。
選ぶ道が一つしか無かったら、その道を僕は工夫でとびきり最高の道にしてみせる。
全ての道を踏破してから、その中での最善をひとつ選んできたような。 そんな君とは違うんだ」

少年は浅く笑った。 岬には面白い話ではなかった。
……そして少年は、これ以上の会話を必要としていない様子だった。
何故彼は頭も回るのにも関わらず、かくもサッカーにこだわるのか?
岬がそう疑問に思ったが、その疑問が解けるのは一瞬だった。

謎のサッカー少年「俺はドリブルをする。 ……だから、反則でも肘撃ちでも、何でも良い。
お前が一番お前らしいタックルで来いッ!」

            ビ ュ ン ッ !

64 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/15(月) 23:57:47 ID:???
岬「…………!」

岬は、少年が磨いて来たというサッカーを――ドリブルを――見て気付いた。
……つまり。 彼がかくも言葉を嫌い、サッカーを好む理由を。

岬「(なんて事は無い。 彼は――サッカーを……やりすぎたんだ。
言葉を使うよりもサッカーをやっていたから。
要するに、彼にとってはもはや、サッカーが言語よりも近しいんだ。 その原因は、さて置くにしても)」

★??→ドリブル 52 (! card)(! dice + ! dice)=★
★岬→タックル 48 (! card)(! dice + ! dice)+(油断-2)=★

【補足・補正・備考】
??のマークがダイヤの時、「フローディアンフェイント(+5)」が発動します。
??のマークがハートの時、「バニッシュドリブル(+4、吹飛3)」が発動します。
??のマークがスペードの時、「消えるフェイント(+4)」が発動します。
??はスキル・後天性ファンタジスタによりダイスの合計が2の時数値を10、3の時数値を9とします。
??のドリブルは成長限界のため、ダイスで11以上を出しても覚醒しません。

65 :森崎名無しさん:2014/12/15(月) 23:58:20 ID:???
★??→ドリブル 52 ( クラブ5 )( 1 + 3 )=★
勝つ!

66 :森崎名無しさん:2014/12/15(月) 23:59:06 ID:???
★岬→タックル 48 ( ハート2 )( 1 + 4 )+(油断-2)=★

67 :森崎名無しさん:2014/12/15(月) 23:59:37 ID:???
★岬→タックル 48 ( スペードK )( 1 + 3 )+(油断-2)=★

68 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:00:45 ID:???
MISAKIZONEにはまったが勝った

69 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 00:02:50 ID:???
すみません、>>64は無視でお願いします!演出なので判定は必要ありません!
……と、書こうとしたのですが、書き込んで下さりありがとうございます、すみません。
申し訳ございませんが、当初の予定通り、
謎のサッカー少年の詳しい描写は省いて、唐突に鈴仙の行動パートに行かせて頂きます。
グダグダになってしまい、誠に申し訳ございませんでした。

70 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:04:41 ID:???
ピエールや神子よりも普通に強そう。敵じゃなくてよかった…

71 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 00:05:46 ID:tDklXAvE
〜大会6日目・午後〜

鈴仙「――う〜ん。 何だか濃い試合だったわね……!
そして午後も、雑魚妖怪チームと西行寺亡霊連合との試合があるんだけど…。
――雑魚妖怪とは対戦したし、西行寺チームの試合は一回観戦したから、
見るメリット的にはあんまり無いのよねぇ。 皆もあまり着いて来てくれないかもしんないし。
妖夢の様子を見に行けるってのはあるけど……」

A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)
B:チームで試合を見に行く(本日午前の試合:雑魚VS西行、毛玉VS博麗)
C:自主練習をする(一人で練習します。更に分岐)
D:狂気度を使用する(更に分岐。一部を除き、この行動では時間を消費しません)鈴仙の狂気度:25
E:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)
×:アイテムを使用する(この行動では時間を消費しません)
  ※「ボロボロのボール」など、練習用アイテムはCの自主練習の選択時に使用してください。

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(参考:大会6日目〜西行寺戦までのスケジュール)
        午    前     午    後
6日目    紅魔×聖徳    雑魚×西行←今ココ!
        二軍×妖怪    毛玉×博麗

