キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】

1 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/12(日) 12:38:42 ID:???
『はじめに』
この物語はフィクションです。
現実世界で実在する人物も登場いたします。また1983年から91年までの史実を踏まえてはいます。
ただ物語の展開上脚色や私的設定付与も多々あり、純然たる歴史的事実からは離れてしまっております。

またキャプテン翼のキャラクターのみならず、非サッカー漫画以外のキャラクターも多く
登場しておりますが、実在人物同様、物語に沿う形での脚色や設定付与が多く、どうかご寛恕を願います。

最後に、この物語の主人公は岬太郎です。
ここの岬君は原作を参考にしたり、本編をチェックしてみたり、自身の願望を当てはめてみたりと、
どれにもピタリとは当てはまらない、大変面妖な様相をとっております。
それでも彼の物語として、読み進め楽しめてもらえれば幸いです。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
1983年8月、岬太郎はパリに来仏する。その2日後の日本人学校訪問後、
サッカー部員を探すべくブローニュの森のシュッセ運動場まで出かけ、
そこでサッカー部キャプテン天ケ瀬冬馬を発見する。
自己紹介代わりの手合わせで岬に完敗した天ケ瀬は、他のメンバーにも
紹介すべく急遽電話で呼び出す。そして呼びだしたメンバーとの1VS10勝負が
はじまった、といったところまで進んでいます。

101 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 20:48:11 ID:HtJc4G9g
こんばんは、これより投稿を開始いたします。
>>97
正月からいきなり忙しくなってなかなか上坂さんの言動をチェックする余裕がありませんが、
時間ができ次第視聴して、なんとかネタにしてみたいです。
>>100
クラブA「クラブA あなたの心に クラブA」
私達が存在を忘れぬ限り、クラブAさんはどこからともなくやってくるのです。


A 岬「ええと、聖薇さんはああいうのに興味ある?」クイッと軽く親指で肖像画を指し示す
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
威厳を押し付けてくるような面々を指さして、目の前の少女に尋ねてみた。
あんなものがパリで販売されているという物珍しさもあるが、父が「そういうところ」に
一応とはいえ籍を置いている関係上、上手く行けば父の「仕事」にプラスになるかもしれない。

???「これはお目が高い、小さなお客様」

聖薇ではない。横から声がしたので振り向くと、部屋奥の階段からスラリとした女性が現れた。
年の頃は20台後半といったところか。桜色のブラウスの上に薄紅のエプロンドレスをまとい、
軽く口を当てながらいたずら気に笑みを浮かべている。

聖薇「母さん」
岬「(これが母さん?若いなあ)」

聖薇の言葉に驚くというよりも、密かに感心した。この少女と比べて髪を腰まで伸ばしており、
顔立ちは美しさに優雅な色合いを添えている。母というより年の離れた姉といった感じが強い。

その母と呼ばれた女性は、聖薇にウインクを飛ばした後、僕の所へコトコトとやってくる。

聖薇母「初めまして。私はこのル・エストの店主、早乙女愛と申します」

102 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 20:50:24 ID:HtJc4G9g
岬「こんにちは。僕は岬太郎といいます。先週からパリに来ました」
早乙女「あらら、それはわざわざご丁寧に。ようこそいらっしゃいませ」

軽い会釈をした後、僕に向けて挨拶をかけてくれていた。
こちらも挨拶を返した後、目の前の婦人にかすかな違和感を感じた。
礼儀正しくかつ優しいお辞儀と微笑であったが、僕を見る目は好奇心の輝きが見えるような気が
したからだ。その予感はすぐに裏付けされる事となる。

早乙女「先程肖像画について聖薇に尋ねていたようですが、なかなか便利ですよ。
十徳ナイフみたいに色々な事に使えますから」

そういった後、早乙女さんは肖像画を立てかけてある壁へ向かい、腕を伸ばして
左手にブレジネフ、右手にスターリンを取り上げた。

早乙女「左手の方を家の壁に掛ければ、ロシアの方が故郷から離れてもアラ不思議、
    たちまちにしてホームシックは完治します。右手の方は玄関に掛けておくとこれまた不思議、
    おしゃべりな隣人は遠慮し、セールスマンは命の尊さに気付いて駆け去り、
    死神さえも自分の分際をわきまえて消え去る、平安と節制と長寿を約束するアイテムとなるでしょう。
    今なら一括複数注文も受付しております。この皆様方を居酒屋や射的場に卸せばたちまちにして、
    たくさんのお客様の注目の的になってくれるでしょう」

聖薇「母さん、初めてきたクラスメイトの方に、ふざけすぎです」
岬「(ああやっぱり、ただの有閑マダムじゃなさそう……ん?)」

おっとりとしながらもイタズラ気に笑う目をした早乙女さんを見ているうち、ふっと
心のどこかに取っ掛かりを感じはじめた。

岬「(早乙女愛って言っていたな。聖薇の時も感じたけど、日本にいた時に
   どこかで名前を聞いたことがあるような気がする。はて誰だったかな。
   いやそんな事より、このやり取りに対して何か反応した方が良いかな)」

103 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 20:52:08 ID:HtJc4G9g
A 岬「(もう少しこの母娘の事を思い出してみよう)」
B 岬「うーん、お父さんなら買ってくれるかなあ(冗談に付き合おうとして失敗した、
   という態にしてやり過ごそう。万一うまく行ったら、父さんの「仕事」につながるかもしれない)」
C 岬「ははは、面白いですね、他には何かありますか?
   (商品でもよし、ブラックユーモアでもよし。この人とも話を続けて好印象を抱いてもらう機会だ)」
D 岬「(このまま黙って様子を見てみよう)」
E その他、自由回答

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


少々私用で席を離れます。もしかしたら今日の投稿はこれで終わりかもしれませんし、
続けられるとしても、少なくとも午後10時以降になるかと思います。

104 :森崎名無しさん:2018/01/07(日) 21:03:35 ID:DU2+Dh8E
A

105 :森崎名無しさん:2018/01/07(日) 21:33:57 ID:JpEzlxcs
A

106 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 22:07:21 ID:HtJc4G9g
A 岬「(もう少しこの母娘の事を思い出してみよう)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(どうも気になるな。どうもこの母娘、ただの母娘じゃないような気がする
何より今日名前を聞いたばかりなのに、日本で見聞きした気がするなんてただ事じゃない
何者かわかれば今後のヒントになるかもしれない)」

一抹の不安を解消すべく。母娘が話している間に記憶を整理する事に決めた。
そうして僕は過去の記憶をひねり出して……


先着で
★早乙女母娘についての記憶! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。
ダイヤ絵柄・JORER:岬「(聖薇の方は……そうだ。確か週刊誌で)」
ダイヤ・ハート:岬「(母親の方は……まさか!?どうしてこんなところで)」
スペード・クラブ:岬「(駄目だ、何も思い出せない……)」徒労でした
クラブA:岬「確かあなた達は……」早乙女「岬君、あなたは知り過ぎてしまったようね」突如として黒服の男達が現れた!

107 :森崎名無しさん:2018/01/07(日) 22:10:38 ID:???
★早乙女母娘についての記憶 クラブ9


108 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 22:57:16 ID:HtJc4G9g
★早乙女母娘についての記憶 クラブ9 ★ 岬「(駄目だ、何も思い出せない……)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(うーん、思い出せない。どこか引っかかっている気がするのに)」

思い出そうと思ってから、気付かれないようにこっそりと頭の中を整理して
思い当たるところを探したが、結局見つからなかった。
そんな事で頭を使っているうちに、僕の方に声がかかってきた。


先着で
★聖薇と打ち解けているので好対応です ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:ダイヤ+聖薇「ももももしよければ、今日、ここにっ、泊まってもらえませんか!?」
ダイヤ:クラブ+聖薇「あ、あの、もうお昼になるのですが、ここで食べていってもらえませんか?」
ハート:スペード+早乙女「そういえばもうすぐお昼ですし、ここで一緒に食べていきません?」
スペード:クラブ+早乙女「よかったらこれ、もらってもらえるかしら」
             Олимпияと記されたスポーツドリンクを渡された
クラブ:早乙女「岬君に興味のありそうなものがあるのだけれど、いかがかしら?」
        アルファベットじゃない?アルファベットっぽい文字が書かれた雑誌を持ってきた


……といったところで今日の投稿は終わりにいたします。

109 :森崎名無しさん:2018/01/07(日) 23:18:40 ID:???
★聖薇と打ち解けているので好対応です  ハートJ

110 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:18:13 ID:sdnvTg8Q
★聖薇と打ち解けているので好対応です  ハートJ ★
早乙女「岬君に興味のありそうなものがあるのだけれど、いかがかしら?」
+早乙女「よかったらこれ、もらってもらえるかしら」
+早乙女「そういえばもうすぐお昼ですし、ここで一緒に食べていきません?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

早乙女「岬君に興味のありそうなものがあるのだけれど、いかがかしら?」

彼女らの過去について思いを巡らしているうちに、早乙女さんが僕に話しかけてきた。
何やら雑誌らしきものを持っている。
表紙には前後の敵選手2人に囲まれながらも、飛び上がって力強くシュートを放つ
選手の姿(※1)が写し出されている。表題には

