キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】

1 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/12(日) 12:38:42 ID:???
『はじめに』
この物語はフィクションです。
現実世界で実在する人物も登場いたします。また1983年から91年までの史実を踏まえてはいます。
ただ物語の展開上脚色や私的設定付与も多々あり、純然たる歴史的事実からは離れてしまっております。

またキャプテン翼のキャラクターのみならず、非サッカー漫画以外のキャラクターも多く
登場しておりますが、実在人物同様、物語に沿う形での脚色や設定付与が多く、どうかご寛恕を願います。

最後に、この物語の主人公は岬太郎です。
ここの岬君は原作を参考にしたり、本編をチェックしてみたり、自身の願望を当てはめてみたりと、
どれにもピタリとは当てはまらない、大変面妖な様相をとっております。
それでも彼の物語として、読み進め楽しめてもらえれば幸いです。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
1983年8月、岬太郎はパリに来仏する。その2日後の日本人学校訪問後、
サッカー部員を探すべくブローニュの森のシュッセ運動場まで出かけ、
そこでサッカー部キャプテン天ケ瀬冬馬を発見する。
自己紹介代わりの手合わせで岬に完敗した天ケ瀬は、他のメンバーにも
紹介すべく急遽電話で呼び出す。そして呼びだしたメンバーとの1VS10勝負が
はじまった、といったところまで進んでいます。

172 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:49:18 ID:bmAYHhc6
         第6話『電子線の別世界』



暇ができたので、来仏初日に見つけたあの「富士山」を探すべく、ヴォルテール通りへと
たどり着いた。

ヴォルテール通りについて見回してみると、夜に来た時には気づかなかったが、
オスマン建築の厳めしい建築面に電子音や、カクカクとした物体がテレビ画面に縦横無尽に動き回っている。

この店のテレビにはスペースインベーダーのように見えるが、
敵が日本よりも1周り以上大きく、日本以上に速いスピードで自機に迫ってきている。
その隣のテレビには、ピンク色の迷路の中でモンスターを避けながら迷路内に配置された点を
食べている水色の丸いキャラクターが映っている。

岬「(このインベーダーっぽいのは、スペースアルマダ(Space Armada)、
パックマンっぽいのはKCマンチキン(K.C. Munchkin!)っていうのか。
あっ、テレビの下にゲーム機がある。インベーダーの方はインテリビジョン(Intellivision)
パックマンはオデッセイ2(Odyssey²)っていうのか)」

インテリビジョンは木目調のゆったりとした、ゲーム機というよりアンティーク家具のような
趣がケース越しにも漂ってきそうな気がする。一方のオデッセイ2はまるでレジスターのような、
実用一辺倒な電子機器といった感じが強い。

岬「(こんなゲーム機が海外にはあるんだなあ)」

見慣れぬ異国の珍品を見る目になって、しばらくの間ガラスケースの前で立ち尽くしてしまっていた。

173 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:51:10 ID:bmAYHhc6
だが、まだ目的は達していない。そのゲームショップから離れて再び歩きはじめる。
そこから1分も経たないうち、今度は別の店が目に入った。

岬「(テレビかな、いや下にキーボードがある。という事はマイコン(※1)だな)」

今度はずらりとホームコンピューターがショーウインドーに並んでいる。
これまた日本では見慣れぬ海外のハイテク製品に、僕はまたしても足を止めて眺めこむ。

岬「(MECのPC−8801や片桐エレクトロニクスのX1は……全然見当たらないな。
虹色のラインがあるのがZX スペクトラム(ZX Spectrum)、
こっちはTRS-80 Color Computer……ココでいいや、
そのココの隣の厚ぼったいのがコモドール64(Commodore 64)で、その隣が……おや)」

順繰りにマイコンを見回し、コモドールの次にさしかかって気付いた。このパソコン、
いつか見た「富士山」があしらってあるじゃないか。

岬「(このマイコンは…アタリ800(Atari 800)っていうんだ。あそこはマイコンショップだったのかな?
いや、あんな派手派手しい、バーみたいな電気屋があるか。あのギラギラした感じはゲーセンのやつだ。
海外のマイコン会社はゲーセンも経営してるのかもしれない。日本とは違うな、
MECがゲーム作って売り出すなんてないからなあ)」

思わぬところで思わぬ発見に思わず取り留めもないことを、ただぼんやりと思っていた。
そんな事を頭に浮かばせ多種多様なゲーム屋マイコン屋を通り過ぎて、ついに例の場所。
赤い富士山をロゴにした謎の会社、ATARI FRANCE Incへたどりついた。


※1:マイクロコンピュータ。入出力のためのキーボードとスクリーンを装備した、
現在のパーソナルコンピュータに相当する。当時(83年)は現在のパソコンにあたる製品がマイコンと呼ばれていた。

174 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:55:28 ID:bmAYHhc6
僕は今、地球の裏側に位置しヨーロッパ文明の精華たるパリに鎮座まします
どこの国から来たか分からぬゲームセンターを紹介する名誉を賜ったのであるが、
その前にただ一言、自身の経験を告白して後日の備忘として残しておきたい。