7日目    休   み      休   み  
        休   み      休   み   

8日目    休   み      羽目×聖徳    
        休   み      人里×妖怪    

9日目    永遠×西行    紅魔×バケ
        守矢×博麗    二軍×妖精

72 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:06:31 ID:IU93q2O2
C

73 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:06:31 ID:NTJUJAys


74 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:07:09 ID:+9Ic8i+Q


75 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:08:49 ID:tahl4ZWI


76 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 00:10:30 ID:tDklXAvE
A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)

鈴仙「うん…! やっぱり自由行動にしましょう、そうしましょう!
地底やら命蓮寺やら紅魔館やら妖怪の山やら太陽の畑やら、色々行ってみたい場所は
沢山あるんだけれど……どうしようかしら?」

A:永遠亭に居る(さらに分岐)
  主に永遠亭に居るチームメイトと交流をします。
  評価値を上げたり特別なイベントを起こしたりできます。
B:外出する(さらに分岐)
  買い物をしたり、永遠亭に居ないチームメイトや、
  その他の幻想郷の住人と交流できるチャンスがあります。
C:気晴らしに玉兎通信でもしてみる。(さらに判定)
  ランダムで、色々な情報が入ります。運が良ければ必殺技フラグも入手できるかも…
D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

77 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:11:59 ID:NTJUJAys


78 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:12:00 ID:HNGoPLac
B

79 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 00:15:33 ID:tDklXAvE
B:外出する(さらに分岐)

鈴仙「さーて。 今日も良い天気だけど……どこに行こうかしら?
そういえばアイテム欄に入れ忘れてたけど、「人里のコーヒー無料券」も持ってるのよね、私。
……誰と行くんだって話だけど」

A:人里(貸本屋や道具屋、慧音の住居等があります)
B:霧の湖(妖精大連合メンバーが居ます。プリズムリバー三姉妹の居る廃洋館もあります)
C:紅魔館(レミリアやパチュリーが居ます)
D:冥界(妖夢や幽々子が居ます)
E:迷いの竹林付近(妹紅やミスティアが居ます)
F:太陽の畑(幽香やメディスン、レティ等雑魚妖怪チームのメンバーが居ます)
G:妖怪の山(河童のバザーやスタジアム、守矢神社等があります)
H:地底(危険もありますが、旧都には様々な店があります、温泉もあります)
I:命蓮寺(星や白蓮が居ます)
J:香霖堂(霖之助がおり、アイテムが購入できます)
K:魔法の森(魔理沙やアリスが居ます)
L:博麗神社(霊夢や森崎が居ます)
M:無縁塚(危険もありますが、掘り出し物も発掘できます)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

80 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:16:20 ID:+9Ic8i+Q


81 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:16:40 ID:NTJUJAys


82 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:17:21 ID:uDaqrMSM
H

83 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:17:42 ID:IU93q2O2
C

84 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:17:51 ID:EIShvJ/g
H
7日はブリッツでつぶれるし、先に探索しとくか

85 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 00:19:16 ID:???
――と、いったところで今日の更新はここまでです。
>>60
前の妹紅とは逆に、パチュリーの評価値はかなり高いので、
実になる話がお得かもしれません。
ですが、もう更に評価値を上げて行くと、中山や佳歩のように追加イベントも起きたりします。
>>70
かなり強いですね。ドリブルは2回覚醒しているのでなおさらです。

それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。

86 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:20:54 ID:???
あんなにドリブル強いと置く場所にいい意味で困るね、乙でしたー

87 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 00:29:46 ID:???
乙でした。

そういえばマスターパチュリーとは特訓できないのかな。
ノートがその代わり?

お嬢様は序盤は下手したらピチューンされそうな雰囲気だったけど、今なら平気そう。
フランもかな。

とりあえず松山イベント?
さて、どうなるか、不安な面とあるがワクワクもしてくる。
しばらく自由行動できるし、地底の行動がスムーズにいけば他の人とも交流できそう。

謎の少年……この能力値はいったい……なに山さんなのだろうか?

