キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】

1 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/12(日) 12:38:42 ID:???
『はじめに』
この物語はフィクションです。
現実世界で実在する人物も登場いたします。また1983年から91年までの史実を踏まえてはいます。
ただ物語の展開上脚色や私的設定付与も多々あり、純然たる歴史的事実からは離れてしまっております。

またキャプテン翼のキャラクターのみならず、非サッカー漫画以外のキャラクターも多く
登場しておりますが、実在人物同様、物語に沿う形での脚色や設定付与が多く、どうかご寛恕を願います。

最後に、この物語の主人公は岬太郎です。
ここの岬君は原作を参考にしたり、本編をチェックしてみたり、自身の願望を当てはめてみたりと、
どれにもピタリとは当てはまらない、大変面妖な様相をとっております。
それでも彼の物語として、読み進め楽しめてもらえれば幸いです。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
1983年8月、岬太郎はパリに来仏する。その2日後の日本人学校訪問後、
サッカー部員を探すべくブローニュの森のシュッセ運動場まで出かけ、
そこでサッカー部キャプテン天ケ瀬冬馬を発見する。
自己紹介代わりの手合わせで岬に完敗した天ケ瀬は、他のメンバーにも
紹介すべく急遽電話で呼び出す。そして呼びだしたメンバーとの1VS10勝負が
はじまった、といったところまで進んでいます。

25 :キャプテン岬 ◆bFUz73g2zg :2017/11/18(土) 17:58:08 ID:vgotj2u+
これより投稿を開始いたしますが、その前に頂いたコメントの返信を行います。

>>19
御意見ありがとうございました。
確かに5人もいるとなると今回のように、完了まで日をまたぐ程遅くなりそうです。
次回からは4人以上の対戦のときは、もう少しまとめてみます。

>>24
残念ながら大杉が4差で減衰していますので、次の金子のブロック値と1差になり、
キーパーに届く前に弾かれてしまっています。
ただ、数値自体は日本人学校のFW全力シュート相当ですので、
少なくとも「小学生にしてはできる」という評価はされます。

……中学生のいるクラブに小学生が入れるのかという今更な事ですが、
人数が少ないゆえの合同クラブという理由で納得してくださいm(_ _ )m

26 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/18(土) 17:59:30 ID:vgotj2u+
★岬 シュート 19( ダイヤ7 ) +( 3 + 1 )=23★
★西園寺 ブロック 11( ハート5 ) +( 1 + 2 )+(人数補正+2)=16★
★大杉 ブロック 11( クラブJ ) +( 5 + 1 )+(人数補正+2)=19★*減衰!(23→22)
★金子 ブロック 11( スペードQ ) +( 3 + 5 )+(人数補正+2)=21★
=1→ボールが弾かれる。岬、まさかのゴール失敗!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
蹴った瞬間、これは駄目だと分かってしまった。
スピードとパワーは十分だが、撃ちだしたボールに横方向の動きが少なく、足を動かせば
届いてしまう程度のものだ。

西園寺「うわっ!」

それでも最初の1人はスピードについてこれず棒立ちのままだったが、

大杉「うおっ!」

ビッ!

岬「(弾かれた!これじゃ)」
金子「これなら!」

バチイッ!

大杉の膝に触れて勢いが削がれたボールに金子がかろうじて足先を当て、
ボールの軌道を変えてしまう。ボールはゴールからそれてしまった。

金子「よっしゃ!なんとか止めたぜ」
藤田「あぶねー、中江や秋山ぐらいあったぞ」
塩野「(金子が止めなかったらやばかったぜ)」
岬「(しまった、気を抜き過ぎたか。こんな相手に決められないなんて)」

27 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/18(土) 18:02:33 ID:vgotj2u+
天ケ瀬「(シュートこそ決まらなかったが、勢いは他の奴らと負けていない。
岬は他の奴とは違う)これで分かっただろ」

横で様子をじっと見ていた天ケ瀬が、僕達に語りかける。

天ケ瀬「岬の実力は本物だ。シュートは年上のお前達と互角だし、
    突破力は俺らや今まで相手したフランス人よりずっと上だ。そして」

天ケ瀬は僕以外の面々をぐるりと目で見まわした後、語気を強めて話を続けた。

天ケ瀬「俺達は年下の小学生にいいようにやられるただのカカシだって事だ。
わかったら今から練習……」
中江「いや、それはいいですよ」

天ケ瀬の呼びかけに気のない返事をする。その言葉が呼び水となって、
他の部員も後ろ向きな言葉を発していた。

28 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/18(土) 18:04:27 ID:vgotj2u+
秋山「そんなにシャカリキにならなくても」
渋沢「楽しければいいんだって、ムキになるなよ」
黒田「お腹減ってもう力でねえ」
永井「今から頑張っても彼みたいになれませんよ」
西園寺「7時半から空手の稽古があるんで付き合えねえ」
大杉「今日は休め、って事でサッカーも休みます」
金子「こいつのシュートは防げたんだし、そう捨てたもんでもないだろ?」
塩野「もうゴールネットにからまったボールをみたくねえよ……」

天ケ瀬「何言ってやがる、情けない事ばかり抜かしやがって!」
部員達「「「やばっ、逃げろ!」」」

気弱な物言いに憤慨して飛び出したのがスイッチになったか、
他のサッカー部員達は蜘蛛の子を散らすように逃げ去ってしまった。
くまなく四方に散ってしまって追うのを諦めたか、悪態をついて
僕の所へ戻ってきた。

天ケ瀬「全くあの負け犬ども……」
岬「キャプテン……」

わずかに眉を寄せて憂を漂わせ、心配と同情をないまぜにした顔を浮かべる。
そんな新入生に少しは怒りがまぎれたのか、僕の元に来て頭を撫でた。

天ケ瀬「心配するな、岬は何も悪くねえ。あいつらだって負けが込んで落ち込んでるだけだ」
岬「負けがこんだ?」
天ケ瀬「ああ、そのことなんだが、まあここまで言ったんだ。話しておく」

29 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/18(土) 18:05:54 ID:vgotj2u+
天ケ瀬は近くのベンチに座り、手招きして僕の着席を促す。
僕が座った後、表情に苦々しさが加わった顔で、僕に告げた。

天ケ瀬「俺達は日本人、ここはフランスだ。学校の人数もそう多くはないから、
    試合をするとなると相手は当然フランス人となる。ところがこいつらが強い。別に岬ほど
    強いってわけじゃねえが、他の奴らだと敵のドリブルをすいすい通らせるし、
    こっちのシュートはキーパーに届かないってことさえしょっちゅうだ」

大きくため息をついて顔の苦みがさらに増す。

天ケ瀬「最近はなめられる様になってきてな。フランスの奴ら、
    試合の前に仲間内で50だ60だと言っている。何かと思ったら賭けだ!
    2点差で俺達に勝つ、いや3点差で勝つとガヤガヤしゃべってるんだ。
    それで実際に3点差で負けて、賭けを成立させちまったよ!」

ああとうなり声をあげる。これ程ならば部員達が戦意を失うのも無理はない。

30 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/18(土) 18:07:35 ID:vgotj2u+
岬「それならもっと練習すれば」
天ケ瀬「それができればいいんだがな」
岬「できないのですか?練習場まで遠いから?」
天ケ瀬「それもあるが、俺達は親の仕事でフランスまで来ている。
だから親の都合でまた日本に戻るって奴が多いんだよ。
数カ月から半年、中には1カ月でいなくなったのもいる。練習してもいなくなってしまうんじゃなあ」

ふーうと大きくため息をついて立ち上がる。

天ケ瀬「嫌な話したら気分がクサってきた。
    こんな面いつまでも新入生にさらせねえ別の所で練習するとするか。おっとそうだ」

ポケットからメモ帳を取り出す。何事か書き出してピッと切り離し、僕に渡した。

天ケ瀬「俺の住所と電話番号だ。何か用があったら電話するんだ。あと」

表情を直して僕の方へ向きなおす。

天ケ瀬「絶対にサッカー部へ入ってくれよ。あいつらだってサッカーは好きだし、
    岬が頑張っている姿を見てれば変わる。俺も楽しみにしてるんだ。先輩を困らせてくれるなよ」