実のところ言うと、僕が生まれて12年このかた、
ゲームセンターというところには一度も入った事が無いのだ。

僕の父さんは(少なくとも表向きは)画家である。その題材として自然画を好んで取り上げている以上、
僕が移り住む先は田舎が多く、ゲーセンどころか商店さえろくに無い所が多かった。
そういうものが有る都会に越していても、その頃の僕はサッカーと父の「本業」の手伝いに
熱中していて、こういったゲームにはあまり興味を持っていなかった。

もっともテレビゲーム(家庭用の据え置きゲーム機をそう呼ぶらしい)の方は全くしていない訳ではない。
名前は忘れてしまったが、たしかカセット交換型の、4つのパドルのついた白いゲーム機で
クラスメイトに誘われてプレイした事が何回かあったが、動きも絵もガタガタ、
思うように操作もできず体を動かした方がずっと面白かったため、ゲーム機の名前も
ソフトも思い出せなくなるほど縁遠いものになっていた。

岬「(そう言えば、南葛にいた頃に一緒にサッカーしていた、あの天然パーマの……
確か来生っていったな。その来生がゲーム機買った買ったとか言っていた)」

自慢気に吹聴していたクラスメイトもいた。確かファミコンとか言ったはずだ。
彼の家には上がった事が結局無かったので一度も見たことはないが、
あのゲーム機は売れていたのだろうか。

175 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:57:06 ID:bmAYHhc6
さて入ろうかと思いドアに向かおうとした時。

少女「ようこそ、アタリへ!」

横から急に声が聞こえた。振り向くとするとそこには少女がいた。
歳は僕と同じぐらいか、背丈も僕とさほど変わらない。
だが両手を脇腹について仁王立ちし、初対面の相手に物おじせず、
何よりビンビンに自信を発する女の子が、そこにいる。

少女「あんた新入りでしょ!アタリのゲームは凄いんだから!早く来て!」

そう言うなり僕の手を取り、有無を言わさず店内へと連れ込んだ。

店内は昼間にも関わらず、遮光幕が窓という窓に敷かれていて夜のように暗い。その中を
赤や黄色の照明が光り、キラキラと明滅したり、カメラを焚いたように一瞬激しく光る。
所狭しと並んだゲームの筐体からガンガンと光と音が野放図に放たれているのであった。
そんな店の具合はというと……


★客の入り具合! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:双子「「おね→ちゃん!」」 謎の双子姉妹が少女に飛びついてくる!(イベント発生)
ダイヤ・ハート:岬「(バカンスのせいか、フランス人は子供も大人もいない、日本人は、いるな)」(さらに分岐)
スペード:客A「うおっしゃあああ!」客B「畜生、もう少しだったのによお!」
     客C「急に横入りするんじゃねえ!」客D「モタモタしてんのがわりいんだ!」
     客は多い、多すぎてしばらくプレイできそうにない
クラブ:少女「さっ、感謝しなさい、心いくまでゲームできるよう、貸し切りにしておいたから!」岬「(誰も来てないだけじゃ……)」
ハートA:聖薇「こらっ!ゲームはやめなさい!」少女「また来たわね石頭!」岬「(どうする……)」(さらに分岐)

176 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 20:14:50 ID:bmAYHhc6
私用につき1時間ほど離れます。少々お待ちください。

しかし、キャプテン翼の2次創作でオデッセイやスペクトラムが出てくる
SSなんて世界でここだけだろうな。誰得だろう。

177 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 21:06:18 ID:???
★客の入り具合 ダイヤ2

178 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 21:45:06 ID:bmAYHhc6
★客の入り具合 ダイヤ2 ★岬「(バカンスのせいか、フランス人は子供も大人もいない、日本人は、いるな)」(さらに分岐)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着1名様で
!とnumの間のスペースを埋めてください。数値により人の入り具合が決まります。
★クラスメイト:! num
 岬より年上:! num
 岬より年下:! num★


1〜3:この位の年齢層は誰もいなかった……
4〜6:パラパラとゲームをしている、十人ぐらいはいるだろう(年上のみ、さらに分岐)
7:どの筐体にも行列ができている、どこもしばらくは出来そうにない(年上のみ、さらに分岐)
8:7+イベント発生
9:+ 赤嶺真紀 「やあ!」

179 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 21:47:36 ID:???
★クラスメイト: 0
 岬より年上: 4
 岬より年下: 1

180 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 22:06:29 ID:bmAYHhc6
クラスメイト: 0(※2) この位の年齢層は誰もいなかった……
 岬より年上:4  パラパラとゲームをしている、十人ぐらいはいるだろう(さらに分岐)
 岬より年下:1  この位の年齢層は誰もいなかった……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★サッカー部員は来てるか1 ! card
サッカー部員は来てるか2 ! card
サッカー部員は来てるか3 ! card★

と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。
なお、重複している場合はゲーム好き度合いがアップします。

JORER:サッカー部は全員来ていた!
K:天ケ瀬が来ていた!
Q:中江が来ていた!
J:秋山が来ていた!
10:渋沢が来ていた!
9:黒田が来ていた!
8:永井が来ていた!
7:西園寺が来ていた!
6:大杉が来ていた!
5:金子が来ていた!
4:藤田が来ていた!
3:塩野が来ていた!
A〜2:誰も来ていなかった……


※2:上分岐ではありませんが、1〜3の分岐に沿うものとします。

181 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 23:33:57 ID:???
★サッカー部員は来てるか1  スペード9
サッカー部員は来てるか2  スペードJ
サッカー部員は来てるか3  ハート4