88 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 01:20:56 ID:???
乙です
お嬢様に対吸血鬼用の聖水が使われたのも鈴仙ってやつの仕業なんだ
狂気の瞳を使ったに違いない

89 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 01:29:25 ID:???
おのれ鈴仙

90 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 21:28:08 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
>>86
乙ありがとうございます。
決勝トーナメントあたりは、まさにクライマックスという感じで、敵も味方もド派手な感じにしていきたいですね。
>>87
乙ありがとうございます。
評価値が一定以上まで上がった場合、基本的には特訓イベントが発生しますが、
パチュリーや輝夜など、特別なイベント等が発生する場合があります。
>>88
乙ありがとうございます。多分咲夜さんのうっかりです。

91 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 21:29:29 ID:tDklXAvE
H:地底(危険もありますが、旧都には様々な店があります、温泉もあります)

鈴仙「……そういえば色々あって忘れてたけど、結局地底のお宝とかはどうなったのかしら。
あと、なんか良く分からないけど吹っ飛んでいた矢車――松山だったっけ――が、どうなったか気になるような……」

特に明確な理由こそない……いや、むしろ逆に色々な用件が思いついたため、
鈴仙はふと地底へと立ち寄ってみたくなった。
かつては怖々だった旧都への道も、何度か踏破する事で大分慣れてしまった事も大きい。

鈴仙「(――とはいえ。 私の経験則で言うとこうして慣れて調子に乗って来た時が一番危ない。
まるで何かのギャグ漫画みたいに、油断してたら足元を救われちゃうんだから……)」

しかし鈴仙は油断せずに、冷静に妖精達の弾幕を掻い潜って風穴を潜り、旧都の方へと着実に進んで行く。
そして――。

先着1名様で、

★地底探索イベント(簡略版)→! card★

と書き込んでください。数値で分岐します。

JOKER→??「俺の名は地獄ライダーキックホッパー……。 これより外敵を排除する……はぁ。 どうして俺がこんな事…」
       鈴仙「この中の人(?)って、ひょっとして……!」
それ以外→無事に旧都に辿りついた。
クラブ2〜3→中堅クラスの地底妖怪に襲われる!
クラブA→勇儀「ヒャッハー! 呑み比べだー!」旧都に着き次第、鬼に絡み酒された!

92 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 21:31:06 ID:???

★地底探索イベント(簡略版)→ スペードA

93 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 21:31:07 ID:???
★地底探索イベント(簡略版)→ クラブK
矢車と小田って何も絡まないのか

94 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 21:38:24 ID:tDklXAvE
★地底探索イベント(簡略版)→ スペードA ★
それ以外→無事に旧都に辿りついた。

鈴仙「……さーて。 着いた着いた。 やっぱり人妖がワラワラ湧いてるわねぇ……。
今日は祭りなのかっつーの……って。 たぶん、ここの住人的には毎日がお祭りなんだろうなぁ……」

空の暗さと行燈の灯り。
そして押し寄せる無数の人影で、さながら万年縁日の如き様相の旧都に足を踏み入れた鈴仙。
酒というかアルコールの臭いがそこらの居酒屋から漂い鼻を付き、路地なり通りなり店内なり、
どこでも賑やかな喧噪が絶えないこの街は、やはり鈴仙にとってあまり得意では無かった。

鈴仙「(科学技術は発展しているけれど静かで穢れの無い、月の都とはまさに正反対……って感じね。
この旧都は見るからに科学なんてクソ喰らえな奴らばっかりで、喧しくてそこらじゅう穢れだらけだし。
――っと……さて。 結局ここまで来たけれど……どうしようかな?)」

A:旧都で一番大きい建物――地霊殿へ向かってみる。
B:みとりという河童が経営している雑貨屋へと行ってみる。
C:噂に聞く『地霊温泉郷』へと行ってみる。
D:自由に旧都を探索してみる。(更に判定)
E:適当に呑み屋にでも行ってみる。
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

95 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 21:38:58 ID:IU93q2O2
A

96 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 21:39:16 ID:NTJUJAys


97 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 21:57:33 ID:tDklXAvE
A:旧都で一番大きい建物――地霊殿へ向かってみる。

鈴仙「(試合ではなんか色々あったけれど……実際、私とあの地霊殿の主って。
まあ面識はあるけれど特別親しい――って訳じゃあ無いわよね……。
ま、まあでも。 お燐とかとは割と仲が良いと思うし――最悪、あの子に取り次いで貰えば良いよね?)」