岬「ズルいです。それは」困り顔の中にうれしさを匂わせながら、決意する。
岬「そんな事を言われたら、入部するしかないじゃないですか」

31 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/18(土) 18:08:47 ID:vgotj2u+
他の人達のやる気は乏しい。だがこれは僕が状況を好転させれば、
集団の主導権は握ったも同然という事でもある。今のキャプテンも僕を高く評価してくれた。
僕がこれから飛躍していくためにはまず足場を固めなくてはいけない。
今までのような誰からも好かれ頼りにされる小君子というだけでは駄目だ。
僕の為に力を尽くしてくれるような、僕の基盤をこのパリで作らなければ。

天ケ瀬「それを聞いて安心したぜ。じゃあな」
岬「さようならキャプテン。あ、あのお釣り」
天ケ瀬「いい、小遣い代わりに取っときな」

そう言って天ケ瀬は走り去ってしまった。
ペコリと頭を下げて見送った後、釣り銭で何か食べるべく売店に向かいながら、
あらためて自身の決意を確認していった。



*日常生活時間にて「天ケ瀬家」が訪問可能になりました!
*登場人物間の感情が以下のようになりました。
・日本人サッカー部員→(互角)→岬{守備能力}
・日本人サッカー部員→(歯が立たない)→岬{攻撃能力}
・天ケ瀬→(期待の新入生)→岬

32 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/18(土) 18:10:50 ID:vgotj2u+
              第4.5話『幕間、岬の財布』


岬「(昨日は早いうちにサッカー部の人達と顔合わせできてよかった。
少なくともキャプテンの天ケ瀬からは好印象を与えられたし、
両方自由な日はまた1週間以上ある。さて)」

バックの中から財布を取り出し、フラン札と硬貨を取り出し金額を数え上げた。
岬「(ふふふ、たまってきたなあ。ざっと 954 フランか)」

33 :森崎名無しさん:2017/11/18(土) 18:11:27 ID:???
すみません質問です
このスレではブロックしてすぐ減衰するんですか?
たしか本スレではGKに届くまで減衰しないはずです

34 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/18(土) 18:26:36 ID:vgotj2u+
954フラン。日本円にして訳23850円。

岬はこれまでの「活躍」を思い出す。日本にいた頃は父と共に色んな事をしてきた。

岬「(クラスメイトの心を握って子供越しにその親や親戚達を信用させたり、
   遠回しに煽って金儲けの欲をかき立たせたり。わめく大人を宥めたこともあったな。
   引っ越し前の西峰小での賭け試合の時は美味しかった。プチブル然としたご婦人から
    352 万円も引っ張ってこれた)」

ニヤニヤとした顔を浮かべながら、しばらく中断していたサッカーのトレーニングに
ついて思いをはせ始めた。

岬「さて、これから何をしようかな……」

35 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/18(土) 18:30:25 ID:vgotj2u+
というところで今日はこれまでにします。
次回はトレーニングの選択から始めます。

>>33
この物語では減衰はブロック時点から始める事としています。
ブロッカーを抜けてから急に減衰、というのも物理現象として不自然ですので。
説明が足らず、ぬか喜びさせてしまって済みませんでした。

36 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/19(日) 13:32:20 ID:jdRErX3w
A ドリブル:21 少し上がりやすい
B パス: 21 少し上がりやすい
C シュート:19 少し上がりやすい
D タックル:19 少し上がりやすい
E パスカット:21 少し上がりやすい
F ブロック:20 少し上がりやすい
G せりあい:19 少し上がりやすい
H ガッツ:700 少し上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

37 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 14:05:48 ID:IVP6HsM+
B

岬のプレースタイルからしてパスは重点的に鍛えた方がいいかもな
あわよくば司令塔の座を狙えるし

38 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 14:09:13 ID:J8xLo1w+
B

39 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/19(日) 14:34:28 ID:jdRErX3w
B パス: 21 少し上がりやすい
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「それじゃ、出かけますか」
日本とは違い、乾いた空気と涼やかな風を感じながら、ブローニュの森へと出発した。
道々の景色を楽しみながら、今回の練習内容を考える。
岬「(今日はパスにしよう。まずは自分の得意分野を固めなくちゃ)」
広々とした野原にたどり着き、周囲を確認した後、僕はボールを蹴りだした。


先着で ★83年8月3週1回目のパス練習(少し上がりやすい)→ ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった


先着で
★誰かいる? ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: リンコン 「俺も混ざっていいか?」岬「(どこかで見たような……)」
ダイヤK:???「俺も参加させてもらえるかな?」金の長髪をなびかせる同年代の少年が挑んできた!
ハートK:???「退屈しのぎに、一勝負いかがかしら?」金髪ロールの同年代の少女が挑んできた!
スペードK:???「私の計算結果を検証してもらえるかしら?」キーパーグローブをつけた金長髪少女が尋ねてきた
クラブ:天ケ瀬「おう岬、練習付き合うぞ」キャプテンが(1人だけで)やってきた
それ以外:特に誰とも出会わなかった

40 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 14:47:29 ID:???
★誰かいる?  スペード10

41 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 14:48:22 ID:???
★83年8月3週1回目のパス練習(少し上がりやすい)→  スペードK
これは順番どおりにやったほうがいいのだろうか

42 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 14:49:17 ID:???
★誰かいる?  スペードJ

43 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/19(日) 15:19:16 ID:jdRErX3w
>>41
別に順番通りでなくても採用しますが、万一の取り違えを避けるために
できれば順番通りに入れてくれれば、と思っています。


★誰かいる? スペード10 ★
9〜13→パス値+1
★誰かいる?  スペードJ ★
それ以外:特に誰とも出会わなかった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「よっと」

ポンと目標とした木に向かって蹴る。今度もボールは狙い通りに当たった。

岬「日本にいた時より通るようになったかな」

フランス発の練習は幸先の良いものになった。

*岬のパス値が21→22に上がりました。


岬「(よく考えたら、何も全て練習を済ませてから出歩いたりする必要もない。
幸い時間もあるし財布も持っている。ここからどこかに出歩いても何の支障もない
どうしようかな?)」

A ここでもう1回練習してから出かける
B 一旦どこかへ出かける(さらに分岐)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

44 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 16:21:23 ID:J8xLo1w+
B

45 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 16:27:18 ID:WM3EoyG2
B

46 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 16:27:27 ID:IVP6HsM+
B

47 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/19(日) 16:38:43 ID:jdRErX3w
B 一旦どこかへ出かける(さらに分岐)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 天ケ瀬家
B ヴォルテール通り
C 15・16区周辺を散歩する
D1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
D2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
E その他、自由回答(要3票)


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(地下鉄1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

48 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 16:51:37 ID:WM3EoyG2
C

49 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 16:55:53 ID:2HuMw88w
B

50 :森崎名無しさん:2017/11/19(日) 17:11:17 ID:IVP6HsM+
C

51 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/19(日) 18:03:04 ID:jdRErX3w
15・16区周辺(日本人学校があり、日本人が多く住む地区)を散歩する事が
決まったところで、本日の投稿はこれまでにします。

今回初めて両地区を選択した事で、主要人物初対面イベントが発生します。
通常の予定通りに初対面を迎えるよりも好印象が与えられるプラスイベントでもあります。



52 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/25(土) 22:34:03 ID:???
今週は職場に提出するレポートの提出と、
初登場の人達(及びパリ15・16区の風景描写)に難渋し殆ど
執筆が進みませんでしたので、すみませんが投稿はお休みさせてください。

代わりと言ってはあれですが、残り2レスとなっているキャプテン森崎外伝スレ12の
埋め代わりに、答えられる範囲そして2レスの範囲内で、質問等に
(明日の13時以降に)答えたいと思います。