182 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 16:51:02 ID:1694cPcU
★サッカー部員は来てるか1  スペード9
サッカー部員は来てるか2  スペードJ
サッカー部員は来てるか3  ハート4 ★
藤田(DF)、黒田(MF)、秋山(FW)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(それにしても)」

ゲーセン内を一瞥して感じた。音や光の賑やかさが寒々しく感じられるほど客の入りが少ない。
眺めまわしても10人もおらず、しかも漏れ出る声や後姿から見て、フランス人は皆無、
日本人学校の先輩達で占められているようだ。

少女「何をボサッとしてるの、遠慮せずに楽しんできなさい。今はチャンスなんだから」

僕の戸惑いを知ってか知らずか、僕の背中を軽くポンと叩いた後、こぶしを僕の
手のひらに突きこんで勢いよく握ぎってきた。手のひらに金属の感触が広がる。

岬「これは」
少女「サービスよ。ゲーセンはお金を入れないとプレイできないの、知ってるでしょ?」

岬「いや、そうじゃなくて、なぜ僕に」
少女「だからサービスって言ってるじゃない。初めて来てくれたんだから、
   お金の事なんてきにせずにアタリのゲームを楽しんでほしいだけよ。
   休みの間はうるさいのもいないし、余っても返さなくていいからさ」

いや、それは悪い、人に貸しを作りたくない。小学生が銀色に輝く10フラン硬貨を何十枚を
渡されるなんて、後で対等な関係の構築に障害になりかねない。何とか返したかったが、

黒田「おーい岬!お前も来たのか?」
秋山「こっち来てゲームしよーぜ!」
藤田「もうすぐハイスコアいくよ!」

サッカー部先輩達が筐体から声を投げかけられ、辞退の機会を失った。

183 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 16:54:33 ID:1694cPcU
少女「あら知り合い?良かったじゃない。色々教えてもらいなよ」

ニコリと笑い、しかしどこか有無を言わさぬ威力を感じさせる笑顔を浮かべながら
プレイを進めてくる。このまま黙っていいものか。どうするか。

A 岬「僕は岬太郎って言うんだ。10月から日本人学校に通う」
B 岬「アタリってゲーム会社なの?僕そういうのに詳しくなくて」
C 岬「(いや待てよ、これってお金儲けのネタにならないか?)」 さらに分岐
D 岬「何かおススメのゲームってある?」
E 岬「君はゲームは得意?」
F 岬「君は何て言うの、やっぱり日本人学校に通ってる?」
G 岬「うるさいのって、誰?(何故だろう、嫌な予感がする)」 
H 岬「サッカーのゲームってある?(この子はサッカーに関心はあるんだろうか)」 さらに分岐
I 岬「(いや、この子はいいや、先輩達の所へ向かおう)」
J その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

184 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 19:10:08 ID:e0cKpJc6
H

185 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 19:57:30 ID:f9vzKH0E
D

186 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 20:24:22 ID:jFIyli9k
H

187 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 21:03:26 ID:1694cPcU
H 岬「サッカーのゲームってある?(この子はサッカーに関心はあるんだろうか)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★アタリアンガールのサッカー ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。


JORER:少女「サッカーね……ゲームの方も体を使う方も興味ないけど、ねえ」
      ポケットから10フランを取り出し、意味ありげにニヤついた

ダイヤ絵柄:ダイヤA〜10+少女「今から手合わせしてみる?」
             岬「うん、いいよ(自信ありげだ、できるのかな)」 さらに分岐

ダイヤA〜10:少女「実はサッカー部に女子でただ1人レギュラーになってるの、凄いでしょ!」 さらに分岐

ハート・スペード:少女「サッカーは好きだから、ゲームも時々してるけど……」 さらに分岐

クラブ10〜K:少女「もちろん!ちょっとついてきて!」 岬の腕をグイっと掴んで階段を駆け上がった!
 
クラブ5〜9:少女「あー…それは……」岬「(あまり出来はよくなさそうだな)」

クラブA〜4:少女「無いわ、あたしスポーツゲームに興味ないから」岬「(この素っ気なさじゃあ、脈無しだな)」

188 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 21:07:10 ID:???
★アタリアンガールのサッカー  ダイヤ3

189 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:24:17 ID:1694cPcU
★アタリアンガールのサッカー  ダイヤ3 ★
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「へえ」
この子もサッカー部員だったのか。ブローニュでは見かけなかったが。

少女「何よその気のない返事、あんたはあたしの話が信じられないの?」
岬「いや、とっても活発だから、きっとそうだろうと思っていたよ」
少女「ホントー?ちょっと待って、証拠持ってくるから」

そう言うなり女の子は僕の返事も待たず、一気に走りだしあっという間に奥の階段へと消えていった。

どうしようもないので明滅するライトに照らされながら待っている。
幸いにして数分でドタバタと駆け戻ってきた少女は、1冊のノートを目の前に突き出した。

少女「ふーう、これが証拠。マネージャーもやってるんだけど、これはその時に取った
サッカー部全員のメモ。このページには全員の能力が記されてるわ。例えば、ほら」

彼女が指さすところを見ると、少し前にサッカー部加入を熱心に進めていた、
あの癖毛の先輩の名前と能力値が記されていた。

天ケ瀬冬馬
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
14 13  15  14  13  14  14  97 1/1  700

