キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】

654 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 21:14:50 ID:1d+YvWAA
★岬たちよ 生きていてくれ!  ダイヤA ★→岬の鍛え抜かれた脚力で脱出成功!優はキズ1つついていない
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行け!

ただその一念そのものになって優を抱え、再び飛び出す。
道路から右足が離れる。体がピンと伸びて道路と平行になり、コンクリートとキスをする寸前
左足が着き力の限り蹴りだす。

トラックは既に止まっていた。僕と優は中央分離線を越え五体のどこにも衝撃を感じなかった。

岬「(助かった!)」

駆けた勢いでそのまま反対側の歩道へ渡り、アパルトメンの壁に手をつく。
抱き取った男の子が怪我無い事を確認した途端、体中から冷や汗が爆発する。
同時にまるで憑き物が落ちたかのように脱力し、壁に背をつけズルズルと下へ滑り落ちた。

岬「(助かった……あっ、優だ)はあっ、はあっ、だ、大丈夫、ケガはない?」

荒い息を吐きながら安否を尋ねる。トラックが来た時には既に離れていたはずだが、優君は
ポカンと目を開けたまま返事をしない。

岬「(もしかしたらショックで意識を失った?)ゆうく」
優「あ!み、岬さん、カセットは大丈夫ですか!?」

急に大声で優が叫びだした。カセット。命をかけてまで守ろうとしたゼビウスのカートリッジの事だろう。
優が握りしめる両手を引き寄せ2つのカートリッジの具合を見る。本体も端子もカケラ1つ欠けていない。

岬「大丈夫。どっちも無事だよ」
優「そうですか、よかった」

ふうと大きく安堵のため息をついた後、僕の事に意識が向いたのか、
助けてくれてありがとうございますと、申し訳なさげにペコリとうなずきながらお礼をした。

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