A エンディングまでの大雑把な流れ
B 岬太郎の目標
C この物語に出てくる国の扱いと雑感
D 出てくるゲーム機・ゲームソフトあれこれ
E この物語に出てくるアイマスキャラ裏話と「ゲームアイドル」について
F その他、自由回答(良識の範囲内でお願いします)

知りたい内容がありましたら投票してください。メール欄については今回は不問です。
12:59までに多くの回答があった項目に対し、2レスで回答したいと思います。

53 :森崎名無しさん:2017/11/25(土) 22:35:04 ID:FQ/Eqtqk
C

54 :森崎名無しさん:2017/11/26(日) 02:26:37 ID:Q7F9hiPY
B

55 :森崎名無しさん:2017/11/26(日) 09:45:48 ID:???
B

56 :森崎名無しさん:2017/11/26(日) 09:54:21 ID:???
A

57 :森崎名無しさん:2017/11/26(日) 11:40:23 ID:???
B

58 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/03(日) 22:16:39 ID:???
申し訳ありませんが、今週も続きを書けずにいまして、
投稿することが出来ません。

失踪する気はさらさらありませんが、どうにも集中力が運筆に向かわないのです。
来週こそはなんとか続きを書きたいです。

59 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 17:12:11 ID:???
            第5.1話『猫に連れられて』



ブローニュの森を抜けた僕は、オートゥイユ通りからレミュザ通りを抜け、
セーヌ川にかかるミラボー橋へとたどり着いた。今回の散歩の、ちょっとした目的地でもある。

岬「さあて、と」

日本語が分からぬ異郷の地である事をいいことに、芝居気たっぷりに
若葉色の欄干にひじを掛け、はるかセーヌ川と北のパリを見やってみた。

ミラボー橋より下流に架かるグルネル橋の中洲に自由の女神が鎮座し、その女神を付き従える
如くエッフェル塔がさらに奥でそびえている。

知らず知らずのうちに威厳が押し寄せてくる。
この光景を目に収めるために
ブローニュの森からはるばるミラボー橋までやってきたのだ。

岬「(この風景に負けない、堂々とした男になってやる)」

挑むようにしばらく風景を見つめ続けた後、グイとひじに力を入れ、欄干から体を離した。
気力がたまったような気がする。さあやるぞと気合を放って立ち去ろうとした時、
足元の黒猫に気が付いた。

60 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 17:13:22 ID:???
黒猫「にゃあ」

つまらんと言いたげにあくびを放つ。太ってはいないが生活の余裕を感じさせる
体の丸みを備えた猫であり、パリ街なかの大道芸人を見物するような面持ちで僕を見ている。

思わぬ珍客に気が削がれたが、この飄々としたふてぶてしさに僕はかえって関心を抱き、
腰を下ろしてもっと猫を眺めようとした。すると猫はムッとした表情になり、後ろを向いてスタスタと歩き出してしまった。

せっかくなので猫を追ってみる。走りだして猫が裏路地にでも逃げ込むと厄介なので、
並木道の樹木間の距離半分程の間隔を維持しながら、そっと追いかけてみた。

この猫は気まぐれにあれこれと歩く。路地裏に向かったと思ったらすぐ大通りに戻り、
交差点があるたびに横断歩道を歩く。アパルトマン境界の柵に昇って尾を垂らしながら
歩き下の飼い犬を挑発する器用な技も見せてくれ、思わずフフッと顔がほころんだ。

そうやってトコトコと猫に連れられて行き、気が付くとパリのどこかの袋小路に入り込んでしまった。
袋小路とは言ったが、別に何か危なそうには見えない。
車1台分の広さの道はさっぱりとした石畳が敷きつめられ、
両側には青々としたプラタナスと白塗りのアパルトマンが出迎えてくれている。
どういう訳か大通りの喧騒もここではほとんど聞こえず、耳を澄まして
ようやくかすかにこの通りに入ってくる程度になっている。

ここに来てから猫は歩きがゆるやかになり、ぽてぽてと道を進んでいく。ついていくと
行き止まりにたどり着いた。

行き止まりの道は車のUターンを容易にするために、マロニエの木を中心とした輪道と
なっている。隆々としたマロニエの横を通り抜けると、風が吹き、一軒家がちょこんと
現れていた。

61 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 17:14:50 ID:???
後から思い返せば返すほど、あそこは現実のパリに存在しないような気がしてならない。
この後何年もの間、僕はパリのあちこちを歩き回ったが、maison(メゾン)はただこの
1軒しか見つからなかった。
そしてこのmaisonは世の雑音喧騒を水で打ち鎮めたような、浮世離れした空気をまとっている。
後ろのマロニエに日光が遮られ、木洩れ日に照らされる壁は山葡萄のつたが所々覆っており、
ドアのふちはゼラニウムで飾られている。

いつの間にか来てしまった異世界に、ふーうと大きくため息をつく。つき終わると
何故か心がなごやかになる。もっと眺めていようとmaisonに向けて歩き出すと、
木の扉がキイイと開き、1人の少女が現れた。

年頃や背丈は僕と同じくらい、顔つきや肌の色からして間違いなく東洋人、そしておそらくは日本人だ。
両耳から1房ずつ髪の毛を垂らし、後ろ髪はシニョンでまとめ、利発そうな瞳の前に
赤ふち眼鏡をスマートにかけている。可愛らしいが怜悧な印象を受ける少女だった。
これから店先の掃除をしようというのだろう、身長よりやや小さい竹箒を両手で胸元に抱えている。
少女は僕に気付く様子もなく、サラッサラッと店先を掃きはじめる。

62 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 17:16:02 ID:???
岬「(うーん。こういうタイプの子は人付き合いが悪いか、苦手そうだ。どうしようか)」


A 簡単に挨拶をしてみる
B 会釈だけをして、店内を入ってみる
C 「君も日本人?僕は岬太郎っていうんだ」(同郷の人間だとアピールしてみようか)
D 今日の所はここで帰る
E その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


なお、少々用事で離れます。もしかしたら今日はこれで終わりかもしれません。

63 :森崎名無しさん:2017/12/10(日) 17:57:36 ID:MVdl96cU
A

64 :森崎名無しさん:2017/12/10(日) 18:50:12 ID:m9K4uLtc
C

65 :森崎名無しさん:2017/12/10(日) 18:53:14 ID:s0rfvcYQ
A

66 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 21:24:30 ID:Ot+RQLJg
A 簡単に挨拶をしてみる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「こんにちは」
この穏やかな景色にしみいるような温和な笑顔を漂わせて、目の前の少女に語りかけてみた。

岬「(まだ相手の事はろくに分からない。相手の方も同じだ。いきなりあれこれ話しても
警戒される、当たり障りのない挨拶で反応をうかがってみよう)」

呼びかけてみてようやく気付いたようだ、少女はハッとして僕を見る。そして、



先着で
★少女の反応 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:ハート絵柄+少女「あ、あなたが岬太郎さんですか」
ハート絵柄:岬「(僕の顔を見て顔を赤らめたぞ……)」
ダイヤ:少女「こんにちは……ひょっとしたら、転校生でしょうか?」岬「(脈あり、話を続けられそうだ)」
ハート・スペード:少女「こんにちは」 軽く頭を下げる。特に印象は感じていないようだ
クラブ:少女「…こんにちは」岬「(目を細めて…警戒している?)」
クラブA:少女「……ッ!」岬「(顔が強張って…店に戻ってしまった……)」

67 :森崎名無しさん:2017/12/10(日) 21:29:11 ID:???
★少女の反応  ダイヤ6

68 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 22:30:09 ID:Ot+RQLJg
★少女の反応 ダイヤ6 ★
少女「こんにちは……ひょっとしたら、転校生でしょうか?」岬「(脈あり、話を続けられそうだ)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