【補足・補正・備考】
・強引なドリブル(1/4の確率でドリブル+2、吹飛係数4)

190 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:31:11 ID:1694cPcU
少女「こんなところね。ちなみにあのプレイしてた3人衆はこんな感じ。あとのFW・MF・DF衆もそんな感じだから」


秋山(FW)
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
12 11  13  11  10  8   9   74  0/0  600

黒田(MF)
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
12 12  11  12  10  8   9   74  0/0  600

藤田(DF)
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
10 11  8  12  11   11   11   74  0/0  600

岬「(へーえ、あの天ケ瀬さんでチーム1になるのか……普通にやると僕のワンマンチームになるな)」
少女「さーていよいよお待ちかね!気になるあたしの実力は…こちら!」

191 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:32:27 ID:1694cPcU
先着で
★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:少女「22、19、23、21、17、19、19、必殺技2つってところね」岬「(僕と互角だって!?)」

ダイヤ:ハート+少女「あと、最近必殺技も覚えたんだからね!」
           A〜7でドリブル、8〜10でシュート、絵柄で高シュート

ハート:少女「16、13、17、15、11、13、13ってところね」岬「(合計値98か、天ケ瀬と同程度……)」

スペード:少女「14、11、15、13、9、11、11ってところね」岬「(合計値84か、レギュラーは固いな)」

クラブ:少女「12、9、13、11、7、9、9ってところね」岬「(他の選手とほぼ同等か……年下の女の子としては上出来だな)」

192 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 22:33:48 ID:???
★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です スペードJ

193 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:38:02 ID:1694cPcU
と、いうところで今日はこれまでと致します。
しかしアタリのゲームについて語ろうと思っていたら、
いつの間にかサッカーの話になっていた、な、何が起こったのか以下略
な状態に。修正力というのがあるのでしょうか……

おまけ、アタリ2600のサッカーゲーム

Pele's Soccer sur Atari 2600
https://www.youtube.com/watch?v=LSEASVJIEx4

International Soccer for the Atari 2600
https://www.youtube.com/watch?v=vm3KQyLIICA

……昔はサッカーをするにも想像力と忍耐力が必要だったのです。

194 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:14:22 ID:hI6TfS7w
★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です スペードJ ★
少女「14、11、15、13、9、11、11ってところね」岬「(合計値84か、レギュラーは固いな)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(合計値84か、あのチームの中ではレギュラーは固いだろうな)」

思わぬ形で目の前の少女の情報を手に入れる事ができた。
あの時の天ケ瀬の招集に加わっていなかったところを見ると、この少女は他の
有象無象とは一線を画した存在であるかもしれない。

少女「さ、これでいいでしょ。一緒に行きましょレッツゴー!」
岬「え」

異議も抗議も唱える間もなくガっと少女に腕組みをされ、そのまま半ば引きずられる形で
先輩達のいるゲーム筐体前に連行される。
先輩達は見慣れているのか、小娘の蛮行を目にしても一向に手助けせず、
気にかけもせずに浮かれた気分で僕に話しかけてくる。

秋山「おっ、ようやく来たな」
黒田「お前もやってけよ、面白いぞ!」
藤田「ようやくお前のハイスコア超えたぞ、あずみ!」

少女「ふーんだ、あんたなんかのスコアなんか今日中に塗り替えてやる!」
岬「ん、君の名前ってあずみって言うんだ」
少女「あれ、言ってなかったっけ?私の名前は『ここでは』あずみ。外の世界じゃ早川あづみって呼ばれているわ」

195 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:15:34 ID:hI6TfS7w
岬「ここでは?」
黒田「ゲーセン内の中じゃ自分の名前をスコアネームで呼ぶのがしきたりなんだぜ、覚えときな」
あずみ「あたしとしては、外でもあずみって呼んでほしいけどね」

秋山「俺の事はここではアキ(AKI)って呼んでくれ、
   ゲーセン内で先輩後輩なんてのは考えなくていい、ここじゃただのゲーマーだ」
藤田「俺はFUJ。エフ・ユー・ジェイだ。ここのゲームは3文字しか入れられないからなあ。
   まあいいや、さ、お前もやれよ」

そう言ってFUJは椅子から降りた後僕にプレイを要求した。
真横ではパカリと目を見開いて僕をみるあずみの姿が見えた。彼女なりのゲーム仲間の増える期待の表れだろう。
あっという間にゲームプレイを望む空気となったのを察し、僕は筐体の前に向かう。
コイン投入口に2フラン(明るい所で見ると10でなく2フランだった)1枚を投入し、
画面に向かい合う。

まず目に入ったのはゲームで使うであろう、つまみとボタンが配置されたプレートの装飾だ。
十字の入ったブラックホールから放射線状にレーザーが発射され、周りは星や銀河の大星団。
宇宙空間で繰り広げられるゲームという事だろう。

画面にはハイスコアが映し出されるが、すぐに長方形の光の束と化し1点へ縮小・消失した。
そしてその1点から、光々と光の束が展開し、

TEMPEST

と、輝いていた。

196 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:16:51 ID:hI6TfS7w
次に英字と丸や十字架などの図形が描かれた画面に移った。
Press fire to selectとあるところを見ると、どれかの図面を選べという事だろう。
レベルが1とされている丸のところを選ぶべく、右手のパドルを回し、ボタンを押す。