Советский спорт

と、アルファベットらしき文字が記されていた。

岬「(コベト……駄目だ、分からない。何だこれは)」
早乙女「ソビエツキ・スポルト。ソ連で発行されているスポーツ雑誌よ」

見知らぬ世界の雑誌を見た動揺を察しているのだろう。どことなく得意気に僕へ説明する。

111 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:22:43 ID:sdnvTg8Q
早乙女「この雑誌のいい所はより良いトレーニング方法のアドバイスや、
    ティーンエイジャーの選手達の情報、それもロシアだけじゃなくて
    東ドイツ、ポーランド、ユーゴスラビアといった東欧の国の人達の情報が
    詳しく紹介されているの。岬君にあげます、きっと役立つでしょう」

岬「(ああ、サッカーボール転がしてたらそう思うか)いいんですか」

早乙女「大丈夫。タダなのは今回だけ、次からはよろしくお願いします」

岬「は、はい。ありがとうございます(他では手に入らないだろうし。得したな)あ、でも僕ロシア語は……」

早乙女「それも大丈夫。これは日本語に翻訳しているものだから、心配無用よ」

岬「ああ良かった、ちょっとここで読んでもいいですか」

早乙女「どうぞ。こちらは気にせずじっくりと読んでくださいね」

許可を得た僕は早速、壁の向こう側から来た雑誌を食い入るように読み込んだ。
その中で特に目を引く記事を見つける事ができたのは幸いだった。


*アイテム「ソビエツキ・スポルト83年8月号」を手に入れた!
自由選択肢に「自宅で読書」項目が追加されました!
この「自宅で読書」にてこれを選択することで、
練習能力上昇幅が上昇orソ連・東欧諸国の選手の情報を得ることができます!

※1:イメージ画像
https://www.georgianjournal.ge/pictures/image2/fc21253601e2999043dfa74298188d6d.jpg

112 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:24:54 ID:sdnvTg8Q
「ソビエトのバレーボールチームが米ソ対抗でアメリカを訪れていたときのことだ。
サンディエゴで激しい一線を交えた翌日の午後、ソビエトチームの監督はアメリカに、
どこかグラウンドを使わせてもらえないか、と言う。

近くの公園に話をつけると、ソビエトチームはすぐ1キロ半ほどの軽いジョギングをはじめた。
その日の試合まではあと数時間ほどしかない。ジョギングが終わると、
サッカーフィールド上のラインを引き、2チームに分かれてゲームを始めた。
フィールドを目いっぱい使った激しい全力プレーが続く。それから30分後、
ようやくコーチの笛が鳴った。やっと終わった、と私は思った。

ところが、終わりではなかった。その気配すらない。コーチは選手を並ばせ、
スクワットジャンプ、片足前方踏み込み、両足ジャンプ・ホップと順に行わせ、10分ほど経過したところで、
再びサッカーボールを手にして叫んだ。「さあ、フィールド交代だ」そしてゲームが再開された。

それからさらに30分、選手は再び力一杯のプレーをみせてくれた。
タイムアウトがないから、行きつくひまもない。そこへたまたま、あるテレビ局の報道関係者が通りかかった。
次から次にいいプレーを見て感心したのだろう、私にこう訊ねてきた。
「どこのサッカーチームですか?」「サッカーチームではありません。ソビエトのバレーボールチームですよ」
私の答えにいかにもびっくりした様子が見てとれた。

その夜、ソビエトは3対0のストレートでアメリカを破った」

113 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:28:25 ID:sdnvTg8Q
岬「(これは、いけるかもしれない)」

思わぬ拾い物を得たかもしれないと、僕は喜びの表情を浮かべた。
記事の内容が正確なら、バレーボールチームが本職並みのサッカー能力を見せたという事は
あらゆる方面でのトレーニングが西側より優れているという事になるからだ。

早乙女「気に入った?この雑誌はジベール・ジューヌ(※1)にも置いていないから」
岬「ありがとうございます。必ず読み込んでもっとサッカーを上手くできるようにします」
早乙女「そうしてもらえると、私もプレゼントした甲斐があったわね。これからよろしくお願いします。次回からは……」


先着で
★ソビエツキ・スポルトのお値段 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 早乙女「聖薇とデートするならその月はタダにするわ」聖薇「ななな何を言っているんですか、お母さんっ!」
ダイヤ:早乙女「何か他の物を買ってくれればタダで買えます。このロクム(※2)でもね」岬「(1個5フランぐらいか……)」
ハート:早乙女「1冊50フランになるわ」岬「(1250円ぐらいか……)」
スペード:早乙女「1冊80フランになるわ」岬「(2000円ぐらいか……)」
クラブ:早乙女「1冊100フランになるわ」岬「(2500円ぐらいか……)」


※1:1892年に開店した、パリ2区、サンミシェル駅前にあるパリの大型書店。
※2:中にナッツを入れた直方体の砂糖菓子。トルコやバルカン諸国で食されるお菓子。

114 :森崎名無しさん:2018/01/08(月) 20:29:39 ID:???
★ソビエツキ・スポルトのお値段  スペード8

115 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:32:03 ID:sdnvTg8Q
ソ連のスポーツ雑誌をプレゼントしたところで、今日はここまでに致します。

なお、このスポーツ記事については元ネタがあるのですが、
これについてはこのスレが埋まりかけた時の梅ネタ代わりにでも公表したいと思います。

116 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 22:52:48 ID:xjSfz7Io
★ソビエツキ・スポルトのお値段  スペード8 ★早乙女「1冊80フランになるわ」岬「(2000円ぐらいか……)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
早乙女「1冊80フランになるわ。翻訳や輸送費、少量しか持ってこれない分の価格の積み増し。
ごめんなさいねあんまり安くできなくて」

岬「(2000円ぐらいか……)いえ、そんな高いものをもらえて嬉しいです」

早乙女「そう、それは良かった。喜んでもらえたからついでにこれも。
運動の後にどうぞ、怪我でもしちゃったら、数少ないお客様がいなくなりますから」

そう言って早乙女さんはペットボトル飲料を棚から取り出し、僕の手に握らせてくれた。

岬「これは」

ラベルにはどこかの青光りした高山を中心に清冽とした放射線が放たれ、山裾には
清らかな湖が広がっている。この清澄な景色に光る

OYMPIA

の文字がひときわ目立って見えた。

早乙女「ソ連や東欧のトップアスリート御用達のスポーツ飲料水よ。ここを見て」

早乙女さんがラベルを指さす。読みなれないキリル文字がずらずらと並んでいる。

早乙女「これを飲めば選手のガッツを年齢性別問わず100回復させ、さらに最大ガッツを5上昇させるって書いてあるの。
ちなみに、このオリンピア(※1)の気になるお値段は……」

117 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 22:54:05 ID:xjSfz7Io
★オリンピアのお値段 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 早乙女「聖薇とデートするならその月はタダ」聖薇「お母さんっ!」
岬「(いくら何でも水より安い娘ってマズいよ……)」
ダイヤ:早乙女「1つ5フランになるわ」岬「(125円ぐらいか、缶ジュース位しかないじゃないか)」
ハート:早乙女「1つ20フランになるわ」岬「(500円ぐらいか、効果を考えればいいかも)」
スペード・クラブ:早乙女「1つ40フランになるわ」岬「(1000円ぐらいか……)」


※1=http://voda.klinmag.ru/index.php?DN7QFBuwmFi-dtgunVyoGeBDu189L6h-Bgt0y9ZQBg==_

118 :森崎名無しさん:2018/01/13(土) 22:56:08 ID:???
★オリンピアのお値段  ハート5

119 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 23:00:44 ID:xjSfz7Io
★オリンピアのお値段  ハート5 ★
早乙女「1つ20フランになるわ」岬「(500円ぐらいか、効果を考えればいいかも)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そうやってオリンピアの価格を耳に入れていた時。
ボーンボーンと柱に取り付けられた壁掛け時計が鳴りはじめた。

早乙女「あら、もうお昼ね。そうだ岬君、これからお昼ご飯なのだけれど、ご一緒にいかがかしら」

岬「え、いいんですか」

早乙女「ええ、たまにはお客さんと食べたいと思っていたし、それが聖薇の友達なら尚更ね」

聖薇「と、友達って」

早乙女「あら、違ったかしら?もしかして岬君は嫌いな人だった?」

聖薇「違います!岬君はそんな人ではありません!」

早乙女「あらら、そうじゃないとすると、ひょっとして恋人?聖薇も変わったわね」

聖薇「い、いい加減冗談はやめてください、岬君も迷惑してます!」

岬「(うーん。どうしようかな。お昼食べてすぐ去る訳にもいかなそうだし、この後の自由時間は無くなってしまいそうだ。
でもここで付き合っておけばこの母娘との関りも深くなるだろう。どうする)」

120 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 23:02:52 ID:xjSfz7Io
A 参加する(自由行動を全て費やします。早乙女母娘との好感度UP)
B 参加しない(8月3週目の自由行動1つを残す代わりに好感度UPなし)
C 岬「(とりあえず早乙女さんのおふざけに乗ってみよっと)」 後ろから軽く、聖薇を抱きしめる
D 岬「(とりあえず聖薇に助け舟を出すか)まだ今日あったばかりですから。残念ながら」
E その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


今日はここまでに致します。
鈴仙奮闘記さん。誤爆すみませんでした。

121 :森崎名無しさん:2018/01/13(土) 23:23:43 ID:9o95cXxE
A

122 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/13(土) 23:37:17 ID:hwgZKHu+