突然の来訪者に一瞬驚いたようだが、相手の顔を見てすぐに安心したらしく、落ち着いた声で返事をした。

少女「こんにちは」

箒を扉の脇に立てかけて僕の方を向きなおした。緊張もすっかり解けたらしく、自分の方から
話しかけてくる。

少女「失礼ですが、ひょっとしたらあなたは日本人学校の転校生でしょうか?」

顔にわずかながら笑みを浮かべて僕に尋ねる。少なくとも僕に敵意は抱いていない。
そしておそらくは将来のクラスメイトになるであろう相手だ。今のうちにさりげなく好印象を与えておこう。

岬「うん。僕は岬太郎、10月1日から日本人学校の6年生クラスに入ります」
少女「そうでしたか、私の名前は早乙女聖薇といいます。私もあなたと同じ6年生クラスです」
岬「早乙女…せいら?」

どこかで聞いたような気がする。その元について気付く前に、早乙女という少女が言葉を足した。

聖薇「聖薇というのは聖人の聖に薔薇の薇と書きます。すみません難しい名前で、あ、薔薇の薇は」
岬「いや大丈夫、ちゃんと名前は分かりました、ありがとう早乙女さん」

69 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 22:31:34 ID:Ot+RQLJg
名前を伝えられなかった詫びだろうか。わずかに頭を軽く下げる。
ごく自然に、少しの嫌味もなくふわりと頭を下げる姿を好ましく思った。

岬「(ま、これで自然に会話が続けられるようになったな。次は何を話そうか)」


A 岬「何だか嬉しそうだけど、どうしたの?(ここで一歩踏み込んでみよう)」
B 岬「さっきの黒猫は君の猫?(いつの間にかいなくなったな)」
C 岬「僕の好きなスポーツはサッカーなんだ。ブローニュの森で練習しているよ(来てくれるようになるかな)」
D 岬「いつもこの辺りを掃除しているの?(さりげなくこの子の事に触れてみよう)」
E 岬「この店に入ってもいいかな?」
F その他、自由回答(要3票)


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

70 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/10(日) 22:35:33 ID:Ot+RQLJg
岬が同胞の少女聖薇と出会い、会話が始まったところで、今日はこれまでにします。

まだ原作ヒロインも出てないのにヒロイン候補を、それも原作が18金作品出展の
人物を出してしまって、ドキドキしています。


とりあえず健全な範囲で彼女の魅力を知ってもらうため、以下の(ニコニコ)動画を見てもらえれば幸いです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12072259

71 :森崎名無しさん:2017/12/10(日) 22:51:29 ID:m9K4uLtc
A

72 :森崎名無しさん:2017/12/10(日) 23:41:49 ID:o1jlTNhs


73 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/16(土) 19:42:13 ID:g7+mGNss
A 岬「何だか嬉しそうだけど、どうしたの?(ここで一歩踏み込んでみよう)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(おっと、僕としたことが)」

ちょっと口を滑らしたかもしれない。初体面の相手に対し、相手の心情に突っ込んだ
発言をするなど、相手が警戒するかもしれないじゃないか。
ひょっとしたら、異郷の地で初めて同じ年頃の女の子と話をして舞い上がってしまったのかもしれない。

岬「(いけないいけない、しっかりしないと)」

気付かれぬように心を引き締めている間に、早乙女がこちらに語りかけてきた。


先着で
★聖薇の反応 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。
JORER:聖薇「実は私、岬君の(サッカー)ファンなんです!」
ハート:聖薇「初めてここにクラスメイトが来てくれましたから」(絵柄の場合、突然扉が開いて……)
ダイヤ・スペード:聖薇「そんな事をいきなり尋ねるなんて、常識がないと思われますよ?」
         岬「(顔は怒っていない。自分に厳しいタイプだな)」
クラブ:聖薇「………」岬「(顔が引き締まって……警戒しだした?)」

74 :森崎名無しさん:2017/12/16(土) 19:44:38 ID:???
★聖薇の反応  ハート4

75 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/16(土) 21:03:00 ID:g7+mGNss
★聖薇の反応  ハート4 ★
聖薇「初めてここにクラスメイトが来てくれましたから」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2、3歩歩きだして僕の方へ近づく。僕との距離は1メートルあるかどうかといったところだろうか。

クルリと左右を見回し後ろの店も愛おしそうに眺め、振り返って目を細めてほほ笑みながら語り続けた。

聖薇「私、自分の家と家の前のこの景色が大好きなんです。落ち着いているというか、
こうやって箒を掃いていたり、家の中でお茶を飲んでいたりしていると心が静かになるというんでしょうか、
一生ここで過ごしていたいと思うぐらい素敵な場所だと思っているんです」

岬「(確かにここはいい所だ。隠居するならこういうところだ)うん、僕も素敵な場所だと思うよ」
聖薇「岬君もですか!?良かった」

顔に桜色に染まって喜ぶが、すぐに赤みの方がが強くなって恥じ入りだした。

聖薇「すみません。少しはしゃぎ過ぎました」
岬「いえ、大丈夫ですよ」
聖薇「すみません……それで、私だけではなくて、他のクラスメイト達にもここを知ってもらって、
   一緒にここでゆっくり過ごせたら……等と思っていました。
   けれどあまり人の来ないところですから、今までクラスメイトとここで会うことが無くて」
岬「(いい笑顔だ。もう緊張や警戒はしてないだろうな。さて、この次は)」

ひとしきりこの風景の感慨にひたる相手を見ながら、次の行動を考える。
そして僕はこの場にふさわしい行動をとった。

76 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/16(土) 21:06:10 ID:g7+mGNss

A 岬「家って、ここのお店の事?案内してもらえないかな」
B 岬「僕と外に歩いてみる?他にもきっといい所あるよ」
C 岬「(いや、もう少し彼女の話すままにしておこう)」
D 岬「あなたの名前をどこかで聞いたような……(日本にいた時に聞いたことがあった。だれだっただろう)」
E 足元のボールを軽く上げ、リフティングをはじめる。岬「(サッカーに興味はあるかな)」
F 岬「ありがとう。今日はこれから帰らなきゃいけないけど、また来るね(今日のところはこれでいいかな)」
G その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。



本日の投稿は短いですがこれまでにします。
聖薇の性格が原作と違うと思われるかもしれませんが、まだ小学生ですし、
環境も交流相手も大きく異なっていますので、少なくとも今のところは柔和な感じになっています。
まあまだほんの一面を見せているだけの状態ですので……

77 :森崎名無しさん:2017/12/16(土) 21:07:19 ID:0IR21JaU
C

78 :森崎名無しさん:2017/12/16(土) 21:09:07 ID:dTDPAdBI
C

79 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/17(日) 21:17:34 ID:qu7Iqe2s
C 岬「(いや、もう少し彼女の話すままにしておこう)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
聖薇「それで、後2カ月ぐらいたてばこのマロニエに実がなるんです」

相槌を打ったり他愛無いやり取りに賛意を示したりはするが、自分から話題を振ったりはせず、聞き役に徹する。
自分が話したい話を話し続けていくと、知らず知らずのうちに上機嫌になっていく。
そうなれば次にどんな話になっても気分が悪くはならなくなるし、浮き立つ気分が話す相手、
つまり僕への好意へと幾らか錯覚してくれる事さえある。
そう目論見をつけて話を聴くこと数十分、話題は四季のこの通りの移り変わりぶりとなり、
僕に対してはまるで長年の親友に向けるような、すっかり気を許したほがらかな笑顔を向けていた。

聖薇「昔からこの木はこの通りのシンボルになっているらしくて、周りの人達と共同で木の
お世話をしています。秋になったら実が熟するのですけど、マロニエの実って、ドリアンみたいな殻に入っているんです」

岬「ドリアンっていうと、あの果物の」
聖薇「そう、あのトゲトゲのドリアン。あの中に栗の実のようにつやつやした実が入っていて可愛いんです。
部屋の中にも飾ったりして……それで、10月くらいになると殻が落ちると危ないっていうんで、
大人が何人か木に登って実を取ったり落としたりします。私は木の下で母さん達と一緒に
落ちた実を拾っていたのですけど、その時に落ちた実が頭に当たってしまいました」
岬「当たったって、あの殻付きの?痛くなかった?」
聖薇「痛かった。帽子もかぶっていましたがそれでも痛くて、泣いてしまいました」