すぐに画面は変わり、黒い空間に青いネオンライトで線どられた円筒形の物体が見える。
円筒形の辺の上にはブーメランを途中で折り曲げたような、黄色い線で描かれた戦闘機らしきものが見える。
パドルを回すと動いた。これが僕が操作する機体だろう。

カタカタブーメランを動かしていると、画面奥から赤い蝶ネクタイが現れ、こっちに迫ってくる。

あずみ「敵が来てる、早く左のボタンで倒すの!」
左手側を見ると、確かに幾つかボタンがある。一番手前のボタンを押すとブーメランから弾が発射された。

岬「(なるほど、パドルでこれを操作して、このボタンで敵を撃ち落とせばいいんだな)」

ルールを理解した後はグリグリとパドルを回し、縦横無尽に駆け回りながら敵を撃ちのめす。
敵も弾を撃ち返したり、パドルがなかなか敵に合わせられなかったりで手間取るところもあったが、
初めてのステージという事なのか敵は遅く、攻撃もささやかで何とかやられる事なく
順調に敵をやっつけていく。すると。



機体が吸い込まれていく。
電光の筒を抜けて星のまたたく宇宙を飛んでいく。
星々をスーッと抜けていく飛遊感に、僕自身が宇宙を駆けているようだった。





197 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:17:58 ID:hI6TfS7w
岬「(すごい)」

ひらめきのように感じてしまった。何が「すごい」かは分からなかったがとにかく、
もっとこの空間にいたい。そう感じたのは確かだった。

次はこれも電光で輝いた直方体のステージが現れ、奥から敵が続々突撃をかけてきた。
パドルを回しボタンを連打して迎撃する。が、

岬「あっ」

指が滑ってパドルが回らない。迫りくる弾をかわせず、被弾した。
機体は星形に爆散した。やられてしまった。

あずみ「どうだった?」
岬「あ、うん。何て言うか分からないけど、なんか良かった。とても」
あずみ「良かった!」

心底嬉しそうにニコッと笑う。そしてあずみは僕に近づき、またも腕を手に取って
僕を立たせる。

あずみ「アタリのゲームはこれだけじゃないわよ!もっともっと面白いのが一杯いーっぱいあるから!速く来て!」

そう断言して再び、同意なんか得もせずに僕を引っ張り走り出した。横目で最後に見た先輩達は
「まただよ」「可哀そうにな」「俺達もそうだった」とでも言いたげな、
同情の視線を向けているばかりだった。

198 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:20:29 ID:hI6TfS7w
あずみ「次はこれ、『センチピード』!」

自慢気にあずみが筐体を指し示す。怪獣のように猛々しい生き物が側面に描かれている。

あずみ「テンペストみたいに敵を撃っていけばいいんだけど、一筋縄ではいかないわよ」

期待しててねと言いたげにニヤッと笑った後僕の方を、正確には僕のプレイする画面をジッとみやっていた。

よくは分からないがゲームがはじまる。
画面には無数のキノコとおぼしきものが幾つも生えている。
下にあるボーリングのピンみたいなものが、自分が操作する機体なのだろう。
プレートに埋め込まれた白い球を回してコリコリとピンを動かしていると、上からウネウネと虫が現れた。
緑色の丸を幾つも連ね、それぞれの丸に足と思われる小さな点を交互に動かしながら横に歩き、
キノコにぶつかると1歩下に向かってまた横を這い、また当たっては下に向かうを繰り返して進んできている。

あずみ「センチピードってのはムカデよーっ、ショットを撃って庭の害虫退治をするの、
    ボヤボヤしてるとムカデにやられちゃうわよ!」

あの怪獣はムカデか。随分ハイテクな虫退治だなと感じながら、ボタンを押す。
ムカデの胴体に当たる。途端にムカデは2匹に分かれた。

迎え撃とうと前に進めようとするが、途中で止まって進めない。

あずみ「そのゲームは自機はそこまでしか進まないの、なんとかその場でやり過ごして!」

そういう事か。ならばと、ショットを連打し、キノコやムカデを撃ちまくる。

岬「(よし、あと1個……あっ!)」

頭のみとなったムカデを狙っている最中に、突然後ろからクモが現れ、突進する。
避ける間もなくぶつかり、自機が爆発した。

199 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:22:39 ID:hI6TfS7w
あずみ「やられちゃったかー。時々クモとか色んな生き物が上以外からも来るのよ」
岬「(そう来るのか、これは気が抜けないな)」

不意打ちを受けたが、悪い気はしなかった。どこから来るか分からない緊張感が
心地よい。それにあのムカデも、キノコを上手く利用すればもっと効率的に
狩れるような気がする。

あずみ「次はこっちも良いよ、シューティング以外のゲームも面白いから」

早々とやられてしまった僕を気遣っているのか、今までより少し声が柔らかい。
彼女に連れられた次のゲームは、宇宙基地と思われる球体の建物が筐体に描かれている。

あずみ「これはアステロイド、隕石を戦闘機で破壊するゲームよ。
ちょっと操作方法が特殊だけど慣れれば病みつきになるわ。なんてったって
アメリカじゃ筐体の数がスペースインベーダーより多かったんだから」