そう信じて、騒がしい旧都の中で唯一沈黙を放つ洋館へと向かうと。

お燐「……あ、病院のお姉さんだ。 ひょっとして、病死した患者の死体を卸ろしに来てくれたとかっ?」

鈴仙「そんな悪趣味な仕事は、残念ながらやって無いわ……」

――鈴仙にとって非常に都合の良い事に、
地霊殿の正門すぐ近くを散歩しているお燐が、いつも通りの慣れ慣れしさで迎えてくれた。

鈴仙「――でも。 うん。 ちょっと用があってね……。 だから、態々遥々やって来たのよ」

お燐「ふうん。 穴掘りが好きだなんて、ヘンな兎さんだねぇ」

鈴仙「掘っては無いってば」

お燐「テキトーに言っただけさ。 一々真面目キャラだねぇ、地底じゃあ珍しいや」

鈴仙「(何か話すたびに弄られて、からかわれるような気がして来た……)」

鈴仙は今更ながら、こんなちゃらちゃらした妖怪を信じて足を踏み入れて良かったものかと不安になるが。
しかし、さっきお燐に言ったとおり、遠路遥々ここまで来たのだ。 ここで帰った方が余程馬鹿らしい。


98 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 21:58:39 ID:tDklXAvE

お燐「……んで。 用件は何かな? あたいはこう見えても地霊殿のペットじゃあ格が高くて、皆から尊敬されてるからね。
――大体の事だったら、何でもふんふんって取り次いであげるよ〜」

鈴仙「うん……期待しないで、期待してるわ」

一抹以上の不安が抜けきらないまま、鈴仙は今日地霊殿に来た用件をお燐に話す。
その内容は――。

A:さとりに会って話がしたい。
B:お燐とこのまま気ままにお喋りしていたい。
C:矢車に会って話をしてみたい。
D:灼熱地獄跡を探索してみたい。
E:空と一度、話をしてみたい。
F:さとりの妹らしい変な妖怪(こいし)について、話を聞きたい。
G:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

99 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 21:59:11 ID:NTJUJAys


100 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 21:59:24 ID:JJ3PbR8Y


101 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 21:59:38 ID:IU93q2O2
C

102 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 22:00:27 ID:???
さらばカップ麺

103 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 22:24:05 ID:tDklXAvE
C:矢車に会って話をしてみたい。

お燐「ゲッ。 あんた、正気かい」

ヘラヘラ笑ったお燐の表情が、そう言う一瞬だけ凍り付いた気がした。

鈴仙「……いや、何となくよ。 
なんとなーく、あの彼……だか誰だか分からない男から発する波長が気になってね。 ちょっと調査に来た訳よ。
それにさ、試合でも見たけれど、彼は二重人格なのよね。
幻想郷では精神病の症例が極端に少ないから、医院をやってるウチとしても学術的に非常に気になるって言うか」

お燐「ふうん……精神分析って奴かな。 あの現実界と象徴界と想像界が輪っかになってボロボロっての」

鈴仙「それって、ラカンが言ってたボロメオの輪のこと? 見かけによらず、本とか読んでるのね」

お燐「――あたいは良く分からないよ〜。
ただ、こういうのはさとり様が結構詳しいんだ。 ……昔、ウチの妹様を巡って色々あったからね。
……ま、それはどうでも良いか。 ――いいよ、会いたいなら勝手にしたら良いと思うし」

お燐はそう言うと、矢車の住むらしい地霊殿の地下――未だ拷問と血肉の跡が残る牢獄へと案内してくれた。
正気の人間ならば、まずここに住みたいと思わないだろう。
それまでに、あまりに不快で狂気を煽り、おぞましい空間。 ――まさしく『地獄』に相応しい場所だった。

お燐「……知ってたかもしれんけど、あたいはアイツが嫌いなんだ。
あいつ、さとり様があんなに気を掛けてくれてるのに、頑なにそれを拒んでたしね。
――まぁ、それでも試合で大分丸くはなったけどさ。
でも、あっちからゴメンナサイしない限り、あたいは和解したくはないね。
――っと。 さ、後は案内は要らないかな〜。 ここを真っ直ぐいって、突き当たりを右ね」

矢車に対する愚痴を聞き終わった鈴仙は、ここでお燐と解散して、腐臭漂う地霊殿の最奥を更に進む。
今の地霊殿は全く使用していないらしい、昔の鬼達の牢獄。
鈴仙が踏みしめているのは、果たして土くれなのか死体なのか。

104 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 22:30:00 ID:tDklXAvE
じゅっ…と靴が埋まって液が滴る、瑞々しい地面を踏みしめながら鈴仙は牢獄の一番奥へと辿り着いた。