80 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/17(日) 21:22:25 ID:qu7Iqe2s
岬「あんな高い所からじゃあ、痛いよ」
聖薇「はい、恥ずかしい事ですがわんわん泣いてしまって。母さんが来てくれて一言声をかけてくれなかったら。
恥をさらし過ぎてもうマロニエの前に立てなかったかもしれませんでした」
岬「なんて言ってくれたの」
聖薇「『そんなに泣いちゃダメよ聖薇、せっかくマロニエさんが挨拶に来てくれたのに』
    そう言った後で私の頭をさすりながら抱きしめてくれて、
    ああいけない、しっかりしなきゃって思って、泣き止む事が出来たんです」
岬「そうだったんだ」

四季折々の話を聞きながら、さすがにうずうずし始めてきた。
飽きが来はじめたのだろう。そろそろ新しい展開が欲しい。

岬「話を遮って悪いんだけど、良かったらこの店案内してもらえる?」
聖薇「はい、あっ…す、すみません、ちょっと長く話し過ぎました」
岬「いや、早乙女さんの話を聞いているうちに、店の中も見てみたくなったんだ
(折角の機会だ、さりげなく仲良くなっておいて、これからの学校生活の橋掛かりになってもらおう)」
聖薇「そ、そうですか、それでは案内します(初めてクラスメイトが家に来てくれた。
   それもこの家にも興味がある人みたいだし、友達になれるといいな……)」

そうして、僕たち2人はmaisonへと向かっていった。


*登場人物間の感情が以下のようになりました。

聖薇→(友達)→岬

81 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/17(日) 21:23:45 ID:qu7Iqe2s
短いですが今日はこれまでにいたします。

私事になりますが、最近この物語の執筆の参考にしたいという思いもあって、
ゼビウスとパックマンとミサイルコマンドとテンペスト2000を
アプリにダウンロードしてプレイするようになりました。
以下その感想を簡単に記します。


・ゼビウス
ギドスパリオがはえーのなんのって……かわすのに専念してると
タルケンやログラムにやられちゃうよお……
→ステージ3にて噂に聞く大量の鉄板登場。ちーちゃん堅いなあ……
→さらに何十回ミスしてようやくアンドアジェネシス登場!こいつ、動くぞ!!

・パックマン
(パワークッキーを食べた後でゴーストを)食ってやるッ!
(包囲されてやられた後)こいつはメチャ許せんなぁーッ!
……ハイスコアを取るよりもゴーストを食べる方に熱中してしまいます。

・ミサイルコマンド
爆風で核ミサイルを連鎖爆発させた時の快感は最高。途中で分岐するミサイルや
操作しづらいトラックボールも相まって4ステージより先に進めてませんが、
ちっとも飽きが来ません。こういうのが古典的ゲームというのでしょう。

・テンペスト2000
心にビシバシ来るテクノホップや幻影的な背景、胸に押し寄せてくる映像、
それらを背景にひたすら敵を撃ちまくる快感にシビレまくってます。Mind's Eye最高!!!!!!
電子ドラックが実在するとしたらこんなものになるでしょう。
これ程のものが無料で楽しめるようになった現在の技術に、猛烈に感動しています。

82 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/27(水) 23:39:28 ID:???
先週は投稿もできず済みませんでした。
残念ながら今年の投稿は出来なさそうです。
来年の三が日に投稿が再開できるよう尽力いたします。

83 :森崎名無しさん:2017/12/28(木) 00:43:01 ID:???
乙です
更新するのは義務や仕事でなく楽しみですから、あまり肩肘張らずに気楽にすれば良いと思いますよー

84 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/03(水) 15:23:22 ID:???
皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年も遅筆となりますが、投稿させていただきます。

>>83
乙ありがとうございます。
好意的なコメントをいただき、元気をいただけました。
気楽に、緊張せず書き続けていきたいです。

85 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/03(水) 15:27:13 ID:AvOQ12Mw
              第5.2話『東』



早乙女の後をついて扉へと向かう。厳めしい扉には店名を記しているのだろう、
深い青色のネームプレートが掲げられている。プレートには銀色の活字で

Le Est

と記されていた。

岬「(レ…いや、ル・エスト、か)」

まだフランスについて2週間も経っていない。日本にいた時から少しづつフランス語は
学んでいたが、それでもなかなか身につかず、この2単語すら分からない。

岬「(ま、後で聞けばいい……ん)」

扉の隙間からかすかに琴の音色が響く。

岬「(なぜ琴が……店というし、扇子とか風鈴とか下駄とか、日本の和雑貨でも売っているんだろうか?)」

かすかな疑問を感じながら、開かれた扉から中へ入る。
建物の中は店というよりアトリエといった感じに近い。壁は灰をまぶしたようなくすんだ銀色だが
不潔ではない。

岬「(それよりも)」

室内を見渡してみる。部屋の中は幾つものテーブルが設えており、それぞれに様々な物品で
品よく彩られている。

岬「(ここは切手、こっちは陶器のコップにティースプーン、このテーブルには……手帳?)」

86 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/03(水) 15:29:53 ID:AvOQ12Mw
手帳のようなものを手に取ってみる。その赤地の手帳は中央に地球が描かれている。
正面に大きく出ているユーラシア大陸に鎌とハンマー、左右には小麦束、北極には金で縁取られた赤い星が輝く。
極めつけに地球を上下に挟むようにして

CCCP 

Паспорт と記されていた。

岬「(……ソ連のパスポートか。なんでこんなものが?)
ソ連のパスポートの隣にはハンマーとコンパスが描かれた東ドイツのパスポートも陳列している。
その隣には星だの宇宙船だのレーニンだのがかたどられた勲章やバッチが机の上に
所狭しと並べられており、その机が接している壁にはレーニン、スターリン、マルクス、
その他その他厳めしい顔を晒したどこかの指導者達の肖像画が、ずらずらと掛け金に
吊るされていた。

岬「(早乙女達はひょっとして、『そういう人達』なのか?
   万一そうだとしたら色々と面白くなるけど…そうだ)」

ここを住み家とする少女はは僕の感興を削がないようにという事なのか、いつの間にか部屋の隅の柱に
寄り立っていた。表情は外にいた時と特に変わっていない。

岬「(少なくとも早乙女、いや聖薇はこうしたことに関心はないのかもしれない。
この人の親がただの趣味をこじらせて、珍品として売り出しているだけかもしれない。どうしようかな)」

87 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/03(水) 15:31:49 ID:AvOQ12Mw
A 岬「ええと、聖薇さんはこういうのに興味ある?」クイッと軽く親指で肖像画を指し示す
B 岬「実は僕の家の所もね……」*独自設定あり
C 岬「(いや、これだけで判断するのは早計だ。もっと辺りを見回してみよう)」
D 岬「そういえば、さっきから流れている音楽って何?(当たり障りのない話からしてみよう)」
E その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


*なお、話数が小数点表記になっているのは、スレ主が適当に構成を考えていた
 だけですので、あまり気にしないでください。

88 :森崎名無しさん:2018/01/03(水) 15:44:04 ID:dp18zfbs
D

89 :森崎名無しさん:2018/01/03(水) 17:47:32 ID:8MZbK3vY
D

90 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/03(水) 19:08:57 ID:AvOQ12Mw
D 岬「そういえば、さっきから流れている音楽って何?(当たり障りのない話からしてみよう)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
直近の疑問には触れず、まずは先程から流れている琴の音から尋ねてみた。