更新乙です。誤爆は全然お気になさらずです!
いつも楽しく参加させて頂いてます。(実はスレタイを提案したのは私です。採用ありがとうございます)
特に岬君の描写等はぜひ参考にしたいと思って読んでますw
大変だと思いますが、お互い楽しんで更新していきましょう。

123 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:24:11 ID:7bBgEy2A
これから少し投稿を開始します。分岐選択肢の所で私用により外出いたします。

鈴仙奮闘記さんコメント及び御寛恕ありがとうございます。
拙文が参考になっていたとは感無量です。なかなか筆が進まずにいますが、その言葉を励みに投稿します。
スレタイ提案もありがとうございます。まだ何のロマンも描けておりませんが、これから何とか
皆様を魅了できるような作品を作っていきたいです。

124 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:27:27 ID:7bBgEy2A
A 参加する(自由行動を全て費やします。早乙女母娘との好感度UP)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「ありがとうございます。ぜひ御一緒させてください」

やや堅苦しい表現の言葉を、母娘の間にスッと通す。
これによって彼氏談義がかき消され、聖薇はホッとする。

聖薇「あ、ありがとう岬君」

早乙女「ありがとう。拙い料理ですけどどうか付き合ってください。
    聖薇、扉に『CLOSE』掛けてきて、あと音楽も。岬君はここの椅子に座ってゆっくりしてください」

岬「ありがとうございます。ただその前に、お電話お借りしてもよろしいでしょうか。
  父に帰りが遅くなると伝えないといけませんから」

早乙女「それもそうね。聖薇、岬君に電話まで案内しなさい」

事の次第と胸に感じたかすかな疑問を伝えるべく、早乙女母娘に電話を請う。
電話機の場所を案内してもらった後、聖薇が去ったのを見計らってダイヤルを回した

岬父「もしもし、おや太郎か。どこかでお呼ばれでもされたか」
岬「もしもし父さん、実はそうなんだ」

岬父「そうか。もう友達が作れたのか」
岬「その事なんだけれど。少し気になる事があるんだ」

125 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:29:26 ID:7bBgEy2A
岬父「ほう、どうした」
岬「その呼ばれた先の相手なんだけど、同じ日本人学校の同級生の早乙女聖薇っていう女の子なんだ。
  その子は愛っていう母親と2人暮らしで、これから3人でお昼を食べるんだけど、
  この母娘の名前、どこかで聞いた覚えがあるんだ」
岬父「愛、か。早乙女、愛……」

電話の先からくぐもった声が聞こえる。何か思いを巡らせている声だ。

岬「父さん何か知ってるの」
岬父「少し思い当たる節はある。ちょっと調べてみる、太郎が帰る頃には分かるはずだ」

岬「そう、大丈夫かな。ひょっとしたら危ないのかも」
岬父「いや、多分そうじゃない。安心して食べてきなさい」

少々の疑問がまたかすかに膨らんだ。父は何か知っているかもしれない。
ともかく危険はないと父に告げられてとりあえず安心して電話を終える事はできた。
受話器に電話を戻して廊下に出る。古びた木目のらせん階段をきしませながら昇り、指定された
ダイニングルームまで出向くと、部屋の端で何か銀色の円盤を手に持つ聖薇を見かけた。

126 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:31:00 ID:7bBgEy2A
後ろ姿の少女は何やら電子レンジを縦に押しつぶしたような機械に円盤を入れようとしているらしい。

岬「(レーザーディスク?いや、それにしては円盤が小さいような)聖薇さん」
聖薇「はっ、はいっ!」

僕の気配には気づいていなかったらしく、すっとんきょうな叫び声を上げる。
急いでグルリと回って僕の方を見る。握りこぶしを右手で包んで胸にあてる姿が初々しい。
そんな同級生の仕草を不意に目にして、ふっとイタズラ心が浮かんできた。

岬「(せっかくだから何かしてみようかな?)」


A 岬「聖薇さんは可愛いなあ」 正直な感想を述べてみる
B 岬「僕の事を想っていてくれて嬉しいよ」 意味深長っぽく聞こえる発言をしてみる
C 岬「(いや、これからの事を考えて下手なからかいはマズい。それよりも)
    あの機械って何?水瀬国際電気って書いてあるけど」
D 岬「(いや、これからの事を考えて下手なからかいはマズい。それよりも落ち着いてもらわないと)どうぞ」
    机の水が入ったコップを差し出す
E その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

127 :森崎名無しさん:2018/01/14(日) 16:39:21 ID:aPm3BzOY


128 :森崎名無しさん:2018/01/14(日) 18:48:42 ID:pKGgM2pw
C

129 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 21:18:30 ID:???
C 岬「(いや、これからの事を考えて下手なからかいはマズい。それよりも)
あの機械って何?水瀬国際電気って書いてあるけど」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日本から離れて数週間も経っていないのに、日本製品をパリで間近に見て
懐かしさと、かすかに誇りさえ感じてしまった。

今日本製品はその低価格と高機能高品質で世界を席巻し、何十億の消費者の生活を
便利にすべく貢献している。
目の前に堂々と自らの威明を放っているこの会社もそうなろうとしている。
水瀬国際電気。MEC(※1)とも記されているこの会社は
日本5大財閥の一角、水瀬財閥のグループ企業であり、
PC−8801やPC−9801等といったホームコンピューターで日本市場をあっという間に
手中に収め、海外にも進出し始めていると聞いている。

そんな会社が作ったと思われる、この奇妙な機械から聖薇は何物かを取り出していた。
レーザーディスクにしては直径が半分もなく、光に照らしてもギラギラとした虹色の反射光が
それ程帰ってこない。

聖薇「これはCDプレーヤーです」
岬「しーでぃー?」
聖薇「コンパクトディスクです。デジタル・オーディオ・ディスクとも呼ばれています」
岬「ああ、あれか……」

思い出した。日本にいた頃にCMで見た気がする。
「レコードよりも音質がよく、ノイズがないニューメディア」を謳い文句に売り出していたな。
その時は音楽にあまり興味がなかったし、その再生機が20万円ぐらいしたから
すぐに興味をなくしたけど、そんな高価な物がここにあるのか。

130 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 21:22:04 ID:7bBgEy2A
……といったところで半端ですが、水瀬国際電気=MECの概要に触れたところで今日は終わりにいたします。

このMEC、後々この物語でものすごーーーーーく間接的に、
岬君に関わってくるかもしれませんので、楽しみにしてください。

……NEC?そんな会社は知らないなあ(すっとぼけ)

131 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/15(月) 22:02:58 ID:s3vwRlrg
ただでさえ遅筆であるのに、今週および来週は私用および会社の都合にて
忙しくなるため投稿できなくなりました。

代わりに(気分転換も兼ねて)この物語についての質問やこんな話を書いてほしいという
リクエストや、今後の展開についての意見、あるいはここまでの話を書くまでの
出典の明示など、希望する内容などがありましたら遠慮せずに書き込んでください。
良識の範囲内かつ根本的なネタバレにならず、そして1,2レス程度で返せるものであれば、
今週来週の土日に記述したいと思います。

132 :森崎名無しさん:2018/01/17(水) 19:43:35 ID:???
ソビエツキ・スポルトは自由行動何回分で読み終わりますか?

133 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/21(日) 22:10:14 ID:???
>>132
ソビエツキ・スポルトはもともとスポーツ全般を幅広く扱う月刊誌です。
当時のソ連はサッカー強国、それもオリンピック出場可能世代に限ると
世界トップレベルですから扱いは良い方ですが、それでも毎回大きく紙面を
扱う訳にもいかず、ことに育成世代となるとステート・アマ世代に比べさらに少なくなり、
全く扱われない月もあります。

そういう状態ですので、自由行動1回分で読み終わり、得られる情報も1冊につき原則1つとなります。
ただ、全く扱われない、情報を得られないという確率はごく低い(53〜13分の1ぐらい)ので、お金と自由行動を
無駄にするかも、という心配はほぼありませんので安心してください。

134 :森崎名無しさん:2018/01/21(日) 22:58:07 ID:???
約1.9〜7.7%とな?
仮に「毎月買う」「一番悪い確率」と仮定すると
9ヶ月目あたりで情報なしが50%超える計算か
1年で1〜2回はハズレ掴まされるって感じかな

135 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/03(土) 19:05:49 ID:m0OntpQw
お久しぶりです。恐らく次の選択肢提示までの短い間になりますが、投稿を開始します。

>>134
実際には店に行って買うのに(83年10月以降)自由行動枠を全て使ってしまうので
そう頻繁に選択されないと思いますし、確率はあくまで確率であって、結局1回も
ハズレにならないという事も十分あり得ます。
その「ハズレ」も、サッカーを介しての東欧諸国の社会状況などといったバックストーリーを
出来る限り綿密に描写しようと思っていますので、どうか雑誌購入の選択を躊躇する
心配はなさらないでください。

136 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/03(土) 19:07:22 ID:m0OntpQw
聖薇「そのCDを再生して音楽を聴くためのものがこのCD−803です。店の中で流れていた
琴のカチューシャも、CDで流していました」

岬「なるほど、結構いい音だったね」

僕の感想にええと柔らかに笑みを添えて聖薇は答える。
ついさっき慌てて振り向いたのが嘘のような振る舞いに密かに感心しつつ、
彼女が手に持つ銀色の円盤を見つめてみた。