鈴仙「矢車。 矢車想……! そこに居るのよね……?」

急襲されても良いように、指先には妖力で編んだ銃弾を仕込む。
何故か消えない燭台の灯りを拝借して、松明代わりに牢獄の暗黒を照らし出す。
すると、そこには―――。

先着1名様で、

★地獄の兄→! card★

と書き込んでください。数値で分岐します。

JOKER→松山「小田 聖徳ホウリューズなんてやめて俺達と一緒に地獄に落ちよう……」小田「あにきぃ……一生ついていくよぉ…」
ダイヤ→松山「はぁっ……はぁっ……! だ、誰だ、お前は……!?」鈴仙「あっ、この姿は試合の時の……!」
ハート・スペード・クラブ→矢車「闇の底には、誰の声も届かない……」鈴仙「でもそれって、私の声が聞こえてるから言ってるのよね?」
クラブA→誰もいなかった。 お燐「(あっ、道間違ってたや。 ま、いいか)」鈴仙「(唐突なダンジョン探索いべんとっ!?)」

105 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 22:30:41 ID:???
★地獄の兄→ ダイヤ5

106 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 22:30:45 ID:???
★地獄の兄→ ダイヤA
JOKERwww

107 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 22:36:25 ID:???
ヒャメロー

108 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 22:57:52 ID:tDklXAvE
★地獄の兄→ ダイヤ5 ★
ダイヤ→松山「はぁっ……はぁっ……! だ、誰だ、お前は……!?」鈴仙「あっ、この姿は試合の時の……!」

松山「はぁっ……はぁっ……! だ、誰だ、お前は……!?」

鈴仙「(……あれっ。 矢車じゃあ……無い! これはサッカーをしていた時僅かに出ていた、矢車の正体……!)」

――鈴仙の予想に反して、その牢獄で苦しんでいたのは矢車では無く。
その矢車よりは幾分幼くは見えるが、しかし実年齢以上の労苦を重ねた表情が印象的な白髪の少年。
烈しいタックルと地を這うシュートで、永遠亭ルナティックスと互角以上の勝負をした――松山光だった。

松山「誰だ……俺の許可無く兄貴の名を呼んだのは……? 恥知らずのサトリ妖怪の女か……?」

鈴仙「……違います。 通りすがりの――うん、心のメイクアップアーティスト……そう呼んでくれても良いわ」

松山「……何だそれは。 そんなんで俺と兄貴の地獄を邪魔する気か……?」

――会話が通じないのは予想通りだったため、鈴仙はそれで動揺する事は無かった。
しかし、矢車という殻に守られていない状態の無防備な松山は、まるで羽化したての成虫のように脆く見える。
死人のように止まった波長を描く矢車と異なって、今の松山が描く波長は生まれたての赤子のように混沌。

鈴仙「(……う〜ん。 矢車の方がまだ話は通じそうとは思ったんだけど、この松山君は……やっぱりまだ混乱している感じね。
まるで、彼の言う兄貴――矢車君以外の全てが、この世界の敵だと勘違いしているみたい。
ちょっと扱いがめんどくさそうだけど……ただ、行動に対する反応はこっちの姿の方が良いかもしれないわね)」

――しかし、純粋に彼の放つ波長が気になった鈴仙にとっては、こちらの姿の方が都合が良い。
単なる殻に過ぎない矢車と違い、松山が相手ならば、鈴仙の狂気の瞳も有効である。

109 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 23:02:13 ID:tDklXAvE

鈴仙「(――あっ。 そう言えばこれまでに拾ったアイテムも、何かの役に立つかも!)」

……書物でのみ齧った精神医学の基礎に加えて、今まで拾ったそれらしいアイテムを思い出しながら、
鈴仙は松山への対処法を考える。 果たして、鈴仙が松山に取った行動は――。

A:精神医学の基礎に忠実に。 とりあえず黙って松山の話に耳を傾ける。
B:狂気の瞳の能力で、松山の波長を一瞬でも正常に戻してみる。
C:永遠亭で精密な診断を受けてみないか提案してみる。
D:愛のハチマキを見せてみる。(あげるとは言ってない)

E:兄弟ラーメンを一緒に食べる。
F:兄弟ラーメン・弟味噌をあげる。
G:兄弟ラーメン・兄貴塩と弟味噌を両方あげる。
H:その他 自由選択枠 A〜Dのうち1つ+E〜Gのうち1つ という選択も可。
  (例:H A+D、H B+E、など)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

110 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 23:04:37 ID:7PL6N4Gc
H 笑う

111 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 23:05:19 ID:+9Ic8i+Q
H A+E

112 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 23:05:52 ID:NTJUJAys
H B+D

113 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 23:06:59 ID:tDklXAvE
念のためですが補足させて頂きます。