岬「(どこかで聞いたような曲だ。このリズムは雅楽とはまるで違う。
   学校で習った合唱曲でもない。流行曲はこんなにゆったりしていない)」

はて何かと思い悩んでいるうちに、聖薇は僕の元にまでやってきて、問いを返していた。

聖薇「ああ、これはカチューシャです。ロシア民謡の」
岬「カチューシャ。人の声でも洋楽器でもなく」
聖薇「はい。母さんが琴の音色に流した方が良いって言って、流しているんです。
こうすればお客さんが気を乱すことなく買い物してくれると」
岬「(おやや、母親の旧悪まで話してくれるとは、順調に気を許しているな。
それじゃ遠慮は無用。次は何を話そう)」

91 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/03(水) 19:10:46 ID:AvOQ12Mw
A 岬「ええと、聖薇さんはああいうのに興味ある?」クイッと軽く親指で肖像画を指し示す
B 岬「(周りの品物について教えてもらおう)」
C 岬「どこから音を出してるの?レコードは無いみたいだし」
D 岬「面白いお母さんだね。今家にいるの?」
E 岬「早乙女さんはこの歌が好きなの?もし良かったら教えてもらえる?」
F その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


先着で、ただし上記選択肢の決定後に、
★早乙女家確認人口推移 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。
JORER・ダイヤ: 早乙女母「あら、ル・エストへようこそ。聖薇のボーイフレンドさん」
上記以外:岬と聖薇以外には誰も来なかった

92 :森崎名無しさん:2018/01/03(水) 19:30:52 ID:???
★早乙女家確認人口推移  クラブ3

93 :森崎名無しさん:2018/01/03(水) 19:35:33 ID:???
カチューシャと聞くともるどふを思い出す

94 :森崎名無しさん:2018/01/03(水) 20:04:46 ID:dp18zfbs
A

95 :森崎名無しさん:2018/01/03(水) 20:45:49 ID:???
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19749745

96 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/03(水) 21:34:28 ID:???
本日の投稿はこれまでに致します。
回答はまずA〜Fの選択肢の回答を済ませた後で、カード分岐を行ってください。

書いてみるとどんどん調子が上がってくるのですが、もう時間切れになってしまったのが悲しい……

>>93
もるどふ、というと熱血高校ドッジボール部の凶悪ぶっ飛ばし選手でしたね。
残念ながら私はそのゲームをプレイできませんでしたが、子供の頃に同じくにおくんシリーズの
PCエンジン版『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』をプレイしていました。
人様の部屋の中や下水道でレースそっちのけでライバルを殴り倒し、梯子から蹴倒し、
結局ゴールするのは1人のみ……ああ楽しかった!

>>95
ガールズ・パンツァーでカチューシャが流れていたとは知りませんでした。
スレ主はこの作品については分からず、ほとんど何も言えないのが残念です。
確かATARI2600のソフト『バトルゾーン』によく似たシミュレーションを
していたらしいとは聞いているのですが……

97 :森崎名無しさん:2018/01/03(水) 21:49:47 ID:???
上坂すみれさんという声優が旧ソ連ガチ勢なんで
是非ファンになってくださいCD買ってあげてください
ライブチケットも

98 :森崎名無しさん:2018/01/03(水) 22:32:48 ID:7mTGB6oA
A

99 :森崎名無しさん:2018/01/03(水) 22:37:51 ID:???
★早乙女家確認人口推移  クラブA

100 :森崎名無しさん:2018/01/03(水) 23:06:20 ID:???
最近どこのスレでもクラブのAさんを見かけるような・・・

101 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 20:48:11 ID:HtJc4G9g
こんばんは、これより投稿を開始いたします。
>>97
正月からいきなり忙しくなってなかなか上坂さんの言動をチェックする余裕がありませんが、
時間ができ次第視聴して、なんとかネタにしてみたいです。
>>100
クラブA「クラブA あなたの心に クラブA」
私達が存在を忘れぬ限り、クラブAさんはどこからともなくやってくるのです。


A 岬「ええと、聖薇さんはああいうのに興味ある?」クイッと軽く親指で肖像画を指し示す
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
威厳を押し付けてくるような面々を指さして、目の前の少女に尋ねてみた。
あんなものがパリで販売されているという物珍しさもあるが、父が「そういうところ」に
一応とはいえ籍を置いている関係上、上手く行けば父の「仕事」にプラスになるかもしれない。

???「これはお目が高い、小さなお客様」

聖薇ではない。横から声がしたので振り向くと、部屋奥の階段からスラリとした女性が現れた。
年の頃は20台後半といったところか。桜色のブラウスの上に薄紅のエプロンドレスをまとい、
軽く口を当てながらいたずら気に笑みを浮かべている。

聖薇「母さん」
岬「(これが母さん?若いなあ)」

聖薇の言葉に驚くというよりも、密かに感心した。この少女と比べて髪を腰まで伸ばしており、
顔立ちは美しさに優雅な色合いを添えている。母というより年の離れた姉といった感じが強い。

その母と呼ばれた女性は、聖薇にウインクを飛ばした後、僕の所へコトコトとやってくる。

聖薇母「初めまして。私はこのル・エストの店主、早乙女愛と申します」

102 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 20:50:24 ID:HtJc4G9g
岬「こんにちは。僕は岬太郎といいます。先週からパリに来ました」
早乙女「あらら、それはわざわざご丁寧に。ようこそいらっしゃいませ」

軽い会釈をした後、僕に向けて挨拶をかけてくれていた。
こちらも挨拶を返した後、目の前の婦人にかすかな違和感を感じた。
礼儀正しくかつ優しいお辞儀と微笑であったが、僕を見る目は好奇心の輝きが見えるような気が
したからだ。その予感はすぐに裏付けされる事となる。

早乙女「先程肖像画について聖薇に尋ねていたようですが、なかなか便利ですよ。
十徳ナイフみたいに色々な事に使えますから」

そういった後、早乙女さんは肖像画を立てかけてある壁へ向かい、腕を伸ばして
左手にブレジネフ、右手にスターリンを取り上げた。

早乙女「左手の方を家の壁に掛ければ、ロシアの方が故郷から離れてもアラ不思議、
    たちまちにしてホームシックは完治します。右手の方は玄関に掛けておくとこれまた不思議、
    おしゃべりな隣人は遠慮し、セールスマンは命の尊さに気付いて駆け去り、
    死神さえも自分の分際をわきまえて消え去る、平安と節制と長寿を約束するアイテムとなるでしょう。
    今なら一括複数注文も受付しております。この皆様方を居酒屋や射的場に卸せばたちまちにして、
    たくさんのお客様の注目の的になってくれるでしょう」

聖薇「母さん、初めてきたクラスメイトの方に、ふざけすぎです」
岬「(ああやっぱり、ただの有閑マダムじゃなさそう……ん?)」

おっとりとしながらもイタズラ気に笑う目をした早乙女さんを見ているうち、ふっと
心のどこかに取っ掛かりを感じはじめた。

岬「(早乙女愛って言っていたな。聖薇の時も感じたけど、日本にいた時に
   どこかで名前を聞いたことがあるような気がする。はて誰だったかな。
   いやそんな事より、このやり取りに対して何か反応した方が良いかな)」

103 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 20:52:08 ID:HtJc4G9g
A 岬「(もう少しこの母娘の事を思い出してみよう)」
B 岬「うーん、お父さんなら買ってくれるかなあ(冗談に付き合おうとして失敗した、
   という態にしてやり過ごそう。万一うまく行ったら、父さんの「仕事」につながるかもしれない)」
C 岬「ははは、面白いですね、他には何かありますか?
   (商品でもよし、ブラックユーモアでもよし。この人とも話を続けて好印象を抱いてもらう機会だ)」
D 岬「(このまま黙って様子を見てみよう)」
E その他、自由回答

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


少々私用で席を離れます。もしかしたら今日の投稿はこれで終わりかもしれませんし、
続けられるとしても、少なくとも午後10時以降になるかと思います。

104 :森崎名無しさん:2018/01/07(日) 21:03:35 ID:DU2+Dh8E
A

105 :森崎名無しさん:2018/01/07(日) 21:33:57 ID:JpEzlxcs
A

106 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 22:07:21 ID:HtJc4G9g
A 岬「(もう少しこの母娘の事を思い出してみよう)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(どうも気になるな。どうもこの母娘、ただの母娘じゃないような気がする
何より今日名前を聞いたばかりなのに、日本で見聞きした気がするなんてただ事じゃない
何者かわかれば今後のヒントになるかもしれない)」

一抹の不安を解消すべく。母娘が話している間に記憶を整理する事に決めた。
そうして僕は過去の記憶をひねり出して……


先着で
★早乙女母娘についての記憶! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。
ダイヤ絵柄・JORER:岬「(聖薇の方は……そうだ。確か週刊誌で)」
ダイヤ・ハート:岬「(母親の方は……まさか!?どうしてこんなところで)」
スペード・クラブ:岬「(駄目だ、何も思い出せない……)」徒労でした
クラブA:岬「確かあなた達は……」早乙女「岬君、あなたは知り過ぎてしまったようね」突如として黒服の男達が現れた!