まるで自分が作ったかのように自慢気に胸を張って語る。
その自信のほど、確かめさせてもらおう。
そうしてお金を入れ画面をみると中央に自機とみられる小さな三角形、周りに大小さまざまな
隕石が漂っている。
適当に撃つと弾を発射し、隕石を砕く。砕けた隕石は2つに分かれ、そのうちの一つがこっちに向かう。

岬「(まずい!)」

別のボタンを押す。機体は噴射して動き出し隕石を交わすも、そのまま止まらない、
ガタガタとボタンを押して機体を反転・噴射させ、別の隕石もかろうじて交わした。

こうして隕石を撃ち、交わし、ときどき現れるUFOを破壊し、小さくなった隕石を仕留めきれず
ぶつかって宇宙船が壊れてしまった後、あずみから声がかかった。

200 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:26:43 ID:hI6TfS7w
あずみ「どうだった?アタリのゲームは?面白かったでしょ」

僕をジッと見つめている。面白いと言ってほしいのだろう。素直に称賛を期待している顔だ。
正直なところ、まだどれも1度ずつしかプレイしていないとはいえ、ゲームに惹かれるものが有った。
ただ面白いというだけでなく、テンペストのようにゲームには何か別の魅力もあるような気がした。
雰囲気だろうか世界観だろうか、現実とは違う世界に行けるような感覚が、ゲームをしている時に感じていた。
そういう事を口にしようかと思っていた時、奥の方の筐体の異様に気が付いた。

幾つかの筐体が巨大なビニール袋に覆われ、それぞれ貼り紙で「Do not use」と書かれている。
使われている気配はない。

岬「(何だろうあれ……『DIG DAG』『POLE POSITION』『GALAGA』『NEW RALLY X』
   ……『Pac-Man』!日本でも見たことがある)あれ、何だろう」

謎のビニール筐体に向けて指をさして尋ねてみる。
その途端、あずみの顔が急に曇りだす。

あずみ「あれは、もうすぐここから他所へ持って行かれるんだ。帰るって言った方が……」

声まで元気がなくなっている。帰ると言いかけて首を振り、

あずみ「そんな事より、どう、面白かった!?」

語気を強くして僕に尋ねる。どこか虚勢を張っているような気さえ感じたが、今それを
聞いてはいけないと感じていた。

201 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:27:52 ID:hI6TfS7w
岬「良かったよ。ゲームの世界に惹きこまれそうだった」
あずみ「本当!?良かった!もっとどんどん楽しんでいって、
他にもバトルゾーンとかルナランダーとかブレイクアウトとか、面白いの一杯あるんだから!」

期待した発言が得られたためか、安心した様子の笑みを浮かべた。
その様子に一抹の不安を感じながらも、僕はゲームセンターでのプレイを再開した。



註:参考動画

テンペスト
1981 Atari Tempest Arcade Video Gameplay HD
https://www.youtube.com/watch?v=AMto2HJJSSA


センチピード
Centipede - Arcade version, 470,942 score. Atari 1980. Full gameplay.
https://www.youtube.com/watch?v=fUVgcfzIeGI

アステロイド
Classic Game Room - ASTEROIDS arcade game review
https://www.youtube.com/watch?v=w60sfReTsRA

202 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:30:56 ID:hI6TfS7w
先着で
★テンペストの腕前 ! card
 センチピードの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ:ハート・スペード+リラックスポイント1点獲得!
ハート・スペード:岬「( 211 659 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」


先着で
★アステロイドの腕前 ! card
 バトルゾーンの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ:ハート・スペード+リラックスポイント1点獲得!
ハート・スペード:岬「( 19 335 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」


先着で
★ルナランダーの腕前 ! card
 ブレイクアウトの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ:ハート・スペード+リラックスポイント1点獲得!
ハート・スペード:岬「( 846 479 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」

203 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:34:04 ID:hI6TfS7w
ようやくようやくよーやく、アタリゲーム(+あずみ)を紹介できたところで、
今日は終わりにいたします。
来週及び再来週は仕事の都合および親戚の結婚式への出席のため、
今日のようなまとまった更新は出来そうにありません。
「忙中閑あり」といったときにちょっとした埋めネタでも投稿できればと思います。

*リラックスポイントについては後日説明いたします。


204 :森崎名無しさん:2018/03/18(日) 18:09:49 ID:95UuCKO2
少々選択肢が甘めだと思うようになりましたので、こちらの方に投稿してもらえないでしょうか。


先着で
★テンペストの腕前 ! card
 センチピードの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ絵柄:ダイヤ+リラックスポイント1点獲得!
ダイヤ:岬「( 602 192 点か)
ハート::岬「( 57 229 点か)
スペード::岬「( 0 713 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」 ミスばかりで上手く行かない


205 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/18(日) 18:10:57 ID:95UuCKO2
先着で
★アステロイドの腕前 ! card
 バトルゾーンの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ絵柄:ダイヤ+リラックスポイント1点獲得!
ダイヤ:岬「( 344 452 点か)
ハート::岬「( 86 947 点か)
スペード::岬「( 2 240 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」 ミスばかりで上手く行かない


