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1- レス

【真・東洋の】キャプテン森崎36【守護神】


[268]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/19(金) 17:43:56 ID:HXIYP/AF
いったんここまで。
もう勝利は確定しているので、後は試合終了のシーンになります。

[269]創る名無しに見る名無し:2010/03/19(金) 21:49:48 ID:K4oTmGad
>琴音「(あー流石森崎くんねー。はーもーどうでもいーわー)」だらだら

なんというデジャヴ

[270]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/20(土) 09:12:14 ID:pfL6302H
ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

放送「試合終了〜〜〜!!4分間もあったロスタイムも何事もなく終わり
全日本ユースが3−1でハンブルガーSVを下しました!3年半前のフランス国際Jrユース大会で
まさかの優勝を成し遂げ世界を驚かせた黄金世代は今尚も健在です!
ウルグアイユース、サンパウロFC、ハンブルガーSVと言った堂々たる強豪チームを抑えて
優勝したこの結果は日本の初のワールドユース出場に向けた大きな自信となるでしょう!」 省59

[271]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/20(土) 09:12:45 ID:pfL6302H
激戦続きの大会でファンの期待に応える結果を出した全日本ユースとそのメンバーに惜しみない賞賛が降り注ぐ。
疲れと痛みを飲み込んで戦い続けた森崎にとって嫌な光景の筈が無い。

シュゥウウウ…
ズキッ!

森崎「(ぐっ、まだ時々痛むな…だがもう終わったんだ。次の試合までに治せば良い。
さ〜て、これで俺の全日本ユース正GKとキャプテンの座はほぼ安泰だ。負け犬さんでもからかってやるとするかね)」
省46

[272]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/20(土) 09:13:05 ID:pfL6302H
森崎「よう、お疲れさん」

若林「…何故だ」

森崎「何がだ?」

若林「何故俺はお前に勝てん!何故お前が俺に負けんのだ!」

若林の声は喉の奥から搾り出してきた様な重く低い声であり、
その瞳はこの世の全てを拒絶せんばかりに暗い暗い色になっていた。

若林も分かっていた。彼の呪詛は森崎への勝利のファンファーレであり、
彼の怨念は森崎にとって勝利の美酒にしかなり得ない。 省60

[273]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/20(土) 17:32:40 ID:pfL6302H
>B 「おい、ここを見てみろよ。それからお前の腕を見てみろ」自分のキャプテンマークを誇示する。

森崎「おい、ここを見てみろよ」

若林「………?」

森崎「それからお前の腕を見てみろ」

森崎は自分の右腕に巻かれた腕章を指差し、それから訝しむ若林の腕を指差した。
無論そこにカルツの腕に巻かれているキャプテンマークなどある筈が無い。
だが若林には森崎の意図が伝わらなかったらしく彼の顔は苛立ちと混乱に覆われる。
省43

[274]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/20(土) 17:33:48 ID:pfL6302H
ザッザッザッザッ…

やがて若林は帽子を目が隠れる程深く被り直し無言で去っていった。
その大柄な筈の後姿は森崎にはやけに小さく見えた。

森崎「フン…あいつと言いポブルセンと言い、負けた途端に尻尾を巻いて逃げるのかよ。
もっとみっともなく負け犬の遠吠えでもしてみせろってんだ」

カルツ「…お前さんも大概だのう」

森崎「ほっとけ。お前こそ自分のチームのGKをわざと落ち込ませる様な事言って良いのか?」
省47

[275]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/20(土) 17:34:05 ID:pfL6302H
森崎がカルツ、若林、ポブルセンと言ったハンブルグの主力たちを相手にしている時
彼らとは少し離れた場所でカペロマンは独自に全日本の選手達数人と交流していた。

カペロマン「やれやれ…まさかここまで試合から消されるとはな。
サッカー後進国と侮っていたが、お前らやるじゃないか」

中山「俺も人の事は言えん出来だったが、随分態度がでかいじゃないか」

早田「フン。シュートだけの奴なんか撃たせなければ良いだけの話だ」
省49

[276]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/20(土) 17:34:26 ID:pfL6302H
中里「彼奴め、敗者の態度ではなかったのう」

岬「まあ、チームメイトが彼を活かせていなかったのも事実だけどね」

石崎「それにしてもあいつと言いポブルセンと言い、ハンブルグって変な奴ばっかだな!」

松山「確かに。あのチームでキャプテンをやっているカルツは苦労しているだろうなあ」



フィールドの更に別所では山森が新田から労われていた。
二人の表情はお世辞にも明るい物ではなかった。

新田「ほら、タオルだ」
省31

[277]2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/20(土) 17:34:40 ID:pfL6302H
葵「山森く〜ん!お疲れ様!」

赤井「おい待て!俺用のタオルだろうがそれ!」

葵「あ、ゴメンゴメン。赤井もお疲れ様」

赤井「ついでみたいに言いやがって…」

そこに彼らにとって眩しく羨ましい存在である同年代の二人、葵と赤井がやってくる。
二人ともこの大会の主役とは言えないまでも今後のスタメンが高確率で期待出来るプレイを見せていた。
期待の年下組と言う立ち位置を奪われた山森と新田は心中穏やかでは居られない。
省31


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