レコードやLDとは違った、その名の通りコンパクトなボディがまず目に映る。
この中にごく自然な、音飛びもなく屋内に澄み渡っていたカチューシャはこれから出ていたのだ。
何よりこの銀色の輝きが素晴らしい。この銀色を見るたびに、ただの何か便利な品という
以外の、得体のしれぬ未知の期待感が湧き出てくる。

岬「(父さんが昔好きだったって言ってた漫画雑誌みたいだ、
銀色の円盤に乗って現れる銀色の服着た宇宙人。父さんもこんな風に感じたんだろうか)」

聖薇「私もCDで聴く歌が好きです。父さんもCDが好きで、うちの会社も早く
これが聴けるようなモノを作れるようになりたいって、口癖のように言っていました」

岬「(作りたい?聖薇の父親は技術屋かな)」

ふとした疑問が頭に浮かんでいる間、聖薇は別のCDを取り出しCDレコーダーの
オープンボタンを押して、蓋を開かせCDを差し込ませた。
今度は春の陽気を感じさせるような朗らかな曲調だったが、すぐにロシア語が流れてきた。
こんな明るい曲がロシア民謡にあるとは。

137 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/03(土) 19:08:33 ID:m0OntpQw
早乙女「ご飯できましたよ。聖薇、お皿をテーブルへ」

はいと明るい返事をし僕に会釈をしてキッチンへ去ってしまった。
疑問を尋ねる機会を失ったが、ともあれこれから食事、それも初めての同級生との
食事だ。ここでしっかりとした対応を取れば、これからの日本人学校での生活が楽になるだろう。

早乙女「粗末で、それもわずかしかありませんが」
母親の謙譲を受けながら、机の上の料理を眺めてみた。

メインディッシュはポテトとトマト、キャベツの葉が添えられたカツレツ。
その横には、白磁の肌に金と赤の横線が引かれたアールデコなお椀に入ったスープがある。
スープには納豆のような小粒の豆、トマト、よく溶かれたひき肉、細切りにしたニンジンなどが入っている。

早乙女「そちらはレンズ豆のスープです」

軽い戸惑いを感じ取られたらしく、母親が助け舟を出したらしい。
ヘンなものでは無いらしいので、スプーンにそっとすくって口に流し込む。
特に旨いという味ではないが、一口一口体に入れるたびに
五臓の調子が整い、爽やかになっていくような感じがする。

138 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/03(土) 19:09:43 ID:m0OntpQw
岬「(この家の雰囲気に合っているスープだ。さて、何をしようかな?)」


A 岬「聖薇さんは学校でどんな事をしてるの」 軽い感じで同級生の情報を探る
B 岬「聖薇さんの父さんは電気屋さん?」 先程の疑問について尋ねてみる
C 岬「10月から聖薇さんと一緒に日本人学校で学びます」 改めて母親に自己紹介する
D 岬「良かったら今度ブローニュの森でサッカーしませんか?サッカーには少し自信があります」
    サッカー方面での自己紹介
E 岬「(このまま黙って様子を見よう)」 相手から話しかけるのを待つ
F 岬「スープ美味しいです」 料理の感想を口にする
G 岬「ここのお店って、何ていうのか、初めて見た感じですごく印象的ですね」 
    共産主義?的な品ぞろえについて口にする
H 岬「今かかっている曲って何ですか?」 部屋に流れるロシア民謡?について尋ねる
I その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

139 :森崎名無しさん:2018/02/03(土) 20:17:16 ID:QNy5H7fk
C

140 :森崎名無しさん:2018/02/03(土) 20:44:38 ID:ILpE3R+A
C

141 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/03(土) 22:48:41 ID:m0OntpQw
C 岬「10月から聖薇さんと一緒に日本人学校で学びます」 改めて母親に自己紹介する
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
岬「(そういえばここまで自分が何者かあまり話してなかった、どれ位話そうか)」

母娘を前にして自らを知ってもらうべく考えをめぐらせはじめる。そうして考えた結果、僕は…

A 岬「僕の名前は岬太郎、パリに来る前は日本をあちこち転校しましたが、
これからはずっとパリに居れると思います」 各地の話題提供&すぐ別れないというメッセージ
B 岬「食べ終わった後に外へ出てもらえませんか」 サッカーテクを披露してみよう
C 岬「うちの父さん、『党員』なんです(はねっかえりだけどね)。このお店に来れて良かったです」
この店との親和性をさり気なくアピール
D その他、自由回答(要3票)

先に2票入れた選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


本日はこれで終わります。

142 :森崎名無しさん:2018/02/04(日) 22:29:44 ID:yVHQsJu6
A

143 :森崎名無しさん:2018/02/05(月) 00:07:47 ID:u6at96dE
A

144 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 15:03:09 ID:WmYfsMY2
今日過去の自分の投稿を見返してみましたが、ブローニュの森での話は3カ月前、
ル・エストを訪問してもう2カ月も経過している事に今更ながら愕然としました。
初体面という事もあって描写はきちんとしないといけないと思ったのですが、
いくらなんでも長すぎます。もう少しスピーディーな展開になるよう、
これから心がけていきます。


A 岬「聖薇さんは学校でどんな事をしてるの」 軽い感じで同級生の情報を探る
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そっと様子をうかがうと、聖薇の方はスプーンにすくったスープを口に含みながら、
チラリチラリとこちらに視線を向けている。

岬「(話しかけたそうにしてるな。情報収集も兼ねて、尋ねてみよう)聖薇さんは学校でどんな事をしてるの」

おはようとかこんにちはとか、日頃交わすあいさつのように、努めてあっさりとした
様子で語りかけてみる。

聖薇「え、私ですか。えっと」

少しドキリとはしたようだが、すぐに落ち着き話をしてくれた。

先着で
★緊張とかそういうのはほぐれてます! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:ハート +「男子に混ざって、サッカーしています」
ダイヤ:ハート+「弓道部で弓の稽古をしています。1人ですけど」
ハート:「小学部と中学部の風紀委員長をやらせてもらっています」
スペード・クラブ: 「小学部の風紀委員長をやらせてもらっています」

145 :森崎名無しさん:2018/02/11(日) 15:08:00 ID:dL4N0ESw
改めて母親に自己紹介するに決定していたんじゃないの?

146 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 15:15:18 ID:WmYfsMY2
>>145
申し訳ありません、私の勘違いによるミスです。
大変すみませんがこれから書き直します。
144は無かったことにしてください。

147 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 18:54:37 ID:WmYfsMY2
遅くなりましたが、投稿を再開いたします。
なお、途中で描写の都合上、一部箇所で第三者視点からの記述と
なります事を、ここで申し上げます。

148 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 18:56:05 ID:WmYfsMY2
A 岬「僕の名前は岬太郎、パリに来る前は日本をあちこち転校しましたが、
これからはずっとパリに居れると思います」各地の話題提供&すぐ別れないというメッセージ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「僕の名前は岬太郎です」

堅苦しく見えない程度に姿勢を正し、目の前の同級生の少女を一瞥し、
その後母親にも軽く目を向けた後、自己紹介を始めた。

岬「パリに来る前は日本をあちこち転校しました」

早乙女「転校、それはやはり、お父さんの御都合で?」

岬「はい。父さんは画家でして、良い絵を書くために日本中あちこち移り住んでいました」

聖薇「そんなにたくさん、色んな所に引っ越していたのですか?」

岬「うん、福岡や九十九里浜、埼玉の明和や静岡の南葛、北海道のふらのにも行った事があるよ」

聖薇「ふらの?岬君はふらのにいたのですか」

岬「うん、数カ月だけだけど」

聖薇「そうですか。ひょっとしたらどこから会えていたかも……」
岬「(あれ、会えていたかも?ふらのの学校でこんな子は見なかったはず)」
早乙女「フフフ」

娘の会話に割り込むような形で、母親が軽く微笑んだ。声を聞いた少女は
ハッとして口をつぐんだ。

149 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 18:59:04 ID:WmYfsMY2
早乙女「毎年私達は冬になると、ふらののスキー場でスキーをしているんです。
聖薇は行くたびにスキーを楽しんでまして、ね、聖薇」

聖薇「う、うん。まだ下手ですけど、楽しくて」

早乙女「それは聖薇が張り切り過ぎてるからでしょう。いつも決まって上級者コースで滑ろうとするんですから」

聖薇「か、母さん」

思わぬところで失態を暴露され、困惑する聖薇。

その後は穏当な言葉でフォローを入れた後、各地での色々なエピソードを交え
あれやこれやと話をしていくうちに、聖薇が僕に話しかけてきた。

聖薇「そんなにあちこち転校を繰り返しているという事は、このパリもすぐに去ってしまうのでしょうか?」

少し曇りのかかった声で語りかけるのを受け、できるだけ堂々として答える。

岬「いえ、父もここで腰を据えて絵の勉強をすると言っていますので、大丈夫です。
これからずっとパリで居れると思います」

聖薇「そうですか。良かったです」

安堵の表情を浮かべる。もうこれでこの子は大丈夫だ。どう間違っても敵意を抱いてはいないだろう。

150 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:01:34 ID:WmYfsMY2
こうして和気あいあいと会話を楽しんでいるうちに食事も終わる。昼食のお礼に
後片付けを申し出たが母親にやんわりと断られた。
好印象は十分与えたし、そろそろお暇しようと外へ出ると、早乙女母娘が見送りについて
きてくれた。