・E:兄弟ラーメンを一緒に食べる。 を選択した場合、鈴仙が兄貴塩を、松山が弟味噌を食べる恰好となります。
 もしも鈴仙と松山で一杯のかけラーメンをしたい方が居られた場合は、自由選択枠で対処願います。
・その他で示している例がおかしい(A+Dは選択不可)ですが、無視して頂ければ幸いです(汗)

114 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 23:07:10 ID:???
松山の状態ならBは効くけど矢車だと無理くさいのか

115 :森崎名無しさん:2014/12/16(火) 23:08:59 ID:NTJUJAys
H A+E 変更お願いします

116 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 23:44:14 ID:tDklXAvE
A:精神医学の基礎に忠実に。 とりあえず黙って松山の話に耳を傾ける。
E:兄弟ラーメンを一緒に食べる。


鈴仙「(今の状態なら、狂気の瞳も効きそうだけど。 ……でも、万一で暴発したら大変な事になるしなぁ。
――そうしたら、さとりさんが凄い剣幕でキレてくるかもしれないし、やめとこうっと……)」

無表情で激昂するさとりの顔を想像して震える鈴仙。
この幻想郷、笑顔で激昂する人物は結構居ると思うが、無表情でキレて来る人物はあまりいない気がする。

鈴仙「(しょうがないか。 ここは基礎に忠実に、黙って「傾聴」とやらをやってみましょうか……)
――まぁ。 こちとら遥々遠くから来たんだから。 折角だから、何でも話してみなさいよ」

松山「……はぁ? 俺、兄貴以外の奴と好んで会話する程、アブノーマルな性癖じゃないんだけど」

鈴仙「(アブノーマルの塊が良く言うわよ……)……そんならいいです。
私、ここでジッとしてるから。 何か話したい事があったら、是非話しかけてくださいね?」

――正直、松山の精神的な不安定を直してあげたいと思ったから、鈴仙はここまでするのではない。
鈴仙は英雄譚に出て来るような聖人君子では無い。 とはいえ、常に損得勘定で動く程の利己的な人物でも無い。

鈴仙「(せ、折角ここまで来たんだから……! このまま骨折り損だなんて、ごめんだからね……!
――あと、こっちから声を掛けたのに途中で投げ出すのも罪悪感あるし……)」

時間を無駄にしたくない。中途半端に手を掛けて放置するのは罪悪感を感じる。
鈴仙がこの時感じていたのは、精々がこの程度だった。
要するに、立派も無ければ利己にも走り切れておらぬ中途半端な……ごく一般的な感情しか抱いていなかった。
(それだけの理由で粘り強く松山を待つ鈴仙は、平均からはどこかズレていると言わざるを得ないが)

松山「(……変な奴だ。 こんな牢獄に入って来る奴なんて、身の程知らずのサトリ妖怪位しか居なかったのに……!)」


117 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/16(火) 23:45:20 ID:tDklXAvE
して松山は鈴仙と違い、突き抜けて頑なな人物だったらしい。
鈴仙が待ちを決め込んでも、松山は変な奴だと思いこそすれ、動じる様子も表に見せずに何も話そうとしない。
……やがて、暗闇の沈黙の中、数時間が経過しようとしていた。

ぐうっ。

――沈黙の中に、腹の虫が響いた。

松山「…………闇の底には、誰の声も届かない……」

矢車が言っているようなセリフを、まるで神の言葉であるかのように呟き動かない松山だったが……。
――しかし、その腹の虫が松山の物である事は鈴仙にとって明らかだった。

鈴仙「(だって、私のじゃないしね。 ……と、そうだ)……松山君。 お腹でも空いたのかしら?
良かったら、一緒にラーメンでも食べません?」

――鈴仙は意識して明るいトーンで話してみる。

鈴仙「(……そうだ。 私が持ってるこのラーメン。 これを松山君と一緒に食べれば……心を少しでも開いてくれるかも!
――漫画とか読んでても、警察がカツ丼出したら容疑者が吐いたりするし)」

何時の間にか引用文献のレベルが精神医学の書物から刑事漫画になっているが……それは気にしない。
鈴仙は灯りで二種類のラーメンを照らして見せて、これ見よがしに松山に突きつける。

鈴仙「どうかしら? 兄貴塩と弟味噌があるわよ。 何も言わなかったら、私は塩の方を貰うけれど?」

松山「………!」

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