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1- レス

【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】


[347]森崎名無しさん:2011/11/19(土) 01:38:34 ID:???
ブラックファルコンが三下本領発揮w

[348]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:45:18 ID:???
>F.「(……声をかけるのはよしておこう)」 追い討ちはかけないぞ!
=======================================================================
反町「(いや……ここで俺が声をかけたら、何を言っても嫌味にしかならないな。
    ……ここは何も言わないでおこう)」

もしも自分が逆の立場だったら。
もしも自分が無得点に終わり、大量失点を許してリーグ敗退を決めてしまっていたら。 省20

[349]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:46:18 ID:???
ディアス「はぁっ……はぁっ……」

そして、退場をするディアスは尚も呼吸を整えようとしながら、生まれて初めての挫折を味わっていた。
試合に負けた事は幾らでもあった。一対一の勝負で負けた事だってあった。
サッカーをしている以上、常勝無敗という事は有りえないのだからそれは当然と言えた。
幼いころからサッカーに触れてきたディアスは何度も勝利を繰り返してきたが、敗北をした事もまた何度もあったのである。
だが、ここまで完膚なきまでにたたき伏せられたのは初めての経験だった。 省44

[350]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:47:47 ID:???
パスカル「(俺は……俺は……俺は……ディアスの役に立てていたのか? 何も、何も出来ていなかったんじゃないのか?)」

そして、そんなディアスに肩を貸しながら同じく退場をしていたパスカルは自問自答を繰り返していた。
大会に向けての合宿の中で、アルゼンチンで一番成長を遂げたのはこのパスカルだった。
ディアスに及ばないまでもドリブルを磨き、パス精度も磨き、守備力の向上にも彼は励んだ。
何よりも彼はディアスの思うように動けるようにとディアスの意図を読む練習を繰り返した。 省44

[351]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:48:48 ID:???
バルバス「(なんという事だ……よもや……このような結果に終わるとは……)」

アルゼンチン監督であるバルバスは、この結果を受け止めながら……思わず額を抑え、自身の戦法の過ちを悔いていた。
彼はディアスこそがこのチームの中心人物であると考え、ディアスを主体としたチームを徹底して作り上げていた。
それ程までに彼はディアスを買っていたし、それが間違いであるとも思っていなかった。
しかし、結果としてアルゼンチンは大敗を喫した。 省37

[352]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:49:49 ID:???
筋骨隆々の少年「ジョアンコーチー、アルゼンチンが負けちゃいましたよ〜?」
ジョアン「ファンタジスタ1人……否、2人いるだけでは、チーム戦術には勝てない、といういい見本だ。
     サッカーとは11人の駒がそれぞれ機能をして初めて勝てるスポーツだ。 さながらオーケストラのようにな」
筋骨隆々の少年「オーケストラをォ……僕はァ……見た事が、なァいッ!!!!」
ジョアン「………………」

そして、観客席ではようやくディアスへのブーイングが収まり始め……。 省26

[353]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:51:08 ID:???
ジョアン「ゴホン。 まぁともかく、これでわかったろう。
     これからのサッカーは、ただ1人の天才が活躍をすれば勝てるという単純なスポーツではなくなる。
     では何が必要なのか……もうわかるな?」
筋骨隆々の少年「パワァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
ジョアン「違う! 全ての選手がそれぞれの役割に応じて動き、働き、仕事をする。 それこそが大事なのじゃ! 省54

[354]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:53:25 ID:???
筋骨隆々の少年「1人の天才がいれば勝てる、それでいいじゃないですか! 何が悪いんですか!!
        天才に頼り切りなのは確かに悪いけれど、それでも、それだけその選手が凄いって事でしょう!?
        実際、あのディアスってのは凄かったじゃないですか! ウルグアイ戦でもイタリア戦でも!!
        戦術を考えるのもいいと思います! 皆がそれぞれ仕事をするっていうのも間違ってない! 省63

[355]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:54:26 ID:???
少年は結局、その後もジョアンにこっぴどく怒られた。
ところ構わず服を脱いでは筋肉を自慢し、大声を出す……それは変態というかもはや周囲のお客さんの迷惑ってレベルではなかった。
それでも少年は、頑としてジョアンの言う戦術的な勝利、チーム全体の機能美というものに理解は示さなかった。
それどころか彼は、1人の天才がそれを蹴散らす事を夢想した。
力こそパワー、力こそ正義と考える少年は、アルゼンチンの――ファン=ディアスの強さを信じていたのだ。
省37

[356]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/11/19(土) 01:55:26 ID:???
翼「やはりリグルのいる方が勝った。 しかも圧勝で。 もはやリグルが何故シード権を得ていないのか疑問になるレベルだな」
藍「日本語でしゃべってくれ、翼君」
日向「選手個人がシードってどういう事だコラ」

そして、観客席では全日本の選手達が試合が終わった後も残っていた。
この後に行われるフランスとウルグアイの一戦を観戦する為である。
この場においても翼は相変わらず周囲からしてみれば妄言にしか思えない言葉ばかりを吐き、一同はげんなりし。 省39


0ch BBS 2007-01-24