岬「今日はありがとうございました」

早乙女「こちらこそありがとうございました。これからもどうかご贔屓に」

聖薇「ここに来てくれてありがとうございました。また来てください」

岬「ありがとう。必ずそうするよ(上手く行けばこの子の心を手に入れる事もできるだろうな)。
それじゃ、さようなら。学校でもよろしく」

聖薇「はい、岬君さえ、嫌でなければ。岬君、さようなら」



少年の姿が見えなくなるまで見送った後、愛は娘の頭を撫でながら話す。

早乙女「お母さん安心したわ。聖薇にも大切な人が見つかりそうだから」

聖薇「母さん、私には早いです。私はまだ」

早乙女「何を勘違いしてるか知らないけど」

イタズラ気に笑みを浮かべた後、遠くの空を見つめながら語りかける。
その表情に聖薇も姿勢を正して、言葉を聴いた。

151 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:03:49 ID:WmYfsMY2
早乙女「表現はどうでもいいの。大切な人、親友、同志、愛する人。
そういう人と知り合えるようになるだけで、心が澄んでいく。
小さな事にくよくよしなくなるようになれる人が、世の中にはいるのよ」

聖薇「そんな人が……いるかもしれませんね。こんなに心が晴れ晴れしたのはパリに来て初めてです」

早乙女「そうね。聖薇。よく聴きなさい」

今度は娘の方を向いて語りかける。

早乙女「いつか誰かそういう人と「愛」そうと思ったなら、聖薇も覚悟を決めなさい。
愛は戦い。この世で一番厳しい、自分を捨ててかからなければいけない戦いなのよ」

聖薇「愛は、戦い……?」
早乙女「まだ分からないのも無理はないわ。ただ、将来聖薇がそういう人と愛そうと決めたら。
何を忘れてもこの言葉だけは思い出しなさい」
聖薇「はい」

少女は母の言葉を胸に収める。その言葉を胸に響かせながら、
今日の出来事で思いを浮かべていた。

聖薇「(『あんなこと』があった私にそこまでできるだろうか。いや、見つけたい。
     誰になるか分からないけど、そんな人が見つかったら、その時は……)」

152 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:07:04 ID:WmYfsMY2


















???「へへ、そいつぁきっと岬っていう色男だろうぜ」






















153 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:10:11 ID:WmYfsMY2
聖薇「えっ!?」

不意にどこからか、飄々としながらも野性的な男の声が聞こえた。
岬とは明らかに声質の異なる声に驚き、周りを見回したが、母親以外に誰もいない。

早乙女「どうしたの」
聖薇「母さん聞こえなかった?誰かの声が聞こえたような」

聖薇の問いに反応して愛も辺りを見回すも、やはり誰もいない。

早乙女「いないわね」

聖薇「そんな、確かに聞こえました。逞しくて、どこかで聞いたような響きの、男の人の声が」

早乙女「どこかで聞いたような……」

ぼそりと、聖薇には聞こえない位の小声でつぶやいた後、愛は告げる。

早乙女「聖薇、先に家に入って休んでいなさい」

聖薇「え、お母さんは」

早乙女「少し1人でいたいの」

にこやかに、しかし有無を言わさぬ気配を発して、聖薇を下がらせる。
そうして1人になった後で、愛はマロニエの木を見やって、つぶやいた。

154 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:12:05 ID:WmYfsMY2





愛「ここにいるなら私にも声をかけてくれれば……いえ、あの人は素直じゃない、
  きっとこの私の姿を、高笑いしながら見てくれているんでしょうね。笑い声でもいいから、
  私も聞きたかった……」




*登場人物間の感情が以下のようになりました。

早乙女→(聖薇の友達)→岬

155 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:15:41 ID:WmYfsMY2
岬「ふーう、なかなか面白い人達に出会えたな。これからの生活の上をとても充実させてくれるはずだ。
さて、次はサッカーの練習だ。ずいぶん久しぶりな気もするけど、何をしようかな?」


A ドリブル:21 少し上がりやすい
B パス: 22 少し上がりやすい
C シュート:19 少し上がりやすい
D タックル:19 少し上がりやすい
E パスカット:21 少し上がりやすい
F ブロック:20 少し上がりやすい
G せりあい:19 少し上がりやすい
H ガッツ:700 少し上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

156 :森崎名無しさん:2018/02/11(日) 19:22:55 ID:dL4N0ESw
H

157 :森崎名無しさん:2018/02/11(日) 19:29:53 ID:07hGNWZY
H

158 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 20:36:43 ID:WmYfsMY2
H ガッツ:700 少し上がりやすい
―――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「今度は体力を鍛える事にしよう。走り込みでもしてみるかな」

そう決めた僕は歩を速め、パリの街を走りはじめた。

先着で ★83年8月3週2回目のガッツ練習(少し上がりやすい)→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+10!
9〜13→+5!
1〜8→効果がなかった

159 :森崎名無しさん:2018/02/11(日) 20:38:42 ID:???
★83年8月3週2回目のガッツ練習(少し上がりやすい)→ クラブ7

160 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 22:07:38 ID:WmYfsMY2
★83年8月3週2回目のガッツ練習(少し上がりやすい)→ クラブ7 ★→効果がなかった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(あれがモンパルナス・タワーか、大きいなあ)」

天高くそびえたつ、パリには場違いとも思えるような摩天楼を走りながら見上げる。
東京へ過ごしていたころには新宿などでこうしたビルを多く見かけたが、
パリではそうしたビルが他になく、なおの事堂々とした威容が響くように伝わってくる。

タッタッタッ……

そうして走る事数十分、今度はセーヌ川に差し掛かる。

岬「(どこかで見たことがあるような……あっ、行きに見た橋だ。となれば)こんにちは!女神さん!」

後姿で南を向く自由の女神に、手を振りながら挨拶をした。こうしてみると
ニューヨークの方の女神と違って、随分と親近感が湧いてくるのが不思議だ。

セーヌ川を渡って北に向けて走っていくと、今度はトロカデロ庭園が見えてきた。
この中に入り歩道に沿って進んでいくと、これまた堂々とした宮殿の如き、シャイヨ宮が
姿を現した。

岬「(見よ!これがフランスだ!って言わんばかりに迫力を見せつけるみたいだ。負けてたまるか)」

どことなく挑発されているようにも思え、負けん気が知らぬうちに出ていた僕は、
腕を振り上げキッと目を見開きながら、シャイヨ宮を通り抜けた。

運動というよりはパリ観光になってしまったランニングであった。

*ガッツ訓練の効果はありませんでした。
*忘れていましたが、日常生活時間にて「ル・エスト」が訪問可能になりました!

161 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 22:12:23 ID:WmYfsMY2
岬「ただいまー」
岬父「おかえり」

自主的な練習も終わって自宅に戻った。家では父がパレットに絵の具を混ぜながら、振り向いて
挨拶をしてくれた。

岬父「昼に言ってた早乙女母娘についてなんだが」

岬「分かったの」

岬父「いや、まだよく分からない。ただどうも気になるから、日本にいる叔母に頼んでいる。
もう何週間もしたら報告も兼ねてこっちに来る筈だ」

岬「叔母さんって、沙織姉さんの事?」

岬父「そうだ。とうとうパリで活動できる準備ができたという事で、今は一旦
日本で物品持ち込みのための最後の準備を行っているそうだ」

岬「そうか……来るんだ……」

岬父「そう嫌そうな顔をするな。沙織の霊力は確かだ。今まで太郎も色々と助けられてきただろう。
それに住居は同じパリとはいっても遠く離れている。そう簡単には来るまい。
それより太郎、手洗いうがいが終わったら晩御飯を作ってくれないか。今日はそっちの番だったはず」

岬「はーい」

僕はとたとたと洗面所に向かっていく。今日の献立をどうしようか考えるのに注意が向いていたため、
父のひとりごちるのに気づく事がなかった。

岬父「早乙女…まさかあの『早乙女愛』じゃないだろうな……万一同姓同名の女性がいるとしても、
こんなところで娘と2人暮らしとは……何故だ」

162 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 22:14:44 ID:WmYfsMY2
【1983年8月第4週】
岬「さて、これから何をしようかな」

A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:954フラン

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

163 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 22:20:36 ID:WmYfsMY2
今日の投稿はこれまでに致します。

最近「文体診断ロゴーン」というサイトを見つけました。書いた文章を文豪や評論家の
文章と比較し誰に似ているかなどを教えてくれるというものです。
私の文章(161)は九鬼周造が最も近く、岡倉天心とは最も遠いそうです。
皆様も過去の文章を送ってみて、あれこれ調べてもらってはいかがでしょうか。

文体診断ロゴーン
http://logoon.org/


164 :森崎名無しさん:2018/02/11(日) 22:28:18 ID:07hGNWZY
B

165 :森崎名無しさん:2018/02/12(月) 17:37:02 ID:???
それ私も使ってたんですが
俗に言う台本形式だと判定が狂うみたいです

166 :森崎名無しさん:2018/02/12(月) 17:42:14 ID:olgsZooM
B

167 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/12(月) 19:38:38 ID:866rHoi6
これより投稿を開始します。
>>165
ご指摘ありがとうございます。どうも正確には判定してくれないようなので、
ちょっとした遊びに使うのがよさそうです。