先着で
★ルナランダーの腕前 ! card
 ブレイクアウトの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ絵柄:ダイヤ+リラックスポイント1点獲得!
ダイヤ:岬「( 585 631 点か)
ハート::岬「( 32 38 点か)
スペード::岬「( 7 571 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」 ミスばかりで上手く行かない

206 :森崎名無しさん:2018/03/18(日) 18:12:23 ID:???
★テンペストの腕前  クラブ3
 センチピードの腕前  スペードQ

207 :森崎名無しさん:2018/03/18(日) 18:52:55 ID:???
★アステロイドの腕前  ダイヤ4
 バトルゾーンの腕前  ハートK

208 :森崎名無しさん:2018/03/18(日) 19:10:27 ID:???
★ルナランダーの腕前  ダイヤ3
 ブレイクアウトの腕前  ダイヤ7

209 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:18:48 ID:VKCendUQ
これよりすこしながら、投稿を開始いたします。


★テンペストの腕前  クラブ3
 センチピードの腕前  スペードQ ★
テンペスト:岬「うーん、上手くできないなあ」 ミスばかりで上手く行かない
センチピード:岬「( 713 点か)

★アステロイドの腕前  ダイヤ4
 バトルゾーンの腕前  ハートK ★
アステロイド:岬「( 344452 点か) 36分ほどかかった
バトルゾーン:岬「( 86947 点か)

★ルナランダーの腕前  ダイヤ3
 ブレイクアウトの腕前  ダイヤ7 ★
ルナランダー:岬「( 585631 点か)
ブレイクアウト:岬「( 585631 点か)
※実際は10点単位の計測のため、1桁は切り捨てて描写します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あずみと別れた後でセンチピードを再開するが、プレイが切れて集中も途切れたらしく、
クモ、ノミ、サソリ、そして主敵たるムカデに何度も衝突してしまい、ロクな結果を残せなかった。


210 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:20:35 ID:VKCendUQ
秋山「710点か、さっぱりだな」
黒田「俺なら百万点はいけたな」
藤田「嘘こけ、この間は50万もいかなかったじゃないか」

金が尽きたか休憩か、いつの間にか先輩方が僕のプレイを見物し始めた。
その気はないだろうが見世物のように見られているのが気に入らない。
巻き返しのため椅子から立ち上がって離れ、別の筐体に向かう。

途中で終わらせたアステロイドへ向かう。
1度プレイして操作のコツをつかめたため、次々に隕石やUFOを破壊し続ける事ができた。
指が滑って隕石に衝突しなければいつまでも続けられてだろう。

秋山「30万越えか、やるな」
黒田「俺なら百万はいけたな」
藤田「嘘こけ、岬の方が上手いだろ。小学生なのに、結構すごいぜ」
岬「(よし行けた。やっぱりゲームもサッカーと同じように、上手い人がすぐに尊敬を集められる『GAME』だな)」

先輩達の見方を改めさせたところで、別の所に向かう。
今度は「Battle Zone」と記された筐体に向かった。
どうやら戦車を操縦して敵戦車を撃破するゲームのようだ。

このゲームをはじめておやっと思った。
これは今までのような上または奥からの見下ろし型のゲーム描写ではない。自分の操縦する
戦車は見えず、モニターからはレーザーラインで線どられた山と敵戦車、照準を合わせる十字線にレーダーと、
まるで陸軍軍人訓練用の戦車操縦シミュレーターのような実在感を感じさせ、
さながら自分が防衛大学校の訓練生にでもなったような気がする。

211 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:21:46 ID:VKCendUQ
2本のレバーで戦車を動かし、レーダーで発見した戦車を次々に微塵と化していく。
レーザーワイヤーの戦車がバラバラになっていく様が子気味良い。そんな中、

秋山「今だ、下がれ!」

後ろから声がする。急いでレバーを後ろへ倒すと、左斜め後ろから銃弾がかすめる様に飛んで行き、
右横の敵戦車に衝突、爆破した。

秋山「よしっ!」
黒田「やったぜ!さまあみやがれ!」
藤田「やっぱバトルゾーンっていやあこれだよなあ」
岬「(そんな遊び方もあるのか。サッカーにも使えないかなあ)」

得点はそこそこで終わったが、通常の方法以外の遊び方があるのだというアイデアを得て、
バトルゾーンを終えた。

次はブロックくずし……ではない。先輩達曰く、ブレイクアウトが正しい名前だそうな。

秋山「何でも牢屋の囚人がテニスをしているふりをして、刑務所の壁を壊して脱獄するって設定らしいぜ」
黒田「その時の末端スタッフの1人が今やパソコン会社の社長だってよ、俺家にアップルUあるから詳しいんだ」
藤田「詳しいのはお前の兄貴だろ、話もパソコンも兄貴のお下がりのくせに」

212 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:23:07 ID:VKCendUQ
後ろからの無駄話もとい四方山話を伴奏として、着々とポイントを稼ぐ。50万点を超えて
ゲームを終えてから、僕の心のどこからか、次のゲームへの期待が湧き上がってきた。

岬「(他にはどんなのがあるかな)」

このワクワク感は覚えがある。かつてまだ小学校に入ってサッカーをはじめた頃の事だ。
遊ぶたびにどんどん上手くなる。出来なかった技が出来るようになる。
芸達者なクラスメイトや先輩達に技量で勝りゲームを(人知れず)コントロールし、尊敬を勝ち得ていく。