107 :森崎名無しさん:2018/01/07(日) 22:10:38 ID:???
★早乙女母娘についての記憶 クラブ9


108 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/07(日) 22:57:16 ID:HtJc4G9g
★早乙女母娘についての記憶 クラブ9 ★ 岬「(駄目だ、何も思い出せない……)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(うーん、思い出せない。どこか引っかかっている気がするのに)」

思い出そうと思ってから、気付かれないようにこっそりと頭の中を整理して
思い当たるところを探したが、結局見つからなかった。
そんな事で頭を使っているうちに、僕の方に声がかかってきた。


先着で
★聖薇と打ち解けているので好対応です ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:ダイヤ+聖薇「ももももしよければ、今日、ここにっ、泊まってもらえませんか!?」
ダイヤ:クラブ+聖薇「あ、あの、もうお昼になるのですが、ここで食べていってもらえませんか?」
ハート:スペード+早乙女「そういえばもうすぐお昼ですし、ここで一緒に食べていきません?」
スペード:クラブ+早乙女「よかったらこれ、もらってもらえるかしら」
             Олимпияと記されたスポーツドリンクを渡された
クラブ:早乙女「岬君に興味のありそうなものがあるのだけれど、いかがかしら?」
        アルファベットじゃない?アルファベットっぽい文字が書かれた雑誌を持ってきた


……といったところで今日の投稿は終わりにいたします。

109 :森崎名無しさん:2018/01/07(日) 23:18:40 ID:???
★聖薇と打ち解けているので好対応です  ハートJ

110 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:18:13 ID:sdnvTg8Q
★聖薇と打ち解けているので好対応です  ハートJ ★
早乙女「岬君に興味のありそうなものがあるのだけれど、いかがかしら?」
+早乙女「よかったらこれ、もらってもらえるかしら」
+早乙女「そういえばもうすぐお昼ですし、ここで一緒に食べていきません?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

早乙女「岬君に興味のありそうなものがあるのだけれど、いかがかしら?」

彼女らの過去について思いを巡らしているうちに、早乙女さんが僕に話しかけてきた。
何やら雑誌らしきものを持っている。
表紙には前後の敵選手2人に囲まれながらも、飛び上がって力強くシュートを放つ
選手の姿(※1)が写し出されている。表題には

Советский спорт

と、アルファベットらしき文字が記されていた。

岬「(コベト……駄目だ、分からない。何だこれは)」
早乙女「ソビエツキ・スポルト。ソ連で発行されているスポーツ雑誌よ」

見知らぬ世界の雑誌を見た動揺を察しているのだろう。どことなく得意気に僕へ説明する。

111 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:22:43 ID:sdnvTg8Q
早乙女「この雑誌のいい所はより良いトレーニング方法のアドバイスや、
    ティーンエイジャーの選手達の情報、それもロシアだけじゃなくて
    東ドイツ、ポーランド、ユーゴスラビアといった東欧の国の人達の情報が
    詳しく紹介されているの。岬君にあげます、きっと役立つでしょう」

岬「(ああ、サッカーボール転がしてたらそう思うか)いいんですか」

早乙女「大丈夫。タダなのは今回だけ、次からはよろしくお願いします」

岬「は、はい。ありがとうございます(他では手に入らないだろうし。得したな)あ、でも僕ロシア語は……」

早乙女「それも大丈夫。これは日本語に翻訳しているものだから、心配無用よ」

岬「ああ良かった、ちょっとここで読んでもいいですか」

早乙女「どうぞ。こちらは気にせずじっくりと読んでくださいね」

許可を得た僕は早速、壁の向こう側から来た雑誌を食い入るように読み込んだ。
その中で特に目を引く記事を見つける事ができたのは幸いだった。


*アイテム「ソビエツキ・スポルト83年8月号」を手に入れた!
自由選択肢に「自宅で読書」項目が追加されました!
この「自宅で読書」にてこれを選択することで、
練習能力上昇幅が上昇orソ連・東欧諸国の選手の情報を得ることができます!

※1:イメージ画像
https://www.georgianjournal.ge/pictures/image2/fc21253601e2999043dfa74298188d6d.jpg

112 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:24:54 ID:sdnvTg8Q
「ソビエトのバレーボールチームが米ソ対抗でアメリカを訪れていたときのことだ。
サンディエゴで激しい一線を交えた翌日の午後、ソビエトチームの監督はアメリカに、
どこかグラウンドを使わせてもらえないか、と言う。

近くの公園に話をつけると、ソビエトチームはすぐ1キロ半ほどの軽いジョギングをはじめた。
その日の試合まではあと数時間ほどしかない。ジョギングが終わると、
サッカーフィールド上のラインを引き、2チームに分かれてゲームを始めた。
フィールドを目いっぱい使った激しい全力プレーが続く。それから30分後、
ようやくコーチの笛が鳴った。やっと終わった、と私は思った。

ところが、終わりではなかった。その気配すらない。コーチは選手を並ばせ、
スクワットジャンプ、片足前方踏み込み、両足ジャンプ・ホップと順に行わせ、10分ほど経過したところで、
再びサッカーボールを手にして叫んだ。「さあ、フィールド交代だ」そしてゲームが再開された。

それからさらに30分、選手は再び力一杯のプレーをみせてくれた。
タイムアウトがないから、行きつくひまもない。そこへたまたま、あるテレビ局の報道関係者が通りかかった。
次から次にいいプレーを見て感心したのだろう、私にこう訊ねてきた。
「どこのサッカーチームですか?」「サッカーチームではありません。ソビエトのバレーボールチームですよ」
私の答えにいかにもびっくりした様子が見てとれた。

その夜、ソビエトは3対0のストレートでアメリカを破った」

113 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:28:25 ID:sdnvTg8Q
岬「(これは、いけるかもしれない)」

思わぬ拾い物を得たかもしれないと、僕は喜びの表情を浮かべた。
記事の内容が正確なら、バレーボールチームが本職並みのサッカー能力を見せたという事は
あらゆる方面でのトレーニングが西側より優れているという事になるからだ。

早乙女「気に入った?この雑誌はジベール・ジューヌ(※1)にも置いていないから」
岬「ありがとうございます。必ず読み込んでもっとサッカーを上手くできるようにします」
早乙女「そうしてもらえると、私もプレゼントした甲斐があったわね。これからよろしくお願いします。次回からは……」


先着で
★ソビエツキ・スポルトのお値段 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 早乙女「聖薇とデートするならその月はタダにするわ」聖薇「ななな何を言っているんですか、お母さんっ!」
ダイヤ:早乙女「何か他の物を買ってくれればタダで買えます。このロクム(※2)でもね」岬「(1個5フランぐらいか……)」
ハート:早乙女「1冊50フランになるわ」岬「(1250円ぐらいか……)」
スペード:早乙女「1冊80フランになるわ」岬「(2000円ぐらいか……)」
クラブ:早乙女「1冊100フランになるわ」岬「(2500円ぐらいか……)」