B パリのどこかに出かける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 天ケ瀬家
B ヴォルテール通り
C ル・エスト
D 15・16区周辺を散歩する
E1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
            これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
E2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
F その他、自由回答(要3票)


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(交通は地下鉄を使います。その際、1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

168 :森崎名無しさん:2018/02/12(月) 20:09:56 ID:yupbL3WU
B

169 :森崎名無しさん:2018/02/12(月) 20:23:32 ID:olgsZooM
B

170 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/12(月) 22:08:41 ID:866rHoi6
なかなか文章が書き進めないので、申し訳ありませんが、今日はこれまでに致します。

ヴォルテール通りを初めて選択した事により、アタリフランス来訪&初体面イベントが発生します。
ル・エストとは趣が変わってコミカルに話が進ませるつもりですので、どうか期待してください。




…さて、積み残したアタリゲームを消化せねば……


171 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:48:12 ID:bmAYHhc6
今日も少しだけ投稿を開始します。
なお、申し訳ありませんがこれから数週間、仕事の都合で忙しくなるため、
投稿できそうにありません。どうかご了承を願います。

172 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:49:18 ID:bmAYHhc6
         第6話『電子線の別世界』



暇ができたので、来仏初日に見つけたあの「富士山」を探すべく、ヴォルテール通りへと
たどり着いた。

ヴォルテール通りについて見回してみると、夜に来た時には気づかなかったが、
オスマン建築の厳めしい建築面に電子音や、カクカクとした物体がテレビ画面に縦横無尽に動き回っている。

この店のテレビにはスペースインベーダーのように見えるが、
敵が日本よりも1周り以上大きく、日本以上に速いスピードで自機に迫ってきている。
その隣のテレビには、ピンク色の迷路の中でモンスターを避けながら迷路内に配置された点を
食べている水色の丸いキャラクターが映っている。

岬「(このインベーダーっぽいのは、スペースアルマダ(Space Armada)、
パックマンっぽいのはKCマンチキン(K.C. Munchkin!)っていうのか。
あっ、テレビの下にゲーム機がある。インベーダーの方はインテリビジョン(Intellivision)
パックマンはオデッセイ2(Odyssey²)っていうのか)」

インテリビジョンは木目調のゆったりとした、ゲーム機というよりアンティーク家具のような
趣がケース越しにも漂ってきそうな気がする。一方のオデッセイ2はまるでレジスターのような、
実用一辺倒な電子機器といった感じが強い。

岬「(こんなゲーム機が海外にはあるんだなあ)」

見慣れぬ異国の珍品を見る目になって、しばらくの間ガラスケースの前で立ち尽くしてしまっていた。

173 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:51:10 ID:bmAYHhc6
だが、まだ目的は達していない。そのゲームショップから離れて再び歩きはじめる。
そこから1分も経たないうち、今度は別の店が目に入った。

岬「(テレビかな、いや下にキーボードがある。という事はマイコン(※1)だな)」

今度はずらりとホームコンピューターがショーウインドーに並んでいる。
これまた日本では見慣れぬ海外のハイテク製品に、僕はまたしても足を止めて眺めこむ。

岬「(MECのPC−8801や片桐エレクトロニクスのX1は……全然見当たらないな。
虹色のラインがあるのがZX スペクトラム(ZX Spectrum)、
こっちはTRS-80 Color Computer……ココでいいや、
そのココの隣の厚ぼったいのがコモドール64(Commodore 64)で、その隣が……おや)」

順繰りにマイコンを見回し、コモドールの次にさしかかって気付いた。このパソコン、
いつか見た「富士山」があしらってあるじゃないか。

岬「(このマイコンは…アタリ800(Atari 800)っていうんだ。あそこはマイコンショップだったのかな?
いや、あんな派手派手しい、バーみたいな電気屋があるか。あのギラギラした感じはゲーセンのやつだ。
海外のマイコン会社はゲーセンも経営してるのかもしれない。日本とは違うな、
MECがゲーム作って売り出すなんてないからなあ)」

思わぬところで思わぬ発見に思わず取り留めもないことを、ただぼんやりと思っていた。
そんな事を頭に浮かばせ多種多様なゲーム屋マイコン屋を通り過ぎて、ついに例の場所。
赤い富士山をロゴにした謎の会社、ATARI FRANCE Incへたどりついた。


※1:マイクロコンピュータ。入出力のためのキーボードとスクリーンを装備した、
現在のパーソナルコンピュータに相当する。当時(83年)は現在のパソコンにあたる製品がマイコンと呼ばれていた。

174 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:55:28 ID:bmAYHhc6
僕は今、地球の裏側に位置しヨーロッパ文明の精華たるパリに鎮座まします
どこの国から来たか分からぬゲームセンターを紹介する名誉を賜ったのであるが、
その前にただ一言、自身の経験を告白して後日の備忘として残しておきたい。

実のところ言うと、僕が生まれて12年このかた、
ゲームセンターというところには一度も入った事が無いのだ。

僕の父さんは(少なくとも表向きは)画家である。その題材として自然画を好んで取り上げている以上、
僕が移り住む先は田舎が多く、ゲーセンどころか商店さえろくに無い所が多かった。
そういうものが有る都会に越していても、その頃の僕はサッカーと父の「本業」の手伝いに
熱中していて、こういったゲームにはあまり興味を持っていなかった。

もっともテレビゲーム(家庭用の据え置きゲーム機をそう呼ぶらしい)の方は全くしていない訳ではない。
名前は忘れてしまったが、たしかカセット交換型の、4つのパドルのついた白いゲーム機で
クラスメイトに誘われてプレイした事が何回かあったが、動きも絵もガタガタ、
思うように操作もできず体を動かした方がずっと面白かったため、ゲーム機の名前も
ソフトも思い出せなくなるほど縁遠いものになっていた。

岬「(そう言えば、南葛にいた頃に一緒にサッカーしていた、あの天然パーマの……
確か来生っていったな。その来生がゲーム機買った買ったとか言っていた)」

自慢気に吹聴していたクラスメイトもいた。確かファミコンとか言ったはずだ。
彼の家には上がった事が結局無かったので一度も見たことはないが、
あのゲーム機は売れていたのだろうか。

175 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:57:06 ID:bmAYHhc6
さて入ろうかと思いドアに向かおうとした時。

少女「ようこそ、アタリへ!」

横から急に声が聞こえた。振り向くとするとそこには少女がいた。
歳は僕と同じぐらいか、背丈も僕とさほど変わらない。
だが両手を脇腹について仁王立ちし、初対面の相手に物おじせず、
何よりビンビンに自信を発する女の子が、そこにいる。

少女「あんた新入りでしょ!アタリのゲームは凄いんだから!早く来て!」

そう言うなり僕の手を取り、有無を言わさず店内へと連れ込んだ。

店内は昼間にも関わらず、遮光幕が窓という窓に敷かれていて夜のように暗い。その中を
赤や黄色の照明が光り、キラキラと明滅したり、カメラを焚いたように一瞬激しく光る。
所狭しと並んだゲームの筐体からガンガンと光と音が野放図に放たれているのであった。
そんな店の具合はというと……


★客の入り具合! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:双子「「おね→ちゃん!」」 謎の双子姉妹が少女に飛びついてくる!(イベント発生)
ダイヤ・ハート:岬「(バカンスのせいか、フランス人は子供も大人もいない、日本人は、いるな)」(さらに分岐)
スペード:客A「うおっしゃあああ!」客B「畜生、もう少しだったのによお!」
     客C「急に横入りするんじゃねえ!」客D「モタモタしてんのがわりいんだ!」
     客は多い、多すぎてしばらくプレイできそうにない
クラブ:少女「さっ、感謝しなさい、心いくまでゲームできるよう、貸し切りにしておいたから!」岬「(誰も来てないだけじゃ……)」
ハートA:聖薇「こらっ!ゲームはやめなさい!」少女「また来たわね石頭!」岬「(どうする……)」(さらに分岐)

176 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 20:14:50 ID:bmAYHhc6
私用につき1時間ほど離れます。少々お待ちください。

しかし、キャプテン翼の2次創作でオデッセイやスペクトラムが出てくる
SSなんて世界でここだけだろうな。誰得だろう。

177 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 21:06:18 ID:???
★客の入り具合 ダイヤ2

178 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 21:45:06 ID:bmAYHhc6
★客の入り具合 ダイヤ2 ★岬「(バカンスのせいか、フランス人は子供も大人もいない、日本人は、いるな)」(さらに分岐)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着1名様で
!とnumの間のスペースを埋めてください。数値により人の入り具合が決まります。
★クラスメイト:! num
 岬より年上:! num
 岬より年下:! num★


1〜3:この位の年齢層は誰もいなかった……
4〜6:パラパラとゲームをしている、十人ぐらいはいるだろう(年上のみ、さらに分岐)
7:どの筐体にも行列ができている、どこもしばらくは出来そうにない(年上のみ、さらに分岐)
8:7+イベント発生
9:+ 赤嶺真紀 「やあ!」

179 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 21:47:36 ID:???
★クラスメイト: 0
 岬より年上: 4
 岬より年下: 1

180 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 22:06:29 ID:bmAYHhc6
クラスメイト: 0(※2) この位の年齢層は誰もいなかった……
 岬より年上:4  パラパラとゲームをしている、十人ぐらいはいるだろう(さらに分岐)
 岬より年下:1  この位の年齢層は誰もいなかった……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★サッカー部員は来てるか1 ! card
サッカー部員は来てるか2 ! card
サッカー部員は来てるか3 ! card★