岬「(サッカー以外でこんな体験ができるとは思わなかった)」

そんな感情に加え別の感情も、次のゲームを終えた時に湧き上がってきた。
既に先輩達はそれぞれ別の筐体に散ってしまい、1人黙々とプレイに勤しんでいた。
そして随分と時間がたち、得点が60万点に近づきつつあった頃。

黒田「マジかよ!」

突然素っ頓狂な大声が後ろから上がる。集中力が切れかかっていた時の大声で、
ロケットが月面に墜落してしまった。

213 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:24:15 ID:VKCendUQ
秋山「なんだよ急に」
黒田「おい見ろよあれ!岬がルナランダーで50万点越えしてるぞ!」
藤田「うわあ嘘だろ、あれをそこまでする奴がいるのかよ……」
岬「(これだ。この驚きと尊敬のまなざし。こういう時は、こうする)ど、どうしたんですか?」

相手の反応に戸惑った顔を見せる。それにつられるようにして、先輩達は口々に賛嘆の言葉を口にした。

黒田「知らねえのかよ、俺なんか1度も着地成功してないんだぜ!」
秋山「2フラン玉を何十枚も投入して2、3回月面着陸成功すれば御の字なのに……」
藤田「あずみのスコア超えてるぞ。ゲームの才能あるんじゃね?」

いつの間にかゲームにおいても敬意をもって見られるようになった。
やった。これだ。この優越感だ。
温和で淳良な顔つきをして相手に角を立てず、それでいて圧倒的な実力差を感じさせる。
そうする事で自らの存在を心の底に植え付け、決して無視しえない存在となっていく事で、
秘密裏に影響力を図っていく。

214 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:26:21 ID:VKCendUQ
岬「(今回も上手く行った。この調子でサッカー部員をサッカー以外でも握れば、
今度こそサッカー部を自分のものにできるはずだ)」

野望の達成に一歩近づき、心中ニヤリと笑いながら椅子から降りる。
その途端、足元がぐらりと揺らぎ、バランスを崩した。とっさに手すりを掴んで助かったが、
もう少しで足をくじくところだった。

秋山「大丈夫か?」
岬「大丈夫です。ちょっとボーっとしてただけですから(折角調子が出てきたんだ。もっとプレイしておきたい)」

再び立ち上がって最初にプレイしたテンペストをするも、
嘘のように反応が鈍くなり、何てことないはずの攻撃もかわせず何度もやられてしまう。

秋山「やっぱり駄目だ。ここに来てから軽く3時間はたってるからな、少し休んだ方が良い」
藤田「そうそう、顔洗って寝てればまたイケイケになるから」

先輩達が休憩を勧める。そうしようと思っていた矢先だった。

215 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:28:26 ID:VKCendUQ
黒田「おい見ろよ、あずみの方も凄いぞ!」

黒田が指さすところには、あずみが1人黙々とプレイをしていた。

黒田「ミサイルコマンドで400万越えしてる!」
秋山「400万点!なんだよそれ!俺のハイスコアの10倍以上じゃないか!」
藤田「もう3時間もやってるからなあ、よくやるよ」

あずみは周囲の反応や視線に気づいてないのか、ピクリとも動かずモニターを凝視する。

ビョーンビョーンビョーンビョーン!

警告音が鳴った直後に空から雨あられと攻撃が降り注いでくる。
ウニのようなUFOや戦闘機からも出ているところから見ると、おそらく爆弾だろう。

右手のボールを素早く動かしカーソルを合わせ…ない。爆弾手前で左手ボタンを乱打し、
3か所の発射基地からミサイルを打ちまくる。矢のような勢いで発射されたミサイルは
爆弾手前で爆発する。

ボボボボボボボ!

爆風が爆弾に触れた途端、その爆弾も爆発し爆風を広げる。その誘爆が別の爆弾にかかり
爆発しさらに誘爆する。空を覆うほどの爆弾の雨があっという間に吹き飛んでしまった。

216 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:31:13 ID:VKCendUQ
早業に舌を巻いている間もなく、爆弾の雨が降り注ぐ。先ほど以上の密度に加え
落下まで数秒しかかからない猛スピード。賢明な防御にもかかわらず撃ち漏らして
都市に落下、廃墟と化してしまう。

犠牲を払いながらも第2撃も凌いだが、第3撃はおかしな爆弾がワラワラと降ってきた。
フワフワとした小さな玉だ。爆弾に当てようとミサイルを差し向けても、玉が
ひらりとミサイルをかわしてしまうのだ。

動きは遅いがこの特殊弾自体の数も何発も降っている。普通の爆弾に至っては数十発。
しかも途中で分岐もして軌道確認は困難、ミサイル数は圧倒的に不足、
そんな訳でとうとう残りの都市も支えきれず、全て潰れてしまった。

217 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:33:07 ID:VKCendUQ
あずみがミサイルコマンドでハイスコアを出したところで、今日はここまでにします。
旧聞になりますが、今年アタリが新ハードを出すそうです。
買うかどうか迷ってます。

218 :森崎名無しさん:2018/03/31(土) 22:50:14 ID:???
アタリって今でも新ハード投入出来るんだ。

512KB (08:00PM - 02:00AM の間一気に全部は読めません)
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