※1:1892年に開店した、パリ2区、サンミシェル駅前にあるパリの大型書店。
※2:中にナッツを入れた直方体の砂糖菓子。トルコやバルカン諸国で食されるお菓子。

114 :森崎名無しさん:2018/01/08(月) 20:29:39 ID:???
★ソビエツキ・スポルトのお値段  スペード8

115 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:32:03 ID:sdnvTg8Q
ソ連のスポーツ雑誌をプレゼントしたところで、今日はここまでに致します。

なお、このスポーツ記事については元ネタがあるのですが、
これについてはこのスレが埋まりかけた時の梅ネタ代わりにでも公表したいと思います。

116 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 22:52:48 ID:xjSfz7Io
★ソビエツキ・スポルトのお値段  スペード8 ★早乙女「1冊80フランになるわ」岬「(2000円ぐらいか……)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
早乙女「1冊80フランになるわ。翻訳や輸送費、少量しか持ってこれない分の価格の積み増し。
ごめんなさいねあんまり安くできなくて」

岬「(2000円ぐらいか……)いえ、そんな高いものをもらえて嬉しいです」

早乙女「そう、それは良かった。喜んでもらえたからついでにこれも。
運動の後にどうぞ、怪我でもしちゃったら、数少ないお客様がいなくなりますから」

そう言って早乙女さんはペットボトル飲料を棚から取り出し、僕の手に握らせてくれた。

岬「これは」

ラベルにはどこかの青光りした高山を中心に清冽とした放射線が放たれ、山裾には
清らかな湖が広がっている。この清澄な景色に光る

OYMPIA

の文字がひときわ目立って見えた。

早乙女「ソ連や東欧のトップアスリート御用達のスポーツ飲料水よ。ここを見て」

早乙女さんがラベルを指さす。読みなれないキリル文字がずらずらと並んでいる。

早乙女「これを飲めば選手のガッツを年齢性別問わず100回復させ、さらに最大ガッツを5上昇させるって書いてあるの。
ちなみに、このオリンピア(※1)の気になるお値段は……」

117 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 22:54:05 ID:xjSfz7Io
★オリンピアのお値段 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 早乙女「聖薇とデートするならその月はタダ」聖薇「お母さんっ!」
岬「(いくら何でも水より安い娘ってマズいよ……)」
ダイヤ:早乙女「1つ5フランになるわ」岬「(125円ぐらいか、缶ジュース位しかないじゃないか)」
ハート:早乙女「1つ20フランになるわ」岬「(500円ぐらいか、効果を考えればいいかも)」
スペード・クラブ:早乙女「1つ40フランになるわ」岬「(1000円ぐらいか……)」


※1=http://voda.klinmag.ru/index.php?DN7QFBuwmFi-dtgunVyoGeBDu189L6h-Bgt0y9ZQBg==_

118 :森崎名無しさん:2018/01/13(土) 22:56:08 ID:???
★オリンピアのお値段  ハート5

119 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 23:00:44 ID:xjSfz7Io
★オリンピアのお値段  ハート5 ★
早乙女「1つ20フランになるわ」岬「(500円ぐらいか、効果を考えればいいかも)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そうやってオリンピアの価格を耳に入れていた時。
ボーンボーンと柱に取り付けられた壁掛け時計が鳴りはじめた。

早乙女「あら、もうお昼ね。そうだ岬君、これからお昼ご飯なのだけれど、ご一緒にいかがかしら」

岬「え、いいんですか」

早乙女「ええ、たまにはお客さんと食べたいと思っていたし、それが聖薇の友達なら尚更ね」

聖薇「と、友達って」

早乙女「あら、違ったかしら?もしかして岬君は嫌いな人だった?」

聖薇「違います!岬君はそんな人ではありません!」

早乙女「あらら、そうじゃないとすると、ひょっとして恋人?聖薇も変わったわね」

聖薇「い、いい加減冗談はやめてください、岬君も迷惑してます!」

岬「(うーん。どうしようかな。お昼食べてすぐ去る訳にもいかなそうだし、この後の自由時間は無くなってしまいそうだ。
でもここで付き合っておけばこの母娘との関りも深くなるだろう。どうする)」

120 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 23:02:52 ID:xjSfz7Io
A 参加する(自由行動を全て費やします。早乙女母娘との好感度UP)
B 参加しない(8月3週目の自由行動1つを残す代わりに好感度UPなし)
C 岬「(とりあえず早乙女さんのおふざけに乗ってみよっと)」 後ろから軽く、聖薇を抱きしめる
D 岬「(とりあえず聖薇に助け舟を出すか)まだ今日あったばかりですから。残念ながら」
E その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


今日はここまでに致します。
鈴仙奮闘記さん。誤爆すみませんでした。

121 :森崎名無しさん:2018/01/13(土) 23:23:43 ID:9o95cXxE
A

122 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/13(土) 23:37:17 ID:hwgZKHu+

更新乙です。誤爆は全然お気になさらずです!
いつも楽しく参加させて頂いてます。(実はスレタイを提案したのは私です。採用ありがとうございます)
特に岬君の描写等はぜひ参考にしたいと思って読んでますw
大変だと思いますが、お互い楽しんで更新していきましょう。

123 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:24:11 ID:7bBgEy2A
これから少し投稿を開始します。分岐選択肢の所で私用により外出いたします。

鈴仙奮闘記さんコメント及び御寛恕ありがとうございます。
拙文が参考になっていたとは感無量です。なかなか筆が進まずにいますが、その言葉を励みに投稿します。
スレタイ提案もありがとうございます。まだ何のロマンも描けておりませんが、これから何とか
皆様を魅了できるような作品を作っていきたいです。

124 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:27:27 ID:7bBgEy2A
A 参加する(自由行動を全て費やします。早乙女母娘との好感度UP)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「ありがとうございます。ぜひ御一緒させてください」

やや堅苦しい表現の言葉を、母娘の間にスッと通す。
これによって彼氏談義がかき消され、聖薇はホッとする。

聖薇「あ、ありがとう岬君」

早乙女「ありがとう。拙い料理ですけどどうか付き合ってください。
    聖薇、扉に『CLOSE』掛けてきて、あと音楽も。岬君はここの椅子に座ってゆっくりしてください」

岬「ありがとうございます。ただその前に、お電話お借りしてもよろしいでしょうか。
  父に帰りが遅くなると伝えないといけませんから」

早乙女「それもそうね。聖薇、岬君に電話まで案内しなさい」

事の次第と胸に感じたかすかな疑問を伝えるべく、早乙女母娘に電話を請う。
電話機の場所を案内してもらった後、聖薇が去ったのを見計らってダイヤルを回した

岬父「もしもし、おや太郎か。どこかでお呼ばれでもされたか」
岬「もしもし父さん、実はそうなんだ」

岬父「そうか。もう友達が作れたのか」
岬「その事なんだけれど。少し気になる事があるんだ」

125 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:29:26 ID:7bBgEy2A
岬父「ほう、どうした」
岬「その呼ばれた先の相手なんだけど、同じ日本人学校の同級生の早乙女聖薇っていう女の子なんだ。
  その子は愛っていう母親と2人暮らしで、これから3人でお昼を食べるんだけど、
  この母娘の名前、どこかで聞いた覚えがあるんだ」
岬父「愛、か。早乙女、愛……」

電話の先からくぐもった声が聞こえる。何か思いを巡らせている声だ。

岬「父さん何か知ってるの」
岬父「少し思い当たる節はある。ちょっと調べてみる、太郎が帰る頃には分かるはずだ」

岬「そう、大丈夫かな。ひょっとしたら危ないのかも」
岬父「いや、多分そうじゃない。安心して食べてきなさい」

少々の疑問がまたかすかに膨らんだ。父は何か知っているかもしれない。
ともかく危険はないと父に告げられてとりあえず安心して電話を終える事はできた。
受話器に電話を戻して廊下に出る。古びた木目のらせん階段をきしませながら昇り、指定された
ダイニングルームまで出向くと、部屋の端で何か銀色の円盤を手に持つ聖薇を見かけた。

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