と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。
なお、重複している場合はゲーム好き度合いがアップします。

JORER:サッカー部は全員来ていた!
K:天ケ瀬が来ていた!
Q:中江が来ていた!
J:秋山が来ていた!
10:渋沢が来ていた!
9:黒田が来ていた!
8:永井が来ていた!
7:西園寺が来ていた!
6:大杉が来ていた!
5:金子が来ていた!
4:藤田が来ていた!
3:塩野が来ていた!
A〜2:誰も来ていなかった……


※2:上分岐ではありませんが、1〜3の分岐に沿うものとします。

181 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 23:33:57 ID:???
★サッカー部員は来てるか1  スペード9
サッカー部員は来てるか2  スペードJ
サッカー部員は来てるか3  ハート4


182 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 16:51:02 ID:1694cPcU
★サッカー部員は来てるか1  スペード9
サッカー部員は来てるか2  スペードJ
サッカー部員は来てるか3  ハート4 ★
藤田(DF)、黒田(MF)、秋山(FW)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(それにしても)」

ゲーセン内を一瞥して感じた。音や光の賑やかさが寒々しく感じられるほど客の入りが少ない。
眺めまわしても10人もおらず、しかも漏れ出る声や後姿から見て、フランス人は皆無、
日本人学校の先輩達で占められているようだ。

少女「何をボサッとしてるの、遠慮せずに楽しんできなさい。今はチャンスなんだから」

僕の戸惑いを知ってか知らずか、僕の背中を軽くポンと叩いた後、こぶしを僕の
手のひらに突きこんで勢いよく握ぎってきた。手のひらに金属の感触が広がる。

岬「これは」
少女「サービスよ。ゲーセンはお金を入れないとプレイできないの、知ってるでしょ?」

岬「いや、そうじゃなくて、なぜ僕に」
少女「だからサービスって言ってるじゃない。初めて来てくれたんだから、
   お金の事なんてきにせずにアタリのゲームを楽しんでほしいだけよ。
   休みの間はうるさいのもいないし、余っても返さなくていいからさ」

いや、それは悪い、人に貸しを作りたくない。小学生が銀色に輝く10フラン硬貨を何十枚を
渡されるなんて、後で対等な関係の構築に障害になりかねない。何とか返したかったが、

黒田「おーい岬!お前も来たのか?」
秋山「こっち来てゲームしよーぜ!」
藤田「もうすぐハイスコアいくよ!」

サッカー部先輩達が筐体から声を投げかけられ、辞退の機会を失った。

183 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 16:54:33 ID:1694cPcU
少女「あら知り合い?良かったじゃない。色々教えてもらいなよ」

ニコリと笑い、しかしどこか有無を言わさぬ威力を感じさせる笑顔を浮かべながら
プレイを進めてくる。このまま黙っていいものか。どうするか。

A 岬「僕は岬太郎って言うんだ。10月から日本人学校に通う」
B 岬「アタリってゲーム会社なの?僕そういうのに詳しくなくて」
C 岬「(いや待てよ、これってお金儲けのネタにならないか?)」 さらに分岐
D 岬「何かおススメのゲームってある?」
E 岬「君はゲームは得意?」
F 岬「君は何て言うの、やっぱり日本人学校に通ってる?」
G 岬「うるさいのって、誰?(何故だろう、嫌な予感がする)」 
H 岬「サッカーのゲームってある?(この子はサッカーに関心はあるんだろうか)」 さらに分岐
I 岬「(いや、この子はいいや、先輩達の所へ向かおう)」
J その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

184 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 19:10:08 ID:e0cKpJc6
H

185 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 19:57:30 ID:f9vzKH0E
D

186 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 20:24:22 ID:jFIyli9k
H

187 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 21:03:26 ID:1694cPcU
H 岬「サッカーのゲームってある?(この子はサッカーに関心はあるんだろうか)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★アタリアンガールのサッカー ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。


JORER:少女「サッカーね……ゲームの方も体を使う方も興味ないけど、ねえ」
      ポケットから10フランを取り出し、意味ありげにニヤついた

ダイヤ絵柄:ダイヤA〜10+少女「今から手合わせしてみる?」
             岬「うん、いいよ(自信ありげだ、できるのかな)」 さらに分岐

ダイヤA〜10:少女「実はサッカー部に女子でただ1人レギュラーになってるの、凄いでしょ!」 さらに分岐

ハート・スペード:少女「サッカーは好きだから、ゲームも時々してるけど……」 さらに分岐

クラブ10〜K:少女「もちろん!ちょっとついてきて!」 岬の腕をグイっと掴んで階段を駆け上がった!
 
クラブ5〜9:少女「あー…それは……」岬「(あまり出来はよくなさそうだな)」

クラブA〜4:少女「無いわ、あたしスポーツゲームに興味ないから」岬「(この素っ気なさじゃあ、脈無しだな)」

188 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 21:07:10 ID:???
★アタリアンガールのサッカー  ダイヤ3

189 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:24:17 ID:1694cPcU
★アタリアンガールのサッカー  ダイヤ3 ★
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「へえ」
この子もサッカー部員だったのか。ブローニュでは見かけなかったが。

少女「何よその気のない返事、あんたはあたしの話が信じられないの?」
岬「いや、とっても活発だから、きっとそうだろうと思っていたよ」
少女「ホントー?ちょっと待って、証拠持ってくるから」

そう言うなり女の子は僕の返事も待たず、一気に走りだしあっという間に奥の階段へと消えていった。

どうしようもないので明滅するライトに照らされながら待っている。
幸いにして数分でドタバタと駆け戻ってきた少女は、1冊のノートを目の前に突き出した。

少女「ふーう、これが証拠。マネージャーもやってるんだけど、これはその時に取った
サッカー部全員のメモ。このページには全員の能力が記されてるわ。例えば、ほら」

彼女が指さすところを見ると、少し前にサッカー部加入を熱心に進めていた、
あの癖毛の先輩の名前と能力値が記されていた。

天ケ瀬冬馬
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
14 13  15  14  13  14  14  97 1/1  700

【補足・補正・備考】
・強引なドリブル(1/4の確率でドリブル+2、吹飛係数4)

190 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:31:11 ID:1694cPcU
少女「こんなところね。ちなみにあのプレイしてた3人衆はこんな感じ。あとのFW・MF・DF衆もそんな感じだから」


秋山(FW)
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
12 11  13  11  10  8   9   74  0/0  600

黒田(MF)
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
12 12  11  12  10  8   9   74  0/0  600

藤田(DF)
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
10 11  8  12  11   11   11   74  0/0  600

岬「(へーえ、あの天ケ瀬さんでチーム1になるのか……普通にやると僕のワンマンチームになるな)」
少女「さーていよいよお待ちかね!気になるあたしの実力は…こちら!」

191 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:32:27 ID:1694cPcU
先着で
★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:少女「22、19、23、21、17、19、19、必殺技2つってところね」岬「(僕と互角だって!?)」

ダイヤ:ハート+少女「あと、最近必殺技も覚えたんだからね!」
           A〜7でドリブル、8〜10でシュート、絵柄で高シュート

ハート:少女「16、13、17、15、11、13、13ってところね」岬「(合計値98か、天ケ瀬と同程度……)」

スペード:少女「14、11、15、13、9、11、11ってところね」岬「(合計値84か、レギュラーは固いな)」

クラブ:少女「12、9、13、11、7、9、9ってところね」岬「(他の選手とほぼ同等か……年下の女の子としては上出来だな)」

192 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 22:33:48 ID:???
★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です スペードJ

193 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:38:02 ID:1694cPcU
と、いうところで今日はこれまでと致します。
しかしアタリのゲームについて語ろうと思っていたら、
いつの間にかサッカーの話になっていた、な、何が起こったのか以下略
な状態に。修正力というのがあるのでしょうか……

おまけ、アタリ2600のサッカーゲーム

Pele's Soccer sur Atari 2600
https://www.youtube.com/watch?v=LSEASVJIEx4

International Soccer for the Atari 2600
https://www.youtube.com/watch?v=vm3KQyLIICA

……昔はサッカーをするにも想像力と忍耐力が必要だったのです。

194 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:14:22 ID:hI6TfS7w
★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です スペードJ ★
少女「14、11、15、13、9、11、11ってところね」岬「(合計値84か、レギュラーは固いな)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(合計値84か、あのチームの中ではレギュラーは固いだろうな)」

思わぬ形で目の前の少女の情報を手に入れる事ができた。
あの時の天ケ瀬の招集に加わっていなかったところを見ると、この少女は他の
有象無象とは一線を画した存在であるかもしれない。

少女「さ、これでいいでしょ。一緒に行きましょレッツゴー!」
岬「え」

異議も抗議も唱える間もなくガっと少女に腕組みをされ、そのまま半ば引きずられる形で
先輩達のいるゲーム筐体前に連行される。
先輩達は見慣れているのか、小娘の蛮行を目にしても一向に手助けせず、
気にかけもせずに浮かれた気分で僕に話しかけてくる。

秋山「おっ、ようやく来たな」
黒田「お前もやってけよ、面白いぞ!」
藤田「ようやくお前のハイスコア超えたぞ、あずみ!」

少女「ふーんだ、あんたなんかのスコアなんか今日中に塗り替えてやる!」
岬「ん、君の名前ってあずみって言うんだ」
少女「あれ、言ってなかったっけ?私の名前は『ここでは』あずみ。外の世界じゃ早川あづみって呼ばれているわ」

195 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:15:34 ID:hI6TfS7w
岬「ここでは?」
黒田「ゲーセン内の中じゃ自分の名前をスコアネームで呼ぶのがしきたりなんだぜ、覚えときな」
あずみ「あたしとしては、外でもあずみって呼んでほしいけどね」

秋山「俺の事はここではアキ(AKI)って呼んでくれ、
   ゲーセン内で先輩後輩なんてのは考えなくていい、ここじゃただのゲーマーだ」
藤田「俺はFUJ。エフ・ユー・ジェイだ。ここのゲームは3文字しか入れられないからなあ。
   まあいいや、さ、お前もやれよ」

そう言ってFUJは椅子から降りた後僕にプレイを要求した。
真横ではパカリと目を見開いて僕をみるあずみの姿が見えた。彼女なりのゲーム仲間の増える期待の表れだろう。
あっという間にゲームプレイを望む空気となったのを察し、僕は筐体の前に向かう。
コイン投入口に2フラン(明るい所で見ると10でなく2フランだった)1枚を投入し、
画面に向かい合う。

まず目に入ったのはゲームで使うであろう、つまみとボタンが配置されたプレートの装飾だ。
十字の入ったブラックホールから放射線状にレーザーが発射され、周りは星や銀河の大星団。
宇宙空間で繰り広げられるゲームという事だろう。

画面にはハイスコアが映し出されるが、すぐに長方形の光の束と化し1点へ縮小・消失した。
そしてその1点から、光々と光の束が展開し、

TEMPEST

と、輝いていた。

196 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:16:51 ID:hI6TfS7w
次に英字と丸や十字架などの図形が描かれた画面に移った。
Press fire to selectとあるところを見ると、どれかの図面を選べという事だろう。
レベルが1とされている丸のところを選ぶべく、右手のパドルを回し、ボタンを押す。

すぐに画面は変わり、黒い空間に青いネオンライトで線どられた円筒形の物体が見える。
円筒形の辺の上にはブーメランを途中で折り曲げたような、黄色い線で描かれた戦闘機らしきものが見える。
パドルを回すと動いた。これが僕が操作する機体だろう。

カタカタブーメランを動かしていると、画面奥から赤い蝶ネクタイが現れ、こっちに迫ってくる。

あずみ「敵が来てる、早く左のボタンで倒すの!」
左手側を見ると、確かに幾つかボタンがある。一番手前のボタンを押すとブーメランから弾が発射された。

岬「(なるほど、パドルでこれを操作して、このボタンで敵を撃ち落とせばいいんだな)」

ルールを理解した後はグリグリとパドルを回し、縦横無尽に駆け回りながら敵を撃ちのめす。
敵も弾を撃ち返したり、パドルがなかなか敵に合わせられなかったりで手間取るところもあったが、
初めてのステージという事なのか敵は遅く、攻撃もささやかで何とかやられる事なく
順調に敵をやっつけていく。すると。



機体が吸い込まれていく。
電光の筒を抜けて星のまたたく宇宙を飛んでいく。
星々をスーッと抜けていく飛遊感に、僕自身が宇宙を駆けているようだった。





197 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:17:58 ID:hI6TfS7w
岬「(すごい)」

ひらめきのように感じてしまった。何が「すごい」かは分からなかったがとにかく、
もっとこの空間にいたい。そう感じたのは確かだった。

次はこれも電光で輝いた直方体のステージが現れ、奥から敵が続々突撃をかけてきた。
パドルを回しボタンを連打して迎撃する。が、

岬「あっ」

指が滑ってパドルが回らない。迫りくる弾をかわせず、被弾した。
機体は星形に爆散した。やられてしまった。

あずみ「どうだった?」
岬「あ、うん。何て言うか分からないけど、なんか良かった。とても」
あずみ「良かった!」

心底嬉しそうにニコッと笑う。そしてあずみは僕に近づき、またも腕を手に取って
僕を立たせる。

あずみ「アタリのゲームはこれだけじゃないわよ!もっともっと面白いのが一杯いーっぱいあるから!速く来て!」

そう断言して再び、同意なんか得もせずに僕を引っ張り走り出した。横目で最後に見た先輩達は
「まただよ」「可哀そうにな」「俺達もそうだった」とでも言いたげな、
同情の視線を向けているばかりだった。

198 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:20:29 ID:hI6TfS7w
あずみ「次はこれ、『センチピード』!」

自慢気にあずみが筐体を指し示す。怪獣のように猛々しい生き物が側面に描かれている。

あずみ「テンペストみたいに敵を撃っていけばいいんだけど、一筋縄ではいかないわよ」

期待しててねと言いたげにニヤッと笑った後僕の方を、正確には僕のプレイする画面をジッとみやっていた。

よくは分からないがゲームがはじまる。
画面には無数のキノコとおぼしきものが幾つも生えている。
下にあるボーリングのピンみたいなものが、自分が操作する機体なのだろう。
プレートに埋め込まれた白い球を回してコリコリとピンを動かしていると、上からウネウネと虫が現れた。
緑色の丸を幾つも連ね、それぞれの丸に足と思われる小さな点を交互に動かしながら横に歩き、
キノコにぶつかると1歩下に向かってまた横を這い、また当たっては下に向かうを繰り返して進んできている。

あずみ「センチピードってのはムカデよーっ、ショットを撃って庭の害虫退治をするの、
    ボヤボヤしてるとムカデにやられちゃうわよ!」

あの怪獣はムカデか。随分ハイテクな虫退治だなと感じながら、ボタンを押す。
ムカデの胴体に当たる。途端にムカデは2匹に分かれた。

迎え撃とうと前に進めようとするが、途中で止まって進めない。

あずみ「そのゲームは自機はそこまでしか進まないの、なんとかその場でやり過ごして!」

そういう事か。ならばと、ショットを連打し、キノコやムカデを撃ちまくる。

岬「(よし、あと1個……あっ!)」

頭のみとなったムカデを狙っている最中に、突然後ろからクモが現れ、突進する。
避ける間もなくぶつかり、自機が爆発した。

199 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:22:39 ID:hI6TfS7w
あずみ「やられちゃったかー。時々クモとか色んな生き物が上以外からも来るのよ」
岬「(そう来るのか、これは気が抜けないな)」

不意打ちを受けたが、悪い気はしなかった。どこから来るか分からない緊張感が
心地よい。それにあのムカデも、キノコを上手く利用すればもっと効率的に
狩れるような気がする。

あずみ「次はこっちも良いよ、シューティング以外のゲームも面白いから」

早々とやられてしまった僕を気遣っているのか、今までより少し声が柔らかい。
彼女に連れられた次のゲームは、宇宙基地と思われる球体の建物が筐体に描かれている。

あずみ「これはアステロイド、隕石を戦闘機で破壊するゲームよ。
ちょっと操作方法が特殊だけど慣れれば病みつきになるわ。なんてったって
アメリカじゃ筐体の数がスペースインベーダーより多かったんだから」

まるで自分が作ったかのように自慢気に胸を張って語る。
その自信のほど、確かめさせてもらおう。
そうしてお金を入れ画面をみると中央に自機とみられる小さな三角形、周りに大小さまざまな
隕石が漂っている。
適当に撃つと弾を発射し、隕石を砕く。砕けた隕石は2つに分かれ、そのうちの一つがこっちに向かう。

岬「(まずい!)」

別のボタンを押す。機体は噴射して動き出し隕石を交わすも、そのまま止まらない、
ガタガタとボタンを押して機体を反転・噴射させ、別の隕石もかろうじて交わした。

こうして隕石を撃ち、交わし、ときどき現れるUFOを破壊し、小さくなった隕石を仕留めきれず
ぶつかって宇宙船が壊れてしまった後、あずみから声がかかった。

200 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:26:43 ID:hI6TfS7w
あずみ「どうだった?アタリのゲームは?面白かったでしょ」

僕をジッと見つめている。面白いと言ってほしいのだろう。素直に称賛を期待している顔だ。
正直なところ、まだどれも1度ずつしかプレイしていないとはいえ、ゲームに惹かれるものが有った。
ただ面白いというだけでなく、テンペストのようにゲームには何か別の魅力もあるような気がした。
雰囲気だろうか世界観だろうか、現実とは違う世界に行けるような感覚が、ゲームをしている時に感じていた。
そういう事を口にしようかと思っていた時、奥の方の筐体の異様に気が付いた。

幾つかの筐体が巨大なビニール袋に覆われ、それぞれ貼り紙で「Do not use」と書かれている。
使われている気配はない。

岬「(何だろうあれ……『DIG DAG』『POLE POSITION』『GALAGA』『NEW RALLY X』
   ……『Pac-Man』!日本でも見たことがある)あれ、何だろう」

謎のビニール筐体に向けて指をさして尋ねてみる。
その途端、あずみの顔が急に曇りだす。

あずみ「あれは、もうすぐここから他所へ持って行かれるんだ。帰るって言った方が……」

声まで元気がなくなっている。帰ると言いかけて首を振り、

あずみ「そんな事より、どう、面白かった!?」

語気を強くして僕に尋ねる。どこか虚勢を張っているような気さえ感じたが、今それを
聞いてはいけないと感じていた。

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